●ヤクルトが 2回にアルシデス・エスコバー内野手(33=ロイヤルズ)の先制適時打などで 2点を奪った。 3回にも雄平外野手(35)の遊ゴロで併殺崩れの間に 1点を追加した。阪神が 6回に代打福留孝介外野手(43)の「2点適時2塁打」などで同点に追いついた。先発中田賢一投手(38=福岡ソフトバンク)は 5回途中 3失点で降板。「移籍初白星」はならなかった。阪神が 8回にジェリー・サンズ外野手(32=キウム・ヒーローズ)の「3号ソロ」、福留の「決勝1号2ラン」が飛び出してヤクルトを振り切った。チームは「4カード連続勝ち越し」。阪神岩崎優投手(29)が「2勝」目、スアレスは「3セーブ」目。ヤクルト清水投手投手(23)は「0勝1敗」。指揮官が投打に必死のタクトで、阪神が接戦をものにした。先発中田が苦しみながらも 5回途中 3失点。 6回二死 1、 3塁から継投に入った。「2番手」は本拠地初登場の新人小川一平投手(23=東海大学九州)。15日ぶりの登板も「7番」エスコバーを 2球で打ち取り、ピンチをしのいだ。 6回も小川が抑え、直後に打線が同点。 7回は「3番手」能見篤史投手(41)が「0」を並べた。 8回に「4番手」岩崎が勝ち越しを許すも、ビハインドは最少失点。攻撃陣が試合をひっくり返すと、最後は「5番手」ロベルト・スアレス投手(29)がシーソーゲームを締めた。 3点を追う 6回一死無走者。攻略の糸口がつかめない先発左腕高橋奎二投手(27=ボルチモア・オリオールズ)に対し、ここまで 2打席凡退の「1番」近本光司外野手(25)に代えて右打者の陽川尚将内野手(28)を代打に送った。 6回代打からの登場の福留もそのまま中堅の守備に就かせ、 8回の第 2打席で決勝弾。采配の早仕掛けが、「4カード連続勝ち越し」を呼び込んだ。
●福留孝介外野手が14年以来 6年ぶりに中堅の守備に就いた。福留は43歳だが、43歳以上のシーズンに中堅を守ったのは、岩本義行元外野手(東映=96歳没)が44歳シーズンの56年に 4試合守って以来 2人目。球界最年長の福留孝介外野手の「今季1号」で、阪神が「カード勝ち越し」を決めた。先手を取ったのは、ヤクルト。 2回一死 1、 2塁からエスコバーの適時打で 1点を先制し、なおも二死満塁から坂口智隆内野手(35)が押し出しの四球を選んで 2点目。 3回も一死から「4番」村上宗隆内野手(20)の中前打で好機をつくり、 3点目を挙げた。阪神は 6回に反撃。一死から大山悠輔内野手(25)が中堅越えの 3塁打を放ち、ボーアの 2塁ゴロの間に 1点を返した。二死からサンズが四球を選び、代わったヤクルト「2番手」の近藤一樹投手(37)から梅野隆太郎捕手(29)も四球を選んで 1、 2塁。ここで代打・福留が右翼手の頭上を越える適時 2塁打を放ち、同点に追いついた。 8回にヤクルトが代打・荒木貴裕内野手(32)の適時打で 1点を勝ち越したが、その裏にサンズが同点の「3号弾」。梅野が安打で 1塁に出塁し、福留が「決勝の2ラン」を放った。 9回はスアレスが無失点で締め、阪神が競り勝った。大ベテランの劇弾でチームは「最下位」を脱出し、「4カード連続の勝ち越し」を決めた。矢野燿大監督(51)は両手を広げてヒーローを出迎えた。超満員とはいかないが、この日も4461人がスタンドから試合を見つめた。福留は心強い虎党の存在について感謝し、約束。頼れる野球職人が、追い込まれた虎を救った。
●ジャスティン・ボーア内野手(32=エンゼルス)の「連続試合安打」が 8試合で止まった。 3点を追った 6回一死 3塁では 2塁ゴロで 3塁走者の大山をかえし、貴重な 1点をたたき出した。前日15日に「5カード連続アーチ」をかけた際にも「勝つためにもっと打ちたい」と語っていた。チームトップの「通算13打点」で「逆転勝利」を呼んだ。
●梅野隆太郎捕手が規定打席に到達し、「打率3割5分7厘」でチームトップに立った。「7番捕手」で先発し、 8回に左前打で「3試合連続安打」。直後の福留弾をお膳立てした。 6月28日DeNA戦(横浜スタジアム)からは先発マスクを守り続ける。リード面や強肩などで投手陣も支え、攻守で存在感を示している。
●阪神新助っ人ジェリー・サンズ内野手が貴重な同点弾で、福留の劇打を呼び込んだ。「6番左翼」で先発し、 1点を追う 8回一死無走者。「4番手」清水の 136キロフォークボールを左翼席に運んだ。今季「3号の同点ソロ」は本拠地初アーチ。これで「4試合連続安打」。ボーアに負けじと、こちらの助っ人も調子をぐんぐん上げている。この 1発で「4試合連続安打」。一時は「1割」を切っていた打率も、「2割6分8厘」と数字を上げてきた。活躍の陰には、“小さな打撃コーチ”の存在がある。本拠地甲子園の試合には、モーガン夫人と 2人の息子が観戦に訪れている。時には打席を待つ次打者席で子どもたちに手を振り、パワーをもらっている。三振した試合では喝も入った。この日は父の格好いい姿を見せられたが、第 1、 2打席の三振に笑みがこぼれた。矢野監督は同点弾を高評価。日頃から研究熱心な新助っ人は、チームメートの背中にも学んでいる。この日復活の決勝弾を放った福留もまた、その 1人。リスペクトも忘れない。本拠地初のお立ち台でトラッキー人形をゲットした。小さなコーチにもう 1つ人形を贈ることを約束した。甲子園のダイヤモンドをゆっくり堪能し、ヒーローインタビューでは力強く宣言した。サンズのバットも上昇気流に乗り、チームを勢いづける。
●矢野監督が攻めの選手交代だ。序盤からビハインドとなり、代打や野手交代も早めの展開に。 5回裏の攻撃では「1番」近本に代え、代打陽川を送った。近本が代打を送られるのは今季初めてで、昨年 6月30日中日戦以来、 2度目。この場面、陽川は安打できなかったが、攻撃的な姿勢が光ったシーンだった。
●中田賢一投手が 5回途中で降板した。ソフトバンクから移籍後初の甲子園登板。 2回一死 1、 2塁でエスコバーに先制打。二死 2、 3塁で投手の高橋に四球を与えてしまい、満塁から坂口に押し出し四球。 3回に 3点目を失った。 5回二死 1、 3塁で、 2安打を打たれているエスコバーを迎えたところで矢野監督が交代を告げた。登板 2試合目も勝てず、中田は猛省。矢野監督は登板間隔が中17日とあいても状態を整えてきた姿勢を認めながらも首をかしげた。打席では 2回二死 1、 2塁から中前打を放って満塁に好機を広げるなど、奮闘。だが登板 2試合目も勝てず、中田は猛省した。それでも打線の奮起で、黒星は消えた。
●能見篤史ら中継ぎ陣の力投が、阪神の「逆転勝利」を呼んだ。 0- 3の 5回二死 1、 3塁で小川一平が先発の中田賢一を救援し、エスコバーを 3塁ゴロに。 6回二死満塁も広岡を 2塁ゴロに打ち取り、無失点で切り抜けた。打線が 6回裏に追いつき、同点の 7回に能見が登板。二死から歩かせたエスコバーに 2盗を決められ、二死 2塁のピンチを背負うも西田明央捕手(28)を空振り三振。マウンドでめったに表情を変えない能見がグラブをたたき、感情をあらわにした。 6月30日中日戦でソイロ・アルモンテ外野手(31)に満塁弾を浴び、がっくりと肩を落とす姿も見ただけに、粘投がうれしかった。野手で43歳の福留孝介、投手で41歳の能見が頼れる姿を見せ、「最下位」を脱出した。
●ロベルト・スアレス投手が 9回を無失点で締め、「3セーブ」目を挙げた。先頭の山崎晃大朗外野手(26)を歩かせたが、一死からエスコバーを併殺。中田とスアレスの同一試合登板の勝率は、「8割1分8厘」のハイアベレージだ。
記事をまとめてみました。
<阪神 6x- 4東京ヤクルト>◇ 6回戦◇阪神 3勝 3敗 0分◇16日◇阪神甲子園球場
ヤクルトが 2回にエスコバーの先制適時打などで 2点を奪った。 3回にも雄平の遊ゴロで併殺崩れの間に 1点を追加した。
阪神が 6回に代打福留の「2点適時2塁打」などで同点に追いついた。先発中田は 5回途中 3失点で降板。「移籍初白星」はならなかった。
阪神が 8回にサンズの「3号ソロ」、福留の「決勝1号2ラン」が飛び出してヤクルトを振り切った。チームは「4カード連続勝ち越し」。
阪神岩崎が「2勝」目、スアレスは「3セーブ」目。ヤクルト清水は「0勝1敗」。
8回裏阪神一死 1塁、福留孝介外野手は中越え勝ち越し2点本塁打を放った=阪神甲子園球場
指揮官が投打に必死のタクトで、阪神が接戦をものにした。
先発中田が苦しみながらも 5回途中 3失点。 6回二死 1、 3塁から継投に入った。
「2番手」は本拠地初登場の新人小川。15日ぶりの登板も「7番」エスコバーを 2球で打ち取り、ピンチをしのいだ。 6回も小川が抑え、直後に打線が同点。 7回は「3番手」能見が「0」を並べた。 8回に「4番手」岩崎が勝ち越しを許すも、ビハインドは最少失点。攻撃陣が試合をひっくり返すと、最後は「5番手」スアレスがシーソーゲームを締めた。
8回裏阪神一死 1塁、矢野燿大監督(右)は中越え2点本塁打を放った福留孝介外野手を迎える=阪神甲子園球場
前日15日は同点の終盤に救援の伊藤和がつかまり、接戦を落とした。試合後に矢野監督は「ああいうところでうちも粘っていかないと、上に行くのは難しくなる」。踏ん張ったヤクルトのリリーフ陣を例に、終盤の継投を課題に挙げていた。この日は先発から5投手の継投でつなぎ、「粘り勝ち」となった。
「打」の采配も積極的に動き、打線が活性化した。
3点を追う 6回一死無走者。攻略の糸口がつかめない先発左腕高橋に対し、ここまで 2打席凡退の「1番」近本に代えて右打者の陽川を代打に送った。 6回代打からの登場の福留もそのまま中堅の守備に就かせ、 8回の第 2打席で決勝弾。采配の早仕掛けが、「4カード連続勝ち越し」を呼び込んだ。
7回表、中堅の守備位置に就く福留孝介外野手=阪神甲子園球場
福留孝介外野手が14年以来 6年ぶりに中堅の守備に就いた。
福留は43歳だが、43歳以上のシーズンに中堅を守ったのは、岩本義行(東映)が44歳シーズンの56年に 4試合守って以来 2人目。
8回裏阪神一死 1塁、福留孝介外野手は「中越え勝ち越し2点本塁打」を放った=阪神甲子園球場
球界最年長の福留孝介外野手の「今季1号」で、阪神が「カード勝ち越し」を決めた。
先手を取ったのは、ヤクルト。 2回一死 1、 2塁からエスコバーの適時打で 1点を先制し、なおも二死満塁から坂口が押し出しの四球を選んで 2点目。 3回も一死から「4番」村上の中前打で好機をつくり、 3点目を挙げた。
阪神は 6回に反撃。一死から大山が中堅越えの 3塁打を放ち、ボーアの 2塁ゴロの間に 1点を返した。二死からサンズが四球を選び、代わったヤクルト「2番手」の近藤から梅野も四球を選んで 1、 2塁。ここで代打・福留が右翼手の頭上を越える適時 2塁打を放ち、同点に追いついた。
8回にヤクルトが代打・荒木の適時打で 1点を勝ち越したが、その裏にサンズが同点の「3号弾」。梅野が安打で 1塁に出塁し、福留が「決勝の2ラン」を放った。 9回はスアレスが無失点で締め、阪神が競り勝った。
8回裏阪神一死 1塁、福留孝介外野手は「中越え勝ち越し2点本塁打」を放ちベースランする=阪神甲子園球場
福留健在だ! 現役最年長の福留孝介外野手が劇的な逆転勝ちを導いた。 2点を追う 6回の代打で今季初打点となる 2点 2塁打。 6年ぶりの中堅守備に就くと、再び同点で迎えた 8回は中越えに「1号決勝2ラン」を運んだ。開幕から不調が続いたが、敗色ムードを振り払う復活の 2安打 4打点。チームは「4カード連続の勝ち越し」を決め、再び「最下位」を脱出した。
◇ ◇ ◇
夜空に舞った白球が一直線に伸びた。球界最年長、43歳福留のひと振りが試合を決めた。「6番」サンズの「同点ソロ」で追いついた 8回一死 1塁の場面。ヤクルト清水の初球 145キロを狙い澄ましてフルスイング。打球はバックスクリーンの左横に飛び込んだ。「サンズも同点にしてくれて、リュウ(梅野)もつないでくれた。初球からいってやろうと思っていた。打った瞬間、これは届くなと」。土壇場で試合を決める「1号2ラン」。千両役者は表情を変えることなくダイヤモンドを1周した。
8回裏阪神一死 1塁、福留孝介外野手の「中越え2点本塁打」でガッツポーズして喜ぶ矢野燿大監督(中央)=阪神甲子園球場
試合の流れを引き寄せたのも背番号「8」のバットだった。 2点を追う 6回二死 1、 2塁。「2番手」小川の代打で登場すると、「2番手」近藤の 125キロ低めのスライダーに食らいついた。打球は低い弾道で右翼手の頭を越える「同点2点適時2塁打」。今季甲子園初ヒット。さらに過去12人しかいない「NPB通算400 2塁打」まで、あと「5」5と迫る 2塁打で21試合目にして今季初打点を挙げた。
与えられた仕事を全うする。 6月26日DeNA戦(横浜スタジアム)の先発出場を最後に控えに回った。運動量を減らさないように、練習前のグラウンドでは黙々とランニングを続ける。 9日には打席確保のために2軍戦にも志願出場。 7回からは 6年ぶりに中堅の守備についたが、「今日初めて守ったわけでもないですし、いろんなことを出来るように準備している」。試合中はベンチの前列に陣取り、この日は戻ってきた先発中田にアドバイスを送る場面もあった。
8回裏阪神一死 1塁、福留孝介外野手は「中越え勝ち越し2点本塁打」を放ち、引き締まった表情でハイタッチ=阪神甲子園球場
故郷にも勇気を与えた。今月上旬から九州地方を襲った豪雨。福留の出身地である鹿児島も例外ではなかった。幼少期を過ごした大崎町では記録的な大雨を観測。町内は国道など至る所が冠水し、土砂崩れも発生した。中学時代に白球を追った鹿屋市内のグラウンド周辺も大きな被害に見舞われた。広島遠征中だった 6日には親族に連絡を入れて安否を確認したほどだ。厳しいプロの世界で活躍を続ける福留の姿は、今でも地元の人たちのパワーになっている。
大ベテランの劇弾でチームは「最下位」を脱出し、「4カード連続の勝ち越し」を決めた。矢野監督は「いやもう、うれしいです。叫びたいくらいうれしい」と両手を広げてヒーローを出迎えた。超満員とはいかないが、この日も4461人がスタンドから試合を見つめた。福留は心強い虎党の存在について「打席でコールされた時に勇気にもなるし、ありがたい」と感謝し、「明日からもみんなで粘っていいゲームをしたい」と約束。頼れる野球職人が、追い込まれた虎を救った。
▼福留の 1試合 4打点以上は国内28度目(メジャー 5度)。過去はいずれも先発した試合で、途中出場して 4打点は日米通じて初となった。
お立ち台でガッツポーズを決める福留孝介外野手(右)とジェリー・サンズ外野手=阪神甲子園球場
阪神が劇的な逆転勝利を飾り、「最下位」を脱出した。けん引したのは、現役最年長の阪神福留孝介外野手だった。 2点を追う 6回に代打で登場し、同点の「2点2塁打」。再び同点で迎えた 8回は「1号決勝2ラン」を放った。チームは「4カード連続勝ち越し」。試合後の矢野燿大監督の主なコメントは以下の通り。
-もつれた展開で逆転勝ちし
いやもう、うれしいです。叫びたいくらいうれしいです。
-叫びたいとは
わーっ! って言いたいです。
-福留が大活躍
本当にね。代打でいって同点タイムリー、最後も決勝ホームラン。孝介もスタメンからちょっと外れて悔しい思いをしていますし、球場にも一番に来て体を動かしてランニングをしたり、2軍の試合にも自分から行くと言って。そういう本当のプロの気持ち、背中を見せてくれる。そういう選手がいてくれるのはチーム全体に(とっていい)。きょうはミスもあったのでね、そういうところも払ってくれて、孝介がやってくれたってのはうれしいです。
8回裏阪神一死、ジェリー・サンズ外野手は同点の「左越え本塁打」を放ち出迎える矢野燿大監督(右)=阪神甲子園球場
-中堅も守った
もう孝介は経験もありますし、年齢は重ねましたけど、ポジションはどこでもできる。そういうところで、孝介で勝負しようと。うまいから、そういうのも想像しながらこっちも準備していたので、心配なく。
-サンズも貴重な本塁打
そうですね。昨日とよく似た試合で、追いついて流れが来そうなところで、また1点取られてというところで、サンズが追い付いてくれたので。そういうところではホームランがいい形で出たってのは、チーム全体にもいい影響を与えたと思います。
-中田の投球は
状態自体はいいかなと見えましたし、ボールも良かったけど、ただ四球がちょっともったいなかったという感じはありますけど。あのボールならもっといい投球できそうな、そういう感じに見えました。
ヒーローインタビューを終えスタンドのファンにあいさつする福留孝介外野手=阪神甲子園球場
-中継ぎで小川も好投
久しぶりの登板でしたけど、途中から行くというね。すごく難しいんですけど、しっかり打ち取って帰ってきてくれたというのは大きいです。まだ経験は少ない選手なんで、どんどんそういう場で経験を積んでチームの力になってほしいと思います。
-甲子園でチームは好調
野球ができない時期、無観客、そしてお客さんも入ってもらって、甲子園で野球ができるというのは当たり前じゃないんでね。それは選手と感じながらファンの人が入ってもらって後押ししてもらっているんでね。やっぱり甲子園で野球ができるのはいいなと思います。
-明日は青柳
今日の勝ちが明日につながると思うんでね。全員で勝ちにいきます。
6回裏阪神一死 3塁、ボーアは 2塁ゴロを放ち打点を挙げる=阪神甲子園球場
ジャスティン・ボーア内野手の「連続試合安打」が 8試合で止まった。
試合前半はヤクルト先発高橋の快速球とスライダーに苦しみ、沈黙。 2日中日戦(ナゴヤドーム)以来の無安打( 4打数)に。
8回裏阪神無死、ボーアは 2塁ゴロを放った=阪神甲子園球場
だが 3点を追った 6回一死 3塁では 2塁ゴロで 3塁走者の大山をかえし、貴重な 1点をたたき出した。前日15日に「5カード連続アーチ」をかけた際にも「勝つためにもっと打ちたい」と語っていた。チームトップの「通算13打点」で「逆転勝利」を呼んだ。
8回裏阪神一死、梅野隆太郎捕手は左前打を放った=阪神甲子園球場
梅野隆太郎捕手が規定打席に到達し、「打率3割5分7厘」でチームトップに立った。
「7番捕手」で先発し、 8回に左前打で「3試合連続安打」。直後の福留弾をお膳立てした。この日は 4打席に立ち、 2四球も選んで 2打数 1安打。開幕直後こそ坂本や原口との併用が続いたが、 6月28日DeNA戦(横浜スタジアム)からは先発マスクを守り続ける。リード面や強肩などで投手陣も支え、攻守で存在感を示している。
最後を締めたスアレス投手(中央)は梅野隆太郎捕手(左)とエルボータッチ。右は糸原健斗内野手=阪神甲子園球場
阪神新助っ人ジェリー・サンズ内野手が貴重な同点弾で、福留の劇打を呼び込んだ。「6番左翼」で先発し、 1点を追う 8回一死無走者。「4番手」清水の 136キロフォークボールを左翼席に運んだ。
今季「3号の同点ソロ」は本拠地初アーチ。「相手投手の球種も頭に入っていたし、準備もしっかりできていたので、最高の結果になって良かったね」。これで「4試合連続安打」。ボーアに負けじと、こちらの助っ人も調子をぐんぐん上げている。
8回裏阪神一死、ジェリー・サンズ外野手は「左越え同点本塁打」を放った=阪神甲子園球場
パパは今日もやったぜ! 阪神の新助っ人ジェリー・サンズ外野手が、貴重な同点弾で劇的な逆転勝ちをお膳立てした。
勝ち越しを許した直後の 8回一死。「4番手」清水の落ちきらなかった 136キロフォークボールを仕留めた。「甘い球が来れば、しっかり強くたたこうと。少し高めに浮いてきたので、しっかりとたたけました」。バットにうまく乗せて運んだ打球は、歓喜の虎党も混じる左翼席へ。甲子園初アーチとなる「3号同点ソロ」が、直後の福留弾への流れを生んだ。
この 1発で「4試合連続安打」。一時は「1割」を切っていた打率も、「2割6分8厘」と数字を上げてきた。活躍の陰には、“小さな打撃コーチ”の存在がある。本拠地甲子園の試合には、モーガン夫人と 2人の息子が観戦に訪れている。時には打席を待つ次打者席で子どもたちに手を振り、パワーをもらっている。三振した試合では「もう三振しないで」と喝も入った。この日は父の格好いい姿を見せられたが、第 1、 2打席の三振に「最初の 2打席…もしかしたら怒られるかもしれないね」と笑みがこぼれた。
ヒーローのジェリー・サンズ外野手は帽子を取ってファンにあいさつする=阪神甲子園球場
矢野監督は同点弾を「ホームランがいい形で出て、チーム全体にもいい影響を与えた」と高評価。日頃から研究熱心な新助っ人は、チームメートの背中にも学んでいる。この日復活の決勝弾を放った福留もまた、その 1人。「先発であろうとなかろうと、毎日同じようにしっかり準備されている素晴らしい方。そばにいてくれるのは心強い」と、リスペクトも忘れない。
本拠地初のお立ち台でトラッキー人形をゲットした。「 1つだったら子供たち( 2人)がけんかになるから、早く 2つ目がもらえるように頑張るよ」。小さなコーチにもう 1つ人形を贈ることを約束した。甲子園のダイヤモンドをゆっくり堪能し、ヒーローインタビューでは「アリガトウゴザイマス! ガンバリマショウ!」と力強く宣言した。サンズのバットも上昇気流に乗り、チームを勢いづける。
8回表を終えベンチ前でナインを出迎える近本光司外野手、右は陽川尚将内野手=阪神甲子園球場
矢野監督が攻めの選手交代だ。序盤からビハインドとなり、代打や野手交代も早めの展開に。 5回裏の攻撃では「1番」近本に代え、代打陽川を送った。
矢野監督は「チカがヒットを打つ可能性はあったし、何が正解か分からないけど、俺の判断でチームを動かさせてもらっている以上、何か変化をもたらす、このままじっとしているより、何か今後のことも考えながら、あそこで陽川とかちょっと動きを入れていくことが必要と思った」。
近本が代打を送られるのは今季初めてで、昨年 6月30日中日戦以来、 2度目。この場面、陽川は安打できなかったが、攻撃的な姿勢が光ったシーンだった。
2回表ヤクルト二死 2、 3塁、中田賢一投手(左)は高橋奎二投手に四球を出し渋い表情を見せる=阪神甲子園球場
中田賢一投手が 5回途中で降板した。ソフトバンクから移籍後初の甲子園登板。 2回一死 1、 2塁でエスコバーに先制打。二死 2、 3塁で投手の高橋に四球を与えてしまい、満塁から坂口に押し出し四球。 3回に 3点目を失った。 5回二死 1、 3塁で、 2安打を打たれているエスコバーを迎えたところで矢野監督が交代を告げた。
登板 2試合目も勝てず、中田は「 2回の投手への四球と押し出しがもったいなかったですし、そこがすごく悔やまれます」と猛省。矢野監督は登板間隔が中17日とあいても状態を整えてきた姿勢を認めながらも「ちょっと痛いところの四球というのが」と首をかしげた。
5回表ヤクルト一死 1、 3塁、雄平外野手を空振り三振に仕留めたところで降板となった中田賢一投手=阪神甲子園球場
阪神先発の中田賢一投手が 5回途中でマウンドを降り、「移籍後初勝利」は次戦に持ち越しになった。
ソフトバンクから移籍後、阪神中田としての甲子園登板は初めて。前回の 6月28日DeNA戦(横浜)が 4回 3失点で負け投手だっただけに、雪辱を期す意気込みで本拠地初登板に臨んだ。だが、 2回につかまった。
先頭の村上に右翼線への 2塁打を打たれたことから一死 1、 2塁のピンチを招き、エスコバーに先制打。二死後、投手の高橋に四球を与えてしまい、満塁から坂口に押し出し四球。 3回も 3安打を浴びて 3点目を失った。 5回は無死 1、 3塁から山崎、雄平を抑えて二死までこぎつけたが、 2安打を打たれているエスコバーを打席に迎えたところで矢野監督が交代を告げた。 7安打 3失点だった。
打席では 2回二死 1、 2塁から中前打を放って満塁に好機を広げるなど、奮闘。だが登板 2試合目も勝てず、中田は「 2回の投手への四球と押し出しがもったいなかったですし、そこがすごく悔やまれます」と猛省した。それでも打線の奮起で、黒星は消えた。
7回、「3番手」で登板の能見篤史投手=阪神甲子園球場
能見篤史ら中継ぎ陣の力投が、阪神の「逆転勝利」を呼んだ。 0- 3の 5回二死 1、 3塁で小川一平が先発の中田賢一を救援し、エスコバーを 3塁ゴロに。 6回二死満塁も広岡を 2塁ゴロに打ち取り、無失点で切り抜けた。
打線が 6回裏に追いつき、同点の 7回に能見が登板。二死から歩かせたエスコバーに 2盗を決められ、二死 2塁のピンチを背負うも西田を空振り三振。マウンドでめったに表情を変えない能見がグラブをたたき、感情をあらわにした。
矢野監督は「能見の働きが大きかった。きっちり 1イニングいってくれたっていうのも。すごくいい仕事をしてくれたので、助かりました」と勝因に挙げた。 6月30日中日戦でアルモンテに満塁弾を浴び、がっくりと肩を落とす姿も見ただけに、粘投がうれしかった。野手で43歳の福留孝介、投手で41歳の能見が頼れる姿を見せ、「最下位」を脱出した。
9回表ヤクルト一死 1塁、アルシデス・エスコバー内野手を 2ゴロ併殺打に打ち取り、ガッツポーズするロベルト・スアレス投手=阪神甲子園球場
ロベルト・スアレス投手が 9回を無失点で締め、「3セーブ」目を挙げた。先頭の山崎を歩かせたが、一死からエスコバーを併殺。「セーブを挙げるチャンスだったから、それをしっかりと生かせるように集中してマウンドに上がったよ。先頭バッターの四球が悔やまれるけど、その後、 1球 1球丁寧に投げることができたからよかったね」と反省と収穫を口に。
中田とスアレスの同一試合登板の勝率は、「8割1分8厘」のハイアベレージだ。
※ 7月17日の予告先発は、阪神・青柳晃洋投手(26)ー中日・大野雄大投手(31)です。どちらに軍配が上がるか、楽しみですね。
ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
多くの方と話をする中で、"楽しむからこそ実力が発揮できる"そして"笑うということには大きなパワーがある"ということを教えてもらいました。
これからの1年はグラウンドで苦しい時こそ笑って、楽しいときはもっと楽しく、でもしっかり勝つようなチームを作っていきます。
そして、僕たちが勝つことでファンの皆さんにも思いっきり笑ってもらい、思いっきり喜んでもらえるようなシーズンにすべく、「It's 勝笑 Time!オレがヤル」というスローガンにしました。
2020年 オープン戦 最終順位表
2020年 公式戦 順位表
2020年 公式戦日程と 結果 (07月)
2020年 公式戦日程と 結果 (08月)
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