●広島は 2回にアレハンドロ・メヒア内野手(27)の左前適時打で 1点を先制した。阪神は 3回にジェリー・サンズ外野手(32=キウム・ヒーローズ)の「右中間適時2塁打」で同点に追いついた。両先発が試合終盤まで粘りの投球を続けた。広島野村祐輔投手(31)は 6回を 5安打 1失点。阪神オネルキ・ガルシア投手(30)は 6回を 6安打 1失点。広島は 9回、敵失で同点。代打會澤翼捕手(32)の左前適時打で勝ち越した。阪神はその裏、近本光司外野手(25)の適時打で同点に。延長に入った。延長10回は両軍ともに得点圏まで走者を進めたが、あ と1本が出ず引き分けた。広島は抑えの菊池保則投手(30)が 1点を守れなかった。 3時間46分のロングゲームを終えて甲子園のスタンドから温かい拍手が起こった。矢野阪神が執念で今季初のドローに持ち込んだ。 2- 3と 1点を勝ち越されて迎えた 9回二死 2塁。近本が広島菊池保の 3球、 136キロフォークに食らいついた。甲子園の雨を切り裂いた鋭い打球は右翼線に転がり 2塁走者が生還。不振から 2試合連続でスタメンを外れていた男が、チームの負けを打ち消した。 9回二死からの反発力に指揮官もうなずいた。敗色ムード濃厚だった。 1点リードして迎えた 9回一死 2塁の場面。 3塁手大山悠輔内野手(25)が長野久義外野手(35)の 3ゴロを 1塁へまさかの悪送球。ボールは 1塁手陽川尚将内野手(28)のミットの上を通過。無情にも 1塁側カメラマン席に飛び込んだ。これで 2塁走者がホーム生還。さらに一死 1、 2塁でロベルト・スアレス投手(29)が代打會澤に勝ち越しの左前適時打を献上。この試合まで「12試合連続ヒット」と絶好調だったキャプテン糸原健斗内野手(27)が途中交代した。 5回裏一死の第 3打席で代打北條史也内野手(25)を送られてベンチへ。試合後に球団から「右手有鉤(ゆうこう)骨の骨折」が発表された。キャプテン不在で戦うことが確実になった。「5連勝」の勢いはまだ止まっていない。矢野燿大監督(51)は変わらぬ姿勢を貫く。「日本シリーズ」に出場した14年以来となる「6カード連続勝ち越し」なるか。ベンチを含めた全員野球で白星をつなぐ。
●ジェリー・サンズ外野手が「値千金の勝ち越し弾」を決めた。同点で迎えた 8回一死、「3番手」塹江敦哉投手(23)の高め 149キロ直球に振り遅れながら、 2戦連発となる「5号ソロ」を右翼席に運んだ。 1点を追う 3回には同点打で「3試合連続打点を」記録していた。「3試合連続マルチ安打」と好調だ。昨季韓国・キウムで「打点王」を獲得した実力は本物だ。16日のヤクルト戦(甲子園)からこの日の本塁打まで、 6試合で 8安打。うち「7本」は適時打か本塁打で、同期間は打点も 9挙げている。得点圏では」13打数6安打」で打率は「4割6分2厘」。開幕は打撃不振で2軍スタートだった助っ人が、巻き返してきた。サンズはこれで「3試合連続マルチ安打&マルチ打点」と絶好調。打点もチームトップの「14」だ。矢野監督はニンマリ。一時は「0割」台だった打率も「3割」台に乗せてきた。執念ドローのなか、サンズの急上昇も虎には朗報だ。
●絶好調の阪神糸原健斗内野手が 5回裏一死の第 3打席で代打北條を送られた。 5回表の守備を終えた後には矢野監督が糸原のもとまで話しかけにいっており、体にアクシデントが発生した可能性もある。「5連勝」中のチーム内でも主役級の働きを続けていたが、この日は同点の試合中盤で交代した。そのまま兵庫県内の病院に向かい、「右手有鉤(ゆうこう)骨の骨折」と診断された。広報によると、試合中に負傷した。前日21日広島戦では「勝ち越しの2ラン」を放ち、「12試合連続安打」で打率を「3割1分7厘」まで上げていた。「5連勝」中のチーム内でも主役級の働きを続けていたが、この日は同点の試合中盤で交代。チームにとってショッキングな離脱となった。18、19年と 2年連続で全試合出場し、今季もここまで全試合出場。18年開幕戦から「312試合連続試合出場」を続けていた。全治は不明だが、 1カ月以上の長期離脱となる可能性が高いとみられる。キャプテンとしてもチームを支えてきただけに、ショックは大きいが、一丸となって窮地に向かっていくしかない。
●近本光司外野手が土壇場で同点打を放った。 9回表の中堅守備から途中出場。逆転された直後の 9回裏二死 2塁で打席が回り、菊池保の真ん中フォークを右翼線に運んだ。起死回生の一打を決めた。
●大山悠輔内野手の適時失策で試合は振り出しに戻った。サンズの勝ち越し弾が飛び出した直後、 1点リードの 9回表一死 2塁から 3ゴロを 1塁へ悪送球。 2塁走者がホーム生還となった。
●オネルキ・ガルシア投手は好投実らず、今季「初勝利」を逃した。今季 5試合目の先発マウンド。 2回に「7番」メヒアの左前適時打で先制点を許したが、以降は要所を締めた。尻上がりに調子を上げ、 6回からの 2イニングは完全投球。 7回 6安打 1四球で 1失点と粘った。同点の状況で代打を送られ、勝ち負けはつかず。それでも納得のコメントを残した。昨季は終盤にロングリリーフとして甲子園で3連勝を挙げたが、先発試合に限ると、これで中日時代から11試合で「0勝3敗」と不思議と甲子園の勝ちに縁遠い。
●馬場皐輔投手(25)がしびれる場面でカープ打線の中軸を無失点に抑えた。同点の10回表に登板。「2番」菊池涼介内野手(30)を遊ゴロに打ち取った後、「3番」堂林翔太外野手(28)に内野安打を許したが、「4番」鈴木誠也外野手(25)はカーブで空振り三振。「5番」磯村嘉孝捕手(27)はスプリットで空振り三振に仕留めた。矢野監督からも絶賛された。
●右臀部(でんぶ)の張りで2試合連続欠場中のジャスティン・ボーア内野手(32=エンゼルス)が22日、試合前練習でグラウンドに姿を見せた。ストレッチや約40メートルのキャッチボール、内野ノックなどを無難にこなした。フリー打撃を行い、32スイングで 6本の柵越え。うち 3本はバックスクリーンに放り込むなど、現在チームトップタイの「5本塁打」を放っている新助っ人のパワーは健在だ。
記事をまとめてみました。
<阪神 3- 3広島=延長10回規定により引き分け>◇ 4回戦◇阪神 3勝 0敗 1分◇22日◇阪神甲子園球場
広島は 2回にメヒアの左前適時打で 1点を先制した。阪神は 3回にサンズの「右中間適時2塁打」で同点に追いついた。
両先発が試合終盤まで粘りの投球を続けた。広島野村は 6回を 5安打 1失点。阪神ガルシアは 6回を 6安打 1失点。
広島は 9回、敵失で同点。代打會澤の左前適時打で勝ち越した。阪神はその裏、近本の適時打で同点に。延長に入った。
延長10回は両軍ともに得点圏まで走者を進めたが、あ と1本が出ず引き分けた。広島は抑えの菊池保が 1点を守れなかった。
代打會澤翼捕手は左前適時打を放った=阪神甲子園球場
3時間46分のロングゲームを終えて甲子園のスタンドから温かい拍手が起こった。矢野阪神が執念で今季初のドローに持ち込んだ。 2- 3と 1点を勝ち越されて迎えた 9回二死 2塁。近本が広島菊池保の 3球、 136キロフォークに食らいついた。甲子園の雨を切り裂いた鋭い打球は右翼線に転がり 2塁走者が生還。不振から 2試合連続でスタメンを外れていた男が、チームの負けを打ち消した。 9回二死からの反発力に指揮官もうなずいた。
「悔しいですね。でも全員で引き分けに持ち込めたということは、僕たちが目指すところ。こういうような気持ちでいれば、どんな試合でもいけるんだっていうのもあらためて感じている」
敗色ムード濃厚だった。 1点リードして迎えた 9回一死 2塁の場面。 3塁手大山が長野の 3ゴロを 1塁へまさかの悪送球。ボールは 1塁手陽川のミットの上を通過。無情にも 1塁側カメラマン席に飛び込んだ。これで 2塁走者がホーム生還。さらに一死 1、 2塁でスアレスが代打會澤に勝ち越しの左前適時打を献上。守備のミスが敗戦につながるかに思われた。
5回の守備を終えた糸原健斗内野手(左から 2人目)に声を掛ける矢野燿大監督(右)=阪神甲子園球場
土壇場でドローに持ち込んだ矢野阪神だが、心配のタネがある。この試合まで「12試合連続ヒット」と絶好調だったキャプテン糸原が途中交代した。 5回裏一死の第 3打席で代打北條を送られてベンチへ。試合後に球団から「右手有鉤(ゆうこう)骨の骨折」が発表された。キャプテン不在で戦うことが確実になった。
23日には今季初めて藤浪が 1軍のマウンドに上がる。矢野監督は「悔しいですけど、負けなかったというところに意味があると思う。打線の援護は早い回にしてほしいし、今日みたいに全員で戦っていきたい」と変わらぬ姿勢を貫く。日本シリーズに出場した14年以来となる「6カード連続勝ち越し」なるか。藤浪の力投と主将不在の打線がカギを握る。
10回裏阪神無死 1塁、 1塁走者江越大賀外野手の 2盗アウト判定にリプレー検証を要求する矢野燿大監督、結果アウトで失敗に終わる=阪神甲子園球場
3時間46分のロングゲームを終えて甲子園のスタンドから温かい拍手が起こった。矢野阪神が執念の一丸野球で今季初のドローに持ち込んだ。 2- 3と 1点を勝ち越されて迎えた絶体絶命の 9回二死 2塁。途中出場の近本が広島菊池保の 3球目、 136キロフォークに食らいつく。甲子園の雨を切り裂いた鋭い打球は、右翼線に転がり 2塁走者が生還した。
近本 どんな状況であっても自分のやるべきことは変わらないです。あの場面ではランナーをかえすことが 1番だったので、しっかりランナーをかえすことができて良かった。
意地だった。昨季「セ・リーグ新人記録」の「159安打」を放ったヒットマンだが、試合前まで「打率1割8分2厘」。極度の打撃不振から 2試合連続でスタメンを外れていた。前日21日から定位置の中堅をベテラン福留に任せている。「2年目のジンクス」と戦う若武者が見せた 9回二死からの反発力。指揮官も悔しさのなかに手応えありだ。
近本光司外野手の右前適時打で生還した植田海内野手(手前)を笑顔で迎える矢野燿大監督ら阪神ベンチ=阪神甲子園球場
矢野監督 同点のタイムリーを苦しんでいるチカが打ったというのもチームとして意味がある。もちろん最後はサヨナラで決めたかったけど、みんなでチャレンジしてチーム全員一丸で戦う姿っていうのは伝わったかな。まあ、悔しいけど。
確かに敗色ムード濃厚だった。 1点リードして迎えた 9回一死 2塁の場面。 3塁大山が長野の 3ゴロを 1塁へまさかの悪送球。ボールは 1塁手陽川のミットの上を通過し、無情にも 1塁側カメラマン席に飛び込んだ。これで 2塁走者がホーム生還。さらに一死 1、 2塁でスアレスが代打會澤に勝ち越しの左前適時打を献上。万事休すの状態から野手全員を使い切りドローに持ち込んだ。
「5連勝」の勢いはまだ止まっていない。矢野監督は「悔しいですけど、負けなかったというところに意味があると思う。打線の援護は早い回にしてほしいし、今日みたいに全員で戦っていきたい」と変わらぬ姿勢を貫く。「日本シリーズ」に出場した14年以来となる「6カード連続勝ち越し」なるか。ベンチを含めた全員野球で白星をつなぐ。
選手交代を告げた矢野燿大監督=阪神甲子園球場
阪神は 1点リードの 9回表に大山の失策などで逆転を許すもその裏に近本の同点タイムリーが飛び出し、延長10回引き分けに持ち込んだ。 以下、矢野監督の一問一答。
-試合を振り返って
悔しいですね。でも、全員で引き分けに持ち込めたところは僕たちが目指すところ。こういうような気持ちでいれば、どんな試合でもいけるっていうのもあらためて感じています。
-サンズが頼りになる
打ってる場面もいいし、内容も非常にいい。本当に、見ていて打ちそうな雰囲気をすごく出してくれている。頼もしいです。
- 9回の攻撃は近本に託した
チカもベンチで悔しい思いしているんで。それでも、ああいうところで打ったというところでまたはい上がってもらいたいし、素晴らしい打撃でした。
-10回の投手は馬場
打順も相手の中心バッターで一番難しいところ。1個1個レベルアップしてくれている感じがします。あの流れの中で、素晴らしいピッチングでした。7
-ガルシアの粘投
7回まで投げてくれたというのが大きかったです。見ていてハラハラするんですけど、本当にチームを元気づけてくれて、しっかり投げてくれるのは本当にありがたいです。
10回表広島二死、磯村嘉孝捕手から三振を奪った馬場皐輔投手=阪神甲子園球場
-明日は藤浪
悔しいですけど、負けなかったというところに意味があると思いますしね。打線の援護は早い回にしてほしいですし、全員で戦っていきたいです。
-負けなかったのは大きいのでは
エラー( 9回に大山が送球エラー)でっていうのが悔しいです。ただ、そのまま終わらず、また同点のタイムリーを苦しんでるチカが打ったのもチームとしては意味があると思う。もちろん最後もサヨナラで決めたかったけど、でもみんなでチャレンジしてチーム全員一丸で戦う姿は見てもらったみなさんに伝わったかな。悔しいですけど、なんていうかな、チームとして成長できてる部分もあるんじゃないかなと思っています。
-やはりエラーで勝てなかったのは悔しい
タイミングがずれて自分の思ったような打球でこなかったので、ちょっとリズムがずれたところであの送球になった。捕ったからにはやっぱりアウトにするっていうところがね。これからもチームとしてやっていきたい。でも、その後、最後に(大山も)ヒットを打ったっていうところも。それは取り返そうという気持ちは、みんなあるんですけど、結果としてそれを出せたっていうのはまた意味があるんじゃないですかね。
3回裏阪神一死 3塁、右中間へ「同点適時2塁打」を放ったジェリー・サンズ外野手=阪神甲子園球場
ジェリー・サンズ外野手が「値千金の勝ち越し弾」を決めた。
同点で迎えた 8回一死、「3番手」塹江の高め 149キロ直球に振り遅れながら、 2戦連発となる「5号ソロ」を右翼席に運んだ。
1点を追う 3回には同点打で「3試合連続打点を」記録していた。「3試合連続マルチ安打」と好調だ。
8回裏阪神一死、「右越えの勝ち越し本塁打」を放ったジェリー・サンズ外野手=阪神甲子園球場
ジェリー・サンズ外野手が同点打で「3試合連続打点」を記録した。 1点を追う 3回一死三 3塁。野村の低めツーシームをとらえ、ライナーで右中間に適時 2塁打を決めた。 「得点圏にランナーがいたし、外野まで飛ばすことのできるボールを待っていたよ。強くスイングをすることができたし、いい結果になって良かったね」と振り返ったジェリー・サンズ外野手。
8回裏阪神一死、右越えに「勝ち越しソロ本塁打」を放ったサンズ外野手はガッツポーズをしながらベンチ前を走り抜ける=阪神甲子園球場
ジェリー・サンズ外野手のバットが止まらない。 1- 1の 8回、一死走者なしから広島「3番手」塹江の高め 149キロ直球をとらえた。舞い上がった打球はぐんぐん伸び、それに比例して球場の歓声もどんどん増した。右翼席に着弾。「終盤で同点だったから、甘いボールが来たら逃さず打とうと思っていた。しっかり捉えることができて良かったよ」。 2戦連発となる一時勝ち越しのソロは、チームトップタイとなる 5本目のアーチとなった。
1点ビハインドの 3回にも勝負強さを発揮した。一死 3塁から広島の先発野村の 142キロツーシームを右中間へ。「どうにかしてランナーをかえしたいという気持ちで、外野まで飛ばせる球を待っていたよ。それをしっかり打ち返せて良かったね」。同点の適時 2塁打で、試合を振り出しに戻した。
10回裏阪神一死、右翼線へ大飛球を放つもファウルとなり舌を出して悔しがるジェリー・サンズ外野手=阪神甲子園球場
昨季韓国・キウムで「打点王」を獲得した実力は本物だ。16日のヤクルト戦(甲子園)からこの日の本塁打まで、 6試合で 8安打。うち「7本」は適時打か本塁打で、同期間は打点も 9挙げている。得点圏では」13打数6安打」で打率は「4割6分2厘」。開幕は打撃不振で2軍スタートだった助っ人が、巻き返してきた。
同じ助っ人のボーアは右臀部(でんぶ)の張りで 3試合連続欠場中。その中でサンズは、21日の同戦でバックスクリーン弾を含む2打数2安打2打点2四球と絶大な存在感を示し、この日も2安打2打点。B砲離脱の穴を埋めている。試合前練習のノックでも一塁で受けるなど、相方の穴を埋める意識は高い。
サンズはこれで「3試合連続マルチ安打&マルチ打点」と絶好調。打点もチームトップの「14」だ。矢野監督は「頼もしいです」とニンマリ。一時は「0割」台だった打率も「3割」台に乗せてきた。執念ドローのなか、サンズの急上昇も虎には朗報だ。
絶好調の阪神糸原健斗内野手が 5回裏一死の第 3打席で代打北條を送られた。
5回表の守備を終えた後には矢野監督が糸原のもとまで話しかけにいっており、体にアクシデントが発生した可能性もある。
前日21日広島戦では勝ち越しの「2ラン」を放ち、12試合連続安打で打率を「3割1分7厘」まで上げていた。
「5連勝」中のチーム内でも主役級の働きを続けていたが、この日は同点の試合中盤で交代した。
4回表広島一死 1塁、アレハンドロ・メヒア内野手の遊撃併殺打を完成させる原健斗内野手(左)と遊撃手の木浪聖也内野手=阪神甲子園球場
絶好調の糸原健斗内野手が 5回一死の第 3打席で代打北條を送られた。
そのまま兵庫県内の病院に向かい、「右手有鉤(ゆうこう)骨の骨折」と診断された。広報によると、試合中に負傷した。
前日21日広島戦では「勝ち越しの2ラン」を放ち、「12試合連続安打」で打率を「3割1分7厘」まで上げていた。「5連勝」中のチーム内でも主役級の働きを続けていたが、この日は同点の試合中盤で交代。チームにとってショッキングな離脱となった。
4回裏、ベンチで厳しい顔をみせる糸原健斗内野手=阪神甲子園球場
執念の10回引き分けゲームの裏で、虎にショッキングな事態が起こっていた。試合後、球団から阪神糸原健斗内野手が兵庫県内の病院で「右手有鉤(ゆうこう)骨の骨折」と診断されたことが発表された。糸原は 5回一死の第3打席で代打北條を送られた。どの場面で骨折したかは不明だが、広報によると、試合中の負傷という。交代後、病院に向かっていた。
糸原は前日21日広島戦まで自身最長の「12試合連続安打」を放ち、その21日も「勝ち越しの2ラン」を放つなど、打率を「3割1分7厘」まで上げ、この日の試合に臨んでいた。 7月に入って巻き返したチームの原動力でもあっただけに、痛すぎる離脱。矢野監督も「ちょっと無理やろね。(23日に)抹消になると思うんで」と苦渋の表情を浮かべた。
糸原は18、19年 と2年連続で全試合出場し、今季もここまで全試合出場を続けていた。キャプテンとしてもチームを支えてきただけに、ショックは大きい。全治は不明。チーム一丸でカバーしていくしかない。
5回の守備を終えた糸原健斗内野手(左)に声を掛ける矢野耀大監督(中央)=阪神甲子園球場
執念の10回引き分けゲームの裏で、虎にショッキングな事態が起こっていた。糸原健斗内野手が兵庫県内の病院で検査を受け「右手有鉤(ゆうこう)骨の骨折」と診断されたことが、22日の広島戦後に球団から発表された。糸原は 5回一死の打席を迎える際、代打北條を送られて途中交代。病院に向かっていた。どの場面で骨折したかは不明だが、広報によると試合中の負傷という。
糸原は前日21日広島戦まで自身最長の「12試合連続安打」を放つなど「打率3割1分」。 7月に入って巻き返したチームの原動力となっていた。離脱は避けられず、矢野監督も「ちょっと無理やろね。(23日に)抹消になると思う」と苦渋の表情を浮かべた。
18、19年と 2年連続で全試合出場し、今季もここまで全試合出場。18年開幕戦から「312試合連続試合出場」を続けていた。全治は不明だが、 1カ月以上の長期離脱となる可能性が高いとみられる。キャプテンとしてもチームを支えてきただけに、ショックは大きいが、一丸となって窮地に向かっていくしかない。
右前へ同点適時打を放った近本光司外野手=阪神甲子園球場
近本光司外野手が土壇場で同点打を放った。
9回表の中堅守備から途中出場。逆転された直後の 9回裏二死 2塁で打席が回り、菊池保の真ん中フォークを右翼線に運んだ。
不振が続き 2試合連続でスタメン落ちしていたが、起死回生の一打を決めた。
9回に同点打を放った近本光司外野手。チームを救った=阪神甲子園球場
意地の一打や!! 阪神は広島戦に 3- 3で引き分けた。 2- 3の 9回に途中出場の近本光司外野手が同点打。今季初めて 2試合連続でスタメンを外れたが、土壇場で執念を見せた。「5連勝」中の虎は、簡単には負けへんで~!!
執念をまとった打球が、 1塁手の頭上を越え、右前に弾んだ。甲子園が雨を吹き飛ばすほどの熱気に包まれる。近本は両手をたたき、右手をぐっと握りしめた。 2試合連続スタメン落ちに燃えた。虎の韋駄天がチームの窮地を救う、起死回生の一打だ。
「どんな状況であっても自分のやるべきことは変わらないですし、あの場面ではランナーをかえすことが一番だったので、しっかりランナーをかえすことができてよかったです」
2- 3の 9回だった。二死 2塁とあと 1アウトで連勝が「5」で止まる絶体絶命の場面。守備から途中出場した近本にこの日、初めての打席が回ってきた。カウント 1- 1からの 3球目。広島の守護神・菊池保の 136キロのフォークを振り切った。 2走・植田の生還を見届けると、普段は冷静な男が「ヨシッ!」と一喝。敗戦ムードを吹き飛ばす一打に、指揮官もこの日一番の“矢野ガッツ”を届けた。
9回の守備では大山の失策で同点となり、その後逆転を許した。近本の同点打の直前には、一死 2塁から木浪が左飛に倒れ、肩を落としてベンチに引き揚げた。 2人とも1994年生まれの同世代。気の置けない仲間の思いが、力に変わった。
近本光司外野手からはガッツポーズが飛び出した=阪神甲子園球場
華々しい活躍でルーキーイヤーを飾った男は、“2年目のジンクス”にぶち当たっている。ここまで「打率1割」台に低迷し、17日の中日戦(甲子園)では、今季初めてスタメン落ち。不動だったはずの中堅のポジションは、定位置ではなくなり、この日も 2試合連続で先発を外れた。連勝を続けるチームのなか、一人蚊帳の外。ベンチから始まる戦いに、人一倍悔しさを募らせていた。
これまでの悔しさに仲間の無念を乗せて、甲子園に放った殊勲打。井上打撃コーチは「開幕してからずっと苦しんでいて、いろいろ工夫しながらなんとかしようとして練習している」ともがき苦しむ姿を見てきた。「『あの一打があったから』というきっかけがシーズンでは必ずある。チカ(近本)の一打で負けなかったから、きっかけの一打にしてほしい」。これが復調の鍵となる。ここから、ジンクスなどはね返してくれるはずだ。
ベンチ入り野手を全員使う総力戦となった今季初の延長戦は、引き分け。それでも、崖っぷちの状況から、負けなかった。敗戦を救った近本に矢野監督は「ベンチで悔しい思いをしている。ああいうところで打ったというところで、またはい上がってもらいたい」と期待し「負けなかったというところに意味がある。すばらしい打撃でした」とたたえた。
首脳陣も虎党も待ち望む、背番号「5」の復活。執念で放ったドロー打が、きっと、その号砲となる。
9回、悪送球の大山悠輔内野手=阪神甲子園球場
大山悠輔内野手の適時失策で試合は振り出しに戻った。
サンズの勝ち越し弾が飛び出した直後、 1点リードの 9回表一死 2塁から 3ゴロを 1塁へ悪送球。 2塁走者がホーム生還となった。
さらに一死 1、 2塁でスアレスが代打會澤に勝ち越しの左前適時打を献上。痛恨の失策となった。
3塁手大山悠輔内野手が 1塁悪送球し 2塁走者鈴木誠也が生還し同点となる=阪神甲子園球場
大山が痛恨の失策だ。 2- 1の 9回一死 2塁、長野の 3ゴロを処理して 1塁に悪送球。 2走の生還を許して同点とされた。矢野監督は、大山について「スローイングのミスはプロとして…。星野(仙一)さんも言っていたが、プロとしては捕ったら(アウトにしてほしい)」と厳しい表情も「最後(10回)にヒットを打った。(ミスを)取り返そうという気持ちはある」とフォローした。
2回表広島一死 3塁、アレハンドロ・メヒア内野手に左前へ先制適時打を打たれるオネルキ・ガルシア投手=阪神甲子園球場
オネルキ・ガルシア投手は好投実らず、今季「初勝利」を逃した。
今季 5試合目の先発マウンド。 2回に「7番」メヒアの左前適時打で先制点を許したが、以降は要所を締めた。尻上がりに調子を上げ、 6回からの 2イニングは完全投球。 7回 6安打 1四球で 1失点と粘った。同点の状況で代打を送られ、勝ち負けはつかず。それでも「 1点は取られたけど、なんとか粘ることができたし、ゲームは作ることができたと思う」と納得のコメントを残した。
5回表広島二死 3塁、菊池涼介内野手を遊ゴロに打ち取りガッツポーズするオネルキ・ガルシア投手=阪神甲子園球場
オネルキ・ガルシア投手は 7回 6安打 1失点と力投も甲子園勝利はまたもお預けになった。
2回、先頭磯村の 2塁打からメヒアに先制適時打を許したが、ボールを低めに集めて我慢の投球を展開。 5回には自身の暴投から二死 3塁のピンチを招いたが、菊池涼をツーシームで遊ゴロにきってピンチを脱した。 7回の打席で代打を送られた。
7回に代打を送られ降板となったオネルキ・ガルシア投手=2020年 7月22日、阪神甲子園球場
昨季は終盤にロングリリーフとして甲子園で3連勝を挙げたが、先発試合に限ると、これで中日時代から11試合で「0勝3敗」と不思議と甲子園の勝ちに縁遠い。
ガルシアは球団広報を通じて「 1点は取られたけれど、なんとか粘ることができたし、ゲームは作ることができたと思う」とコメントした。
延長10回、無失点で切り抜けた馬場皐輔投手=阪神甲子園球場
馬場皐輔投手がしびれる場面でカープ打線の中軸を無失点に抑えた。
同点の10回表に登板。「2番」菊池涼を遊ゴロに打ち取った後、「3番」堂林に内野安打を許したが、「4番」鈴木誠はカーブで空振り三振。「5番」磯村はスプリットで空振り三振に仕留めた。「今日は自分の投球ができた。自信にもなりました」と充実感たっぷり。矢野監督からも「一番難しいところ。素晴らしい投球だった」と絶賛された。
阪神「4番手」の馬場皐輔投手=阪神甲子園球場
2日連続で“馬場ガッツ”が飛び出した。 3- 3の延長10回二死 2塁。磯村を空振り三振に斬ると、阪神・馬場は右拳を握りしめてガッツポーズだ。
「今まで大事な場面で、自分の思うような投球ができていない部分もありましたが、きょうは自分のピッチングができたと思うし、自信にもなりました」
9回、近本の右前適時打で追いついた直後の10回のマウンド。一死後、内野安打で出塁を許したが、「4番・鈴木誠」をカーブで空振り三振。このあと二死 2塁のピンチをしのいだ。
延長10回、無失点で切り抜けた馬場皐輔投手は連続のガッツポーズ=阪神甲子園球場
前日21日は 3点リードの 7回途中に登板。 1点を失い、なお一死満塁のピンチを切り抜けると拳を握りながら猛ダッシュで 1塁ベンチにかけこんだ。
2018年「ドラフト1位」で、昨季までの 2年間での 1軍登板は 4試合だったが、今季はすでに 9試合。虎の「ブルペン&ムードメーカー」として欠かせない存在となった右腕は「次からも、こういう投球ができるように、しっかりと準備して頑張りたい」と力を込めた。
右臀部(でんぶ)の張りで2試合連続欠場中のジャスティン・ボーア内野手が22日、試合前練習でグラウンドに姿を見せた。ストレッチや約40メートルのキャッチボール、内野ノックなどを無難にこなした。
フリー打撃を行い、32スイングで 6本の柵越え。うち 3本はバックスクリーンに放り込むなど、現在チームトップタイの「5本塁打」を放っている新助っ人のパワーは健在だ。
屋外でフリー打撃を行うジャスティン・ボーア内野手=阪神甲子園球場
ボーアは19日の中日戦(甲子園)の試合前に患部の張りを訴え、今季初欠場。21日の広島戦(甲子園)でもグラウンドには出ず、甲子園の室内練習場で体を動かしていた。21日の試合後、矢野監督はボーアについて「日に日によくはなっているんだけど。打撃もちょっとやったりしている。その日の様子を見て、また明日(22日)どうするか決めるという感じ」と、話していた。
ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
多くの方と話をする中で、"楽しむからこそ実力が発揮できる"そして"笑うということには大きなパワーがある"ということを教えてもらいました。
これからの1年はグラウンドで苦しい時こそ笑って、楽しいときはもっと楽しく、でもしっかり勝つようなチームを作っていきます。
そして、僕たちが勝つことでファンの皆さんにも思いっきり笑ってもらい、思いっきり喜んでもらえるようなシーズンにすべく、「It's 勝笑 Time!オレがヤル」というスローガンにしました。
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