ロンドン五輪第 8日( 3日)「なでしこジャパン」が準々決勝で、ブラジルに 2- 0と快勝。 2大会連続の 4強入りだ!前半27分にFW大儀見優季(旧姓・永里、25=ポツダム)が先制弾。 1次リーグは不発だったミセスFWの右足が、難敵のゴールをこじ開けた!!
女子78キロ超級決勝で、杉本美香(27=コマツ)がイダリス・オルティス(22=キューバ)に旗判定の末、優勢負けで銀メダルに終わった。女子57キロ級・金メダルの松本薫、女子63キロ級・銅メダルの上野順恵に次ぐ女子柔道 3個目のメダルとなった。
男子個人決勝で、古川高晴(27=近畿大學職員)はオ・ジンヒョク(韓国)に 1- 7で完敗。日本アーチェリー史上初の金メダル獲得はならなかったが、2004年アテネ大会の山本博(日本体育大學教員)以来となる銀メダルを獲得。大会前に自身にベスト 8進出というノルマを課していた27歳が、 3度目の五輪でついにメダルを獲得した。
福原愛(23=ANA)、平野早矢香(27=ミキハウス)、石川佳純(19=全農)で卓球女子団体 8強!米にストレート勝ち!女子団体 1回戦を行い、第 2シードの日本は第12シードの米国に 3― 0で快勝し、 2大会連続の 8強を決めた。
女子 100メートル予選で、福島千里(23=北海道ハイテクAC)は、まさかの予選落ち。
男子ハンマー投げ予選で、アテネ五輪金メダリストの室伏広治(37=ミズノ)は、 2投目で78メートル48を投げ、 5日の決勝進出を決めた。記事をまとめてみました。
ロンドン五輪のサッカー女子の準々決勝は 3日、英国のカーディフで行われ、日本はブラジルを 2― 0で下して 2大会連続で 4位だった2008年北京五輪に続いて 2大会連続ベスト 4進出を決めた。
日本女子代表「なでしこジャパン」(FIFAランク 3位)がカーディフで行われた準々決勝で、ブラジル(同 5位)に 2- 0と快勝した。前半27分にFW大儀見優季が先制弾。 1次リーグは不発だったミセスFWの右足が、過去 2大会連続で銀メダルを獲得した難敵のゴールをこじ開けた。後半28分には大野が追加点を上げ、リードを 2点に広げ、日本はスウェーデンを 2- 1で破った初出場のフランス(同 6位)と、 6日(日本時間 7日未明)の準決勝で対戦する。
なでしこ4強進出!! 先制ゴールを決めた大儀見(左端)に、沢(中央)と阪口が抱きついて喜び合った
1次リーグを 1勝 2分けで突破した日本は、 1次リーグのカナダ、スウェーデン戦と同じベストメンバーの11人が名を連ねた。大野、大儀見の2トップに、沢、宮間、川澄らが先発。ブラジルも主力のマルタ、クリスチアネらが先発。
再三ブラジルに攻め込まれた序盤だったが、エースストライカーがようやく目覚めた。前半27分に得たFKを、MF沢が素早くリスタート。縦パスに抜け出したFW大儀見が独走し、ブラジルGKの動きを冷静に判断して右足を振り抜くと、ボールはゴールに吸い込まれ、大儀見がゴールを決めて先制した。沢からの早いリスタートでDFの裏に抜けた大儀見がGKと 1対 1に。冷静に右隅に流し込み、猛攻に耐えた日本が待望の先制点を挙げた。日本はこの 1点を守り、 1- 0で折り返した。
後半、ゴールを決めた大野(左下)と喜ぶ(左から)宮間、岩清水、大儀見、沢、鮫島ら
「DF陣が苦しい時間を踏ん張ってくれた。ワンチャンスをものにできた。チームとしてもどうしても勝ちたかった。いい勝ちだったと思う」
1次リーグは無得点だったが、佐々木則夫監督が「第 2の関門」と気を引き締めていた重要な一戦で、今大会初ゴールを決めた。
後半に入っても、ブラジルの攻撃を耐えた日本は後半28分待望の追加点。クロスを受けた大野がペナルティーエリア内で切り返し、左足でシュート。バーに当たりながらもゴールに吸い込まれ、日本が貴重な追加点を挙げた。その 2点差を守って 2- 0でブラジルを下し 4強入り。
すでに決勝トーナメント進出を決めていた 7月31日の1次リーグ第3戦・南アフリカ戦( 0- 0)は主力を温存。佐々木監督は引き分け狙いを指示し、 2位で通過した。「次への準備を考えるとここに残る方がいい」と移動を避けるため、批判を覚悟で決断。選手に迷いが生じ、一部から批判が上がったが、この勝利で決断の正しさを証明してみせた。
ブラジルに勝利し笑顔の佐々木監督
4強進出を決めたなでしこジャパンの佐々木則夫監督(54)が、ホッと胸をなでおろした。ブラジルにボールを支配されながらも、速攻を有効活用して、少ないチャンスを確実に決めた。数字的には 2- 0の完勝。メダル獲得へ大きく前進し、佐々木監督は「(ブラジルは)強かったですね。それをよくしのぎながら、辛抱しながら、カウンターをうまく活用してくれた。本当によくやってくれた。数少ない決定機をものにしてくれた」と選手をたたえた。
さらに準決勝フランス戦については「闘志を持ってやらせたい」と目をギラつかせた。
大儀見は2011年 7月に、メンタルトレーニングコーチの浩介氏(33)と結婚。今年 6月に横浜市内で行われた披露宴では、神奈川・厚木市立鳶尾小 5、 6年時の担任だった竹本悟さん(51=現・同市戸室小教頭)が、大儀見の卒業文集を読み上げた。
「日本について」と題した文章は、サッカーの話と思いきや、日本の未来を憂う内容。差別や偏見に疑問を持ち、「20年後には、こういったことがなくなり平和な日本になっているといいなあと私は思ったのだ」と結んだ。子どものころからの真面目さに、会場は大いに湧いたという。
前半27分、先制ゴールを決めた大儀見
10年にドイツのポツダムに移籍。トレーニング方法を根本的に見直した。無駄な動きをなくすため、 5メートル、10メートルといった短い距離を走り込んだ。 1、 2歩でどれだけスピードに乗れるかをテーマに汗を流した。
「個として、チームとして進化を見せたい」
いつも真剣で努力を怠らないエースが、準決勝のフランス戦に狙いを定めた。前回北京五輪は 4強入りしながら、準決勝と 3位決定戦に敗れてメダルを逃した。大儀見もその悔しさを胸に刻んだ。さあ、リベンジのとき。昨年のW杯女王が準決勝進出を果たし、金メダル獲得へ大きく前進した。
6日(日本時間 7日未明)ウェンブリー競技場で行われる準決勝で、フランスに勝利すれば悲願のメダルを手中にする。
モヤモヤが残る銀メダルだった。女子78キロ超級決勝を行い杉本美香は決勝で、イダリス・オルティスと対戦。延長戦でも決着がつかずに旗判定 0- 3で敗れて金メダルを逃した。「悔しいです。すがすがしい気分ではない」と肩を落とした。
1、 2回戦を得意の払い腰で秒殺し、準決勝は地元英国のブライアントに優勢勝ちした。決勝の相手は、予想していた北京五輪金メダリストのトウ(人ベンに冬の二点がニスイ)文(中国)ではなく、準決勝で破ったオルティス。園田監督が「ここで勝たないと、どうやって金メダルを取るのというシチュエーション」だった。
女子78キロ超級決勝 キューバのオルティス(左)に敗れた杉本美香
北京五輪金メダリスト・トウ文)を破って決勝に上がってきた相手に、杉本は先手を打った。足技を織り交ぜ、釣り手の位置を高く取ろうとする杉本に対して、オルティスは返し狙い。だが、序盤に払い腰を返されかけたことで、思い切りがなくなった。足が止まり、前に出られない。 5分間で決着はつかず延長戦も戦い終えた末に、勝利の女神は逃げていった。
しきりに内股を狙うが、相手もすくい投げで返し一進一退。 3分45秒に指導を受けるが、そのまま決着はつかず延長戦に突入した。
延長戦では組手を取り、相手を揺さぶりながら足元を狙った。杉本は指導を受ければ敗戦という状況でも臆せず攻め込むが、決着はつかず、旗判定に持ち込まれた。
女子78キロ超級で獲得した銀メダルを手に、笑顔を見せる杉本美香
旗判定の結果は、オルティスの白3本。8分間の激闘の末、敗れた杉本は銀メダルに終わった。大喜びするキューバ代表とは対照に、柔道日本選手団に笑顔はなかった。
2004年アテネ五輪の塚田真希以来の超級金メダルはならず「緊張はあったが、応援もすごくて、自分の柔道を見てもらいたいワクワクの方が大きかった。(決勝は前に)行けば良かったですね…」と、悔やんでも悔やみきれない様子だった。女子57キロ級・金メダルの松本薫(24=フォーリーフジャパン)、女子63キロ級・銅メダルの上野順恵に次ぐ女子柔道 3個目のメダルとなったが、柔道勢の金メダルは女子57キロ級で松本薫だけとなった。柔道が今大会で獲得した金メダルは男女14階級となったバルセロナ五輪以降最少の一つだけだった。
アーチェリー男子個人を行い、日本勢でただ 1人勝ち残っていた古川高晴が銀メダルを獲得。2004年アテネ大会銀メダルの山本博以来、この種目の日本勢で 4個目、今大会のアーチェリーでは女子団体の銅に続くメダル獲得となった。古川は 3回戦と準々決勝をともに 6- 2で勝ち上がり、準決勝では延長の末、ファンデルフェン(オランダ)を 6- 5で破ったが、男子個人決勝で、古川高晴は呉真赫(オ・ジンヒョク=韓国)に 1- 7で完敗。銀メダルとなった。日本アーチェリー史上初の金メダル獲得はならなかったが、同種目の日本勢のメダル獲得は、2004年アテネ大会の山本博以来となる銀メダルを獲得。大会前に自身にベスト 8進出というノルマを課していた27歳が、 3度目の五輪でついにメダルを獲得したが、日本アーチェリー史上初の金メダルはならなかった。
第 1セットは26-29、第 2セットは28-29と連続で落とす。第 3セットは29-29で同点とハイレベルな戦いが続き、第 4セットも25-28で落とした。
古川高晴は、「うれしいですけど、最後は少し悔しかった。最後まで韓国の選手と当たらなかったので、運が良かった。特別なことを考えず、自分の点数を出すことだけを考えた。今までは肩に重圧がかかっていたけど、今は首が重いです。」と話をした。
70メートル先の的に集中して矢を射る古川高晴。見事に銀メダルを射抜いた
表彰台で満面のスマイル。英国の優しい日差しが、「のび太くん」に似た古川のメガネ顔を鮮やかに照らした。ちょっと“メタボ”気味のおなかが愛らしい27歳が、銀メダルを獲得した。
「うれしかったけど、最後はちょっと悔しかった。韓国選手と決勝まで当たらなかったし、こちらがミスしたときに相手もミスしてくれて、きょうは運がよかった。今までは肩に重圧がかかっていたけど、今は(銀メダルを提げた)首が重いです」
2004年アテネ大会、2008年北京大会に続く 3大会連続の五輪出場での初メダルに言葉が弾む。決勝では 1メートル82、 100キロと、古川以上にポッチャリ系の30歳、呉真赫(オ・ジンヒョク)に敗れたが、 3回戦からの 4試合を堂々と戦い抜いた。
ファンデルフェン(オランダ)との準決勝は劣勢から追いついた。“ 1本勝負”の延長戦「シュートオフ」。古川は70メートルも先にある照準の中心、直径わずか12.2センチの「10点」を見事にヒットしてガッツポーズ。相手はそのひと回り外の「 9点」で、決勝進出を果たした。欧州の貴族が楽しんだというアーチェリーは優雅な雰囲気をかもし出すが、弓の重さは約20キロ。身長 1メートル74で公称体重84キロの古川。実はムダではないどっしりとした体格と、強靭(きょうじん)な腕力で的を射抜いた。
アーチェリー男子個人で獲得した銀メダルをかじる、笑顔の古川高晴
青森県生まれ。中学時代に偶然見た弓道にあこがれたが、入学した青森東高には弓道部がなく、「似てるからいいか」と代わりにあったアーチェリー部に入部。そこで的を射る楽しさを知り、練習にのめり込んだ。高卒後に進学し、今も職員として残る近大の練習場では、古川が最後まで残るのが日常。 1日に射る矢は多いときで 600本にも及ぶ。
先に女子団体で早川、蟹江、川中のトリオが銅メダルを獲得。普段はのんびりした男が「めちゃくちゃ悔しかった。考えないようにしている」と話題に触れることを避けていた。秘めた闘志を結果に示した。
21歳の1984年ロサンゼルス大会で銅、41歳の2004年アテネ大会で銀と20年越しで五輪メダル 2個を獲得した先人、山本博が示す通り、選手寿命の長いアーチェリー。「ぼくはコツコツ型ですから」と並びのいい白い歯をこぼす古川が、日本初となる金色のメダルを狙うチャンスは 4年後も、 8年後も、その先にもある。
卓球女子団体 1回戦を行い、第 2シードの日本は第12シードの米国に 3― 0で快勝し、 2大会連続の 8強を決めた。 1番手の福原愛、 2番手の平野早矢香がともにシングルスで相手を 3― 0で下し、ダブルスではシングルスで日本人史上最高の 4位に入った石川佳純と福原のペアが 3― 0で勝利。 4日の準々決勝でドイツと対戦する。
2大会連続 日本卓球界悲願のメダルへ、 3人娘が好発進を切った。福原が先陣を切り、多彩なサーブと強烈なフォアハンドで相手を翻弄。 2番手の平野も敵のコート隅に入れるロングサーブが効果的だった。石川・福原のダブルスも次第に呼吸が合い、第 3ゲームは11― 1。 7連続得点で締めた。
「いいスタートが切れた。ダブルスもレシーブエースが何本もあったし、良かった」と村上恭和監督(54)。 3人全員が16歳で世界ランク 100位以下と発展途上の米国を圧倒した。今大会初戦の平野も「実戦から離れていたのが心配だったが、いいプレーができた」と胸をなで下ろした。
観客席に向かって笑顔を見せる(左から)石川、福原、平野
シングルスでは、福原が五輪 3大会目で自己最高の 8強。初出場の石川はメダルは逃したが、日本人初の 4強に進んだ。 2人とも既に気持ちは切り替えた。「個人戦の負けを引きずらないようにした」と福原。石川も「メダルを逃したことにそんなに落ち込まずに、団体戦でリベンジしようと思って戦った」と意気込む。
平野と福原には苦い思い出がある。 4年前の北京。団体の 3位決定戦で韓国に 0― 3で敗れ、表彰台を逃した。それ以来福原は「あの試合の悔しさは忘れることはない」と当時の写真を練習場にはり、猛特訓してきた。
順当なら準決勝の相手は第 3シードのシンガポール。 2月のアジア選手権準決勝では 2― 3で敗れた。石川にとってはシングルス3位決定戦で敗れたフェン・ティアンウェイ(25)へのリベンジの機会。シングルス期間中は「眠れなかった」というが、 3位決定戦後の夜は「 9時間くらい爆睡しました」と休養十分。それぞれの思いを胸にメダルに挑戦する。
11秒41で準決勝進出を逃した福島
福島千里は予選 5組を走り、11秒41のタイムで全体32位となり、準決勝進出はならなかった。女子 100メートル予選、福島千里は、 4コースのアリソン・フェリックス(米国)が抜け出す中、終盤は必死に粘ったが、同組 5着タイ。ゴール直後は電光掲示板をぼうぜんとながめまさかの予選落ちにか細い声を振り絞った。「レベルが高い。今の(自分の)記録でも到底かなわない。この(11秒41の)タイムは、戦いにきているので遅すぎる。自分の記録にがっかりな部分もあります。準決勝にいこうと思っていたのでちょっと残念でした」。予選 5組目に登場し、同組 5位となる11秒41。スタートこそまずまずだったが、上体がすぐに浮き上がり、加速度を増していく本来の走りを取り戻すことはできなかった。それでも 200メートルやリレーに向けて「調整はうまくいっているので立て直したい。やり直せるチャンスもあるので、チャンスをしっかりものにしていきたい」と自分に言い聞かせるように話した。
レース後悔しそうな表情で電光掲示板を見つめる福島
男子ハンマー投げ予選は2004年アテネ五輪金メダルで昨年の世界選手権覇者の室伏広治が 2投目に78メートル48を投げ、全体の 2位で突破。 2大会ぶりの五輪制覇に向けて決勝( 5日=日本時間 6日)に駒を進めた。 1投目は通過ライン(78メートル)に及ばない77メートル18の失投。過去 3大会は予選は一発通過だっただけに、不安な船出となった。トップは79メートル37を投げたクリスティアン・パルシュ(30=ハンガリー)。
2投目で予選通過の黄色いラインを越えたのを確認すると、室伏は右手で小さくガッツポーズを作った。力をセーブしたとは言え、 1投目はラインに届かなかった。五輪で初の予選一発通過はならなかったが、「私の年齢、体に合った調整をやってきた。 1投目もそれなりの記録を出せたし、決勝に向けていい練習ができたと思っている」と納得の表情だった。
2投目終了後、雨が降り始め、豪雨になった。今季唯一出場した6月の日本選手権(長居)は豪雨の中、72メートル85。これは今大会出場の41人中39位の記録だ。もし、 2投目を失敗していたら…。「展開が変わっていたと思うので、それも良かった」。不安スタートの中でもツキはあるようだ。
男子ハンマー投げ予選・ 1投目を投げる室伏広治
さらに、最大のライバルで82メートル81の今季最高をマークしている優勝候補のイワン・チホン(ベラルーシ)がドーピング違反で欠場することが発表された。その“追い風”にも「いつも耳にタコができるほど言うように、この競技は自分との闘い」と、他選手は眼中にないことを強調した。
昨年の大邱世界陸上は36歳 325日の男子史上最年長で金メダルを獲得した。 5日の決勝を制すれば、37歳 302日。1984年ロサンゼルス大会男子マラソンのカルロス・ロペス(ポルトガル)の37歳 176日を超える五輪の陸上男子史上、最年長の優勝となる。
立候補している国際オリンピック委員会の選手委員選挙の投票締め切りは 8日。2004年アテネ五輪の金メダルは 1位選手のドーピング違反による繰り上げで得ただけに「ドーピングを根絶させて、クリーンな状態で競技が行われる環境を作りたい」と訴えている。同時進行の 2つの戦いで、存在感をアピールする。
力強い投てきを見せる室伏広治。 2投目で軽々と決勝進出を決めた
渾身(こんしん)の一投が、まばゆい芝生に着弾した。平日の午前中ながら8万人の大観衆で埋まった競技場。 2投目、78メートル48で予選通過ラインの78メートルを超えると、室伏は小さくガッツポーズした。
「予選を通過することがまず一番。ピークも合わせられたと思う」
今季出場試合は 6月の日本選手権だけ。雨の中で72メートル85に終わり、今大会予選出場選手41人中39番目の低記録だった。
だが、焦りはなかった。日本陸上選手団の先陣を切って、 7月20日にロンドン入り。五輪本番のサークルが同じという理由から、英国中部のラフバラ大で最終調整を行ってきた。
1投目は 77.18メートル。「最初もよかったが、サークルの感触を含めて確かめられてよかった」。 2投可能な直前練習を 1投に抑え、試合での実体験を優先させる。疲労をも考慮に入れた37歳がなせる業だ。
出場選手中、今季最高記録82メートル81を持つイワン・チホン(ベラルーシ)が、ドーピング違反発覚を理由に出場を取りやめた。室伏の投てき直後には豪雨となり、他の選手が苦しむなど“追い風”も吹く。
「期待が大きいのは分かっている。精いっぱいがんばります」
陸上男子として史上最年長で世界を制してから 1年。室伏が五輪で再び伝説を作る。
「怪我ばかりしていて皆さんに迷惑を掛けてきた」と言う杉本美香。いくら怪我してもそれをバネにして頑張っている姿は、虎ちゃんみたいに膝に故障を持っている人にも励みになります。これからも頑張って欲しいですね。
卓球女子団体が 4日の準々決勝でドイツと対戦するが、たっが、卓球少女と呼ばれていた選手達。既に皆20代選手となっているが、ここで負けることなく決勝まで進んで欲しい。
日本アーチェリー界に第 2の山本先生が誕生だ!幾つになってもできるアーチェリーだと言われるが、70メートル先の的に集中して矢を射る古川高晴先生。次期もそのまた次期も出場して欲しい選手の一人ですね。
ハンマー投げにこの人有り! 2投目で軽々と決勝進出を決めた室伏広治だ。何回も出場し、その度にメダルを…。とにかく格好良い選手の一人ですよね。頑張って「金」を取って欲しいですね。
ガンバレ!日本!
ロンドン五輪競技日程表
「公益財団法人日本オリンピック委員会」のサイトは、次のURLになります。
http://www.joc.or.jp/games/olympic/london/
こちらでは、会場マップ.実施競技・種目比較.日本の大会参加状況等ロンドン五輪情報関係がご覧頂けます。
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「なでしこジャパン」大儀見V弾でブラジルに快勝! 2大会連続 4強入り!室伏広治決勝進出!
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