●阪神先発は中 4日で岩貞祐太投手(27)。巨人はクリストファー・クリソストモ・メルセデス(C.C.メルセデス投手)(24)。巨人は初回、「1番」坂本勇人内野手(29)が左安打を放つも無得点。投手戦が続く。巨人は 4回、「4番」岡本和真内野手(22)が 3塁に打球が当たるラッキー安打を放つも無得点。阪神もメルセデスの前に苦しみ得点ならず。巨人は 7回無死 1、 3塁と先制の好機をつくるも無得点。阪神は 9回無死 1塁から 2者連続でバントミスし、 0- 0のまま延長戦。両チーム得点できず、延長12回 0- 0の引き分け。延長 3イニングは、巨人は 1安打のみ、阪神は 3回連続 3者凡退に終わった。貧打極まり、歴史的“見殺し”-。阪神は甲子園での巨人戦を延長12回、 0- 0で引き分けた。投手陣が必死に踏ん張る中、打線は得点圏に一度も走者を送れず。 2塁も踏めないスコアレスドローは球団史上初となった。ここ一番で貧打を繰り返す今季、残り14試合で「3位」Gとは「2.5ゲーム」差だ。 4万6646人を飲み込んだ聖地が沈黙した。得点に沸く「六甲おろし」はおろか、チャンステーマが響くことすら、ない。投手陣を見殺しにする延長12回スコアレスドロー。しかも最後まで 2塁も踏めない屈辱だった。金本知憲監督(50)は“お手上げ”だったが…。いかに相手がよかったとはいえ、なんとかするのがプロ野球だ。「2戦2敗」だったメルセデスには 7回に一走・大山悠輔内野手(23)が飛び出し(盗塁死)、 8回一死 1塁では梅野隆太郎捕手(27)が 3ゴロ併殺打に倒れた。 8回 0封を許し初対戦から24回無得点。 7月18日の甲子園での 3回以来、 3試合にまたがり21イニング連続で得点圏の場面を作れていない。畠世周投手(24)に代わった 9回は無死 1塁から糸原健斗内野手(25)、森越祐人内野手(30)が 2者連続バント失敗。信じられない拙攻を見せると、延長10回からは山口俊投手(31)に 3回パーフェクト、 5三振で見せ場もなくゲームセットだ。クライマックスシリーズ(CS)進出へ、必勝を期した「3位」巨人との 2連戦は 1点、 0点。この日の“歴史的見殺し”は象徴的だ。寂しすぎる 0- 0。味方の熱投を尻目に12イニング、一度も見せ場も作れず終わっていては、今季のCSどころか、来季も苦しい。
●岩貞祐太投手(27)が 7回 3安打無失点と好投したが、打線の援護に恵まれず「8勝」目はならなかった。 7回に最大の危機を迎えた。先頭の岡本和真内野手(22)に「左翼線2塁打」を浴び、続く阿部慎之助内野手(39)の低いライナー性の打球をエフレン・ナバーロ内野手(32)が捕球。 1度は直接捕球と見なされアウトが宣告されたものの、 4人の審判による協議でショートバウンドしてからの捕球と判定が覆った。ナバーロに野選と失策が記録され無死 1、 3塁とピンチが拡大した。それでも岩貞は粘り腰を発揮した。長野久義外野手(33)を直球で押し込み捕邪飛で一死。アレックス・ゲレーロ外野手(31)を外角直球で見逃し三振、大城卓三捕手(25)を内角直球で空振り三振に仕留め、窮地を脱した。無失点のまま 7回 109球で降板した。制球が安定し、ピンチをしのいで降板したサウスポーは「意地でも点を取られないようにと思っていた」と振り返った。
●梅野隆太郎捕手が最大のピンチを乗り越え、先発岩貞祐太投手を好リードした。 0- 0で迎えた 7回無死 2塁、巨人阿部の打球を 1塁手ナバーロが捕球。 1度はアウトと宣告され、ナバーロは 2塁へ送球しようとしたが、ベースカバーに誰も入っておらず、 2塁走者の岡本は 3塁へ進塁。加えてナバーロの捕球前に打球がワンバウンドしていたと判定が覆り、無死 1、 3塁のピンチとなった(記録はナバーロの野選)。それでもバッテリーは攻めた。続く長野を捕邪飛に打ち取り、ゲレーロと大城を連続三振。この日最大の危機を無失点で乗り越えた。前回登板した19日ヤクルト戦(神宮)で 4回 7失点で降板した岩貞は、この日 7回 3安打無失点。引き分けに終わったが、見違えるような好投を引き出した。
●思わぬ判定に虎党もビックリだ。 0- 0の 7回無死 2塁。巨人阿部が放った打球を 1塁手ナバーロが捕球。 1塁の橘高塁審は着地前に直接捕球したとみなし、 1度はアウトを宣告。ナバーロは 2塁送球を試みたが、誰もベースカバーに入っておらず、ナバーロの手から離れたボールが 2塁後方へ転がった。 4人の審判による協議の結果、ナバーロの捕球前に打球がワンバウンドしていたと判定が覆った。これには金本監督も抗議したが実らず。
●試合開始 2時間前、衝撃的なニュースが、甲子園を駆け抜けた。藤川球児投手(38)、右肘痛で抹消…。これまで勝ちパターンの一角として、投球でも精神面でもブルペンを支えてきたベテランが、まさかの戦線離脱だ。しかし、この大ピンチに、猛虎自慢の救援陣が燃えた。全員の気持ちを、ラファエル・ドリス投手(30)が代弁した。 0- 0の 9回からマウンドに上がると、「4番」の岡本からの好打順も危なげなく 3人で斬った。さらに延長10回には、今季初のイニングまたぎも敢行。四球と安打で二死 1、 3塁のピンチをつくったが、代打・亀井義行外野手をフォークで空振り三振に仕留めて、踏ん張った。守護神の 2イニングという勝負手について、金本監督も語気を強めた。球児より 1歳上、虎投最年長の左腕が力を込めた。打線が 1点も取れないのならば、 1点も取らせなければいい-。26日のDeNA戦(甲子園)からは、最後の14連戦が始まる。先発ローテーションも固まらない中、投手陣が苦しい状況であることは間違いないが、強力リリーフ陣の結束は固い。執念のスコアレスドロー。球児が帰ってくることを信じて-。シーズン最終盤、虎投一丸となってスパートする。
●能見篤史投手(39)が最終回を危なげなく抑えた。互いに 0行進が続き、試合は延長に突入。能見は12回に「5番手」で登板すると、先頭のゲレーロを空振り三振。続く重信慎之介外野手(25)と小林誠司捕手を内野ゴロに打ち取り、計10球で 3者凡退に仕留めた。12回裏にも得点はなく引き分けに終わったが、いつものポーカーフェースで仕事を果たした。この日、藤川球児投手が右肘痛のため出場選手登録を抹消された。頼れるリリーフの離脱に、39歳のベテランは、チームのために腕を振る。
●藤川球児投手が24日、「右肘痛」で出場選手登録を抹消された。病院には行っておらず、今後の診断は未定。今季は50試合に登板して「4勝3敗、2セーブ」を記録。「防御率2.45」と結果を残していた。今後は状態を見ながら判断していく。藤川は球団広報を通じてコメントを発表した。
● 8年ぶりのリーグ優勝を決めている阪神 2軍が、今季最終戦を有終で締めた。 1- 1の同点で迎えた 9回、高山俊外野手(25)と板山祐太郎外野手(24=亜細亜大學)が連打と足を絡めてチャンスを拡大。無死 2、 3塁から俊介外野手(31)がタバーレスの外角直球をとらえ、打球は右中間へ抜ける「2点3塁打」。その後も一死 3塁から野手に転向した藤谷洸介外野手(22)が左犠飛で公式戦初打点を記録し、勝利を収めた。矢野燿大 2軍監督(49)は最終戦での結果、内容にうなずいた。10月 6日には宮崎で行われる「ファーム日本選手権」で、イースタン・リーグの覇者、巨人との決戦が待っている。矢野監督は頂点を見据えた。
記事をまとめてみました。
<阪神 0- 0巨人=延長12回規定により引き分け>◇24回戦◇阪神 8勝15敗 1分◇24日◇阪神甲子園球場
阪神先発は中 4日で岩貞。巨人はメルセデス。巨人は初回、「1番」坂本勇が左安打を放つも無得点。投手戦が続く。
巨人は 4回、「4番」岡本が 3塁に打球が当たるラッキー安打を放つも無得点。阪神もメルセデスの前に苦しみ得点ならず。
11回裏阪神二死、陽川尚将内野手は空振り三振に倒れる=阪神甲子園球場
巨人は 7回無死 1、 3塁と先制の好機をつくるも無得点。阪神は 9回無死 1塁から 2者連続でバントミスし、 0- 0のまま延長戦。
両チーム得点できず、延長12回 0- 0の引き分け。延長 3イニングは、巨人は 1安打のみ、阪神は 3回連続3者凡退に終わった。
8回一死 1塁では梅野隆太郎捕手が併殺打=阪神甲子園球場
貧打極まり、歴史的“見殺し”-。阪神は甲子園での巨人戦を延長12回、 0- 0で引き分けた。投手陣が必死に踏ん張る中、打線は得点圏に一度も走者を送れず。 2塁も踏めないスコアレスドローは球団史上初となった。「ちょっと打てる気しなかった」と金本知憲監督。ここ一番で貧打を繰り返す今季、残り14試合で「3位」Gとは「2.5ゲーム」差だ。
4万6646人を飲み込んだ聖地が沈黙した。得点に沸く「六甲おろし」はおろか、チャンステーマが響くことすら、ない。投手陣を見殺しにする延長12回スコアレスドロー。しかも最後まで 2塁も踏めない屈辱だった。
「打てなかったというよりは相手ピッチャーがよかったね。メルセデスから畠、山口(俊)…。みんな絶好調じゃなかったのかな。ちょっと打てる気しなかったしね、つけいるスキもなかった」
金本監督は“お手上げ”だったが…。いかに相手がよかったとはいえ、なんとかするのがプロ野球だ。「2戦2敗」だったメルセデスには 7回に一走・大山が飛び出し(盗塁死)、 8回一死 1塁では梅野が 3ゴロ併殺打に倒れた。 8回 0封を許し初対戦から24回無得点。 7月18日の甲子園での 3回以来、 3試合にまたがり21イニング連続で得点圏の場面を作れていない。
9回無死 1塁でバントを失敗( 1飛)した糸原健斗内野手。 2塁も踏めないとは…=阪神甲子園球場
畠に代わった 9回は無死 1塁から糸原、森越が 2者連続バント失敗。信じられない拙攻を見せると、延長10回からは山口俊に 3回パーフェクト、 5三振で見せ場もなくゲームセットだ。
1950年の 2リーグ分立後、虎の 0- 0のドローは12度目。しかし、 2塁すら踏めなかったのは球団史上初だ。先発岩貞を筆頭にリリーフも奮闘しながら、応える気配すらなく散発 4安打。延長とはいえ今季ワーストの15三振を奪われた。
甲子園4連敗も、「聖地G戦5連敗」も止められず「鬼門」の本拠地で「19勝34敗2分け」だ。横浜など好相性の球場での猛爆で「チーム打率0.256」は「リーグ4位」だが、シーズンを通して貧打は深刻。22日の広島戦(マツダ)で13点を奪い、 9月 5度目の 2桁得点で上向いたかと思わせたが、大事な試合になると、好投手を前にすると、シュンとなってしまう。クライマックスシリーズ(CS)進出へ、必勝を期した「3位」巨人との 2連戦は 1点、 0点。この日の“歴史的見殺し”は象徴的だ。
ベンチの金本知憲監督=阪神甲子園球場
就任以来、金本監督が求めてきた「振る力」。エース級を打つ、速い球を打つ-。目標を掲げて進んできたが、集大成といえる就任 3年目になっても、変わらない。速球には力負けし、相手エースや勝ちパターンの継投を打ち崩せない。相手を揺さぶる機動力も確固たるものはなく、攻撃の形がないのが現状だ。
巨人とは「2.5ゲーム」差のまま。Gが残り 6試合を「3勝3敗」でも、虎は14試合を「10勝4敗」以上でないと上回れない。数字上は極めて厳しい。
「(投手の頑張りに)野手も応えないといけなかったんだけど」
寂しすぎる 0- 0。味方の熱投を尻目に12イニング、一度も見せ場も作れず終わっていては、今季のCSどころか、来季も苦しい。
12回、福留孝介外野手が内野フライに倒れゲームセット=阪神甲子園球場
◇データBOX◇
◎…阪神の 0- 0の引き分けは2013年 4月10日の巨人戦(甲子園)以来。1950年の 2リーグ分立後、12度目。
◎…今季、甲子園で「19勝34敗2分け(チーム打率0.247)」。フランチャイズ制が導入された1952年以降、甲子園でのワースト敗戦は1995年の「38(23勝)」。ワースト借金は1978年の「17(19勝36敗3分け)」。
◎…巨人に甲子園で「5連敗」を継続(3勝8敗1分け)。また巨人・メルセデスには 3試合24イニングで 1点も奪えず(計11安打)。 2試合続けて 2塁を踏めなかった。
◎…延長12回ながら15三振は今季ワースト。これまでは「12」が 4度。
先発の岩貞祐太投手=阪神甲子園球場
岩貞祐太投手が 7回 3安打無失点と好投したが、打線の援護に恵まれず「8勝」目はならなかった。
7回に最大の危機を迎えた。先頭の岡本に「左翼線2塁打」を浴び、続く阿部の低いライナー性の打球をナバーロが捕球。 1度は直接捕球と見なされアウトが宣告されたものの、 4人の審判による協議でショートバウンドしてからの捕球と判定が覆った。ナバーロに野選と失策が記録され無死 1、 3塁とピンチが拡大した。
それでも岩貞は粘り腰を発揮した。長野を直球で押し込み捕邪飛で一死。ゲレーロを外角直球で見逃し三振、大城を内角直球で空振り三振に仕留め、窮地を脱した。無失点のまま 7回 109球で降板した。
阪神先発の岩貞祐太投手=阪神甲子園球場
岩貞祐太投手が 7回 3安打無失点と好投したが、打線の援護に恵まれず「8勝」目はならなかった。
7回に最大の危機を迎えた。先頭の岡本に「左翼線2塁打」を浴び、続く阿部の低いライナー性の打球をナバーロが捕球。 1度は直接捕球と見なされアウトが宣告されたものの、 4人の審判による協議でショートバウンドしてからの捕球と判定が覆った。ナバーロに野選と失策が記録され無死 1、 3塁とピンチが拡大した。
それでも岩貞は粘り腰を発揮した。長野を直球で押し込み捕邪飛で一死。ゲレーロを外角直球で見逃し三振、大城を内角直球で空振り三振に仕留め、窮地を脱した。無失点のまま 7回 109球で降板した。
試合後は「意地でも点を取られないように集中して投げました。( 7回のピンチでは)自信のある球を投げ込めた」と振り返った。
岩貞祐太投手は福留孝介外野手を迎える=阪神甲子園球場
阪神の岩貞は白星が付かなかったが、 7回無失点と好投した。 4回 7失点と大崩れしたヤクルト戦から中 4日での登板で良い結果を残し「前回が前回だったので期待に応えようと思って投げた」と話した。
制球が安定し、 6回まで散発の 2安打に抑えた。 7回に無死 1、 3塁とされたものの、長野を捕邪飛に打ち取り、ゲレーロと大城は三振に仕留めた。ピンチをしのいで降板したサウスポーは「意地でも点を取られないようにと思っていた」と振り返った。
◆梅野隆太郎捕手(岩貞祐太投手を好リード)
「球がそれほどいいわけではなかったけど、内外を意識させることができた。バッテリーでうまくできた」
1回を無失点に抑えた岩貞祐太投手(右)は梅野隆太郎捕手とタッチを交わす=阪神甲子園球場
梅野隆太郎捕手が最大のピンチを乗り越え、先発岩貞祐太投手を好リードした。
0- 0で迎えた 7回無死 2塁、巨人阿部の打球を 1塁手ナバーロが捕球。 1度はアウトと宣告され、ナバーロは 2塁へ送球しようとしたが、ベースカバーに誰も入っておらず、 2塁走者の岡本は 3塁へ進塁。加えてナバーロの捕球前に打球がワンバウンドしていたと判定が覆り、無死 1、 3塁のピンチとなった(記録はナバーロの野選)。それでも「冷静に攻める気持ちで行けた」とバッテリーは攻めた。続く長野を捕邪飛に打ち取り、ゲレーロと大城を連続三振。この日最大の危機を無失点で乗り越えた。
前回登板した19日ヤクルト戦(神宮)で 4回 7失点で降板した岩貞は、この日 7回 3安打無失点。「今日に関しては結果がともなって良かったんじゃないかなと思います」と梅野。引き分けに終わったが、見違えるような好投を引き出した。
7回表巨人無死 2塁、阿部慎之助内野手の打球に抗議する金本知憲監督(左)=阪神甲子園球場
思わぬ判定に虎党もビックリだ。 0- 0の 7回無死 2塁。巨人阿部が放った打球を 1塁手ナバーロが捕球。 1塁の橘高塁審は着地前に直接捕球したとみなし、 1度はアウトを宣告。ナバーロは 2塁送球を試みたが、誰もベースカバーに入っておらず、ナバーロの手から離れたボールが 2塁後方へ転がった。それを見た 2塁走者岡本は 3塁へ進塁した。
しかし、 4人の審判による協議の結果、ナバーロの捕球前に打球がワンバウンドしていたと判定が覆った。これには金本監督も抗議したが実らず。無死 1、 3塁で試合が再開された。
延長10回無死 1塁でバントを 2塁に送球するドリス投手。見事に刺した=阪神甲子園球場
試合開始 2時間前、衝撃的なニュースが、甲子園を駆け抜けた。藤川球児、右肘痛で抹消…。これまで勝ちパターンの一角として、投球でも精神面でもブルペンを支えてきたベテランが、まさかの戦線離脱だ。しかし、この大ピンチに、猛虎自慢の救援陣が燃えた。
「きょうは球児さんのためにも 2イニングいければと思っていました。そういう意味では気持ちも入っていました」
全員の気持ちを、ドリスが代弁した。 0- 0の 9回からマウンドに上がると、「4番」の岡本からの好打順も危なげなく 3人で斬った。さらに延長10回には、今季初のイニングまたぎも敢行。四球と安打で二死 1、 3塁のピンチをつくったが、代打・亀井をフォークで空振り三振に仕留めて、踏ん張った。
桑原謙太朗投手=阪神甲子園球場
守護神の 2イニングという勝負手について、金本監督も「もうラスト(終盤戦)ですからね、頑張ってもらわないと」と語気を強めた。
7回を投げた先発の岩貞から始まった、 5投手の鉄壁リレー。 8回は桑原が 1四球で無失点。ドリスをはさみ、延長11回は岡本。そして最後の12回は能見だ。ゲレーロから始まる打者 3人をピシャリ。スコアボードに12個目の「0」を刻むと「負けなかったのはよかった」と振り返った。
「(藤川の分を)みんなで一緒に、やっていくしかないです」
球児より 1歳上、虎投最年長の左腕が力を込めた。打線が 1点も取れないのならば、 1点も取らせなければいい-。26日のDeNA戦(甲子園)からは、最後の14連戦が始まる。先発ローテーションも固まらない中、投手陣が苦しい状況であることは間違いないが、強力リリーフ陣の結束は固い。
岡本洋介投手=阪神甲子園球場
「チーム全体で彼(藤川)を助けていかないとと思います」とドリス。執念のスコアレスドロー。球児が帰ってくることを信じて-。シーズン最終盤、虎投一丸となってスパートする。
◆12回を無失点に抑えた投手陣ついて阪神・香田勲男投手コーチ
「(岩貞は)低めで腕を振っていけていた。(リリーフ陣も)それぞれの持ち場で頑張ってくれました」
◇データBOX◇
◎…ドリスのイニングまたぎは今季初。昨年 9月27日のDeNA戦(横浜)で 2イニングを投げて以来。
◎…昨年は 2度、2016年は 3度で、これで計 6度。計「12イニング(各2イニング)」を無失点。
12回、「5番手」で登板し好投した能見篤史投手=阪神甲子園球場
能見篤史投手が最終回を危なげなく抑えた。互いに 0行進が続き、試合は延長に突入。能見は12回に「5番手」で登板すると、先頭のゲレーロを空振り三振。続く重信と小林を内野ゴロに打ち取り、計10球で 3者凡退に仕留めた。12回裏にも得点はなく引き分けに終わったが「負けなかったのは良かった」と、いつものポーカーフェースで仕事を果たした。
この日、藤川球児投手が右肘痛のため出場選手登録を抹消された。頼れるリリーフの離脱に、能見は「カバーはなかなかできないけど、みんなでやっていくしかない」。39歳のベテランは、チームのために腕を振る。
藤川球児投手=阪神甲子園球場
藤川球児投手が24日、「右肘痛」で出場選手登録を抹消された。病院には行っておらず、今後の診断は未定。香田投手コーチは「コンディション不良です。残念だけど、今日、(登録)抹消になります」と説明した。
藤川は球団を通して「シーズン終盤の大事な時期に離脱してしまい、最後まで投げ切ることができずチーム、ファンの方々に申し訳ないです」とコメント。
今季は50試合に登板して「4勝3敗、2セーブ」を記録。「防御率2.45」と結果を残していた。
23日の巨人戦で勝ち越しの適時打を許した藤川球児投手=阪神甲子園球場
藤川球児投手が24日、右肘痛のため出場選手登録を抹消された。この日は試合前練習にも姿を見せなかった。
今季は50試合に登板し「4勝3敗20ホールド、防御率2.45」とブルペンを支えてきた。しかし前日23日の巨人戦(甲子園)では同点の 8回に勝ち越し打を浴びるなど、直近 3試合連続で失点。調子を落としていた。
今後は状態を見ながら判断していく。藤川は球団広報を通じて「シーズン終盤の大事な時期に離脱してしまい、最後まで投げきることができず、チームやファンの方々に申し訳ないです」とコメントを発表した。
ウエスタン<リーグ:広島1-4阪神>◇24日◇広島東洋カープ由宇練習場
8年ぶりのリーグ優勝を決めている阪神 2軍が、今季最終戦を有終で締めた。
1- 1の同点で迎えた 9回、高山と板山が連打と足を絡めてチャンスを拡大。無死 2、 3塁から俊介がタバーレスの外角直球をとらえ、打球は右中間へ抜ける「2点3塁打」。その後も一死 3塁から野手に転向した藤谷が左犠飛で公式戦初打点を記録し、勝利を収めた。矢野燿大 2軍監督は「最後に良い形の攻撃が久しぶりにできた」と最終戦での結果、内容にうなずいた。
2018年9月22日、ウエスタン・リーグを制覇し胴上げされる矢野 2軍監督=広島東洋カープ由宇練習場
10月 6日には宮崎で行われる「ファーム日本選手権」で、イースタン・リーグの覇者、巨人との決戦が待っている。矢野監督は「チーム全体としては、日本選手権で頑張ろうっていうところがモチベーションになるとは思う。まずここ( 2軍)で調子やレベルを上げて 1軍に上がってもらいながら、いるメンバーで日本選手権でしっかり戦えるようにしたい」と頂点を見据えた。
※ 9月25日は、予備日のためお休みです。
全員野球でファン皆が待ち望む「三文字」に向かって、全員で力を合わせて進め! ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
全身全霊を懸けて不屈の精神で立ち向かう。たとえ、どんなに苦しい局面になろうとも、最後の最後まで絶対に勝負を諦めない。
その精神を全員が強く持ち、タイガースが変革し続ける一年にしたい。そうした強い決意をスローガンとして表現しています。
※このスローガン・デザインは、2018年のシーズンロゴとしても展開して参ります。
2018年公式戦順位表
2018年交流戦順位表
2018年 公式戦 日程と結果(09月)
2018年 公式戦 日程と結果(10月)