●阪神は 2回、エフレン・ナバーロ外野手(32)の 2塁打で 1点先制。中日は 3回に武山真吾捕手(34)の中前打で同点。さらに大島洋平外野手(32)の犠飛で 2者が生還し、勝ち越した。阪神は 4回、ナバーロの左前打で 1点返したが、中日も 5回、ダヤン・ビシエド内野手(29)の中前打で再び 2点差に。阪神岩貞祐太投手(26)をこの回途中でKO。先発全員安打の中日は「3連勝」。オネルキ・ガルシア投手(28)は 7回 2失点でリーグトップに並ぶ「11勝」目。阪神岩貞が「5敗」目。打線も中盤以降は沈黙。阪神は衝撃の「2ラン犠飛」を献上し、「単独最下位」転落の危機を迎えた。同点の 3回一死満塁、中日「3番」大島の右中間犠飛を中堅俊介外野手(30)がキャッチするも、遊撃手・北條に弱々しく返球する。なんと、中日の 2走・京田陽太内野手(24)は一気に 3塁を蹴っているではないか-。まさか、まさかの「2ラン犠飛」。金本阪神が赤っ恥をかいての大敗だ。就任 3年目の金本知憲監督(50)は痛恨のプレーに多くは語らず。 8月 1日中日戦に敗れれば「単独最下位」となるだけに、“暗黒危機”に立たされた。 1- 1の 3回一死満塁。確かに大島の打球は不規則な回転だったが、隙を突かれたのは間違いない。俊介が普通に捕って、強い返球をしていれば 3点目は防げたはず。日本球界をひもといても「2ラン犠飛」は2013年にロッテが西武相手に決めて以来、 5年ぶりの屈辱を味わった。この日、福留孝介外野手(41)は積極的休養、糸井嘉男外野手(37)は右腓骨骨折の状態が芳しくなく、ともに欠場。俊介、中谷将大外野手(25)と比較的、守備に自信があるコンビが外野を任されていたが…。金本政権 3年目。「これまでのチームでは一番強い」とし、春季キャンプを打ち上げた。昨季「20本塁打」を放った中谷や、大山悠輔内野手(23)、高山俊外野手(25)らの成長に加え、メジャー通算71発で年俸 3億4000万円のウィリン・ロサリオ内野手(29)を打線の軸に据えることで、得点力不足解消をもくろんだが…。「チーム防御率3.91」も悪化傾向にある。特効薬はあるのか。どう、これから浮上させていくのか。勝負の季節を前に金本虎に重すぎる空気が漂っている。
●エフレン・ナバーロ外野手が 2打席連続タイムリーを決めた。 2回一死 1塁では左腕ガルシアの直球をたたき、右中間にライナー性の「先制2塁打」を放った。さらに 2点を追う 4回無死 1、 2塁では詰まりながらも左前適時打。卓越したミート力でチームを盛り立てている。左投手も打てる、左打ちの助っ人の存在は重い「1敗」を喫したこの夜の唯一の収穫だ。ナバーロは難敵ガルシアに一歩も引かず、快音を連発。虎党に不屈のファイティングスピリットを見せつけた。 2安打 2打点とこの日チーム全得点をたたき出し、出場 5試合ぶり今季 6度目のマルチ安打を記録した。左投手が先発だとスタメンを外れることもあったが、広角に打ち分けられる技術と熱いハートを持つナバーロが打線に欠かせない存在になりつつある。
●岩貞祐太投手は 4回 2/3を投げ 9安打 4失点で「5敗」目を喫した。 1、 2回と 3者凡退に抑える立ち上がりも、 3回以降はピンチを背負い、ピンチで痛打を食らった。 1- 0の 3回無死 2塁から武山に変化球を右前へ運ばれ追いつかれると、その後一死満塁から大島の中犠飛で勝ち越されるなど、要所で踏ん張りきれなかった。 4回 2/3を投げて 9安打 4失点で「5敗目(4勝)」を喫し肩を落とした。
●桑原謙太朗投手(32)が痛恨の一発を浴びた。 2- 4の 7回に「3番手」でマウンドにあがると、内野安打と死球で 1、 2塁とピンチを背負い、その後一死 1、 3塁から藤井淳志外野手(37)に変化球を右翼スタンドへ放り込まれ、試合を決定づけられた。 7月は 9試合登板で「月間防御率0.704」と精彩を欠いており、復調が待たれる。
●ベテランの福留は“金本超え”の挑戦権を持つ。 7月は「月間3割6分2厘」と好調で、今季打率も「2割7分4厘」まで上昇してきた。金本監督も感謝した。41歳以上で「打率3割台」到達なら2011年ヤクルト宮本慎也内野手(47)以来で、過去 4人( 5度)しかない。巨人落合博満元内野手(現64)やオリックス門田博光元外野手(現70)ら一流が名を連ねる。今日31日中日戦は先発ガルシアで、福留はベンチスタートとなる見込みだが、 8月反攻の力を蓄える。
●ソフトバンクから阪神に移籍した飯田優也投手(27)が31日、兵庫・西宮市内にある鳴尾浜で、移籍後初めて練習に合流した。この日はファームの残留練習が行われ、キャッチボールや守備練習、ダッシュなどで体を動かした。
記事をまとめてみました。
<中日 7- 2阪神>◇14回戦◇阪神 7勝 7敗 0分◇31日◇ナゴヤドーム
阪神は 2回、ナバーロの 2塁打で 1点先制。中日は 3回に武山の中前打で同点。さらに大島の犠飛で 2者が生還し、勝ち越した。
阪神は 4回、ナバーロの左前打で 1点返したが、中日も 5回、ビシエドの中前打で再び 2点差に。阪神岩貞をこの回途中でKO。
先発全員安打の中日は「3連勝」。ガルシアは 7回 2失点でリーグトップに並ぶ「11勝」目。阪神岩貞が「5敗」目。打線も中盤以降は沈黙。
9回、ベンチでさえない表情の金本知憲監督=ナゴヤドーム
阪神は衝撃の「2ラン犠飛」を献上し、「単独最下位」転落の危機を迎えた。
同点の 3回一死満塁、中日「3番」大島の右中間犠飛を中堅俊介がキャッチするも、体勢を崩した後に強い送球を行えず、 2塁走者京田までもホームインさせてしまった。
金本知憲監督は痛恨のプレーに「どうだろう。技術の問題ですからね、そこはもう」と多くは語らず。 8月 1日中日戦に敗れれば「単独最下位」となるだけに、投打ともに奮起が求められる。
3回、体勢を崩しながら捕球する俊介外野手。これで痛恨の「2ラン犠飛」を献上してしまった=ナゴヤドーム
赤っ恥や!! 阪神は 2- 7で最下位中日に大敗。 3回には中堅・俊介が体勢を崩しながら捕球し、痛恨の「2ラン犠飛」を献上してしまった。 1日に連敗すれば、 8月以降では2001年以来の「単独最下位」に転落。就任 3年目の金本知憲監督が“暗黒危機”に立たされた。
信じられないことまでが起きた。大島の飛球に転がって捕球した中堅手・俊介が、カットに入った遊撃手・北條に弱々しく返球する。なんと、中日の 2走・京田は一気に 3塁を蹴っているではないか-。まさか、まさかの「2ラン犠飛」。金本阪神が赤っ恥をかいての大敗だ。
「どうだろう、そこは技術の問題ですけどね」
金本監督は語気を荒らげることはなかった。むしろ、もはやお手上げといったようにも映った。
「(打球の不規則な回転は)ちょっとわからん。ベンチからは分かりませんでしたけど…」
1- 1の 3回一死満塁。確かに大島の打球は不規則な回転だったが、隙を突かれたのは間違いない。俊介が普通に捕って、強い返球をしていれば 3点目は防げたはず。日本球界をひもといても「2ラン犠飛」は2013年にロッテが西武相手に決めて以来、 5年ぶりの屈辱を味わった。
3回、俊介外野手は中日・大島洋平外野手の打球を好捕するが「2点犠飛」になる=ナゴヤドーム
3回先頭、福田の「右中間2塁打」も右翼手・中谷が回り込めず、破られ、“後逸”したものだった。「どうかなぁ。ベンチからの距離感が分からんからね」。この日、福留は積極的休養、糸井は右腓骨骨折の状態が芳しくなく、ともに欠場。俊介、中谷と比較的、守備に自信があるコンビが外野を任されていたが…。この流れは歯車がまったくかみ合わない今のチーム状況を象徴している。
借金は今季ワーストタイの「7」。松坂と今季 3度目の対戦となる 1日に敗れれば、「単独最下位」に転落する。 8月以降では、「57勝80敗3分」で 4年連続の「最下位」に終わった2001年以来、実に17年ぶり。さらに広島がヤクルトに勝てば、自力優勝の可能性が消滅していまう。
金本政権 3年目。「これまでのチームでは一番強い」とし、春季キャンプを打ち上げた。昨季「20本塁打」を放った中谷や、大山、高山らの成長に加え、メジャー通算71発で年俸 3億4000万円のロサリオを打線の軸に据えることで、得点力不足解消をもくろんだが…。
阪神先発の岩貞祐太投手=ナゴヤドーム
「チーム打率0.245」。「暗黒時代よりも打ってない」と嘆いたこともあったが、2001年は「同0.243」。当時より、戦力層が明らかに厚いにもかかわらず、打てない。そして、なにより勝てない…。17年前とは意味合いがまったく異なる。失望感ばかりが募っていく。
「チーム防御率3.91」も悪化傾向にある。そして、「(先発にも)頑張ってもらわんと。来週からずっと 6連戦ですからね。先発の役割が大きくなってくる」。特効薬はあるのか。どう、これから浮上させていくのか。勝負の季節を前に金本虎に重すぎる空気が漂っている。
◆「2ラン犠飛」にさせてしまった俊介外野手
「もう少し強い返球ができれば」
◆俊介外野手の守備に阪神・中村豊外野守備走塁コーチ
「あわてた感じ。打球がナックルみたいになって捕るのに必死だった。もう少し強い球を投げていたら」
4回、適時打を放ったエフレン・ナバーロ外野手=ナゴヤドーム
腓骨骨折から復帰しても万全ではない糸井を外し、ベテランの福留を休養させた阪神打線は迫力不足で、好機をものにできなかった。
4回は 1点差に迫ってなお無死 1、 2塁の同点機を生かせず、 5回も無死 1、 2塁からロサリオが併殺打、陽川が空振り三振に倒れた。その裏に岩貞が 4点目を失った。
「4番」に座った陽川は無安打 2三振と期待に応えられず、 2安打 2打点と気を吐いたナバーロは「負けてしまって悔しい気持ちが大きい」と声を落とした。
◆金本知憲監督(欠場した糸井嘉男外野手に)
「ちょっと脚の状態が悪いから。きょう、明日は休ませる」
◆俊介外野手(犠飛で 2走の生還まで許し)
「もうちょっと強い球を投げていれば、 2人目の走者をかえさずに済んだと思う」
◆桑原謙太朗投手( 1回 3失点)
「結果が出ていないし、打たれたので、何も言うことはありません」
◇データBOX◇
◎…中日・大島がマークした「2ラン犠飛」は、ロッテ・鈴木大地内野手が2013年 9月15日の西武戦(西武ドーム)で記録して以来 5年ぶり。
◎…阪神は 1日の中日戦(ナゴヤドーム)に敗れると、 6月24日の広島戦(甲子園)に敗れて以来の「単独最下位」に転落。 8月以降の「最下位」は2016年 9月15日に中日と同率ではあるが、単独となれば 4年連続の「リーグ最下位」に終わった2001年最終戦以来。
2回表阪神無死一塁、右中間へ「先制適時2塁打」を放ったエフレン・ナバーロ外野手=ナゴヤドーム
エフレン・ナバーロ外野手が 2打席連続タイムリーを決めた。 2回一死 1塁では左腕ガルシアの直球をたたき、右中間にライナー性の「先制2塁打」を放った。
「アグレッシブに行ったことがいい結果につながってくれたね。先に点を取ることができて良かった」
さらに 2点を追う 4回無死 1、 2塁では詰まりながらも左前適時打。卓越したミート力でチームを盛り立てている。
4回、適時打を放ったエフレン・ナバーロ外野手。=ナゴヤドーム
左投手も打てる、左打ちの助っ人の存在は重い「1敗」を喫したこの夜の唯一の収穫だ。ナバーロは難敵ガルシアに一歩も引かず、快音を連発。虎党に不屈のファイティングスピリットを見せつけた。
「ガルシア投手にいい投球をされました。負けてしまい悔しいですが、またあした勝てるように」
チームバスに乗り込むまで厳しい表情は崩さなかったが、すぐさま逆襲を誓った。 2回一死から中谷が先発・ガルシアの初球 145キロを中前へ弾き返し、続くN砲も初球 141キロに積極的にバットを出し、右中間へ鋭いライナーを放って先制点をゲットした。
「アグレッシブにいったことがいい結果につながってくれたね」と胸を張り、 3回に逆転されて迎えた 1- 3の 4回にも無死 1、 2塁から 6球目の直球を左前へ落とすタイムリーで追い上げムードをつくった。 2安打 2打点とこの日チーム全得点をたたき出し、出場 5試合ぶり今季 6度目のマルチ安打を記録した。
4回、適時打を放ったエフレン・ナバーロ外野手。大敗の中で「2打席連続タイムリー」と気を 吐いた=ナゴヤドーム
通訳がいないと報道陣の前につれて戻ってきてくれるナイスガイは、 6月の来日以降チームにもすっかり溶け込んだ。日本語で他の選手に「ワタシハ、エフレン“ジェントルマン”ナバーロデス」とジョークも交えて自己紹介。雰囲気作りにも一役買えて、今季17試合で「打率0.288」は心強い。
左投手が先発だとスタメンを外れることもあったが、広角に打ち分けられる技術と熱いハートを持つナバーロが打線に欠かせない存在になりつつある。
◇データBOX◇
◎…阪神が 1日の中日に敗れ、広島が同日のヤクルトに勝つと、「自力優勝」の可能性が消滅する。阪神が残り56試合を全勝しても、「95勝47敗1分け(勝率0.664)」。広島は阪神との11試合にすべて敗れても、残り54試合を全勝すれば、「96勝46敗1分け(0.671)」で阪神は上回れない。
◎… 7月は「6勝10敗」。すでに負け越しは確定しており、今季は開幕から一度も勝ち越し月がない(2016年以来)。
5回、降板する岩貞祐太投手=ナゴヤドーム
岩貞祐太投手は 4回 2/3を投げ 9安打 4失点で「5敗」目を喫した。 1、 2回と 3者凡退に抑える立ち上がりも、 3回以降はピンチを背負い、ピンチで痛打を食らった。「慎重に立ち上がることができましたが、要所で粘りきることができませんでした」と振り返った。
5回、降板する岩貞祐太投手=ナゴヤドーム
岩貞は 2回までパーフェクトに抑えながら、 1- 0の 3回無死 2塁から武山に変化球を右前へ運ばれ追いつかれると、その後一死満塁から大島の中犠飛で勝ち越されるなど、要所で踏ん張りきれなかった。 4回 2/3を投げて 9安打 4失点で「5敗目(4勝)」を喫し「詰めの部分の失投が失点につながった」と肩を落とした。
◆岩貞祐太投手について阪神・香田勲男投手コーチ
「 3、 4回はもったいなかった。有利なカウントのなかでの球が少し中途半端だった」
7回、中日・藤井淳志外野手に「3点本塁打」を打たれた桑原謙太朗投手=ナゴヤドーム
桑原が痛恨の一発を浴びた。 2- 4の 7回に「3番手」でマウンドにあがると、内野安打と死球で 1、 2塁とピンチを背負い、その後一死 1、 3塁から藤井に変化球を右翼スタンドへ放り込まれ、試合を決定づけられた。「打たれたので何もいうことはありません。結果が出ていないので」。 7月は 9試合登板で「月間防御率0.704」と精彩を欠いており、復調が待たれる。
福留孝介外野手
ベテランの阪神福留は“金本超え”の挑戦権を持つ。
7月は「月間3割6分2厘」と好調で、今季打率も「2割7分4厘」まで上昇してきた。金本監督も「キャプテンですから。自分がやらないといけないという自覚を持ってくれている」と感謝した。41歳以上で「打率3割台」到達なら2011年ヤクルト宮本以来で、過去 4人( 5度)しかない。巨人落合やオリックス門田ら一流が名を連ねる。指揮官も「俺も40歳の時が『3割』、最後。41歳の時は『打率2割6分』くらいじゃなかったかな」。その記憶通りで41歳の2009年は「打率2割6分1厘」。今日31日中日戦は先発ガルシアで、福留はベンチスタートとなる見込みだが、 8月反攻の力を蓄える。
ファームの残留練習に初合流し、キャッチボールを行う飯田優也投手=阪神鳴尾浜球場
ソフトバンクから阪神に移籍した飯田優也投手が31日、兵庫・西宮市内にある鳴尾浜で、移籍後初めて練習に合流した。
この日はファームの残留練習が行われ、キャッチボールや守備練習、ダッシュなどで体を動かした。「まずは動きに慣れないとなっていうのが一番なので。まだ緊張しながらやっている感じです」。炎天下の中行われたダッシュ練習については「きつかったです、ついていけなかったです」と苦笑いした。
全員野球でファン皆が待ち望む「二文字」に向かって、全員で力を合わせて進め! ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
全身全霊を懸けて不屈の精神で立ち向かう。たとえ、どんなに苦しい局面になろうとも、最後の最後まで絶対に勝負を諦めない。
その精神を全員が強く持ち、タイガースが変革し続ける一年にしたい。そうした強い決意をスローガンとして表現しています。
※このスローガン・デザインは、2018年のシーズンロゴとしても展開して参ります。
2018年公式戦順位表
2018年交流戦順位表
2018年 公式戦 日程と結果(07月)
2018年 公式戦 日程と結果(08月)