●ボヤキ節も、これで聞き納めや!金本知憲監督(50)は19日、20日からのDeNA戦(横浜)に備えて、空路移動。伊丹空港で取材に応じ、現状の貧打ぶりに「暗黒時代より打ってなくない?」とため息をついた。その苦悩を晴らすべく、チームは最高気温38度の甲子園で午前11時から異例の指名練習。汗を出し切り、「4連敗」からも脱出や!足を踏み入れるだけで体がつぶされるような圧迫感がある。ジリジリと肌が焦げるのを実感する。伊丹空港に到着した金本監督は、額に汗をにじませながら嘆いた。現役時代から、どんなにキツいときでも明るさを失わない指揮官が、珍しく“泣き”を入れた。後半戦開幕の巨人戦(甲子園)は「3連敗」。ここぞで一本が出ずに 3、 2、 3得点と、開幕から不振の打線は相変わらず湿りっぱなしだ。「チーム打率0.242」は「セ・リーグ最下位」。1987年から2001年までほとんどをBクラスに低迷し「暗黒」と呼ばれた時代と自虐気味に比較した。「3年連続最下位」だった野村監督時代ですら、1999年には「チーム打率0.259」を記録した。しかし、弱音を吐いてばかりではいられない。何とか現状を打破したい-という思いは、異例の練習に表れた。移動を挟んで20日からDeNA 3連戦(横浜)。投手指名練習のみでもおかしくないところ、午前11時に若虎が集められた。福留孝介外野手(41)、鳥谷敬内野手(37)のベテラン勢に助っ人陣は免除されたが、陽川尚将内野手(26)、中谷将大外野手(25)、大山大山悠輔内野手(23)らがフリー打撃や守備練習で汗を流した。この日の甲子園の最高気温は38度を記録。しゃく熱の本拠地で無我夢中でバットを振った。 1時間強で終了したが、猛暑を考えればこれが限界。片岡篤史ヘッド兼打撃コーチ(49)は説明した。陽川の「4番」継続を明言した金本監督は主砲の心得を説いた。首位広島とは「9ゲーム」差。13年ぶりのリーグ優勝は日々遠のくが、スローガン「執念」を掲げる虎はあきらめない。将が最も大事にしているのが気持ち。真夏の特訓ではい上がり、暗黒時代に背を向ける。
●陽川尚将内野手が19日、甲子園球場で行われた全体練習に参加した。平野恵一打撃コーチ(39)と打撃練習に取り組み明日20日からのDeNA戦(横浜)に備えた。今季はDeNAを相手に「3割5分3厘」と相性がいい。陽川のバットで、後半戦「3連敗」スタートの阪神が浮上を狙う。
●右足腓骨(ひこつ)骨折でリハビリしている糸井嘉男外野手(36)は19日、鳴尾浜で 2軍残留練習に参加した。フリー打撃では43スイングで「柵越え6本」。時折笑顔も見せながら大飛球も放った。 3塁でノックも受け、軽快な動きを披露。20日のウエスタン・リーグ中日戦(甲子園)で実戦復帰し、患部の状態に問題がなければ、21日のDeNA戦(横浜)で 1軍合流即スタメン出場する運びだ。糸井は 7月13日の「マイナビオールスターゲーム2018」第 1戦(京セラ)に代打で出場。出場辞退による回避していた。 6月30日のヤクルト戦(神宮)以来の本格実戦で、最終確認を行う予定だ。
●藤浪晋太郎投手(24)がソフトバンクとの 2軍戦に先発し、 4回 2安打無失点と好投した。 4回二死で初ヒットを許すも、 4回を47球で抑える“省エネ投法”を披露。無四球で調整登板を終えた。 1軍では24日からの広島 3連戦(マツダ)で後半戦初登板する見通しで、準備は万端。揚塩健治球団社長(57)が視察した前で、納得の投球を披露した。筑後もジメジメと暑かった。まとわりつくような空気にも顔色ひとつ変えず、藤浪は淡々と腕を振った。 4回 2安打無失点。球団施設の視察のために訪れた揚塩球団社長の目の前で、順調な仕上がりをアピールした。序盤から全開だった。 1回、先頭の明石をこの日最速の 154キロ直球で中飛に打ち取ると三森大貴内野手(19)、栗原陵矢捕手(22)も真っすぐで仕留めた。 2回以降も直球を軸に、凡打の山を築いた。矢野燿大 2軍監督(49)も合格点を与えた。24日から始まる広島 3連戦(甲子園)のいずれかで先発する予定。たまりにたまったエネルギーを、首位を走るカープにぶつける。金本監督は、ウィリン・ロサリオ内野手(29)とともに後半戦のキーマンに指名した。若き右腕が、虎を勢いづかせる。
●阪神は19日、ウィリン・ロサリオ内野手が西日本豪雨の被災者支援を目的として義援金 100万円を寄付することを発表した。日本赤十字社が開設した「平成30年7月豪雨災害義援金口座」に拠出する。
記事をまとめてみました。
ボヤキ節も、これで聞き納めや! 阪神・金本知憲監督は19日、20日からのDeNA戦(横浜)に備えて、空路移動。伊丹空港で取材に応じ、現状の貧打ぶりに「暗黒時代より打ってなくない?」とため息をついた。その苦悩を晴らすべく、チームは最高気温38度の甲子園で午前11時から異例の指名練習。汗を出し切り、「4連敗」からも脱出や!
足を踏み入れるだけで体がつぶされるような圧迫感がある。ジリジリと肌が焦げるのを実感する。伊丹空港に到着した金本監督は、額に汗をにじませながら嘆いた。
「近年で一番、打ってないで、今年…。(過去)20年、30年くらい。暗黒時代より打ってなくない? どうやったら打てる? 教えてくれ…」
現役時代から、どんなにキツいときでも明るさを失わない指揮官が、珍しく“泣き”を入れた。
後半戦開幕の巨人戦(甲子園)は「3連敗」。ここぞで一本が出ずに 3、 2、 3得点と、開幕から不振の打線は相変わらず湿りっぱなしだ。「チーム打率0.242」は「セ・リーグ最下位」。1987年から2001年までほとんどをBクラスに低迷し「暗黒」と呼ばれた時代と自虐気味に比較した。
甲子園では猛暑の中、陽川尚将内野手らが移動前に打撃練習。これ以上、指揮官を嘆かせるわけにはいかない=阪神甲子園球場
「3年連続最下位」だった野村監督時代ですら、1999年には「チーム打率0.259」を記録した。
「暗黒時代って言っても、矢野(現 2軍監督)が捕手で「3割」を打ったりしていた。桧山(進次郎)がギリギリ『3割』を打ったり、新庄(剛志)も…。その時より悪いんじゃないか。ちょっと(チーム打率を)見てみ」
しかし、弱音を吐いてばかりではいられない。何とか現状を打破したい-という思いは、異例の練習に表れた。移動を挟んで20日からDeNA 3連戦(横浜)。投手指名練習のみでもおかしくないところ、午前11時に若虎が集められた。
福留、鳥谷のベテラン勢に助っ人陣は免除されたが、陽川、中谷、大山らがフリー打撃や守備練習で汗を流した。この日の甲子園の最高気温は38度を記録。しゃく熱の本拠地で無我夢中でバットを振った。 1時間強で終了したが、猛暑を考えればこれが限界。片岡ヘッド兼打撃コーチは「練習で早く今の課題を見つけて、克服することが大事。俺たちはプロなんだから。とにかく長く活躍できる選手になってほしいから」と説明した。
あまりの貧打ぶりに、金本知憲監督は悩める胸中を吐露した=伊丹空港
11打席連続無安打の陽川は、平野打撃コーチから肘の使い方についてメスが入った。「タイミングが遅かった。ヘッドが出てなかったから、修正したい」と陽川。チャンスをくれた指揮官をこれ以上、嘆かせるわけにはいかない-。次は若虎が打って将を、そしてファンを笑顔にさせる番だ。 陽川の「4番」継続を明言した金本監督は「悪いときでも、いい当たりが 1本出たんだからとプラスに考えんと」と主砲の心得を説いた。首位広島とは「9ゲーム」差。13年ぶりのリーグ優勝は日々遠のくが、スローガン「執念」を掲げる虎はあきらめない。将が最も大事にしているのが気持ち。真夏の特訓ではい上がり、暗黒時代に背を向ける。
★阪神の暗黒時代とは
主に吉田義男監督時代の1987年から野村克也監督時代の2001年までの15年間をさす。1992年の「2位」を除いて「4位」以下で、うち最下位は10度を数えた。1985年の優勝メンバーから投打ともに一気に世代交代が始まった時期で、とにかくチームは打てない、守れないで弱かった。
指名練習に参加しフリーバッティングを行う陽川尚将内野手、右は中谷将大外野手=阪神甲子園球場
陽川尚将内野手が19日、甲子園球場で行われた全体練習に参加した。
平野打撃コーチと打撃練習に取り組み「タイミングの取り方ですね。(最近は)タイミングが遅いのと、(バットの)ヘッドが出ていないので修正しました」と明日20日からのDeNA戦(横浜)に備えた。
今季はDeNAを相手に「3割5分3厘」と相性がいい。「悪いイメージはないですね」。陽川のバットで、後半戦「3連敗」スタートの阪神が浮上を狙う。
右足腓骨(ひこつ)骨折でリハビリしている糸井嘉男外野手は19日、鳴尾浜で 2軍残留練習に参加した。
フリー打撃では43スイングで「柵越え6本」。時折笑顔も見せながら大飛球も放った。 3塁でノックも受け、軽快な動きを披露。
20日のウエスタン・リーグ中日戦(甲子園)で実戦復帰し、患部の状態に問題がなければ、翌21日の敵地DeNA戦で 1軍復帰するとみられる。
糸井嘉男外野手=阪神鳴尾浜球場
右腓骨骨折で離脱していた糸井嘉男外野手が、20日のウエスタン・中日戦(甲子園)で公式戦の実戦に復帰する。問題がなければ、21日のDeNA戦(横浜)で 1軍合流即スタメン出場する運びだ。
20日にも 1軍合流するとみられていたが、万全を期した。この日、金本監督は「良ければ、問題なければ。右翼を守る? そやろな。大丈夫やろ」と明かした。
糸井は 7月13日の「マイナビオールスターゲーム2018」第 1戦(京セラ)に代打で出場。出場辞退による「後半戦開幕からの10試合出場停止」を回避していた。
この日も鳴尾浜で 2軍の残留練習に参加。フリー打撃では43スイングで「サク越え6発」。ベースランニングやノックでも軽快な動きを見せた。 6月30日のヤクルト戦(神宮)以来の本格実戦で、最終確認を行う予定だ。
ウエスタン・リーグ<ソフトバンク 6-10阪神>◇19日◇タマホームスタジアム筑後球場(HAWKSベースボールパーク筑後)
藤浪晋太郎投手がソフトバンクとの 2軍戦に先発し、 4回 2安打無失点と好投した。
「(相手は)真っすぐ 1本、変化球がきたらごめんなさいというタイミングで打ちに来ていた。それを力勝負で押し込めたというのはよかったと思います」
4回二死で初ヒットを許すも、 4回を47球で抑える“省エネ投法”を披露。無四球で調整登板を終えた。
投球する藤浪晋太郎投手=タマホームスタジアム筑後
文句なし! 藤浪晋太郎投手が19日、ウエスタン・ソフトバンク戦(タマホーム筑後)に先発し、 4回を 2安打無失点と好投した。 1軍では24日からの広島 3連戦(マツダ)で後半戦初登板する見通しで、準備は万端。揚塩健治球団社長が視察した前で、納得の投球を披露した。
筑後もジメジメと暑かった。まとわりつくような空気にも顔色ひとつ変えず、藤浪は淡々と腕を振った。 4回 2安打無失点。球団施設の視察のために訪れた揚塩球団社長の目の前で、順調な仕上がりをアピールした。
「(相手が)真っすぐ一本(狙い)で打ちにきていて、それを力勝負で押し込めたのはよかったと思います。スライダーやカーブで、もうちょっと狙いを外した投球ができればよかった」
1回裏ソフトバンク一死、三森を三直に打ちとり野手を指さす藤浪晋太郎投手=タマホームスタジアム筑後球場
序盤から全開だった。 1回、先頭の明石をこの日最速の 154キロ直球で中飛に打ち取ると三森、栗原も真っすぐで仕留めた。 2回以降も直球を軸に、凡打の山を築いた。
唯一のピンチは 4回。二死から栗原に右前へ初安打を許す。続く「4番・コラス」にも中前にはじき返されて 1、 2塁。だが、あわてなかった。川瀬を遊直に斬って、もうひとつスコアボードに「0」を並べた。
「被安打2」。三振は「0」のかわりに課題の四球も「0」だ。全47球の省エネ投球に、藤浪は「いろいろなことを試すことができた。充実した投球だった」と満足げ。矢野 2軍監督も「四球もなかったし、ストライクもとれていた。最後のピンチも抑えて、いい投球だった」と合格点を与えた。
藤浪晋太郎投手は 4回を 2安打無失点。筑後で順調な調整ぶりを披露した=タマホームスタジアム筑後球場
前回 1軍で投げたのは 7月 4日の中日戦(甲子園)。その後、降雨や西日本豪雨の影響で試合中止が重なり、藤浪の前半戦はそのまま終わった。十分に間隔が開いたにもかかわらず、巨人との後半戦開幕 3連戦では出番がなかった。今後は 1軍に合流し、24日から始まる広島 3連戦(甲子園)のいずれかで先発する予定。たまりにたまったエネルギーを、首位を走るカープにぶつける。
「どこで投げるか分かりませんが、しっかり調整して、自分のできることをやっていければ」 金本監督は、ロサリオとともに後半戦のキーマンに指名した。若き右腕が、虎を勢いづかせる。
ウィリン・ロサリオ内野手=阪神甲子園球場(2018年 7月18日)
阪神は19日、ウィリン・ロサリオ内野手が西日本豪雨の被災者支援を目的として義援金 100万円を寄付することを発表した。
阪神球団、阪神選手会・OB会で実施している募金活動での義援金と合わせ、日本赤十字社が開設した「平成30年7月豪雨災害義援金口座」に拠出する。
全員野球でファン皆が待ち望む「二文字」に向かって、全員で力を合わせて進め! ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
全身全霊を懸けて不屈の精神で立ち向かう。たとえ、どんなに苦しい局面になろうとも、最後の最後まで絶対に勝負を諦めない。
その精神を全員が強く持ち、タイガースが変革し続ける一年にしたい。そうした強い決意をスローガンとして表現しています。
※このスローガン・デザインは、2018年のシーズンロゴとしても展開して参ります。
2018年公式戦順位表
2018年交流戦順位表
2018年 公式戦 日程と結果(07月)
2018年 公式戦 日程と結果(08月)