●ヤクルトは 2回二死 1、 2塁から中村悠平捕手(28)が先制の「5号3ラン」を放った。この回、さらに 1点を追加。先発古野正人投手(31)は 3回まで無失点。阪神は 4回一死 2塁からエフレン・ナバーロ内野手(32)の右前適時打などで 2点を返した。ヤクルト古野は 5回 2失点で降板も、先発の仕事を果たした。阪神は 7、 8回に好機をつくるも無得点に終わった。ヤクルト古野は「今季初白星」で、チームは貯金「1」。阪神は「2連敗」。ランディ・メッセンジャー投手(37)「7敗」。阪神は、甲子園に戻ってから「2連敗」となった。借金は今季ワーストタイの「8」に膨らみ、聖地での負け越しも「11」。球団フロントは悲痛な思いを吐露した。首位広島とは「15.5ゲーム」差で、「2位」のツバメともあっという間に「4.5」差…。ここは本当にあの甲子園なのか-。黄色い熱狂はいつも静まる。また負けた。また上位が遠のいた。試合後、球団フロントの口からは、異例の懇願が飛び出した。ほんの少し前まで、高校球児の「100回目の夏」で歓喜と熱狂に満ちていた聖地が、いざ虎戦士が立つと、ため息ばかり充満する。夏のロードを「12勝12敗」で終え、33日ぶりに戻った前日は「スミ1」で 0- 1負け。そして、この日も…。 2回の 4点のビハインドを追い上げたが、届かない。 2- 4の 9回は梅野隆太郎捕手(27)と原口文仁捕手(26)の安打で一死 1、 2塁としたが、北條史也内野手(24)が 3ゴロ、福留孝介外野手(41)が 2ゴロでジ・エンド。11安打で10残塁に金本監督は頭を抱えた。「2位」球団とのゲーム差では、 7月にあった「4」を上回り、今季ワーストになった。クライマックスシリーズ(CS)の本拠地開催も、いよいよ厳しい。「2位」どころか、「Aクラス」も危うい。「3位」の巨人とも「2ゲーム」差だ。「執念」を見せてほしい-。このまま、ずるずると落ちるわけにはいかない。
●エフレン・ナバーロ内野手が反撃となる右前適時打を放った。 4点を追う 4回一死 2塁。ヤクルト古野の 139キロシュートを捉えると、打球は 1、 2塁間を割った。 2塁走者の糸井嘉男外野手(37)が懸命に滑り込むと本塁はセーフ。「0行進」を続けていたが、 1点を返して虎を勢いづけた。エフレン・ナバーロ内野手が来日 2度目となる猛打賞を記録した。 1軍で 1人となった助っ人野手が、意地を見せた。「5番・1塁」で 3試合ぶりにスタメン出場のナバーロが 3安打 1打点の活躍。11日のDeNA戦(横浜)以来、 2度目の「猛打賞」を決めた。チームが甲子園で勝てないのに対し、N砲は「打率0.351」と好相性。勝負の終盤戦を前にウィリン・ロサリオ内野手(29)が27日に 2軍降格となったなか、途中加入の助っ人が、勝利のためにバットを振り続ける。
●ここぞの集中力をみせ続ける2018年。代打・原口文仁捕手がまた打った。連夜の代打成功だった。原口文仁捕手が 9回一死 1塁に代打で登場。前日28日ヤクルト戦(甲子園)と同じ、ヤクルト石山から中前打を放ちチャンス拡大に成功した。これで今季の代打成績は「41打数20安打の打率4割8分8厘」。驚異の代打成功率を誇っている。積み重ねた今季の代打安打は、ついに節目の「20」に到達。神々しさすら漂ってきたバットで、最後までファイティングポーズを取った。これで代打での成績は「41打数20安打」。打率は驚異の「0.488」だ。シーズン代打安打で「球団2位」の永尾泰憲元内野手(1982年=68)の「22」まであと「2本」。残り34試合。桧山進次郎元外野手(49=現野球解説者)が持つ球団最多「23」も、十分に視界に入るところまでやってきた。連夜の快音は、ともに得点に結びつかなかった。悔しい2連敗。自分の一打でチームが勝つ日まで、原口の「必死のパッチ」は、まだまだ続いていく。
●ランディ・メッセンジャー投手の「日米通算100勝」は、またもお預けとなった。この日は 6回 8安打 4失点で降板。 2回に「8番」中村に手痛い「3ラン」を浴びた。 8月10日DeNA戦(横浜)以来、勝ち星に恵まれず、「日米通算100勝」まで足踏み状態。次回登板での達成を目指すことになる。 8年連続で規定投球回に到達した。外国人投手では郭泰源元投手(56=西武)に並ぶ最多 8度目で、 8年連続での到達は史上初となった。この試合で 2回 2/3を投げた時点でシーズン規定投球回に到達。 3回一死 2塁から 6番西浦を遊ゴロに打ち取ったところで偉業を成し遂げた。また、 6回を投げきり、「NPB通算1500投球回」に到達した。外国人投手では歴代 4人目の到達だ。「日米通算1000勝」にも残り「1」と迫っており、この試合で勝ち星を挙げることができれば「ダブル達成」となる。ランディ・メッセンジャー投手は 2つの記録を勝利で飾れなかった。 3回以降は持ち直して 6回 4失点にまとめたが、打線がビハインドをはね返せずに「7敗目(11勝)」。「日米通算100勝」に王手をかけてから 3度目の足踏みとなった。
記事をまとめてみました。
<阪神2-4ヤクルト>◇18回戦◇阪神10勝 8敗 0分◇29日◇阪神甲子園球場
ヤクルトは 2回二死 1、 2塁から中村が先制の「5号3ラン」を放った。この回、さらに 1点を追加。先発古野は 3回まで無失点。
阪神は 4回一死 2塁からナバーロの右前適時打などで 2点を返した。ヤクルト古野は 5回 2失点で降板も、先発の仕事を果たした。
阪神は 7、 8回に好機をつくるも無得点に終わった。ヤクルト古野は「今季初白星」で、チームは貯金「1」。阪神は「2連敗」。メッセンジャー「7敗」。
起用がはまらなかった金本知憲監督は「私のミス」と懺悔=阪神甲子園球場
頼むよ…。フロントも異例の懇願だ。阪神はヤクルトに 2- 4で敗れ、甲子園に戻ってから「2連敗」となった。借金は今季ワーストタイの「8」に膨らみ、聖地での負け越しも「11」。球団フロントは「執念を見せてほしい」と悲痛な思いを吐露した。首位広島とは「15.5ゲーム」差で、「2位」のツバメともあっという間に「4.5」差…。ここで執念を見せず、いつ見せるの!?
ここは本当にあの甲子園なのか-。黄色い熱狂はいつも静まる。また負けた。また上位が遠のいた。試合後、球団フロントの口からは、異例の懇願が飛び出した。
「きのう(28日)もあと 1本でしたし、きょうもあと 1本。甲子園に戻ってきたんですし、『執念』を見せてほしい。夏休みで子供さんも多かったと思いますし…。『執念』を見せてほしい」
ほんの少し前まで、高校球児の「100回目の夏」で歓喜と熱狂に満ちていた聖地が、いざ虎戦士が立つと、ため息ばかり充満する。夏のロードを「12勝12敗」で終え、33日ぶりに戻った前日は「スミ1」で 0- 1負け。そして、この日も…。
4万1712人が詰めかけた甲子園。これだけの応援を受けて、負け続けるわけにはいかない=阪神甲子園球場
2回の 4点のビハインドを追い上げたが、届かない。 2- 4の 9回は梅野と原口の安打で一死 1、 2塁としたが、北條が 3ゴロ、福留が 2ゴロでジ・エンド。11安打で10残塁に金本監督は「そうですね。まあ…得点圏の、チャンスでの打撃、ですね」と頭を抱えた。
ここ 4試合で 3度、零封負けの打線を活性化させるべく、糸原を“休養”させて前日に昇格させた板山を「1番」で起用も、 4打数無安打。「機能しなかったんで、そこはもう私のミスですよ」。 4カード連続負け越しで、借金は今季ワーストタイの「8」に膨らんだ。
足りないのは球団フロントが懇願した通り、ここぞでの「執念」だ。今季、甲子園で 6回終了時にリードを許していると「0勝25敗」。「 7回終了時にリードされていると『50連敗』」は26日の巨人戦(東京ドーム)で止めたが、聖地では変わらず、ひっくり返せない。
2回、鳥谷敬内野手の外野フライに顔をしかめる金本知憲監督=阪神甲子園球場
逃げ切らせてはいけない一戦だった。 7月に支配下再登録されたばかりで、 3年ぶりの白星を目指す先発の古野に 5回 2点。その後の燕救援陣も、「2番手」の中沢は試合前時点で「防御率6.95」。「3番手」の19歳、梅野も「同11.57」。捉えなくてはいけなかった。エースのメッセンジャーを立てた一戦で簡単に主導権を失い、取り返す「執念」が足らなかった。
ひと月以上をまたぎ、甲子園では「3連敗&借金11」。交流戦後は14戦で「2勝12敗」という惨状だ。
「プレッシャー? いや、それは分からないけど。誰だって勝ちたいと思っていますし、打ちたいと思っていますけど」
「2位」のヤクルトに連敗し、これで「4.5ゲーム」差。「2位」球団とのゲーム差では、 7月にあった「4」を上回り、今季ワーストになった。クライマックスシリーズ(CS)の本拠地開催も、いよいよ厳しい。「2位」どころか、「Aクラス」も危うい。「3位」の巨人とも「2ゲーム」差だ。
「執念」を見せてほしい-。このまま、ずるずると落ちるわけにはいかない。
4回、鳥谷敬内野手の打球は相手送球エラーとなる=阪神甲子園球場
◇データBOX◇
◎…阪神の借金「8」は今季ワーストタイ。 8月 3日以来。
◎…これで 4カード連続負け越し。 5月 8-10日の巨人戦(東京ドーム○●●)、11、12日の広島戦(マツダ●●)、15-17日のDeNA戦(甲子園○●●)、18-20日の中日戦(ナゴヤドーム○●●)以来、今季 2度目で、金本阪神ワーストタイ。
◎…甲子園では「3連敗」で借金「11」。 7月17日の巨人戦から 7試合連続で先制点を献上(1勝6敗)。
◎… 7月 4日の中日戦での梅野の本塁打以来、甲子園で 9試合、本塁打なし(対戦相手は 6発)。
4回裏阪神1死二塁、右前適時打を放ったエフレン・ナバーロ内野手=阪神甲子園球場
エフレン・ナバーロ内野手が反撃となる右前適時打を放った。
4点を追う 4回一死 2塁。ヤクルト古野の 139キロシュートを捉えると、打球は 1、 2塁間を割った。 2塁走者の糸井が懸命に滑り込むと本塁はセーフ。「0行進」を続けていたが、 1点を返して虎を勢いづけた。
4回に適時打を放ったエフレン・ナバーロ内野手=阪神甲子園球場
エフレン・ナバーロ内野手が来日 2度目となる猛打賞を記録した。
「( 3安打に)感触は非常によかった。結果が出たことはよかったのですが、勝利に貢献できなかったことが悔しい」
ナバーロは勝利に向かってバットを振る。
8回裏阪神一死 1塁、右前打を放ったエフレン・ナバーロ内野手=阪神甲子園球場
1軍で 1人となった助っ人野手が、意地を見せた。「5番・1塁」で 3試合ぶりにスタメン出場のナバーロが 3安打 1打点の活躍。11日のDeNA戦(横浜)以来、 2度目の「猛打賞」を決めた。
「感触的にはよかったし、結果が出たのはよかったけど、一番重要なのはチームの勝利。そこに貢献できなかった思いもある…」
勝てなかったことを悔やんだが、 2回に中前打を放つと、 4回一死 2塁で迎えた第 2打席では、古野の真ん中低めの変化球を右前にはじき返し、チーム14イニングぶりの得点を刻む適時打だ。
「継続することが大事。毎日結果が出るようにしたい」
チームが甲子園で勝てないのに対し、N砲は「打率0.351」と好相性。勝負の終盤戦を前にロサリオが27日に 2軍降格となったなか、途中加入の助っ人が、勝利のためにバットを振り続ける。
原口文仁捕手がまた打った! しかし、この安打を生かせないのが現状の虎…=阪神甲子園球場
連夜の代打成功だった。原口文仁捕手が 9回一死 1塁に代打で登場。前日28日ヤクルト戦(甲子園)と同じ、ヤクルト石山から中前打を放ちチャンス拡大に成功した。
「しっかり打てました。もちろん、なんとかした場面だったので」
これで今季の代打成績は「41打数20安打の打率4割8分8厘」。驚異の代打成功率を誇っている。
9回裏阪神一死 1塁、原口文仁捕手は中前打を放った。投手石山泰稚=阪神甲子園球場
ここぞの集中力をみせ続ける2018年。代打・原口がまた打った。積み重ねた今季の代打安打は、ついに節目の「20」に到達。神々しさすら漂ってきたバットで、最後までファイティングポーズを取った。
「しっかり打てました。何とかしたい場面だったので」
2回の 4失点が重くのしかかり、迎えた 2- 4の 9回。梅野が左前打を放つなど、一死 1塁で出番だ。その初球、タイムをかけて打席を外すも守護神・石山が投じた球はストライク判定。「タイミングが合わなかったです」と頭をかいたが、集中力は途切れなかった。
直後の 148キロ直球をとらえた。左中間に弾む中前打。 1点を追う 9回一死 2塁から左前打を放った前日28日に続く、土壇場での快音。またも最後に見せ場を作った。
これで代打での成績は「41打数20安打」。打率は驚異の「0.488」だ。シーズン代打安打で「球団2位」の永尾泰憲(1982年)の「22」まであと「2本」。残り34試合。桧山進次郎が持つ球団最多「23」も、十分に視界に入るところまでやってきた。
8回、ベンチで香田勲男コーチと話す金本知憲監督=阪神甲子園球場
「本当、すごいことだよな」
声の主は山田バッテリーコーチ。代打として輝きを放つまな弟子に思わず、うなった。しかし…「でも、代打やからね。本人もわかっていると思う」。本職は、ミット-。コーチとして、愛情たっぷりにエールを送った。原口自身も試合前にブルペンに足を運ぶなど、準備は怠らない。捕手としての使命を胸に刻みながら、バット一本でチームに居場所を作り上げている。
「また頑張ります」
連夜の快音は、ともに得点に結びつかなかった。悔しい2連敗。自分の一打でチームが勝つ日まで、原口の「必死のパッチ」は、まだまだ続いていく。
◇データBOX◇
◎…シーズンの代打の球団最高打率(シーズン試合数の 1/4以上の打席が必要)は八木裕(サンケイスポーツ専属評論家)の「0.405」(42打数17安打、1997年)。
◎…シーズン代打安打のセ・リーグ記録は真中満(ヤクルト)の「31」(2007年)。
ヤクルト戦に先発したランディ・メッセンジャー投手=阪神甲子園球場
ランディ・メッセンジャー投手の「日米通算100勝」は、またもお預けとなった。
この日は 6回 8安打 4失点で降板。 2回に「8番」中村に手痛い「3ラン」を浴びた。
8月10日DeNA戦(横浜)以来、勝ち星に恵まれず、「日米通算100勝」まで足踏み状態。次回登板での達成を目指すことになる。
2回表ヤクルト二死 1、 2塁、メッセンジャー投手は青木宣親外野手に「左翼前適時打」を打たれ失点する=阪神甲子園球場
ランディ・メッセンジャー投手が 8年連続で規定投球回に到達した。外国人投手では郭泰源(西武)に並ぶ最多 8度目で、 8年連続での到達は史上初となった。
この試合で 2回 2/3を投げた時点でシーズン規定投球回に到達。 3回一死 2塁から 6番西浦を遊ゴロに打ち取ったところで偉業を成し遂げた。
また、 6回を投げきり、「NPB通算1500投球回」に到達した。外国人投手では歴代 4人目の到達だ。達成後は 1塁側ベンチ前で花束を受け取り、帽子を取った。スタンドからは拍手と「ランディコール」が送られた。「日米通算1000勝」にも残り「1」と迫っており、この試合で勝ち星を挙げることができれば「ダブル達成」となる。
2回に 4失点しベンチへ戻るランディ・メッセンジャー投手=阪神甲子園球場
ランディ・メッセンジャー投手は 2つの記録を勝利で飾れなかった。
3回二死を奪った時点で 8年連続シーズン規定投球回( 143回)に到達した。外国人投手では郭泰源(西武)に並ぶ史上最多。現在続いている記録としても最長だ。さらに 6回を投げ終えた時点で通算1500投球回にも到達した。 6回表終了時に花束を受け取ったが、笑顔はなかった。
「あそこ以外はだいたいよかったとは思うんだけど…」と振り返ったのが 2回だった。二死走者なしから西浦に 2ストライクからの 3球目を 2塁打され、中村に手痛い「3ラン」。投手古野に四球を与えるなどして、さらにもう 1点追加され、計 4点を先制された。
3回以降は持ち直して 6回 4失点にまとめたが、打線がビハインドをはね返せずに「7敗目(11勝)」。「日米通算100勝」に王手をかけてから 3度目の足踏みとなった。
まともに戦える選手が少ない!今こそ全員野球でファン皆が待ち望む「三文字」に向かって、全員で力を合わせて進め! ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
全身全霊を懸けて不屈の精神で立ち向かう。たとえ、どんなに苦しい局面になろうとも、最後の最後まで絶対に勝負を諦めない。
その精神を全員が強く持ち、タイガースが変革し続ける一年にしたい。そうした強い決意をスローガンとして表現しています。
※このスローガン・デザインは、2018年のシーズンロゴとしても展開して参ります。
2018年公式戦順位表
2018年交流戦順位表
2018年 公式戦 日程と結果(08月)
2018年 公式戦 日程と結果(09月)