●「新型コロナウイルスの感染」が、全国の地方都市で拡大している。福岡、兵庫、熊本各県では26日、 1日の確認人数として過去最多をそれぞれ記録。福岡は 3けた目前の90人、兵庫は49人、熊本は22人で、福岡市でも、同市で 1日当たり過去最多の61人が確認された。一方、鹿児島県は新たに与論島(与論町)の10歳未満を含む男女 5人の感染を発表した。宮崎県では、新たに未就学児を含む男女 8人の感染が確認された。少なくとも男女 4人は、クラスターが発生したとされるスナックの利用者という。大村秀章知事(60)は、J1名古屋の選手らが相次いで感染していることから、スポーツ関連でも行動に注意するよう呼び掛けた。
●東京都は26日、「新型コロナウイルスの感染者」が新たに 239人報告されたと発表した。 6日連続で 200人を超え、累計は 1万1214人となった。20代と30代で全体の 6割を占める一方、60代以上も35人と徐々に広がっている。重症者は25日から 2人増え、18人に。新規感染者に重症者はおらず、過去に陽性と確認された後で重症化したとみられる。経路が不明なのは 144人だった。大阪府は26日、 141人が「新型コロナウイルス」に感染したと発表した。 1日に確認された人数としては、最多だった24日の 149人に次いで多く、過去 2番目。 100人を超えたのは 5日連続となった。府が病床確保計画の根拠にした「ピーク時に 130人」との見積もりも 3日連続で上回った。
●福岡県で26日、新たに90人の「新型コロナウイルス感染」が確認された。県と福岡、北九州、久留米の 3市がそれぞれ発表した。 1日当たりの感染者数の最多を更新。同県での感染確認は累計1425人となった。福岡市は 1日当たり最多となる10歳未満~90代の男女61人の感染を発表した。市によると、うち 5人は市がクラスター(感染者集団)が発生したとみている中央区のナイトクラブの20~40代の客で、店での感染者は計24人となった。店は27日にも店名を公表し、感染経路の把握を進めるという。北九州市は10~90代の男女 9人の感染を確認した。うち 1人はクラスターが発生したとされる阪南大(大阪府)のクラブ所属の男子学生で、22日から北九州市に帰省していた。既に経営者ら 2人が感染した小倉北区のスナック「千樹」では、いずれも同区の20代女性従業員 2人の陽性が判明した。久留米市は 2人の陽性を発表した。
●政府が22日に始めた「Go To トラベル」が、医療体制が脆弱(ぜいじゃく)な離島で混乱の種になりつつある。鹿児島県の最南端にある与論島で22日から24日の間に23人の感染者が確認されていたが、25日、新たに 6人の感染が確認され、与論町での感染者数は計29人になった。島内で唯一、入院患者の受け入れが可能な「与論徳洲会病院」で院内感染が発生。感染者はこれまでに鹿児島市や奄美大島の医療機関へと海上保安庁などの航空機で搬送されている。与論町は、「新型コロナウイルス感染症対策本部」長を兼ねる山元宗町長(76)が緊急で町のホームページを通じ、旅行者に対する来島自粛、島民への外出自粛を呼び掛ける事態に。高齢者が多く、医療体制も万全とは言い切れない島では、まずは経済より「命を守る」ことを重視せざるを得ない。
●北朝鮮の「朝鮮中央通信は」26日、同国南西部の開城市で「新型コロナウイルスの感染疑い例」が発生し、同市を24日午後から完全封鎖したと伝えた。北朝鮮はこれまで、同国で「新型コロナの感染者」は一人もいないとしていた。朝鮮中央通信は感染が疑われる患者について、 3年前に韓国へ脱出後、今月19日、違法に軍事境界線を越えて北朝鮮に戻ったとしている。
●「新型コロナウイルス」の直撃を受け、英国の劇場文化が存続の危機に直面している。米ブロードウェーと並び、世界的に有名なロンドンの劇場街「ウエストエンド」でも3月から休演が続き、全国で劇場の 7割が年内に倒産するとの悲観的な見方も。下院は26日までに「英国文化の最大の危機」と訴え、政府に早急な対策を要求した。「レ・ミゼラブル」などの人気ミュージカルを数多く公演する「ウエストエンド」を中心に、本場英国の劇場には例年、世界各地から観光客が集まる。下院委によると、国内約1100の劇場では少なくとも 1万 5千以上の公演がキャンセルとなり、関連収入も含めると損失額は 6億 3千万ポンド(約 850億円)を超す。劇場関連の雇用は29万人に上り、英国劇場協会は下院に対し、劇場や制作会社の7割が年内に資金繰りに窮し廃業するとの厳しい予測を示した。
記事をまとめてみました。
「新型コロナウイルスの感染」が、全国の地方都市で拡大している。福岡、兵庫、熊本各県では26日、 1日の確認人数として過去最多をそれぞれ記録。福岡は 3けた目前の90人、兵庫は49人、熊本は22人で、福岡市でも、同市で 1日当たり過去最多の61人が確認された。
一方、鹿児島県は新たに与論島(与論町)の10歳未満を含む男女 5人の感染を発表した。離島で、医療体制が脆弱(ぜいじゃく)な同町の感染者は計34人に達した。25日に30人の感染が確認された浜松市でも、新たに21人が確認された。
一時、「緊急事態宣言」発令も検討された宮崎県では、新たに未就学児を含む男女 8人の感染が確認された。少なくとも男女 4人は、クラスターが発生したとされるスナックの利用者という。
東京以外の大都市の感染も拡大の一途だ。大阪府は 141人で、 1日の確認数としては最多だった24日の 149人に次ぎ、過去 2番目。愛知県も80人の感染を確認。大村秀章知事は、J1名古屋の選手らが相次いで感染していることから、スポーツ関連でも行動に注意するよう呼び掛けた。
東京都は26日、「新型コロナウイルスの感染者」が新たに 239人報告されたと発表した。 6日連続で 200人を超え、累計は 1万1214人となった。
200代と30代で全体の 6割を占める一方、60代以上も35人と徐々に広がっている。重症者は25日から 2人増え、18人に。新規感染者に重症者はおらず、過去に陽性と確認された後で重症化したとみられる。経路が不明なのは 144人だった。
7月は都内の感染者数がほぼ 3桁で推移し、初の 300人台となった23日以外も 200人台の日が目立つ。月ごとの人数は既に最多となっており、累計の感染者数は22日に 1万人を超えた。
都は警戒度を「4段階の指標」で最も高い「感染が拡大している」に位置付け、小池百合子知事は23日からの 4連休にできるだけ外出を控えるよう都民に呼び掛けている。
東京都庁第一本庁舎=東京都新宿区
大阪府は26日、 141人が「新型コロナウイルス」に感染したと発表した。 1日に確認された人数としては、最多だった24日の 149人に次いで多く、過去 2番目。 100人を超えたのは 5日連続となった。
府が病床確保計画の根拠にした「ピーク時に 130人」との見積もりも 3日連続で上回った。
感染状況を判断する独自基準「大阪モデル」は、警戒を示す「黄信号」の点灯が12日から続いている。
福岡県で26日、新たに90人の「新型コロナウイルス感染」が確認された。県と福岡、北九州、久留米の 3市がそれぞれ発表した。 1日当たりの感染者数の最多を更新。同県での感染確認は累計1425人となった。
福岡市は 1日当たり最多となる10歳未満~90代の男女61人の感染を発表した。担当者は「感染者の約 7割は20代以下の若者。若者は活動が活発で接触者も多いので、基本的な感染予防対策と、新しい生活様式を実践してほしい」と訴えた。
市によると、うち 5人は市がクラスター(感染者集団)が発生したとみている中央区のナイトクラブの20~40代の客で、店での感染者は計24人となった。店は27日にも店名を公表し、感染経路の把握を進めるという。
県の確認分は10~70代の男女18人で重症者はいない。うち 1人は福岡刑務所(宇美町)に勤務する粕屋郡の20代男性刑務官で、同刑務所の刑務官の感染は 4人目。糸島市の20代女性は、接待を伴う飲食店に22日まで出勤していた。
北九州市は10~90代の男女 9人の感染を確認した。うち 1人はクラスターが発生したとされる阪南大(大阪府)のクラブ所属の男子学生で、22日から北九州市に帰省していた。既に経営者ら 2人が感染した小倉北区のスナック「千樹」では、いずれも同区の20代女性従業員 2人の陽性が判明した。
久留米市は 2人の陽性を発表した。
政府が22日に始めた「Go To トラベル」が、医療体制が脆弱(ぜいじゃく)な離島で混乱の種になりつつある。鹿児島県の最南端にある与論島で22日から24日の間に23人の感染者が確認されていたが、25日、新たに 6人の感染が確認され、与論町での感染者数は計29人になった。
島内で唯一、入院患者の受け入れが可能な「与論徳洲会病院」で院内感染が発生。感染者はこれまでに鹿児島市や奄美大島の医療機関へと海上保安庁などの航空機で搬送されている。
与論町は、「新型コロナウイルス感染症対策本部」長を兼ねる山元宗町長(76)が緊急で町のホームページを通じ、旅行者に対する来島自粛、島民への外出自粛を呼び掛ける事態に。「ヨロン島観光協会」は25日、日刊スポーツの取材に、約30ある飲食店の大半は休業したと説明。宿泊施設は予約をすべて断るか、事情を話して感染防止策を万全にして来てもらうか、各宿が対応を迫られているという。
昨年は 7月に約6900人、 8月に約7600人の観光客が島を訪問。観光の最盛期だが、高齢者が多く、医療体制も万全とは言い切れない島では、まずは経済より「命を守る」ことを重視せざるを得ない。今回のような混乱は、ほかの地方の観光地でも起きる可能性がありそうだ。
◆鹿児島県が感染を確認した 6人はいずれも与論町在住で、看護師や入院患者の院内感染が既に確認されている「与論徳洲会病院」に勤務する医療従事者の40代女性も含まれ、県の担当者は「非常に厳しい状況が続いている」との認識を示した。県はクラスター(感染者集団)が発生した可能性があるとみており、厚生労働省のクラスター対策班が25日に与論島に入った。感染拡大の状況などを詳しく調べる。
25日、北朝鮮・平壌で、朝鮮労働党の政治局非常拡大会議に出席した金正恩党委員長
北朝鮮の「朝鮮中央通信」は26日、同国南西部の開城市で「新型コロナウイルスの感染疑い例」が発生し、同市を24日午後から完全封鎖したと伝えた。北朝鮮はこれまで、同国で「新型コロナの感染者」は一人もいないとしていた。
朝鮮労働党政治局は25日、非常拡大会議を緊急招集し、金正恩(キム・ジョンウン)党委員長が出席、「最大非常体制」を取ることを決めた。
朝鮮中央通信は感染が疑われる患者について、 3年前に韓国へ脱出後、今月19日、違法に軍事境界線を越えて北朝鮮に戻ったとしている。
「新型コロナウイルス」の直撃を受け、英国の劇場文化が存続の危機に直面している。米ブロードウェーと並び、世界的に有名なロンドンの劇場街「ウエストエンド」でも3月から休演が続き、全国で劇場の 7割が年内に倒産するとの悲観的な見方も。下院は26日までに「英国文化の最大の危機」と訴え、政府に早急な対策を要求した。
「レ・ミゼラブル」などの人気ミュージカルを数多く公演するウエストエンドを中心に、本場英国の劇場には例年、世界各地から観光客が集まる。文化を管轄する下院委員会の報告書によると、2018年の観客は3400万人に上り、英国の人気スポーツ、サッカーのリーグ戦の観戦者を上回る規模という。
だが英政府は 3月にロックダウン(都市封鎖)を導入。パブやホテルなどでは徐々に営業再開が認められたものの、演者や観客の社会的距離を保つのが難しい屋内劇場は従来通りに再開するめどが立っていない。業界大手は 6月、年内の再開を断念すると発表した。
下院委によると、国内約1100の劇場では少なくとも 1万 5千以上の公演がキャンセルとなり、関連収入も含めると損失額は 6億 3千万ポンド(約 850億円)を超す。劇場関連の雇用は29万人に上り、英国劇場協会は下院に対し、劇場や制作会社の7割が年内に資金繰りに窮し廃業するとの厳しい予測を示した。
英政府は 7月上旬、劇場のほか美術館や映画、音楽、歴史的遺産など文化事業全般を対象に15億 7千万ポンドの緊急支援を発表したが、下院委は「遅すぎるし小規模すぎる」と支援の強化を求めた。