●広島が敵地で「2連敗」。今シリーズ初めて「1勝2敗1分け」と黒星が先行し、丸佳浩外野手(29)が悔しさをグッとかみ殺した。前日10月30日の第 3戦ではシリーズワーストタイの 1試合 4三振を含む 5打数無安打も、この日は 1回一死 1塁の 1打席目で東浜巨投手(28)の直球をとらえて右中間 2塁打。ヨッシャ、不振脱出! と思ったのもつかの間、 1走・菊池涼介内野手(28)が本塁憤死し、得点に結びつかなかった。結局、この日もこの 1安打だけでその後の 3打席は凡退。[シリーズ打率0.125、1打点」で両チーム合わせて最多の 8三振を喫するなど不振だ。「レギュラーシーズン打率0.306、39本塁打、97打点」で「MVP級」の活躍した男が“逆シリーズ男”になりつつある。緒方孝市監督(49)は必死に前を向いたが…。これで2013年の楽天-巨人の第 7戦(Kスタ宮城)から続く「日本シリーズ」での「セの敵地連敗」は「14」に伸びた。34年ぶりの「日本一」を目指す赤ヘルに正念場がやってきた。
●丸佳浩外野手に待望の 1発が飛び出した。 1点を追う 5回二死 2塁。代わったばかりのリバン・モイネロ投手(22)の 149キロの高め直球にタイミングを合わせると、ライナー性の打球はあっという間に右翼フェンスを越えた。「シリーズ1号の逆転2ラン」。「しっかり反応してコンパクトに打つことができました」と納得の一振りだった。セ・リーグのMVP筆頭候補は「日本シリーズ」に入ると大不振。前の打席まで18打数 2安打と元気がなかった。守りにつく際には恒例の敬礼ポーズを披露し、左翼側を埋めた広島ファンを喜ばせた。
●広島が會澤翼捕手(30)の「シリーズ1号ソロ」で再び先行した。同点に追いつかれた直後の 6回二死から武田翔太投手(25)の高めのスライダーをたたいた。打球は高々と上がり、左翼席最前列に吸い込まれた。本人も 2塁ベースを回ったところで止まるほど、ギリギリの一打だった。 2回には千賀滉大投手(25)の直球を中前へ弾き返して先制点をマーク。レギュラーシーズンは規定打席未到達ながら「打率0.305、13本塁打、42打点」の“打てる捕手”が攻守で存在感を発揮している。
●大瀬良大地投手(27)は 5回途中 3失点で降板した。千賀と同じく初戦から中 4日での先発だった。相手打線の 1巡目は切れ味のあるカットボールで危なげなく打ち取ったが、 4回に乱れた。先頭明石健志内野手(32)への四球から無死満塁とされ、中村晃外野手(28)に 2点適時打を浴びた。その後のピンチでは追加点を許さず、エースの意地を示した。大瀬良は悔やんだ。丸の逆転弾が出た直後の 5回は内野安打 2本でピンチを招いた。ともに打ち取った当たりだったが、一死 2、 3塁となったところでジョニー・ヘルウェグ投手(29)にバトンを渡した。同点に追いつかれたが、助っ人右腕はこのピンチをしのいだ。10月27日の開幕戦(マツダ)でも 5回 2失点で降板し、「日本シリーズ初勝利」は持ち越しとなった。
●広島の守護神・中崎翔太投手(26)がサヨナラ弾を浴びた。 4- 4で迎えた延長10回裏、先頭打者のソフトバンクの「4番・柳田悠岐外野手(30)」に 1ボールからの 2球目を右翼テラス席へ持っていかれた。 9回一死 2塁でヘロニモ・フランスア投手(25)を救援してピンチを脱出していたが、続投した10回に痛恨の被弾。ソフトバンクに「日本一」へ王手をかけられる悔しいサヨナラ負け。
記事をまとめてみました。
SMBC日本シリーズ2018<ソフトバンク 5x- 4広島=延長10回>◇第 5戦◇ソフトバンク 3勝 1敗 1分◇ 1日◇ヤフオクドーム
広島が敵地で「2連敗」。今シリーズ初めて「1勝2敗1分け」と黒星が先行し、丸が悔しさをグッとかみ殺した。
「先制を許して厳しい展開になってしまった。あしたは先に点を取れるようにやっていきたい」
前日10月30日の第 3戦ではシリーズワーストタイの 1試合 4三振を含む 5打数無安打も、この日は 1回一死 1塁の 1打席目で東浜の直球をとらえて右中間 2塁打。ヨッシャ、不振脱出! と思ったのもつかの間、 1走・菊池が本塁憤死し、得点に結びつかなかった。
1回、丸佳浩外野手の 2塁打で本塁を狙った菊池涼介内野手だが、ヘッドスライディングも及ばずアウト=ヤフオクドーム
結局、この日もこの 1安打だけでその後の 3打席は凡退。[シリーズ打率0.125、1打点」で両チーム合わせて最多の 8三振を喫するなど不振だ。「レギュラーシーズン打率0.306、39本塁打、97打点」で「MVP級」の活躍した男が“逆シリーズ男”になりつつある。
「2番・菊池」が「打率0.313」、「4番・鈴木」が「0.529」とシリーズで好調をキープしているだけに「3番・丸」の不振がより際立つ。セ・リーグ最多の「95盗塁」を誇ったスピードを生かそうにも、 5度企図して鷹の正妻・甲斐らの前にすべて失敗…。
緒方監督は「なかなかいい攻撃、采配ができなかった。またあした切り替えてやるだけ」と必死に前を向いたが…。これで2013年の楽天-巨人の第 7戦(Kスタ宮城)から続く「日本シリーズ」での「セの敵地連敗」は「14」に伸びた。
前日 4三振の丸佳浩外野手は 1回に 2塁打を放つも得点に結びつかなかった=ヤフオクドーム
「しっかりコンタクトができるようになってきた。そこを大事にしていきたい」と丸。34年ぶりの「日本一」を目指す赤ヘルに正念場がやってきた。
■ 1回、丸佳浩外野手の打球で 1走・菊池涼介内野手が憤死したことに 3塁コーチャーの広島・玉木内野守備走塁コーチ
「少しでも返球がそれていればセーフになっていた。結果的にアウトになったので(自分の判断)ミスです」
★菊池涼介内野手が途中交代
広島・菊池涼介内野手が 8回の守備から途中交代。 8回表の打席で自打球が右脚に当たり大事を取った。緒方監督は「ちょっと痛そうにしていたからね」と説明した。
6回、自打球が右脚に当たった菊池涼介内野手=ヤフオクドーム
◇データBOX◇
◎…広島・鈴木が「シリーズ3本目の本塁打」。同一シリーズで「3本塁打」は2016年の広島・エルドレッドと北海道日本ハム・レアード以来 2年ぶりで、日本選手では2015年のヤクルト・山田哲人以来 3年ぶり。広島で「シリーズ3本塁打」は最多タイで、1980年の水谷実雄とライトル、1984年の衣笠祥雄と長嶋清幸、2016年のエルドレッドに次いで 6人目。「同一シリーズ最多本塁打4本」で2004年の西武・和田一浩ら10人(12度)が記録している。
◎…広島は1991年第 6戦から「敵地7連敗」。敵地連敗記録では西武の1994年第 2戦-2002年第 2戦の「10連敗」、阪神の2003年第 1戦-2014年第 5戦の「9連敗」(継続中)に次ぐ「3番目」。
広島丸佳浩外野手に待望の 1発が飛び出した。
1点を追う 5回二死 2塁。代わったばかりのモイネロの 149キロの高め直球にタイミングを合わせると、ライナー性の打球はあっという間に右翼フェンスを越えた。「シリーズ1号の逆転2ラン」。「しっかり反応してコンパクトに打つことができました」と納得の一振りだった。
セ・リーグのMVP筆頭候補は「日本シリーズ」に入ると大不振。前の打席まで18打数 2安打と元気がなかった。
守りにつく際には恒例の敬礼ポーズを披露し、左翼側を埋めた広島ファンを喜ばせた。
5回表広島2死二塁、丸佳浩外野手は右越えに逆転の2点本塁打を放った=ヤフオクドーム
広島・丸が待望の「今シリーズ1号2ラン」。 1- 2の 5回二死 2塁で千賀からスイッチしたばかりの左腕モイネロの 149キロ直球を右翼席へ弾丸ライナーで運んだ。
「しっかり反応してコンパクトに打つことが出来ました」
試合前時点の 4試合で「打率0.125(16打数2安打)、1打点」。この日も 1打席目も当たりは良かったが、左翼・中村晃の好守に阻まれ左飛、 2打席目は見逃し三振を喫していたが、 3打席目に目覚めの一発を放った。
6回表広島二死、會澤翼捕手は左越えに勝ち越しのソロ本塁打を放った=ヤフオクドーム
広島が會澤翼捕手の「シリーズ1号ソロ」で再び先行した。
同点に追いつかれた直後の 6回二死から武田の高めのスライダーをたたいた。打球は高々と上がり、左翼席最前列に吸い込まれた。「必死に食らいついていきました。よく入ってくれましたね」。本人も 2塁ベースを回ったところで止まるほど、ギリギリの一打だった。
6回、本塁打を放った広島・會澤翼捕手=ヤフオクドーム
広島・會澤が 3- 3の 6回二死から武田のスライダーを振り抜き、左翼のテラス席に着弾した。「日本シリーズ初めての本塁打」が貴重な勝ち越し点となり「必死に食らいついていきました。よく入ってくれました」。 2回には千賀の直球を中前へ弾き返して先制点をマーク。レギュラーシーズンは規定打席未到達ながら「打率0.305、13本塁打、42打点」の“打てる捕手”が攻守で存在感を発揮している。
6回、勝ち越しの左越え本塁打を放った広島・會澤翼捕手=ヤフオクドーム
3- 3に追いつかれた直後の 6回、會澤が左翼テラス席に一時勝ち越しの「ソロアーチ」を放った。 2回には先制打を放ち、守りだけでなくバットでも存在感を示した。レギュラーシーズンで規定打席に至らずも「打率0.305、13本塁打、42打点」を記録した打てる捕手は「必死に食らいついていった。よく入ってくれたが…」と語った。
大瀬良大地投手は 5回途中 3失点で降板した。千賀と同じく初戦から中 4日での先発だった。
相手打線の 1巡目は切れ味のあるカットボールで危なげなく打ち取ったが、 4回に乱れた。先頭明石への四球から無死満塁とされ、中村に 2点適時打を浴びた。その後のピンチでは追加点を許さず、エースの意地を示した。大瀬良は「先頭の四球が失点につながったのが反省点」と悔やんだ。
丸の逆転弾が出た直後の 5回は内野安打 2本でピンチを招いた。ともに打ち取った当たりだったが、一死 2、 3塁となったところでヘルウェグにバトンを渡した。同点に追いつかれたが、助っ人右腕はこのピンチをしのいだ。
広島先発の大瀬良大地投手=ヤフオクドーム
プロ初の中 4日で先発した大瀬良は 5回途中 5安打 3失点で降板した。 4回は 2四球と安打で無死満塁のピンチを招き、中村晃に逆転の 2点打。 5回一死 2、 3塁でマウンドを降りた。10月27日の開幕戦(マツダ)は 5回 2失点。「マウンドに上がれば疲れはない」と意気込んだセ最多勝右腕は「( 4回は)先頭の四球が失点につながった。それが反省点です」と振り返った。
4回裏ソフトバンク無死満塁、中村晃外野手は「中前逆転2点適時打」を放った=ヤフオクドーム
中 4日で今シリーズ 2度目の先発をした広島・大瀬良は 4回 1/3を 5安打 3失点で降板した。
「 4回、先頭打者への四球が失点につながってしまったのが反省点です」。 1- 0の 4回に先頭明石に四球、グラシアルの左前打、柳田への四球で満塁とし、中村晃の中前 2点打で逆転を許した。10月27日の開幕戦(マツダ)でも 5回 2失点で降板し、「日本シリーズ初勝利」は持ち越しとなった。
アッ! 中崎翔太投手は延長10回、柳田悠岐外野手にサヨナラ弾を浴びてこの表情=ヤフオクドーム
広島の守護神・中崎翔太投手がサヨナラ弾を浴びた。 4- 4で迎えた延長10回裏、先頭打者のソフトバンクの「4番・柳田」に 1ボールからの 2球目を右翼テラス席へ持っていかれた。
9回一死 2塁でフランスアを救援してピンチを脱出していたが、続投した10回に痛恨の被弾。
ソフトバンクに「日本一」へ王手をかけられる悔しいサヨナラ負けに、中崎は「甘かった。ど真ん中でした。次、頑張ります」と言葉を振り絞った。
10回裏ソフトバンク無死、柳田悠岐外野手にサヨナラ本塁打を浴びた中崎翔太投手=ヤフオクドーム
9回途中からマウンドに上がった中崎が 4- 4の延長10回、柳田にサヨナラ弾を浴びた。チームの敗戦を一人で背負う格好となった守護神は放心状態で「甘かったです。ど真ん中でした。次は頑張ります」とうなだれた。畝投手コーチは「ウチとしては手は尽くしたから。(王手をかけられて)あとは(投手を)つぎ込んでいくしかない」と必死で前を向いた。
ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
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