●巨人は 1回に重信、阿部慎之助内野手(39)の適時打で 2点を先制した。阪神は 3回一死 1、 3塁で福留孝介外野手(41)が中堅へ犠飛を放ち、 1点差に迫った。巨人山口俊投手(31)、阪神秋山拓巳投手(27)はともに 4回から 6回まで無失点。 6回にそれぞれ得点圏に走者を背負うが、無失点に切り抜けた。阪神は 7回にエフレン・ナバーロ外野手(32)の「同点ソロ」、 8回に糸井嘉男外野手(36)の「特大の勝ち越しソロ」で勝利した。桑原謙太朗投手(32)が「4勝」目。巨人は継投に失敗し、沢村拓一投手(30)は「5敗」目となった。阪神が粘りの逆転勝ちで首位広島のマジック点灯を阻止した。巨人戦勝ち越しを決めた。阪神が東京ドームから引き揚げた後、首位広島が中日にサヨナラ勝ち。この日、広島が勝って阪神が敗れていれば「優勝マジック36」が点灯していたが、粘勝で阻んだ。
●福留が打線に戻ると、一気に虎は強くなる。「3番・左翼」で 2試合ぶりにスタメン復帰すると、 2点を追う 3回一死 1、 3塁から中犠飛。チームに元気を与える反撃の 1打点だった。 6回の左中間 2塁打も、あとわずかでオーバーフェンス。41歳キャプテンは休養を取りつつ、チームを鼓舞する。
●エフレン・ナバーロ内野手が同点弾を放った。 1点を追う 7回。 2ボールからの 3球目をとらえた。打球は右中間スタンドに一直線。「来日2号ソロ」で、苦しめられてきた巨人山口俊から 2点目を奪った。まさに起死回生だ。マウンド上の山口俊が思わず舌を出すほどだった。ナバーロが、またチームを救った。オレンジ一色に染まった右翼席に向け、弾丸ライナーをぶち込んだ。負の流れを完全に払しょくしただけにホッとした表情を浮かべた。練習前には悲報もあった。楽天・ジャフェット・アマダー内野手(31)がドーピング検査で禁止薬物が確認され、 6カ月の出場停止処分を受けた。首脳陣や球団スタッフに必ず感謝の意を述べるナイスガイ。スタメンでも代打の切り札としても、準備万端。ナバーロというジョーカーが元気な限り、虎はもう落ちない。
●糸井嘉男外野手が特大の勝ち越し弾を放った。同点の 8回一死。 2ボールからの 3球目だった。巨人沢村が投じた真ん中に入ってきた 150キロを完璧にとらえた。打った瞬間、バットを高々と放り投げた。 1歩を踏み出した糸井はゆっくりと歩を進める“確信歩き”。巨人の外野手は 1歩も動けなかった。落ちてくる気配がないような弾丸ライナーの打球は、右翼スタンド最上段に設置された「NABEKAI」の看板上部に直撃。勝ち越しの「13号特大ソロ」だった。阪神が同点の 8回、糸井が放った右翼フェンス上段の壁直撃の“超人”勝ち越しソロ弾で、巨人を 3- 2で下した。先発・秋山は10安打を浴びながらも、 6回 2失点で踏ん張った。その後は桑原投手、藤川球児投手(38)、ラファエル・ドリス投手(30)の継投で巨人打線を無失点に抑え、逃げ切った。阪神は 3回一死 1、 3塁から、福留の中犠飛で 1点を返した。さらには 7回、先頭のナバーロが「右越え2号ソロ」を放ち、同点に追いついた。 8回一死から、糸井が「2番手・沢村」から右翼スタンド上段の壁直撃の「特大13号ソロ」で勝ち越し、そのまま逃げ切った。
●北條史也内野手(24)が16試合連続出塁。 3回無死 1塁ではエンドランで左前打を放ち 1、 3塁に好機を拡大。その後の福留の犠飛につなげた。 9回には宮國椋丞投手(26)から死球を受けたが、この回だけで陽川尚将内野手(27)に続いて 2人目とあって山田勝彦バッテリーコーチ(49)がベンチから飛び出し一触即発ムードに。試合後は無事を強調した。
●回を追うごとに、いい感覚が甦ってきた。ベンチに戻って汗でびっしょりの額を拭う。秋山が 6回 2失点と試合をつくり、復調の手応えを確かにつかんだ。立ち上がりこそ先制を許したが、 2回以降は得点を許さなかった。 1回、先頭から連打で失点し計 5安打 2失点。それでもそのままズルズルとはいかせなかった。 6回を投げて被安打10でも、要所をきっちり締めた。ここぞの場面で、コーナーに真っすぐが決まった。 3回二死 2塁では阿部を外角 144キロ直球で見逃し三振に。 5回二死 1塁でも、岡本和真内野手(22)を内角直球で見逃し三振に仕留めた。走者を背負っても中軸をねじ伏せて、流れを渡さなかった。何としても仕切り直しを図りたい一戦だった。 6月 7日のオリックス戦(甲子園)以降、約 2カ月勝利から遠ざかっていた。その間 4試合に先発も「0勝3敗」、チームは「4敗」で、防御率は「10.02」と低迷した。つかんだ手応えを、必ず確固たるものにつなげていく。復調をみせた秋山が、次戦も虎を勝利に導く。
●勝利の方程式の 8回は藤川がゼロに抑えた。一死から阿部に右翼線 2塁打を浴び、続く長野久義外野手(33)との勝負は避けて歩かせた。あえて逆転走者を許したが、その後の代打攻勢を冷静に抑え込んだ。「伝統の一戦」の舞台で投げ続けてきた藤川だからこそ知る勝負勘が、勝利の要因の1つだ。
記事をまとめてみました。
(阪神タイガース公式サイトの終了時間に合わせておりますので、実際の終了時間と多少の時間差が出ております。)
<巨人 2- 3阪神>◇18回戦◇阪神 7勝11敗 0分◇ 9日◇東京ドーム
巨人は 1回に重信、阿部の適時打で 2点を先制した。阪神は 3回一死 1、 3塁で福留が中堅へ犠飛を放ち、 1点差に迫った。
巨人山口俊、阪神秋山はともに 4回から 6回まで無失点。 6回にそれぞれ得点圏に走者を背負うが、無失点に切り抜けた。
阪神は 7回にナバーロの「同点ソロ」、 8回に糸井の「勝ち越しソロ」で勝利した。桑原が「4勝」目。巨人は継投に失敗し、沢村は「5敗」目となった。
7回表阪神無死、エフレン・ナバーロ外野手は右越え同点本塁打を放った=東京ドーム
阪神が粘りの逆転勝ちで首位広島のマジック点灯を阻止した。 1回に 2点を失ったが、 3回に福留の中犠飛で 1点をかえすと、 7回にナバーロが右翼へ同点本塁打をマーク。 8回には糸井が「特大の決勝アーチ」を右翼にたたき込んだ。
巨人戦勝ち越しを決め、金本知憲監督も「本塁打での同点、逆転というね。よく打ってくれました。(ナバーロのアーチに)あれで行けるかなというのは、正直、感じました。糸井と同じく、いいところで打ってくれました」と振り返った。
阪神が東京ドームから引き揚げた後、首位広島が中日にサヨナラ勝ち。この日、広島が勝って阪神が敗れていれば「優勝マジック36」が点灯していたが、粘勝で阻んだ。
3回、犠飛を放った福留孝介外野手=東京ドーム
福留が打線に戻ると、一気に虎は強くなる。「3番・左翼」で 2試合ぶりにスタメン復帰すると、 2点を追う 3回一死 1、 3塁から中犠飛。チームに元気を与える反撃の 1打点だった。「楽な場面で(打席を)回してくれたから。ヒットを打てたら一番良かったんだろうけれどね」。 6回の左中間 2塁打も、あとわずかでオーバーフェンス。41歳キャプテンは休養を取りつつ、チームを鼓舞する。
7回表阪神無死、ナバーロ外野手は「右越え同点本塁打」を放った=東京ドーム
エフレン・ナバーロ内野手が同点弾を放った。 1点を追う 7回。 2ボールからの 3球目をとらえた。打球は右中間スタンドに一直線。「来日2号ソロ」で、苦しめられてきた巨人山口俊から 2点目を奪った。
先発秋山拓巳投手の負けも消す 1発に「打ったのはストレート。秋山がいい投球をしてくれていたから、なんとか打撃で貢献したいと思っていました。最高の結果になってくれて良かったよ」と振り返った。
7回、同点弾を放ったナバーロ外野手。値千金の一撃だった=東京ドーム
まさに起死回生だ。マウンド上の山口俊が思わず舌を出すほどだった。ナバーロが、またチームを救った。オレンジ一色に染まった右翼席に向け、弾丸ライナーをぶち込んだ。
「最近、なかなか貢献できなくて迷惑をかけていた。ひと振りでチームに勢いをつけることができたかな、と思う。結果が出て、よかったよ」
1点を追う 7回先頭だった。前の 6回一死 1、 3塁ではロサリオが最悪の遊ゴロ併殺。虎党のフラストレーションを解消するかのように、真ん中低めの 144キロを一閃した。 7月22日のDeNA戦(横浜)以来となる「来日2号」。試合前までの 5試合12打席でわずか 1安打のみ。さらに中堅の守備では 1回、先頭のマルティネスが左中間を破った打球を処理した後、悪送球し、 3塁まで到達される失策を犯した。
「完全に自分のエラーだよ。取り返したい気持ちがあった。力みたくはなかったが、絶対に取り返す気持ちで打席に立った」。負の流れを完全に払しょくしただけにホッとした表情を浮かべた。
1回、マルティネスの打球を誰もいない 2塁へ送球するナバーロ外野手。このエラーから先制点を献上した=東京ドーム
練習前には悲報もあった。楽天・アマダーがドーピング検査で禁止薬物が確認され、 6カ月の出場停止処分を受けた。
「仲の良い友達。悲しいですね。どれぐらいか把握していないが、ああいう形で処分を受けるというのは悲しいですね」
2017年にはワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でメキシコ代表としてともに戦った。そして、来日が決まると日本の野球に適応するためのアドバイスもくれただけに、現実を受け止めることができなかった。でも、練習が始まると、巨人・マギーの元へ走ると「ハイ、センパイ!!」と覚えた日本語で挨拶し、爆笑された。もうグラウンドでプレーに集中するしかなかった。
「試合に出てなくてもスコアラーの方が情報をくれる。しっかり準備することには変わりない」
首脳陣や球団スタッフに必ず感謝の意を述べるナイスガイ。スタメンでも代打の切り札としても、準備万端。ナバーロというジョーカーが元気な限り、虎はもう落ちない。
7回表阪神無死、「ソロ本塁打」を放ったエフレン・ナバーロ外野手(右)。左は小林誠司捕手=東京ドーム
エフレン・ナバーロ内野手は悲しみを乗り越え、値千金の同点弾を放った。
試合前、2017年WBCメキシコ代表の同僚、楽天アマダーの禁止薬物使用が発覚。「悲しいよ。仲のいい友達なので。詳しいことは分からないけど、ああいう形で処分されたのは悲しい」。それでも試合に入れば、 1点を追う 7回無死で山口俊から弾丸ライナーの「右越え2号ソロ」を放ち、勝利に貢献した。
8回表阪神無死、糸井嘉男外野手は右越え勝ち越し本塁打を放った=東京ドーム
糸井嘉男外野手が特大の勝ち越し弾を放った。同点の 8回一死。 2ボールからの 3球目だった。巨人沢村が投じた真ん中に入ってきた 150キロを完璧にとらえた。
打った瞬間、バットを高々と放り投げた。 1歩を踏み出した糸井はゆっくりと歩を進める“確信歩き”。巨人の外野手は 1歩も動けなかった。落ちてくる気配がないような弾丸ライナーの打球は、右翼スタンド最上段に設置された「NABEKAI」の看板上部に直撃。勝ち越しの「13号特大ソロ」だった。
お立ち台に上がった糸井は「完璧でした。もう、僕らのチームはもう負けられないんで。勝つだけと思ってやってます。波に乗って次も勝てるように頑張ります」と語った。
8回 勝ち越しの「ソロ本塁打」を放ち、バットを豪快に放り投げる糸井嘉男外野手=東京ドーム
阪神が同点の 8回、糸井が放った右翼フェンス上段の壁直撃の“超人”勝ち越しソロ弾で、巨人を 3- 2で下した。先発・秋山は10安打を浴びながらも、 6回 2失点で踏ん張った。その後は桑原、藤川、ドリスの継投で巨人打線を無失点に抑え、逃げ切った。
真夏の伝統の一戦。巨人は山口俊、阪神は秋山が先発した。阪神は 1回、二死 2塁で糸井が左前打を放ったが、 2走の糸原が巨人・岡本の好返球の前に本塁憤死し、得点ならず。巨人はその裏、無死 3塁で重信が中前適時打を放ち先制。さらに二死 3塁から、 2試合連続先発の阿部が右翼フェンス直撃の適時打を放ち、 2- 0とした。
阪神は 3回一死 1、 3塁から、福留の中犠飛で 1点を返した。さらには 7回、先頭のナバーロが「右越え2号ソロ」を放ち、同点に追いついた。
8回一死から、糸井が「2番手・沢村」から右翼スタンド上段の壁直撃の「特大13号ソロ」で勝ち越し、そのまま逃げ切った。
ヒーローインタビュー後、ファンの声援に応える糸井嘉男外野手=東京ドーム
阪神が接戦をものにして巨人 3連戦に勝ち越した。 8回に決勝の「13号ソロ」を放った糸井嘉男外野手の試合後のヒーローインタビューは以下の通り。
- すごい1本でしたね
糸井 はい、勝ってよかったです。
- 感触はどうでした
糸井 完璧でした。
-どこまで飛んだか確認できましたか
糸井 できました(笑い)。
- 試合を決める大きな1本になりましたね
糸井 そうですね、負けられないんで、なんとか勝ちにつながってよかったです。
- 連勝はいったん止まったんですが、また始まるきっかけになりそう
糸井 いやもう、僕らのチームはもう負けられないんで。勝つだけと思ってやってます。
- 敵地東京ドームで勝ち越したのも大きいのでは
糸井 はい、波に乗って次も勝てるように頑張ります。
- 明日以降に向けてひと言お願いします。
糸井 頑張りまーす!
9回、北條史也内野手は死球を受ける= 9日午後、東京都文京区・東京ドーム
北條が16試合連続出塁。 3回無死 1塁ではエンドランで左前打を放ち 1、 3塁に好機を拡大。その後の福留の犠飛につなげた。「いい形になってよかったです。クリーンアップの前なので全部塁に出ようと思ってやっています」。 9回には宮国から死球を受けたが、この回だけで陽川に続いて 2人目とあって山田バッテリーコーチがベンチから飛び出し一触即発ムードに。試合後は「痛くないです」と無事を強調した。
阪神先発の秋山拓巳投手=東京ドーム
回を追うごとに、いい感覚が甦ってきた。ベンチに戻って汗でびっしょりの額を拭う。秋山が 6回 2失点と試合をつくり、復調の手応えを確かにつかんだ。
「自信がなかった中で、初回は入りで不安が出てしまった。 2回に何とかしのげて、 3回からは力が抜けていい球がいくことが多かったと思います。投げ急ぎがなくなって、しっかり腕を振って投げられました」
立ち上がりこそ先制を許したが、 2回以降は得点を許さなかった。 1回、先頭から連打で失点し計 5安打 2失点。それでもそのままズルズルとはいかせなかった。 6回を投げて被安打10でも、要所をきっちり締めた。
ここぞの場面で、コーナーに真っすぐが決まった。 3回二死 2塁では阿部を外角 144キロ直球で見逃し三振に。 5回二死 1塁でも、岡本を内角直球で見逃し三振に仕留めた。走者を背負っても中軸をねじ伏せて、流れを渡さなかった。
10安打も 6回 2失点と粘りの投球をみせた秋山拓巳投手=東京ドーム
何としても仕切り直しを図りたい一戦だった。 6月 7日のオリックス戦(甲子園)以降、約 2カ月勝利から遠ざかっていた。その間 4試合に先発も「0勝3敗」、チームは「4敗」で、防御率は「10.02」と低迷した。 7月20日のDeNA戦(横浜)以来で「だめなことが続いていたので、不安はいつもよりもある」と臨んだマウンド。約 2カ月ぶりの勝ちこそつかなかったが、チームは勝利。「久々に自分が投げた試合が勝ち試合になって、ほっとしています」。やっと見えた復調の兆しに、少しだけ安堵の表情だった。
「途中からの感覚を忘れないように、また 1週間調整していきます」
つかんだ手応えを、必ず確固たるものにつなげていく。復調をみせた秋山が、次戦も虎を勝利に導く。
8回、投球した藤川球児投手=球児東京ドーム
勝利の方程式の 8回は藤川がゼロに抑えた。一死から阿部に右翼線 2塁打を浴び、続く長野との勝負は避けて歩かせた。あえて逆転走者を許したが、その後の代打攻勢を冷静に抑え込んだ。「『4番』が打った時は勝たなければいけないでしょ。特に昔から巨人戦は4番が打ったほうが勝ってきた。きょうも糸井が打ったしね」。「伝統の一戦」の舞台で投げ続けてきた藤川だからこそ知る勝負勘が、勝利の要因の1つだ。
全員野球でファン皆が待ち望む「二文字」に向かって、全員で力を合わせて進め! ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
全身全霊を懸けて不屈の精神で立ち向かう。たとえ、どんなに苦しい局面になろうとも、最後の最後まで絶対に勝負を諦めない。
その精神を全員が強く持ち、タイガースが変革し続ける一年にしたい。そうした強い決意をスローガンとして表現しています。
※このスローガン・デザインは、2018年のシーズンロゴとしても展開して参ります。
2018年公式戦順位表
2018年交流戦順位表
2018年 公式戦 日程と結果(07月)
2018年 公式戦 日程と結果(08月)