●阪神は 2回に梅野隆太郎捕手(27)の「4号ソロ」を含む 8長短打を集めて 7点を先制した。広島先発アドゥワ誠投手(20)は 2回 10安打 7失点で降板。広島は 6回に単打 5本と 2四球に 3つの敵失を絡めて 5点を返した。阪神先発オネルキ・ガルシア投手(29=中日)は 5回 2/3を投げ10安打 5失点で降板。阪神が 6回途中から継投で逃げ切り、広島戦の連敗を「6」で止めた。ガルシアは「2勝」目。広島は連勝が「5」で止まった。先発アドゥワが「2敗」目。猛虎打線がコイに食いかかった。 2回に 8安打を浴びせて一挙 7得点を奪った。火付け役は選手会長の梅野隆太郎捕手(27)だった。 2回先頭で打席に入ると広島先発アドゥワの 3球目、 140キロ直球をバックスクリーンに運んだ。守護神ラファエル・ドリス投手(31)が盤石の投球で脅威のクリーンアップを封じた。 2点リードの 9回、先頭はこの日、「猛打賞」のサビエル・バティスタ内野手(27)だ。低め速球で投ゴロに詰まらせると、鈴木誠也外野手(24)も遊ゴロ、西川龍馬外野手(24)も速球で左飛に仕留めた。リーグトップの中日鈴木博志投手(22)に 1個差に迫る、今季「13セーブ」目を挙げた。猛虎打線がコイに食いかかった。 2回に 8安打を浴びせて一挙 7得点を奪った。火付け役は選手会長の梅野だった。序盤の大量得点で、先発ガルシアを援護した。
●糸井嘉男外野手(37)が大台に到達した。 1回に広島アドゥワから受けた死球で史上21人目となる通算 100死球となった。歴代最多は清原和博元内野手(51=西武、巨人、オリックス)の 196死球。長きに渡り内角を攻められる強打者の証しでもある。
●梅野隆太郎捕手(27)が 2日の広島戦(マツダ)で 2回に先制の「4号ソロ」を放った。 2ボールからの 3球目、 140キロ直球を振り抜くと打球はぐんぐん伸びてバックスクリーンに飛び込んだ。 5月22日のヤクルト戦(甲子園)以来のアーチで先発のガルシアを援護した。
●近本光司外野手(24=大阪ガス)は 1- 0の 2回一死 2、 3塁で右前適時打を放ち、リードを広げた。初回の右前打と合わせて 4試合ぶりのマルチ安打。それでも 5回二死 2、 3塁の得点機で 3ゴロに倒れたことを反省。貪欲だった。
●「4番」の大山悠輔内野手(24)は 1回に 3試合ぶりとなる中前打を放つと、 2回は 3点を奪い、なお二死 1、 3塁で右翼フェンス直撃の 2点 3塁打。また初の「5番」で起用されたジェフリー・マルテ内野手(27=エンゼルス )は 2回、大山に続いて左前適時打。これで「6試合連続安打」だ。
●阪神は守屋が好救援。 6回にガルシアが 5点を失い、ピンチの場面で、「2番手」で登板した。「4番」鈴木を 148キロの直球で見逃し三振に仕留め「絶対に抑えようという気持ちで行った」と誇らしげだった。 7回からは藤川球児、Pジョンソン、ドリスが得点を許さなかった。
●大腸がんからの完全復活を目指す原口文仁捕手(27)が、実戦復帰後初の本塁打を放った。ウエスタン・リーグのソフトバンク戦(丹波)に「4番DH」で先発し、 3回に笠谷から左翼へ「3ラン」を運んだ。矢野監督も評価した。 5月 8日に実戦復帰し、ここまで18試合で53打席をこなし、「打率1割9分6厘、1本塁打、7打点」。球団の「代打安打記録23本」を持つ男が、 1軍昇格へ確実に歩みを進めている。
●プロ野球は 2日、各地でセ、パ両リーグの 6試合が行われ、セは球団初の「リーグ4連覇」を目指す広島が「首位」、パは楽天が「1位」で交流戦前最後の試合を終えた。交流戦は 4日に西武-広島(メットライフドーム)、楽天-巨人(楽天生命パーク宮城)、ソフトバンク-中日(ヤフオクドーム)などナイター 6試合で始まる。
記事をまとめてみました。
<広島 5- 7阪神>◇第12回戦◇阪神 5勝 7敗 0分◇ 2日◇Mazda Zoom-Zoom スタジアム広島(通称:「マツダスタジアム」)
阪神は 2回に梅野の「4号ソロ」を含む 8長短打を集めて 7点を先制した。広島先発アドゥワは 2回 10安打 7失点で降板。
広島は 6回に単打 5本と 2四球に 3つの敵失を絡めて 5点を返した。阪神先発ガルシアは 5回 2/3を投げ10安打 5失点で降板。
阪神が 6回途中から継投で逃げ切り、広島戦の連敗を「6」で止めた。ガルシアは「2勝」目。広島は連勝が「5」で止まった。先発アドゥワが「2敗」目。
9回から登板したラファエル・ドリス投手=Mazda Zoom-Zoom スタジアム広島
阪神 守護神ドリス投手が盤石の投球で脅威のクリーンアップを封じた。 2点リードの 9回、先頭はこの日、「猛打賞」のバティスタだ。低め速球で投ゴロに詰まらせると、鈴木も遊ゴロ、西川も速球で左飛に仕留めた。
「 1人 1人、集中して投げたよ」。リーグトップの中日鈴木博に 1個差に迫る、今季「13セーブ」目を挙げた。
2回表阪神無死、梅野隆太郎捕手は「中越え本塁打」を放った=Mazda Zoom-Zoom スタジアム広島
猛虎打線がコイに食いかかった。 2回に 8安打を浴びせて一挙 7得点を奪った。
火付け役は選手会長の梅野だった。 2回先頭で打席に入ると広島先発アドゥワの 3球目、 140キロ直球をバックスクリーンに運んだ。「4号ソロ」に梅野は「狙い球を一発で仕留めることができました。ガルシアのために先制することができて良かったです。しっかりとリードできるように頑張ります」と振り返った。
2回裏阪神無死、「中越え先制ソロ本塁打」を放ちナインと笑顔でハイタッチする梅野隆太郎捕手。後方は矢野燿大監督=Mazda Zoom-Zoom スタジアム広島
その後は一死 2、 3塁のチャンスを作り、「1番」近本も続いた。好機で初球をはじき返して右前 2点適時打。「ガルシアがしっかりとバントを決めてくれたので、思い切って打ちにいくことができました。追加点を取ることができて良かったです」。
まだ終わらない。二死 1、 3塁では「4番」大山が右翼フェンス直撃の適時 3塁打を放った。「昨日、一昨日とチームに迷惑をかけていたので、何としても打つという気持ちでいきました。チームの良い流れに乗ることができました」。
序盤の大量得点で、先発ガルシアを援護した。
阪神先発オネルキ・ガルシア投手=Mazda Zoom-Zoom スタジアム広島
阪神先発のオネルキ・ガルシア投手が 5回 2/3を10安打 5失点(自責 2)で降板した。
前回登板した 5月26日DeNA戦(横浜)では完封勝利で移籍後初白星をゲットしており「いい感じで過ごせたので、これを続けていきたい。(前回は)コントロールがよかった。今回もしっかりと自分のピッチングがしたい」と真っ赤に染めた頭で、首位広島に挑んでいた。
この日は降板までに味方の失策が 4つあり、うまくリズムに乗ることができなかった。
勝利の瞬間、矢野燿大監督はコーチと握手=Mazda Zoom-Zoom スタジアム広島
阪神は 2日、広島戦(マツダ)に 7- 5で勝利。広島戦の連敗を「6」で止めた。 2回に梅野の先制弾を皮切りに、一挙 7得点。 6回に 5点をかえされたが、強力救援陣で逃げ切った。
「( 2回は)最高の形でみんなつないでね、あそこで一気に流れを持って来られた」と矢野監督。「今の広島って、もちろん、強いなっていうのは感じているし。『2連敗』して、その前から連敗が続いていると、もちろん俺らも分かってるんだけど。きょう、止められたっていうのは、価値は相当大きいと思う」。
広島に勝利しオネルキ・ガルシア投手(左から 4人目)とタッチする矢野燿大監督=Mazda Zoom-Zoom スタジアム広島
貯金「5」、首位広島とは「4ゲーム」差で 4日からの交流戦へ。「貯金という部分では、 2試合やられたというのはあるけど、結果(広島 3連戦で) 1個しか減っていないんでね。そういう形で交流戦に臨めるのは、すごく意味のある勝ちやと思う。球児(藤川)もね、みんな(投手陣が)しんどい場面で、しっかりウチらしいつなぎをしてくれた。そういう戦いを、交流戦もやっていけたらなと思う」と意気込んだ。
▼阪神は「29勝24敗2分け」の「勝率5割4分7厘、2位」で交流戦を迎える。これで 3年続けて、リーグ戦中断時に「2位」。首位広島と「4ゲーム」差は昨年と全く同じだ。
もっとも18年は交流戦で「6勝11敗1分け」と大きく負け越し、さらに再開後のリーグ戦でも「33勝47敗1分け」の「勝率4割1分3厘」と失速。「最下位」に沈んでいる。今季は反撃態勢を整えたい。
1回表阪神二死、糸井嘉男外野手は死球を受ける=Mazda Zoom-Zoom スタジアム広島
糸井嘉男外野手が大台に到達した。 1回に広島アドゥワから受けた死球で史上21人目となる通算 100死球となった。
歴代最多は清原和博(西武、巨人、オリックス)の 196死球。長きに渡り内角を攻められる強打者の証しでもある。
2回、右ヒットを放った糸井嘉男外野手=Mazda Zoom-Zoom スタジアム広島
糸井は「3番・右翼」でスタメン復帰。 1回にアドゥワから通算 100個目の死球を受けると、 2回二死 1塁では右前打を放ち、ビッグイニングを演出した。今季初欠場となった前日 1日の試合後、矢野監督が「あした行くよとか、ちょっと言える感じじゃないかな」と話すなど心配された中、 3打数 1安打で 6回の守備から退いた。
2回、本塁打を放った梅野隆太郎捕手=Mazda Zoom-Zoom スタジアム広島
梅野隆太郎捕手が 2日の広島戦(マツダ)で 2回に先制の「4号ソロ」を放った。
「狙い球を一発で仕留めることができました。ガルシアのために先制することができて良かったです。しっかりとリードできるように頑張ります」
2ボールからの 3球目、 140キロ直球を振り抜くと打球はぐんぐん伸びてバックスクリーンに飛び込んだ。 5月22日のヤクルト戦(甲子園)以来のアーチで先発のガルシアを援護した。
梅野隆太郎捕手が 2回、先制の「4号ソロ」。豪快に突破口を開いた!=Mazda Zoom-Zoom スタジアム広島
痛快コイ倒! 梅ちゃんが点火!! 阪神は首位広島に 7- 5で勝ち、同戦の連敗を「6」で止めた。梅野隆太郎捕手が 2回、対カープ 8試合ぶりの先制点となる「4号ソロ」を放ち、ここから一挙 7点。一発を放てば昨年から「9連勝」の“不敗弾”で貯金を「5」に増やし、ゲーム差も「4」。さあ、 4日のロッテ戦(ZOZOマリン)から勝負の交流戦だ!!
真っ赤に染まるマツダスタジアムのバックスクリーンに突き刺す白球が、虎を“呪縛”から解き放った。鯉アレルギーに終止符を打つ豪快弾。梅野が打てば、勝つ!!
「しっかり自分のスイングができたし、ホームランはバッテリーも嫌なものですし。自分としても1打席目に出たのは大きかったですね。(広島相手に)『3タテ』と『1勝2敗』は違うと思います」
首位カープを叩き、充実感をにじませた。 0- 0の 2回先頭。 2ボールからアドゥワの 140キロを一閃。 5月22日のヤクルト戦(甲子園)以来、 9試合ぶりの「4号ソロ」がチームを勇気づけた。
梅野隆太郎捕手の先制弾でガックリのアドゥワ誠投手に、虎打線が襲いかかった=Mazda Zoom-Zoom スタジアム広島
負ければ広島戦「7連敗&2カード連続3連敗」、首位と今季最大「6ゲーム」差に広がる危機だった。しかも「6連敗」中、すべて先制点をとられてきただけに価値がある。広島戦に限らず、虎は今季、先制したら滅法強い(これで11連勝)。点火された打線は打者12人、 8安打の猛攻で、今季最多の 1イニング 7得点だ。
梅野は打者一巡した 2打席目も右前打を放ち、 7回は左翼線 2塁打で今季 5度目の「猛打賞」。しかも昨年 6月27日のDeNA戦(横浜)の「3号」から、一発を放てば「9連勝」! 今季 4戦全勝と“梅野伝説”も継続し「結果としてそう出ているのは、自分が打ったところで何とか守り抜いているのかも。そういうツキを持ってこれるようにできればいい」と笑った。
プロ 6年目。マスクをかぶり、何百人という打者との読み合いを制して昨季ゴールデングラブ賞に輝いた経験は、そのまま相手投手を打ち砕く攻撃力に生きている。
「この場面は(体の)近いところを突いてくるなとか、外に来そうだなとか。(相手の意図が)わかるようになってきているのかなと思います。読みを当てて割り切っていかないと、率はあがってこない」。「打率0.314」は堂々の「リーグ5位」。正捕手としての責任と実績が好循環を生む。
7回、梅野隆太郎捕手は「左越え2塁打」を放った=Mazda Zoom-Zoom スタジアム広島
さらに「大事にしているのは、最低限だけど最高の結果になるようにということ。『8番』でやってきたことが今につながっています」。今季は「6番」が多いが、昨年まで投手の前の「8番」が多かったことも“考える打撃”に役立っているという。
矢野監督は「( 2回は)最高の形でみんなつないだ。(交流戦前に)すごく意味のある勝ち」と笑顔。「本当、リュウ(梅野)がよく頑張ってくれているというのが、ここまで振り返るとしたらあるんちゃうかな」。貯金「5」、広島と「4差」の「2位」につける55試合の原動力として名指しした。
「交流戦に入っても、とにかく上を目指して。追われるほうがきつい。どんどん勢いを作り出して、勢いのあるチームで戦えたら最高」と梅野。交流戦でも攻守の要として、猛虎を勝利へ導き続ける。
■濱中治打撃コーチ
「アドゥワのストレートを打てないと話にならない。ストレートをいかに捉えられるかというのは、ミーティングで選手をはじめスコアラーと話していた。梅野のホームランからうまいことつないでくれた」
2回裏阪神一死 2、 3塁、右前に適時打を放った近本光司外野手=Mazda Zoom-Zoom スタジアム広島
近本光司外野手は 1- 0の 2回一死 2、 3塁で右前適時打を放ち、リードを広げた。
初回の右前打と合わせて 4試合ぶりのマルチ安打。「自分の中ではいい形で打てた。しっかり1本、と毎試合思っている」。それでも 5回二死 2、 3塁の得点機で 3ゴロに倒れたことを反省。「いいところでもう 1本出れば楽に試合を運べた。チャンスに強くなれるよう練習します」と貪欲だった。
2回、2点適時打を放った近本光司外野手=Mazda Zoom-Zoom スタジアム広島
「D1位」・近本光司外野手が 2回、 1点を先制し、なお一死 2、 3塁からアドゥワの初球 141キロを振り抜いた。 2塁手・菊池涼のグラブを弾いて右前に運ぶ 2点打。 5月 5日のDeNA戦(甲子園)以来、 102打席ぶりのタイムリーを記録した。
「 1打席目に自分の中ではしっかりいい形で打てたので、その後もよかったかなと思います」
得点圏での安打も実に19打席ぶり。 2安打 2打点で勝利に貢献した。
それでも「しっかり一本打とうというのは毎試合思っています。いいところで打てたら、もっと試合が楽だったと思うので。チャンスに強くなれるように練習していきます」と 7回二死満塁での 2ゴロを反省。得点圏打率は「0.289」。近本が打てば、やはりチームは乗る。
2回、適時打を放ったジェフリー・マルテ内野手=Mazda Zoom-Zoom スタジアム広島
「4番」の大山は 1回に 3試合ぶりとなる中前打を放つと、 2回は 3点を奪い、なお二死 1、 3塁で右翼フェンス直撃の 2点 3塁打。「最終的に 2点差なので 1点でも多くというのが大事。そういう意味ではよかった。(ただ)その後の 1点を取っていけるように」と気を引き締めた。また初の「5番」で起用されたマルテは 2回、大山に続いて左前適時打。「(ガルシアと) 2人とも下( 2軍)で苦しい思いをしてきたし、お互いに結果が出始めてよかった」。これで「6試合連続安打」だ。
2回表阪神2死一、三塁、高山俊外野手は右前適時打を放った=Mazda Zoom-Zoom スタジアム広島
3年前の新人王が逆襲のゴングを鳴らした。高山俊外野手が、 2年ぶりの「猛打賞」となる 3安打1打点と気を吐いた。今季 4試合目のスタメンとなる「7番」左翼で出場。 6点リードの 2回第 2は右前適時打を放ち、一挙 7点のビックイニングを締めた。
鋭いスイングだった。 2回二死 1、 3塁の場面。 1ストライクから広島アドゥワの変化球を強振すると、打球は右翼にはずんだ。「(スタメンは)だいぶ久しぶりだったんですけど、まず結果が出たことは良かった」。 5回に右前打を放つと、 7回には内角低めの変化球をすくい上げる“ゴルフ打ち”で中前打に。21試合ぶりの先発出場で17年 6月 2日の日本ハム戦以来、ちょうど 2年ぶりの「猛打賞」で存在感を発揮した。
5回裏広島一死満塁、田中広輔内野手の左前安打で本塁へ悪送球した高山俊外野手=Mazda Zoom-Zoom スタジアム広島
チームのピンチも高山にはチャンスだ。不動のレギュラー福留が前日 1日に「右ふくらはぎの筋挫傷」で出場選手登録を抹消された。ぽっかりと空いた左翼のポジション。矢野監督は「もう 1回、レギュラーに返り咲くというのを目標に置いていると思う。アイツにとって本当に大きなチャンスがきていると思う」とハッパを掛けた。
進化しつつある。昨秋キャンプでは高く構えていたバットを上下に動かしてタイミングを取るなど新たな打法を試行錯誤。守備でも筒井外野守備走塁コーチから「アクセントを付けていこう」とアドバイスされ、動きを見直した。ボールの追い方、目線のやり方からメリハリを意識。レギュラー奪還へ総合力アップを目指した。
7回表阪神一死 1塁、高山俊外野手は中前打を放った=Mazda Zoom-Zoom スタジアム広島
「だいぶ出遅れているのでまだまだです。今日は今日で終わったので、また次、試合に出られたら頑張りたいです」。 5月29日の巨人戦では、「代打満塁サヨナラ本塁打」の離れ業をやってのけた。急激に注目度も増してきたが、表情を緩めることはない。苦しんだ時間が長かったからこそ、一喜一憂はしない。交流戦では福留の穴を埋める活躍も期待される。 1歩ずつ前進し、完全復活を期す。
◆高山の猛打賞 17年以来2シーズンぶり。前回も奇しくもこの日と同じ 6月 2日で、日本ハム戦に「3番左翼」でフル出場して 3安打だった。なお高山の「猛打賞」は、新人だった16年に「13度」、 2年目の17年に「3度」あり、今回が「通算17度」目。
5回裏広島一死満塁、田中広輔内野手の左前安打で本塁へ悪送球する高山俊外野手=Mazda Zoom-Zoom スタジアム広島
高山が 2、広島戦(マツダ)で2017年 6月 2日の日本ハム戦(甲子園)での 3安打以来、 730日ぶりの「猛打賞」をマークした。
「気持ちは 1打席 1打席集中していますけど、球種を張ってみたり、そういうことをしながらできたので、良い結果になったかなと思います。だいぶ出遅れているので、きょうはきょう。 3本打てたのは良いことですけど。次の試合出られたら頑張ります」
右ふくらはぎ筋挫傷の影響もあって 1日に抹消された福留に代わって、「7番・左翼」で 5月 6日のヤクルト戦(神宮)以来のスタメン出場。一挙 7得点した 2回に、梅野の先制弾後にアドゥワから四球を選ぶと、一巡した二死 1、 3塁で右前適時打。 6回は九里から右前打、 8回一死 2塁で菊池保から技アリの中前打を放った。矢野監督も「アイツ自身もこのチャンスを逃したくないという思いで1回1回打席に立ってる」と期待した。
2回表阪神二死 3塁、左前に適時打を放ったジェフリー・マルテ内野手=Mazda Zoom-Zoom スタジアム広島
阪神新外国人マルテ内野手が状態を上げてきた。猛攻を見せた 2回二死 3塁。痛烈なゴロで 3遊間を破るタイムリーを放った。 9回も左翼フェンス直撃のヒットを打つなど、 6試合連続安打にのばした。 「アプローチができてきた。タイミングも取れてきている」と手応えは十分だ。前日 1日は「3番」に座り、この日は「5番」。存在感たっぷりの打撃だ。
勝利し、梅野隆太郎捕手(左から 4人目)らナインを迎える矢野燿大監督((左から 3人目)=Mazda Zoom-Zoom スタジアム広島
阪神は守屋が好救援。 6回にガルシアが 5点を失い、ピンチの場面で、「2番手」で登板した。「4番」鈴木を 148キロの直球で見逃し三振に仕留め「絶対に抑えようという気持ちで行った」と誇らしげだった。
7回からは藤川、ジョンソン、ドリスが得点を許さなかった。矢野監督は「すごく難しい場面であいつ(守屋)の良さが出た。しっかりうちらしいつなぎをしてくれた」とねぎらった。
<ウエスタン・リーグ:阪神5-1ソフトバンク>◇2日◇丹波市立春日総合運動公園「春日スタジアム」
大腸がんからの完全復活を目指す阪神原口文仁捕手(27)が、実戦復帰後初の本塁打を放った。ウエスタン・リーグのソフトバンク戦(丹波)に「4番DH」で先発し、 3回に笠谷から左翼へ「3ラン」を運んだ。
矢野監督も「勝負強い打者なので、ファンの皆さんもフミが帰ってくる姿をめちゃくちゃ楽しみに待っていると思う」と評価した。 5月 8日に実戦復帰し、ここまで18試合で53打席をこなし、「打率1割9分6厘、1本塁打、7打点」。球団の「代打安打記録23本」を持つ男が、 1軍昇格へ確実に歩みを進めている。
阪神原口文仁捕手=阪神鳴尾浜球場 (2019年 5月 8日撮影)
阪神 2軍は 2日、ソフトバンク戦(丹波)に 5- 1で勝利。大腸がんからの完全復活を目指す原口文仁捕手が「4番・DH」で出場し、 3回に実戦復帰後、初本塁打となる「3ラン」を放った。
うれしい実戦復帰後初アーチだ。原口が 3回、笠谷から「左翼へ3ラン」。 1試合 4打点と活躍した。広島で知らせを聞いた矢野監督も「勝負強い打者なので、ファンの皆さんもフミ(原口)が帰ってくる姿をめちゃくちゃ楽しみに待っていると思う」と 1日でも早い 1軍復帰を心待ちにした。
プロ野球は 2日、各地でセ、パ両リーグの 6試合が行われ、セは球団初の「リーグ4連覇」を目指す広島が「首位」、パは楽天が「1位」で交流戦前最後の試合を終えた。
交流戦は 4日に西武-広島(メットライフドーム)、楽天-巨人(楽天生命パーク宮城)、ソフトバンク-中日(ヤフオクドーム)などナイター 6試合で始まる。
各チームが18試合を戦い、 5年ぶりに「優勝」を争う方式で行われる。昨季までの 4年間はリーグ対抗色を強調し、最高勝率球団と合計勝利数の多いリーグに所属する球団に賞金が分配されていた。
「マイナビオールスターゲーム2019」につきましては、日本野球機構(NPB)オフィシャルサイト/マイナビオールスターゲーム2019を参照して下さい。
昨年の屈辱を跳ね返して、全員野球でファン皆が待ち望む「二文字」に向かって、全員で力を合わせて進め!
ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
2018年の悔しい結果を打ち破るため、選手・監督・コーチ・スタッフ・フロント、そしてファンの皆さんも全員が、どんな状況でも「オレがやってやる」「オレが決めてやる」という強い闘志をもって 1年間戦っていこう。という思いをスローガンとして表現しています。
※このスローガン・デザインは2019年のシーズンロゴとしても展開してまいります。
2019年 公式戦 順位表
2019年 公式戦 日程と結果(05月)
2019年 公式戦 日程と結果(06月)