● 6回表終了時、場内放送で「台風24号」の影響により、明日30日中日戦(ナゴヤドーム)が中止されることが発表された。今季20度目の中止が決まった。
●阪神は初回に「4番」大山悠輔内野手(23)の「右翼線2塁打」で先制。エフレン・ナバーロ内野手(23)が右前適時打で続いた。中日は 3回に松井雅人捕手(30)が 2塁打を放つも無得点。阪神は 5回に藤浪晋太郎投手(24)の「中越え2塁打」で 1点を追加。 6回にはナバーロの「適時2塁打」でリードを広げた。中日は 6回まで 4安打無得点。阪神は引き分けを挟み「3連敗」でストップ。先発藤浪は 2年ぶりの完封で「5勝」目を挙げた。中日はオネルキ・ガルシア投手(29)が「9敗」目を喫した。
●まさに「二刀流」の輝きだ。阪神先発の藤浪晋太郎投手が自らのバットで追加点をたたき出した。 2点リードの 5回一死 2塁。ガルシアの 141キロを捉えた。打球はセンターの頭上を越えワンバウンドでフェンスに到達。自身を援護する「適時2塁打」とした。
●今季初の「4番」に座った阪神大山悠輔内野手が、早速適時打を放って起用に応えた。 1回二死 3塁で、ガルシアの 146キロ直球を右翼線にはじき返す先制タイムリー。「5番」ナバーロも右前適時打で続き、幸先よく 2点を先行した。
●糸井嘉男外野手(37)が29日、出場選手登録を抹消された。20日からの広島 3連戦(マツダスタジアム)の守備で、ダイビングキャッチを試みた際に負傷。その後も治療をしながらプレーを続けてきたが、「左肩腱板部分の損傷」で出場選手登録を抹消された。この日は、名古屋市内の病院に向かっており、チームバスに乗って、球場に姿を現すことはなかった。今後については未定。再登録可能は 9日からとなる。今季は 119試合に出場して「打率3割8厘、16本塁打68打点、22盗塁」の成績を残していた。主軸の糸井が離脱することは間違いなく痛手だ。代わって高山俊外野手(25)が再昇格した。
記事をまとめてみました。
<中日 0- 3阪神>◇23回戦◇阪神10勝13敗 0分◇29日◇ナゴヤドーム
過密日程の阪神に、またしても逆風だ。 6回表終了時、場内放送で「台風24号」の影響により、明日30日中日戦(ナゴヤドーム)が中止されることが発表された。 今季20度目の中止が決まり、日程消化はさらに厳しさを増した。
翌30日の中日対阪神戦の中止が試合中に発表される=ナゴヤドーム
阪神は初回に「4番」大山の「右翼線2塁打」で先制。ナバーロが右前適時打で続いた。中日は 3回に松井雅が 2塁打を放つも無得点。
阪神は 5回に藤浪の「中越え2塁打」で 1点を追加。 6回にはナバーロの「適時2塁打」でリードを広げた。中日は 6回まで 4安打無得点。
阪神は引き分けを挟み「3連敗」でストップ。先発藤浪は 2年ぶりの完封で「5勝」目を挙げた。中日はガルシアが「9敗」目を喫した。
6回裏中日二死 1、 3塁、ソイロ・アルモンテを 2ゴロに仕留め、ガッツポーズする藤浪晋太郎投手=ナゴヤドーム
阪神は投打の歯車がかみ合い、最下位転落をまぬがれた。 先発藤浪は速球、フォークともに制球が良く、復活を印象づける完封勝利。負傷離脱した糸井の代役「4番」に入った大山も 4打数 4安打と大当たりで貢献した。金本知憲監督は「(藤浪は)今年一番でしょうね。藤浪が投げるときはよく打つわね、なぜか。彼が何とか勝ち星をつけて、自信をつけてほしいという思いを、選手が共有してくれているような点の取り方ですね。毎回、 4、 5点取ってくれて」と話した。大山は、くしくも藤浪が先発した16日DeNA戦(横浜)でも 6打数 6安打 7打点の打ちっぷり。またも「同学年の絆」で猛打を再現した。今季、これまで「1勝3敗」と苦戦していた先発ガルシアも攻略した。負けていれば、再び「単独最下位」に転落する危機だったが、踏ん張った。
完封勝利した藤浪晋太郎投手(左)を笑顔で迎える金本知憲監督=ナゴヤドーム
まさに「二刀流」の輝きだ。阪神先発の藤浪晋太郎投手が自らのバットで追加点をたたき出した。
2点リードの 5回一死 2塁。ガルシアの 141キロを捉えた。打球はセンターの頭上を越えワンバウンドでフェンスに到達。自身を援護する「適時2塁打」とした。
16日DeNA戦での「満塁本塁打」、22日広島戦での 2塁打に続き、出場 3試合連続安打。投球だけでなく打撃も光っている。
5回表阪神一死 2塁、中越えの「適時2塁打」を放った藤浪晋太郎投手=ナゴヤドーム
ビシッと締めた! 阪神は中日に 4- 0で勝ち、連敗を脱出。先発した藤浪晋太郎投手が 2年ぶりに完封勝利を挙げ、打ってもタイムリーを含む自身初のマルチ安打とフル回転。「最下位」転落と「クライマックスシリーズ(CS)自力進出の消滅」を阻止した。これで自身「3連勝」。完全復活や~!
150キロを超える直球が、うなりをあげてミットに収まる。 100球をこえても 9回になっても球威は落ちない。藤浪が2016年 6月 2日の楽天戦以来 849日ぶり「6度目の完封勝利」で、自身の通算「50勝」目を飾った。
藤浪晋太郎投手はテンポよく投げて2年3カ月ぶりの完封勝利。投げるごとに内容がよくなっている=ナゴヤドーム
「調子自体は悪くなかったし、ボールも安定していた。チームに助けてもらったし、梅野さんもすごくいいリードをしてくださいました」
最速 154キロの直球にカットボールとフォークを交え、テンポよく投げた。課題の四球も 2つだけ。ピンチでも落ち着いていた。 3回二死 3塁では、全力疾走のベースカバーで京田を 1ゴロ(当初はセーフもリクエストで判定変更)。 6回一死 1、 2塁ではセ・リーグ打率トップのビシエドを 150キロ直球で右飛、アルモンテはフォークで 2ゴロに仕留めた。
「全体的にバランスがよかった。フォークもそうですし、意図したボールが投げられたと思う」
打っては 5回にタイムリー。自身初のマルチ安打を記録した=ナゴヤドーム
8回は先頭打者。金本監督に「お任せします」と言うと「やっぱり完封で自信をつけてほしいという願いがあったから」という将は「いけ!」。期待に応えて、 134球散発 5安打完封で自身「3試合連続白星」。ここ 2試合は白星も 5回 4失点、 6回 4失点。打線の援護に助けられたが、この日は堂々の「V」だった。
今季も開幕から制球に苦しみ、 4月21日に早々に 2軍落ちすると 1、 2軍を往き来した。だが、 9月16日の昇格後は内容をよくしながら「5勝」目をマーク。指揮官も「今年一番でしょうね」。完全復活を印象づけ、来季に向けて明るい見通しを立てた。
バットでも魅せた。5回一死 2塁で、中堅の頭上を越えるタイムリー。将が「すごい当たりだったね。二刀流できるんじゃないか?」と目を丸くするほど。 9回にも右前打で、自身初のマルチ安打を記録した。
7回に向けて投球練習する藤浪晋太郎投手=ナゴヤドーム
ドラフト制以降、高卒右腕のプロ 6年目での「50勝」到達は球団では初。 3年間で「35勝」を挙げる順風満帆なスタートも、ここ 3年間は黒星先行。それでもプロ初完投を成し遂げたナゴヤドームで、節目の白星を飾った。
プロ 6年目になり、自らを「体はだいぶできてきたと思う。大人の体になったというか、いい感じに筋力もつけられました」と分析する。今年で24歳。「(ピークは)20代中盤から後半かな。うまく使い切れていない部分とか、体のできあがりがまだなので」。「50勝」は通過点。まだまだ伸びる。スランプ脱出にめどを立て、来季から「60勝」、「70勝」と積み上げていく。
エフレン・ナバーロ内野手(左)からウイニングボールを受け取る藤浪晋太郎投手(中央奥)=ナゴヤドーム
チームの連敗を「3」でストップさせ、「最下位」転落、CSの自力進出消滅も阻止。「3位」のDeNA、巨人とは「3ゲーム」差。残り11試合、復活した若きエースとともに、虎はラストスパートをかける。
★「50勝」ボール手元に
この日の「50勝」目のウイニングボールは藤浪のもとへ。普段はウイニングボールへのこだわりもなく「どこに行ったかわからないものが多いですね」。試合後はスタンドに投げ込み、ファンの手に渡ったものもある。それでも、プロ 1年目に挙げた「1勝」目、「10勝」目のものは実家に大切に飾られているという。「50勝」の節目のボールもそこに仲間入りするだろう。
完封勝利で梅野隆太郎捕手と喜ぶ藤浪晋太郎投手=ナゴヤドーム
◇データBOX◇
◎…藤浪の「3連勝」は昨年 4月13日のDeNA戦(横浜)から 5月 4日のヤクルト戦(神宮)以来。完封は2016年 6月 2日の楽天戦(Kスタ宮城、 3- 0)以来 6度目。完投は同年 9月22日の広島戦(マツダ)以来。
◎…藤浪は自身通算「50勝」目。球団で高卒 6年目での到達は江夏豊( 3年目)以来 2人目で右腕では初。高卒以外では藪恵壹( 5年目)がいる。
◎…藤浪の登板 3試合連続安打は2016年 4月 5日の巨人戦(東京ドームから26日の巨人戦(甲子園)の 4試合連続以来で自身 3度目。最長は2014年に 5試合連続がある。マルチ安打は自身初。
今季初の「4番」に座った阪神大山悠輔内野手が、早速適時打を放って起用に応えた。
1回二死 3塁で、ガルシアの 146キロ直球を右翼線にはじき返す先制タイムリー。「追い込まれてしまいましたが、粘って反対方向に打ち返すことができました。先制のチャンスでランナーをかえすことができて良かったです」と振り返った。
「5番」ナバーロも右前適時打で続き、幸先よく 2点を先行した。
1回表阪神二死 3塁、右翼線へ「先制適時2塁打」を放った大山悠輔内野手=ナゴヤドーム
昨年 9月20日以来の「4番」に起用された阪神大山悠輔内野手が、 4打数 4安打 1打点と大暴れだった。
初回二死 3塁でガルシアから右翼線へ先制の「適時2塁打」を放つと、勢い止まらず 4安打の固め打ち。試合後は「チームが勝ったのでそれが一番よかったです」と冷静に振り返った。
「左肩腱板(けんばん)の部分損傷」で出場選手登録を抹消された糸井の代役「4番」を務め、チームの連敗ストップに貢献した。
大山悠輔内野手は 6回、右前打を放った。「4番」で 4安打と期待に応えた=ナゴヤドーム
試合を動かし、相手の息の根を止めるまで打った。今季初めて任されたとは思えない見事な「4番」らしさ。今の大山には十分務められる。簡単には埋まらない「糸井不在」という大きな穴を、決勝打からの 4打数 4安打で埋めてみせた。
「追い込まれてしまいましたが、粘って反対方向に打ち返すことができました。先制のチャンスで走者をかえすことができてよかったです」
0- 0の 1回一死 3塁で、「3番・福留」が 3球三振。嫌なムードが漂う。これまでなら「4番・糸井」が重い扉もこじ開けてくれたが、左肩故障でこの日、離脱。代わって「4番」に入った大山が、やるしかなかった。
ガルシアに 2球で追い込まれても、 4球目の低め 146キロに食らいついた。打球は鋭い弧を描いて右翼線へ。先制、そして決勝点となる「適時2塁打」になった。
幸先よく「4番」の仕事を見せると、打ち出したら止まらない「秋の大山」が目を覚ました。 4回一死では「右中間2塁打」、 6回一死でも右前打。左腕ガルシアに対し、逆らわずに 3安打を並べた。 8回にも岡田から中前打を放ち、 4打数 4安打で 8戦連続安打だ。
糸井嘉男外野手不在で4番は今季初の大山悠輔内野手!金本知憲監督は絶好調の若虎を起用した=ナゴヤドーム
昨季も新人ながら12試合で「4番」を任されたが、その試合は「打率0.170、1本塁打、5打点」。この日は主軸として同学年にあたる藤浪を強力援護し、金本監督も「僕の思いというか、何とか勝ち星をつけて自信をつけてほしいという(藤浪への)思いを選手が共有してくれているようなね。点の取り方ですよね」と大きくうなずいた。
昨季はDeNAとのクライマックスシリーズ(CS)で「打率0.538」をマーク。今季も 9月の22試合で10度目のマルチ安打、うち半分が 3安打以上という絶好調ぶり。16日のDeNA戦(横浜)では 6打数 6安打 7打点と大暴れした。 1月に母校・白鴎大で自主トレをした際、周囲を最も驚かせたのが、日が暮れるまでずっとポール間走をする姿だった。どうしてそんなに走るのか? と問われ「プロのシーズンは長い。今やっておかないといけないんです」。蓄えた力がここにきて湧き出てきている。逆転CSへ負けられない時期に、大収穫祭。 9月は「打率0.415、9本塁打、23打点」だ。
「チームが勝ったことが一番よかったです」
残り11戦、絶好調の「4番」が難局を打ち破る。
◇データBOX◇
◎…大山の「4番」は昨年 9月20日の巨人戦(甲子園)以来。「4番」での通算成績は計13試合で「51打数12安打、打率0.235、1本塁打、6打点」。
28日の中日対阪神 4回表阪神二死満塁、糸井嘉男外野手は好機に 3塁ゴロに倒れた=ナゴヤドーム
糸井嘉男外野手が29日、出場選手登録を抹消された。20日からの広島 3連戦(マツダスタジアム)の守備で、ダイビングキャッチを試みた際に負傷。その後も治療をしながらプレーを続けてきたが、「左肩腱板部分の損傷」で出場選手登録を抹消された。 この日は、名古屋市内の病院に向かっており、チームバスに乗って、球場に姿を現すことはなかった。今後については未定。再登録可能は 9日からとなる。
今季は 6月末に受けた死球の影響で右足腓骨(ひこつ)骨折。 7月 3日には出場選手登録を抹消されていた。長期離脱は避けられない…かと思われたが、球宴にも“強行出場”して 7月21日には 1軍復帰。新たな“超人伝説”を作ってでも、虎を支えてきた。
今季は 119試合に出場して「打率3割8厘、16本塁打68打点、22盗塁」の成績を残していた。主軸の糸井が離脱することは間違いなく痛手だ。 代わって高山俊外野手が再昇格した。
全員野球でファン皆が待ち望む「三文字」に向かって、全員で力を合わせて進め! ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
全身全霊を懸けて不屈の精神で立ち向かう。たとえ、どんなに苦しい局面になろうとも、最後の最後まで絶対に勝負を諦めない。
その精神を全員が強く持ち、タイガースが変革し続ける一年にしたい。そうした強い決意をスローガンとして表現しています。
※このスローガン・デザインは、2018年のシーズンロゴとしても展開して参ります。
2018年公式戦順位表
2018年交流戦順位表
2018年 公式戦 日程と結果(09月)
2018年 公式戦 日程と結果(10月)