●阪神は 1回に大山悠輔内野手(24)の適時打で19イニングぶりに得点。福留孝介外野手(41)の右犠飛、 2回には近本光司外野手(24=大阪ガス)の「適時2塁打」で計 3点を挙げ、主導権を奪った。阪神は 5回、福留が「2号3ラン」。DeNA先発上茶谷大河投手(22=東洋大学)は 4回 2/3を投げて 6失点で降板。打線も 6回まで 4併殺とつながらず。阪神が逃げ切り連敗を「3」で止めた。青柳晃洋投手(25)は「今季初勝利」。DeNAは「6連敗」。上茶谷が誤算で「2敗」目、打線も青柳を打ちあぐねた。確信のリクエストも実らなかった。 6回一死 3塁から近本の遊ゴロで、 3塁走者・木浪聖也内野手が本塁へ突入。遊撃手大和が本塁に送球し、アウト判定となった。微妙なタイミングで矢野燿大監督(50)もリクエストを要求したが、リプレー検証後に判定が覆ることはなかった。木浪聖也内野手(24=ホンダ=亜細亜大學)も悔しがった。
●青柳晃洋投手が、今季初勝利を挙げた。DeNA打線を相手に 7回途中 3失点(自責点 2)にまとめ、 4度目の登板で「今季初勝利」。チームの連敗も「3」で止めた。川崎市出身で横浜市に実家がある青柳にとって、地元での登板は新人だった16年 8月 4日に先発して以来。そのときは 4回途中 3失点でKOされていた。リベンジも果たし、勝利投手となった。青柳は喜んだ。ピンチの芽を鮮やかに刈り取った。 1、 2回は一死 1塁。 4、 5回は無死 1塁。走者を背負っても青柳は落ち着いていた。次打者に内野ゴロを打たせ、次々とダブルプレーに仕留めた。 4併殺で切り抜け、 7回に佐野恵太内野手(24)に「3ラン」を浴びるまで無失点。試合を作った。青柳は、手に汗握る展開でも「秘策」を用意している。登板日のアンダーシャツは「長袖」を用意。今季初の中 5日で、しかも週とカード頭の先発に起用され、矢野監督の信頼に結果で応えた。指揮官は好投をたたえた。今度は、青柳が連勝のスターターになる。今季は投球内容もよく、カード初戦に抜てきされた。首脳陣の期待に応える好投だった。
●福留孝介外野手が得意のハマスタで大暴れした。 5回に試合を決める「2号3ラン」を放つなど 2安打 4打点。26日に42歳を迎えるベテランが健在ぶりを見せつけ、チームは「3連敗」でストップ。昨年は「10勝3敗」と大きく勝ち越した横浜で逆襲が始まった。打った瞬間に確信した。 5回二死 1、 2塁。福留がDeNA上茶谷の初球 143キロを鋭いスイングで完璧につかまえた。歓声に包まれた打球は、グングン伸びてバックスクリーンに吸い込まれる。試合を決定づける「2号3ラン」。打球の行方を見届けるとゆっくりと歩き出した。港町の心地いい風が、大ベテランの背中を押す。昨季は横浜で「打率4割5分9厘、3本塁打、11打点」と、わが家の庭とばかりに打ちまくった。横浜でのシーズン初戦となったこの試合でも初回には一死 1、 3塁かライナー性の完璧な当たりで右犠飛。 3回には右前打を放った。 2安打を放ち今季初の 4打点と大暴れ。やはり相性は抜群だ。矢野監督も最敬礼だ。巨人に「3連敗」を食らって乗り込んだ憔悴(しょうすい)の横浜で打線が先発野手全員安打の13安打 8得点と大爆発。「最下位」から逆襲へ。ベテランの一撃がチームにカツを入れた。リフレッシュしたベテランが打線を引っ張り、今季初の先発野手全員安打で大勝。セ・リーグ本拠地球場で唯一貯金を作った。福留も2018年は「打率0.459、3本塁打、11打点」。17年も「打率0.405、2本塁打、10打点」と当たりまくっている地。オフのテレビ番組出演で福留らしいジョークも飛び出したほどだった。今季もここが、虎の逆襲の起点となる。この地から授かるパワーを、復活した勢いを、簡単に止めない。きょうも勝って、真の逆襲につなげる。
●近本光司外野手が巧みなバットコントロールを見せつけた。 2回に追加点となる「適時2塁打」、 7回二死満塁でもダメ押しの「左中間2点適時打」を放って 3打点をマーク。今季 6度目となるマルチ安打で打率を「2割9分3厘」とした。新人で12球団一番乗りとなる「プロ1号」をマークし、ここまで「3本塁打」を記録。身長 170センチの身体から生み出す、豪快なスイングも特徴的だ。発奮材料がある。eスポーツでも使用されているゲームソフト「実況パワフルプロ野球2018」(コナミ)が23日に無料アップデートされ、「ドラ1」の近本が登場。走力はもちろん「A」評価だが、打撃ではパワー、ミートともに「E」評価だった。伝え聞いた近本は、苦笑いで評価急上昇を誓っていた。 5回には 2盗も成功させ、今季 3盗塁目。こちらは「A評価」を証明。現実の世界では、パワプロの能力値を裏切る活躍を見せつけている。成長著しい新顔が、虎を引っ張る。自身最多の 3打点にはにっこり。連続試合安打も「5」に伸ばしたが、久しぶりに決めたのが盗塁だ。 5回先頭、遊撃・大和内野手(31)の失策で出塁すると糸井嘉男外野手(37)の打席で 2ボールからの 3球目で決めた。 9日DeNA戦(甲子園)以来、11試合ぶりで今季 3つめ。ここまで盗塁死は 4で、打席以上に自慢の足はプロの壁にぶつかっていた。それでも果敢に攻めていく気持ちは失っていなかった。トップバッターの座を手中に収めつつある背番号「5」。まだ「最下位」に沈む猛虎を、ルーキーが引っ張りあげる。
●梅野隆太郎捕手(27)がスタメン出場した梅野は 5回の第 3打席から中前、左前、左前と打ちまくり、今季 4度目の「猛打賞」で首位打者キープだ。 2打席凡退後、 5回に上茶谷から中前に運ぶと、 7回と 8回には 2打席連続で左前に運んだ。直近の巨人戦は 2試合無安打だったが打率を「3割7分5厘」に上げた。受けては青柳らを好リード。攻守にわたる活躍で「連敗ストップ」に貢献した。若手投手陣をリードしての完勝に声を弾ませた。
記事をまとめてみました。
<DeNA 3- 8阪神>◇第 4回戦◇阪神 2勝 2敗 0分◇23日◇横浜スタジアム
阪神は 1回に大山の適時打で19イニングぶりに得点。福留の右犠飛、 2回には近本の「適時2塁打」で計 3点を挙げ、主導権を奪った。
阪神は 5回、福留が「2号3ラン」。DeNA先発上茶谷は 4回 2/3を投げて 6失点で降板。打線も 6回まで 4併殺とつながらず。
阪神が逃げ切り連敗を「3」で止めた。青柳は「今季初勝利」。DeNAは「6連敗」。上茶谷が誤算で「2敗」目、打線も青柳を打ちあぐねた。
DeNAに勝利しファンにあいさつする青柳晃洋投手=横浜スタジアム
確信のリクエストも実らなかった。 6回一死 3塁から近本の遊ゴロで、 3塁走者・木浪聖也内野手が本塁へ突入。遊撃手大和が本塁に送球し、アウト判定となった。
微妙なタイミングで矢野監督もリクエストを要求したが、リプレー検証後に判定が覆ることはなかった。矢野監督は「こっちから見たらセーフに見えたけど。審判の判断だから、それは仕方がないと思うけど…」とコメント。木浪も「セーフだと思ったんですけど」と悔しがった。
6回表阪神一死 3塁、近本光司外野手の遊ゴロで木浪聖也内野手は本塁突くもアウトとなる=横浜スタジアム (2019年 4月23日)
青柳晃洋投手が、今季初勝利を挙げた。DeNA打線を相手に 7回途中 3失点(自責点 2)にまとめ、 4度目の登板で「今季初勝利」。チームの連敗も「3」で止めた。
川崎市出身で横浜市に実家がある青柳にとって、地元での登板は新人だった16年 8月 4日に先発して以来。そのときは 4回途中 3失点でKOされていた。リベンジも果たし、勝利投手となった。青柳は「うれしかった。(球場には)母も来ていると思います。親や友だちの前で勝てたのはうれしいし、よかったです」と喜んだ。
ピンチの芽を鮮やかに刈り取った。 1、 2回は一死 1塁。 4、 5回は無死 1塁。走者を背負っても青柳は落ち着いていた。次打者に内野ゴロを打たせ、次々とダブルプレーに仕留めた。 4併殺で切り抜け、 7回に佐野に「3ラン」を浴びるまで無失点。試合を作った。「シングルヒットならいいという、昨年( 2軍監督だった)矢野さんの下で学んだ野球が体現できた」と振り返った。
阪神先発の青柳晃洋投手=横浜スタジアム
青柳は、手に汗握る展開でも「秘策」を用意している。登板日のアンダーシャツは「長袖」を用意。「下投げだから、腕から伝ってくる汗がすごく気になる。だから、持ってるアンダーシャツは、ほとんどが長袖ですね。投げる時に伝ってきて滑るのは嫌なので。 1球ずつロジンを付けるのも、そうです」と明かす。
今季初の中 5日で、しかも週とカード頭の先発に起用され、矢野監督の信頼に結果で応えた。右腕は「初めてですし、週頭で使ってもらえたのは信頼してもらえているのかな」と話した。指揮官は「ちょっと今、投手が苦しい状況なんで、青柳に引っ張っていってもらいたいなっていうね」と好投をたたえた。今度は、青柳が連勝のスターターになる。
DeNAに勝利しファンにあいさつする青柳晃洋投手=横浜スタジアム
青柳晃洋投手が、DeNA打線を相手に 7回途中 3失点(自責点 2)にまとめ、「今季初勝利」を挙げた。 毎回のように走者を背負った。 1、 2回は一死 1塁。 4、 5回は無死 1塁。だが、ことごとくダブルプレーに切って取った。 4つの併殺でピンチを切り抜け、 7回に佐野に「3ラン」を浴びるまで無失点投球。
ここ 2試合は好投しても勝ちがつかなかったが、この日は打線が 7回までに 8得点で大量援護をもらった。青柳は「味方が早く点を取ってくれたので、自分のペースで投げることができました。要所、要所を併殺でしのぐことができたことはよかったですが、最後のホームランは詰めの甘さが出てしまいました」と反省しながらも、味方打線に感謝した。
7回途中まで投げ 3失点と好投した阪神先発の青柳晃洋投手=横浜スタジアム
青柳晃洋投手が 7回途中を 3失点に抑え、今季 4度目の登板で「初勝利」を挙げた。走者は出したが、 4併殺でピンチを切り抜けた。今季は投球内容もよく、カード初戦に抜てきされた。首脳陣の期待に応える好投だった。
◇ ◇ ◇
-今日は中 5日でマウンドに上がりました。どの辺に注意して投げようと思ったんですか
青柳 5日でも 6日でも関係ないので、チームが勝てるように、それだけ意識して投げました。
-今日の投球で一番よかったところ、どの辺でしょうか
青柳 ゴロでゲッツーとれたんで、それで野手がゲッツー取ってくれたんで、リズムに乗ることができましたし、ゼロに抑えることができたんで、よかったなあと思います。
-今日は序盤から打線の援護ありました。 2回までに 3点取ってくれましたね。
青柳 早い段階で取ってもらえたので、楽に投げることができましたね。
DeNAに勝利し矢野燿大監督(左)と握手する青柳晃洋投手=横浜スタジアム
-地元神奈川で今日が初勝利です
青柳 この地元横浜で勝てるのが、一番うれしいです。
-目の前にハマのタイガースファンがたくさんいます。どんな光景ですか
青柳 すごくうれしいですね。甲子園とは別の歓声があるので、横浜でどんどん勝っていきたいと思います。
-チームの連敗も止めた。連敗ストッパーですね
青柳 それは野手の方々が打ってもらえたので、僕の勝ちはたまたまということで、明日からも、野手の方々にいっぱい打ってもらいます。
-最後に次回に向けて意気込みを 青柳 今日 3点取られたんで、ゼロに抑えて、完封目指して頑張ります。
5回に「3ラン」を放った福留孝介外野手。今季初の 4打点で「連敗ストップ」に貢献した=横浜スタジアム
令和も頼むで! 福留孝介外野手が得意のハマスタで大暴れした。 5回に試合を決める「2号3ラン」を放つなど 2安打 4打点。26日に42歳を迎えるベテランが健在ぶりを見せつけ、チームは「3連敗」でストップ。昨年は「10勝3敗」と大きく勝ち越した横浜で逆襲が始まった。
◇ ◇ ◇
打った瞬間に確信した。 5回二死 1、 2塁。福留がDeNA上茶谷の初球 143キロを鋭いスイングで完璧につかまえた。「青柳も良い投球を続けてくれていたので、チャンスで1点でも多く追加点を、と思っていた。(初球は)常に最初から。自分から仕留めにいこうとしている」。歓声に包まれた打球は、グングン伸びてバックスクリーンに吸い込まれる。試合を決定づける「2号3ラン」。打球の行方を見届けるとゆっくりと歩き出した。
5回表阪神二死 1、 2塁、福留孝介外野手は中越え本塁打を放った=横浜スタジアム
港町の心地いい風が、大ベテランの背中を押す。昨季は横浜で「打率4割5分9厘、3本塁打、11打点」と、わが家の庭とばかりに打ちまくった。横浜でのシーズン初戦となったこの試合でも初回には一死 1、 3塁かライナー性の完璧な当たりで右犠飛。 3回には右前打を放った。 2安打を放ち今季初の 4打点と大暴れ。やはり相性は抜群だ。
愛する家族がベテランを支えている。家に帰れば 1男 1女のパパだ。19日は長女・桜楓(はるか)ちゃんの 8歳の誕生日だった。金曜日のナイターゲームだった当日は「もう寝てるよ」と苦笑いだったが、週末には家族そろって桜楓ちゃんが大好きなアイスケーキでお祝いした。グラウンドでも豪快な打ち上げ花火で 4日遅れのバースデープレゼントだ。
5回表阪神二死 1、 2塁、福留孝介外野手は「中越え3点本塁打」を放ちナインとタッチを交わす=横浜スタジアム
福留も26日に42歳の誕生日を迎えるが、経験に裏打ちされた技術、読みはズバ抜けている。打率こそ「2割3分9厘」だが、得点圏打率になると「リーグ2位」の「4割6分2厘」に跳ね上がる。勝負強さがその証しだ。矢野監督も「いい打球が増えている。今日も孝介の 4打点が大きかった」と最敬礼だ。巨人に「3連敗」を食らって乗り込んだ憔悴(しょうすい)の横浜で打線が先発野手全員安打の13安打 8得点と大爆発。「最下位」から逆襲へ。ベテランの一撃がチームにカツを入れた。
5回、「3点本塁打」を放った福留孝介外野手=横浜スタジアム
大好きハマスタで燃えた!! 阪神はDeNA戦に 8- 3で勝利し、連敗を「3」で止めた。「5番・左翼」で 2試合ぶりスタメン出場の福留孝介外野手が、 5回に勝利を決定づける「2号3ラン」を放つなど今季自身初の「4打点」をマーク。好相性のハマスタで 2試合連続無得点だった打線も爆発し、今季初の先発野手全員安打。きょうも打ちまくるで!!
確信して夜空を見上げる。鮮やかにバットを放り上げ、白球も真っすぐに飛んでいった。元気復活の福留が、バックスクリーンへハマを突き放す「3ラン」を含む 4打点で元気注入。本拠地で屈辱にまみれた虎をよみがえらせた。
「常に最初から自分の打てるボールが来たら仕留めにいくつもりではいるけど。それがうまくいったというところじゃないですか」
1回、犠飛を放った福留孝介外野手=横浜スタジアム
3- 0の 5回。一死 1、 2塁から「4番」の大山が 3球で見逃し三振に倒れ、二死となった直後だった。追加点が入らなければ、敵地のムードが一変する場面で、感覚を研ぎ澄ましたベテランが初球の 143キロ直球をひと振りで「仕留め」た。ゲーム展開においても飛距離でも大きすぎる一発。「NPB通算1000打点」を決めた 4月 6日の広島戦(マツダ)での「1号弾」以来、14試合&49打席ぶりの「2号3ラン」だった。
開幕から各球団との対戦が 1巡して全17試合にスタメン出場。26日に42歳となるセ・リーグ最年長野手だが、虎を引っ張り続けてきた。移動ゲームが 2戦あった16日からの 1週間は、 2戦で積極的休養。その間は「打率0.200(15打数3安打)」と本来の姿ではなかったが、得意とする横浜でチームとともに一気に爆発だ。
1回の貴重な 2点目を挙げる右犠飛とともに、今季初 4打点。矢野監督も「いい打球も増えてきているし。これからもまだまだね。孝介には頑張ってもらいたい」と最敬礼した。
1回、内野安打を放った糸原健斗内野手=横浜スタジアム
リフレッシュしたベテランが打線を引っ張り、今季初の先発野手全員安打で大勝。横浜スタジアムでは昨季も「10勝3敗」と、セ・リーグ本拠地球場で唯一貯金を作った。福留も2018年は「打率0.459、3本塁打、11打点」。17年も「打率0.405、2本塁打、10打点」と当たりまくっている地。「 1回代えてみるとかね、今年阪神の本拠地を」と、オフのテレビ番組出演で福留らしいジョークも飛び出したほどだった。今季もここが、虎の逆襲の起点となる。
「6位」はそのままでも、「4位タイ」の広島、DeNAを 1ゲーム差で懸命に追う。「平成最後の伝統の一戦」を甲子園でも「3連敗」し、 2戦連続零敗の「6連敗」で終えてしまった。立ち上がるきっかけをつかむなら、ここ横浜からだった。キャンプ中から「良ければ天国、悪ければあっという間に地獄みたいになる。その中で、その『地獄』になるところを、僕らがある程度、矢面に立てれば」と語ってきた。地獄に入りかけたところで、またも先頭に立って、チームを救ってみせた。
試合に勝利し選手を迎える福留孝介外野手=横浜スタジアム
「みんな 1日 1日を新しい気持ちでやっているわけだし。そういう中でこういうゲームができて、またあしたやれたらいいんじゃないですか」
この地から授かるパワーを、復活した勢いを、簡単に止めない。きょうも勝って、真の逆襲につなげる。
■五回に3ランを放った福留について濱中治打撃コーチ
「(本塁打は)きょう一番、大きかった。ここ一番で打ってくれる集中力はすごい」 ◇データBOX◇ ◎…福留の 1試合 4打点は2018年 9月 1日のDeNA戦(甲子園)以来。福留のNPBでの1試合最多打点は「6」で、これまで 3度記録。阪神では2013年 4月19日のヤクルト戦(甲子園)でマークしている(ほかに中日時代に 2度)。
7回にダメ押しの 2点打を放った近本光司外野手。プロ初の 3打点だ=横浜スタジアム
これがE評価? 近本光司外野手が巧みなバットコントロールを見せつけた。
2回に追加点となる「適時2塁打」、 7回二死満塁でもダメ押しの「左中間2点適時打」を放って 3打点をマーク。今季 6度目となるマルチ安打で打率を「2割9分3厘」とした。「追い込まれてから粘ることもできた。三振も頭に出てくるけど、後ろのバッターにつなげるように意識しています」。新人で12球団一番乗りとなる「プロ1号」をマークし、ここまで「3本塁打」を記録。身長 170センチの身体から生み出す、豪快なスイングも特徴的だ。
7回表阪神二死満塁、近本光司外野手は左中間適時打を放ちガッツポーズ=横浜スタジアム
発奮材料がある。eスポーツでも使用されているゲームソフト「実況パワフルプロ野球2018」(コナミ)が23日に無料アップデートされ、「ドラ1」の近本が登場。走力はもちろん「A」評価だが、打撃ではパワー、ミートともに「E」評価だった。伝え聞いた近本は、苦笑いで「シーズンが終わったときにどれだけ(能力が)上がっているかですね」と評価急上昇を誓っていた。 5回には 2盗も成功させ、今季 3盗塁目。こちらは「A評価」を証明。現実の世界では、パワプロの能力値を裏切る活躍を見せつけている。成長著しい新顔が、虎を引っ張る。
7回、「2点適時打」を放ちガッツポーズする近本光司外野手=横浜スタジアム
昨年を知らない黄金ルーキーも、横浜を大好きになった。「D1位」・近本光司外野手(大阪ガス)は 6打数 2安打で、プロ最多となる 3打点。 5戦連続安打で快勝を呼び込んだ。
「三振っていうのは頭に出てくるんですけど、そういうところでもしっかり粘れるように、後ろのバッターにつなげるようにやっていきたい」
まずは 2- 0の 2回二死 3塁。追い込まれながらも粘りを見せて 8球目、外角低めのカットボールを左中間へ運ぶ「適時2塁打」で貴重な追加点。さらに 6- 0とリードを広げた 7回は無死満塁から「D3位」・木浪聖也内野手(ホンダ)、青柳が凡退し、二死満塁となったところで打席へ。いけいけムードがしぼみかねない場面で、中前へ 2点適時打でダメ押しした。矢野監督も「近本もあそこで、二死になってから打ったっていうのは大きかったと思う」と手放しで称賛した。
2回、「適時2塁打」を放った近本光司外野手=横浜スタジアム
自身最多の 3打点には「考えてなかったです」とにっこり。連続試合安打も「5」に伸ばしたが、久しぶりに決めたのが盗塁だ。 5回先頭、遊撃・大和の失策で出塁すると糸井の打席で 2ボールからの 3球目で決めた。 9日DeNA戦(甲子園)以来、11試合ぶりで今季 3つめ。ここまで盗塁死は 4で、打席以上に自慢の足はプロの壁にぶつかっていた。それでも果敢に攻めていく気持ちは失っていなかった。
トップバッターの座を手中に収めつつある背番号「5」。まだ「最下位」に沈む猛虎を、ルーキーが引っ張りあげる。
梅野隆太郎捕手が今季 4度目の「猛打賞」で首位打者キープだ。
2打席凡退後、 5回に上茶谷から中前に運ぶと、 7回と 8回には 2打席連続で左前に運んだ。直近の巨人戦は 2試合無安打だったが打率を「3割7分5厘」に上げた。「カード頭に勝ててアドバンテージが取れたのは良かったです」。受けては青柳らを好リード。攻守にわたる活躍で「連敗ストップ」に貢献した。
7回表阪神無死 2塁、左前安打を放った梅野隆太郎捕手=横浜スタジアム
「6番・捕手」でスタメン出場した梅野は 5回の第 3打席から中前、左前、左前と打ちまくり、今季 4度目の「猛打賞」。「打率0.375」で首位打者を堅持した。 3試合ぶりの安打に「何とか今週打ちたい気持ちだった」とホッとした表情。若手投手陣をリードしての完勝に「(カードの)頭で勝つと、アドバンテージになる。とれてよかった」と声を弾ませた。
※ 4月24日の予告先発は、DeNA・大貫晋一投手(25)ー阪神・才木浩人投手(20)です。
昨年の屈辱を跳ね返して、全員野球でファン皆が待ち望む「二文字」に向かって、全員で力を合わせて進め!
ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
2018年の悔しい結果を打ち破るため、選手・監督・コーチ・スタッフ・フロント、そしてファンの皆さんも全員が、どんな状況でも「オレがやってやる」「オレが決めてやる」という強い闘志をもって 1年間戦っていこう。という思いをスローガンとして表現しています。
※このスローガン・デザインは2019年のシーズンロゴとしても展開してまいります。
2019年オープン戦順位表
2019年 公式戦 順位表
2019年 公式戦 日程と結果(04月)
2019年 公式戦 日程と結果(05月)