●日本は初回、柳田悠岐外野手(30=ソフトバンク)が先制打。 3回は秋山翔吾外野手(30=西武)、源田壮亮内野手(25=西武)の適時打と柳田の「2ラン」で 4点追加。先発上沢直之投手(24=北海道日本ハム)は 3回までMLB選抜を 0に抑えた。日本は 5回、柳田悠岐外野手會澤翼捕手(30=広島)、秋山の適時打で 4点を追加した。MLB選抜は 5回、フアン・ソト外野手(20=ワシントン ・ナショナルズ)の「ソロ」で 1点を返した。日本は 7回にも 2点追加。MLB選抜は 7回、 8回で計5点を奪い追い上げたが、日本が逃げ切り、「2連勝」とした。打線の組み替えが奏功した。稲葉篤紀監督(46)は不振だった山川穂高内野手(26=西武)を「5番」に回し、代わる「4番」に絶好調の柳田を起用。「1、2番」には西武でコンビを組む秋山、源田を置き、信頼を寄せた。「2020年東京五輪」で金メダルを目指す日本代表「侍ジャパン」は、米大リーグ選抜を12- 6で下し「2連勝」を飾った。 9日の第 1戦で「逆転サヨナラ2ラン」を放った柳田悠岐外野手は、「2戦連発」を含む 4打数 4安打 4打点。大リーガーを「止められない」と降参させる連夜の活躍で勝利に貢献した。秋山翔吾外野手、源田壮亮内野手の西武勢はともに 3安打。“獅子おどし打線”の「1、2番」が存在感を見せた。前夜の衝撃が偶然ではないことを世界に証明した。 3- 0の 3回一死 2塁。柳田は、フルスイングで初球のカーブを打ち上げ、左中間席へほうり込んだ。「逆転サヨナラ2ラン」を放った前夜に続くお立ち台では、独特の“柳田節”で 4万5450人の大観衆を沸かせた。さしものメジャーリーガーたちも、規格外のスラッガーに白旗を上げた。ベンチの様子を明かしたのは米大リーグ選抜の一塁ベースコーチを務める松井秀喜氏(44)だ。ド派手な活躍の裏には、周囲の声に耳を傾ける柔軟性がある。上沢が 4回、ヤディアー・モリーナ捕手(36=カージナルス)の左手に死球を当てると、柳田は菊池涼介内野手(28=広島)に助言された。実際、第 3打席の初球で足元付近に直球を投げられたが、次の内角球に右肩が出ないようこらえ、左前へ適時打をはじき返した。 4年前にMVPを獲得した日米野球で、またも強烈な印象を残した。和製大砲「YANAGITA」がメジャーリーガーを飲み込む。
●秋山翔吾外野手が「適時3塁打」を放った。 1- 0の 3回、先頭田中和が四球を選び、秋山への初球で 2盗を決めた。すると、秋山がラミレスから右中間を破る 3塁打を放ち、 2点目を加えた。メジャーの投手の投球の間や、球筋に対応するために意識して臨んだことが実った。第 1戦では「3番打者」として「3点2塁打」を放っており、チームの「2連勝」に貢献。「勝てたのでいい雰囲気」と笑顔だった。
●第 1戦で「逆転サヨナラ本塁打」を放った柳田悠岐外野手が 2試合連続アーチだ。この日は前日の「5番」から「4番」に上がって先発した。まずは初回一死から源田が 2塁打で出塁。2死後、柳田は初球をたたいて鋭く左翼線を抜き、先制点を挙げた。勢いは止まらない。 3回の第 2打席で、一死 2塁から左中間席の中段まで運ぶ「2号2ラン」。これも初球、小さく動く変化球を完璧にとらえた。攻撃的な姿勢でメジャーを圧倒するスラッガーは満足そう。前回2014年の日米野球ではMVPを獲得。外国人相手に強さを発揮している。左腕のクリス・ジョンソン投手(34=レッドソックス)へ早めに継投したが、 5回の第3打席で左前適時打を浴び、第 1戦から 4打席連続打点を許した。 2連敗スタートからの巻き返しを誓った。
●西武から出場した選手たちが気を吐いた。「1番中堅」の秋山翔吾外野手は、 3安打 1四球 3打点。「2番遊撃」の源田壮亮内野手は、 3安打 1四球で 1打点。「5番1塁」の山川穂高内野手は、 5回に遊撃の頭上を越す安打(記録は遊撃内野安打)を放ち、代表 3試合目、通算11打席目で初安打。途中出場の森友哉捕手(23)は、 7回に代打で左前打。 9回には投手強襲の内野安打を放った。
●上沢直之投手が奪三振ショーを見せた。最速 145キロの直球と球速の差がほとんどないフォークで空を切らせた。 2回にはソト、J・T・リアルシュート捕手、エンリケ・ヘルナンデス外野手(27=ドジャース)とと 3者連続空振り三振に抑えた。 5回にソトにソロを浴びたが 5回 4安打 1失点で、奪った三振は「7」。「6三振」はフォークで決めた。「はじめてのトップチームでの試合ということで緊張しました。初回のピンチを切り抜けたことで自分らしいピッチングができるようになったと思います。これも會澤さんのリードのおかげと感謝しています」と話した。
記事をまとめてみました。
2018日米野球<MLB選抜 6-12日本>◇第 2戦◇日本 2勝 0敗 0分◇10日◇東京ドーム
日本は初回、柳田が先制打。 3回は秋山、源田の適時打と柳田の「2ラン」で 4点追加。先発上沢は 3回までMLB選抜を 0に抑えた。
日本は 5回、柳田、會澤、秋山の適時打で 4点を追加した。MLB選抜は 5回、ソトの「ソロ」で 1点を返した。
日本は 7回にも 2点追加。MLB選抜は 7回、 8回で計5点を奪い追い上げたが、日本が逃げ切り、「2連勝」とした。
5回表日本無死二塁、左前的打を放った柳田悠岐外野手=東京ドーム
打線の組み替えが奏功した。稲葉監督は不振だった山川(西武)を「5番」に回し、代わる「4番」に絶好調の柳田(ソフトバンク)を起用。「1、2番」には西武でコンビを組む秋山、源田を置き、17安打12得点と打線がつながった。ミーティングでは改めて「1点」の重要性を説いたという指揮官は「こういう野球をしていけばいいと(選手に)分かってもらえた」と納得の表情。柳田、秋山の 2人に「このチームの主軸と考えている」と信頼を寄せた。
賞金のボードを手にする日本・稲葉篤紀監督=東京ドーム
「2020年東京五輪」で金メダルを目指す日本代表「侍ジャパン」は、米大リーグ選抜を12- 6で下し「2連勝」を飾った。 9日の第 1戦で「逆転サヨナラ2ラン」を放った柳田悠岐外野手は、「2戦連発」を含む 4打数 4安打 4打点。大リーガーを「止められない」と降参させる連夜の活躍で勝利に貢献した。秋山翔吾外野手、源田壮亮内野手の西武勢はともに 3安打。“獅子おどし打線”の「1、2番」が存在感を見せた。
前夜の衝撃が偶然ではないことを世界に証明した。 3- 0の 3回一死 2塁。柳田は、フルスイングで初球のカーブを打ち上げ、左中間席へほうり込んだ。「逆転サヨナラ2ラン」を放った前夜に続くお立ち台では、独特の“柳田節”で 4万5450人の大観衆を沸かせた。 勢いが止まらない。
勢いが止まらない。柳田悠岐外野手が 2戦連発を含む 4安打 4打点でチームを快勝に導いた=東京ドーム
「『思いっきりしばいたろう』と思っていました。いい結果が出てよかったです」 代表で初めて「4番」に入り、期待に応えた。 1回二死 2塁で左前へ先制打を放ち、 5回にも適時打で 4打席連続打点。 6回には中前打で第 1戦から「5打席連続安打」とし、大差の 7回にお役御免となった。
日米野球での「2戦連発」は2002年の中村紀洋(近鉄)以来16年ぶり。 4安打 4打点の猛打の要因を「リラックス」と自己分析し「状態はぼちぼち。たまたま」と大物感たっぷりに笑った。
さしものメジャーリーガーたちも、規格外のスラッガーに白旗を上げた。「みんな『やっぱり止められない』という話をしています」とベンチの様子を明かしたのは米大リーグ選抜の一塁ベースコーチを務める松井秀喜氏だ。
「何か特別なものを持っている。逆(左)方向に、あれだけ距離が出るのは、ちょっと今までの日本の打者には見られない」と巨人、ヤンキースで「日米通算507本塁打」を放ったレジェンドも驚きを隠さなかった。
5回 適時打を放った侍ジャパン・柳田悠岐外野手=東京ドーム
ド派手な活躍の裏には、周囲の声に耳を傾ける柔軟性がある。上沢が 4回、モリーナ(カージナルス)の左手に死球を当てると、柳田は菊池に「(報復で厳しい内角攻めが) 1球来るぞ。体を開かないように我慢して打ったほうがいい」と助言された。実際、第 3打席の初球で足元付近に直球を投げられたが、次の内角球に右肩が出ないようこらえ、左前へ適時打をはじき返した。
4年前にMVPを獲得した日米野球で、またも強烈な印象を残した。和製大砲「YANAGITA」がメジャーリーガーを飲み込む。
■ 5回に初安打を放った日本・山川穂高内野手(西武)
「やっと開幕した。昨日より感じはいい。 1本出たので、あとは動く球への対応」
■ 2試合連続無安打の日本・岡本和真内野手(巨人)
「とにかく楽しんでと思ってやっている。打っていないからといって悲観することはない」
6回表、柳田悠岐外野手が中安打=東京ドーム
■ 5回に左前適時打を放った日本・會澤翼捕手(広島)
「チャンスだったので積極的に振ることを心がけて打席に入りました」
◇データBOX◇
〔1〕日米野球で日本チームが 1試合12得点以上を挙げたのは、2000年第 3戦(日本14- 2米大リーグ選抜)以来18年ぶり。
〔2〕柳田(ソフトバンク)が第 1戦に続いて本塁打。日米野球で日本選手が「2試合連続で本塁打」を放ったのは、2002年第 3、 4戦での中村紀洋(近鉄)以来16年ぶり。 1試合 4安打は2002年第 3戦の松井稼頭央(西武)以来16年ぶり。米大リーグ選抜では同年第 7戦でイチロー(マリナーズ)が記録している。
3回、「適時3塁打」を放った日本・秋山翔吾外野手=東京ドーム
秋山翔吾外野手が「適時3塁打」を放った。
1- 0の 3回、先頭田中和が四球を選び、秋山への初球で 2盗を決めた。すると、秋山がラミレスから右中間を破る 3塁打を放ち、 2点目を加えた。
秋山は「田中がチャンスメークをしてくれたので、右方向に打つことを心がけて打席に入った結果が、ああいう形になりました」と話した。
3回表日本無死 2塁、秋山翔吾外野手は右中間へ「適時3塁打」を放った=東京ドーム
秋山(西武)が「1番」で先発して 3安打 3打点と打線をけん引した。 1- 0の 3回無死 2塁で変化球を捉えて右中間を破る「適時3塁打」を放つと、 4回には中前打、 5回には二死満塁で左前へ「2点適時打」をマークした。
メジャーの投手の投球の間や、球筋に対応するために「動作を小さくしたい」と意識して臨んだことが実った。第 1戦では「3番打者」として「3点2塁打」を放っており、チームの「2連勝」に貢献。「勝てたのでいい雰囲気」と笑顔だった。
3回表日本一死 2塁、柳田悠岐外野手は「中越え2点本塁打」を放った=東京ドーム
第 1戦で「逆転サヨナラ本塁打」を放った柳田悠岐外野手が 2試合連続アーチだ。この日は前日の「5番」から「4番」に上がって先発した。
まずは初回一死から源田が 2塁打で出塁。2死後、柳田は初球をたたいて鋭く左翼線を抜き、先制点を挙げた。「最初のチャンスだったのでどんどん振っていこうと思っていた。打球が飛んだコースもよかったですが、チャンスを作ってくれた源田のおかげです」
勢いは止まらない。 3回の第 2打席で、一死 2塁から左中間席の中段まで運ぶ「2号2ラン」。これも初球、小さく動く変化球を完璧にとらえた。攻撃的な姿勢でメジャーを圧倒するスラッガーは「しっかりと自分のスイングができてよかった」と満足そう。
前回14年の日米野球ではMVPを獲得。外国人相手に強さを発揮している。
3回表日本一死 2塁、「2点本塁打」を放った柳田悠岐外野手=東京ドーム
MLB選抜のマッティングリー監督は 2試合連続で柳田(ソフトバンク)に手痛い「本塁打」を浴び「昨日は中堅で今日は左中間。センター方向に打ち返そうとしている。危険なタイプの選手だ」と脱帽した。
左腕のジョンソン(レッドソックス)へ早めに継投したが、 5回の第3打席で左前適時打を浴び、第 1戦から 4打席連続打点を許した。「どの打者でも穴がある。弱点を突く攻め方をしていかないと」と 2連敗スタートからの巻き返しを誓った。
7回表日本ハム二死 1、 3塁、代打森友哉捕手は左前適時打を放った=東京ドーム
西武から出場した選手たちが気を吐いた。
「1番中堅」の秋山翔吾外野手は、 3安打 1四球 3打点。 「2番遊撃」の源田壮亮内野手は、 3安打 1四球で 1打点。
「5番1塁」の山川穂高内野手は、 5回に遊撃の頭上を越す安打(記録は遊撃内野安打)を放ち、代表 3試合目、通算11打席目で初安打。
途中出場の森友哉捕手は、 7回に代打で左前打。 9回には投手強襲の内野安打を放った。
森は前日の代打での安打から 3打席連続安打。「特別、何かを変えて結果が出るほど、器用じゃない。シーズンと同じ気持ちで打席に入りました。まだ 3打席。これからです」と気を引き締めていた。
5回裏MLB二死 1塁、テーラーを空振り三振に仕留め、雄たけびを上げる上沢直之投手=東京ドーム
上沢直之投手が奪三振ショーを見せた。最速 145キロの直球と球速の差がほとんどないフォークで空を切らせた。
2回にはソト、リアルシュート、ヘルナンデスと 3者連続空振り三振に抑えた。 5回にソトにソロを浴びたが 5回 4安打 1失点で、奪った三振は「7」。「6三振」はフォークで決めた。「はじめてのトップチームでの試合ということで緊張しました。初回のピンチを切り抜けたことで自分らしいピッチングができるようになったと思います。これも會澤さんのリードのおかげと感謝しています」と話した。
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