●阪神前監督の金本知憲氏(50)が23日、東京都内で｢名球会総会｣に出席し、矢野阪神にエールを送った。盟友とは自身が電撃辞任した直後の10月、 2人だけで思いを伝え合った。現チームへの期待を問われると熱い口調に。配慮した上で力を込めた。今季までの 3年間、特に若虎の育成に尽力した。もちろん、 4人だけではない。最後まで柔らかな表情で矢野阪神、そして若虎たちの成功を願った。
●鳥谷敬内野手(37)が野球人生初となる左翼を守った。｢９番３塁｣で先発。 5回表、大先輩たちを気遣う形で左翼へ。 2イニングで3度の守備機会があり、飛球落下地点までの動きもスムーズだった。試合後は｢センター、ライトは守ったことがあったけど、レフトは初めてだと思う｣とニヤリ。打っても最終回の 7回裏に右翼線 2塁打を放ち、満足げに引き揚げた。
●阪神は24日、大阪市内のホテルでオリックスから国内フリーエージェント(ＦＡ)宣言した西勇輝投手(28)と 2度目の交渉を行った。矢野燿大監督(49)は出馬しなかったが、谷本修球団副社長兼本部長(54)は甲子園が投手有利であることを強調。強敵ソフトバンクが立ちはだかる中、一定の成果をにじませた。六甲山の紅葉が眺められる甲子園のクラブハウスから、谷本球団副社長兼本部長らが出発した。向かった先は再び大阪市内のホテル。“恋人”西との 2度目の交渉。わかりやすいフレーズを、かばんに詰め込んでいた。オリックス残留を除けば、ライバルはソフトバンクとＤｅＮＡ。条件面は 4年15億円超を提示しているとみられる鷹に及ばないが、優位に立てるポイントもある。それは甲子園の“広さ”だ。両翼95メートル、中堅 118メートルながら左中間、右中間の膨らみが大きく、強い浜風も吹いており、本塁打の出にくい、投手有利な球場として知られている。環境面で訴えかけられている感触はある。そして、矢野監督の直接出馬というカードもまだ懐にある。条件面で先を行く鷹を、かわしてみせる。
記事をまとめてみました。
矢野、後は頼んだ－。阪神前監督の金本知憲氏が23日、東京都内で｢名球会総会｣に出席し、矢野阪神にエールを送った。
盟友とは自身が電撃辞任した直後の10月、 2人だけで思いを伝え合った。現チームへの期待を問われると｢そりゃあ、もちろん！｣と熱い口調に。｢矢野の方針があるから｣と配慮した上で｢ある程度、野球観や方向性は同じ考えを持ってやってきたと思っている。オレがコーチを手伝ってくれと頼んだ人間だし、チームとしても成績を残してほしい｣と力を込めた。
名球会の前夜祭に笑顔で参加する金本知憲前阪神監督＝東京都内
今季までの 3年間、特に若虎の育成に尽力した。｢オレは何も作っていないよ。自前で作っていくことに取り組んだだけだから｣。そう照れくさそうに苦笑いしたが、教え子たちの動向は｢やっぱり気になる｣と言う。｢特に自分がずっと付いてきた野手は気になるね。大山とか高山とか北條とか中谷か。糸原は何も教えんでもできたけど｣。
もちろん、 4人だけではない。｢目をかけた選手はいっぱいいるし、江越とか横田とか言い出したらキリがないけど…。 3年間やってきたことを生かしてほしい。やっぱり手がかかったり目をかけた選手には頑張ってほしいもんよ。わが子のような思いですよ｣。最後まで柔らかな表情で矢野阪神、そして若虎たちの成功を願った。
名球会ベースボールフェスティバル２０１８セ・パ対抗試合◇24日◇東京ドーム
阪神鳥谷敬内野手が野球人生初となる左翼を守った。｢９番３塁｣で先発。 5回表、大先輩たちを気遣う形で左翼へ。 2イニングで3度の守備機会があり、飛球落下地点までの動きもスムーズだった。
試合後は｢センター、ライトは守ったことがあったけど、レフトは初めてだと思う｣とニヤリ。打っても最終回の 7回裏に右翼線 2塁打を放ち、満足げに引き揚げた。
試合前、談笑する松井稼頭央氏(左)と鳥谷敬内野手＝東京ドーム
若虎よ、覚悟しろ！ 阪神・鳥谷敬内野手が24日、東京ドームで行われた｢名球会ベースボールフェスティバル２０１８｣に参加。セ・パ対抗試合に｢９番・３塁｣で出場し、 1安打 1打点だった。このオフ、矢野燿大監督(49)に遊撃再転向を直訴した鳥谷は、高らかに定位置奪取を誓った。
球界のレジェンドを前に、背筋が伸びる。それ以上に真っすぐに、鳥谷は遊撃奪取への思いを語った。秋季練習が始まった10月23日、矢野監督に｢ショートをやりたい｣と直訴していたが、初めてその意気込みを公の場でしっかりと口にした。
｢自分が一番守りやすいし、動きやすい。何も考えずにプレーできるポジション」と遊撃への熱い思いを吐露。その上で「とりあえず自分の立場とかポジションを、自分で確立していきたい｣と奪い返す決意を語った。
鳥谷敬内野手は 7回に 2塁打を放ってサヨナラ勝ちにつなげた＝東京ドーム
指揮官がチーム内の競争を強調しているからこそ、純粋な危機感が胸にある。来季の遊撃は糸原、北條、植田に｢Ｄ３位・木浪聖也内野手(ホンダ)｣もいる激戦区。入団 2年目の2005年から不動としていた定位置だが、16年に不振に陥って手放し、その後は 3塁、 2塁と転々とした。いかにキャリア豊富な鳥谷といえども、古巣復帰は簡単ではない。
かつては若手の壁となってきたが、今季は｢打率０．２３２、１本塁打、２２打点。１２１試合出場｣で連続試合出場も｢１９３９｣で途切れた。遊撃を務めたのも、代打からそのまま守備に就いた 2試合だけ。イチから正遊撃手としての評価を取り戻す必要がある。
反攻に向けて、現在は甲子園を中心にランニングなどで汗を流す日々。｢ショートで(ノックを)受けているわけでもないし、普通にできることをやって、体を作っています｣。来季16年目。反撃のための体の作り方は、どのライバルよりも熟知している。
7回 右 2塁打を放った鳥谷敬内野手＝東京ドーム
この日は名球会セ・リーグチームの［９番・３塁｣で先発。同点の 7回先頭では、右翼線を破る 2塁打を放った。｢全部ファウルになっちゃったけどね｣と笑ったが、その後、サヨナラのホームを踏み勝利に貢献。自身初という左翼守備にも就き、ハツラツとした動きをみせた。本格的なオフに向け、改めて力を込めた。
｢体重とか、そこらへんは気を使いながらやっている。まずはしっかり自分のできることをやりたいです｣
来年 6月26日で38歳。覚悟を胸に泥臭く、ひとつしかない遊撃を奪う。
★鳥谷の遊撃を離れて流転 3年間ＶＴＲ
◆2016年：金本監督就任 1年目。｢お前が変わらないとチームも変わらない｣とハッパをかけられ、開幕は｢６番・遊撃｣。打撃不振に陥り、 7月24日の広島戦(マツダ)でスタメン落ち。代打起用が続き、スタメン復帰後も北條が遊撃で台頭したため 3塁へ。
7回、右 2塁打を放ったセ・リーグ・鳥谷敬内野手＝東京ドーム
◆2017年：春季キャンプから北條と遊撃の座を争うも開幕は｢７番・３塁｣。 5月に顔面に死球を受けて鼻骨を骨折。 9月 8日のＤｅＮＡ戦(甲子園)で通算｢２０００安打｣を達成。シーズンはすべて 3塁での出場で｢ゴールデングラブ｣を受賞。
◆2018年：大山を 3塁で起用するため 2塁にコンバートされ、開幕は｢２番・２塁｣。上本との併用でスタメンを外れることもあった。 5月29日のソフトバンク戦(甲子園)で連続出場が｢１９３９試合｣で途絶えた。 6月以降は再び 3塁に転向。
◇名球会
正式名称は｢一般社団法人日本プロ野球名球会｣。社会貢献と野球振興を目的に1978年に発足。日本野球機構のチームに所属して野手なら通算｢２０００安打｣、投手なら通算｢２００勝｣などを達成して意思を表明すれば入会できる。全国各地で野球振興のイベントを行っており、今回のフェスティバルもそのひとつ。現在の理事長は山本浩二、顧問は長嶋茂雄と王貞治。
7回、右 2塁打を放ち笑顔を見せるセ・リーグ・鳥谷敬内野手＝東京ドーム
甲子園、メッチャええで！ 阪神は24日、大阪市内のホテルでオリックスから国内フリーエージェント(ＦＡ)宣言した西勇輝投手と 2度目の交渉を行った。矢野燿大監督は出馬しなかったが、谷本修球団副社長兼本部長は甲子園が投手有利であることを強調。強敵ソフトバンクが立ちはだかる中、一定の成果をにじませた。
六甲山の紅葉が眺められる甲子園のクラブハウスから、谷本球団副社長兼本部長らが出発した。向かった先は再び大阪市内のホテル。“恋人”西との 2度目の交渉。わかりやすいフレーズを、かばんに詰め込んでいた。
｢帰ってきたところを(報道陣に)見られてしまったんでね。正直いうときょう会いました。小 1時間ぐらいですかね｣
午後 2時半頃、球団事務所に戻ってきた谷本副社長は柔和な表情で極秘交渉の一部を説明した。
｢お金の話は前回同様ほとんど出ず、こちらのアピールポイントというんですかね。甲子園はどちらかといえばピッチャーズパーク、投手に有利な球場がホームグラウンドですし｣
オリックス残留を除けば、ライバルはソフトバンクとＤｅＮＡ。条件面は 4年15億円超を提示しているとみられる鷹に及ばないが、優位に立てるポイントもある。それは甲子園の“広さ”だ。
阪神は西勇輝投手と 2度目の交渉。甲子園は投手有利だよ…と環境面を訴えた＝大阪市内のホテル
両翼95メートル、中堅 118メートルながら左中間、右中間の膨らみが大きく、強い浜風も吹いており、本塁打の出にくい、投手有利な球場として知られている。今季の球場別本塁打数を見ると、｢６８｣は12球団最少。ホームランテラスのあるヤフオクドームは｢１７７｣、狭くてスタンドインしやすい横浜は｢１８２｣。本拠地とするチームが強打が持ち味かどうかという特性を差し引いても、差は明らかだ。
コーナーを丁寧につくクレバーな投球が持ち味の西にとって、どちらが鬼に金棒かは一目瞭然。｢結構、ウチの若い選手とも親交があるようで｣と右腕から阪神の雰囲気についての話があったことも明かし｢特に(阪神は)若い右腕が多いので、その中で西君には中心になって引っ張っていってほしい｣とリーダーとしての働きにも期待を込めた。西は｢(藤川)球児さんもいるので…｣と恐縮していたという。
｢非常に悩んでくれているというのは事実。でも、悩んでくれているというのはこちらとしてはいいことかな。条件とかはだいぶ（他球団と）違うと、紙面上では拝見していますので…｣
環境面で訴えかけられている感触はある。そして、矢野監督の直接出馬というカードもまだ懐にある。｢こちらもじっくり考えてくれたらいいよ…というスタンスは崩しておりませんので｣。条件面で先を行く鷹を、かわしてみせる。
★西のＦＡ宣言後の経緯
◆11月14日：ＦＡ選手として公示される
◆ 15日：交渉解禁日。ソフトバンクと関西で初交渉し、４年１５億円超を提示されたとみられる。ＤｅＮＡとも初交渉
広い甲子園は投手有利な球場。西勇輝投手の持ち味も生かせるはず＝阪神甲子園球場
◆ 16日：大阪市内で阪神と初交渉。投手としての力量を高く評価され、生活環境面の充実や矢野監督の人物像も説明された。阪神・谷本副社長は「われわれと近い野球観を持ってくれている。非常に好青年」
◆ 18日：大阪市内で自主トレ。新天地を選ぶ決め手について「フィーリングだと思っています。家族と相談して、しっかり決めたい」
◆ 19日：兵庫県内でオリックスの選手会ゴルフ＆納会に出席。「僕をどれだけ必要としてくれているかという言葉を一番にもらいたい」と交渉が２巡目に入ることを明かした
◆ 20日：ソフトバンクと関西で２度目の交渉。ソフトバンクの三笠球団統括本部長は詳細は明かさず「誠意ある対応をしていきたいです」
◇西 勇輝(にし・ゆうき)
1990(平成 2)年11月10日生まれ、28歳。三重県出身。菰野高から2009年｢ドラフト３位｣でオリックス入団。2011年から先発ローテに定着すると、2012年10月 8日のソフトバンク戦(ヤフードーム)で｢ノーヒットノーラン｣を達成。今季は25試合に登板して｢１０勝１３敗、防御率３．６０｣。通算成績は 209試合に登板し、｢７４勝６５敗１Ｓ、防御率３．３０｣。 1メートル81、80キロ。右投げ右打ち。今季年俸 1億2000万円。
来年こそは、全員野球でファン皆が待ち望む｢二文字｣に向かって、全員で力を合わせて進め！
ガンバレ！阪神！我らのタイガース！勝利を掴め！
2018年の悔しい結果を打ち破るため、選手・監督・コーチ・スタッフ・フロント、そしてファンの皆さんも全員が、どんな状況でも｢オレがやってやる｣｢オレが決めてやる｣という強い闘志をもって 1年間戦っていこう。という思いをスローガンとして表現しています。
※このスローガン・デザインは2019年のシーズンロゴとしても展開してまいります。
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2019年 公式戦 日程と結果(03月)
2019年 公式戦 日程と結果(04月)
