第94回全国高校野球選手権大会第13日 ▽準々決勝
東海大甲府 8― 4作新学院(21日・甲子園)東海大甲府(山梨)、明徳義塾(高知)が準決勝進出を決め、ベスト 4が出そろった。
東海大甲府が 2年連続の 4強入りを目指した作新学院(栃木)を 8― 4で下し、 8年ぶりのベスト 4に進出した。22日の準決勝で光星学院(青森)と対戦する。
明徳義塾は 1― 1の 6回に福丈幸投手( 3年)の適時打で勝ち越し、倉敷商(岡山)を 4― 1で振り切り、優勝した2002年以来となる10年ぶりのベスト 4に進出し大阪桐蔭(大阪)と対戦する。
日本高野連は21日、岐阜国体の高校野球硬式の部( 9月30日~10月 3日・岐阜長良川など=公開競技)への出場が決まっていた作新学院が辞退し、補欠1位校の仙台育英(宮城)が繰り上がりで出場すると発表した。記事をまとめてみました。
東海大甲府、明徳義塾が準決勝進出を決め、ベスト 4が出そろった。
東海大甲府は石井の大会第50号本塁打など18安打を放って得点を重ね、右腕神原が13安打を許しながらも完投。 8- 4で作新学院を破り、 8年ぶりの 4強入りを果たした。山梨県勢は甲子園通算60勝目。
明徳義塾は 4回に宋の本塁打で追いつき、 6、 8回の好機には福の適時打で加点。 4- 1で倉敷商を退け、優勝した2002年以来10年ぶりの準決勝に進んだ。
22日は明徳義塾-大阪桐蔭、東海大甲府-光星学院(青森)の準決勝を行う。
東海大甲府が 2年連続の 4強入りを目指した作新学院を 8― 4で下し、 8年ぶりのベスト 4に進出した。
8回無死、東海大甲府・石井が左越えに本塁打を放った(中)
東海大甲府の石井信次郎捕手( 3年)が本塁打を放ち、今大会の本塁打数が通算50本で単独 2位となった。 1大会の本塁打数は20066年の第88回大会の60本が最多。 2、 3回戦では無安打だっただけに「やっと貢献できた」と笑みを浮かべた。
エース神原友( 3年)を懸命にリード。「神原はいつもの調子じゃなかった。失投も多かった。打ってやらないといけない、と思っていた」と話した。
東海大甲府が18安打で 8点を挙げた。東海大甲府は 2― 2同点で迎えた 5回に田中隆太外野手( 3年)の適時打などで 2点を勝ち越し、 6回以降も得点を重ねた。 8回には石井の大会第50号となるソロ本塁打などで 2点を挙げた。エース神原友投手( 3年)が毎回のように走者を許し13安打されながらも、粘り強くコースに投げ分けて、 4失点完投作新学院の反撃を振り切った。
準々決勝で敗退し、高山( 2)の肩を抱く作新学院・大谷
作新学院が東海大甲府に敗れ、 2年連続の 4強入りを逃した。先発の筒井茂投手( 3年)から 3投手で相手打線に合計18安打を許して 8失点。作新学院は投手陣の制球が甘くなり、東海大甲府の勢いを止められなかった。打線は13安打を放ったが、要所を締められた。
小針崇宏監督(29)は「守備のミスが大きかった。( 5回) 1死満塁からダブルプレーが取れなかったのが大きい。その後の粘り強さは選手たちをたたえたい」と話した。
【戦評】東海大甲府が18安打で 8点を挙げた。同点で迎えた五回に田中の適時打などで 2点を勝ち越し、 6回以降も得点を重ねた。神原は毎回のように走者を許したが、粘り強くコースに投げ分けて、 4失点完投。作新学院は投手陣の制球が甘くなり、東海大甲府の勢いを止められなかった。打線は13安打を放ったが、要所を締められた。
甲子園通算40勝、節目の白星で10年ぶりの 4強を決めた明徳義塾は馬淵監督の洞察力で相手投手を攻略した。
明徳義塾は 1― 1の 6回に福丈幸投手の適時打で勝ち越し、終盤にも加点。倉敷商を 4― 1で振り切り、優勝した2002年以来となる10年ぶりのベスト 4に進出し大阪桐蔭と対戦する。
明徳義塾が福丈幸投手の投打にわたる活躍で接戦を制した。緩急をつけて球を低めに集め、 8安打 1失点で完投。打線は先制された直後の 4回に宋外野手のソロ本塁打で同点とし、 6回には福丈幸投手の適時打で勝ち越し。 8回にも福丈幸投手の適時打で加点した。
9回裏倉敷商一死 1、 2塁、片山を 3塁ゴロ併殺に打ち取り喜ぶ福丈幸投手
倉敷商は 3回に藤井の本塁打で先行したが打線がつながりを欠き、好投の西隆聖投手( 3年)を後押しできなかった。
倉敷商は主将の藤井が 2試合連続の本塁打を放ったが、初の 4強には手が届かなかった。
倉敷商のエース西のシンカーに手こずっていた打線に「シンカーを投げる前やカウントが悪くなるとストレートがくる。それを狙え。少々ボールでも打っていけ」と指示。 5回まで本塁打で入れた 1点のみでわずか 4安打、毎回三振だったが、西が投げた 6回からの 3イニングは7安打 2得点。指示に徹した打撃で倉敷商を引き離した。
完投で準決勝進出を決め、ガッツポーズで喜ぶ明徳義塾・福丈幸投手
甲子園常連の明徳義塾も 4強は全国制覇した2002年以来、10年ぶり。準決勝は春夏連覇を狙う大阪桐蔭と激突する。「桐蔭さんは横綱、ウチは前頭。持っているものを全てぶつけるだけ」と謙そんする馬淵監督だが、派手ではない分、しっかり地に足の着いた落ち着きを感じるチームを率い、連覇の夢を砕く算段は頭に描いているようだった。
今春の選抜大会では初戦敗退してから、積極性を意識して練習に取り組んできた。藤井は「 8、 9回は安打でつなげた。自分たちらしい野球を最後まで貫けた。後輩にはベスト 4を目指してほしい」と涙があふれた。
ラッキーカラーはピンク! 明徳義塾が、優勝した2002年以来10年ぶりの準決勝進出を決めた。甲子園通算40勝目を挙げた馬淵史郎監督(56)は「ツキを感じますね。今日のラッキーカラーはピンク」と笑わせた。試合中、ピンチになるとピンク色のものを探したという。「倉敷商の応援団がピンクのマフラーをしていたんで、それを見ていました」。高知大会の時から携帯電話の占いでチェックを始めたそうで、嬉しそうにエピソードを明かした。
明日22日の準決勝の相手は春夏連覇を目指す大阪桐蔭。「横綱と前頭ですよ」と謙遜しながらも自信ものぞかせた。「藤浪くんは良くなっています。ストレートがシュート回転しなくなってきているし、力が抜けてゆったりしている」と評価しつつも「(藤浪投手の)クセは分かってます。挑戦ですよ。夢かなうまで」と話していた。
【戦評】明徳義塾が福丈幸投手の投打にわたる活躍で接戦を制した。緩急をつけて球を低めに集め、 8安打 1失点で完投。打線は先制された直後の 4回に宋のソロ本塁打で同点とし、 6回には福の適時打で勝ち越し。 8回にも福の適時打で加点した。倉敷商は 3回に藤井の本塁打で先行したが打線がつながりを欠き、好投の西を後押しできなかった。
日本高野連は20日、甲子園球場で国体選考委員会を開き、岐阜国体の高校野球硬式の部( 9月30日~10月 3.日・岐阜長良川など=公開競技)に出場する12校と補欠 2校を次の通り選んだ。
▽出場校:光星学院(青森)、作新学院(栃木)、東海大甲府(山梨)、桐光学園(神奈川)、新潟明訓(新潟)、天理(奈良)、大阪桐蔭(大阪)、倉敷商(岡山)、宇部鴻城(山口)、明徳義塾(高知)、浦添商(沖縄)、県岐阜商(岐阜)
▽補欠校:仙台育英(宮城)、浦和学院(埼玉)
21日、岐阜国体の高校野球硬式の部への出場が決まっていた作新学院が辞退し、補欠1位校の仙台育英が繰り上がりで出場すると発表した。
2年生の硬式野球部員が17日に、強盗容疑などで逮捕されたことを受けたもので、作新学院高の岩嶋敬一部長は「刑事処分はまだ出ていないが、自主的に判断した」と説明した。高野連は「作新学院から申し出があったので受理した」としている。
同校は不祥事が18日に発覚後、19日の 3回戦は勝ったが、21日の準々決勝で敗退した。
第 1試合作で、作新学園校が破れた…。と言っても、関東勢同志での戦い。どっちが勝っても負けても関東勢だ、関西勢だと言っている人達に取っては同じ事ですよね。第 2試合でも同じ条件だった。違うのは、関西勢同志の戦いという点だけだった。
しかし、作新学園には今大会傷が既に付いていた。その為に岐阜国体の高校野球硬式の部への辞退を申し入れることになってしまった。レギュラーでは無いのだから、今大会同様に出場しても良かったのでは無かったのではないだろうか。と、思いました。
準決勝に出場する事になった 2校は、決勝に向かって頑張って行って欲しいですね。決勝では、関東勢VS関西勢という戦いになったけれど、できれば関東勢に優勝旗を持って帰ってきて欲しいと願っています。
【準決勝】
・第 1試合(09:00):第13日 明徳義塾(高知) - 大阪桐蔭(大阪)
・第 2試合(11:30):第13日 東海大甲府(山梨) - 光星学院(青森)
【決勝】
・第 1試合(10:30):第13日 第14日第 1試合の勝者 - 第14日第 2試合の勝者
▽東海大甲府:1957年設立、山梨県甲府市にある私立高等学校で全国に14校ある東海大学付属高校のひとつ。別法人のため連携校と表記される。略称は東海大甲府だが、市内では東海と呼ばれている。
他の情報は、2012年08月20日のブログ「東海大甲府が逆転 8強進出!神原が好救援!渡辺が同点打! 」を参照してください。また、今回は東海大甲府の公式サイトとリンクしましたので、▽東海大甲府をクリックしてみてください。
▽明徳義塾:1973年設立(中学校),1976年設立(高等学校)、高知県にある私立中学校・高等学校。中高一貫教育を実施している。須崎市に本校堂ノ浦キャンパス、土佐市に竜国際キャンパスがある。
他の情報は、2012年08月19日のブログ「夏の甲子園・新潟明訓-明徳義塾 2時間18分の中断!明徳義塾、10年ぶり 8強入り! 」を参照してください。また、今回は明徳義塾中学校・高等学校の公式サイトとリンクしましたので、▽明徳義塾をクリックしてみてください。
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東海大甲府・石井、大会50号! 8年ぶり 4強進出!明徳義塾、2002年以来10年ぶりの準決勝に
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