●阪神は 3回、二死からチャンスを作り北條史也内野手(24)の中前打で 1点を先制した。先発の才木浩人投手(19)は 3回まで被安打 1、無失点の立ち上がり。阪神は 5回に糸井嘉男外野手(37)、陽川尚将内野手(27)、大山悠輔内野手(23)、俊介外野手(31)の「4連続適時打」で 5点。 6回は福留孝介外野手(41)「14号2ラン」、陽川「5号ソロ」でさらに 3点を加えた。阪神が連日の大勝で「2連勝」した。才木は 6回 1失点で「5勝」目。広島は丸佳浩外野手(29)が「2本塁打」も投手陣が誤算。 5回 6失点の岡田明丈投手(24)は「6敗」目。阪神が首位広島のお株を奪う猛攻で、 2試合連続の 2桁得点で大勝した。勝負が決まったのは1点リードの 5回だ。 6連打など 7安打を集中して 5点を奪い、先発岡田をKOした。その後も攻め手を緩めず、福留や陽川、代打原口文仁捕手(26)が本塁打を放ち、20安打13得点を挙げた。先発才木の力投も光り、マツダスタジアムでは2016年以来、 2年ぶりのカード勝ち越し。金本知憲監督(50)もうなずいた。 8日からは本拠地で「3位」巨人をつかまえるで!!さすが千両役者だ。相手が強ければ強いほど燃える。虎党が奏でる太鼓の音色が止まらない。首位広島に連夜の圧勝。降り注ぐ雨も、気持ちいい。逆襲の秋が、本格的に始まった!優勝を目前にして勝利を疑わない鯉党も、堪忍袋の緒が切れた。梅野隆太郎捕手(27)の中前打の直後、 1塁側カメラマン席の屋根に“乱入”。広島ベンチに向かって怒声を浴びせた。金本監督は、 7日に予定していた野手指名練習を免除。進軍ラッパを吹いた。残り28試合。待っていたぞ、この流れ。盆と正月が一気にきた。クライマックスシリーズ進出へ、猛虎の大逆襲が始まる。
●才木浩人投手が首位を独走する広島の強力打線相手に 6回 3安打 1失点と好投し、今季「5勝」目を挙げた。 4回までわずか 1安打に抑える上々の立ち上がり。 5回先頭の田中に 2塁打を浴び、無死 2塁。磯村の打席で 2球目を投じた直後、右足がつりかけたことにより、ベンチに下がるアクシデントが起こった。治療を終え再びマウンドに戻ると、エンジンフル回転。磯村嘉孝捕手(25)、サビエル・バティスタ内野手(26)、野間峻祥外野手(25)を 3者連続の空振り三振にきった。 6回、丸に左翼席に「「ソロ本塁打」を浴びるも続く主砲鈴木誠也外野手(24)を外角高めの直球で差し込み、 1飛。松山竜平外野手(32)を 3ゴロに仕留め、後続を断ち切った。期待の 2年目右腕の力投に金本監督は称賛した。成長著しい19歳の快投が光り、連日の大勝でカード勝ち越しを決めた。アクシデントも突然の降雨にも動じず、王者を見下ろすような力投で金星をあげた。高卒 2年目の才木が堂々のピッチングで、初めて投げるマツダで今季初の敵地でのカード勝ち越しに貢献。価値ある「5勝」目となった。貪欲で伸びしろ十分。だからこそ、金本監督はあえて宿題を口にし、才木も前を見据えた。右肩あがりの成長を続け、虎の先発陣の柱になってみせる。
●北條史也内野手が、 8月19日ヤクルト戦(神宮)以来、66打席ぶりの適時打で先制した。両軍無得点で迎えた 3回、二死走者なしから糸原が右中間への適時打を放ち、 2塁打でチャンスを演出。カウント 1- 1からの 3球目、 147キロの真ん中低めの直球を中前に運んだ。上位打線を担う若虎 2人の活躍で、貴重な 1点を作り出した。
●原口文仁捕手は「今季2号」を放ち、代打安打の球団記録到達に王手をかけた。 8回一死 1、 2塁で代打登場し、左中間に「3ラン」。今季代打で「44打数22安打」となり、「球団2位」の1986年永尾泰憲元内野手(68)に並んだ。2008年桧山進次郎(在日韓国人 3世・韓国名=黄進煥(ファン・シンファン))元外野手(49)が持つ球団記録まであと「1本」となった。大先輩の記録に、ついに王手をかけた。小雨が降るマツダスタジアムに放物線をかけた。代打・原口が鯉を打ち砕く「2号3ラン」。ホームに帰ってくると表情が少しだけ、緩んだ。打点「18」も永尾らの「球団4位」と並び、「3位」八木裕元内野手(53=サンケイスポーツ専属評論家)にあと「1」だ。その先には“元祖・代打の切り札”の記録が待つ。代打でシーズン「20打点」を積み重ねた川藤幸三元外野手(69=1984年、球団2位=現OB会長)だ。世代を超えて同じひと振り稼業で結果を残す後輩に、大先輩がかけるハッパは愛情にあふれている。いいとこ取りをしろ! 状況に左右されるものの、今の原口ならきっとやってくれる。あくまで自然体。それが原口。努力の先に、勲章が待っている。
●客の迷惑行為で、試合が中断するハプニングがあった。 5回の阪神の攻撃中、 1塁側カメラマン席の屋根部分に男性客が上がり、 1塁ベンチや客席に向かって何ごとかを叫んだ。気付いた審判団が試合を止め、しばらくして警備員が駆けつけて連行した。 0- 1で入ったこのイニングは先発岡田が 5失点と大崩れ。試合が止まったのは 6連打目を浴びたタイミングだった。移転前の旧広島市民球場では1990年に、試合中に男性客がバックネット上部までよじ上り、巨人を批判する垂れ幕をかけ、試合が中断した「クモ男事件」の例がある。広島南署は広島-阪神戦で大声を張り上げ、試合を一時中断させたとして、威力業務妨害の疑いで、岡山県笠岡市笠岡の自営業坂本英喜容疑者(65)を現行犯逮捕した。同署によると同容疑者は当時酒に酔っていたといい、容疑を認めている。逮捕容疑は 6日午後 7時50分ごろ、試合中に大声を上げ、試合の運営を妨げた疑い。
記事をまとめてみました。
<広島3-13阪神>◇20回戦◇阪神 8勝12敗 0分◇ 6日◇Mazda Zoom-Zoom スタジアム広島(通称:「マツダスタジアム」)
阪神は 3回、二死からチャンスを作り北條の中前打で 1点を先制した。先発の才木は 3回まで被安打 1、無失点の立ち上がり。
阪神は 5回に糸井、陽川、大山、俊介の「4連続適時打」で 5点。 6回は福留「14号2ラン」、陽川「5号ソロ」でさらに 3点を加えた。
阪神が連日の大勝で「2連勝」した。才木は 6回 1失点で「5勝」目。広島は丸が「2本塁打」も投手陣が誤算。 5回 6失点の岡田は「6敗」目。
6回表阪神無死 1塁、福留孝介外野手(左)は「右翼越え2点本塁打」を放ちベンチのナインとタッチする=マツダスタジアム
阪神が首位広島のお株を奪う猛攻で、 2試合連続の 2桁得点で大勝した。 勝負が決まったのは1点リードの 5回だ。 6連打など 7安打を集中して 5点を奪い、先発岡田をKOした。その後も攻め手を緩めず、福留や陽川、代打原口が本塁打を放ち、20安打13得点を挙げた。
先発才木の力投も光り、マツダスタジアムでは2016年以来、 2年ぶりのカード勝ち越し。金本知憲監督も「投手陣が頑張ってくれたからね。マツダでは、みんな、結構打つんですよね。打たれてというのが、ここ何年かだけど。自信にしてほしい。個人個人の自信がチームの自信になると思うから」とうなずいた。
6回表阪神1死、陽川尚将内野手は「左翼越えソロ本塁打」を放ちベンチ前で才木浩人投手(右)とタッチする=マツダスタジアム
どっちが首位か分からない!? 阪神は広島に金本阪神最多の20安打を浴びせて13点を奪い、大圧勝で連勝。2016年以来となるマツダスタジアムでの広島 3連戦勝ち越しを決めた。福留孝介外野手が 5回 6連打猛攻の口火を切るなど、 4安打 3打点と打線をけん引。いや~痛快、爽快! 8日からは本拠地で「3位」巨人をつかまえるで!!
さすが千両役者だ。相手が強ければ強いほど燃える。虎党が奏でる太鼓の音色が止まらない。首位広島に連夜の圧勝。降り注ぐ雨も、気持ちいい。逆襲の秋が、本格的に始まった!
「初戦、ああいう形(延長12回サヨナラ負け)になったけど、切り替えて 2試合、いい試合ができた」
福留孝介外野手は 5回、中前打でチャンス拡大。ここから 6連打猛攻が始まった=マツダスタジアム
猛攻をけん引した福留が振り返った。こんなに“鬼門”を楽しめたのは初めてだ。マツダで 3連戦勝ち越しを決めるのは2016年 4月22-24日(○●○)以来。金本政権最多20安打で13得点。2015年 8月以来となるマツダでの連勝を飾ったハイライトは、一気に 6- 0まで持ち込んだ 5回の打者10人の猛攻だ。
口火を切ったのは主将だ。一死 1塁から中前に弾き返す。糸井が右前適時打で続き、陽川も中前適時打。大山の「適時2塁打」に俊介の 2点打、梅野と炎の 6連打。面白いように「H」ランプを灯し続け、一挙 5点を奪った。
優勝を目前にして勝利を疑わない鯉党も、堪忍袋の緒が切れた。梅野の中前打の直後、 1塁側カメラマン席の屋根に“乱入”。広島ベンチに向かって「緒方! はよ代えろ! ちゃんとせぇ!」と怒声を浴びせた。
5回、適時打を放った俊介外野手=マツダスタジアム
6回無死 1塁でも飯田から「14号2ラン」を放ち、チームとしては2011年以来の 2試合連続 2桁得点勝利。昨年 9月 5- 7日に「3連敗」を喫し、リーグ優勝の可能性が事実上消えた悔しさを胸に、積極的休養をお預けにされた主将が今季初の 1試合 4安打で燃えに燃えた。
この展開になれば 7回に中前打を放って、お役ご免。伊藤隼と入れ替わる形でベンチに下がったが、チーム、そしてナインの成長を感じた瞬間が訪れた。先発で 6回 失点と好投した才木から「守っている側から見られて、どういう感じなのか教えてもらえませんか?」と頭を下げられた。
藤浪をはじめとする投手陣にもアドバイスを送ってきたが、我慢の限界がきて口を開いたことが多かった。19歳から41歳に投手と野手の垣根を越え、臆することなく質問する姿勢に、気がつけば口調も熱くなっていた。
6回、本塁打を放った陽川尚将内野手=マツダスタジアム
「選手 1人ひとりが考えて、いろいろなことを思ってやっているわけだから。こういうふうに勝ててよかった」
5試合連続 2桁安打も2016年以来、金本政権最長タイ。広島戦の今季負け越しを阻止し、 8日から 1ゲーム差と詰めている「3位」巨人との直接対決だ。金本監督は「 1回、明日休んで」と、 7日に予定していた野手指名練習を免除。「またムチ入れ直して、巨人戦頑張りましょう」と進軍ラッパを吹いた。
残り28試合。待っていたぞ、この流れ。盆と正月が一気にきた。クライマックスシリーズ進出へ、猛虎の大逆襲が始まる。
7回、中前適時打を放った福留孝介外野手=マツダスタジアム
◇データBOX◇
◎…阪神は今季最多の 1試合20安打。金本政権では2016年 4月22日の広島戦(○12- 9、マツダ)の19を上回り、2014年 8月 5日のヤクルト戦(○20-11、神宮)での23安打以来。
◎…マツダでの連勝は2015年 8月 5、 6日(ともに○ 8- 2)以来。
◎… 2試合連続 2桁得点は2014年 4月 5、6日のヤクルト戦(●11-12、○15- 8、神宮)以来。連勝は2011年10月13日の横浜戦(○10- 0、横浜)、14日のヤクルト戦(○10- 1、神宮)以来。
◎… 5試合連続 2桁安打は2016年 5月20日の広島戦(甲子園)から25日のヤクルト戦(神宮)以来。
阪神先発の才木浩人投手=マツダスタジアム
才木浩人投手が首位を独走する広島の強力打線相手に 6回 3安打 1失点と好投し、今季「5勝」目を挙げた。 4回までわずか 1安打に抑える上々の立ち上がり。 5回先頭の田中に 2塁打を浴び、無死 2塁。磯村の打席で 2球目を投じた直後、右足がつりかけたことにより、ベンチに下がるアクシデントが起こった。
治療を終え再びマウンドに戻ると、エンジンフル回転。磯村、バティスタ、野間を 3者連続の空振り三振にきった。 6回、丸に左翼席に「「ソロ本塁打」を浴びるも続く主砲鈴木を外角高めの直球で差し込み、 1飛。松山を 3ゴロに仕留め、後続を断ち切った。「自分の感覚は悪くなかったですけど、野手の方々が点を取ってくださったおかげで、楽に投げることができたので、野手の皆さんのおかげかなと思います」と声を弾ませ、頭を下げた。
期待の 2年目右腕の力投に金本監督は「今日は心配せずに、見ていられた。ちょっと逆球が多いけどね。左打者のインサイドとか。あそこさえできれば、ゆうに2桁勝てる投手ですから」と称賛した。
成長著しい19歳の快投が光り、連日の大勝でカード勝ち越しを決めた。
才木浩人投手は 6回 1失点の力投。足がつっても、雨がふっても崩れなかった=マツダスタジアム
アクシデントも突然の降雨にも動じず、王者を見下ろすような力投で金星をあげた。高卒 2年目の才木が堂々のピッチングで、初めて投げるマツダで今季初の敵地でのカード勝ち越しに貢献。価値ある「5勝」目となった。
「野手の方が点をとってくれて、投げやすい環境を作ってもらいました。(マツダは)チャンスになると 1球 1球の(カープファンの)歓声がデカかったのですが、逆に僕が応援されている気分で投げました」
爽やかな笑顔で振り返った。 1回二死から丸に四球を与えても、続く鈴木を直球で空振り三振、 2回も二死 1、 2塁のピンチで岡田を 134キロ変化球で空を斬らせた。 3、 4回は三者凡退と、序盤から流れにのった。
5回裏広島無死 2塁、打者磯村を迎えたところで一時マウンドを降りる才木浩人投手=マツダスタジアム
緊急事態が起きたのは 5回無死 2塁。磯村への 2球目を投げ終わると、「つりそうになって…右足が」とトレーナーとともに一度ベンチ裏に下がった。それでも治療を終えてマウンドに戻ると、 145キロ直球で空振り三振。後続も含めて 3者連続三振でリズムを途切れさせなかった。突然の降雨のなか、 6回に丸の「33号ソロ」を浴びた失点のみに抑える 6回 3安打 9奪三振 1失点で、「5勝目(7敗)」を手にした。
ずっと続けてきた熱心な“取材”が結果につながる。プロ入り後は投手陣が練習場所を移動するわずかな時間にも、道具をまとめる先輩投手らにピッタリついて質問攻めにした。須磨翔風高時代には当時、上武大野球部に所属していた兄・智史さん(22)が実家に帰ってくると、トレーニング方法を聞いて体作りに役立ててきた。
才木浩人投手は足がつってベンチに戻る。すぐに戻ってきてマウンドに仁王立ちした=マツダスタジアム
貪欲で伸びしろ十分。だからこそ、金本監督は「左打者のインサイドがちょっと…あそこさえできれば、 2桁勝てる投手ですからね」とあえて宿題を口にし、才木も「真っすぐで押せたことは自信につながります。精度をあげて、レベルアップしていきたいです」と前を見据えた。右肩あがりの成長を続け、虎の先発陣の柱になってみせる。
◆マツダで初登板だった才木浩人投手について香田勲男投手コーチ
「よく対応して自分の投球をしてくれた。経験値があがったと思います」
3回表阪神二死 2塁、北條史也内野手は中前適時打を放った=マツダスタジアム
北條史也内野手が、 8月19日ヤクルト戦(神宮)以来、66打席ぶりの適時打で先制した。
両軍無得点で迎えた 3回、二死走者なしから糸原が右中間への適時打を放ち、 2塁打でチャンスを演出。カウント 1- 1からの 3球目、 147キロの真ん中低めの直球を中前に運んだ。「イト(糸原)さんが 2ベースでチャンスを作ってくれたので、自分がランナーを返すという強い気持ちで打ちました。先制のランナーを返すことができて良かったです」。上位打線を担う若虎 2人の活躍で、貴重な 1点を作り出した。
5回表阪神一死 1、 2塁、糸井嘉男外野手は右前適時打を放った後、 1塁上で顔をしかめそのままベンチへ向かう=マツダスタジアム
アクシデント発生? 糸井嘉男外野手が適時打を放った直後、代走江越を送られ、途中交代した。 1点リードの 5回、一死 1、 2塁から岡田が投じた真ん中高めの直球を振り抜き、右前に運ぶ適時打を放った。 1塁を大きくオーバーランし、戻った直後だった。足に違和感を訴えた様子で、自分の足で歩きながらベンチ裏に下がっていった。
糸井は 6月30日のヤクルト戦で死球を受け右足腓骨(ひこつ)を骨折。その後も完治していない状態で試合に出続けていた。今後の出場が心配される。
5回、適時打を放った後、ベンチに引き上げる糸井嘉男外野手(左)に声を掛ける金本知憲監督=マツダスタジアム
糸井嘉男外野手が適時打を放った直後「右足ふくらはぎのハリ」のため途中交代した。
1点リードの 5回、一死 1、 2塁から右前に運ぶ適時打を放った。 1塁を大きくオーバーランし、戻った直後に違和感を訴えた様子で、自分の足で歩きながらベンチ裏に下がっていった。
糸井は 6月30日のヤクルト戦で死球を受け右足腓骨(ひこつ)を骨折。その影響もあり大事をとっての交代となった。金本知憲監督は「ちょっとキュッと来ただけで。大事には至っていない。ピリッと来たとか、そんなのではない。大丈夫だと思います」と語った。
5回表阪神一死 1、 2塁、糸井嘉男外野手は右前適時打を放った後、 1塁上で右足を気にしながらそのままベンチへ引き揚げる=マツダスタジアム
陽川は今季 2度目の 4安打。 2回一死に右前打を放つと 5回一死 1、 3塁では中前適時打。「追い込まれてしまいましたが、コンパクトに打ち返すことができました」。
6回には会心の「5号ソロ」を左翼席上段に運び、 9回二死では「左翼線2塁打」で締めくくった。 6月27日のDeNA戦(横浜)以来の 4安打。大事な時期に調子をあげてきた。
5回、中前適時打を放った陽川尚将内野手=マツダスタジアム
原口文仁捕手は「今季2号」を放ち、代打安打の球団記録到達に王手をかけた。
8回一死 1、 2塁で代打登場し、左中間に「3ラン」。今季代打で「44打数22安打」となり、「球団2位」の1986年永尾泰憲に並んだ。2008年桧山進次郎が持つ球団記録まであと「1本」となったが、「全然、意識はないです。出た場面でしっかり結果を出せるように、しっかり準備してやっていきたい」と地に足がついている。
原口文仁捕手は 8回、「2号3ラン」を放った。今季代打安打はこれで「22」になった=マツダスタジアム
大先輩の記録に、ついに王手をかけた。小雨が降るマツダスタジアムに放物線をかけた。代打・原口が鯉を打ち砕く「2号3ラン」。ホームに帰ってくると表情が少しだけ、緩んだ。
「いいスイングが自分の中でできました。いいポイント、芯でとらえられたのでよかったです」
10- 2と大勢が決まった 8回。一死から大山が 2塁打、俊介が四球を選び、原口の出番だ。低めの 140キロ直球をすくい上げると、打球は左中間席ギリギリに着弾。「代打弾&3打点」は今季初。代打打率は再び「5割(44打数22安打)」に上昇し、神々しさすら漂ってきた。
積み重ねたシーズン代打安打は「22」となり、「球団2位」の永尾泰憲(1986年)と並び、桧山進次郎が持つ球団記録「23」にあと 1本と迫った。打点「18」も永尾らの「球団4位」と並び、「3位」八木裕(サンケイスポーツ専属評論家)にあと「1」だ。
その先には“元祖・代打の切り札”の記録が待つ。代打でシーズン「20打点」を積み重ねた川藤幸三(1984年、球団2位=現OB会長)だ。世代を超えて同じひと振り稼業で結果を残す後輩に、大先輩がかけるハッパは愛情にあふれている。
8回表阪神1死一、二塁、代打原口文仁捕手は左中間に「3点本塁打」を放った=マツダスタジアム
「次に原口がせなアカンのは、スポーツ新聞の 1面をとることやな」 ひと振りで決めてこそ代打。「俺なんか、そればっかり考えてたわ」と川藤氏。いいとこ取りをしろ! 状況に左右されるものの、今の原口ならきっとやってくれる。 「全然(記録への)意識はなくて。出た場面で結果を出せるように準備して、やっていきたいです」 あくまで自然体。それが原口。努力の先に、勲章が待っている。
◇データBOX◇
◎…原口はこれで今季代打で「44打数22安打(打率0.500)、18打点」。打率は「球団1位」の八木裕(1997年、0.405、42打数17安打)を上回っている。セ・リーグ記録は1974年の長崎慶一(0.469、32打数15安打、大洋)。
◎…打点は「球団4位」の永尾泰憲(1982年)、八木裕(1998年)に並んだ。「1位」は真弓明信(1994年)の「30(※リーグ記録)」。
5回、ファンが乱入して一時試合が中断する=マツダスタジアム
客の迷惑行為で、試合が中断するハプニングがあった。
5回の阪神の攻撃中、 1塁側カメラマン席の屋根部分に男性客が上がり、 1塁ベンチや客席に向かって何ごとかを叫んだ。気付いた審判団が試合を止め、しばらくして警備員が駆けつけて連行した。
0- 1で入ったこのイニングは先発岡田が 5失点と大崩れ。試合が止まったのは 6連打目を浴びたタイミングだった。
移転前の旧広島市民球場では1990年に、試合中に男性客がバックネット上部までよじ上り、巨人を批判する垂れ幕をかけ、試合が中断した「クモ男事件」の例がある。
広島南署は広島-阪神戦で大声を張り上げ、試合を一時中断させたとして、威力業務妨害の疑いで、岡山県笠岡市笠岡の自営業坂本英喜容疑者を現行犯逮捕した。同署によると同容疑者は当時酒に酔っていたといい、「自分がしたことに間違いない」と容疑を認めている。逮捕容疑は 6日午後 7時50分ごろ、試合中に大声を上げ、試合の運営を妨げた疑い。
5回、フェンスを越え、カメラ席の上でヤジを飛ばす広島ファン=マツダスタジアム
広島・岡田明丈投手が 6日、阪神戦(マツダ)の 0- 1の 5回に 7安打 2失点の大炎上した。
先頭の糸原に 2塁内野安打、一死後、福留に中前打で 1、 2塁とされて糸井に右前適時打を浴びて追加点を献上。さらに陽川、大山、俊介に連打を浴び、 4点を失った。
右腕のふがいない投球に怒り狂ったオールドカープファンが、一般ファンが立ち入り禁止のエリアである 1塁ベンチ側のカメラマン席上の屋根に乗って抗議をしたため、試合が一時中断するハプニングがあった。
広島に勝利し喜ぶ阪神ナイン。中央左はナインを出迎える金本知憲監督=マツダスタジアム
全員野球でファン皆が待ち望む「三文字」に向かって、全員で力を合わせて進め! ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
全身全霊を懸けて不屈の精神で立ち向かう。たとえ、どんなに苦しい局面になろうとも、最後の最後まで絶対に勝負を諦めない。
その精神を全員が強く持ち、タイガースが変革し続ける一年にしたい。そうした強い決意をスローガンとして表現しています。
※このスローガン・デザインは、2018年のシーズンロゴとしても展開して参ります。
2018年公式戦順位表
2018年交流戦順位表
2018年 公式戦 日程と結果(08月)
2018年 公式戦 日程と結果(09月)