●東京都で11日、「新型コロナウイルスの感染者」が新たに 206人確認された。感染経路の分からない人は 101人と約半数に上った。小池百合子知事は、前日10日の会見で「さらに警戒が必要な段階」と危機感を示していたが、 9日の 224人、10日の 243人に続き、この日の 206人で、 3日連続で 200人を上回った。国内では、新たに 385人の「新型コロナウイルス感染者」が確認された。累計の感染者数は 2万1528人となった。クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客乗員を含めると 2万2240人。神奈川の 1人が死亡後に感染が判明し、死者は累計で 996人。 300人を超えるのは 3日連続となった。東京も 3日連続で 200人超の 206人。神奈川は34人で「緊急事態宣言」解除後、最多となった。そのほか、埼玉は35人、千葉は13人、大阪は28人。東京都は12日、「新型コロナウイルスの感染者」が新たに 206人報告されたと発表した。うち、ホストクラブなど夜の繁華街関連は44人。福祉施設や家庭内、会食での感染が上回り、75人だった。感染経路が不明なのは半数近い92人で、重症者はいない。 200人台は 4日連続。累計では7927人となった。都内の感染者数は 5月25日の緊急事態宣言解除後に増加傾向が続き、今月に入ってさらに増えている。東京から各地への波及も懸念され、都は不要不急な他県への移動を控えるよう都民に呼び掛けている。
●大阪府は11日、10~70代の男女28人が「新型コロナウイルス」に感染したと発表した。いずれも軽症か無症状で、うち22人が感染経路不明。府内での感染確認は1995人となった。11日の感染者のうち10~30代は20人と 7割を占めた。感染疑いの人に対する検査は 747人分実施され、陽性の割合は 3.7%だった。大阪府は12日、32人の「新型コロナウイルス感染」を確認したと発表した。「緊急事態宣言」の解除後では最多。感染状況を判断するための独自基準「大阪モデル」に基づき、警戒を呼び掛ける「黄信号」の条件を満たした。32人のうち21人の感染経路が不明。黄信号の点灯から25日以内に重症者向け病床の使用率が70%以上になると「非常事態」を意味する赤信号をつける。
●神奈川県で11日、34人が「新型コロナウイルスに感染」したことが明らかになった。県と横浜市、川崎市、相模原市などが発表した。うち川崎市の70代女性は、10日に死亡した後、感染が判明した。「緊急事態宣言」の解除後、県内の感染者としては最多となった。横浜市では、警視庁池袋署に勤める30代の男性警察官が感染した。相模原市の30代女性は、 6月30日に東京都新宿区の新宿シアターモリエールで舞台「THE★JINRO イケメン人狼アイドルは誰だ!!」を観賞したという。この舞台では、出演していた俳優山本裕典さん(32)のほか、観客や関係者の感染が分かっている。神奈川県で12日、公立小学校の教諭ら男女24人が「新型コロナウイルス」に感染したことが明らかになった。横浜市では、市立小学校に勤務する50代女性教諭の感染が判明。濃厚接触者の教職員3人と児童15人は自宅待機となり、今後「PCR検査」をする。13日は同校を臨時休校にする。川崎市でも市立小学校勤務の50代女性教諭の感染が明らかになった。濃厚接触者の特定や学校の消毒作業が終わるまで臨時休校にする。
●国内では11日、新たに 385人の「新型コロナウイルス感染者」が確認された。埼玉県の大野元裕知事(56)は記者会見で、業界団体が定めるガイドラインに従った感染防止対策が十分でない、キャバクラなどの接待を伴う飲食店に、特措法に基づき、13日午前 0時から休業を要請すると発表した。県内では 6月下旬以降、キャバクラとホストクラブ計 4店舗でクラスター(感染者集団)が発生。これまでに従業員と客の50人以上で感染が確認されている。千葉県で12日、男女31人の「新型コロナウイルス感染」が確認された。県と千葉市、船橋市が発表した。県によると、 1日当たりの感染判明者数は「緊急事態宣言」解除後では最多となり、30人以上は 4月18日以来。各自治体によると、ほかの感染者のうち、少なくとも16人は通勤や通学などで東京都内との往来があった。長野県は12日、30代の男性会社員の「新型コロナ感染」を確認したと発表した。県によると、男性は東京在住で、今月 9日から軽井沢町の別宅に滞在。10日になって高熱などの症状が現れ、11日に陽性と判明した。沖縄県の玉城デニー知事(60)は11日の記者会見で、沖縄に駐留する米軍関係者の「新型コロナウイルス感染者」が 7~11日に計61人に上ったと、米側から報告を受けたと発表した。
●記録的な大雨に見舞われ、土砂崩れや浸水被害が相次いだ九州豪雨の被災地では12日、清掃活動が本格化し、行方不明者が出た現場では警察や消防、自衛隊が捜索を続けた。気象庁によると、九州を含む西日本、東日本では同日も局地的に雷を伴う非常に激しい雨が降るとみられる。これまでの大雨で土砂災害の危険度が高まっており、引き続き厳重な警戒が必要だ。九州豪雨で被害が大きかった熊本県人吉市では、自衛隊が粗大ごみの撤去作業を本格化させた。人吉市上青井町では12日、住民によって廃棄された畳や木材、冷蔵庫、テレビなどを運び出した。九州の死者は65人、行方不明は12人となっている。死者の内訳は熊本県61人、福岡県 2人、長崎、大分両県がそれぞれ 1人。行方不明の内訳は熊本県 6人、大分県 5人、鹿児島県 1人。国土交通省によると、12県の 101河川の氾濫を確認し、全国で少なくとも1550ヘクタールが浸水した。土砂災害は27府県の計 282カ所で発生したとしている。死者の内訳は熊本県62人のほか、福岡県 2人、長崎、大分両県がそれぞれ 1人。行方不明の内訳は熊本県 6人、大分県 5人、鹿児島県 1人。国土交通省によると、12県の 101河川の氾濫を確認し、全国で少なくとも1550ヘクタールが浸水した。土砂災害は27府県の計 282カ所で発生したとしている。
●国土交通省は13日、記録的な大雨により14県計 105河川で氾濫を確認したと発表した。土砂災害は27府県で計 316件となった。氾濫した河川のうち、国が管理するのは 7河川。球磨川(熊本)や大分川(大分)、吉野川(徳島)などで堤防の決壊や越水が起きたほか、秋田県の米代川では、接続する水路から田畑に雨水があふれるなどの内水氾濫があった。土砂災害の内訳は熊本56、鹿児島44、長野27、長崎24など。
記事をまとめてみました。
東京都の小池百合子知事=都庁 (2020年 7月10日撮影)
東京都で11日、「新型コロナウイルスの感染者」が新たに 206人確認された。感染経路の分からない人は 101人と約半数に上った。小池百合子知事は、前日10日の会見で「さらに警戒が必要な段階」と危機感を示していたが、 9日の 224人、10日の 243人に続き、この日の 206人で、 3日連続で 200人を上回った。
国内では、新たに 385人の「新型コロナウイルス感染者」が確認された。累計の感染者数は 2万1528人となった。クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客乗員を含めると 2万2240人。神奈川の 1人が死亡後に感染が判明し、死者は累計で 996人。
300人を超えるのは 3日連続となった。東京も 3日連続で 200人超の 206人。神奈川は34人で「緊急事態宣言」解除後、最多となった。そのほか、埼玉は35人、千葉は13人、大阪は28人。
国内の新型コロナウイルス感染者
東京都で11日、「新型コロナウイルスの感染者」が新たに 206人確認された。感染経路の分からない人は 101人と約半数に上った。小池百合子知事は、前日10日の会見で「さらに警戒が必要な段階」と危機感を示していたが、 9日の 224人、10日の 243人に続き、この日の 206人で、 3日連続で 200人を上回った。
都が 6月 2日に発令した「東京アラート」。当初は掲げられていたが同30日になくなった数値指標の 1つは、 1日当たりの新規感染者数が 1週間平均で「50人以上」。すでに数値指標はなくなっているが、 7月11日現在で計算すれば「152.4人」でかつての指標50人の 3倍に上る。東京都などに最初に「緊急事態宣言」が発令された 4月 7日の数値は「98.3人」で、同宣言が解除された 5月25日の数値は「 6.9人」。増加ぶりが顕著になっている。小池氏は今月10日、陽性者が急増していることについて、検査数の大幅増が一因としていた。
4月19日から今月 8日の間、 100人を下回っていた感染経路不明者も、今月 9~11日の3日間連続で 100人を超えた。経路不明率は 9日の 224人中 103人の約46%、10日の 243人中 101人の約42%から、11日は 206人中 101人の約49%と 3日間で最多となった。プロ野球とJリーグで、5000人を上限に観客を入れた公式戦が10日から開始されるなど社会経済活動は加速中。一方で、感染者も再び増加の一途をたどっており、経済と感染防止を両立していくには、さらに難しい対応を迫られそうだ。
都の感染者数と検査件数推移
東京都は12日、「新型コロナウイルスの感染者」が新たに 206人報告されたと発表した。うち、ホストクラブなど夜の繁華街関連は44人。福祉施設や家庭内、会食での感染が上回り、75人だった。感染経路が不明なのは半数近い92人で、重症者はいない。 200人台は 4日連続。累計では7927人となった。
都によると、20代と30代が計 133人で 6割を占めた。一方、既に文京区が発表している区立認可保育園の集団感染で園児11人が計上されるなどし、10歳未満は14人。60代以上も23人だった。都の担当者は「高齢層にも感染者が出ているのが一過性なのかどうか、警戒する」とした。
家庭内感染では、出産時のスクリーニング検査で母親の感染が判明し、生後2日で陽性となった事例もあった。
1日当たりの感染者は直近 7日間で平均すると約 166.0人となった。12日時点の入院患者は 580人で、うち 5人が重症。
都内の感染者数は 5月25日の緊急事態宣言解除後に増加傾向が続き、今月に入ってさらに増えている。東京から各地への波及も懸念され、都は不要不急な他県への移動を控えるよう都民に呼び掛けている。
大阪府は11日、10~70代の男女28人が「新型コロナウイルス」に感染したと発表した。いずれも軽症か無症状で、うち22人が感染経路不明。府内での感染確認は1995人となった。12日の経路不明の感染者数が14人以上に達するなどした場合、自粛要請などの可否を判断する独自基準「大阪モデル」で、府民や事業者に警戒を呼び掛ける「黄信号」が点灯する見通し。
11日の感染者のうち10~30代は20人と 7割を占めた。感染疑いの人に対する検査は 747人分実施され、陽性の割合は 3.7%だった。
コロナ感染者が再び増加し、黄色にライトアップされた大阪・新世界の通天閣
大阪府は12日、32人の「新型コロナウイルス感染」を確認したと発表した。
「緊急事態宣言」の解除後では最多。感染状況を判断するための独自基準「大阪モデル」に基づき、警戒を呼び掛ける「黄信号」の条件を満たした。32人のうち21人の感染経路が不明。直近 1週間で<1>感染経路不明者が前週比 2倍以上<2>経路不明者が 1日平均10人以上<3>新規感染者が合計 120人以上かつ後半 3日間で半数以上-が警戒の基準。12日は<1>2.16倍<2> 13.29人<3> 142人(後半 3日間で82人)で全て該当した。黄信号の点灯から25日以内に重症者向け病床の使用率が70%以上になると「非常事態」を意味する赤信号をつける。
神奈川県で11日、34人が「新型コロナウイルスに感染」したことが明らかになった。県と横浜市、川崎市、相模原市などが発表した。うち川崎市の70代女性は、10日に死亡した後、感染が判明した。「緊急事態宣言」の解除後、県内の感染者としては最多となった。
横浜市では、警視庁池袋署に勤める30代の男性警察官が感染した。
相模原市の30代女性は、 6月30日に東京都新宿区の新宿シアターモリエールで舞台「THE★JINRO イケメン人狼アイドルは誰だ!!」を観賞したという。この舞台では、出演していた俳優山本裕典さんのほか、観客や関係者の感染が分かっている。
神奈川県で12日、公立小学校の教諭ら男女24人が「新型コロナウイルス」に感染したことが明らかになった。横浜市と川崎市、茅ケ崎市が発表した。
横浜市では、市立小学校に勤務する50代女性教諭の感染が判明。濃厚接触者の教職員3人と児童15人は自宅待機となり、今後「PCR検査」をする。13日は同校を臨時休校にする。
川崎市でも市立小学校勤務の50代女性教諭の感染が明らかになった。濃厚接触者の特定や学校の消毒作業が終わるまで臨時休校にする。
国内では11日、新たに 385人の「新型コロナウイルス感染者」が確認された。
埼玉県の大野元裕知事は記者会見で、業界団体が定めるガイドラインに従った感染防止対策が十分でない、キャバクラなどの接待を伴う飲食店に、特措法に基づき、13日午前 0時から休業を要請すると発表した。大野知事は「しっかり対策を講じていただくことが目的」と述べた。県内では 6月下旬以降、キャバクラとホストクラブ計 4店舗でクラスター(感染者集団)が発生。これまでに従業員と客の50人以上で感染が確認されている。
接待を伴う飲食店に対する休業要請などについて説明する埼玉県の大野元裕知事=埼玉県庁
千葉県で12日、男女31人の「新型コロナウイルス感染」が確認された。県と千葉市、船橋市が発表した。県によると、 1日当たりの感染判明者数は「緊急事態宣言」解除後では最多となり、30人以上は 4月18日以来。
県が発表した19人のうち、 9人は浦安市の「タムス浦安病院」の入院患者と看護師だった。患者は60~90代以上の男女6人で、看護師は20~30代の女性 3人。重症者はいない。すでに看護師1人の陽性が判明しており、感染者は計10人となった。患者と病院スタッフ84人の検査を進めている。
各自治体によると、ほかの感染者のうち、少なくとも16人は通勤や通学などで東京都内との往来があった。
長野県は12日、30代の男性会社員の「新型コロナ感染」を確認したと発表した。県によると、男性は東京在住で、今月 9日から軽井沢町の別宅に滞在。10日になって高熱などの症状が現れ、11日に陽性と判明した。
男性は今月 6日、東京都内の知人宅で計 6人で会食。このうち、男性のほか 2人が発熱などの症状を訴えているといい、県は会食時に感染したとみて経緯を調べている。
男性は都内の自宅のほか、軽井沢町内にも住宅を保有。新幹線を利用し、都内の職場に通勤していた。
記者会見する沖縄県の玉城デニー知事=沖縄県庁
沖縄県の玉城デニー知事は11日の記者会見で、沖縄に駐留する米軍関係者の「新型コロナウイルス感染者」が 7~11日に計61人に上ったと、米側から報告を受けたと発表した。
玉城氏は「報告内容に衝撃を受けた。極めて遺憾。(米軍の)感染防止対策に強い疑念を抱かざるを得ない」と批判。米軍関係者が米の独立記念日に当たる 4日前後に、夜の繁華街やビーチでのパーティーを楽しんでいた情報があるとして、体調不良になった県民は医療機関などに相談することを呼び掛けた。
泥水に漬かった畳を運ぶ自衛隊員
記録的な大雨に見舞われ、土砂崩れや浸水被害が相次いだ九州豪雨の被災地では12日、清掃活動が本格化し、行方不明者が出た現場では警察や消防、自衛隊が捜索を続けた。
気象庁によると、九州を含む西日本、東日本では同日も局地的に雷を伴う非常に激しい雨が降るとみられる。これまでの大雨で土砂災害の危険度が高まっており、引き続き厳重な警戒が必要だ。
九州豪雨で被害が大きかった熊本県人吉市では、自衛隊が粗大ごみの撤去作業を本格化させた。人吉市上青井町では12日、住民によって廃棄された畳や木材、冷蔵庫、テレビなどを運び出した。
住民からは「畳にうじ虫が湧いている」などの声が出ており、自衛隊員は積み上がった畳に薬剤を散布した。現場指揮官は「災害から 1週間が過ぎ、ごみの影響が地域で出ている。なるべく早く対象地域の畳を撤去したい」と話した。
九州の死者は65人、行方不明は12人となっている。死者の内訳は熊本県61人、福岡県 2人、長崎、大分両県がそれぞれ 1人。行方不明の内訳は熊本県 6人、大分県 5人、鹿児島県 1人。
国土交通省によると、12県の 101河川の氾濫を確認し、全国で少なくとも1550ヘクタールが浸水した。土砂災害は27府県の計 282カ所で発生したとしている。
積み重なったがれきなどを片付ける自衛隊員
九州に甚大な被害をもたらした豪雨で熊本県は12日、新たに八代市で 1人の死亡を確認したと発表した。豪雨による熊本県内の死者は62人、九州の死者は計66人になった。九州の行方不明は計12人となっている。
土砂崩れや浸水被害が相次いだ被災地では12日、清掃活動が本格化し、行方不明者が出た現場では警察や消防、自衛隊が捜索を続けた。気象庁によると、九州を含む西日本、東日本では同日も局地的に雷を伴う非常に激しい雨が降るとみられる。これまでの大雨で土砂災害の危険度が高まっており、引き続き厳重な警戒が必要だ。
被害が大きかった熊本県人吉市では、自衛隊が粗大ごみの撤去作業を本格化させた。人吉市上青井町では12日、住民によって廃棄された畳や木材、冷蔵庫、テレビなどを運び出した。
住民からは「畳にうじ虫が湧いている」などの声が出ており、自衛隊員は積み上がった畳に薬剤を散布した。現場指揮官は「災害から 1週間が過ぎ、ごみの影響が地域で出ている。なるべく早く対象地域の畳を撤去したい」と話した。
死者の内訳は熊本県62人のほか、福岡県 2人、長崎、大分両県がそれぞれ 1人。行方不明の内訳は熊本県 6人、大分県 5人、鹿児島県 1人。
国土交通省によると、12県の 101河川の氾濫を確認し、全国で少なくとも1550ヘクタールが浸水した。土砂災害は27府県の計 282カ所で発生したとしている。
国土交通省は13日、記録的な大雨により14県計 105河川で氾濫を確認したと発表した。土砂災害は27府県で計 316件となった。
氾濫した河川のうち、国が管理するのは 7河川。球磨川(熊本)や大分川(大分)、吉野川(徳島)などで堤防の決壊や越水が起きたほか、秋田県の米代川では、接続する水路から田畑に雨水があふれるなどの内水氾濫があった。
県管理では99河川が氾濫。国と大分県が分担管理する大分川が含まれるため、国、県管理全体の氾濫は 105河川となった。
土砂災害の内訳は熊本56、鹿児島44、長野27、長崎24など。