●東京都の小池百合子知事(67)が10日、会期末を迎えた「都議会定例会」後、ぶら下がり取材に応じた。定例会では「新型コロナウイルス対策」などの、補正予算5832億円が可決された。小池氏は、事業者への協力金の支給などを、迅速に進めていくとした。東京都の小池百合子知事は10日、都庁で記者団の取材に応じ、この日、確認された新規感染者が18人だと明かした。18人の中で濃厚接触者が10人。夜の街関連が 5人。調査中が 8件、そのうちほぼ夜の街関連と思われる人が 2人だと内訳を説明。小池氏は当初、10日に都知事選再選出馬を表明する予定だったが、定例会見の12日や18日の告示直前などが取りざたされる。小池氏は感染状況に加え、選挙戦の構図の行方も注視しているようだ。
●東京都の小池百合子知事と対立する都議会自民党が、小池氏のカイロ大卒業の証明を求める決議案を 9日に議会に提出しながら、10日になって取り下げる、「珍事」が起きた。18日告示の都知事選( 7月 5日投開票)などを控えている。大学側が卒業は事実と認めたことも影響したようだ。小池都政で 4年間続いてきた両者の対立を象徴するようなドタバタ劇。小池氏は当初予定したこの日の再選出馬表明を、見送った。本会議では、小池氏に批判的な上田令子都議(55)がカイロ大卒業の証明を求める決議案を提出したが、否決された。この決議案は前日 9日、自民、共産も共同で提出していた。しかし10日になって取り下げ、上田氏単独での提出に。決議案文の調整で本会議の開会は20分遅れ、知事与党の都民ファーストの会から自民、共産への批判の声も出た。都知事選では、小池氏と対立する東京都連と対照的に、関係良好な自民党本部が小池氏が出馬表明すれば推薦する構え。16年都知事選以降、対立を続ける小池氏に振り上げたこぶしの落としどころをなくし、腰砕けに終わった自民側。最終日恒例のあいさつ回りで自民党に笑顔をみせた小池氏は、 1期目を振り返った。
●大阪府の吉村洋文知事(44)が10日、府庁で定例会見を行い、国に先がけて「新型コロナウイルス」のこれまでの状況を振り返り、検証する大阪府独自の専門家会議を12日に開催することを発表した。同会議では、接触8割削減を提唱し、「8割おじさん」としても知られる西浦博北海道大学教授(43)のデータなどを検証し、独自にまとめた結果について宣言した。府独自の専門家会議では強調した。国の「感染症対策」は政府に医学的な見地から助言する政府専門家会議の分析や知見をベースにしながら、安倍晋三首相(65)率いる「新型コロナ感染症対策本部」が決定してきた。今後の「コロナ禍」による経済苦に危機感を示し、ぴしゃりと言い放った。吉村洋文知事が10日、府庁で定例会見を行い、マスク着用となる異例の夏に熱中症の注意を呼び掛けた。10日は日本各地で今年 1番の暑さになり、福島県会津若松市で今年の全国最高気温36.4度を記録した。今夏は、「新型コロナウイルスの感染拡大防止」のため、マスク着用などが求められるが、吉村知事は例年、 7月以降は熱中症による救急搬送が増加していることを念頭に話し、「ウイズコロナ」での具体的な熱中症対策を提案した。
●「新型コロナウイルス感染拡大」し、外出自粛やテレワークなどが原因による「コロナ抜け毛」に悩む人が増えている。07年から10年間、天皇陛下の調髪などを担当する「御理髪掛(ごりはつがかり)」を務めた大場隆吉氏が代表を務める頭皮ケアサロン「OHBA」では、「緊急事態宣言」発令中の 5月、期間限定で、抜け毛や頭皮トラブルの無料相談を行った。悩み相談には、自己チェックリストを複数用意。そのうち簡易版チェックリストでは質問10個のうち、 6個以上思い当たることがあれば、「コロナ抜け毛」と推察されるという。スカルプディレクターの古中(ふるなか)美どりさん(57)によると、相談のほとんどが「コロナ抜け毛」で、30~40代の男性と女性からが多かった。古中さんは指摘する。「コロナ抜け毛」の予防策としてアドバイスした。「OHBA」では近日中に、「コロナ抜け毛」や頭皮トラブルの悩み相談を本格的に開始する予定(有料)。
●米ジョンズ・ホプキンズ大の集計によると、「新型コロナウイルス感染症」による死者が10日、世界全体で41万人を超えた。 7日に40万人を上回ったばかりで、被害拡大の勢いは衰えていない。地域別では欧州で最多の死者が出ているが、米大陸がほぼ並ぶまでに増加してきている。感染者は 722万人を上回っている。米大陸での被害拡大の深刻さを示している。
●ブラジル保健省が「新型コロナウイルスの感染拡大」状況の詳細な統計の発表を中止し国内外から批判されていた問題で、同省ホームページが 9日、感染・死者数の累計や増加の推移を示すグラフなどの表示を再開した。「実態隠し」との非難が噴出していたほか、最高裁も 8日に従来の発表方法に戻すよう保健省に命じる決定をしていた。
記事をまとめてみました。
東京都の小池百合子知事が10日、会期末を迎えた「都議会定例会」後、ぶら下がり取材に応じた。
定例会では「新型コロナウイルス対策」などの、補正予算5832億円が可決された。
小池氏は「振り返ってみますと、 4年間の知事としての議会の活動、審議、これで 1巡といいましょうか、 4年で終了いたしました」と振り返った。続けて「『コロナ対策』というのは、日々続いている訳なので、早急に決めていただいた補正をフルに活用し、対策を講じて、経済の両立とともに、第2波への備えも準備をしていかなければならない」と述べ、事業者への協力金の支給などを、迅速に進めていくとした。
10日の新規感染者数は「今日も 2桁である」と明かした。その上で、濃厚接触者などの足取りが見えているとし「傾向としては落ち着いている」と話し、「これからも推移は見守って行く必要がある」と強調した。
2日に発動された、「東京アラート」の解除時期については「しっかり、日々の動きも確認していきたい」と話すに留めた。
都議会を終え、囲み取材に応じた小池百合子知事=都庁
東京都の小池百合子知事は10日、都庁で記者団の取材に応じ、この日、確認された新規感染者が18人だと明かした。
18人の中で「濃厚接触者が10人。夜の街関連が 5人。調査中が 8件、そのうちほぼ夜の街関連と思われる人が 2人」だと内訳を説明。年代に関しては「わからない」。その一方で、「夜の街関連というとで、大体若い方が多いというところです」と話した。
「東京アラート」の解除時期については、専門家などの意見をふまえ「数値などを見ながら明日、会議の中で分析していきたい」と話すに留めた。
4年の任期を終え、「あっという間でしたけども、大変盛りだくさんの 4年間だった」「東京にとっても重要な 4年間だった」と、振り返った。都知事選の再出馬表明時期については明言は避けた。
都議会定例会後、取材に応じる小池百合子知事=都庁
東京都が、「緊急事態宣言」解除後に感染者の再増加を受けて今月 2日に初めて出した「東京アラート」を、一両日中に解除する調整に入ったことが10日、関係者への取材で分かった。
12日にも解除する。小池氏は取材に「(新型コロナウイルス感染者数は)傾向とすればだいぶ落ち着いているが、これからも推移を見守る必要がある」とした上で、解除時期については「それも含めて日々の動きを確認したい」と述べた。
小池氏は当初、10日に都知事選再選出馬を表明する予定だったが、正式表明は「アラート解除の後になるのでは」(関係者)とみられ、定例会見の12日や18日の告示直前などが取りざたされる。小池氏は感染状況に加え、選挙戦の構図の行方も注視しているようだ。
東京都庁で記者団の取材に応じた小池百合子知事=都庁
東京都の小池百合子知事と対立する都議会自民党が、小池氏のカイロ大卒業の証明を求める決議案を 9日に議会に提出しながら、10日になって取り下げる、「珍事」が起きた。
18日告示の都知事選( 7月 5日投開票)などを控え「総合的な判断。何かに屈したのではない」としている。大学側が卒業は事実と認めたことも影響したようだ。小池都政で 4年間続いてきた両者の対立を象徴するようなドタバタ劇。小池氏は当初予定したこの日の再選出馬表明を、見送った。
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小池氏にとってこの日は、 1期目では最後となる都議定例会の最終日。そんな中、小池氏の学歴問題をめぐる混乱が議会で起きた。 本会議では、小池氏に批判的な上田令子都議がカイロ大卒業の証明を求める決議案を提出したが、否決された。この決議案は前日 9日、自民、共産も共同で提出していた。しかし10日になって取り下げ、上田氏単独での提出に。決議案文の調整で本会議の開会は20分遅れ、知事与党の都民ファーストの会から自民、共産への批判の声も出た。
都議会定例会で電子端末を操作する小池百合子知事=都庁
都議会自民党は、幹部が急きょ会見。取り下げの理由について、カイロ大から 9日夜、小池氏の卒業を認め、学歴詐称疑惑を否定する声明が出たことを、一因に挙げた。川松真一朗都議は「声明直後に決議を出せば、僕らはエジプトと闘うことになる。間違ったメッセージのようにとらえられかねず、冷静に判断した」と説明。鈴木章浩幹事長は「18日に知事選、都議補選が告示され、来年は都議選だ。今後を見据えて私たちが今、どういう態度を示せばいいのか総合的に判断した」「何かに屈したということではないが、さまざまな方にさまざまな意見をいただいた」と釈明した。
都知事選では、小池氏と対立する東京都連と対照的に、関係良好な自民党本部が小池氏が出馬表明すれば推薦する構え。党本部の意向があったのか問われた鈴木氏は「党本部から言われて取り下げたのではない。いろいろなご意見はあった」とだけ、述べた。
今回の問題については「ご自分ので、すっきりした形で次に進むことが、都民の疑念を払うためにも必要」と強調。「知事の足を引っ張るとか、憎いというのではない」とも訴えた。
16年都知事選以降、対立を続ける小池氏に振り上げたこぶしの落としどころをなくし、腰砕けに終わった自民側。最終日恒例のあいさつ回りで自民党に「ありがとうございました」と笑顔をみせた小池氏は「やりがいのある 4年間」だったと、 1期目を振り返った。
定例会見を行った大阪府の吉村洋文府知事=大阪府庁
大阪府の吉村洋文知事が10日、府庁で定例会見を行い、国に先がけて「新型コロナウイルス」のこれまでの状況を振り返り、検証する大阪府独自の専門家会議を12日に開催することを発表した。同会議では、接触8割削減を提唱し、「8割おじさん」としても知られる西浦博北海道大学教授のデータなどを検証し、独自にまとめた結果について「国にぶつけていく」と宣言した。
吉村知事は「きちんとした過去の分析をしなければならない。ヤマを抑えられて良かったねではなく、なぜヤマを抑えられたのか。それを参考にしながら第2波が来た時のために検証する必要がある」と述べた。 府独自の専門家会議では「社会経済のダメージをできるだけ少なくしながら、効果的な『感染拡大防止策』をとることを検証し、追究していきたい」と強調した。
国の「感染症対策」は政府に医学的な見地から助言する政府専門家会議の分析や知見をベースにしながら、安倍晋三首相率いる「新型コロナ感染症対策本部」が決定してきた。吉村知事は「専門家チームのみなさんは不眠不休で知見を出されて、敬意を表します。感謝もしています」と前置きした上で、 4月中旬に西浦博北海道大学教授が数理モデルを用いて「何もしないと42万人が死ぬ」とのシミュレーションが発表されたことに吉村知事は「府民の命を守る政治家としては、もうすごく影響を受ける。これって本当に正しいのか? ある意味、敬意を持ちながら批判的な検証をする必要があると思う」と話した。
さらに「(感染者数の)あのグラフを見せられると、正直、ビビリますよ」と当時の心境も明かした。
今後の「コロナ禍」による経済苦に危機感を示し「無職になっている人もたくさんいる。出血と犠牲を伴った。(休業要請を)もう 1回、やるのかと考えたとき、国の専門家会議で行われている議論が 100%正しいのか。違う専門家の意見となど、批判的な意見も含め議論するプロセスが国家として必要ではないのか。いまはそれがない」と、ぴしゃりと言い放った。
定例会見を行った大阪府の吉村洋文府知事=大阪府庁
大阪府の吉村洋文知事が10日、府庁で定例会見を行い、マスク着用となる異例の夏に熱中症の注意を呼び掛けた。
10日は日本各地で今年 1番の暑さになり、福島県会津若松市で今年の全国最高気温36.4度を記録した。今夏は、「新型コロナウイルスの感染拡大防止」のため、マスク着用などが求められるが、吉村知事は例年、 7月以降は熱中症による救急搬送が増加していることを念頭に「普段でも熱中症のリスクは高いですが、今年はさらに『コロナ対策』でマスクをすると、より熱中症になりやすくなる」と話し、「ウイズコロナ」での具体的な熱中症対策を提案した。
<1>暑さをしのぐクーラーの利用
<2>適宜、マスクを外す
<3>暑さに強いからだ作り
吉村知事は<1>について「例えば大阪府庁では本年度に限ってはクーラーの温度を26度にし、小まめな換気を行います。府立の高校でも行います。みなさんに26度を強要するわけではありませんが、クーラーをかけながらの換気を心掛けてていただきたい」。
<2>について「気温、湿度が高い中でマスクをすると、熱中症の危険にさらされるということになります。例えば屋外で人と接しない場合はマスクをする必要はありません。マスクをしなくても人との距離を保てる所はマスクを外していただき、感染症対策をしなければいけないところではマスクをしていただく」と状況判断を訴えた。
<3>について「特に熱中症になりやすいのは高齢者の方、子どもたち。周囲の方の配慮をお願いします」と呼び掛けた。
「新型コロナウイルス感染拡大」し、外出自粛やテレワークなどが原因による「コロナ抜け毛」に悩む人が増えている。
07年から10年間、天皇陛下の調髪などを担当する「御理髪掛(ごりはつがかり)」を務めた大場隆吉氏が代表を務める頭皮ケアサロン「OHBA」では、「緊急事態宣言」発令中の 5月、期間限定で、抜け毛や頭皮トラブルの無料相談を行った。悩み相談には、自己チェックリストを複数用意。そのうち簡易版チェックリストでは質問10個のうち、 6個以上思い当たることがあれば、「コロナ抜け毛」と推察されるという。スカルプディレクターの古中(ふるなか)美どりさん(57)によると、相談のほとんどが「コロナ抜け毛」で、30~40代の男性と女性からが多かった。
働き盛り世代の「仕事がなくなってしまい、抜け毛になった」(40代女性)「テレワークで動かないし、家にいるストレスで抜け毛になった」(40代男性)といった声から、中3男子の「コロナで兄弟げんかが絶えず、親にずっと監視されているのもストレスで、円形脱毛症になった」といったものまで、年齢も悩みも幅広かったという。
古中さんは「外出自粛やテレワークで生活サイクルが乱れ、栄養、運動、睡眠が不足し、精神的ストレスも加わり、抜け毛や頭皮トラブルにつながりやすい」と指摘する。「コロナ抜け毛」の予防策として「毎日、シャンプーをすること。シャンプーは頭皮を動かすいい機会になります。テレワーク中は 1時間に 1回、肩をもんだり、目に手をしばらく当てること。血流がよくなり、疲れが取れます」とアドバイスした。「OHBA」では近日中に、「コロナ抜け毛」や頭皮トラブルの悩み相談を本格的に開始する予定(有料)。
◆「OHBA」コロナ抜け毛 自己チェックリスト(簡易版)◆
<1>パソコンやスマートフォンの使用時間が増えた
<2>体を動かす時間が減った
<3>食事の回数が減った。または食べる量が減った
<4>寝る時間が遅くなったり、熟睡できない
<5>肩や首が凝ったり、目が疲れやすい
<6>ストレスや不安が大きい
<7>外出しないので、シャンプーしない日がある
<8>3月以降、急に抜け毛が増えた気がする
<9>1日100本以上抜ける <10>抜けている髪の毛は今の長さと同じくらい
*2月下旬から現在の生活について、はい、いいえ、どちらでもないで回答
▼「はい」が 6個以上 コロナの外出自粛などによる生活変化に伴う抜け毛と推察されます。パソコン使用の合間に、肩や首をほぐし、頭皮に触れる時間を持ちましょう。
▼「はい」が 5個以下 抜け毛の本数が急に増えたと感じる場合は、毎日のシャンプーを見直し、頭皮を動かす時間を持ちましょう。
▼「どちらでもない」が多い人 生活スタイルが乱れてきている可能性があります。睡眠や食生活を中心に一定のリズムを作ることで、これからの抜け毛を防止しましょう。
米ジョンズ・ホプキンズ大の集計によると、「新型コロナウイルス感染症」による死者が10日、世界全体で41万人を超えた。 7日に40万人を上回ったばかりで、被害拡大の勢いは衰えていない。地域別では欧州で最多の死者が出ているが、米大陸がほぼ並ぶまでに増加してきている。感染者は 722万人を上回っている。
世界保健機関(WHO)の 9日付状況報告によると、死者数に占める割合は欧州地域事務局管内(トルコや旧ソ連諸国を含む)が45.7%で依然最も多く、米州地域事務局管内(南北米大陸)が45.5%でほぼ横並びに。前日から増加した感染者の50%、死者の61%は米州地域事務局管内が占めており、米大陸での被害拡大の深刻さを示している。
ブラジル保健省が「新型コロナウイルスの感染拡大」状況の詳細な統計の発表を中止し国内外から批判されていた問題で、同省ホームページが 9日、感染・死者数の累計や増加の推移を示すグラフなどの表示を再開した。
「実態隠し」との非難が噴出していたほか、最高裁も 8日に従来の発表方法に戻すよう保健省に命じる決定をしていた。
保健省は死者数がイタリアを抜いて「世界3番目」になった翌日の今月 5日から突然、感染者や死者の数を累計ではなく過去24時間の増加分に限った発表に切り替えた。ホームページからは、グラフなどの詳細データが全て削除されていた。
感染者数も米国に次いで「世界2番目」になる中、「新型コロナ感染症」を「ただの風邪」と呼ぶ右翼ボルソナロ大統領は、毎日の統計発表を夜のテレビニュースで報じられないよう深夜に遅らせるなど国民の目をそらすことに躍起になっている。