●藤浪晋太郎投手(26)が今季 2度目の登板で、 357日ぶりの 1軍登板となった。先発はヤクルト高橋奎二投手(23)と阪神藤浪。ヤクルトが 2回一死 2塁、吉田大成内野手(25)の左翼線 2塁打で 1点先取。阪神は 3回まで 1安打で無得点。両先発が好投し、阪神は 6回まで散発2安打で 3塁を踏めず。藤浪も要所を締め、ヤクルト打線に追加点を許さず 1点差で終盤へ。ヤクルトが終盤に 5点を追加して「2連勝」。 8回無失点の高橋が今季「初勝利」を挙げた。阪神は「8カードぶりの負け越し」。藤浪「2敗」目。阪神が今季 4度目の「完封負け」で連敗を喫し、貯金が「0」となった。打線がヤクルト高橋の前に 8回まで 3安打に終わり無得点で、先発藤浪を援護できなかった。最終 9回も「2番手」大下佑馬投手(28)の前に「0点」に終わった。藤浪は 2回に先制を許したものの力投。ただ、 7回には守備が乱れて失点が重なった。ショート北條史也内野手(25)の失策で先頭打者を 1塁に出すと、その後二死 1、 3塁から投手強襲安打で失点。さらに二死 1、 3塁から北條がセンター近本光司外野手(25)と交錯し、飛球を落とす失策で追加点を奪われた。藤浪は 7回「8安打10奪三振4失点1自責点」で、今季「2敗」目を喫した。阪神は 8カードぶりの「カード負け越し」となった。
●藤浪晋太郎投手が今季 2度目の 1軍マウンドで、好投を続けるも、「初白星」はならなかった。 7回 8安打 4失点(自責 1))。 1点ビハインドの 7回二死 1、 3塁。坂口智隆内野手(35)の打球は藤浪の前に飛び、藤浪は倒れ込みながら懸命に 1塁へ送球するも間に合わず。後頭部を地面に打ちつけ、右手も痛そうに揺らした。 1度はベンチに下がったが続投。球場中から拍手が送られた。しかし、二死 1、 3塁で詰まらせた遊撃後方への飛球に 3人の野手が交錯。 2人の生還を許し、この回大きな 3点を失った。「8番」西田明央捕手(28)以外、左打者が 8人並んだヤクルト打線。初回は力強い直球を次々に投げ込んだ。「3番」青木宣親外野手(38)にストレートの四球を与えたが、「4番」村上宗隆内野手(20)を 154キロ直球で空振り三振。この回20球のうち、変化球は村上へのフォーク1球だけだった。 2回は、先頭の山崎晃大朗外野手(26)に右前打を許し、一死 2塁から、吉田成に左翼線へ先制の適時 2塁打を浴びた。外に抜けた直球に、捕手の梅野隆太郎捕手(29)が目いっぱい手を伸ばして捕球する場面もあった。今季初登板となった23日広島戦(甲子園)では好投を続けるも、 6回に「逆転満塁弾」を浴びた。復活の兆しを確かに見せ、この日は 670日ぶりの「白星」をかけたマウンドだった。28、29日と 2日連続でブルペン投球を行い、万全の状態に整えていた。この日も悔しい投球となったが、毎回の10三振を奪い、四球はわずか 1つ。確実に「白星」に近づいている。
●惜しい、悔しい。藤浪晋太郎投手の復活勝利はまたもお預けとなった。 670日ぶり勝利を懸けてヤクルト戦(神宮)で今季 2度目の先発。 7回 4失点(自責 1)で毎回の「10奪三振」の力投をみせた。連打を許さず、四球もわずか1つ。味方の失策もあって「2敗」目を喫したが、矢野燿大監督(51)は「勝てる投球」と次回に期待した。 8カードぶりに負け越した阪神は再び「勝率5割」となり、「4位」に後退した。詰まった飛球が遊撃後方にフラフラと上がる。懸命に追った北條と中堅近本が激突。 1度は北條のグラブに入ったボールが芝生に落ちた。まさかの適時失策で 2点を追加された直後、藤浪は何事もなかったかのようにマウンドへ歩いた。声をかけた視線の先には、表情に悔しさをにじませる同学年の遊撃手がいた。仲間を気遣い、責任を自分に転嫁した場面は 1失点で迎えた 7回裏だ。北條の失策で先頭打者を出し、内野安打で二死 1、 3塁。「1番」坂口の投手正面へのゴロを右手首ではじき、適時内野安打で 2点目を奪われた。懸命に試みたジャンピングスローが悪送球となり、なお二死 1、 3塁。しびれが出た右手首の治療を終えた直後、今度は痛恨の落球で走者2人をかえされ…。そんな気落ちしたくなる展開にも動じない。たくましい藤浪が帰ってきた。今季「2敗」目。 7回 4失点ながら「10奪三振1四球」で自責点は「1」だ。被安打「8」も 4本が内野安打だった。18年 4月20日巨人戦以来、 832日ぶりの「2ケタ奪三振」も記録。矢野監督は「絶賛した上で力を込めた。 2軍調整していた高橋遥人投手(24=亜細亜大學OB)が 1軍ローテに組み込まれる影響で、次回は中 5日で 8月 5日巨人戦に向かう可能性が高い。仲間と笑顔を分かち合うまで、藤浪は満足しない。
●高橋の前に苦しんだ。 8回は満塁まで攻めたが結局ホームを踏めず、 3安打に抑え込まれた。高橋には16日の対戦でも 5回 2/3で 4安打と苦戦していた。この日は体調が万全ではない糸井嘉男外野手(38)をベンチスタートとし、「1番」陽川尚将内野手(28)、「2番」近本の打線を組んだが、得点には結びつかなかった。井上一樹打撃コーチ(49)は、次回こそ藤浪に「白星」をつけるよう打線に奮起を促した。 3安打は今季ワースト。打線が「0点」では勝てないが、終盤には守備のミスもあった。 1点ビハインドでの 7回。先頭宮本の打球をショート北條が失策。その後 1点を奪われ、なお二死 1、 3塁から北條がセンター近本と交錯し、飛球を落とす失策で追加点をさらに許した。矢野監督は、流れを失ったイニングを振り返った。貯金を吐き出し、「4位」に後退。ただ、31日は甲子園に戻ってのDeNA戦。「9勝3敗1分け」の本拠地で再出発する。
●阪神「ドラフト6位」の小川一平投手(23=東海大学九州)が、 6試合ぶりの失点を喫した。藤浪の後を受けて 8回に登板。先頭の村上に四球を出すなど、一死満塁から代打川端慎吾内野手(32)に左前適時打を浴び、二死満塁から坂口への押し出し四球で 2点目を失った。 1回 2安打 2失点 3四球。 6月26日DeNA戦(横浜)での 5失点後、 5戦連続で無失点だった。
●糸井嘉男外野手は今季 4度目の欠場となった。開幕から元気にプレーしているが、昨季オフに左足首を手術していることなどから大事を取りながらの出場が続く。31日に39歳の誕生日を迎えることから、試合前にはヤクルトのマスコット・つば九郎から恒例の筆談で 1日早い祝福? を受けていた。
●青柳晃洋投手(26)は先発する31日DeNA戦(甲子園)で自身「4連勝」での「5勝」目を狙う。鳴尾浜で調整した。チーム屈指の雨男にちなんだ新グッズ「雨柳タオル」が28日に発売されたばかり。
●左肩コンディション不良からの完全復活を目指す高橋遥人投手が 1軍昇格することが30日、明らかになった。 1軍のヤクルト戦後、矢野監督が昇格を示唆した。同日のウエスタン・リーグ、ソフトバンク戦(タマスタ筑後)で 5回 6安打 2失点にまとめた左腕は、中 6日で 8月 6日巨人戦(甲子園)に向かうとみられる。躍動感のある高橋が帰ってきた。直球やカットボール、カーブなど多彩な変化球を織り交ぜて 2回まで無失点。 3回二死 2、 3塁で真砂に遊撃への深い内野安打を許して 2点を失ったが、その後はスコアボードに「0」を並べた。最速は 148キロを計測。実戦復帰 5試合目で最長イニングを投げ、約 2カ月続いたチームの故障者リストから外れた。 1軍では先発秋山拓巳投手(29)が登板間隔を空けるため29日に出場選手登録を外れており、 8月 4日巨人戦(甲子園)からの 9連戦で、高橋に今季 1軍初登板のチャンスが巡ってきた。
記事をまとめてみました。
<東京ヤクルト 6- 0阪神>◇ 9回戦◇阪神 4勝 5敗 0分◇30日◇明治神宮野球場
藤浪晋太郎投手が今季 2度目の登板で、 670日ぶりの「白星」を目指す。
357日ぶりの 1軍登板となった23日広島戦(甲子園)は 7回途中 4失点で負け投手。中盤まで無失点の好投も、 6回にピレラに「逆転満塁弾」を浴びた。
先発はヤクルト高橋と阪神藤浪。ヤクルトが 2回一死 2塁、吉田成の左翼線 2塁打で 1点先取。阪神は 3回まで 1安打で無得点。
両先発が好投し、阪神は 6回まで散発2安打で 3塁を踏めず。藤浪も要所を締め、ヤクルト打線に追加点を許さず 1点差で終盤へ。
ヤクルトが終盤に 5点を追加して「2連勝」。 8回無失点の高橋が今季「初勝利」を挙げた。阪神は「8カードぶりの負け越し」。藤浪「2敗」目。
8回表阪神一死満塁、陽川尚将内野手を併殺打に打ち取り、雄たけびを上げる高橋奎二投手=明治神宮野球場
阪神が今季 4度目の「完封負け」で連敗を喫し、貯金が「0」となった。打線がヤクルト高橋の前に 8回まで 3安打に終わり無得点で、先発藤浪を援護できなかった。最終 9回も「2番手」大下の前に「0点」に終わった。
藤浪は 2回に先制を許したものの力投。ただ、 7回には守備が乱れて失点が重なった。ショート北條の失策で先頭打者を 1塁に出すと、その後二死 1、 3塁から投手強襲安打で失点。さらに二死 1、 3塁から北條がセンター近本と交錯し、飛球を落とす失策で追加点を奪われた。藤浪は 7回「8安打10奪三振4失点1自責点」で、今季「2敗」目を喫した。阪神は 8カードぶりの「カード負け越し」となった。
阪神先発の藤浪晋太郎投手=明治神宮野球場
今回の登板に向けては、28日から 2日連続ブルペン投球を行うなど、状態を整えた。舞台となる神宮は、これまで10試合に登板して「防御率2.58」。今年 3月11日のオープン戦でも 4回無失点と好投した。約 2年ぶりの白星なるか、注目される。
昨年の藤浪はプロ 7年目で初めて「未勝利」に終わった。背水の覚悟で臨んだ今季は 3月下旬、「新型コロナウイルス」に感染。 5月下旬には遅刻が理由で 2軍降格となった。右胸の筋挫傷など試練を乗り越え、ようやくつかんだ 1軍登板のチャンス。ファンは藤浪の快投を待っている。
7回、坂口智隆内野手の打球を受けて拾い直すも、一塁へ悪送球する藤浪晋太郎投手=明治神宮野球場
先発はヤクルト高橋と阪神藤浪。ヤクルトが 2回一死 2塁、吉田成の左翼線 2塁打で 1点先取。阪神は 3回まで 1安打で無得点。
両先発が好投し、阪神は 6回まで散発 2安打で 3塁を踏めず。藤浪も要所を締め、ヤクルト打線に追加点を許さず 1点差で終盤へ。
ヤクルトが終盤に 5点を追加して「2連勝」。 8回無失点の高橋が今季「初勝利」を挙げた。阪神は 8カードぶりの負け越し。藤浪「2敗」目。
7回裏ヤクルト二死 1、 3塁、坂口智隆内野手の投手強襲をはじき、悪送球をしてしまい追加点を奪われる藤浪晋太郎投手=明治神宮野球場
阪神が今季 4度目の「完封負け」で連敗を喫し、貯金が「0」となった。打線がヤクルト高橋の前に 8回まで 3安打に終わり無得点で、先発藤浪を援護できなかった。最終 9回も「2番手」大下の前に 0点に終わった。
藤浪は 2回に先制を許したものの力投。ただ、 7回には守備が乱れて失点が重なった。ショート北條の失策で先頭打者を1塁に出すと、その後二死 1、 3塁から投手強襲安打で失点。さらに二死 1、 3塁から北條がセンター近本と交錯し、飛球を落とす失策で追加点を奪われた。藤浪は 7回 8安打「10奪三振」 4失点 1自責点で、今季「2敗」目を喫した。阪神は 8カードぶりの「カード負け越し」となった。
7回裏ヤクルト二死 1、 3塁、上田剛史外野手のフライで交錯し、 2点を奪われ、悔しがる左から北條史也内野手、陽川尚将内野手、近本光司外野手=明治神宮野球場
藤浪晋太郎投手が 670日ぶり勝利を懸けてヤクルト戦(神宮)で今季 2度目の先発。
7回 4失点(自責 1)で毎回の「10奪三振」の力投をみせた。連打を許さず、四球もわずか 1つ。味方の失策もあって「2敗」目を喫した。
以下、矢野燿大監督の一問一答。
-藤浪は落ち着いていた
特に 3回以降、素晴らしい投球だった。勝てる中身の素晴らしい投球だったし、それが一番の収穫。前回よりも今日の方が良かったと思う。前回も悪かったわけではないので。そういうところでは自信にしてもらって。バッター陣も点を取れていないし、守備も足を引っ張っちゃったので、次回は何とか勝たせてやりたいね。
-球を操れていた
3回以降はいろんな事ができるというか、勝てる投球になってきたと思う。
ヤクルトに連敗し球場を引き揚げる矢野燿大監督=明治神宮野球場
-打線はヤクルト高橋に苦しんだ
調子も良かったと思う。その中でも何とかしたかった。今日の調子では、点を取れる感じじゃなかったからこそ、守備のミスも痛かったし、何とか粘って追い越すチャンスを作りたかった。明日からまた。チームも「(勝率)5割」になってまた新たなスタートかな。打線もチーム全体としても。
-( 7回に失策した)北條も先発機会がない中で気合は入っていた
いつも言うようにミスは取り返せない。次うまくなるようにやるしかないし。あいつ自身が一番、悔しいと思う。その悔しさを練習にぶつけて、その結果を試合に出すしかない。前を向いてやっていってくれたらと思います。
- 2軍戦で高橋が好投
上げたいなと思っている。最終的な判断はこれからになるけど。メドはついたんでね。
7回裏ヤクルト二死 1、 3塁、藤浪晋太郎投手は坂口智隆内野手の打球を受けトレーナーに腕を差し出し痛そうな表情を見せる=明治神宮野球場
藤浪晋太郎投手が今季 2度目の 1軍マウンドで、好投を続けるも、「初白星」はならなかった。 7回 8安打 4失点(自責 1))。試合後は「結果として負けてるんで、悪くはなかったと思いますけど、やっぱり 7回のああいう場面で粘れてこそだと思うんで。うーん…良かったですけど、やっぱり気持ちのいいピッチングではないです」と話した。
1点ビハインドの 7回二死 1、 3塁。坂口の打球は藤浪の前に飛び、藤浪は倒れ込みながら懸命に 1塁へ送球するも間に合わず。後頭部を地面に打ちつけ、右手も痛そうに揺らした。 1度はベンチに下がったが続投。球場中から拍手が送られた。しかし、二死 1、 3塁で詰まらせた遊撃後方への飛球に 3人の野手が交錯。 2人の生還を許し、この回大きな 3点を失った。
ヤクルトに連敗し球場を引き揚げる藤浪晋太郎投手=明治神宮野球場
「8番」西田以外、左打者が 8人並んだヤクルト打線。初回は力強い直球を次々に投げ込んだ。「3番」青木にストレートの四球を与えたが、「4番」村上を 154キロ直球で空振り三振。この回20球のうち、変化球は村上へのフォーク1球だけだった。 2回は、先頭の山崎に右前打を許し、一死 2塁から、吉田成に左翼線へ先制の適時 2塁打を浴びた。外に抜けた直球に、捕手の梅野が目いっぱい手を伸ばして捕球する場面もあった。
3回からは一転、変化球を多投。先頭の上田からスライダーで見逃し三振を奪うと、二死から村上をフォークで空振り三振。前日29日に「逆転2ラン]を放った主砲を 2打席連続三振に抑えた。 6回、先頭の上田に右翼線 2塁打を浴びたピンチでは、続く青木からフォークで空振り三振を奪い、村上はフォークで詰まらせ 2ゴロ。最後は山崎を 148キロフォークで空を切らせた。渾身(こんしん)の主軸斬りに、両腕でガッツポーズ。「苦しい状況でストレート1本にならないように、投球に幅を持たせられるように改善していきたい」という意気込み通り、切れ味抜群の変化球を効果的に使った。
ヤクルトに連敗し球場を引き揚げる矢野燿大監督=明治神宮野球場
試合後、矢野監督は藤浪の投球について「「特に 3回以降、素晴らしい投球だった。勝てる中身の素晴らしい投球だったし、それが一番の収穫かな。前回よりも今日の方が良かったと思うし。そういうところでは自信にしてもらって。ちょっとバッター陣も点を取れていないし、守備も足を引っ張っちゃったので。次回はそういうところで何とか勝たせてやりたいね」。次回登板での「復活星」に期待した。
今季初登板となった23日広島戦(甲子園)では好投を続けるも、 6回に「逆転満塁弾」を浴びた。復活の兆しを確かに見せ、この日は 670日ぶりの「白星」をかけたマウンドだった。28、29日と 2日連続でブルペン投球を行い、万全の状態に整えていた。
この日も悔しい投球となったが、毎回の10三振を奪い、四球はわずか 1つ。確実に「白星」に近づいている。
惜しい、悔しい。藤浪晋太郎投手の復活勝利はまたもお預けとなった。 670日ぶり勝利を懸けてヤクルト戦(神宮)で今季 2度目の先発。 7回 4失点(自責 1)で毎回の「10奪三振」の力投をみせた。連打を許さず、四球もわずか1つ。味方の失策もあって「2敗」目を喫したが、矢野監督は「勝てる投球」と次回に期待した。 8カードぶりに負け越した阪神は再び「勝率5割」となり、「4位」に後退した。
◇ ◇ ◇
詰まった飛球が遊撃後方にフラフラと上がる。懸命に追った北條と中堅近本が激突。 1度は北條のグラブに入ったボールが芝生に落ちた。まさかの適時失策で 2点を追加された直後、藤浪は何事もなかったかのようにマウンドへ歩いた。声をかけた視線の先には、表情に悔しさをにじませる同学年の遊撃手がいた。
「誰もエラーしようと思ってエラーしていない。味方がエラーをした時、ミスが出た時に抑えてこそ。ああいうところでカバーできたらと思っています」
仲間を気遣い、責任を自分に転嫁した場面は 1失点で迎えた 7回裏だ。北條の失策で先頭打者を出し、内野安打で二死 1、 3塁。「1番」坂口の投手正面へのゴロを右手首ではじき、適時内野安打で 2点目を奪われた。懸命に試みたジャンピングスローが悪送球となり、なお二死 1、 3塁。しびれが出た右手首の治療を終えた直後、今度は痛恨の落球で走者2人をかえされ…。そんな気落ちしたくなる展開にも動じない。たくましい藤浪が帰ってきた。
6回裏ヤクルト二死 3塁、藤浪晋太郎投手は山崎晃大朗外野手から三振を奪いマウンド上でガッツポーズを見せる=明治神宮野球場
今季 2戦目。直球主体で 2回に先制点を許すと、 3回以降は変化球主体に切り替えた。「前回は変化球が使えなくて苦労したので」。23日広島戦は勝負どころで変化球が入らず、直球を狙われて逆転満塁弾を浴びた。反省を生かし、最速 154キロの直球に変化球を交えて的を絞らせなかった。
中でもスプリットと表現した 140キロ台中盤から後半の高速フォークが低さ、キレ味ともに抜群だった。 115球のうち20球に選択。 6回無死 2塁からはすべて勝負球で「3番」青木、「5番」山崎を空振り三振、「4番」村上は 2ゴロに仕留めた。
今季「2敗」目。 7回 4失点ながら「10奪三振1四球」で自責点は「1」だ。被安打「8」も 4本が内野安打だった。18年 4月20日巨人戦以来、 832日ぶりの「2ケタ奪三振」も記録。矢野監督は「勝てる中身の素晴らしい投球だった」と絶賛した上で「なんとか勝たせてやりたいよね」と力を込めた。
2軍調整していた高橋が 1軍ローテに組み込まれる影響で、次回は中 5日で 8月 5日巨人戦に向かう可能性が高い。「結果として負けている。7回のああいう場面で粘れてこそ。ああいうところで粘れるようにしたい」。仲間と笑顔を分かち合うまで、藤浪は満足しない。
惜しい、悔しい。藤浪晋太郎投手の復活勝利はまたもお預けとなった。 670日ぶり勝利を懸けてヤクルト戦(神宮)で今季 2度目の先発。 7回 4失点(自責 1)で毎回の「10奪三振」の力投をみせた。連打を許さず、四球もわずか1つ。味方の失策もあって「2敗」目を喫したが、矢野監督は「勝てる投球」と次回に期待した。 8カードぶりに負け越した阪神は再び「勝率5割」となり、「4位」に後退した。
◇ ◇ ◇
阪神打線が「復活勝利」を目指す藤浪を援護できなかった。今季 4度目の「完封負け」。カード初戦は20得点で大勝したが、前日29日の初回に 1点を挙げた後、「17イニング連続無得点」で連敗。 8カードぶりに負け越した。
7回裏ヤクルト二死 1、 3塁、藤浪晋太郎投手は坂口智隆内野手の打球を受けトレーナーに腕を差し出し痛そうな表情を見せた=明治神宮野球場
高橋の前に苦しんだ。 8回は満塁まで攻めたが結局ホームを踏めず、 3安打に抑え込まれた。高橋には16日の対戦でも 5回 2/3で 4安打と苦戦していた。この日は体調が万全ではない糸井をベンチスタートとし、「1番」陽川、「2番」近本の打線を組んだが、得点には結びつかなかった。井上打撃コーチは「晋太郎に借りをつくった。阪神タイガースの宝って言ったらおかしいけど、それぐらいのピッチャーにああいう頑張っている姿を見せられて。野手みんながこの前の借りを返してやろうぜって、次の登板のときになってほしい」。次回こそ藤浪に「白星」をつけるよう打線に奮起を促した。
3安打は今季ワースト。打線が「0点」では勝てないが、終盤には守備のミスもあった。 1点ビハインドでの 7回。先頭宮本の打球をショート北條が失策。その後 1点を奪われ、なお二死 1、 3塁から北條がセンター近本と交錯し、飛球を落とす失策で追加点をさらに許した。矢野監督は「(高橋も)調子が良かったと思うけど、その中でも何とかしたかった。簡単に点が取れる感じではなかったからこそ、守備のミスも痛かった」と、流れを失ったイニングを振り返った。
好投も報われず、ファンの拍手の中、一礼して引き揚げる藤浪晋太郎投手=明治神宮野球場
貯金を吐き出し、「4位」に後退。ただ、31日は甲子園に戻ってのDeNA戦。指揮官は「明日からまた。チームも(勝率)『5割』になって、また新たなスタート。打線もチーム全体としても」と前を向いた。「9勝3敗1分け」の本拠地で再出発する。
▼藤浪は 7回を投げ「10奪三振」、 1与四球。「2桁奪三振」は、18年 4月20日巨人戦での「10奪三振」以来、通算20度目。また、7イニング以上を投げて1四球以下は、17年4月13日DeNA戦での 8回 1四球以来 3年ぶり16度目。今回のように「10奪三振以上&1四球以下」は、16年8月24日DeNA戦「10奪三振1与四球」以来、 4年ぶり 5度目。
8回裏から登板した小川一平投手=明治神宮野球場
阪神「ドラフト6位」の小川一平投手が、 6試合ぶりの失点を喫した。
藤浪の後を受けて 8回に登板。先頭の村上に四球を出すなど、一死満塁から代打川端に左前適時打を浴び、二死満塁から坂口への押し出し四球で 2点目を失った。 1回 2安打 2失点 3四球。 6月26日DeNA戦(横浜)での 5失点後、 5戦連続で無失点だった。
糸井嘉男外野手=阪神甲子園球場 (2020年 7月17日撮影)
糸井嘉男外野手は今季 4度目の欠場となった。開幕から元気にプレーしているが、昨季オフに左足首を手術していることなどから大事を取りながらの出場が続く。
井上打撃コーチは糸井について「状態を見ながら、相談しながらだね」と説明。31日に39歳の誕生日を迎えることから、試合前にはヤクルトのマスコット・つば九郎から恒例の筆談で「あす、すてきなたんじょうびになるよう、きょうはゆっくりとしてください」と 1日早い祝福? を受けていた。
キャッチボールで調整する青柳晃洋投手=阪神鳴尾浜球場
青柳晃洋投手は先発する31日DeNA戦(甲子園)で自身「4連勝」での「5勝」目を狙う。前回24日中日戦は 6回 2失点で「4勝」目も、下位打線への四球が失点につながった。
鳴尾浜で調整した右腕は「もっと状況を見て勝負できたら」。チーム屈指の雨男にちなんだ新グッズ「雨柳タオル」が28日に発売されたばかりで「すごい応援してもらえているという気になる。頑張れると思います」と意気込んだ。
雨柳タオル
左肩コンディション不良からの完全復活を目指す高橋遥人投手が 1軍昇格することが30日、明らかになった。
1軍のヤクルト戦後、矢野監督が「まあまあ上げたいなと思っている。最終的な判断はこれからになるけど」と昇格を示唆した。同日のウエスタン・リーグ、ソフトバンク戦(タマスタ筑後)で 5回 6安打 2失点にまとめた左腕は、中 6日で 8月 6日巨人戦(甲子園)に向かうとみられる。
躍動感のある高橋が帰ってきた。直球やカットボール、カーブなど多彩な変化球を織り交ぜて 2回まで無失点。 3回二死 2、 3塁で真砂に遊撃への深い内野安打を許して 2点を失ったが、その後はスコアボードに「0」を並べた。最速は 148キロを計測。実戦復帰 5試合目で最長イニングを投げ、約 2カ月続いたチームの故障者リストから外れた。
2軍ソフトバンク戦に先発した高橋遥人投手=タマスタ筑後 (2020年 7月30日撮影)
「点を取られたし、ピンチもあったけど 5回投げ切れてよかったです」。「被安打6本」のうち 5本は直球をはじき返されており、「(直球は)コントロールできたボールは多かった。あとは精度とか強さですね」と反省も忘れなかった。
春先は先発ローテーションの一角を担うとみられていたが、 5月下旬に左肩の違和感を訴えた。その後は慎重にリハビリを重ね、 7月 3日の同リーグ中日戦(ナゴヤ)で実戦復帰。中継ぎ、先発で結果を残してはい上がってきた。 1軍では先発秋山が登板間隔を空けるため29日に出場選手登録を外れており、 8月 4日巨人戦(甲子園)からの 9連戦で、高橋に今季 1軍初登板のチャンスが巡ってきた。
※ 7月31日の予告先発は、阪神・青柳晃洋投手(26)ーDeNA・上茶谷大河投手(23)です。どちらに軍配が上がるか、楽しみですね。
ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
多くの方と話をする中で、"楽しむからこそ実力が発揮できる"そして"笑うということには大きなパワーがある"ということを教えてもらいました。
これからの1年はグラウンドで苦しい時こそ笑って、楽しいときはもっと楽しく、でもしっかり勝つようなチームを作っていきます。
そして、僕たちが勝つことでファンの皆さんにも思いっきり笑ってもらい、思いっきり喜んでもらえるようなシーズンにすべく、「It's 勝笑 Time!オレがヤル」というスローガンにしました。
2020年 オープン戦 最終順位表
2020年 公式戦 順位表
2020年 公式戦日程と 結果 (07月)
2020年 公式戦日程と 結果 (08月)
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