●中日は鈴木翔太投手(23)、阪神は小野泰己投手(24)が先発。阪神は 3回に福留孝介外野手(41)の犠飛で 1点を先制。中日もその裏、ダヤン・ビシエド内野手(29)の右前適時打で同点にした。阪神は 4回、暴投などで 2点を勝ち越し。中日は 5回、ソイロ・アルモンテ外野手(29)適時打などで追いつき、 6回に大島洋平外野手(32)の適時打で 1点を勝ち越し。中日は 7回以降、祖父江大輔投手(31)、佐藤優投手(25)、岩瀬仁紀投手(43)と無失点リレーで連敗を「5」でストップ。岡田俊哉投手(26)は今季「初勝利」、岩瀬は「3セーブ」目を挙げた。阪神才木浩人投手(19)が「9敗」目。阪神が 1点差で敗れた。借金が今季ワーストの「13」となり、クライマックスシリーズ進出圏内の「3位」巨人まで「4ゲーム」差となった。
●鳥谷敬内野手(37)が2016年以来、約 2年ぶりに遊撃を守った。 8回に代打で三振に倒れたが、裏の守備でそのまま遊撃に入り、ゴロを難なく処理した。残り「1」と迫っている、球団最多安打(2064本)への到達とはならなかったが、左翼スタンドの虎党が驚いたのは、その直後だった。クールな男は、きちんとした準備を行っていた。昨季は主に 3塁を守っていたが、大山ら若虎らの台頭もあり、今春キャンプで 2塁にコンバート。プロ15年目。泥まみれになりながら、必死にノックを受ける背番号「1」が、そこにはいた。最近の試合前練習では、ショートの位置でノックを受けることも、しばしばあった。2016年 9月 2日DeNA戦以来、約 2年ぶりの遊撃。連続試合フルイニング出場が「667試合(歴代4位)」で止まり、主将として臨みながら「打率0.236、36打点、7本塁打」と屈辱にまみれて定位置を追われたあのシーズン以来だった。窮地に立たされた虎を浮上させるために、鳥谷は動く。金本知憲監督(50)は守備固めで出る機会が多い植田海内野手(22)を代走要員としてベンチに残しておきたかったことを、鳥谷の起用理由の一つに挙げた。
●阪神先発の小野泰己投手は 5回10安打 3失点で勝敗は付かなかった。 5回。大島、ビシエド、アルモンテの詰まった打球がいずれも遊撃内野安打となる不運も重なり、同点を許し責任を自分で背負った。 8月18日のヤクルト戦(神宮)以降、 6試合白星から遠ざかっている。
●阪神才木浩人投手が中継ぎ起用に応えられず、「9敗」目を喫した。同点の 6回から「2番手」でマウンドに上がると、先頭の代打荒木雅博内野手(41)に左翼への 2塁打を浴び、ピンチを招いた。続く平田良介外野手(30)に初球の高め直球を打たれ、右前適時打。これが決勝点となった。今季は主に先発で「6勝」を挙げていたが、中継ぎの柱である藤川球児投手(38)が右肘痛で24日に出場選手登録を抹消され、金本監督から代役に指名されていた。
●29日の中日戦(ナゴヤドーム)に先発する藤浪晋太郎投手(24)は28日、ダッシュなどで調整。自身は16日のDeNA戦(横浜)から「2連勝」中。通算「50勝」に王手をかけており、白星を挙げれば高卒 6年目での達成は球団史上初となる。
●阪神福永春吾投手(24)が、「ウエスタン・リーグ最優秀防御率」、「勝率1位」の 2冠を手にした。この日でウエスタン・リーグの全日程が終了。 8年ぶりに優勝した阪神 2軍の先発ローテーションを守り抜き、獲得したタイトルだ。 2年目右腕の福永は主に先発で 2軍戦20試合に登板し、「7勝2敗1セーブ、防御率3.80。勝率7割7分8厘」をマークした。阪神からは他にもタイトルホルダーが続出。青柳晃洋投手(24)が「8勝」で、ソフトバンク大竹耕太郎投手(23)と並び「最多勝」を獲得。伊藤和雄投手(28)が「20セーブ」で「最多セーブ」に輝いた。
記事をまとめてみました。
<中日 4- 3阪神>◇22回戦◇阪神 9勝13敗 0分◇28日◇ナゴヤドーム
中日は鈴木翔、阪神は小野が先発。阪神は 3回に福留の犠飛で 1点を先制。中日もその裏、ビシエドの右前適時打で同点にした。
阪神は 4回、暴投などで 2点を勝ち越し。中日は 5回、アルモンテ適時打などで追いつき、 6回に大島の適時打で 1点を勝ち越し。
中日は 7回以降、祖父江、佐藤、岩瀬と無失点リレーで連敗を「5」でストップ。岡田は今季「初勝利」、岩瀬は「3セーブ」目を挙げた。阪神才木が「9敗」目。
敗れて引き揚げる金本知憲監督=ナゴヤドーム
阪神が 1点差で敗れた。借金が今季ワーストの「13」となり、クライマックスシリーズ進出圏内の「3位」巨人まで「4ゲーム」差となった。
3回に 1点を先制するも、先発小野がすぐに追いつかれた。打線は 4回に 2点を追加したが、小野が 5回に 2失点して再び同点とされた。 6回には藤川の離脱で中継ぎに配置転換された才木が平田に右前適時打を浴びて勝ち越され、そのまま敗れた。 8回に代打起用した鳥谷をそのまま遊撃の守備に就かせるなどしたが、 1点が遠かった。
チームの「シーズン負け越し」も決定。金本知憲監督は会見の最後、「明日、やるだけです」と締めた。
試合に敗れ、「1000試合登板」を終えた岩瀬仁紀投手の花束贈呈のシーンを見守る阪神ナイン。金本知憲監督(中)の表情は険しい=ナゴヤドーム
また負けた…。金本阪神は中日に逆転負けし、「3連敗」。借金は今季ワーストの「13」となり、残り12試合でシーズン負け越しが決まった。昨季積み上げた貯金「17」は霧散し、「3位」巨人とは「4」差に開き、クライマックスシリーズ(CS)進出は遠のくばかり。最下位中日は「0.5」差に接近。29日にも最下位に転落する。
ここまで負けるとは…。 2年ぶりのシーズン負け越しが決定した金本監督は、さすがに仏頂面だった。
「あ、そう。明日、やるだけです」
今季12試合を残し、これで「58勝71敗2分け」で借金「13」。 5月31日のソフトバンク戦(甲子園)に敗れ、借金生活に突入してから 4カ月がたち、ついに完済不可能となってしまった。
「きょうは(ミスを)いえばキリがないし」
3- 3の 6回だった。球児の右肘痛離脱により、中継ぎに配置転換させた才木を初めて投入すると裏目。先頭の代打・荒木を追い込みながらも「左翼線2塁打」を許し、続く平田には渋く 1、 2塁間を破られ、決勝点を献上した。「甘いところにいったのか、球が走ってなかったのか、どっちかでしょうけど。スピードガンも出てなかったし、どうしたもんか」と首をかしげるばかりだった。
試合前、中日の森繁和監督(左)と話し込む福留孝介外野手。オフが近づいてきました=ナゴヤドーム
「2位」に躍進した昨季は貯金「17」でフィニッシュしたが、わずか 1年で就任 1年目の2016年(「4位」。64勝76敗3分け)を現時点で下回るものに…。何が原因か。シーズン終了後、球団はコーチについても検証することを決めており、転落した要因を探る構え。現状では本社-球団間では勝ちながら育成を目指す方針に変わりはなく、大がかりなFA補強などについて積極的な意見は出ていない模様。けが人の続出に加え、天候不良など外的な要素もあるが、原因が分からなければ、手の打ちようがない。
6回には荒木に決勝打を浴び、 9回は岩瀬に通算「1000セーブ」を献上。今季限りでの引退が明らかになった竜のベテラン 2人の引き立て役にまわった。やりにくさはあったのか?
「もう、それはないですよ」
指揮官は否定したが…。29日にも「最下位転落&自力CSが消滅」する。
「一生懸命にやった中でのアレ(ミス)ですから」と選手をかばう指揮官の表情は苦しい。もう、首が回らない。一気に沈んでしまいそうだ。
◇データBOX◇
◎…阪神は中日に敗れ、今季「9勝13敗」とし、中日に 6年ぶりの負け越し。
◎…阪神は今季ワーストの借金「13」。残り12試合なので、シーズン負け越しが決定。
◎…阪神は「1分け」を挟んで「3連敗」。敗戦はすべて 1点差負け。
8回裏中日一死、平田良介外野手のゴロを処理する鳥谷敬内野手=ナゴヤドーム
鳥谷敬内野手が、約 2年ぶりに遊撃を守った。 8回に代打で出場すると、そのまま遊撃の位置に就いた。
残り「1」と迫っている、球団最多安打(2064本)への到達とはならなかったが、左翼スタンドの虎党が驚いたのは、その直後だった。グラブを持った背番号「1」がショートにいる…。
クールな男は、きちんとした準備を行っていた。昨季は主に 3塁を守っていたが、大山ら若虎らの台頭もあり、今春キャンプで 2塁にコンバート。プロ15年目。泥まみれになりながら、必死にノックを受ける背番号「1」が、そこにはいた。
開幕 2戦目の 3月30日巨人戦(東京ドーム)は「2番2塁」でスタメン出場。だが、 6月 7日オリックス戦(甲子園)からは 3塁を守り「再コンバート」されていた。
8回 三振に倒れた鳥谷敬内野手=ナゴヤドーム
最近の試合前練習では、ショートの位置でノックを受けることも、しばしばあった。16年 9月 2日DeNA戦以来、約 2年ぶりの遊撃には「そんなに違和感はなかったです」とコメントして、チームバスへ。窮地に立たされた虎を浮上させるために、鳥谷は動く。
鳥谷が2016年以来、 2季ぶりとなる遊撃守備に就いた。 8回に代打で三振に倒れたが、裏の守備でそのまま遊撃に入り、ゴロを難なく処理した。試合前練習では遊撃の位置でノックを受けることもあるだけに「そんなに違和感はなかった」と話した。
金本監督は守備固めで出る機会が多い植田を代走要員としてベンチに残しておきたかったことを、鳥谷の起用理由の一つに挙げた。
◆金本知憲監督(才木浩人投手に)
「球速が出ていなかった。どうしたものか」
◆阪神・香田勲男投手コーチ(小野泰己投手に)
「いろんなミスが出た後にもう一粘りしてほしかった」
8回から 756日ぶりに遊撃で出場した鳥谷敬内野手は平田良介外野手の打球を難なく処理。起爆剤になってほしい=ナゴヤドーム
ざわめいた左翼席が、場内アナウンスとともに一気に沸いた。「1」の背中は、たしかな足取りで最も戦い慣れた守備位置へ近づいていく。ファンも、指揮官さえも「いってほしい」と思っていた虎の“奥の手”だ。 756日ぶりに、鳥谷が遊撃守備に就いた。
「別にそんな、違和感はなかったです」
これまで何度も、「1000試合」以上も繰り返してきたことを、もう一度やったまでだ。試合にも敗れ、一切表情を緩めずに足早にバスに乗り込んだ。だが、チームにとっては、この苦境こそすがりたい一手だった。
3- 4の 8回一死で代打で登場したが空振り三振に倒れた。あと「1」まで迫っている藤田平の球団最多安打記録「2064」には、出場 3試合連続で足踏みとなったが、この日はその後があった。 8回裏の守備へ、グラブをはめてグラウンドへ飛び出した。「代打した鳥谷が、そのまま入りショート」というアナウンスに、左翼席が一気に沸いた。一死走者なしからの平田の遊ゴロを軽快な足取りでさばく。適時打もなく敗れた試合だっただけに、スタンドが盛り上がった。
8回、ショートの守備につく鳥谷敬内野手 手前は大山悠輔内野手=ナゴヤドーム
遊撃を守るのは2016年 9月 2日、DeNA戦(甲子園)以来 756日ぶり。連続試合フルイニング出場が「667試合(歴代4位)」で止まり、主将として臨みながら「打率0.236、36打点、7本塁打」と屈辱にまみれて定位置を追われたあのシーズン以来だった。
現状、北條は左肩亜脱臼で離脱。植田も、森越も攻撃面で物足りなさが目立つだけに、金本監督も「最近ノックはショートでやってますから。やっぱ…僕はいってほしいんですけどね」と願っていたという。もちろん、植田を代走要員としてベンチに残しておきたいという、あらゆる面の兼ね合いもあった。
指揮官も「それもあるし、そういうのもあっての…もう、いってもらいましたけど」と明かす。打つ手がなくなりつつあった虎だが、もう後がない。またセンターラインに戻った鳥谷が、何とかするしかない。
阪神先発の小野泰己投手=ナゴヤドーム
阪神先発の小野泰己投手は 5回10安打 3失点で勝敗は付かなかった。
1回から毎回走者を背負う苦しい投球。 3回に自軍が先制したが、その裏に同点に追いつかれた。 4回に再び 2点の援護をもらった後の 5回。大島、ビシエド、アルモンテの詰まった打球がいずれも遊撃内野安打となる不運も重なり、同点を許した。
「今日はそういう(詰まった)当たりが多い日で、飛んだところが飛んだところ。ピンチの場面で三振を取れる投手だったら楽だったのかなと思います」と責任を自分で背負った。
5回裏中日無死 1、 3塁、小野泰己投手は高橋周平内野手に左前同点適時打を浴びる=ナゴヤドーム
先発の小野は 5回10安打 3失点。 3- 1の 5回に 3連続遊撃内野安打で 1点を失うと、高橋にも左前適時打を浴びて同点に追いつかれた。不運な当たりや味方の失策が絡んだピンチでの失点だったが「飛んだところが飛んだところだったので」と反省。 8月18日のヤクルト戦(神宮)以降、 6試合白星から遠ざかっている。「ピンチの場面で三振を取れる投手だったら楽だったのかなと思います」と課題を挙げた。
阪神才木浩人投手が中継ぎ起用に応えられず、「9敗」目を喫した。
同点の 6回から「2番手」でマウンドに上がると、先頭の代打荒木に左翼への 2塁打を浴び、ピンチを招いた。続く平田に初球の高め直球を打たれ、右前適時打。これが決勝点となった。
今季は主に先発で「6勝」を挙げていたが、中継ぎの柱である藤川球児投手が右肘痛で24日に出場選手登録を抹消され、金本監督から代役に指名されていた。藤川の離脱後初の中継ぎ登板で役割を果たせず、才木は「チームに迷惑をかけて申し訳ないです」とうつむいた。
6回から登板した才木浩人投手=ナゴヤドーム
藤川の代役として中継ぎに配置転換されてから初登板となった才木は、 6回に勝ち越し適時打を献上。先頭の代打荒木に「左翼線2塁打」を浴びると、続く平田に初球 135キロ直球を右前に転がされ、 4- 3とされた。「(中継ぎの)準備はできていました。チームに迷惑を掛けてしまい、申し訳ないです」。中継ぎでは昨季から通じて 5試合で「防御率0.00」だっただけに、悔しい結果となった。
甲子園でキャッチボールを行う藤浪晋太郎投手=阪神甲子園球場 (2018年 9月15日撮影)
29日の中日戦(ナゴヤドーム)に先発する阪神・藤浪は28日、ダッシュなどで調整。「余計な走者を出さず粘り強くやりたい。中軸のところでしっかり投げられれば」と力を込めた。自身は16日のDeNA戦(横浜)から「2連勝」中。通算「50勝」に王手をかけており、白星を挙げれば高卒 6年目での達成は球団史上初となる。「援護してもらっているので自分のピッチングをしっかりしていい結果を残せるようにしたいです」と気合を入れた。
阪神福永春吾投手が、「ウエスタン・リーグ最優秀防御率」、「勝率1位」の 2冠を手にした。この日でウエスタン・リーグの全日程が終了。 8年ぶりに優勝した阪神 2軍の先発ローテーションを守り抜き、獲得したタイトルだ。
2年目右腕の福永は主に先発で 2軍戦20試合に登板し、「7勝2敗1セーブ、防御率3.80。勝率7割7分8厘」をマークした。
阪神福永春吾投手=阪神甲子園球場 (2018年 6月29日撮影)
この日は鳴尾浜球場での 2軍全体練習に参加。練習終了後、タイトル確定まで他球団の結果待ちという状況で「ピッチャーのタイトルは 1人で獲れるものじゃない。打ってくれた野手がいたからです。タイトルを獲れたら感謝したいです」と感慨深そうに話した。
阪神からは他にもタイトルホルダーが続出。青柳晃洋投手が「8勝」で、ソフトバンク大竹と並び「最多勝」を獲得。伊藤和雄投手が「20セーブ」で「最多セーブ」に輝いた。
腐ることなく、ひたむきに 2軍で結果を残し続けた若虎たち。タイトル獲得もだが、シーズン終盤で再昇格の切符を手に入れることはできるか。
マウンド上で侍ポーズをとる金足農業高校・吉田輝星投手=阪神甲子園球場 (2018年 8月17日撮影)
阪神は金足農・吉田輝星投手( 3年)がプロ志望届を提出した場合に「ドラフト上位指名」を検討することが28日、分かった。
この日は西宮市内の球団事務所でスカウト会議を開催。リストアップした80人前後の候補選手を再確認した。佐野統括スカウトは「これから志望届を出すかで変わってくるかと思います」と説明した。
「ドラフト1位」候補として、すでに東洋大・上茶谷大河投手( 4年=京都学園)ら、即戦力投手の指名を視野に入れる。高校生では大阪桐蔭・根尾昂内野手や藤原恭大外野手(ともに 3年)も有力候補で、今後、絞り込んでいく。
※ 9月29日の予告先発は、阪神・藤浪晋太郎投手(24)ー中日・オネルキ・ガルシア投手(29)です。
「もう無理!」と言われても、全員野球でファン皆が待ち望む「三文字」に向かって、全員で力を合わせて進め! ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
全身全霊を懸けて不屈の精神で立ち向かう。たとえ、どんなに苦しい局面になろうとも、最後の最後まで絶対に勝負を諦めない。
その精神を全員が強く持ち、タイガースが変革し続ける一年にしたい。そうした強い決意をスローガンとして表現しています。
※このスローガン・デザインは、2018年のシーズンロゴとしても展開して参ります。
2018年公式戦順位表
2018年交流戦順位表
2018年 公式戦 日程と結果(09月)
2018年 公式戦 日程と結果(10月)