●まさに競走馬!伊藤隼太外野手(29)が米ロサンゼルス市内などで行っているエフレン・ナバーロ内野手(32)との合同自主トレで“坂路調教”を行っていることが13日、明らかになった。朝 5時起きでトレーニングを開始し、およそ80メートルの坂道を使ったメニューで太ももを強化している様子をサンケイスポーツが独占キャッチ。30歳を迎える2019年シーズン。強靱な下半身を作り上げ、激しい外野のレギュラー争いに勝つ!兵庫・西宮市から約9200キロ離れた温暖な米ロサンゼルスで外野の定位置争いを制するための“USAボディー”を作り上げた。ナバーロとの合同自主トレに励んでいる伊藤隼の相棒はおよそ80メートルの坂道だったことが判明。鍛え上げた下半身に自信をみなぎらせた。昨季途中加入したN砲にシーズン中から海外武者修行を打診し、快諾を得た。今月 6日に単身渡米。その異国の地で待ち受けている地獄のメニューの一つが、砂地での坂道ダッシュだった。アップの段階で頂上まで 5本歩き、その後はジョグで中腹まであがると、残り約30メートルをダッシュやサイドステップで10本、歯を食いしばりながら、最後は一気に駆け上がった。太ももをパンパンに鍛える前にも、たっぷりと汗をかいている。起床は午前 5時。ジムの専属トレーナーの下、同 6時前からリフト、サーキット系を組み合わせた 1時間のメニューを消化する。朝食後にはティー、トス打撃に加え、ノックなど 6時間のハードトレに及ぶ。昨季は主に左の代打の切り札として96試合に出場。「打率0.247、1本塁打、13打点」だった。福留孝介外野手(41)、糸井嘉男外野手(37)らの強敵 2人に「D1位」・近本光司外野手(24=大阪ガス)が入り、高山俊外野手(25)、中谷将大外野手(26)もいる外野争い。他国の選手らのハングリー精神に刺激されながらのダッシュは、必ずや実を結ぶはずだ。近日中に帰国し、自主トレ先の姫路へと向かう予定。貴重なオフの時間を1秒も無駄にしない。三十路を迎える男が、矢野虎元年に燃えている。
●新成人の誓いや!高卒 3年目を迎える才木浩人投手(20)が13日、 3月29日のヤクルト戦(京セラ)での開幕投手について意欲を口にした。矢野燿大監督(50)も改めて白紙を強調し思わず、ニヤリ。野心むき出しのハタチが、大役をつかみとる。なりたいと心の底から思わなくては、いつまでもなれない。遠慮なく口に出す。この心意気があるから、新成人・才木の前途は限りなく広がる。開幕投手を目指すと、改めて爽快に言い切った。14日に成人式に出席する。昨季はプロ初勝利から一気に「6勝(10敗)」を挙げた。ステップアップの年にとどめるつもりは一切ない。本気で虎投の柱となる。その過程として、開幕投手にも思いのままに飛びつく。壁は高い。昨季チームトップの「11勝」を挙げたメッセンジャーは 5年連続 6度目の大役を目指すことを宣言している。FAではオリックスから西が、前中日で昨季「13勝」のガルシアも入った。経験も、積み上げてきたものも足りていないことは自覚している。だが、それらを差し引いても開幕を託したい、と思わせればいい。この日もジムでウエートトレに明け暮れた。軸にも踏み込みにもブレがなくなってきたという手応えもある。必ず結果につなげる。無我夢中で投げ、勝たせてもらっていた若手はチームに頼られる男に一気に成る。
●望月惇志投手(21)が鳴尾浜球場で新年初めてブルペン入りした。昨秋のキャンプから取り組むワインドアップで30球。初回ということもあり、今後ブルペン入りを重ねて仕上げていく。矢野監督が開幕投手の候補の 1人として、望月の名前を挙げたことを伝え聞くと意気込んだ。昨シーズンは先発はないものの37試合に登板し、昨秋のキャンプでは才木、浜地真澄投手(20)とともに「MVP」に選ばれた期待の右腕。激しい開幕争いに挑む。
●望月も才木も開幕候補?矢野燿大監督が13日、開幕投手の白紙を強調した。 2月キャンプから始まる激しい開幕投手争いを期待し、候補者の 1人にプロ 4年目で先発経験のない望月惇志投手の名前も挙げた。挑戦権は誰もが持っている。最後に口にしたのは、20歳才木と21歳望月の若虎 2投手の名前だった。高卒プロ 3年目の才木は昨季「6勝」を挙げた有望株。開幕ローテーションの一角に加わる可能性は十分だ。だが、 4年目望月は昨季37試合に登板して「0勝0敗、防御率4.30」。過去 3シーズンで 1軍の先発経験もない。先発経験ゼロの投手が開幕投手に抜てきとなれば、球界を見渡しても超異例だ。熱心な虎党には夢を膨らましてほしい。メッセンジャーに決まったわけじゃない。新加入の西勇輝投手(28)、オネルキ・ガルシア投手(29)がいる。完全復活を期待される藤浪だっている。大外から強烈なまくりを見せる超新星が現れるかもしれない。ベテラン、若手、生え抜き、外様は関係ない。2月のキャンプインから「3.29」の開幕戦まで続く激しいレースに注目してくれ! 矢野監督流のメッセージだ。
●デビュー戦から、走りまくる! 阪神の「ドラフト1位」・近本光司外野手が13日、内定した 1軍春季キャンプでの“足攻”アピールを誓った。2001年は赤星憲広氏(42)もルーキーイヤーの初実戦形式で本盗を成功。アクセル全開で、開幕 1軍をつかみ取る。宜野座切符を手にしている近本が控えめながらも“予告”した。デビュー戦から存在感を発揮する。 2月11日の紅白戦での一発快走を宣言した。超積極野球を掲げる矢野監督も、そこに一目惚れし、指名した。「2.11」こそ、その舞台。衝撃を走らせる。尊敬する赤星憲広氏もそうだった。新人だった2001年 2月15日、春季キャンプ初の実戦形式だったシート打撃で本盗を成功。衝撃デビューから「5年連続盗塁王」。プロ通算「381盗塁」で2003、2005年の「リーグ優勝」に欠かせぬ戦力となった。俊足巧打の外野手として期待がかかる。この 1歩目こそ、開幕・中堅へとつながっている。「2.11」-。近本という名をはっきりと刻み込む。
●阪神の「ドラフト4位」・斎藤友貴哉投手(24=ホンダ)が13日、新人選手のトップを切って、兵庫・西宮市の鳴尾浜球場でブルペンに入った。立ち投げで、24球。受けた鈴衛ブルペン捕手からは時折、「ナイスボール!」の力強い声がかかった。真剣そのものの表情だった右腕は、はにかんだような笑顔も見せた。斎藤は最速 153キロを誇る速球派。即戦力と期待され、 1軍キャンプ参加が内定している。妻子がいるが、プロ 1年目のシーズンに集中するため、虎風荘に入寮。「単身赴任」のパパが順調に調整を進め、首脳陣にアピールした。長身から投げ下ろすスリークオーターは迫力満点だった。理想とするのはソフトバンク森。動画やテレビで森の投球を見て参考にし、自らに重ね合わせた。斎藤の投球を受けた鈴衛佑規ブルペン捕手(41)は「出どころが分かりにくい」と振り返る。阪神に新たな風を吹かせるかもしれない。ブルペン入りは先陣を切ったが、内定している 1軍沖縄キャンプでも、紅白戦やオープン戦と、一番乗りでアピールするつもりだ。MAX 153キロ右腕を支えるのは強靱な足腰であり、尻だ。山形出身ということもあり、東根市立第二中時代には毎晩、自主練習で自宅の周りを 3キロ走っていたという。この雪道トレがこの日の重い球質へとつながった。内定している 1軍の沖縄・宜野座でのキャンプに向けては、まずは南国の地でアピール。“ヒップ”、アップ、ジャンプで、目標とする50試合登板を果たす。
記事をまとめてみました。
伊藤隼太外野手が走り込んだ坂=米ロサンゼルス
まさに競走馬! 伊藤隼太外野手が米ロサンゼルス市内などで行っているエフレン・ナバーロ内野手との合同自主トレで“坂路調教”を行っていることが13日、明らかになった。朝 5時起きでトレーニングを開始し、およそ80メートルの坂道を使ったメニューで太ももを強化している様子をサンケイスポーツが独占キャッチ。30歳を迎える2019年シーズン。強靱な下半身を作り上げ、激しい外野のレギュラー争いに勝つ!
兵庫・西宮市から約9200キロ離れた温暖な米ロサンゼルスで外野の定位置争いを制するための“USAボディー”を作り上げた。ナバーロとの合同自主トレに励んでいる伊藤隼の相棒はおよそ80メートルの坂道だったことが判明。鍛え上げた下半身に自信をみなぎらせた。
坂路でダッシュをする伊藤隼太外野手=米ロサンゼルス
「最後は気合で、坂の頂上まで走りました。尻周りとか、太もも周りとかが、めちゃくちゃ、しんどかったです。(ジムでは)若いマイナーの選手や、メキシコリーグの選手などがいましたね」
昨季途中加入したN砲にシーズン中から海外武者修行を打診し、快諾を得た。今月 6日に単身渡米。その異国の地で待ち受けている地獄のメニューの一つが、砂地での坂道ダッシュだった。アップの段階で頂上まで 5本歩き、その後はジョグで中腹まであがると、残り約30メートルをダッシュやサイドステップで10本、歯を食いしばりながら、最後は一気に駆け上がった。
ロサンゼルス市内のジムで、伊藤隼太外野手とエフレン・ナバーロ内野手=米ロサンゼルス
絵に描いたような“坂路調教”だ。競走馬は前線基地の滋賀・栗東や茨城・美浦のトレーニングセンターにある急勾配の坂道を駆け上がることで、後肢を鍛え、スピードと瞬発力をアップさせる。伊藤隼自身、オフのポイントとして「(今年)30歳になりますが、何もしないと落ちてくる」とハムストリングなど体の裏側の筋肉強化を掲げていたが、海の向こうに絶好の舞台が用意されていたというわけだ。
太ももをパンパンに鍛える前にも、たっぷりと汗をかいている。
起床は午前 5時。ジムの専属トレーナーの下、同 6時前からリフト、サーキット系を組み合わせた 1時間のメニューを消化する。朝食後にはティー、トス打撃に加え、ノックなど 6時間のハードトレに及ぶ。
アンテロープキャニオンと伊藤隼太外野手=米アリゾナ州ページ(Page, Arizona)近郊
「朝が早かったので、みっちりやっても、正午ごろには終わっていました」。単身でホテル住まいのため、午後は洗濯や休養にあてる。広大な大地のエネルギーをすべて吸収するため、アリゾナ州ペイジ近郊にある自然の鉄砲水により岩が削られ独特の形となったアンテロープ・キャニオンとホースシューベンドにも足を運び「標高1000メートルでかなりの寒さでした」と高山トレにも挑んだ。
昨季は主に左の代打の切り札として96試合に出場。「打率0.247、1本塁打、13打点」だった。矢野監督は「ショートもセンターもセカンドもキャッチャーも。まだ俺のなかでバチッと固定してる想像できない」と中堅も白紙であることを強調する。福留、糸井らの強敵 2人に「D1位」・近本光司外野手(大阪ガス)が入り、高山、中谷もいる外野争い。他国の選手らのハングリー精神に刺激されながらのダッシュは、必ずや実を結ぶはずだ。
ホースシューベントと伊藤隼太外野手=米アリゾナ州ページ(Page, Arizona)近郊
近日中に帰国し、自主トレ先の姫路へと向かう予定。貴重なオフの時間を1秒も無駄にしない。三十路を迎える男が、矢野虎元年に燃えている。
★今季の外野事情
福留、糸井の両翼は不動と思われていたが、矢野監督は就任早々「理想は競争の形」と白紙を強調。伊藤隼のライバルとしては、D1位・近本や「自信がある」と腕まくりする2016年新人王の高山、17年20本塁打の中谷らも挙がる。生き残るためには実戦で結果を出すしかない。
新成人の誓いや! 高卒 3年目を迎える才木浩人投手が13日、 3月29日のヤクルト戦(京セラ)での開幕投手について「もちろんあります。チャンスがあるので狙っている」と意欲を口にした。矢野燿大監督も改めて白紙を強調し、「才木も『やらせてくれ』って言ってるし」と思わず、ニヤリ。野心むき出しのハタチが、大役をつかみとる。
なりたいと心の底から思わなくては、いつまでもなれない。遠慮なく口に出す。この心意気があるから、新成人・才木の前途は限りなく広がる。開幕投手を目指すと、改めて爽快に言い切った。
「もちろん(意欲は)あります。チャンスがあるので狙っていますし、自分は実績がないですけど、キャンプ、オープン戦でアピールできれば、チャンスがあるところを狙いたいです」
14日に成人式に出席する。昨季はプロ初勝利から一気に「6勝(10敗)」を挙げた。ステップアップの年にとどめるつもりは一切ない。本気で虎投の柱となる。その過程として、開幕投手にも思いのままに飛びつく。
壁は高い。昨季チームトップの「11勝」を挙げたメッセンジャーは 5年連続 6度目の大役を目指すことを宣言している。FAではオリックスから西が、前中日で昨季「13勝」のガルシアも入った。経験も、積み上げてきたものも足りていないことは自覚している。だが、それらを差し引いても開幕を託したい、と思わせればいい。
開幕投手を狙う才木浩人投手。二十歳の誓いだ=阪神甲子園球場
指揮官は改めて「何も見てないのに、今から(開幕投手を)誰かにします、といういうことはない。キャンプ、オープン戦をやっていくなかで、最終的には俺が決める」と白紙を強調。そして「もちろんランディ(メッセンジャー)がやっている可能性も十分にあるし、西だってね。俺のなかでまだ決めるつもりはない。才木も『やらせてくれ』って言っている。望月も可能性がある」と目尻を下げた。才木のような野心家が、現実に出てきた。チームとしてもそれでこそ、白紙にしてきた意味がある。
「(開幕は)最初なので勝つか負けるかで大きく変わる。すごくプレッシャーがかかるところを任せてもらえる。信頼される投手になる」
この日もジムでウエートトレに明け暮れた。軸にも踏み込みにもブレがなくなってきたという手応えもある。必ず結果につなげる。「 100%、去年より成長できたものができたらいい。数字にしても、成長を実感できればチームにもプラスになると思う」。無我夢中で投げ、勝たせてもらっていた若手はチームに頼られる男に一気に成る。
ブルペンで投球練習する阪神望月惇志投手=阪神鳴尾浜球場
望月惇志投手が鳴尾浜球場で新年初めてブルペン入りした。昨秋のキャンプから取り組むワインドアップで30球。初回ということもあり「まだ全然バラつきもありますし、タイミングもこれからです」。今後ブルペン入りを重ねて仕上げていく。
矢野監督が開幕投手の候補の 1人として、望月の名前を挙げたことを伝え聞くと「そこに名前を挙げてもらえてありがたいですし、しっかり期待に応えられるピッチングをして、キャンプから結果を残していけたら」と意気込んだ。
昨シーズンは先発はないものの37試合に登板し、昨秋のキャンプでは才木、浜地とともに「MVP」に選ばれた期待の右腕。激しい開幕争いに挑む。
キャッチボールする阪神望月惇志投手=阪神鳴尾浜球場
阪神・矢野監督が開幕投手候補にあげた高卒 4年目の望月は13日、鳴尾浜で今年初のブルペン入り。30球を投げ「まだまだバラつきがありますし、投げるタイミングが合う球は何球かしかなかったので、これからそういう球を増やしていきたい」と気合を入れた。大役については「そこに名前を挙げてもらえるのは、ありがたいこと。その期待に応えられるように、キャンプから結果を残していきたい」と腕をぶした。
えっ!? 望月も才木も開幕候補? 矢野燿大監督が13日、開幕投手の白紙を強調した。 2月キャンプから始まる激しい開幕投手争いを期待し、候補者の 1人にプロ 4年目で先発経験のない望月惇志投手の名前も挙げた。 3月29日ヤクルト戦(京セラドーム大阪)の真っさらなマウンドに立つのは果たして…。
◇ ◇ ◇
矢野監督は自ら可能性を狭めることはしなかった。西、ガルシアら新戦力が加わり今季の先発陣が出そろった。注目の開幕投手は5年連続6度目のメッセンジャーとの「三つどもえ」か? それとも…? だが、新指揮官は「何も見てないのに、今から誰かにしますということはない」と断言した。先入観はない。固定概念にもとらわれない。
「もちろんランディがやっている可能性も十分にあるし、西だってね。俺のなかでまだ決めるつもりはない。才木も『やらせてくれ』って言ってるし(笑い)。望月も可能性があるし」
阪神矢野燿大監督=阪神鳴尾浜球場 (2019年 1月10日撮影)
挑戦権は誰もが持っている。最後に口にしたのは、20歳才木と21歳望月の若虎 2投手の名前だった。高卒プロ 3年目の才木は昨季「6勝」を挙げた有望株。開幕ローテーションの一角に加わる可能性は十分だ。だが、 4年目望月は昨季37試合に登板して「0勝0敗、防御率4.30」。過去 3シーズンで 1軍の先発経験もない。先発経験ゼロの投手が開幕投手に抜てきとなれば、球界を見渡しても超異例だ。
「俺が楽しむっていうのはおかしいけど。ファンの人にも『どうなんのかな』っていうのは興味を持ってもらえる部分やと思う。みんながそこを目指してくれるようなキャンプを送ってくれることの方が今は大事かな」
熱心な虎党には夢を膨らましてほしい。メッセンジャーに決まったわけじゃない。新加入の西、ガルシアがいる。完全復活を期待される藤浪だっている。大外から強烈なまくりを見せる超新星が現れるかもしれない。ベテラン、若手、生え抜き、外様は関係ない。2月のキャンプインから「3.29」の開幕戦まで続く激しいレースに注目してくれ! 矢野監督流のメッセージだ。
鳴尾浜でランニングをする近本光司外野手。2月11日の紅白戦からフルスロットルだ=阪神鳴尾浜球場
デビュー戦から、走りまくる! 阪神の「ドラフト1位」・近本光司外野手が13日、内定した 1軍春季キャンプでの“足攻”アピールを誓った。2001年は赤星憲広氏もルーキーイヤーの初実戦形式で本盗を成功。アクセル全開で、開幕 1軍をつかみ取る。
宜野座切符を手にしている近本が控えめながらも“予告”した。デビュー戦から存在感を発揮する。 2月11日の紅白戦での一発快走を宣言した。
2001年 2月15日、春季キャンプ初の実戦形式だったシート打撃でいきなり本盗を成功させたD4位・赤星憲広氏
「(実戦の)一発目からいきたいですけど、こっち(鳴尾浜)での準備というのが、どうしても限られてくるので。向こう(沖縄)がどういう気温なのかわからないですけど、それで動かして、実戦に入ったら、合わせていきたいですね」
新人合同自主トレでキャッチボールやノック、室内練習場での打撃練習などを行った後、はやくもストーリーを語った。
「しっかり自分の力を出していきたい。結果を気にせず、自分のやりたいことをしっかり実現できるようにしたいです」
練習中、声を出す阪神D1・近本光司外野手=阪神鳴尾浜球場
自分の力というのはもちろん、50メートル 5秒 8の足のこと。超積極野球を掲げる矢野監督も、そこに一目惚れし、指名した。「2.11」こそ、その舞台。衝撃を走らせる。
尊敬する赤星憲広氏もそうだった。新人だった2001年 2月15日、春季キャンプ初の実戦形式だったシート打撃で本盗を成功。衝撃デビューから「5年連続盗塁王」。プロ通算「381盗塁」で2003、05年の「リーグ優勝」に欠かせぬ戦力となった。
「(実戦は)結果が出てしまうんですけど、それに焦らず自分の準備と、体とも相談しながら。最終(目標)は 1軍の試合に出ることなので、それに合わせていきたいと思います」
ノックを受ける阪神D1・近本光司外野手=阪神鳴尾浜球場
俊足巧打の外野手として期待がかかる。この 1歩目こそ、開幕・中堅へとつながっている。「2.11」-。近本という名をはっきりと刻み込む。
★赤星憲広氏の衝撃デビュー戦
2001年 2月15日。春季キャンプ初の実戦形式だったシート打撃で「D4位」・赤星はいきなり本盗を成功させた。一死 1、 3塁の状況でスタートを切った 1走・藤本が故意に転倒。投手が 1塁送球した瞬間、 3走・赤星が本塁を陥れた。「F1セブン」の筆頭と命名していた当時の野村克也監督(現サンケイスポーツ専属評論家)も「素晴らしい。赤星の足はクリーンアップに匹敵するほどの攻撃力」と大絶賛。ルーキーイヤーで「39盗塁」を決め、「5年連続盗塁王」と、レジェンドへの道となった。
阪神の「ドラフト4位」・斎藤友貴哉投手が13日、新人選手のトップを切って、兵庫・西宮市の鳴尾浜球場でブルペンに入った。立ち投げで、24球。受けた鈴衛ブルペン捕手からは時折、「ナイスボール!」の力強い声がかかった。真剣そのものの表情だった右腕は、はにかんだような笑顔も見せた。
「初めてで(球が)バラバラだったんですが、先輩方がいい球を投げていたので、焦らずやっていきたいです」と振り返った。
斎藤は最速 153キロを誇る速球派。即戦力と期待され、 1軍キャンプ参加が内定している。妻子がいるが、プロ 1年目のシーズンに集中するため、虎風荘に入寮。「単身赴任」のパパが順調に調整を進め、首脳陣にアピールした。
初めてブルペン入りし投球練習を行った斎藤友貴哉投手=阪神鳴尾浜球場
阪神の「ドラフト4位」・斎藤友貴哉投手が13日、新人選手のトップを切って、鳴尾浜球場でブルペンに入った。捕手を立たせて24球を投じ「どんどんブルペンで投げて、自分の持ち味を出していけたらなと思います」と意気込んだ。
長身から投げ下ろすスリークオーターは迫力満点だった。理想とするのはソフトバンク森。動画やテレビで森の投球を見て「すごく投げっぷりがいい」と参考にし、自らに重ね合わせた。斎藤の投球を受けた鈴衛ブルペン捕手は「タイガースにはあまりいないタイプ。出どころが分かりにくい」と振り返る。阪神に新たな風を吹かせるかもしれない。
練習を終えた斎藤友貴哉投手は記者の囲み取材に答える=阪神鳴尾浜球場
ブルペン入りは先陣を切ったが「競争だと思うので、そういうところで立ち遅れないで。自分の持ち味を出すためにも、譲らずにやっていきたいと思います」。内定している 1軍沖縄キャンプでも、紅白戦やオープン戦と、一番乗りでアピールするつもりだ。
巨人から広島に移籍する長野はホンダの先輩。面識は長野がホンダを訪れた際にあいさつする程度だが、対戦をずっと夢見ていた。「ホンダの偉大な先輩なので、巨人にいる時から対戦したかった。広島に行っても変わらないので、いずれ対戦できるように頑張りたいです」。「リーグ3連覇」した広島は倒さなければいけない相手。チームのためにも、 1日でも早い対戦を目指す。
山形が生んだ本格派右腕・斎藤友貴哉投手のフォーム。即戦力として期待される=阪神鳴尾浜球場
阪神「ドラフト4位」・斎藤友貴哉投手が13日、鳴尾浜での新人合同自主トレでルーキー一番乗りとなるブルペン入り。捕手を立たせて、24球を投じた。受けた鈴衛佑規ブルペン捕手も「出どころが見えにくい」と高く評価した。
最高気温13度。暖かな日差しが降り注ぐ鳴尾浜で、斎藤がブルペンへと歩を進めた。感触を確かめるように、右腕をしならせると、心地よさそうに額の汗をぬぐった。
「初めてだったので(フォームが)バラバラでしたが、焦らずにキャンプに向けてしっかり頑張りたいです」
午前11時15分。ウオームアップやキャッチボールなどを終えた後、24球を投じた。球を受けた鈴衛ブルペン捕手は「出どころが見にくい感じで、よかった。体も大きいし、お尻もどっしりとしていた」とうなずいた。
山形が生んだ本格派右腕・斎藤友貴哉投手のフォーム。即戦力として期待される=阪神鳴尾浜球場
MAX 153キロ右腕を支えるのは強靱な足腰であり、尻だ。山形出身ということもあり、「雪道もたくさん走っていました」と胸を張る。東根市立第二中時代には毎晩、自主練習で自宅の周りを 3キロ走っていたという。「(筋力につながっているか)どうか分からない」と話したものの、この雪道トレがこの日の重い球質へとつながった。
内定している 1軍の沖縄・宜野座でのキャンプに向けては「競争だと思うので、持ち味を出していきたい」という。まずは南国の地でアピール。“ヒップ”、アップ、ジャンプで、目標とする50試合登板を果たす。
■D4位・斎藤友貴哉投手の投球を見守った担当の阪神・畑山俊二統括スカウト
「荒削りなところも持ち味として戦力になってほしい。同級生も多いので、競争してレベルアップしてほしい」
来年こそは、全員野球でファン皆が待ち望む「二文字」に向かって、全員で力を合わせて進め!
ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
2018年の悔しい結果を打ち破るため、選手・監督・コーチ・スタッフ・フロント、そしてファンの皆さんも全員が、どんな状況でも「オレがやってやる」「オレが決めてやる」という強い闘志をもって 1年間戦っていこう。という思いをスローガンとして表現しています。
※このスローガン・デザインは2019年のシーズンロゴとしても展開してまいります。
2018年公式戦順位表
2019年 公式戦 日程と結果(02月)
2019年 公式戦 日程と結果(03月)
2019年 公式戦 日程と結果(04月)
土日祝日開催試合と巨人戦全試合の合計31試合がセットになった「ホリデー・巨人戦セット」と、【NEW】 2019シーズンより新たに土曜日開催試合と巨人戦全試合の合計21試合がセットになった「サタデー・巨人戦セット」の2種類をご用意!
購入者特典には2019シーズンも甲子園開催のオープン戦招待券(1試合分)をプレゼント!
[発売期間]
2018年11月18日(日)10:00 ~ 2019年1月31日(木)