●プロ野球創生期の阪神主力投手だった若林忠志氏(58歳没)の長男・忠雄氏(83)が17日、阪神-巨人14回戦(甲子園)でファースト・ピッチ・セレモニー(始球式)に臨んだ。カリフォルニア州アーバイン在住の忠雄氏が甲子園を訪れたのは、父親が現役だった1948年(昭23)以来、70年ぶり。マウンド前からノーバウンドで投げ込んで「感慨無量です」と話した。若林忠志氏はハワイ・オアフ島生まれで、旧制本牧中学、法政大學、コロムビアを経て、28歳で阪神入りした。父の若林忠志氏は阪神歴代最多の「237勝」を記録している。毎日オリオンズ(現千葉ロッテマリーンズの前身)に移籍して45歳で現役引退するまで、「通算237勝(144敗)」をマーク。阪神、毎日の両球団で監督も務めた。「タイガース子供の会」の創設者で、慰問活動などにも尽力した。現在、阪神球団は若林氏の功績をたたえて、社会貢献活動、ファンサービスに取り組んだ選手を「若林忠志賞」として表彰している。
●阪神岩田稔投手(34)、巨人テイラー・ヤングマン投手(28)の両先発は危なげない立ち上がりを見せた。巨人は初回に走者を出したが主軸が連続三振に倒れた。巨人は 4回、亀井の「右中間2塁打」で 2点を先制、ヤングマンの左前打で 2点を追加。阪神は 5回、梅野隆太郎捕手(27)の「2点2塁打」で反撃を開始。巨人が逃げ切って「6連勝」、貯金を「1」とした。 7回 2失点と好投し、亀井の「2点2塁打」で先制した 4回、価値ある 2点打を放ったヤングマンが投げても 7回 2失点、10三振を奪い、 1日中日戦、 9日ヤクルト戦に続いて無傷の「3勝」目。1988年ビル・ガリクソン投手(現在59=4戦4勝)に次いで球団 2人目となる「デビュー3戦3勝」を飾った。 9回は巨人スコット・マシソン投手(34)から二死満塁の好機をつくり、最後は梅野がフェンス際まで飛ばしたものの左翼亀井にキャッチされ、ゲームセットとなった。岩田が粘れなかった阪神は 5回に 2点を返したが、一押しが足りず「3連敗」。マシソン「7セーブ」目。阪神岩田「1敗」目。
●梅野隆太郎捕手の大飛球は悲鳴とともにフェンスを背中につけた左翼亀井のグラブに収まった。 2点を追う 9回二死満塁。マシソンのスライダーをとらえたように見えた。だが巨人の守備は外野手の位置を下げて、同点まではOK、長打警戒=逆転サヨナラを防ぐ体形に変わっていた。阪神は初対戦だった巨人先発ヤングマンの攻略にてこずった。 0- 4の 5回に初めてチャンスが訪れた。一死満塁で、梅野は高めの直球をとらえて左中間に 2点 2塁打を放っていた。得点は結局、この 2点だけ。最後まで下を向くことはなかった。ユニホームは真っ黒。執念あふれる選手会長が、反攻の先頭に立つ。
●打撃不振のため 2軍調整中だったウィリン・ロサリオ内野手(29)が17日、 1軍に復帰した。調子の上がらないマルコス・マテオ投手(34)に代わり昇格したもので、16日は福岡・筑後での 2軍戦に出場していたが、この日、甲子園での試合前練習に合流した。ロサリオは意欲満々。 2軍では「打率3割」を超えるなど結果を残してきた。この日の巨人戦はベンチ入りしたが、出番はなかった。前半戦は打撃の調子が上がらなかった新外国人に対し、片岡篤史ヘッド兼打撃コーチ(49)は「期待してますよ」と話した。 2- 4の 9回二死満塁でも、ネクストバッターズサークルには俊介外野手(30)の姿。R砲は下を向き、悲しそうな表情で引き揚げた。
●先発岩田稔投手は 5回 7安打 4失点で降板した。 3回までで 6三振を奪う抜群の立ち上がりも、 4回に打者 9人の猛攻を受け、 4安打で 4失点。先制点を許した。今季 2度目の先発だった岩田は 5回 4失点で降板し、「初勝利」を逃した。 3回まで 4者連続を含む 6三振、被安打 1の好投だったが、 4回に突如崩れず悔やんだ。 4回は一死 1、 2塁で亀井に右中間を破られて 2失点。二死後に四球と 2塁打で 2、 3塁を招き、宇佐見を申告敬遠として満塁策を採ったが、投手のヤングマンに左前に 2点打を浴びた。金本知憲監督(50)はバッサリ。登録抹消の可能性が高まった。
●マルコス・マテオ投手(34)が17日、出場選手登録を抹消された。鳴尾浜の残留練習に参加。キャッチボールなどを行い汗をぬぐった。今季17試合に登板し「防御率6.75」。16日の巨人戦(甲子園(では亀井に「9号2ラン」を浴びるなど、精彩を欠いていた。
記事をまとめてみました。
<阪神 2- 4巨人>◇14回戦◇阪神 5勝 9敗 0分◇17日◇阪神甲子園球場
プロ野球創生期の阪神主力投手だった若林忠志氏(58歳没)の長男・忠雄氏(83)が17日、阪神-巨人14回戦(甲子園)でファースト・ピッチ・セレモニー(始球式)に臨んだ。
カリフォルニア州アーバイン在住の忠雄氏が甲子園を訪れたのは、父親が現役だった1948年(昭23)以来、70年ぶり。マウンド前からノーバウンドで投げ込んで「感慨無量です」と話した。
若林忠志氏はハワイ・オアフ島生まれで、実業団チームの日本遠征チームのメンバーとして来日。旧制本牧中学、法大、コロムビアを経て、28歳で阪神入りした。
ファーストピッチセレモニーを行う若林忠雄氏の長男、忠雄さん=阪神甲子園球場
エースナンバー「18」を背負った投球は多彩で、「七色の変化球」を操りながらあげた「通算233勝」は球団史上最多記録。毎日に移籍して45歳で現役引退するまで、「通算237勝(144敗)」をマーク。阪神、毎日の両球団で監督も務めた。
「タイガース子供の会」の創設者で、慰問活動などにも尽力した。現在、阪神球団は若林氏の功績をたたえて、社会貢献活動、ファンサービスに取り組んだ選手を「若林忠志賞」として表彰している。
始球式を行った若林忠雄氏=阪神甲子園球場
17日の阪神-巨人(甲子園)の試合前に、阪神創世期にエースとして活躍した若林忠志氏の長男、若林忠雄氏がファーストピッチセレモニーを行った。マウンド手前から思い切りよく腕を振り、ノーバウンド投球を披露。「(甲子園は)小さい頃によく遊んでいたので感慨ものだった。昔とは全然違っていた」と笑顔で話した。
父の若林忠志氏は阪神歴代最多の「237勝」を記録している。現役時代から社会貢献活動はもとより「タイガース子供の会」を個人で立ち上げるなど尽力されていたことから、阪神は2011年度に「若林忠志賞」を設立。毎年、社会貢献活動やファンサービスを継続的に取り組んだ選手に贈られている。
同賞について忠雄氏は「若い子たちに向けてやることが大事。(父は)そういうことを一生懸命やっていたんじゃないか」と話した。
阪神岩田、巨人ヤングマンの両先発は危なげない立ち上がりを見せた。巨人は初回に走者を出したが主軸が連続三振に倒れた。
巨人は 4回、亀井の「右中間2塁打」で 2点を先制、ヤングマンの左前打で 2点を追加。阪神は 5回、梅野の「2点2塁打」で反撃を開始。
巨人が逃げ切って「6連勝」、貯金を「1」とした。 7回 2失点と好投し、打撃でも貢献したヤングマンはデビュー「3連勝」。マシソン「7セーブ」目。阪神は「3連敗」。岩田「1敗」目。
9回裏阪神二死満塁、金本知憲監督は梅野隆太郎捕手の左飛を好捕され渋い表情=阪神甲子園球場
巨人が「6連勝」で貯金「1」とした。亀井の「2点2塁打」で先制した 4回、価値ある 2点打を放ったヤングマンが投げても 7回 2失点、10三振を奪い、 1日中日戦、 9日ヤクルト戦に続いて無傷の「3勝」目。1988年ガリクソン(4戦4勝)に次いで球団 2人目となる「デビュー3戦3勝」を飾った。 岩田が粘れなかった阪神は 5回に 2点を返したが、一押しが足りず「3連敗」。
9回裏阪神二死満塁、梅野隆太郎捕手の飛球を「ジャンプ一番」好捕する左翼亀井義行外野手=阪神甲子園球場
阪神が敗れ、借金は「5」。首位広島とのゲーム差は「9」となった。
先発岩田が投手のヤングマンに 2点適時打を浴びるなど 4回に 4点先取を許す苦しい展開。打線は 5回にナバーロ、伊藤隼の連続安打などで好機をつくり、梅野の「2点適時2塁打」で追い上げたが及ばなかった。初対戦のヤングマンのカーブ、スライダーに手を焼いた。
9回は巨人マシソンから二死満塁の好機をつくり、最後は梅野がフェンス際まで飛ばしたものの左翼亀井にキャッチされ、ゲームセットとなった。
金本知憲監督はヤングマンについて「球も速いしね。カーブも良かったから。そういう意味ではよく 2点取ったなと思ったんだけど。 5回にもう 1点? あそこもな。言ったらきりがない」と振り返った。
9回二死満塁で、梅野隆太郎捕手が左中間に大きな当たりを放ったが、深く守っていた亀井義行外野手に捕られてゲームセット=阪神甲子園球場
梅野隆太郎捕手の大飛球は悲鳴とともにフェンスを背中につけた左翼亀井のグラブに収まった。
2点を追う 9回二死満塁。マシソンのスライダーをとらえたように見えた。だが巨人の守備は外野手の位置を下げて、同点まではOK、長打警戒=逆転サヨナラを防ぐ体形に変わっていた。「抜けてくれという気持ちだけでした」と梅野は口元を結んだ。
阪神は初対戦だった巨人先発ヤングマンの攻略にてこずった。 0- 4の 5回に初めてチャンスが訪れた。一死満塁で、梅野は高めの直球をとらえて左中間に 2点 2塁打を放っていた。得点は結局、この 2点だけ。 6月下旬から調子を上げている「恐怖の8番」の存在感が増している。
9回裏阪神二死満塁、梅野隆太郎捕手は中飛を放ち、悔しそうな表情を見せ試合終了となる=阪神甲子園球場
夜空を舞う打球に、誰もが夢を抱いた。頼む、抜けてくれ-。虎党の願いと視線が集まるボールは、はかなく左翼手・亀井のグラブにおさまった。土俵際に追い込まれても、梅野が最後の最後までファイティングポーズを取った。
「抜けてくれという思い…それだけでした」
2- 4の 9回。安打と 2四球でGの守護神・マシソンを攻め立て、二死満塁の大チャンス。ここで梅野が打席へと向かった。剛球に必死に食らいつく。迎えた 9球目、大歓声とともに弾き返したが、巨人の外野は深く守っていた。金本監督は「まあ最後はなぁ…向こうの守備位置がな。同点オッケーで後ろだったからね」とかばった。
聖地を大歓声に埋めつくしたのも梅野だった。 0- 4の 5回に 2安打と四球で一死満塁とし、打席に入った。カウント 1- 2からの 4球目。 146キロ直球を豪快に弾き返した。 4日の中日戦(甲子園)以来の打点。初対戦の難敵をとらえ、塁上では夜空に拳を突き上げた。
後ろに守っていた亀井義行外野手がジャンピングキャッチ=阪神甲子園球場
バットで見せ場を作った正妻だが、信条は守り。最大の強みの強肩を発揮するために、今季から新プロテクターを導入した。関係者は「昨年、盗塁阻止率が『1厘差(379)』で『2位』だったのが相当悔しかったみたい」と振り返る。メーカーとも話し合いを重ね、従来のものよりも小さめに改良。フィット感を出すことで動きをスムーズにするのが狙いだが、梅野がこだわるのは“ここ一番”だ。
「(盗塁阻止率は)もう結果だから。企画数も違うし、単純に比較できないからね。それよりも大事な場面で刺せること。接戦だったらピッチャーを助けることにもつながるしね」。 9回に 2盗を阻止。セーフと判定されたが、リプレー検証で覆った。メーカーと「二人三脚」してきた結果を、黄色一色に染まった聖地でお披露目だ。
「何かきっかけがないと…。チームの一員としてやっていきたい」
最後まで下を向くことはなかった。ユニホームは真っ黒。執念あふれる選手会長が、反攻の先頭に立つ。
1軍に合流したウィリン・ロサリオ内野手(左)は伊藤隼太外野手と談笑する=阪神甲子園球場
打撃不振のため 2軍調整中だったウィリン・ロサリオ内野手が17日、 1軍に復帰した。
調子の上がらないマルコス・マテオ投手に代わり昇格したもので、16日は福岡・筑後での 2軍戦に出場していたが、この日、甲子園での試合前練習に合流した。
ロサリオは「体力的にも精神的にも 100%で戻ってきた。チャンスをくれたチームに感謝したい。下でやってきたことが結果につながったので、続けてきたい」と意欲満々。 2軍では「打率3割」を超えるなど結果を残してきた。この日の巨人戦はベンチ入りしたが、出番はなかった。
試合前に平成30年 7月豪雨災害義援金の募金活動を行うロサリオ内野手=阪神甲子園球場
2軍で調整していた阪神のロサリオはこの日、 1軍に昇格したが、 6月 1日以来となる出場はなかった。試合前にはフリー打撃で持ち味の長打力を発揮し「体的にも、精神的にも 100パーセントで戻ってきた。下でやってきたことが結果につながったので、それを続けたい」と話した。 前半戦は打撃の調子が上がらなかった新外国人に対し、片岡ヘッド兼打撃コーチは「期待してますよ」と話した。
試合前練習、フリー打撃の阪神のウィリン・ロサリオ内野手=阪神甲子園球場
6月 3日以来の 1軍だったロサリオだが、最後まで出番はなかった。試合前のフリー打撃では37スイングで 4発。「身体的にも精神的にも 100%の状態で戻ってきたので、チャンスを与えてくれたチームに感謝したい」と肩をグルグルに回していたが…。 2- 4の 9回二死満塁でも、ネクストバッターズサークルには俊介の姿。R砲は下を向き、悲しそうな表情で引き揚げた。
★エフレン・ナバーロ内野手( 2試合連続で 2安打)
「球を見極めながら打っていく中で、結果が出ているのはいいこと」
阪神先発の岩田稔投手=阪神甲子園球場
先発岩田稔投手は 5回 7安打 4失点で降板した。
3回までで 6三振を奪う抜群の立ち上がりも、 4回に打者 9人の猛攻を受け、 4安打で 4失点。先制点を許した。
今季初勝利はお預けとなり「序盤はリズムよく投げることが出来ましたが、失点を許してしまった 4回に粘りきることが出来ませんでした。全体的にボールが高く、自分の持ち味である、ゴロを打たせる投球をすることが出来ませんでした」と振り返った。
4回表巨人一死 1、 2塁、岩田稔投手は亀井義行外野手に「中越え2点先制2塁打」を浴びる=阪神甲子園球場
今季 2度目の先発だった阪神の岩田は 5回 4失点で降板し、「初勝利」を逃した。 3回まで 4者連続を含む 6三振、被安打 1の好投だったが、 4回に突如崩れ「粘り切ることができなかった」と悔やんだ。
4回は一死 1、 2塁で亀井に右中間を破られて 2失点。二死後に四球と 2塁打で 2、 3塁を招き、宇佐見を申告敬遠として満塁策を採ったが、投手のヤングマンに左前に 2点打を浴びた。球が全体的に浮き「自分の持ち味であるゴロを打たせる投球ができなかった」と思い返した。
4回、失点直後にマウンドで話をする梅野隆太郎捕手と岩田稔投手=阪神甲子園球場
先発した岩田は 5回 7安打 4失点で今季初黒星を喫した。 3回までは 6三振を奪うなど好内容も 4回にピンチをしのげず。「全体的に高めにいってしまった。低めに集めないと全然ダメですね」。一死 1、 2塁で亀井に「中越え適時2塁打」、宇佐見を敬遠した後の二死満塁では投手のヤングマンに追い込んでから変化球を投げて、左前適時打を浴びて計 4失点。金本監督は「それがきょうのすべて」とバッサリ。香田投手コーチは今後について「いいものを出してくれなかったのはちょっと残念でした」と話し、登録抹消の可能性が高まった。
阪神先発の岩田稔投手=阪神甲子園球場
★岩田稔投手について阪神・香田勲男投手コーチ
「ボールが高かった。持ち味のゴロを打たせて取るという投球ができていなかった」
阪神のマルコス・マテオ投手が17日、出場選手登録を抹消された。鳴尾浜の残留練習に参加。キャッチボールなどを行い「次、上( 1軍)に上がれるチャンスはあると思うので。ファームで一生懸命にやっていきたい」と汗をぬぐった。今季17試合に登板し「防御率6.75」。16日の巨人戦(甲子園(では亀井に「9号2ラン」を浴びるなど、精彩を欠いていた。香田投手コーチは「(外国人)枠の関係で」と説明した。
全員野球でファン皆が待ち望む「二文字」に向かって、全員で力を合わせて進め! ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
全身全霊を懸けて不屈の精神で立ち向かう。たとえ、どんなに苦しい局面になろうとも、最後の最後まで絶対に勝負を諦めない。
その精神を全員が強く持ち、タイガースが変革し続ける一年にしたい。そうした強い決意をスローガンとして表現しています。
※このスローガン・デザインは、2018年のシーズンロゴとしても展開して参ります。
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