●岡本和真内野手(22=巨人)が試合前に選手宣誓を行った。MLB選抜のリース・ホスキンス内野手(25=フィラデルフィア・フィリーズ)とともにフェアプレーを誓った。
●MLB選抜は 3回にエディ・ロサリオ外野手(29=ミネソタ・ツインズ)の「ソロ」で先制。日本は 3回に菊池涼介内野手(28=広島)の遊ゴロの間に同点に追い付いた。先発岸孝之投手(33=東北楽天)は 3回まで 2安打 1失点。MLB選抜は 5回にカルロス・サンタナ捕手(32=フィラデルフィア・フィリーズ)の「3ラン」で勝ち越し。日本は 5回に秋山翔吾外野手(30=埼玉西武)の「3点適時2塁打」で追い付くも 6回にフアン・ソト(20=ワシントン ・ナショナルズ)に「2ラン」を許した。日本は 2点を追う 9回、二死 2塁から代打會澤翼捕手(30=広島)の中前適時打で 1点差とし、柳田悠岐外野手(30=ソフトバンク)が「逆転サヨナラ2ラン」を放った。これで日本は先勝。10日も東京ドームで日米野球が行われ、侍ジャパンは上沢直之投手(24=北海道日本ハム)、MLBオールスターチームはエラスモ・ラミレス投手(28=マリナーズ)が先発する。
●稲葉篤紀監督(46)が、勝利にこだわる采配で「サヨナラ勝ち」をたぐり寄せた。 2点を追う 9回二死 2塁、 4打数 3三振だった「パ・リーグ本塁打王」の「4番」山川穂高内野手(26=埼玉西武)に代打會澤翼捕手を送った。會澤が中前適時打で応えると代走源田壮亮内野手(25=埼玉西武)にスイッチ。俊足の源田が走者に対するバッテリーの警戒を高めさせ、柳田の「サヨナラ弾」を呼び込んだ。稲葉監督は、試合後第 2戦での「4番」変更も示唆した。日本代表「侍ジャパン」は、 7- 6で米大リーグ選抜に「サヨナラ勝ち」し、初戦を白星で飾った。 2点を追う 9回、「4番・山川穂高内野手」の代打・會澤翼捕手が 1点差に迫る適時打。稲葉篤紀監督の采配が的中した。投げては 7回から登板したプロ 1年目の下手投げ右腕、高橋礼投手(23=ソフトバンク)が 2回 1安打無失点、「3奪三振」と好投し、逆転勝利につなげた。侍ジャパンを率いる稲葉監督は、最後まで勝負にこだわった。「すべて勝ちにいく」と宣言して臨んだ日米野球の初戦。積極策で「サヨナラ勝ち」に導いた。 4- 6と 2点を追う 9回だ。二死 2塁で、「4番・山川」に代打・會澤を送った。今季47発で「本塁打王」を獲得した大砲だが、この日は 4打数無安打 3三振。 7日の強化試合・台湾戦(ヤフオクドーム)と合わせて「8打数無安打6三振」と沈黙していた。結果は中前適時打と用兵に成功。続く柳田の一発で、勝負を決めた。 9回に上林誠知外野手(23=ソフトバンク)が 2盗を決めて得点圏に進んだことも大きかった。この日は現役最強捕手の呼び声高いヤディアー・モリーナ捕手(36=カージナルス)から柳田、山田哲と 3人が盗塁成功。 5回まではグリーンライト(ノーサインでの盗塁がOK)としており、「思い切って仕掛けてくれた」。 3回にはヒットエンドランが得点につながっており、短期決戦に不可欠な機動力も光った。山川は年齢制限のないトップチームに初招集ということもあり、10日の第 2戦からは打線の組み替えも示唆した。「新・4番」はこの日のヒーローの柳田が有力だ。メジャーを相手に真剣勝負できる貴重な機会。最善を尽くし、 1試合も無駄にしない。
●日米野球が開幕し、「2020年東京五輪」で金メダルを目指す日本代表「侍ジャパン」は、米大リーグ選抜に 7- 6で「逆転サヨナラ勝ち」。 4- 6の 9回に 1点をかえした後、柳田悠岐外野手が「2ラン」を放ち、試合を決めた。高めの球をバックスクリーンに運んだパワーに、米大リーグ選抜のコーチを務める松井秀喜氏(44)も目を丸くした。バットに当たった瞬間に、確信した。打球は長い滞空時間を経て、中堅手のはるか上を越えた。柳田は打球を目で追わない。手に残った感触をかみしめるように、ヘルメットをかぶり直してゆっくりと歩みを進めた。 4万4934人の大観衆の前でお立ち台に上がり、叫んだ。あと一死で敗戦となる 5- 6の 9回二死 1塁。今季途中から抑えに定着して「12セーブ」を挙げたカービー・イエーツ投手31=(パドレス)が外角高めに投じた 146キロの直球に、ヘルメットがずれるほど強振。日本のボールに比べて飛びにくいとされるMLB公認球を、バックスクリーンまで運んだ。広島を下した 1日の日本シリーズ第 5戦(ヤフオクドーム)でも「サヨナラ弾」。わずか 8日後、日米野球の初戦もド派手に飾った。柳田は全勝に向け、気を引き締めた。日本が誇る規格外のパワーは、メジャー軍団をも驚嘆させた。
●秋山翔吾外野手が走者一掃の「3点適時2塁打」を放った。 3点を追う 5回一死満塁でアンドリースの 147キロ直球を流して、左翼線を破った。 1塁走者の菊池も全力でダイヤモンドを駆け抜けて生還。一気に同点に追いついた。つないでくれた仲間に感謝した。
●侍ジャパン先発の岸孝之投手が、 5回途中でマウンドを降りた。 3回先頭の「8番」ロサリオに「ソロ本塁打」を浴びた。 3回途中で右手親指付け根付近から出血。ぬぐったユニホームのズボンが赤く染まったが、淡々とマウンドに立った。右手の出血でズボンに血をつけながらの投球だったが、20歳ながら「22本塁打」をマークしたソトとスアレスから連続三振を奪うなど 5奪三振だった。球数制限80球を超えたため、 5回一死 1、 2塁のところで成田翔投手(20=千葉ロッテ)と交代した。
●新たなJAPANのサブマリンが、さっそうとデビューした。 7回から「4番手」で登板した高橋礼が、 6回までに「3本塁打」を放っていた米大リーグ選抜を相手に 2回 1安打無失点。 3三振を奪った。 130キロ台中盤の直球を下手から投げ込み、 7回一死 1塁では、ナ・リーグ新人王候補のロナルド・アクーニャ外野手(20=ブレーブス)を空振り三振。死球を挟み、こちらも新人王候補のソト(ナショナルズ)を空振り三振に仕留めた。 8回にはこの日 3安打のロサリオ(メッツ)からも三振。先発から 3投手が立て続けに本塁打を浴びた悪い流れを、23歳が断ち切った。稲葉監督も手放しで称賛した。国際大会では重宝される下手投げ。第 1、 2回のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では渡辺俊介(当時ロッテ)、第 3、 4回のWBCでは牧田和久投手(33=当時西武)の存在が大きかった。高橋は専修大學 2年時に選ばれた大学日本代表でも好投しており、国際舞台での力は証明済み。頼もしかった。千葉・専修大學附属松戸高校時代は無名で甲子園出場もなく、専修大學入学時も「東都2部リーグ」で投げていた雑草の右腕。初めての日米野球から、「2020年東京五輪」の代表まで一気にはい上がる。
記事をまとめてみました。
2018日米野球<日本 7x- 6MLB選抜>◇第 1戦◇日本 1勝 0敗 0分◇ 9日◇東京ドーム
岡本和真内野手が試合前に選手宣誓を行った。MLB選抜のリース・ホスキンスとともにフェアプレーを誓った。
「私たち選手一同は、野球におけるすべての面でフェアプレーを行うことを誓います。私たちはチームメートや対戦相手、審判員とお互いに尊重し合うことを誓います。私たちはルールを守り、子どもたちをはじめ、応援してくれるファンのみなさまに最高のパフォーマンスを見せるため、全力でプレーすることを誓います」と堂々と宣言した。
試合前のセレモニーで、選手宣誓する岡本和真内野手(中央)。左から 3人目は稲葉篤紀監督=東京ドーム
MLB選抜は 3回にロサリオの「ソロ」で先制。日本は 3回に菊池の遊ゴロの間に同点に追い付いた。先発岸は 3回まで 2安打 1失点。
MLB選抜は 5回にサンタナの「3ラン」で勝ち越し。日本は 5回に秋山の「3点適時2塁打」で追い付くも 6回にソトに「2ラン」を許した。
日本は 2点を追う 9回、二死 2塁から代打會澤の中前適時打で 1点差とし、柳田が「逆転サヨナラ2ラン」を放った。
9回裏日本二死 1塁、柳田悠岐外野手は「サヨナラの中越え2点本塁打」を放った=東京ドーム
侍ジャパンの柳田悠岐外野手が「サヨナラ本塁打」を放った。 1点差の 9回二死 1塁、「4番手」イェイツからバックスクリーンへとどめをさした。
お立ち台では「最高です!ミラクル。来た球を当たる球を自分のスイングをしようと。シンプルイズベスト!ありがとうございます!」と絶叫した。
これで日本は先勝。10日も東京ドームで日米野球が行われ、侍ジャパンは上沢(日本ハム)、MLBオールスターチームはエラスモ・ラミレス(マリナーズ)が先発する。
9回裏日本二死 1塁、柳田悠岐外野手はサヨナラ右越え2点本塁打を放った=東京ドーム
稲葉篤紀監督が、勝利にこだわる采配で「サヨナラ勝ち」をたぐり寄せた。 2点を追う 9回二死 2塁、 4打数 3三振だった「パ・リーグ本塁打王」の「4番」山川穂高内野手に代打會澤翼捕手を送った。
會澤が中前適時打で応えると代走源田にスイッチ。俊足の源田が走者に対するバッテリーの警戒を高めさせ、柳田の「サヨナラ弾」を呼び込んだ。
稲葉監督は「山川選手は先日の台湾戦を含めて今日も自分のタイミング、間合いで打ててないという判断をしました。ジャパンとしてとにかく勝つということを目標にしている以上、他のメンバーもいるわけですから最善の努力をする。どうしたら勝っていけるのか。『4番』を代えるというのは非常に苦渋の選択でしたけど、あそこは會澤選手にかけたということです」と言った。試合後は第 2戦での「4番」変更も示唆した。
9回裏日本二死 1塁、「サヨナラの中越え2点本塁打」を放った柳田悠岐外野手(中央)を出迎える稲葉篤紀監督(右)=東京ドーム
先発岸は 4回まで 1失点と好投したが、80球の球数制限で 5回一死 1、 2塁の場面で降板。「2番手」成田が「3ラン」を浴びた。
稲葉監督は「成田投手は球数制限があるので、あそこで岸投手が投げきってくれたら良かったが80球になった。(ブルペンで)つくっていたのが成田投手でした。成田にはもっと楽な場面で投げさせたかったのが本音ですが、ああいうタフな場面になってしまった。打たれてしまったが、そのあとも逃げずに堂々と投げて抑えてくれたので次に挽回してくれたらいい。こちらとしては申し訳なく思っている」と言った。
9回裏日本二死 1塁、柳田悠岐外野手にサヨナラの中越え2点本塁打を許し、厳しい表情のMLB松井秀喜コーチ=東京ドーム
MLB選抜の松井 1塁ベースコーチも柳田のサヨナラ弾をたたえた。
「野球の面白さを堪能してもらえたんじゃないか? 高めに見えたけどパワーあるよね。素晴らしかった」と笑顔。試合前には巨人の春季キャンプで臨時コーチとして指導した岡本と再会。「頑張っているね」と成長ぶりを認めていた。
米大リーグ選抜を相手に「劇的なサヨナラ勝利」。柳田悠岐外野手(背番22)を侍戦士たちが笑顔で出迎えた=東京ドーム
日本代表「侍ジャパン」は、 7- 6で米大リーグ選抜に「サヨナラ勝ち」し、初戦を白星で飾った。 2点を追う 9回、「4番・山川穂高内野手」の代打・會澤翼捕手が 1点差に迫る適時打。稲葉篤紀監督の采配が的中した。投げては 7回から登板したプロ 1年目の下手投げ右腕、高橋礼投手が 2回 1安打無失点、「3奪三振」と好投し、逆転勝利につなげた。
侍ジャパンを率いる稲葉監督は、最後まで勝負にこだわった。「日の丸をつけてプレーする以上、すべて勝ちにいく」と宣言して臨んだ日米野球の初戦。積極策で「サヨナラ勝ち」に導いた。
4- 6と 2点を追う 9回だ。二死 2塁で、「4番・山川」に代打・會澤を送った。今季47発で「本塁打王」を獲得した大砲だが、この日は 4打数無安打 3三振。 7日の強化試合・台湾戦(ヤフオクドーム)と合わせて「8打数無安打6三振」と沈黙していた。「自分の間合いで打てていない。『4番』を代えるのは苦渋の選択だったが、會澤選手にかけたということ」。結果は中前適時打と用兵に成功。続く柳田の一発で、勝負を決めた。
稲葉篤紀監督は勝利の立役者、柳田悠岐外野手を満面の笑みでねぎらった=東京ドーム
會澤の“適性”も見抜いていた。台湾戦でも 8回に代打で起用。遊直に倒れたが、鋭い振りを見て「代打でもいける」と直感した。今季は「13本塁打」し、広島の球団捕手最多本塁打記録を65年ぶりに更新。「リーグ3連覇」に導いたリード面に加え、打撃でも期待されている。「2020年東京五輪」は登録メンバーがWBCより 4人少ない24人の見込みで、森とともに「打てる捕手」の計算がたてば、捕手を 2人にするリスクも負わずにすむ。
9回に上林が 2盗を決めて得点圏に進んだことも大きかった。この日は現役最強捕手の呼び声高いモリーナ(カージナルス)から柳田、山田哲と 3人が盗塁成功。 5回まではグリーンライト(ノーサインでの盗塁がOK)としており、「思い切って仕掛けてくれた」。 3回にはヒットエンドランが得点につながっており、短期決戦に不可欠な機動力も光った。
山川は年齢制限のないトップチームに初招集ということもあり、10日の第 2戦からは「苦しめてもしようがないので、もう少し優しい打順で」と打線の組み替えも示唆した。「新・4番」はこの日のヒーローの柳田が有力だ。メジャーを相手に真剣勝負できる貴重な機会。最善を尽くし、 1試合も無駄にしない。
■ 6回にヤディアー・モリーナ捕手(カージナルス)から 2盗に成功した日本・山田哲人内野手(ヤクルト)
「思ったより足が動かなかったが、気持ちで走った。残り試合も全部、成功させたい」
サヨナラ2点本塁打を放った柳田悠岐外野手は笑顔でガッツポーズする=東京ドーム
柳田悠岐外野手が劇的な逆転サヨナラ弾を放った。
1点差に迫った 9回裏二死 1塁、カウント 1- 0からイェイツの外角高め 146キロ直球をしばき上げた。打球は「バックスクリーンへと飛び込む超特大の2ラン」。 2点差を追う 9回に一気に試合をひっくり返し、初戦を勝利した。
「日本シリーズ」第 5戦に続くサヨナラ弾にお立ち台では「ミラクル」と興奮気味に話し、「ホームランだと思ったので良かったです。シンプルイズベスト! あざーっす!」と振り返った。
9回、會澤翼捕手が適時打=東京ドーム
日米野球が開幕し、「2020年東京五輪」で金メダルを目指す日本代表「侍ジャパン」は、米大リーグ選抜に 7- 6で「逆転サヨナラ勝ち」。 4- 6の 9回に 1点をかえした後、柳田悠岐外野手が「2ラン」を放ち、試合を決めた。高めの球をバックスクリーンに運んだパワーに、米大リーグ選抜のコーチを務める松井秀喜氏も目を丸くした。
バットに当たった瞬間に、確信した。打球は長い滞空時間を経て、中堅手のはるか上を越えた。柳田は打球を目で追わない。手に残った感触をかみしめるように、ヘルメットをかぶり直してゆっくりと歩みを進めた。
「最高でーす!! ミラクル。当たる球をしっかり当てる。その中で自分のスイングをしようと思った。シンプル・イズ・ベスト!!」
4万4934人の大観衆の前でお立ち台に上がり、叫んだ。あと一死で敗戦となる 5- 6の 9回二死 1塁。今季途中から抑えに定着して「12セーブ」を挙げたイェイツ(パドレス)が外角高めに投じた 146キロの直球に、ヘルメットがずれるほど強振。日本のボールに比べて飛びにくいとされるMLB公認球を、バックスクリーンまで運んだ。
柳田悠岐外野手は左手を突き上げ、ホームイン。チームメートに手荒い祝福を受けた=東京ドーム
広島を下した 1日の日本シリーズ第 5戦(ヤフオクドーム)でも「サヨナラ弾」。わずか 8日後、日米野球の初戦もド派手に飾った。「もう会心です。本塁打になると思いました。来た球をフライになるように、自分のスイングを心がけました」と笑顔で振り返った。
まさに衝撃弾。大リーグ選抜の 1塁ベースコーチを務める松井秀喜氏も 3塁側ベンチから目の当たりにして、脱帽した。「高めに見えましたけど、パワーありますね。(ファンは)野球の面白さを堪能されたのでは」。自身と同じ左の大砲に、舌を巻いた。
「かっこいいからです」と照れながら、日本代表でつけている背番号「22」は、柳田自身が注目選手に挙げたソト(ナショナルズ))と同じ番号。ナ・リーグ新人王候補の20歳は 6回、こすったような当たりで「左翼席へ運ぶ2ラン」。今季メジャーで「22発」のパワーを目の前で見せつけられた。「(バットに当たる)音がすごかった。びっくりしました」と目を丸くしたが、それ以上の快音をグラウンドに響かせた。
豪快な一発に米大リーグ選抜の松井秀喜コーチ(左)も驚きの表情だった=東京ドーム
身体は決して万全ではない。 3日まで広島との日本シリーズを戦い抜いた。 6日にヤフオクドームで行った代表練習後は「眠いです。早く家のベッドでゴロゴロしたいです」と目をこすった。この日も「めちゃくちゃ疲れてます」。それでも日の丸のユニホームに袖を通し、奮起した。
4回には自らの判断で 2盗を試みて成功。歴代最強の守備力ともいわれ、「8年連続ゴールドグラブ賞」の捕手、モリーナ(カージナルス)からの“ロケットランチャー”を間一髪かいくぐった。稲葉野球が掲げる「スピード&パワー」を、柳田一人で体現した。
「ファンが応援してくれたおかげです。まだまだここからなので」。柳田は全勝に向け、気を引き締めた。日本が誇る規格外のパワーは、メジャー軍団をも驚嘆させた。
★柳田悠岐外野手は2014年の日米野球でも活躍
初出場となった第 1戦(京セラ)は無安打も、第 2戦(東京ドーム)で 3安打 4打点。 2回に 2点 3塁打、 4回に勝ち越し打、 8回には和田(カブス)から中堅フェンス直撃の「適時2塁打」を放った。第 4戦(東京ドーム)でも 3安打をマーク。 5試合に出場し、「打率0.300(20打数6安打)、4打点」。MVPに輝いたが「そんなに活躍していないので、びっくり」と話した。
サヨナラ本塁打を放った柳田悠岐外野手(手前)を迎える日本ナイン=東京ドーム
★五輪意欲
柳田は今年 2月のサンケイスポーツインタビューで、「2020年東京五輪」について「それはすごく出たいというか、目標のひとつなので。選んでいただける成績を残して、選ばれたらいい仕事ができるように」と話していた。大リーグへの関心も高く、メジャー選手が本塁打を放った場面の動画をよくチェックしている。今季から2020年までの 3年契約を結んでおり、これが切れる2020年シーズンに海外FA権を取得する見込みだ。
◇データBOX◇
日米野球で日本チームがサヨナラ勝ちしたのは、2004年11月12日、第 7戦(全日本○ 3x- 2大リーグ選抜)で 9回に小笠原道大がサヨナラ単打を放って以来14年ぶり。サヨナラ本塁打は1970年 3月21日、第 1戦の王貞治(巨人 6x- 5ジャイアンツ、11回)、1993年11月 2日、第 1戦の湯上谷宏(ダイエー・巨人連合 4x- 3ドジャース、11回、ランニング)が記録している。
9回、日本・柳田悠岐外野手が「サヨナラ2点本塁打」を放った=東京ドーム
日本は柳田(ソフトバンク)の「2ランで逆転サヨナラ勝ち」。「6連戦」の初戦をものにした。MLB選抜に 3回に先制、 5回に勝ち越しを許しながらすぐさま追いつく粘りを見せ、 6回に 2点を勝ち越されながらも最後に試合をひっくり返した。 以下、柳田の一問一答。
--この大歓声、どんな気持ちですか
「最高でーす」
--4年ぶりの日米野球、この勝ち方
「ミラクル」
9回、「サヨナラ本塁打」を放ち、ベンチに向かって笑顔を見せる日本・柳田悠岐外野手=東京ドーム
--日本シリーズでもサヨナラホームランはまさか入ると思わなかったと言っていました。今日のホームランはどうでしたか
「いや、もうホームランかと思ったんで。よかったです」
--対戦のないピッチャー相手にどういった狙いで打席に入りましたか
「来た球を当たる球をしっかり当てると。その中で自分のスイングをしようと思いました」 --シンプルですね 「シンプルイズベスト。ありがとうございます」
--すばらしい勝ち方で初戦を取りました。改めてMLBオールスターチーム、印象はどうですか
「かっこいいです。かっこいいです」
9回、日本・柳田悠岐外野手が「サヨナラ2点本塁打」=東京ドーム
--印象に残った選手、ピッチャーなどいたら教えてください
「いやもうホームランは全部すげーなと思ったんで。ファンとして、一ファンがセンターを守ってました」
--ただ、今日のホームランの中で柳田選手のホームランが一番飛んでましたよ
「いや、ありがとうございます」
--明日以降もすばらしいホームラン、すばらしいバッティングを期待しているみなさんばかりだと思います。4万4000人を超えるファンと全国のファンに一言
「たくさんのファンの方に来ていただいて、選手も、本当は休みなんですけど、でもこんだけたくさんのファンの方に応援されて、本当に野球やってよかったなっていうふうに思っています。ありがとうございました」
※侍ジャパンがサヨナラ勝ち、侍柳田V弾!9回逆転2ラン!MLB松井コーチも柳田弾に舌まく!-2へ続く!