ロンドン五輪で過去最多38個のメダルを獲得した日本選手団本隊の約 250人が14日午後、日航便と全日空便で成田空港に帰国して東京都内のホテルで解団式に臨んだ。
体操男子個人総合の内村航平(コナミ)柔道女子57キロ級の松本薫(フォーリーフジャパン)レスリング男子フリースタイル66キロ級の米満達弘(自衛隊)ボクシング男子ミドル級の村田諒太(東洋大學職員)ら金メダリスト 7人が勢ぞろいした。
レスリング女子55キロ級で 3連覇を達成し、開閉会式で旗手を務めた吉田沙保里(29=ALSOK)は到着後に「皆さんの応援がロンドンまで届いて力になった」と笑顔になった。
日本選手団主将で陸上男子やり投げの村上幸史(スズキ浜松AC)は予選落ちしただけに「期待に応えられた選手がうらやましい」と振り返った。
初のメダルを獲得したサッカー女子の沢穂希選手(INAC神戸)には一段と大きい拍手が送られた。
レスリング女子55キロ級で五輪3連覇を達成した吉田沙保里が、世界戦12連覇という偉業をギネス申請することもこの日、明らかになった。
ロンドン五輪で世界大会12連覇。世界大会連続優勝記録に並んだ。栄和人監督(52)は「女子で初めてカレリンと並ぶ歴史的偉業。ぜひ申請したい。ギネスさん、ぜひ、認定お願いします」と、頭を下げ、ギネスブックに申請することを明言した。
今回のロンドン五輪では馬術の法華津寛(71=アバロン・ヒルサイドファーム)が初出場の1964年東京五輪から起算した最長期間の五輪出場、ホッケー女子の加藤明美(HANNO)が41歳 249日の同種目五輪最年長出場でギネスに認定された。
自衛隊に所属する五輪メダリストの階級が昇進する可能性が高いことが14日、分かった。レスリングの男子フリースタイル66キロ級・米満達弘(26)と女子48キロ級・小原日登美(31)が金メダルに輝き、男子フリースタイル55キロ級・湯元進一(27)とボクシング男子バンタム級の清水聡(26)が銅メダルを獲得。努力でメダルをつかんだ 4人が、自らの出世もゲットすることになりそうだ。小原日登美は引退を表明。記事を、写真を多用してまとめてみました。
金メダルを胸に帰国した吉田沙保里(右)と橋本聖子副団長
ロンドン五輪で過去最多の38個のメダルを獲得した日本選手団本隊の約 250人が14日午後、日航便と全日空便で成田空港に帰国した。レスリング女子55キロ級で 3連覇を達成し、開閉会式で旗手を務めた吉田沙保里は到着後に「皆さんの応援がロンドンまで届いて力になった」と笑顔になった。
ファンの出迎えを受けるレスリングの(手前から)伊調馨、小原日登美、米満達弘ら
銅メダルを獲得したバレーボール女子など選手団を、約1000人のファンらが出迎えた。塚原光男総監督は「多くの人の出迎えを受け、オールジャパンで戦えたと実感した」と話し、日本選手団主将で陸上男子やり投げの村上幸史は予選落ちしただけに「期待に応えられた選手がうらやましい」と振り返った。
ロンドンから帰国し、メダルを胸に笑顔を見せるレスリング男子の(手前左から)湯元進一、松本隆太郎、米満達弘
ロンドンから帰国し、歓迎を受けるボクシング男子の村田諒太
ロンドンから笑顔で帰国した陸上女子の土井杏南(手前左)
日本選手団本隊の約 250人が14日、東京都内のホテルで行われた解団式に臨んだ。上村春樹団長が「ここに第30回五輪代表選手団の解団を宣言します」と声を上げると、会場は厳しい戦いを繰り広げた選手らへの温かい拍手の嵐に包まれた。
体操男子個人総合の内村航平(コナミ)柔道女子57キロ級の松本薫、レスリング男子フリースタイル66キロ級の米満達弘、ボクシング男子ミドル級の村田諒太ら金メダリスト 7人が勢ぞろいした。
ロンドン五輪の日本選手団解団式で、上村春樹団長(左)に団旗を返還する旗手の吉田沙保里。右は村上幸史主将
日本選手団の村上幸史主将(スズキ浜松AC)が付き添い、開閉会式で旗手を務めた吉田沙保里が団旗を上村春樹団長に渡し、団長から日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長に返還された。
上村団長に団旗を返還する吉田沙保里
ファンら約 1万人を集めて華々しさがあふれた壮行会とは異なり、解団式は関係者約 700人が出席し、厳かな雰囲気。まばゆい光を放つ金メダルを首にかけたボクシング男子ミドル級の村田諒太選手ら五輪覇者が順に登壇し、日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長がオリンピック特別賞の表彰状を送った。
竹田会長は「選手は全身全霊戦い抜き、日本のみならず世界中に感動や活力を届けてくれた。2020年五輪の東京招致の実現にも必ずつながる」とあいさつ。金メダリスト全員と、銀、銅メダリストの代表にオリンピック特別賞を授与した。
オリンピック特別賞を贈られた、体操男子の内村航平
多くの選手は同日に帰国したばかりだが、疲れを見せず、ほっとした様子。メダリストの名前が次々と呼び上げられ、盛大な拍手が湧き上がった。初のメダルを獲得したサッカー女子の沢穂希選手には一段と大きい拍手が送られた。
上村団長は「金 7、銀14、銅17のメダル388個は過去最高。卓球やバドミントンで初のメダルなど、かつてない幅広さで獲得できたのはチームジャパンが一丸となって戦った結果」と報告した。
獲得したメダルを手に記念写真に納まるロンドン五輪のメダリストたち
レスリング女子55キロ級で五輪3連覇を達成した吉田沙保里が、世界戦12連覇という偉業をギネス申請することもこの日、明らかになった。ロンドン五輪で世界大会12連覇。1996年アトランタ五輪グレコローマン 130キロ級金メダルなど「霊長類最強の男」といわれたアレクサンドル・カレリン氏(44=ロシア)の世界大会連続優勝記録に並んだ。栄和人監督(52)は「女子で初めてカレリンと並ぶ歴史的偉業。ぜひ申請したい。ギネスさん、ぜひ、認定お願いします」と、つるつるの頭を下げ、ギネスブックに申請することを明言した。
今回のロンドン五輪では馬術の法華津寛(71=アバロン・ヒルサイドファーム)が初出場の1964年東京五輪から起算した最長期間の五輪出場、ホッケー女子の加藤明美(HANNO)が41歳 249日の同種目五輪最年長出場でギネスに認定された。
閉会式に参加した伊調馨
吉田より 1日早く五輪3連覇を果たした63キロ級の伊調馨(28=ALSOK)のレスリング女子初の快挙も世界記録として認定されており、吉田の12連覇も申請すれば、ギネス認定は確実だ。
今回、栄監督がギネス申請するのは「少しでも彼女のモチベーションを上げたいから」と、説明する。48キロ級の小原日登美は引退を表明。伊調も左足首のけがで 9月に行われる世界選手権(カナダ)は欠場予定。金メダリストで唯一出場の可能性がある吉田に戦う意欲を持ってもらいたいからにほかならない。
沢穂希(中央)があいさつしようとすると、なぜか音声が入らず、周囲は大爆笑
初の銀メダルに輝いたサッカー女子のなでしこジャパンも、FW大儀見優季(ポツダム)を除く17人が解団式に参加。大黒柱のMF沢穂希の名が呼ばれると盛大な拍手が起きた沢は「素晴らしい成績は国民の皆さま、支えてくれたすべての方のおかげ」と感謝した。主将のMF宮間あや(岡山湯郷)は「金を獲れず期待を裏切ったのではないかと思ったが、成田空港での温かい声援で、自分たちがしたことの大きさを実感した」と話した。
会見の席上であいさつを行うレスリング男子66キロ級金メダルの米満達弘
解団式後の記者会見では米満達弘が「レスリングは女子が人気なので、男子が少しでも人気になったらうれしい」と金メダル獲得の好影響に期待した。サッカー女子の宮間あや主将(岡山湯郷)が「期待を裏切ったかなと思ったが、空港でたくさん温かい言葉をいただいた。これからも応援お願いします」と話すと「なでしこジャパン」のチームメートから大きな拍手が起き、和やかな雰囲気に包まれた。
式典会場入りする女子サッカーの佐々木則夫監督
式典会場入りする女子サッカーの沢穂希
日本サッカー協会の大仁邦弥会長(67)は14日、都内で20日に予定されるロンドン五輪メダリスト全76人によるパレードに、初めて銀メダルを獲得した日本女子代表「なでしこジャパン」の全選手を参加させる意向を示した。「なでしこだけのパレードは検討中だが、こっちは全員参加する予定」と明言。昨年の女子W杯で初優勝したときは、パレードは実現しなかった。
式典会場入りする卓球女子の福原愛
式典前にリラックスする吉田沙保里と丸山桂里奈
女子48キロ級で、 2度の引退を乗り越えて悲願の金メダルを獲得した小原日登美は「試合は今回が最後と決めていた」と改めて引退を表明し、「これまでの経験を後輩たちに伝えていきたい」と指導者への転身を示唆した。
金メダルを受け、所属の自衛隊では現在の 1等陸尉から階級が数段特進する見込み。自衛官の夫・康司さん(30)とは“格差”が広がるが、「これまでは一歩下がって付いてきてもらってたので、今後は私が一歩下がって付いていきたい」と夫を立てる良妻になることを誓った。
「まずは旦那とゆっくりしたい。早く子供が欲しい」と母親願望も口にした小原。家庭で激闘の疲れを癒やし、新たなパワーを蓄えて後進の指導に当たる。
出迎えた関係者と握手を交わす小原日登美(左)
日本に帰国したばかりの米満、小原、湯元、清水の自衛隊メダリスト組に朗報が届きそうだ。 4人は22日に森本敏防衛相にロンドン五輪での成果を報告する予定だが、自衛隊関係者は「メダルを獲ってすぐに昇進という前例は聞いたことがないが、防衛大臣に五輪の報告をした際に、その(昇進についての)話が出る可能性はある」と“メダル出世”が検討されていることを示唆した。
自衛隊法施行規則第 3章第 2節第30条では、職務遂行上功労があった者や防衛相が特に定めた場合に該当する者に対し「 1階級又は 2階級上位の階級に昇任させることができる」などと明記されており、メダリスト 4人はこの「特別昇任」に該当するとみられる。
現在の階級は米満が 3等陸尉、小原が 1等陸尉、湯元が 2等陸尉、清水が 3等陸尉。かつては、1964年東京五輪重量挙げフェザー級で優勝した三宅義信は 4年後のメキシコ五輪までの間に 3等陸尉から 1等陸尉まで昇進した例もある。メキシコ五輪で連覇を果たした三宅は最終的に自衛隊体育学校の校長にまで上り詰めただけに、関係者は「三宅先生という大きな前例もありますし、五輪メダルというものは十分評価に値するのではないでしょうか」と話した。
周囲の思いを乗せてたどり着いた栄光。その努力の成果が自らに返ってくることになりそうだ。
▽吉田沙保里(レスリング):「開会式、閉会式と旗手を務めることができて、ちゃんと仕事がこなせたかなと思う。また次の目標に向かって、それぞれの選手が頑張ると思うので応援お願いします」
▽村田諒太(ボクシング):「日本の皆さんにご声援を頂いたおかげで、このような結果を残せた。会場でも多くの日本人に足を運んでいただいて金メダルの後押しになった」
▽内村航平(体操):「今回のオリンピックは皆さんの応援を力に、十分には変えられなかったけど、勇気と感動は届けられたと思う。感謝しています」
▽小原日登美(レスリング):「長年の夢だった金メダルが取れた。自分一人の力では取れなかった。感謝の気持ちでいっぱい」
▽米満達弘(レスリング):「レスリングは女子がすごく人気なので、今回金メダルを取って男子がちょっとでも人気になったらうれしい」
▽伊調馨(レスリング):「楽しくレスリングができて、金メダルをぶら下げて日本に帰ってこられたのはすごくうれしい」
▽松本薫(柔道):「たくさんの応援ありがとうございました。これからも頑張るのでよろしくお願いします」
これで完全に今回のロンドン五輪は終了してしまったのですね。少々寂しい様な気がしますが、あっちこっちの番組でまだまだゲストとして出て来るのでしょうね。
虎ちゃんのご近所さん「丸山桂里奈」さんも、福島から帰ってきて参加したみたいです。集合写真で探してみるとどこかに写っているそうです。
今回の大会で、実力以上の力を出せた選手、そうでなかった選手皆さん本当にお疲れさまでした。終わったのではなく次へのスタートが切られた事になりますので、次回の五輪「リオ大会」に向けてのスタートは、既に切られたことになります。頑張って前進していってください。
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