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サンズ、今季初3番で2点2塁打!1年ぶりスタメン落ちの近本が途中出場で盗塁!西勇輝18日先発!

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両チームのスタメンが発表された。先発は阪神が青柳晃洋投手(26)、中日が大野雄大投手(31)。開幕からスタメン起用が続いたリードオフマン近本光司外野手(25)が、打撃不振により今季初のスタメン落ち。「1番」には糸井嘉男外野手(38)、中堅には今季 2度目の先発となる陽川尚将外野手(29)が入った。開幕ダッシュこそ遅れたものの、「4カード連続勝ち越し」中と勢いに乗る。中日には敵地での前カードで 3タテを食らっているだけに、本拠地で借りを返したいところ。先手を取りたい一戦だが、立ちはだかるのは大の苦手とするエース左腕大野。通算25試合で対戦し、「12勝」を献上している。黒星を付けたのはわずか 4度しかない。通算対戦防御率も「1.99」と押さえ込まれており、17年 6月29日の対戦から「4連勝」を許している相手だ。今季初対戦で天敵打ちとなるか。

阪神は 3回一死 1、 2塁から「2番」糸原の 3塁内野安打が適時失策を誘って先制。「3番」ジェリー・サンズ外野手(32=キウム・ヒーローズ)の 2点 2塁打でリードを 3点に広げた。中日は 3点を追う 4回、「4番」ダヤン・ビシエド外野手(30)が「右越え8号ソロ」。阪神青柳は 6回まで 3安打 1失点。中日大野雄は 6回まで 6安打 3失点。阪神は 7回にも「2番」糸原健斗内野手(27)の適時打で追加点を挙げ、「2連勝」で「4位」浮上。青柳は 7回 1失点でリーグ最多に並ぶ「3勝」目を記録した。中日大野雄は「3敗」目。矢野阪神が天敵大野雄対策で組み替えた打線的中で快勝、「4位」に浮上だ。不調の近本を今季初めて先発から外し、「1番糸井&2番糸原コンビ」を初結成。 3回に糸井が四球で好機を広げると、糸原が 3塁ファウルゾーンからフェアに転がり変わる“秘打”の内野安打が悪送球を誘って先制。 6回にも糸井の遊安、糸原の適時打で中押しするなど、全 4得点にからんだ。中谷ら 5人の入れ替えも敢行するなど“動の虎”が 7月反攻だ。矢野燿大監督(51)は近本の奮起にも期待をかけた。前回対戦「3連敗」した中日に一つお返しして「4位」に浮上。最大「8」の借金も「2」まで減らした。攻めダルマと化し、一気の上位浮上を目指す。

反省を即、次に生かす。高い対応力が「スピード出世」を支えている。阪神の新助っ人ジェリー・サンズ外野手が初めて「3番」起用され、貴重な「2点2塁打」で期待に応えた。「2番」糸原のラッキーな内野安打が適時失策を誘い、天敵大野雄から先制点をもぎ取った直後。 3回一死 2、 3塁、 3ボールから外角ツーシームを逆らわず右中間に運んだ。甲子園まで観戦に訪れてくれるモーガン夫人と 2人の息子が元気の源。前夜は本拠地初のお立ち台でトラッキー人形をゲットし、冗談交じりに気合を入れ直していた。 2日連続のお立ち台こそお預けとなったが、今夜も貴重な働きぶりを披露。お土産の人形がなくても、子供たちがすねることはないだろう。

阪神の新助っ人ジャスティン・ボーア内野手(32=エンゼルス)がダイナミックなハッスルプレーで場内を沸かせた。 6回一死無走者の第 3打席。中日先発大野雄から右翼線へ強烈なライナーを放った。ボーアは迷わず 2二塁へ向かったが、右翼平田良介外野手(32)の好返球でアウトとなった。指揮官もその積極性を評価する、B砲の走塁意識。この場面もスライディングの最後までタッチをかいくぐろうと体をひねらせ、最後は遊撃手京田陽太内野手(25)の上に「ボディーアタック」のような形で乗ってしまった。ボーアの積極走塁と京田のガッツプレーに、場内からは拍手が起こった。 9回二死 1塁の守りでは、京田の放った 2塁ベース寄りのゴロを横っ飛びで捕球すると、 1塁に飛び込むようにベースタッチ。助っ人の全力プレーに、再びスタンドからは大きな拍手が起こった。

29歳の誕生日だった陽川尚将内野手が、プロ 7年目で初の中堅スタメンで奮闘した。左腕大野雄対策で 7回先頭で左前打。昨季放った 6安打中、 3安打が大野雄からだった好相性を発揮した。

途中出場した近本光司外野手が今季 7個目の盗塁を決めた。 7回無死 1塁の場面で陽川の代走で出場。木浪が捕邪飛に打ち取られ、続く青柳への 1球目で 2盗を決めた。この日は昨年 7月 3日DeNA戦以来、 380日ぶりにスタメンから外れた。昨季長嶋茂雄越えの「セ・リーグ新人最多安打」を放ったヒットマンは、「打率1割7分5厘」と苦しむ。健在の俊足披露から足がかりをつかみたい。指揮官はチームの活性化とリードオフマンの奮起を期待した。

阪神先発の青柳晃洋投手が「ゴロ打たせ職人」の本領を発揮し、 7回 4安打 1失点と好投を見せた。虎の変則右腕は、キレある直球と多彩な変化球で打ち取る投球術が持ち味。この日も低めへの制球が抜群で、中日打線から凡打の山を築いた。奪った21アウトのうち、併殺打 1つを含み実に17個がゴロアウト。失点はビシエドに浴びた「ソロ本塁打」のみで、外野手が 7回までに打球を処理したのは 3度だけだった。打線から 4点の援護ももらい、 7回97球。今季「3勝」目の権利を手にし、 8回からは救援陣にマウンドを託した。試合後は糸原とお立ち台へ。 6月30日に今季初黒星を喫した中日にリベンジし、 4試合で「3勝1敗」。防御率もセ・リーグの先発陣で「2位」の「1.50」と抜群の安定感。次も内野手陣と一緒に、ゴロアウトの山を築いて勝利をつかむ。

試合終盤に珍?現象が起きた。 9回、新守護神のロベルト・スアレス投手(29)がリリーフカーに乗って、マウンドに登場。投球練習を終えると、帰ったはずのリリーフカーがなぜか出入り口から頭を出した。え、もう降板? スアレスはきょとんとした表情でリリーフカーを見つめたが、無事に戻ったことを見届けると何事も無かったように投球へ。観客からは自然と拍手が沸き起こった。12日に藤川球児投手(39)が右肩コンディション不良で登録抹消されて以降、すべての勝ち試合を締めている右腕は胸を張った。試合はスアレスが 9回を 1安打無失点で締め、阪神が連勝を決めた。

西勇輝投手(29)が18日の中日戦で「2勝」目を目指す。今季は 4試合で「1勝」止まりだが防御率は「1.65」。 4戦ともクオリティ・スタート( 6回以上かつ 3自責点以内)で抜群の安定感を見せている。昨季、甲子園での中日戦は「2戦2勝」の好相性で、自信を持って竜倒に挑む。

記事をまとめてみました。

 

 

 <阪神 4x- 1中日>◇ 4回戦◇阪神 1勝 3敗 分◇17日◇阪神甲子園球場

 両チームのスタメンが発表された。先発は阪神が青柳晃洋投手、中日が大野雄大投手。

 開幕からスタメン起用が続いたリードオフマン近本が、打撃不振により今季初のスタメン落ち。「1番」には糸井、中堅には今季 2度目の先発となる陽川が入った。

 試合前の練習を行う近本光司外野手=阪神甲子園球場

 開幕ダッシュこそ遅れたものの、「4カード連続勝ち越し」中と勢いに乗る。中日には敵地での前カードで 3タテを食らっているだけに、本拠地で借りを返したいところ。先手を取りたい一戦だが、立ちはだかるのは大の苦手とするエース左腕大野。通算25試合で対戦し、「12勝」を献上している。黒星を付けたのはわずか 4度しかない。通算対戦防御率も「1.99」と押さえ込まれており、17年 6月29日の対戦から「4連勝」を許している相手だ。今季初対戦で天敵打ちとなるか。

 

 阪神は 3回一死 1、 2塁から「2番」糸原の 3塁内野安打が適時失策を誘って先制。「3番」サンズの 2点 2塁打でリードを 3点に広げた。

 中日は 3点を追う 4回、「4番」ビシエドが「右越え8号ソロ」。阪神青柳は 6回まで 3安打 1失点。中日大野雄は 6回まで 6安打 3失点。

 阪神は 7回にも「2番」糸原の適時打で追加点を挙げ、「2連勝」で「4位」浮上。青柳は 7回 1失点でリーグ最多に並ぶ「3勝」目を記録した。中日大野雄は「3敗」目。

  3回裏阪神一死 2、 3塁、サンズ外野手は「右越え適時2塁打」を放った=阪神甲子園球場

 イトイトずばり! 矢野阪神が天敵大野雄対策で組み替えた打線的中で快勝、「4位」に浮上だ。不調の近本を今季初めて先発から外し、「1番糸井&2番糸原コンビ」を初結成。 3回に糸井が四球で好機を広げると、糸原が 3塁ファウルゾーンからフェアに転がり変わる“秘打”の内野安打が悪送球を誘って先制。 6回にも糸井の遊安、糸原の適時打で中押しするなど、全 4得点にからんだ。中谷ら 5人の入れ替えも敢行するなど“動の虎”が 7月反攻だ。

◇   ◇   ◇

 「イトイト」が勝利のリズムを織りなした。糸井と糸原の「新1、2番コンビ」がチーム初結成。全 4得点にからんだ。

 先制はくせ者糸原らしい“秘打”から生まれた。 0- 0の 3回、チームの天敵大野雄を攻め、木浪の安打と糸井の四球で一死 1、 2塁。追い込まれたが、外角低めのフォークに食らいついた。 3塁線ギリギリのファウルゾーンを転がった打球は、強烈なスピンがかかって一転、フェアゾーンに入った。全力疾走で内野安打をもぎ取ると、 3塁溝脇の送球ミスも誘って先制点をゲットした。

  3回裏阪神一死 1、 2塁、糸原健斗内野手は 3塁へのゴロで守備の乱れを誘い先制点を奪う=阪神甲子園球場

 人気野球漫画「ドカベン」で殿馬一人が繰り出す秘打「G線上のアリア」をほうふつとさせる珍安打。本人も「僕らしいヒットかなと思います」と苦笑い。今季初「3番」に入ったサンズの 2点打につなぎ、幸先よく 3点を先制した。

 中押しも「イトイト」の連打だった。 2点リードの 7回。二死 2塁から糸井が遊撃へ内野安打。 1、 3塁から糸原が「猛打賞」となる左前適時打で 4点目を入れた。 4年目糸原は自己最長の「9試合連続安打」。昨季の中日戦で「1割7分1厘」と封じられた打のヒーローは「去年からやられっぱなしだったので、絶対にやり返してやろうと。( 3回の秘打は)今日はもう、あれが全て。あのヒットがあったから 3本打てました」と笑顔を見せた。

 昨年ノーヒットノーランを食らった大野雄に対し、大胆な打線組み替えも成功した。不振の近本を今季初めてスタメンから外し、新中軸はサンズ、大山、ボーアの「SOB」。陽川は中堅でプロ初先発させた。中谷と坂本を 1軍に呼び、高山と上本を 2軍に落とすなど、今季最多 5人の入れ替えも敢行。「4カード連続勝ち越し」と勢いに乗る中でも最善を求め、活性化を促した。

  7回裏阪神二死一、三塁、左前適時打を放った糸原健斗内野手=阪神甲子園球場

 矢野監督は「チカの状態もなかなか上がらない中で、陽川センターというカードは今まで考えとしてはなかった。今から長いチームとして戦っていく上でやってみていいんじゃないかと」と説明。近本の奮起にも期待をかけた。

 前回対戦「3連敗」した中日に一つお返しして「4位」に浮上。最大「8」の借金も「2」まで減らした。お立ち台で糸原は「今チームは一丸となっているので、連勝を伸ばしていけるように頑張ります」と宣言。攻めダルマと化し、一気の上位浮上を目指す。

▼阪神の投手を除く先発パターンは、22試合で13通り目となった。 9日巨人戦から前日16日ヤクルト戦まで 7試合連続同じスタメンで臨み、この間「5勝2敗」。結果を出していたが、果敢な打線改造が成功した。

▼阪神が大野雄に黒星をつけたのは、17年 4月28日以来 3シーズンぶりで通算 5度目。昨年 9月14日の対戦ではノーヒットノーランを喫するなど「12勝」を献上していた。

 好投の青柳晃洋投手=阪神甲子園球場

 阪神が接戦を制して「2連勝」を飾り、「4位」に浮上。最大「8」あった借金を「2」まで減らした。

 「打率1割台」の近本光司外野手(25)を昨年 7月 3日DeNA戦以来、 1年ぶりにスタメンから外した一戦。試合前時点で通算25試合対戦で「防御率1.99」と抑え込まれていた中日大野雄大投手を相手に、運も味方につけた。

  3回、先頭の木浪聖也内野手(25)がバットを折りながら、小フライを 2塁前に落として内野安打に。一死 1、 2塁で今度は「2番」糸原健斗内野手(27)の当たり損ねのゴロが 3塁線ファウルゾーンからフェアゾーンに戻り、 3塁内野安打が適時失策を誘って先制した。

  3回裏阪神一死 2、 3塁、右中間へ「2点適時2塁打」を放ったジェリー・サンズ外野手=阪神甲子園球場

 その直後、「3番」ジェリー・サンズ外野手(32)が一死 2、 3塁から「右中間2点2塁打」を放ち、一気に試合の主導権を握った。

 打線は 2点リードの 7回に糸原の左前適時打で追加点をあげ、ダメを押した。

 先発青柳晃洋投手は終始、安定した投球を披露。 4回に「4番」ビシエドの「右越えソロ」で 1点を許したが、 7回 4安打 1失点でハーラートップに並ぶ「3勝」目をあげた。

  3回裏阪神1死 2、 3塁、ジェリー・サンズ外野手は「右越え適時2塁打」を放ち 2塁へ滑り込む=阪神甲子園球場

 阪神が新助っ人ジェリー・サンズ外野手の「2点適時2塁打」などで 3点を先行した。

  0- 0の 3回。まずは中日先発大野から一死 1、 2塁の好機を作り、「2番」糸原の当たりは 3塁前ボテボテのゴロ。全力疾走で内野安打をもぎ取ると、 3塁溝脇の失策も誘って先制点が入った。一死 2、 3塁となり、今季初めて「3番」に入ったサンズが右中間へ「2点適時2塁打」。

 「打ったのはツーシーム。得点圏にランナーがいたし、最低でも外野まで飛ばすことのできるボールを待っていたよ。結果的に 2人ともホームにかえすことができて良かったね」

 昨季の「韓国球界打点王」が勝負強さを発揮して、苦手とする左腕大野から幸先よく3点を奪った。

 勝利投手の青柳晃洋投手=阪神甲子園球場

 阪神が接戦を制して「2連勝」を飾り、「4位」に浮上。最大「8」あった借金を「2」まで減らした。矢野燿大監督の一問一答は以下の通り。

-青柳の好投は

 矢野監督 もう申し分ないですし、青柳らしく低めにしっかり投げ切って、ゴロ打たせて、堂々と打者に向かっていくピッチングをしてくれましたし、7回までいってくれたのも大きいです。

-安定感は抜群

 矢野監督 もう、安心してみてられますね。

-サンズが貴重な適時打

 矢野監督 ラッキーな形でつながりましたけど、あの2点はやっぱり大きいですし、サンズもね、そういうところで打ってくれるの期待してきてもらってるので、ああいう場面をどんどん作って、サンズに返してもらいたいですね。

 矢野燿大監督(左)は勝利投手の青柳晃洋投手を迎える=阪神甲子園球場

- 5試合連続安打と好調

 矢野監督 そうですね、だいぶ落ち着いてやっていますし、中身、内容もよくなってきてるので、ますます楽しみになってきました。

-糸原の適時打も貴重

 矢野監督 なかなか追加点が入らない中でね。どうしてもムードというか。流れが来てない中での、あの1点というのは、本当に大きかったんでね。ケント(糸原)らしく、本当にしぶといヒットでした。

-打撃は好調

 矢野監督 打つ方は上がってきたんでね。あとは走塁を頑張ってくれたらなと。サンズの当たりでも、あの走塁ではちょっと寂しい。走攻守で全部で引っ張っていってもらいたいです。

 中日に快勝しファンにあいさつする矢野燿大監督=阪神甲子園球場

-「4位」浮上

  矢野監督 そのあたりも気にして戦っていますけど、目の前の試合を全力で戦っていくというのが一番やれることなのでね。明日も、その気持ちで戦っていきます。

-青柳の打席で継投

  矢野監督  2アウト、ライナーなしやったら行こうと思っていた。チャンスになったら勝負行くって決めてたんで。まあセイヤ(木浪)がバントを決めてくれていたら、代打に行くつもりだったんだけど。近本の盗塁で状況が変わったんでね。もともと送ったら勝負行くつもりだった。

-岩崎、スアレスは落ち着いてきた

 矢野監督 まだねえ。もっといいのが知っているから。まだまだ上がるだろうし。まあでも、任せているんでね。どんな形でもゼロで抑えるということでやってくれているんで、任せます。

 

 反省を即、次に生かす。高い対応力が「スピード出世」を支えている。阪神の新助っ人ジェリー・サンズ外野手が初めて「3番」起用され、貴重な「2点2塁打」で期待に応えた。

 「長い人生、『2番』から『8番』まで打ってきた。早い打順で打つのは好きなんだ」

 「2番」糸原のラッキーな内野安打が適時失策を誘い、天敵大野雄から先制点をもぎ取った直後。 3回一死 2、 3塁、 3ボールから外角ツーシームを逆らわず右中間に運んだ。

 「 1打席目みたいに引っかけると 3塁ゴロ、遊ゴロになってしまう。ああいう打撃が理想的だったね」

  3回裏阪神一死 2、 3塁、ジェリー・サンズ外野手は「右越え2点適時2塁打」を放ち滑り込む=阪神甲子園球場

  1回二死では外角ツーシームを 3ゴロ。 2打席目で早くも修正できるクレバーさが頼りになる。

 前夜のヤクルト戦は 8回に同点弾を放ち、逆転勝利に導いた。一夜明け、今度はクリーンアップ初起用で 5試合連続安打を決めた。

 「慣れてきたのもあるし、打席を積ませてもらっていることも大きいね」

  6月上旬の練習試合で調子が上がらず、開幕は 2軍スタート。 6月27日に 1軍昇格後、昨季の韓国球界打点王が徐々に本領発揮の気配を見せ始めている。

  6回表中日二死、ジェリー・サンズ外野手は井領雅貴外野手の打球を好捕する=阪神甲子園球場

 甲子園まで観戦に訪れてくれるモーガン夫人と 2人の息子が元気の源。前夜は本拠地初のお立ち台でトラッキー人形をゲットし、「 1つだったら子どもたちがけんかになるから、早く 2つ目がもらえるように頑張るよ」と冗談交じりに気合を入れ直していた。

  2日連続のお立ち台こそお預けとなったが、今夜も貴重な働きぶりを披露。お土産の人形がなくても、子供たちがすねることはないだろう。

 

  6回裏阪神一死、右翼線に安打を放ち 2塁を狙うもアウトとなるジャスティン・ボーア内野。遊撃手は京田陽太内野手=阪神甲子園球場

 阪神の新助っ人ジャスティン・ボーア内野手がダイナミックなハッスルプレーで場内を沸かせた。

  6回一死無走者の第 3打席。中日先発大野雄から右翼線へ強烈なライナーを放った。ボーアは迷わず 2二塁へ向かったが、右翼平田の好返球でアウトとなった。

 指揮官もその積極性を評価する、B砲の走塁意識。この場面もスライディングの最後までタッチをかいくぐろうと体をひねらせ、最後は遊撃手京田の上に「ボディーアタック」のような形で乗ってしまった。球界最重量 122キロの体を受け止めた京田は一時うずくまったが、無事にプレー続行。ボーアの積極走塁と京田のガッツプレーに、場内からは拍手が起こった。

  6回裏阪神一死、ジャスティン・ボーア内野手は右前打を放ち 2塁を狙うが、京田陽太内野手と折り重なる様にしてタッチアウト=阪神甲子園球場

 阪神・ボーアが積極走塁&必死の守りで沸かせた。 6回一死から右翼線への当たりで 2塁に激走するもアウトに。その際、 2塁ベースカバーに入った京田の上に乗っかり、タッチをかいくぐろうとして巨体をひねるポーズにスタンドは大爆笑。 9回二死 1塁の守りでは、京田の放った 2塁ベース寄りのゴロを横っ飛びで捕球すると、 1塁に飛び込むようにベースタッチ。助っ人の全力プレーに、再びスタンドからは大きな拍手が起こった。

 

  7回裏阪神無死、陽川尚将内野手は左前打を放った=阪神甲子園球場

 29歳の誕生日だった陽川尚将内野手が、プロ 7年目で初の中堅スタメンで奮闘した。左腕大野雄対策で 7回先頭で左前打。昨季放った 6安打中、 3安打が大野雄からだった好相性を発揮した。

 前日プロ入り後初めてセンター守備に就いたが、矢野監督は「またいい左ピッチャーということがあれば、こういうオプションもある」と満足そうだった。

 

 途中出場した近本光司外野手が今季 7個目の盗塁を決めた。 7回無死 1塁の場面で陽川の代走で出場。木浪が捕邪飛に打ち取られ、続く青柳への 1球目で 2盗を決めた。

 この日は昨年 7月 3日DeNA戦以来、 380日ぶりにスタメンから外れた。昨季長嶋茂雄越えの「セ・リーグ新人最多安打」を放ったヒットマンは、「打率1割7分5厘」と苦しむ。健在の俊足披露から足がかりをつかみたい。

 今季初のベンチスタートとなった近本光司外野手は 7回に代走で 2盗を決めた=阪神甲子園球場

 先発メンバーの発表で甲子園がざわついた。近本が今季初めてスタメンから外れた。矢野監督は不振のリードオフマンとチームに刺激を与えた。

 「チカ(近本)の状態も上がらない中、陽川のセンターというカードは今まで考えとしてなかった。いろんな状況を考えたときにやってみていいんじゃないかと」

  7回裏阪神一死 1塁、代走近本光司外野手は 2盗を決める、右は京田陽太内野手=阪神甲子園球場

 苦手の左腕、大野雄に対して打撃好調の陽川をプロ初の先発中堅で使った。「打率0.175」の近本は過去 5試合も「19打数5安打」。昨年 7月 3日のDeNA戦(横浜)以来のベンチスタートの屈辱を味わった。それでも 7回先頭で陽川が左前打を放つと、代走の背番号「5」が 2盗。リーグトップの「7盗塁」で追加点を呼んだ。

 指揮官は「悔しさとか、みんながどんなふうに戦っているとか、いろんな思いがチカにも出てくる。そういう意味でも陽川が打ってくれて、あそこで代われたのはチーム全体として意味がある」とチームの活性化とリードオフマンの奮起を期待した。

 

 阪神先発の青柳晃洋投手=阪神甲子園球場

 阪神先発の青柳晃洋投手が「ゴロ打たせ職人」の本領を発揮し、 7回 4安打 1失点と好投を見せた。

 虎の変則右腕は、キレある直球と多彩な変化球で打ち取る投球術が持ち味。この日も低めへの制球が抜群で、中日打線から凡打の山を築いた。奪った21アウトのうち、併殺打 1つを含み実に17個がゴロアウト。失点はビシエドに浴びた「ソロ本塁打」のみで、外野手が 7回までに打球を処理したのは 3度だけだった。

 打線から 4点の援護ももらい、 7回97球。今季「3勝」目の権利を手にし、 8回からは救援陣にマウンドを託した。

 阪神先発の青柳晃洋投手=阪神甲子園球場

 青柳晃洋投手が驚異の“ゴロ投手”ぶりを発揮し、 7回 4安打 1失点でハーラートップタイの「3勝」目を挙げた。「ほとんどゴロだったので、非常に良かったかなと思いますね」。初回先頭の大島から「3連続内野ゴロ」を奪うなど凡打の山。失点はビシエドに浴びたソロ 1点に抑えた。

 試合後は糸原とお立ち台へ。「僕自身でアウト取ったのって少ないんで、内野の方々がしっかりアウト取ってくれたのが良かったかなと思います。鉄壁のセカンドがいるんで」と感謝。 2塁を守った糸原は「ゴロピッチャーなんで、もう常に準備して、足を引っ張らないように…いや本当に頼もしいんですごいと思います!」と笑顔で応えた。

  7回表中日二死 2塁、京田陽太内野手の打球をさばいた大山悠輔内野手(手前)と笑顔でエアグータッチする青柳晃洋投手(後方)=阪神甲子園球場

 この日、21個のアウトのうち、17個をゴロアウトで奪った( 1併殺含む)。今季4試合の「ゴロアウト率52.8%」は、規定投球回を投げた12球団の投手の中で「1位」を誇る。打者のタイミングを狂わせる「クオータースロー」は、大学時代の友人が名付けてくれたもの。横手投げと下手投げの中間から投げるスタイルは、球界でも「唯一無二の存在」。調整方法も青柳ならではだ。

 キャッチボールは最初、上投げで始めて距離を伸ばす。その後、距離を縮めるとともに上投げから横投げ、下投げへと徐々に腕を下げていく。「横から80メートル投げられても、その投げ方と(マウンドまでの)18.44の投げ方と絶対違うので。そうすると自然と体も上がっちゃって、手だけで投げたりしてしまう」。上から投げた方が肩が動くため、まずはしっかり肩を作るためでもある。小学6年生の時に今の投げ方を始めたが、周囲にお手本に出来るような似た選手はいなかった。自らの経験で作り上げ、中学生の時から続けている独自の練習方法だ。

 お立ち台で笑顔でガッツポーズする青柳晃洋投手(左)と糸原健斗内野手=阪神甲子園球場

  6月30日に今季初黒星を喫した中日にリベンジし、 4試合で「3勝1敗」。防御率もセ・リーグの先発陣で「2位」の「1.50」と抜群の安定感。「助けてもらいながら、アウトを積み重ねていきたい」。次も内野手陣と一緒に、ゴロアウトの山を築いて勝利をつかむ。

■矢野燿大監督(青柳晃洋投手ついて)

 「自信を持って本人は投げられていると思うし、バッターも分かっていてもなかなか打球を上げられないっていうのが、今の青柳の強みだと思う」

 

  9回、最後をきっちり締めたロベルト・スアレス投手=阪神甲子園球場

 試合終盤に珍?現象が起きた。

  9回、新守護神のロベルト・スアレス投手がリリーフカーに乗って、マウンドに登場。投球練習を終えると、帰ったはずのリリーフカーがなぜか出入り口から頭を出した。

 え、もう降板? スアレスはきょとんとした表情でリリーフカーを見つめたが、無事に戻ったことを見届けると何事も無かったように投球へ。観客からは自然と拍手が沸き起こった。

 試合はスアレスが9回を1安打無失点で締め、阪神が連勝を決めた。

  9回、投球するロベルト・スアレス投手=阪神甲子園球場

 スアレスが 3点リードの 9回に登板。二死から安打を許したが、京田を 1ゴロに抑えて今季「4セーブ」目を挙げた。「( 2点差の)昨日に続いて大事な展開での登板だったから集中してマウンドに上がったよ」。12日に藤川が右肩コンディション不良で登録抹消されて以降、すべての勝ち試合を締めている右腕は「チームの状態がいいし、自分もチームの勝ちを守れるように、これからもこの投球を続けていきたい」と胸を張った。

 

 外野でキャッチボールする西勇輝投手=阪神甲子園球場

 西勇輝投手が18日の中日戦で「2勝」目を目指す。今季は 4試合で「1勝」止まりだが防御率は「1.65」。 4戦ともクオリティ・スタート( 6回以上かつ 3自責点以内)で抜群の安定感を見せている。

 前回11日のDeNA戦は今永とのエース対決。「何としても先制点は与えないという意識を持って投げました」と気迫の投球で 6回 1/3を無失点に抑えた。昨季、甲子園での中日戦は「2戦2勝」の好相性で、自信を持って竜倒に挑む。

 

※ 7月18日の予告先発は、阪神・西勇輝投手(29)ー中日・勝野昌慶投手(23)です。どちらに軍配が上がるか、楽しみですね。

 

 虎ちゃんの母校での後輩筋に当たる監督が率いるY球団(高津臣吾)とC球団(与田剛)に連勝だ!このまま行ける所まで突っ走れ!

 

 ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!  

 多くの方と話をする中で、"楽しむからこそ実力が発揮できる"そして"笑うということには大きなパワーがある"ということを教えてもらいました。

 これからの1年はグラウンドで苦しい時こそ笑って、楽しいときはもっと楽しく、でもしっかり勝つようなチームを作っていきます。

 そして、僕たちが勝つことでファンの皆さんにも思いっきり笑ってもらい、思いっきり喜んでもらえるようなシーズンにすべく、「It's 勝笑 Time!オレがヤル」というスローガンにしました。

 

 2020年 オープン戦 最終順位表

 

 2020年 公式戦 順位表

 

 2020年 公式戦日程と 結果 (07月)

 

 2020年 公式戦日程と 結果 (08月)

 

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