※武藤敬司、初甲子園で豪快始球式!糸井が先制2点打!藤川が貫禄の9戦連続無失点!-1より続く!
4回、代打登場した鳥谷敬内野手は粘った末、左前に運んだ=阪神甲子園球場
鳥谷敬内野手が 5月31日広島戦(マツダスタジアム)以来、約 1カ月ぶりの安打で糸原の勝ち越し弾へ流れを呼び込んだ。
粘って粘ってもぎ取った。 3- 3の 4回。一死から「8番」木浪が安打で出塁し、「2番手」島本に代わって「代打鳥谷」がコールされた。広島先発アドゥワに対し、カウント 2- 2から 4球連続ファウル。高め直球から低めチェンジアップまで、食らいついた。フルカウントからの10球目。外角高めに浮いた 141キロ直球にバットを合わせた。鳥谷らしい、逆らわないバットコントロールで打球を左翼前に運んだ。代打で 7戦 7打席ぶりの安打。「良かったです」。試合後の本人は言葉少なでも、ベテランの一打を待ち望んだ甲子園は一気にボルテージを上げ、糸原の「勝ち越し3ラン」まで突き進んだ。
4回裏阪神1死 1塁、代打鳥谷敬内野手は左前打を放った=阪神甲子園球場
4月14日中日戦(甲子園)での先発出場を最後に、スタメンを離れて代打出場の日々が続く。今季は出場37試合中、スタメンは 6試合のみ。打率は「1割4分3厘」と、まだまだ思うような結果は出し切れていない。若手が台頭するチーム状況において、難しい代打での出場には「それはしょうがない」と割り切る。日々の練習では、若手が多く顔を出す早出の時間から決まって姿を見せる。野球に対するひたむきな姿勢で、試合に向けて準備する。
矢野監督はベテランの一打に「いつも本当に鳥谷らしく変わらず準備をして試合に臨んでいる姿を見ている。このヒットがトリ自身にもいいヒットになったと思うけど、そういう背中をみんな見て若い選手が学んでいる部分も多いと思う。これからもそういう部分でも期待しています」とねぎらった。背番号「1」の存在が、チームをさらなる上昇に導いていく。
4回裏阪神二死 1、 2塁、右越えの勝ち越し3点本塁打を放った糸原健斗内野手(中央)とタッチを交わす生還の鳥谷敬内野手(左)、木浪聖也内野手(右)=阪神甲子園球場
失いかけた試合を、一丸で取り戻す必要があった。一打でチームを 1つにできるのは、鳥谷だけだった。迷いなく託してくれた矢野監督の思いに応えるように、全身全霊で白球に食らいついた。ついに「H」のランプを灯した。誰より虎で安打を放ってきた男の36日ぶりの安打から、糸原の「決勝3ラン」につながった。
「よかったです」
鳥谷自身は、多くを語ることはなかった。だが同点の 4回に、一死 1塁で送り出したことにも、ここに懸ける、矢野監督の決意が表れていた。
直前ではピリッとしない先発の青柳を同点の 4回一死 1塁、投手を迎えたところでスパッと交代させた。鳥谷で球場の雰囲気もろとも、一気に持ってくるつもりだった。
鳥谷敬内野手(右)の久々の快音に矢野燿大監督の笑顔も弾ける=阪神甲子園球場
4球目でカウント 2- 2と追い込まれた鳥谷だったが、粘った。 4球連続ファウルで、フルカウントへ持ち込み、10球目を左前へ運んだ。出場 7試合、 7打席ぶり安打、といえば簡単だが、 5月31日の広島戦(マツダ)までさかのぼる。その後、二死 1、 2塁から糸原の「決勝3ラン」。いまだ「得点圏打率0.000(26打数0安打)」で、トンネルをさまよってきた鳥谷が久々に得点に絡み、しぶい輝きを放ち始めた。
「トリ自身もこのまま終わっていい、と思っているわけない」と期待し続けてきた矢野監督も、大きくうなずいた。「あれだけ毎日試合に出ていた選手が、なかなか出ない日々は、気持ちの中では複雑だとは思うけど。いつも本当に鳥谷らしく変わらぬ準備をして、試合に臨んでいる姿を見ている」。作戦兼バッテリーコーチだった16年のキャンプなどでも、将が朝 5時にウエートトレをしに行くと、必ず先にいるのが鳥谷だった。誰より準備をし、打った 1本だと知っている。だからこれからも切り札にする。
6月27日付サンケイスポーツ1面
「そういう背中をね、トリの背中をみんな見て、若い選手が学んでる部分も多いと思うので。これからも、そういう部分でも期待しています」 決勝点につながった、だけではない。鳥谷も指揮官も、チームも、また力強く進める。そんな 1本が、ついに出た。
■鳥谷について清水雅治ヘッドコーチ
「いつも意味はあるんだけど、結果として表れるのはうれしいことですね」
◇データBOX◇
◎…鳥谷の安打は 5月31日の広島戦(マツダ)で 2塁打を放って以来、出場 7試合、 7打席ぶり。
◎…得点は 4月14日の中日戦(甲子園)以来、出場26試合ぶり(チーム65試合ぶり)。
◎…通算 988得点は「現役単独2位(「1位」は阪神・福留の 998得点)」。
1回、安打を放った近本光司外野手=阪神甲子園球場
近本光司外野手が今季 8度目の「猛打賞」で復調をアピールした。
初回は先頭で右前打を放ち、先制点の流れを作った。「自分の仕事ができてよかった。結果が出ているから(状態が)上がっているということではない。ちょっと前から良い感じにはなってきているので…」。 6月は「月間打率1割7分9厘」と苦しんだが、 7月になって調子を戻し「結果が出たのは気持ち的にも楽になりますね」と笑顔でクラブハウスに向かった。
6回、安打を放った近本光司外野手=阪神甲子園球場
ことごとく、点につなげた。「ドラフト1位」・近本光司外野手(大阪ガス)が先頭で 3度出塁の「3安打&1盗塁」。抜群の存在感を取り戻した。
「(出塁が得点につながって)自分の仕事ができてよかったです。結果が出ると気持ちも楽になり、チームとしても流れに乗れます」
充実の仕事っぷりに胸を張った。 1回先頭で広島先発・アドゥワの 122キロを捉える右前打を放ち、糸井の 2点打で先制のホームを踏んだ。 2点差に詰め寄られた 6回先頭では一岡から中前に弾き返し、「今季19盗塁」目を成功。セ・リーグトップの中日・大島に「1」差とし、再び糸井の適時打につなげた。 8回には中前打をマークし、 6月 5日のロッテ戦(ZOZOマリン)以来、23試合ぶり今季 8度目の「猛打賞」で打率も「0.267」まで上昇させた。
8回裏阪神無死、中前打を放ち「猛打賞」とした近本光司外野手=阪神甲子園球場
矢野監督は「プレッシャーというところで近本が出ると出ないでは、うちでは大きくウエートを占めるんでね」と目を細め、近本も「ちょっと前からいい感じでした」とうなずいた。 6月の不振を乗り越え、韋駄天の勢いが再び加速し始めた。
◇データBOX◇
◎…近本は今季 8度目の「猛打賞」。 6月 5日のロッテ戦(ZOZOマリン)以来、31日&23試合ぶり。
◎…阪神の 1回 3得点以上は 6月19日の楽天戦(甲子園、● 4- 9)以来。
今季 1軍初昇格の俊介外野手が 9回に右翼の守備に就き、初出場した。
5日に先発した岩田に代わって出場選手登録。ここまで 2軍で50試合に出場し、「打率2割8分5厘、1本塁打、12打点」だった。チャンスを得た31歳は「腐ったら自分が終わるだけ。そこをモチベーションにしてやってきた」と 2軍生活を振り返り「使ってもらったところでしっかり役割を果たしたい」と力を込めた。
試合前、ティー打撃する俊介外野手=阪神甲子園球場
俊介外野手が 6日、今季初めて 1軍に昇格した。
「しっかりやってきたことを信じて、チームに貢献できるように頑張ります」
今季ウエスタンでは50試合に出場し、「打率0.285、1本塁打、12打点」。前日 5日の広島戦で 6回 1失点と好投し、「3勝」目をあげた岩田稔投手が登板機会がないため、抹消された。
3回表広島無死、曽根海成のセーフティーバントを素早く処理しアウトにした捕手梅野隆太郎=阪神甲子園球場
リフレッシュ明けの梅野隆太郎捕手が、好リードで連勝に導いた。
休養で前日 5日広島戦を欠場し、 2試合ぶりの先発マスク。先発青柳は 3失点を許したが、その後 5人の救援陣でリードを守った。「守り勝たないといけない。(救援陣が)追いつかれなかったことが今日のポイント」。 5回には中押しの犠飛も放ち、バットでも貢献した。
5回裏阪神無死 1、 3塁、梅野隆太郎捕手は左飛を放ち犠飛とする=阪神甲子園球場
2番手で登板した島本浩也投手が好救援で今季「2勝」目をマークした。
先発青柳の降板を受けて、 4回途中でマウンドに上がると 9球で打者 2人を切った。「万全というか準備はしていました。タマは甘かったけど、結果的に抑えられてよかった」と充実の表情を浮かべた。
4回、投球した島本浩也投手=阪神甲子園球場
島本が勝負どころを抑えきり、今季「2勝」目を手にした。先発青柳の後を受け、 3- 3の 4回一死 1塁で登板。アドゥワをバントミスで空振り三振、代打・菊池涼を左飛に仕留めて流れを呼び込み、 4回の糸原の「3ラン」で白星が転がり込んだ。 2/3回を無安打無失点と完璧に任務を全うし「万全というか、準備はしていたので。でも球が高かったので反省して頑張ります」と頼もしかった。
勝利投手となりウイニングボールを手にする島本浩也投手(左)と笑顔のピアース・ジョンソン投手=阪神甲子園球場
藤川球児投手が 7回を完全投球で締め、 9試合連続の無失点投球となった。
西川、坂倉を打ち取った後、鈴木をストレートで見逃し三振。
中盤まで互いに点を取り合う展開を変える好投を見せ「(試合を)落ち着かせたいと思いました。それだけです」と貫禄のマウンドを振り返った。自身13年ぶりとなる「2年連続20ホールド」以上に王手。さらにあと 4回 2/3を「自責0」で、生涯防御率が目標とする 1点台に突入する。
7回表広島無死、西川の打球で好守をみせた 1塁手マルテ内野手(右)とタッチを交わす藤川球児投手=阪神甲子園球場
7回から登板した藤川が三者凡退に抑え、鯉打線の勢いを止めた。「(試合を)落ち着かせたいとは思っていました。それだけです」。 8- 5の 7回、西川と板倉をいずれも力強い直球でしとめると、「4番」・鈴木も高めの直球で見逃し三振に斬った。これで 9試合連続無失点で今季「19ホールド」目。抜群の安定感を見せている。
※ 7月 7日の予告先発は、阪神・高橋遥人投手(23=亜細亜大學OB)ー広島・床田寛樹投手(24)です。
昨年の屈辱を跳ね返し て、全員野球でファン皆が待ち望む「二文字」に向かって、全員で力を合わせて進め!
ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
2018年の悔しい結果を 打ち破 るため、選手・監督・コーチ・スタッフ・フロント、そしてファンの皆さんも全員が、どんな状 況でも「オレ がやってやる」「オレが決めてやる」という強い闘志をもって 1年間戦っていこう。という思 いをスローガンと して表現しています。
※このスローガン・デザ インは 2019年のシーズンロゴとしても展開してまいります。
2019年 公式戦 順位表
2019年 公式戦 日程と 結果 (06月)
2019年 公式戦 日程と 結果 (07月)
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