● 106試合目で決断をくだした。矢野燿大監督(50)が初めて大山悠輔内野手(24)を「4番」から外して「6番」に降格。残り38試合、「Aクラス」入りへの逆襲に向けたメッセージだった。就任 1年目、肝入りともいえた聖域だった。「成長」を強調してきた象徴的存在が「4番・大山」で、我慢し続けてきた。しかし 9日、「3位」広島との直接対決の初戦に 4点リードから屈辱の今季最大逆転負け。大山は 4タコで覇気もなかった。今季最多タイの借金「6」、「3位」と今季最大「6.5」差と、クライマックスシリーズがかすむ数字を突きつけられ、まさに崖っ縁の状況。信念を曲げてでも、現状を打破したかった。試合前、大山本人にも直接言葉をかけて説明した。結果としては「サヨナラ弾」というこれ以上ない劇的勝利が待っていた。その上で、今後も、「4番」ジェフリー・マルテ内野手(27=エンゼルス )をしばらく継続することを明言。真の「4番」に成長するよう願いを込めて、ハッパをかけた。矢野虎にとっては、大きな変革があった節目の一戦。浮上の何よりのきっかけにしたい。
●意地の劇弾や!大山悠輔内野手が 3- 5の 9回無死 1、 2塁から右翼席に「逆転サヨナラ3ラン」を放って、チームの窮地を救った。「3位」広島相手に連敗を阻止し、再び「5.5ゲーム」差。開幕から「4番」でスタメン出場していたが、 106試合目で初めて「6番」に降格。その悔しさをひと振りで晴らした。主砲の意地とプライドが右拳を突き上げさせ、熱く、ほえた。どう喜んでいいかもわからないまま歓喜の輪に飛び込む。「6番・大山」がプロ初、劇的すぎる「サヨナラ3ラン」。ウオーターシャワーをぬぐって見上げた景色は黄色一色だった。 2点を追う 9回。先頭のマルテが中前打を放ち、ヤンハービス・ソラーテ内野手(32=前マーリンズ傘下3A)も四球。無死 1、 2塁として「6番・大山」が打席に立った。 1ボールからの 2球目、外角 147キロを振り抜くと、無我夢中で走った。着弾を見送ったときも「あんまり覚えていないです」。 7月17日の中日戦(豊橋)以来、17試合ぶりの一発は、 3年目で自己最多を更新する「12号サヨナラ3ラン」。虎をどん底から救いあげてみせた。思わずはっとして、背筋が伸びた。自分が積み上げてきたものは何なのか、一生懸命な姿勢こそ自分らしさだと気づかせてもらった。涙はみせなかった。「3位」広島とは再び「5.5」差に迫り、借金「5」。胸に秘め、燃やすプライドが確かにある。「4番」として味わった悔しさを乗り越え、大山がまた成長した。
●糸井嘉男外野手(38)が10日、出場選手登録を抹消された。ここまで 103試合に出場してきた大黒柱抜きで、虎は夏の連戦を強いられることになった。糸井は前日 9日の広島戦(京セラ)で 2盗を試み 2塁へスライディングした際、左足首に痛みを訴えて交代。試合終了を待たずに球場を後にし、大阪市内の病院で受診。「左足首の関節炎」と診断され、矢野監督も眉間にしわをよせた。糸井はここまで「打率0.314、5本塁打、42打点」。無念の離脱。代わって陽川尚将内野手(28)が出場選手登録された。
記事をまとめてみました。
<阪神 6x- 5広島>◇第20回戦◇阪神10勝10敗 0分◇10日◇京セラドーム大阪
106試合目で決断をくだした。矢野監督が初めて大山を「4番」から外して「6番」に降格。残り38試合、「Aクラス」入りへの逆襲に向けたメッセージだった。
「チームが昨日、嫌な負け方があって。そのまま何もしないで何か流れが変わりにくいのかなというのと、そういう風に自分が思うのであれば、大きく色々変えるタイミングでもあるのかなと」
就任 1年目、肝入りともいえた聖域だった。「成長」を強調してきた象徴的存在が「4番・大山」で「(「4番」を)外すのは簡単だから」と、我慢し続けてきた。
「逆転サヨナラ3ラン」を放ち、笑顔でダイヤモンドを一周する大山悠輔内野手=京セラドーム大阪
「チームにもそうだし、悠輔(大山)自身にもそうだし、どっちにもプラスがあると思って悠輔を『4番』にして。やっぱり育てたい、チームとしてそういう軸っていうのを作っていきたいというところで発進した」
しかし 9日、「3位」広島との直接対決の初戦に 4点リードから屈辱の今季最大逆転負け。大山は 4タコで覇気もなかった。今季最多タイの借金「6」、「3位」と今季最大「6.5」差と、クライマックスシリーズがかすむ数字を突きつけられ、まさに崖っ縁の状況。信念を曲げてでも、現状を打破したかった。
大喜びで大山を出迎える矢野燿大監督(左)と梅野隆太郎捕手=京セラドーム大阪
試合前、大山本人にも直接言葉をかけて説明した。結果としては「サヨナラ弾」というこれ以上ない劇的勝利が待っていたが「俺の中でいろいろ反省もあるし。悠輔に助けられた」。その上で、今後も「そんなすぐ変えるか!」と、「4番」マルテをしばらく継続することを明言。「今度は奪い取るべき立場になったのでね。でもやることは何も変わらない」と真の「4番」に成長するよう願いを込めて、ハッパをかけた。
「先を考える余裕は現状あまりないのでね。打線も課題もいっぱいありますけど、明日も向かっていきます」
虎唯一の「3割打者」の糸井が離脱し、 6回には「3番」福留、「4番」マルテと続けて満塁で凡退するなど、新打順もすべてがうまくいったわけではない。拙守も相変わらずで、手放しで喜べなかった。それでも矢野虎にとっては、大きな変革があった節目の一戦。浮上の何よりのきっかけにしたい。
大山はお立ち台で何度も汗をぬぐった=京セラドーム大阪
意地の劇弾や! 大山悠輔内野手が 3- 5の 9回無死 1、 2塁から右翼席に「逆転サヨナラ3ラン」を放って、チームの窮地を救った。「3位」広島相手に連敗を阻止し、再び「5.5ゲーム」差。開幕から「4番」でスタメン出場していたが、 106試合目で初めて「6番」に降格。その悔しさをひと振りで晴らした。
主砲の意地とプライドが右拳を突き上げさせ、熱く、ほえた。どう喜んでいいかもわからないまま歓喜の輪に飛び込む。「6番・大山」がプロ初、劇的すぎる「サヨナラ3ラン」。ウオーターシャワーをぬぐって見上げた景色は黄色一色だった。
「本当にうれしいの一言です。(劇弾は)記憶にないので、人生で初めてです」
阪神のスタメン =京セラドーム大阪
今季は前日まで全試合で「4番」。泥臭く、大山らしく主砲を背負ってきたが、 8月「打率0.161」と苦しんだ。残り38試合。「1勝」がより重くなるだけに矢野監督が託した打順が「6番・3塁」で、「4番」はマルテ。スタメンが発表されると、どよめきが起きた。
「もちろん、悔しい気持ちもありましたが、『6番』で試合に出ている以上はその打順でしっかりやるだけなので」
2点を追う 9回。先頭のマルテが中前打を放ち、ソラーテも四球。無死 1、 2塁として「6番・大山」が打席に立った。 1ボールからの 2球目、外角 147キロを振り抜くと、無我夢中で走った。着弾を見送ったときも「あんまり覚えていないです」。 7月17日の中日戦(豊橋)以来、17試合ぶりの一発は、 3年目で自己最多を更新する「12号サヨナラ3ラン」。虎をどん底から救いあげてみせた。
9回、「逆転サヨナラ3ラン」を放った大山悠輔内野手。今季初の6番降格に発奮だ=京セラドーム大阪
7回無死 2塁では右前打を放っており、今季31度目の「マルチ安打」。多くの数字でキャリアハイを出す中で、17失策は12球団最多。酸いも甘いも経験する中で、すべてが成長の糧となっている。
6月15日のオリックス戦(京セラ)。大山が 1塁走者として、福留の 2遊間への当たりで 2塁にスライディングをせずに、アウトになったあの試合だ。指揮官からも「悠輔のプレーが残念でならん。論外」と断罪された。「4番」として戦う姿勢を示せなかったことをベンチで悔いていると、清水ヘッドコーチから声をかけられた。
「悠輔、いつも一塁までは一生懸命に走っているだろ?」
歓喜のナインに出迎えられる大山悠輔内野手(背番3)。人生初の劇弾でチームの窮地を救った=京セラドーム大阪
思わずはっとして、背筋が伸びた。自分が積み上げてきたものは何なのか、一生懸命な姿勢こそ自分らしさだと気づかせてもらった。翌日、矢野監督も大山を呼び直接、声をかけていた。大山の成長こそ、虎の成長。「結果は出ちゃうけど、姿勢だけは、しっかり」という指揮官との約束を胸に、たくましくグラウンドに立ち続けている。
「チームが勝ったので、それだけです。(「6番」でも) 3度得点圏で回ってきているので。どれだけ仕事ができるか。 1試合 1試合やるだけです」
涙はみせなかった。「3位」広島とは再び「5.5」差に迫り、借金「5」。胸に秘め、燃やすプライドが確かにある。「4番」として味わった悔しさを乗り越え、大山がまた成長した。
広島にサヨナラ勝ちし、大山悠輔内野手と抱き合う西勇輝投手=京セラドーム大阪
■大山悠輔内野手について濱中治打撃コーチ
「悔しさは絶対にあるでしょうから。その悔しさをバットで返したと思う。悠輔ともちょっと話して『4番を取り返せるように頑張る』といっていた。彼の意地を見た、そういう一打だった」
◇データBOX◇
◎…阪神が今季 9度目の「サヨナラ勝ち」。「逆転サヨナラ本塁打」は、 7月30日の中日戦(○ 7- 6、甲子園)でのソラーテ以来、今季 2度目。
◎…阪神の「初代4番」は、1936年 4月29日の金鯱戦(甲子園)に「1塁」で出場した松木謙治郎氏(77歳没)。大山はルーキーイヤーの2017年に「4番」を務めており、歴代 101人目。昨季「開幕4番」のロサリオが歴代 102人目で、陽川尚将が 103人目、マルテが 104人目となる。
前日 9日の広島戦(京セラ) 2回裏阪神一死 1、 3塁、糸井嘉男外野手は 2盗に失敗し、左足を負傷し交代となる。野手は菊池涼介内野手=京セラドーム大阪
糸井嘉男外野手が10日、出場選手登録を抹消された。ここまで 103試合に出場してきた大黒柱抜きで、虎は夏の連戦を強いられることになった。
糸井は前日 9日の広島戦(京セラ)で 2盗を試み 2塁へスライディングした際、左足首に痛みを訴えて交代。試合終了を待たずに球場を後にし、大阪市内の病院で受診。「左足首の関節炎」と診断され、矢野監督も「まあ、しばらくというかちょっと先は見えないけど。無理に出させるような状況ではなかったのでね」と眉間にしわをよせた。
糸井はここまで「打率0.314、5本塁打、42打点」。衰え知らずの打棒と勝負強さで38歳となった今季も、たのもしく虎を引っ張っていたが、無念の離脱。代わって陽川尚将内野手が出場選手登録された。
※ 8月11日の予告先発は、阪神・望月惇志投手(22)ー広島・九里亜蓮投手(27=亜細亜大學OB)です。
昨年の屈辱を跳ね返し て、全員野球でファン皆が待ち望む「二文字」に向かって、全員で力を合わせて進め!
ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
2018年の悔しい結果を 打ち破 るため、選手・監督・コーチ・スタッフ・フロント、そしてファンの皆さんも全員が、どんな状 況でも「オレ がやってやる」「オレが決めてやる」という強い闘志をもって 1年間戦っていこう。という思 いをスローガンと して表現しています。
※このスローガン・デザ インは 2019年のシーズンロゴとしても展開してまいります。
2019年 公式戦 順位表
2019年 公式戦 日程と 結果 (07月)
2019年 公式戦 日程と 結果 (08月)
◇公式戦全試合実況速報 公式戦全試合をテキスト速報!タイガース迂遠実 況で 応援気分を盛り上げます。ほかにも対戦中の選手の成績が」一目で分かる「観戦モード」も必見!
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