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Channel: 阪神ファンの障碍(害)者アスリート・虎ちゃん77のスポーツ日記
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若虎よ俺を乗り越えろ!福留が邪魔者宣言!【土井正博の若虎解析】大山、王さんと同じ足の使い方!

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藤浪晋太郎投手(24)が11日、西宮市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、3600万円ダウンの年俸8400万円でサインした。自己最高だった2016年の 1億7000万円から 3年連続ダウンで約半減もキッパリ。プロ 6年間で酸いも甘いも知った大器が、どん底からはい上がる。カメラのフラッシュを浴びながら、藤浪は真っすぐ前を向いた。 3年間で年俸は半減。22歳シーズンだった2016年の自己最高 1億7000万円から、来季25歳を迎える今回は8400万円に。それでも、さっぱりとした表情だった。 3年連続のダウンでついに年俸 1億円を切ったが、それも想定済み。むしろ、さまざまなものを失った今だから言える胸の内を明かした。これまでの経験を踏まえ、充実のオフを過ごす。テーマに、リリースの安定と体を使いこなすことの 2つを挙げた。昨オフは渡米し、ダルビッシュ有投手(32)とともに合同自主トレを敢行。そこで作り上げた肉体を生かし、今オフは競馬の武豊騎手(49)が総合プロデューサーを務める京都市内のジムで自主トレを行っている。目標は年間 200イニングだ。15年の 199イニングが最高で今季は71イニングだったが、契約更改交渉の席で球団から言葉を掛けられた。来季は先発ローテーションの中心に座る。来季は自身とともに虎も復活。“いいオトナ”になった藤浪が、下がった分を取り戻す。

福留孝介外野手(41)が11日、西宮市内の球団事務所で契約更改交渉に臨んだ。今季年俸が 1億5000万円だったことが判明し、現状維持でサインした。今季 123試合出場でチーム最多の「72打点」を記録するなど勝負強さは健在。来季はセ・リーグ最年長野手となるが、若虎の前に高くて分厚い壁となって立ちはだかる。挑戦は大歓迎だが、そう簡単に道を譲るつもりは毛頭ない。外野の定位置を奪いに来い! 競争の先に待つ成長を期待するからこそ、福留がほえた。来季も若虎の前に、高くそびえ立つ壁となる決意を語った。「日米通算300本塁打」、史上57人目の通算「3000塁打」という新たな勲章もキャリアに加えた。ただ、個人の記録を重ねるということは、自身のポジションを脅かすライバルが育ってきていないことと表裏一体だ。ベテランが最も手にしたいのは「優勝」の 2文字-。チーム力アップのために全力を尽くす覚悟だ。42歳を迎える2019年は、セ・リーグ最年長野手となる。福留は泰然自若を強調した。猛虎復活のために、頂で挑戦者を待っている。

今年 1月にプレーヤー表彰で野球殿堂入りを果たした前阪神監督、金本知憲氏(50)の「野球殿堂入りを祝う会」が11日、大阪市内で開催され、矢野燿大監督(50)ら球界、財界関係者らが出席。バトンを引き継ぐ形となった矢野監督は就任にあたって金本氏と面会したエピソードを明かし、「続金本」路線で「リーグ優勝」を目指すことを誓った。約 900人の出席者が見守る中、花束を手渡した。公の場では初めての“引き継ぎ式”。もう、金本監督じゃない。「かねもっちゃん」でいい。だからこそ、余計に身に染みる。今季までの 3年間をムダにはしない。必ずや花を咲かす。10月中旬、宮崎で新監督の就任要請を受け、保留。翌日に緊急帰阪し、金本氏に相談したという。東北福祉大學からの同級生。当時の金本氏について苦笑いで振り返された瞬間、体に衝撃が走った。どれだけハードルが高かろうが、弱音を吐くことなく、努力を重ねる。その姿勢、魂こそ今、矢野監督がやろうとしていることだ。今季17年ぶり「最下位」を受け、 2軍監督から昇格。使命はひとつ。「猛虎復活」。この日流れた2003、2005年の「リーグ優勝」映像のような大はしゃぎを実現させてみせる。

中日の打撃コーチを退任し、サンケイスポーツ専属評論家に復帰する土井正博氏(75)が、阪神の若手選手の打撃を連続写真でチェックする「若虎解析」。最終回は大山悠輔内野手(23)だ。土井氏は、大山を高評価。比較する右打者として、通算「413本塁打」を放った小久保裕紀(47=元ダイエーほか)の名前を挙げ、絶賛した。大山は、バットを振り抜くときの写真(6)から(7)(8)で、踏み出した左足が、かかとで力強く、グワッと回っている。これは王貞治さん(78=元巨人=現福岡ソフトバンクホークス株式会社取締役会長)のフィニッシュと同じだ。王さんも、振り切ったときに踏み出した右足のかかとで回る人だった。このかかとの使い方ができればスムーズに回転できる。内角球もさばける。踏み出した足の裏全体を地面に着けたままだと体が回りきらず、内角球に対して窮屈な打ち方になる。頭がもう少し残るとさらにいい。少し出ている。ボールを覗き込みにいっている。大丈夫な範囲ではあるが、頭半分くらい残せると、もっと良くなる。よく「競争」「競争」と言うが、「これは」と見込んだ若手は、ポジションを与えて「落ち着かせてプレーさせてやる」ことも必要だ。岡本和真内野手(22=巨人)はずっと使ってもらえたことで、あれだけの数字(33本塁打、109打点、打率0.309)を残せた。不振に陥ったときも、落ち込むことなく発憤材料に変えられた。巨人で言えば、二岡(智宏)内野手(42=巨人)が2008年にけがをして、坂本(勇人)内野手(29=巨人)がポジションをつかみ、2009年には二岡を北海道日本ハムにトレードして坂本を遊撃に定着させたのと同じだ。大山にも、出場機会が岡本くらいあったら、と思う。大学を経てプロ入りした右の長距離打者で言えば、小久保(裕紀)も、ダイエー入団 1年目(1994年)から根本さん(陸夫氏(72歳没)、球団代表専務兼監督)が、 2年目以降も王監督が使い続けたから、あの成績(通算413本塁打、2041安打)が残せた。広い甲子園球場だから大山には岡本にない大変さがある。打てなかったら阪神はヤジもきつい。しかし、阪神ファンも辛抱して見守ってあげてほしい。必ず打てる。王さんと同じ足の使い方ができる大山には、大きな楽しみを抱いている。岡本と並ぶくらいはもちろん、小久保と同じくらいのところまでいける。

記事をまとめてみました。

 

 藤浪晋太郎投手が11日、西宮市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、3600万円ダウンの年俸8400万円でサインした。自己最高だった2016年の 1億7000万円から 3年連続ダウンで約半減も「いいオトナになれている」とキッパリ。プロ 6年間で酸いも甘いも知った大器が、どん底からはい上がる。

 カメラのフラッシュを浴びながら、藤浪は真っすぐ前を向いた。 3年間で年俸は半減。22歳シーズンだった2016年の自己最高 1億7000万円から、来季25歳を迎える今回は8400万円に。それでも、さっぱりとした表情だった。

 「(年俸は)がっつりダウンだったんですけど。まあ当然かなと」

  3年連続のダウンでついに年俸 1億円を切ったが、それも想定済み。むしろ、さまざまなものを失った今だから言える胸の内を明かした。

  3年連続ダウンとなった藤浪晋太郎投手。“いいオトナ”として来季必ず巻き返す=兵庫県西宮市の阪神球団事務所

 「一皮むけて、いいオトナになれているんじゃないかなと」。さらに、15年に「14勝」を挙げて以降苦しみ、今季は「5勝」に終わったが「よくて勝っているときの自分より、今の自分の方が好き」と言い切った。年俸が激減しても「プロ野球ってそういうもの。活躍すれば上がるものですし、活躍できなければ下がるものだと思う」と動じない。

 プロに入って 6年。酸いも甘いも知り、客観的に自己分析できる余裕が出てきた。「今までガーっと力んでたのが、少し俯瞰して遠目から自分のことを見られるようになったのかな。落ち着いた考え方ができるようになっている。ちょっと違った視点から自分を見られるというのは大事なこと」。苦しい時間を過ごしたからこそ気づけたこともあった。

 これまでの経験を踏まえ、充実のオフを過ごす。テーマに、リリースの安定と体を使いこなすことの 2つを挙げた。昨オフは渡米し、ダルビッシュらとともに合同自主トレを敢行。そこで作り上げた肉体を生かし、今オフは競馬の武豊騎手が総合プロデューサーを務める京都市内のジムで自主トレを行っている。

 阪神・藤浪晋太郎投手=阪神甲子園球場

 「ダルビッシュさんとかいろんな方にトレーニングを教わって体ができてきた。自分としても体重が増えてきましたし。それをしっかり扱えるように、使いこなせるようにできたら一番いいんじゃないかと思います」

 目標は年間 200イニングだ。15年の 199イニングが最高で今季は71イニングだったが、契約更改交渉の席で球団から「藤浪がしっかりイニングを投げてもらわないと、チームとして上に上がってこられないから、しっかり頑張ってくれ」と言葉を掛けられた。「ここ数年、チームの戦力にあまりなれていないので。来シーズン以降しっかりチームに貢献できるように頑張りたい」。来季は先発ローテーションの中心に座る。

 「多分、一般社会で自分の年齢くらいでそんなにいいも悪いも経験するなんてなかなかないと思う。いろいろな経験をさせてもらっているので、そういうのはプラスにしていきたい」

 契約更改を終え会見する藤浪晋太郎投手=兵庫県西宮市の阪神球団事務所

 来季は自身とともに虎も復活。“いいオトナ”になった藤浪が、下がった分を取り戻す。

■藤浪について阪神・谷本修副社長

 「まあ厳しい査定だったと思いますけど、自分の立ち位置というのがよくわかっていますし。練習もしっかりやっているようですし、期待したいと思います」

★今季の藤浪

  6月15日の楽天戦(楽天生命)で今季初勝利を挙げ、2017年 5月 4日のヤクルト戦(神宮)以来 407日ぶりの白星。 9月16日のDeNA戦(横浜)では自身初となる満塁本塁打。 9月29日の中日戦(ナゴヤ)では 849日ぶりの完封勝利でプロ通算「50勝」に到達したが、計 5度の登録抹消で13試合登板にとどまり、「5勝3敗、防御率5.32」だった。

 契約更改を終えた藤浪晋太郎投手=兵庫県西宮市の阪神球団事務所

★藤浪晋太郎投手・最近2年間の契約更改VTR

◆2016年 1000万円減の1億6000万円でサイン。入団4年目で初ダウンも「金額に関しては、文句のつけようのないくらい、(来季は)ボンとあげてもらえるくらいに活躍できればな…と思っています」

◆17年 4000万円減の1億2000万円でサイン。20代選手球団史上最大の大減俸も「(感想は)いやもう、本当に、妥当かな、と」

 

 来季42歳でのシーズンとなる福留孝介外野手。若手の壁となってチームを成長させる=兵庫県西宮市の阪神球団事務所

 福留孝介外野手(41)が11日、西宮市内の球団事務所で契約更改交渉に臨んだ。今季年俸が 1億5000万円だったことが判明し、現状維持でサインした。今季 123試合出場でチーム最多の「72打点」を記録するなど勝負強さは健在。来季はセ・リーグ最年長野手となるが、若虎の前に高くて分厚い壁となって立ちはだかる。

 挑戦は大歓迎だが、そう簡単に道を譲るつもりは毛頭ない。外野の定位置を奪いに来い! 競争の先に待つ成長を期待するからこそ、福留がほえた。来季も若虎の前に、高くそびえ立つ壁となる決意を語った。

 福留孝介外野手

 「そう簡単に、(若手に)『はい、どうぞ』という気はさらさらないので。『ほんと邪魔だよ』といわれるぐらいまではね、壁でいたいなとは思いますけど」

 主将、不動の主軸、精神的支柱…。数々の役割をこなしながら41歳シーズンを 1度も登録抹消されることなく走り抜け、今季 123試合に出場して「打率0.280、14本塁打」、そしてチームトップの「72打点」の数字をたたき出した。積極的休養でスタメンを外れることもあったが、その存在感でけん引し続けた。

 「日米通算300本塁打」、史上57人目の通算「3000塁打」という新たな勲章もキャリアに加えた。ただ、個人の記録を重ねるということは、自身のポジションを脅かすライバルが育ってきていないことと表裏一体だ。

 契約更改を終え会見する福留孝介外野手=兵庫県西宮市の阪神球団事務所

 ベテランが最も手にしたいのは「優勝」の 2文字-。来季の個人の目標について「チームが勝たないと、いくら個人の目標を達成したからといって、楽しいかといわれれば、やっぱり楽しくないですし」と“封印”。チーム力アップのために全力を尽くす覚悟だ。

 「もう、全然何でも聞いてもらえれば、もう何も隠すこともないですし」

 自らの経験は惜しみなく若手に伝えていく。キャプテンの肩書は糸原に譲るが、百戦錬磨の男の存在価値は少しも変わらない。交渉の席についた谷本副社長も「『いつまで頼るねん』って思われるかもしれないですけど、『頼みます』って」と全幅の信頼を伝えた。

 契約更改を終え会見する福留孝介外野手=兵庫県西宮市の阪神球団事務所

 42歳を迎える2019年は、セ・リーグ最年長野手となる。福留は「最年長だとかっていうのは、気にするのは皆さん(報道陣)のお仕事なので。僕はあまり気にしないです」と泰然自若を強調した。猛虎復活のために、頂で挑戦者を待っている。

◇データBOX◇

◎…阪神の球団最年長記録は金本知憲、桧山進次郎の44歳。初代ミスタータイガース・藤村富美男や元監督の真弓明信、矢野燿大(現 1軍監督)らは42歳シーズンで引退。投手では下柳剛が43歳まで阪神に在籍し、44歳で楽天で引退した。

◎…NPB歴代最年長は山本昌(元中日)の50歳。現役では上原(巨人を自由契約)の43歳。

 

 金本知憲氏(右)に花束を渡した矢野燿大監督。「続金本」で戦っていく=大阪市内のホテル

 今年 1月にプレーヤー表彰で野球殿堂入りを果たした前阪神監督、金本知憲氏(50)の「野球殿堂入りを祝う会」が11日、大阪市内で開催され、矢野燿大監督(50)ら球界、財界関係者らが出席。バトンを引き継ぐ形となった矢野監督は就任にあたって金本氏と面会したエピソードを明かし、「続金本」路線で「リーグ優勝」を目指すことを誓った。

 約 900人の出席者が見守る中、花束を手渡した。公の場では初めての“引き継ぎ式”。もう、金本監督じゃない。「かねもっちゃん」でいい。だからこそ、余計に身に染みる。今季までの 3年間をムダにはしない。必ずや花を咲かす。

 「(監督就任にあたり)かねもっちゃんと話すしか前に進めないなというのがあった。かねもっちゃんと話して背中を押してもらった。何か自主的なことをすると『脱金本』みたいな書かれ方もしたりするけど、俺にとっては全然『脱』ではないのよ。『続』なのよ」

 金本知憲氏の野球殿堂入りパーティーは約 900人が訪れ、盛大に行われた=大阪市内のホテル

 10月中旬、宮崎で新監督の就任要請を受け、保留。翌日に緊急帰阪し、金本氏に相談したという。東北福祉大からの同級生。当時の金本氏について「本当にヘタクソやった。殿堂入りなんて考えられなかった。うまい選手じゃなかったし、これも失礼になるけど、センスもなかった」と苦笑いで振り返るが、金本氏名物だった居残り素振りを問うと「俺は調子がいい今を染みこませたいねん」と返された瞬間、体に衝撃が走った。

 「現役時代も野球以外なかったもんね。お酒を飲むぐらいか。あとは全部野球にね。体のメンテも休みの日にしてさ」。どれだけハードルが高かろうが、弱音を吐くことなく、努力を重ねる。その姿勢、魂こそ今、矢野監督がやろうとしていることだ。

 「俺らにとったら励み。うまいやつが残るわけじゃないから、この世界は。この選手はよくなるんだというのを信じて、またそういうアプローチをして。頭にあるのは、かねもっちゃんが常にいるという形が俺の中では強いというかね」

 挨拶をする金本知憲氏=大阪市内のホテル

 今季17年ぶり「最下位」を受け、 2軍監督から昇格。使命はひとつ。「猛虎復活」。この日流れた2003、05年の「リーグ優勝」映像のような大はしゃぎを実現させてみせる。

■発起人代表の阪神・坂井信也前オーナー

 「指導者として若手に本当にしっかりと教えていただいておりました。この結果は近い将来、確実に実を結ぶものと確信しております」

■金本知憲氏に花束を贈呈した野球評論家の張本勲氏

 「 2、 3年外で勉強して、またユニホームをきてくれる」

■広島OBの山本浩二氏

 「彼が一生懸命やった結果。まだまだこれからチャンスはある」

 金本知憲氏の野球殿堂入りを祝う会に出席した森繁和氏=大阪市内のホテル

◇主な出席者

 安藤統男、吉田義男、張本勲、新井貴浩、新井良太、赤星憲広、矢野燿大、和田豊、真弓明信、掛布雅之、上田二朗、黒田正宏、江本孟紀、松田元、緒方孝市、福本豊、亀山努、川藤幸三、野崎勝義、広沢克実、広瀬信一、揚塩健治、南信男、宮崎恒彰、坂井信也、山本浩二、四藤慶一郎、西名弘明、下柳剛、桧山進次郎、野村謙二郎、山川猛、岡義朗、平田勝男、山田勝彦、福原忍、浜中治、前田智徳、森繁和、中村豊、佐野仙好、藪恵壹、宮本慎也、平野恵一、久慈照嘉、大塚光二、和田一浩、福留孝介、能見篤史、梅野隆太郎、北條史也、高山俊、大山悠輔、陽川尚将、糸原健斗、北の富士勝昭、道上洋三、山田雅人、森尾由美 (順不同、敬称略)

 

 阪神・大山悠輔内野手の打撃(1)

 中日の打撃コーチを退任し、サンケイスポーツ専属評論家に復帰する土井正博氏が、阪神の若手選手の打撃を連続写真でチェックする「若虎解析」。最終回は大山悠輔内野手だ。土井氏は、大山を「王(貞治)さんと同じ足の使い方ができている」と高評価。比較する右打者として、通算「413本塁打」を放った小久保裕紀(元ダイエーほか)の名前を挙げ、「同じくらいのところまでいける」と絶賛した。

 大山は、バットを振り抜くときの写真(6)から(7)(8)で、踏み出した左足が、かかとで力強く、グワッと回っている。これは王さん(元巨人)のフィニッシュと同じだ。

 阪神・大山悠輔内野手の打撃(2)

 王さんも、振り切ったときに踏み出した右足のかかとで回る人だった。このかかとの使い方ができればスムーズに回転できる。内角球もさばける。連載の第 3回(11月20日付紙面)で中谷のフォームを解析したときに指摘したが、踏み出した足の裏全体を地面に着けたままだと体が回りきらず、内角球に対して窮屈な打ち方になる。

 (2)で、いい形で尻から出ていけている。あえてどこか指摘をするなら、写真の(3)。頭がもう少し残るとさらにいい。少し出ている。ボールを覗き込みにいっている。大丈夫な範囲ではあるが、頭半分くらい残せると、もっと良くなる。

 阪神・大山悠輔内野手の打撃(3)

 (4)で、後ろの肘もインサイドから入っている。今年の後半、いい打ち方になってきたなと思って大山を見ていた。秋季キャンプでもいい状態を続けられたようだ。

 実は今年、コーチをしていた中日以外の球団で気になる若手が 2人いた。 1人は巨人の岡本。もう 1人が大山だった。どこまで伸びるだろうかと、敵味方を超えて期待し、注目していた。

 岡本は、球場(東京ドーム)が狭いので伸び伸び打てた。チームが村田(修一)を戦力外にまでして、ポジションを 1つ空けて使い続けてくれたのも大きかった。

 阪神・大山悠輔内野手の打撃(4)

 よく「競争」「競争」と言うが、「これは」と見込んだ若手は、ポジションを与えて「落ち着かせてプレーさせてやる」ことも必要だ。岡本はずっと使ってもらえたことで、あれだけの数字(33本塁打、109打点、打率0.309)を残せた。不振に陥ったときも、落ち込むことなく発憤材料に変えられた。

 巨人で言えば、二岡(智宏)が2008年にけがをして、坂本(勇人)がポジションをつかみ、09年には二岡を日本ハムにトレードして坂本を遊撃に定着させたのと同じだ。大山にも、出場機会が岡本くらいあったら、と思う。

 阪神・大山悠輔内野手の打撃(5)

 大山は今年の前半、数字を伸ばせず、 2軍に落ちた。 1軍に戻ってきてからは、とくに終盤は、この写真と同じようにいい形で打てていた。インサイドからバットが出て、遠回りしない。岡本に負けていない。いいスイングをしている。

  1年目が「打率0.237、7本塁打」。今年が「0.274で11本塁打」か。ゲームで使っていけば、 3年目の来季は、もう一つ上の数字を間違いなく残せる。私の 1軍 1年目の打率は「0.231」だった。本塁打も「5本」。それでも使ってくれた。 2年目が「0.276で13本」。大山とかわらない。 3年目にやっと「2割9分」打った。

 阪神・大山悠輔内野手の打撃(6)

 大学を経てプロ入りした右の長距離打者で言えば、小久保(裕紀)も、ダイエー入団 1年目(1994年)から根本さん(陸夫氏、球団代表専務兼監督)が、 2年目以降も王監督が使い続けたから、あの成績(通算413本塁打、2041安打)が残せた。

 広い甲子園球場だから大山には岡本にない大変さがある。打てなかったら阪神はヤジもきつい。しかし、阪神ファンも辛抱して見守ってあげてほしい。必ず打てる。

 王さんと同じ足の使い方ができる大山には、大きな楽しみを抱いている。岡本と並ぶくらいはもちろん、小久保と同じくらいのところまでいける。私はそう思っている。 <おわり>

 阪神・大山悠輔内野手の打撃(7)

◇大山 悠輔(おおやま・ゆうすけ)

 1994(平成 6)年12月19日生まれ、23歳。茨城県出身。つくば秀英高から白鴎大へ進み、「日米大学野球」では日本代表の「4番」を務め、優勝に貢献した。2017年「ドラフト1位」で阪神入団。昨季は新人ながら「4番」に座るなど75試合で「打率0.237、7本塁打、38打点」。今年 3月の豪州代表との強化試合では「侍ジャパン」にも初選出された。今季は 117試合に出場し、「打率0.274、11本塁打、48打点」。 1メートル81、84キロ。右投げ右打ち。来季年俸3000万円。背番号「3」。

 阪神・大山悠輔内野手の打撃(8)

◇土井 正博(どい・まさひろ)

 1943(昭和18)年12月 8日生まれ、75歳。大阪府出身。大鉄高(現阪南大高)を 2年生で中退し、1961年に近鉄入団。18歳で迎えたプロ 2年目から「4番」を打ち、1971年には「40本塁打、113打点」を記録。1975年に太平洋(現西武)に移籍し、「34本塁打」でタイトルを獲得した。1981年に引退。通算成績は2440試合に出場し、「2452安打、打率0.282、465本塁打、1400打点」。引退後は西武でヘッド、打撃コーチなどを歴任。2017年から中日で打撃コーチを務め、今オフ退団した。現役時代は 1メートル81、81キロ。右投げ右打ち。

 

※契約更改情報は、公式HPサイトでも情報を掲載しております。

 

 来年こそは、全員野球でファン皆が待ち望む「二文字」に向かって、全員で力を合わせて進め!

 ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!  

 

 2018年の悔しい結果を打ち破るため、選手・監督・コーチ・スタッフ・フロント、そしてファンの皆さんも全員が、どんな状況でも「オレがやってやる」「オレが決めてやる」という強い闘志をもって 1年間戦っていこう。という思いをスローガンとして表現しています。

※このスローガン・デザインは2019年のシーズンロゴとしても展開してまいります。

 

 2018年公式戦順位表

 

 2019年 公式戦 日程と結果(03月)

 

 2019年 公式戦 日程と結果(04月)

 

 

 

 

 

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