●巨人は初回二死 2、 3塁から約 2カ月ぶりにスタメンの阿部慎之助内野手(39)が「先制の6号3ラン」を放った。先発の吉川光夫投手(30)は 3回まで無失点。阪神は 6回、一死満塁の好機を作るも後続が凡退。 6回まで無得点。先発才木浩人投手(19)は 2回以降は立ち直り、 6回 3失点で降板した。巨人が継投で逃げ切り、借金を「1」とした。 6回無失点の吉川光夫が「5勝」目。阪神は借金「6」。 9回に 1点をかえしたが遅かった。才木「5敗」目。阪神が敗れて、借金「6」に戻った。踏ん張って 6回 6安打 3失点にまとめたが、いきなり失った 3点が大きくのしかかる展開となった。打線は巨人先発吉川光をとらえきれなかった。 6回には一死満塁の好機を迎えるも、大山悠輔内野手(23)が 2飛、中谷将大外野手(25)が中飛で無得点。福留孝介外野手(41)をスタメンから外した打線はわずか 5安打に終わり、奪った得点は 9回に代打福留が放った「適時3塁打」のみに終わった。金本知憲監督(50)は才木について指摘。首脳陣の好判断でリクエストに成功した。 3点を追う 7回一死 1塁。糸原健斗内野手(25)の打球は 2塁へ転がり、 4- 6- 3とわたっての 2塁封殺と思いきや…。遊撃・若林晃弘内野手(24)の足が 2塁ベースから離れていることを 3塁ベースコーチャーの高代延博作戦兼総合コーチ(64)がチェック。リプレー検証の結果、 1、 2塁でプレー再開となった。金本監督は、直後の拙攻を嘆いた。
● 1球の怖さを何度味わったら、学ぶのか。 1回。先発・才木はトントンと二死をとったものの、ケーシー・マギー内野手(35)&岡本和真内野手(22)の連打のち、阿部にドカーンッ!! 金本監督の血管は浮き上がっていた。致命的な 3失点。指揮官の頭の中で、 1日の中日戦(ナゴヤドーム)で高橋周平内野手(24)に浴びた 3ランがすぐにフラッシュバックした。しかも、阿部にとってはこれが本塁打を放つ通算 227人目の投手。宿敵の主砲が虎将を抜き、「単独2位」に浮上。香田投手コーチも口をとがらせた。 2回以降立ち直り、チームの先発投手としては11試合ぶりに 6回を投げたものの、繰り返されるパターンに首脳陣の評価は手厳しかった。金本監督はここからは 6連戦が続き、秋にかけて日程はさらに過密になる。才木にその一角を任せている。だから、同じ轍を踏むことが許せなかった。自身に白星がつけば、球団では1967年の江夏豊(70)以来、51年ぶりの10代で「シーズン巨人戦2勝」目の快挙でもあった。次は正念場。若虎の意識の高さが試される。
●陽川尚将内野手(27)の状態が落ちているため、大山が 7月16日の巨人戦(甲子園)以来「6番・3塁」でスタメン出場したが、勝負どころで結果を出せず…。 3点を追う 6回一死満塁。犠飛でも 1点の場面で、まさかの 2飛。今季、満塁では13打数無安打と勝負強さを発揮できていない。
●鳥谷敬内野手(37)が 7打席ぶりの安打を記録した。 3点を追う 7回一死で代打登場。右腕宮國椋丞投手(26)に 2ボール 2ストライクと追い込まれながら、外角低めのシュート系を巧みに中前へ転がした。出塁後は相手失策も絡んで 3塁まで進んだが、反撃のホームベースは踏めず。それでも代打出場が続く中、 7月26日広島戦以来の「H」ランプとなった。
● 4試合ぶりに「3番・左翼」でスタメン出場したエフレン・ナバーロ内野手(32)だったが、 4打数無安打。ドームの虎党の歓声が最も集まった 7回二死 1、 3塁でも左飛に倒れた。
●前夜は満塁弾でヒーローになったウィリン・ロサリオ内野手(29)が、一夜にして“頼りにならない助っ人”に逆戻り。最大の見せ場だった 6回一死 1、 2塁からは最終的に四球を選んだが、カウント 3- 0からの 2球は全く打つ気配なし。“真夏の夜の夢”が一夜限りでないことを祈るばかりだ。
●福留孝介外野手が、代打で「適時3塁打」を放った。 3点を追う 9回一死 1塁で代打で登場。カウント 1- 1からの 3球目をとらえた。初対戦の巨人サムエル・アダメス投手(23)の直球をとらえた。阪神は巨人に 1- 3で敗れ、連勝は「3」で止まった。 9回に代打・福留孝介外野手が適時打を放ち、完封負けを阻止。この日、積極的休養でスタメンを外れた主将が、大拙攻の打線にハッパをかけた。先発した才木浩人投手は 1回に痛恨被弾。金本知憲監督はおかんむりだった。気持ちで運んだ白球で、緑のフェンスをドンッとたたく。拙攻に次ぐ拙攻で「4連勝」を逃した打線に試合終了間際、福留がひと振りで喝! だ。キャプテンが示した「執念」こそがこの夜最も必要なモノだった。打球は一直線に中堅上空へ。フェンスを直撃し、大きくはね返った間に 1走が生還。福留も悠々と 3塁に到達した。本塁が遠かった。 1、 3塁もあった。満塁は 2度もあった。だが一死満塁の 6回は大山が 2飛、中谷も中飛。 3点差が、どこまでも遠く感じられた。福留の一打の後も後続は倒れ、結局 1- 3で敗れた。最後までファイティングポーズを崩さなかったキャプテンの頼もしさだけが、際立った。 1試合 1打席の重みは増すばかり。福留の好調が、意地が、頼もしい。
記事をまとめてみました。
<巨人 3- 1阪神>◇17回戦◇阪神 6勝11敗 0分◇ 8日◇東京ドーム
巨人は初回二死 2、 3塁から約 2カ月ぶりにスタメンの阿部が「先制の6号3ラン」を放った。先発の吉川光は 3回まで無失点。
阪神は 6回、一死満塁の好機を作るも後続が凡退。 6回まで無得点。先発才木は 2回以降は立ち直り、 6回 3失点で降板した。
巨人が継投で逃げ切り、借金を「1」とした。 6回無失点の吉川光夫が「5勝」目。阪神は借金「6」。 9回に 1点をかえしたが遅かった。才木「5敗」目。
あと 1本が出ず厳しい表情で引き揚げる金本知憲監督=東京ドーム
阪神が敗れて、借金「6」に戻った。
先発の才木が 1回二死 2 3塁から阿部との勝負を選んで「先制3ラン」を被弾。その後は踏ん張って 6回 6安打 3失点にまとめたが、いきなり失った 3点が大きくのしかかる展開となった。
打線は巨人先発吉川光をとらえきれなかった。 6回には一死満塁の好機を迎えるも、大山が 2飛、中谷が中飛で無得点。福留をスタメンから外した打線はわずか 5安打に終わり、奪った得点は 9回に代打福留が放った「適時3塁打」のみに終わった。
金本知憲監督は才木について「前回と同じだわね。中日戦か。 2人いてインコースに構えて、逆球の甘いところ…。同じミスだね。これはもう、明らかに」と指摘。打線については「チャンスであと 1本というところで 1点でも入っていれば展開はまったく違った。犠牲フライ、ゲッツー崩れで 1点というケースが 2回あったのかな」と振り返った。
巨人・若林晃弘内野手は糸原健斗内野手のゴロを処理したが 2塁ベースから離れてしまいリクエストでセーフに=東京ドーム
首脳陣の好判断でリクエストに成功した。 3点を追う 7回一死 1塁。糸原の打球は 2塁へ転がり、 4- 6- 3とわたっての 2塁封殺と思いきや…。遊撃・若林の足が 2塁ベースから離れていることを 3塁ベースコーチャーの高代作戦兼総合コーチがチェック。リプレー検証の結果、 1、 2塁でプレー再開となった。高代コーチは「自分たちも練習している。(一転)大ピンチになるから」。金本監督は「そこで(得点として)モノにできなかったというのもきょうの敗因」と、直後の拙攻を嘆いた。
またか…。 1球の怖さを何度味わったら、学ぶのか。 1回。先発・才木はトントンと二死をとったものの、マギー&岡本の連打のち、阿部にドカーンッ!! 金本監督の血管は浮き上がっていた。
「前回と同じだわね。中日戦か。二死で(走者が) 2人いて、インコースに構えて、逆球の甘い(球)…。同じミスだわね、明らかに」
致命的な 3失点。指揮官の頭の中で、 1日の中日戦(ナゴヤドーム)で高橋に浴びた 3ランがすぐにフラッシュバックした。しかも、阿部にとってはこれが本塁打を放つ通算 227人目の投手。宿敵の主砲が虎将を抜き、「単独2位」に浮上。何と皮肉なことか…。
阪神先発の才木浩人投手=東京ドーム
香田投手コーチも「毎回、同じ形で失点している。チームにどれだけ迷惑を掛けているか、考えないといけない。そう何回もチャンスはもらえない」と口をとがらせた。 2回以降立ち直り、チームの先発投手としては11試合ぶりに 6回を投げたものの、繰り返されるパターンに首脳陣の評価は手厳しかった。
才木浩人投手はまた走者をためて一発を浴びた。同じミスに表情はさえない=東京ドーム
金本監督は「 1塁、空いているんだしね。無理して…。ボールでいいんだから。ま、若さでしょうけどね。技術(的な課題)もあるし、若さもあるし」と語気を強めた。ここからは 6連戦が続き、秋にかけて日程はさらに過密になる。才木にその一角を任せている。だから、同じ轍を踏むことが許せなかった。
同じパターンでの失点に金本知憲監督もおかんむりだ=東京ドーム
自身に白星がつけば、球団では1967年の江夏豊以来、51年ぶりの10代で「シーズン巨人戦2勝」目の快挙でもあった。それを逃した才木は「甘く入った直球を狙い打たれてしまいました。もったいない登板になってしまいました」と猛省。次は正念場。若虎の意識の高さが試される。
◆才木浩人投手と今季4度目のコンビを組んだ阪神・梅野隆太郎捕手
「( 1回の被弾に)ああいうところで、あれが決勝点になってしまうので、反省していかないといけない」
★前回は四球から
才木は前回 8月 1日の中日戦(ナゴヤドーム)でも同じように一発を浴びた。 2回に 2四球で走者をためると、高橋に「3ラン」を被弾。金本監督は「四球、四球でドカンというのがちょっと…。逆球だから悔いが残るわね」と苦言を呈していた。巨人戦は前回 7月18日の対戦(甲子園)でも 1回に四球で走者をため、失点していた。
2回、中前安打を打った大山悠輔内野手=東京ドーム
陽川の状態が落ちているため、大山が 7月16日の巨人戦(甲子園)以来「6番・3塁」でスタメン出場したが、勝負どころで結果を出せず…。 3点を追う 6回一死満塁。犠飛でも 1点の場面で、まさかの 2飛。今季、満塁では13打数無安打と勝負強さを発揮できていない。「頑張ります」と短い言葉を残し、足早に球場を去った。
7回表阪神一死、鳥谷敬内野手は中前安打を放った=東京ドーム
鳥谷敬内野手が 7打席ぶりの安打を記録した。 3点を追う 7回一死で代打登場。
右腕宮国に 2ボール 2ストライクと追い込まれながら、外角低めのシュート系を巧みに中前へ転がした。「なんとか次につなげていければ、と思っていました」。出塁後は相手失策も絡んで 3塁まで進んだが、反撃のホームベースは踏めず。それでも代打出場が続く中、 7月26日広島戦以来の「H」ランプとなった。
4試合ぶりに「3番・左翼」でスタメン出場したナバーロだったが、 4打数無安打。ドームの虎党の歓声が最も集まった 7回二死 1、 3塁でも左飛に倒れた。「感じは悪くなかったけど、自分の仕事ができなかった」。初対戦の吉川光に関しては「カーブの軌道などは初めてだったが、それは言い訳にしたくない」と悔しさをにじませた。
8回、三振に倒れたウィリン・ロサリオ内野手=東京ドーム
前夜は満塁弾でヒーローになったロサリオが、一夜にして“頼りにならない助っ人”に逆戻り。最大の見せ場だった 6回一死 1、 2塁からは最終的に四球を選んだが、カウント 3- 0からの 2球は全く打つ気配なし。ファンが期待するのは一発なのだが…。四球以外の 3打席は全くタイミングが合わない右飛と 2三振。“真夏の夜の夢”が一夜限りでないことを祈るばかりだ。
9回表阪神一死 1塁、福留孝介外野手は「中越え適時3塁打」を放った=東京ドーム
福留孝介外野手が、代打で「適時3塁打」を放った。 3点を追う 9回一死 1塁で代打で登場。
カウント 1- 1からの 3球目をとらえた。初対戦の巨人アダメスの直球をとらえ「その投手の一番速い球に合わせていくだけですから。代打でしたし、思い切っていきました」と振り返った。
福留孝介外野手はアダメスの3球目、甘いストレートをひと振りでとらえた=東京ドーム
しっかりせんかい! 阪神は巨人に 1- 3で敗れ、連勝は「3」で止まった。 9回に代打・福留孝介外野手が適時打を放ち、完封負けを阻止。この日、積極的休養でスタメンを外れた主将が、大拙攻の打線にハッパをかけた。先発した才木浩人投手は 1回に痛恨被弾。金本知憲監督は「同じミス」とおかんむりだった。
気持ちで運んだ白球で、緑のフェンスをドンッとたたく。拙攻に次ぐ拙攻で「4連勝」を逃した打線に試合終了間際、福留がひと振りで喝! だ。キャプテンが示した「執念」こそがこの夜、最も必要なモノだった。
「その投手の一番速い球に合わせる。それだけで。代打で出ていくわけだから、思いきっていこうと思っていたから」
0- 3の 9回一死 1塁で、積極的休養でスタメンを外れていた福留が代打で登場した。相手は初対戦のアダメス。カウント 1- 1からの外角 151キロにファーストスイングで襲いかかった。打球は一直線に中堅上空へ。フェンスを直撃し、大きくはね返った間に 1走が生還。福留も悠々と 3塁に到達した。 1- 3。ようやく 1点を返した。
「試合に出る以上は集中力を出して、常に流れを見ている。しっかり準備して、やるしかない」
福留孝介外野手は 9回、代打で登場。フェンス直撃の打球を放ち、 3塁へと到達した=東京ドーム
本塁が遠かった。 1、 3塁もあった。満塁は 2度もあった。だが一死満塁の 6回は大山が 2飛、中谷も中飛。 3点差が、どこまでも遠く感じられた。福留の一打の後も後続は倒れ、結局 1- 3で敗れた。最後までファイティングポーズを崩さなかったキャプテンの頼もしさだけが、際立った。
「最後、あきらめないうんぬんじゃなく、やっぱり自分たちは勝つためにやるわけだから。そういう中で打てたというのはよかったんじゃないですか」
毎週 6連戦が続き、しかも長期ロード中。41歳の大ベテランには休養日が必要だ。リフレッシュし、この最後の打席のように、 9日も虎に気持ちを入れ直してくれるはず。近年のチームにとって「8月の東京ドーム」は鬼門。最後に優勝した2005年以降、「16勝34敗3分け」。2013年 8月 2- 4日以来 5年にわたってカード勝ち越しすらない。カード 1、 2戦を連勝したことすら開場以来 1度もなかった。この日勝てば、それらを払拭し 5年ぶりの「 8月の東京ドーム」勝ち越しを決められていたはずだったが、すべては持ち越しになった。
「明日どうのこうのじゃなく、すべてが大事になってくる」
1試合 1打席の重みは増すばかり。福留の好調が、意地が、頼もしい。
全員野球でファン皆が待ち望む「二文字」に向かって、全員で力を合わせて進め! ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
全身全霊を懸けて不屈の精神で立ち向かう。たとえ、どんなに苦しい局面になろうとも、最後の最後まで絶対に勝負を諦めない。
その精神を全員が強く持ち、タイガースが変革し続ける一年にしたい。そうした強い決意をスローガンとして表現しています。
※このスローガン・デザインは、2018年のシーズンロゴとしても展開して参ります。
2018年公式戦順位表
2018年交流戦順位表
2018年 公式戦 日程と結果(07月)
2018年 公式戦 日程と結果(08月)