●東京都の小池百合子知事(67)が 5日、定例会見に出席した。小池氏は直近の新規感染者数に占める割合は指摘し、繁華街における感染拡大防止に向けた呼びかけを行うとした。 5日は、新宿歌舞伎町周辺にて、都と地方自治体が連携し、街頭で都民に対する注意喚起を行う。呼びかけは、「東京アラート」発動期間中の、木・金曜日に19時~20時の間行う。週末の 2日間を設定した理由は「繁華街に行きたくなるような曜日になる」ためと説明した。「新型コロナウイルス」の影響で、来夏に延期された「東京オリンピック(五輪)・パラリンピック」について、東京都の小池百合子知事は 5日の会見で指摘した。
●野球居酒屋の底力を見せる-。東陵(宮城)野球部OB菅井勇希さん(36)が店主を務める「一か八か」は、仙台の歓楽街・国分町に12年オープン。さまざまな飲食店で経験を積み夢をかなえた。ところが、「新型コロナウイルス感染拡大」の影響で売り上げが激減。 4、 5月は休店し、存続危機にも直面した。それでも今月から営業再開。野球ファンの来店を心待ちにしている。母校のユニホームを飾ると知人の東北(宮城)OBから要望され、店内が次第に高校野球グッズで埋め尽くされた。01年夏の宮城大会、菅井さんの代の東陵は 2年生エース高井雄平(現ヤクルト雄平)擁する東北に屈し16強で敗退。11年後に「因縁」のユニホームが野球居酒屋のきっかけになった。19日のプロ野球開幕が決定。プレーボールを大逆転の号砲にする。
●消費者庁は 5日、「新型コロナウイルス感染症」の予防効果をうたい、コンブや緑茶などの食品やアミノ酸入りのスプレーを販売するインターネット通販会社35社に「表示の根拠がない」として改善を要請し、消費者に注意を呼び掛けた。同庁によると、「新型コロナ」の特性は明らかになっておらず、現状では民間の研究所での試験は不可能なため、これらの表示には合理的根拠がない。景品表示法違反や健康増進法違反の恐れがあると判断した。販売サイトを運営する企業にも出品削除などの対応を要請した。
●世界保健機関(WHO)は 5日、「新型コロナウイルス」を巡るマスク着用の指針を再改定し、市中感染が起きている地域で、店舗や公共交通機関の車内などで十分な対人距離が取りにくい場合には、一般市民に布製を含むマスクの着用を推奨するよう、各国当局に求めた。感染した場合に重症化しやすい60代以上の高齢者や既往歴のある人に対し、使い捨てマスク着用を強く促した。
●「マスクバブル」が終焉(しゅうえん)を迎えた。「新型コロナウイルスの感染拡大」で一時は超品薄から価格暴騰、高額転売や詐欺も横行したが、 5月連休後に大幅な値崩れが始まった。 5日、東京都内の乱売スポットでは 1箱(50枚入り) 900円(税込み)と、1000円を割り込んだ。マスクが大量販売されている新宿区の新大久保通り周辺では価格破壊が進んでいた。通称イスラム通りには 1箱(50枚入り) 900円の使い捨てマスクが登場した。 1枚 18円。店頭にマスクの箱が山積みで、奥には天井近くまで積み上げられていた。「コロナ禍」前の使い捨てマスク相場はドラッグストアなどで 1箱(50枚入り)が 598円前後(税別)。税込みで 1枚約 13円だったが 4月には 1箱(50枚入り) 5000円前後まで高騰。 5月11日、新大久保通りの通称コリアンタウンの最安値は 1箱(50枚入り)1963円(税別)。 5日は同商品が1454円(税別)まで下落していた。マスクを訪問販売し、書類送検される事件も起こった。愛知県警は 5日、名古屋市名東区のパート女性(64)を「国民生活安定緊急措置法」違反などの疑いで書類送検した。容疑者は 3月31日ごろに名東区の女性会社員(68)宅で、8470円で購入したマスク( 1箱50枚入り)を9350円で女性に販売した疑い。アベノマスクの配布終了前にマスクバブルは終わりを告げ、バブル処理の混乱期を迎えそうだ。
記事をまとめてみました。
マスクを外して会見を行う東京都小池百合子知事=都庁
東京都の小池百合子知事が 5日、定例会見に出席した。小池氏は直近の新規感染者数に占める割合は「若い世代が増加傾向である。その中でも夜の街関連が一定数確認されている。明確な傾向といえる」と指摘し、繁華街における感染拡大防止に向けた呼びかけを行うとした。
5日は、新宿歌舞伎町周辺にて、都と地方自治体が連携し、街頭で都民に対する注意喚起を行う。
呼びかけは、「東京アラート」発動期間中の、木・金曜日に19時~20時の間行う。週末の 2日間を設定した理由は「繁華街に行きたくなるような曜日になる」ためと説明した。
会見を行う東京都小池百合子知事=都庁
「新型コロナウイルス」の影響で、来夏に延期された「東京オリンピック(五輪)・パラリンピック」について、東京都の小池百合子知事は 5日の会見で「合理化すべき所、簡素化すべきところというのは大会の準備にむけて関係者内で、さまざまな検討も必要」だと指摘した。
開幕 1年前の大規模イベントについては「そこでどれくらい集まれるか。『密にしちゃだめだ』と言いながら、その時点でどうなるか、直近に対応すべき課題だ」と話した。アスリートには「やる気を維持してもらわないといけない」とし、「 1つの希望の光かとも思いますので、どうやって簡素化しながら、大きな期待につなぐかという、大きな役割を見いだしていきたい」と強調した。
野球居酒屋の底力を見せる-。東陵(宮城)野球部OB菅井勇希さんが店主を務める「一か八か」は、仙台の歓楽街・国分町に12年オープン。さまざまな飲食店で経験を積み「いつか自分の店を持ちたい」と夢をかなえた。ところが、「新型コロナウイルス感染拡大」の影響で売り上げが激減。 4、 5月は休店し、存続危機にも直面した。それでも今月から営業再開。野球ファンの来店を心待ちにしている。
当初は普通の居酒屋のつもりだった。母校のユニホームを飾ると知人の東北(宮城)OBから「うちの学校も飾って」と要望され、店内が次第に高校野球グッズで埋め尽くされた。01年夏の宮城大会、菅井さんの代の東陵は 2年生エース高井雄平(現ヤクルト雄平)擁する東北に屈し16強で敗退。11年後に「因縁」のユニホームが野球居酒屋のきっかけになった。
通常だとプロ野球が開幕してセンバツもある 3月から店がにぎわうが、「コロナ禍」でプロ野球は 3カ月遅れ、春と夏の甲子園は中止に。その影響で資金繰りが苦しくなり、クラウドファンディングで出資者を募集。支援の輪が広がり、92人から目標額を12万円上回る65万円が集まった。
菅井さんは「野球経験、未経験関係なく共通の趣味で盛り上がれる楽しい店です。仙台にもこういう場所があるというのを知ってほしいです」。19日のプロ野球開幕が決定。プレーボールを大逆転の号砲にする。
消費者庁は 5日、「新型コロナウイルス感染症」の予防効果をうたい、コンブや緑茶などの食品やアミノ酸入りのスプレーを販売するインターネット通販会社35社に「表示の根拠がない」として改善を要請し、消費者に注意を呼び掛けた。
同庁表示対策課が注意喚起した商品は「海藻に含まれるフコイダンが肺炎の重症化を防ぐ」と表示されたコンブやメカブ、「カテキンに抗ウイルス効果がある」と紹介された緑茶や紅茶のほか、「ウイルスが不活性化する」として販売されたアミノ酸や、光触媒が含有された除菌・抗菌スプレーなど38商品。
同庁によると、「新型コロナ」の特性は明らかになっておらず、現状では民間の研究所での試験は不可能なため、これらの表示には合理的根拠がない。景品表示法違反や健康増進法違反の恐れがあると判断した。販売サイトを運営する企業にも出品削除などの対応を要請した。
世界保健機関(WHO)は 5日、「新型コロナウイルス」を巡るマスク着用の指針を再改定し、市中感染が起きている地域で、店舗や公共交通機関の車内などで十分な対人距離が取りにくい場合には、一般市民に布製を含むマスクの着用を推奨するよう、各国当局に求めた。密集した環境という条件付きながら、感染や症状の有無を問わず対象を拡大した。
特に、感染した場合に重症化しやすい60代以上の高齢者や既往歴のある人に対し、使い捨てマスク着用を強く促した。
WHOは従来、医療従事者や自宅で患者を看病する家族、感染疑いがある人が他人への飛沫(ひまつ)感染を防止するためなどに限り、マスク着用を勧めてきた。
東京・新宿区の通称イスラム通りでは50枚入りの使い捨てマスクが 1箱 900円(税込み)で山積みされていた
「マスクバブル」が終焉(しゅうえん)を迎えた。「新型コロナウイルスの感染拡大」で一時は超品薄から価格暴騰、高額転売や詐欺も横行したが、 5月連休後に大幅な値崩れが始まった。
5日、東京都内の乱売スポットでは 1箱(50枚入り) 900円(税込み)と、1000円を割り込んだ。ネットではさらに価格破壊が進み、大量在庫を抱えた業者や小売店の個人による乱売が加速している。
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マスクが大量販売されている新宿区の新大久保通り周辺では価格破壊が進んでいた。通称イスラム通りには 1箱(50枚入り) 900円の使い捨てマスクが登場した。 1枚 18円。店頭にマスクの箱が山積みで、奥には天井近くまで積み上げられていた。中国製マスクで売れ行きを尋ねると「税込み。安い」と外国人店員が渋い表情で繰り返した。
「コロナ禍」前の使い捨てマスク相場はドラッグストアなどで 1箱(50枚入り)が 598円前後(税別)。税込みで 1枚約 13円だったが 4月には 1箱(50枚入り) 5000円前後まで高騰。 5月11日、新大久保通りの通称コリアンタウンの最安値は 1箱(50枚入り)1963円(税別)。 5日は同商品が1454円(税別)まで下落していた。
東京・新宿区の通称コリアンタウンでは50枚入りの使い捨てマスクが 1箱1454円(税別)と値下がりしていた
シャープなど国内生産のマスクが人気を集め、規格や品質の点などから輸入マスクの在庫はだぶついている。ついにネット上では 1枚15.4円(税込み)のマスクも登場したが、販売単位は 1万枚(50枚入り 200箱)と在庫の山をうかがわせる。 1箱(50枚入り)を2000円で並べている店では「売れない。この値段でも赤字」と店員はマスクの山にため息交じり。 5月末には千代田区永田町の衆議院第二議員会館内の売店で も1箱(50枚入り)3000円前後で並べられていた。
マスクを訪問販売し、書類送検される事件も起こった。愛知県警は 5日、名古屋市名東区のパート女性を「国民生活安定緊急措置法」違反などの疑いで書類送検した。容疑者は 3月31日ごろに名東区の女性会社員宅で、8470円で購入したマスク( 1箱50枚入り)を9350円で女性に販売した疑い。大量在庫をさばくために、店頭やネット以外の販売も出てきそうだ。アベノマスクの配布終了前にマスクバブルは終わりを告げ、バブル処理の混乱期を迎えそうだ。