●国内では14日、新たに1361人の「新型コロナウイルス感染者」が確認された。東京 389人、大阪 192人、福岡 125人、神奈川 117人、沖縄 106人など各地で高止まりの状態が続いており、国内の感染者は計 5万4605人となった。そんな中、感染者が退院後も呼吸器疾患を含む「後遺症」が続くとの報告が世界中で相次いでおり、厚生労働省も今月から研究を本格化させる。「新型コロナウイルス」の「後遺症」が世界的に問題化している。回復し退院後も倦怠(けんたい)感や息苦しさのほか関節痛が数週間残る人がいるという。感染者の約 1割は症状が長引いているとの調査もある。陰性に転じた後、長期間職場に復帰できない人も多く、日本の厚生労働省も今月から研究を本格化させる。訴えが多いのは倦怠感、息苦しさ、関節痛、胸の痛みのほか、せきや嗅覚障がい。集中力や記憶力の低下なども報告されているが、頻度や持続期間など不明点はまだ多い。日本の医療関係者によると、日本国内でも睡眠障がいや軽度の頭痛、発熱が続いたとの報告があり、腎不全が残る重篤なケースもあったという。厚労省も回復者 2000人を対象に、実態を調べ、解決策を探る研究を来年 3月まで続ける。後遺症が出る割合はさらに高い可能性もある。米医師会雑誌(JAMA)電子版に掲載されたイタリアの論文によると、退院者向け外来を設置した 1施設を訪れた19~84歳の計 143人の87%が発症から平均 2カ月後の時点で何らかの不調を抱えていた。
●東京都は15日、「新型コロナウイルスの感染者」が新たに 385人報告されたと明らかにした。重症者は14日時点から 1人減り、23人となった。累計は 1万7454人。 都によると、新規感染者の年代別の内訳は20代の 120人と30代の84人で約53%を占めた。一方で40~60代で計 124人に上り、70代~90代が計31人、10代以下が26人と年代に広がりがあった。都は警戒度を「4段階の指標」で最も深刻な「感染が拡大している」に位置付けている。小池百合子知事(68)は夏休みやお盆の帰省や旅行を控えるよう都民に要請。酒類を提供する飲食店やカラオケ店には今月31日まで午後10時閉店の「時短営業」を求めている。千葉県で14日、「新型コロナウイルス」に感染し入院していた80代男性の死亡と、51人の感染が確認された。県と千葉、船橋、柏の各市が発表した。千葉市によると、新たな感染者の 1人は同市を拠点に活動するプロレス団体「2W」の20代男性レスラー。船橋市によると、入院患者らのクラスター(感染者集団)が発生した市立リハビリテーション病院で新たに理学療法士 1人の感染が分かり、同病院関連の感染者は計17人となった。
●日本列島は16日、広く高気圧に覆われ、各地で気温が急上昇し、猛烈な暑さとなった。浜松市では全国で今夏最高となる気温40.9度を記録した。40度に達したのは11日に続いて 2回目で、気象庁は熱中症への警戒を呼び掛けている。
●今夏のお盆休みは、「新型コロナウイルスの感染拡大」が影響し、各交通機関とも激しい混雑がないままだった。16日は休み最終日の日曜で、例年なら帰省した古里や観光地からのUターンラッシュとなり、上り線を中心に午前中から夜まで混み合うが一変。新幹線、空の便、高速道路はいずれも閑散としていた。JR各社によると、16日午前、東海道新幹線の自由席乗車率は最高で20%にとどまった。東北や上越、北陸の各新幹線は 5%や10%の列車が多かった。日本道路交通情報センターによると、16日午前の高速道路は、中央自動車道下りで10キロ以上の渋滞があったのが目立つ程度。全国的に交通量は少なめだ。
●「新型コロナウイルスの感染拡大」が続き、夏休みシーズンでも、多くの観光地は閑散としている。「旅行に行きたいけど、行けない」-。そんな中、家にいながら観光ができる『オンライン観光』が人気を集めている。沖縄県・宮古島のマリン・アクティビティ会社「グラッツサップ」(北川敬之代表)はビデオ会議システムを通じて島の魅力を発信している。白い砂浜、クリアブルーの海、心地よい波音-。家にいながら「東洋一きれい」と言われる与那覇前浜ビーチを実際に訪れているようだ。写真ではなく、行動の自由が利く動画で、スタッフが利用者のリクエストに柔軟に対応する。観光だけでなく、地元で人気のグルメなども知ることができ、利用者からは「ガイドブックがいらない」と好評だ。朝日や夕日を背景に行う、オンラインヨガも人気となっている。料金はともに1500円。「オンライン観光」を通じて、高齢者や、特別支援学校の生徒ら、これまでは触れ合うことが少なかった幅広い客層とも出会うことができた。ツアー予約は激減し、厳しい状況が続く。オンライン利用者を感染収束後の来島につなげたい思いはある。同時に、「オンライン観光」自体を楽しんでくれた客層と出会ったことで、収束後も「オンライン観光」は続けていこうと考えている。
●九州を周遊する豪華寝台列車「ななつ星in九州」が15日、運行を再開した。「新型コロナウイルスの感染拡大」と、 7月に九州を襲った豪雨の影響で、 3月 3日から運休していた。JR九州によると、感染防止のため乗客の定員を30人から16人に減らした。乗車前に検温し、車内ではマスク着用を求める。運行再開は 1泊 2日のコース。今月 8日に熊本地震での被災から復旧した豊肥線を走る。25日には、 3泊 4日コースも再開する。
記事をまとめてみました。
国内では14日、新たに1361人の「新型コロナウイルス感染者」が確認された。東京 389人、大阪 192人、福岡 125人、神奈川 117人、沖縄 106人など各地で高止まりの状態が続いており、国内の感染者は計 5万4605人となった。そんな中、感染者が退院後も呼吸器疾患を含む「後遺症」が続くとの報告が世界中で相次いでおり、厚生労働省も今月から研究を本格化させる。
「新型コロナウイルス」の「後遺症」が世界的に問題化している。回復し退院後も倦怠(けんたい)感や息苦しさのほか関節痛が数週間残る人がいるという。感染者の約 1割は症状が長引いているとの調査もある。陰性に転じた後、長期間職場に復帰できない人も多く、日本の厚生労働省も今月から研究を本格化させる。
「かなりの感染者が数週間にわたり生活に支障が出る感染後症候群になっているのは疑いようがない」。「ファウチ米国立アレルギー感染症研究所」長は 7月上旬の記者会見で症状の長期化、深刻化が見られると指摘した。訴えが多いのは倦怠感、息苦しさ、関節痛、胸の痛みのほか、せきや嗅覚障がい。集中力や記憶力の低下なども報告されているが、頻度や持続期間など不明点はまだ多い。
国内の新型コロナウイルス感染者
英「ロンドン大キングスカレッジ」などが通信アプリを活用して約 400万人を対象に調査した結果、感染者の多くは発症から 2週間以内で回復したが、約10人に 1人の割合で症状が 3週間以上続いていた。軽症者ほどさまざまな症状が長く続く傾向が見られたという。同国やイタリアは後遺症に苦しむ患者のリハビリ施設を開設し態勢を拡充している。
日本の医療関係者によると、日本国内でも睡眠障がいや軽度の頭痛、発熱が続いたとの報告があり、腎不全が残る重篤なケースもあったという。厚労省も回復者 2000人を対象に、実態を調べ、解決策を探る研究を来年 3月まで続ける。
後遺症が出る割合はさらに高い可能性もある。米医師会雑誌(JAMA)電子版に掲載されたイタリアの論文によると、退院者向け外来を設置した 1施設を訪れた19~84歳の計 143人の87%が発症から平均 2カ月後の時点で何らかの不調を抱えていた。
東京都は15日、「新型コロナウイルスの感染者」が新たに 385人報告されたと明らかにした。重症者は14日時点から 1人減り、23人となった。累計は 1万7454人。 都によると、新規感染者の年代別の内訳は20代の 120人と30代の84人で約53%を占めた。一方で40~60代で計 124人に上り、70代~90代が計31人、10代以下が26人と年代に広がりがあった。
8月は都内の感染者数が全て 3桁で推移し、 300~ 400人台の日が目立つ。今月10日以降は 100人台後半から 200人台前半にとどまったが、14日は再び 389人に上り、悪化傾向が続いている。
都は警戒度を「4段階の指標」で最も深刻な「感染が拡大している」に位置付けている。小池百合子知事は夏休みやお盆の帰省や旅行を控えるよう都民に要請。酒類を提供する飲食店やカラオケ店には今月31日まで午後10時閉店の「時短営業」を求めている。
東京都庁第一本庁舎=東京都新宿区
千葉県で14日、「新型コロナウイルス」に感染し入院していた80代男性の死亡と、51人の感染が確認された。県と千葉、船橋、柏の各市が発表した。
千葉市によると、新たな感染者の 1人は同市を拠点に活動するプロレス団体「2W」の20代男性レスラー。市内で 9日に開かれた大会に出場しており、市は同僚レスラーやスタッフら24人を濃厚接触者と判断。観客約70人には発熱などの症状が出た場合、保健所に連絡するよう呼び掛けている。
船橋市によると、入院患者らのクラスター(感染者集団)が発生した市立リハビリテーション病院で新たに理学療法士 1人の感染が分かり、同病院関連の感染者は計17人となった。
日本列島は16日、広く高気圧に覆われ、各地で気温が急上昇し、猛烈な暑さとなった。浜松市では全国で今夏最高となる気温40.9度を記録した。40度に達したのは11日に続いて 2回目で、気象庁は熱中症への警戒を呼び掛けている。
気象庁によると、40.9度は観測史上では「5位タイ」。正午の時点で、全国 153地点で35度以上の猛暑日となった。
今夏のお盆休みは、「新型コロナウイルスの感染拡大」が影響し、各交通機関とも激しい混雑がないままだった。16日は休み最終日の日曜で、例年なら帰省した古里や観光地からのUターンラッシュとなり、上り線を中心に午前中から夜まで混み合うが一変。新幹線、空の便、高速道路はいずれも閑散としていた。
JR各社によると、16日午前、東海道新幹線の自由席乗車率は最高で20%にとどまった。東北や上越、北陸の各新幹線は 5%や10%の列車が多かった。
乗客の姿がまばらなJR新大阪駅の新幹線ホーム=大阪府
日本道路交通情報センターによると、16日午前の高速道路は、中央自動車道下りで10キロ以上の渋滞があったのが目立つ程度。全国的に交通量は少なめだ。
今回のお盆は新幹線や空の便の予約が低調で、多くの空席が残ったまま。各地と結ぶJR東京駅や羽田空港も、これまでの長期休暇のような利用客の長い行列ができるほどの混雑はなく、静かな様子だった。
宮古島の景色 (グラッツサップ社提供)
「新型コロナウイルスの感染拡大」が続き、夏休みシーズンでも、多くの観光地は閑散としている。「旅行に行きたいけど、行けない」-。そんな中、家にいながら観光ができる『オンライン観光』が人気を集めている。沖縄県・宮古島のマリン・アクティビティ会社「グラッツサップ」(北川敬之代表)はビデオ会議システムを通じて島の魅力を発信している。
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宮古島の景色 (グラッツサップ社提供)
白い砂浜、クリアブルーの海、心地よい波音-。家にいながら「東洋一きれい」と言われる与那覇前浜ビーチを実際に訪れているようだ。写真ではなく、行動の自由が利く動画で、スタッフが利用者のリクエストに柔軟に対応する。観光だけでなく、地元で人気のグルメなども知ることができ、利用者からは「ガイドブックがいらない」と好評だ。朝日や夕日を背景に行う、オンラインヨガも人気となっている。料金はともに1500円。
オンラインヨガの様子 (グラッツサップ社提供)
同社の北川さんは、「コロナ禍」で旅行がキャンセルになった人に「何か代わりのサービスを提供できないか」と考え、「緊急事態宣言」発令時に、サービスを開始したと話す。沖縄では感染拡大が続き、宮古島市の担当者によると、 7月の入域観光客数は、昨年同月比で約6割減だという。同社でも予約は 4月から「今も 9割減が続いている」。北川さんによると、「オンライン観光」は外国人を始め、海外出張中の日本人など、月に 100人ほどが利用しているという。中でも、旅行がキャンセルになった東京からの利用者が、約7割を占める。少しでも旅行気分を味わおうと、シュノーケルを着け、参加する人もいたという。
オンラインヨガの様子 (グラッツサップ社提供)
「オンライン観光」を通じて、高齢者や、特別支援学校の生徒ら、これまでは触れ合うことが少なかった幅広い客層とも出会うことができた。ツアー予約は激減し、厳しい状況が続くが「それと同時に生まれたのが、『オンライン観光』」と話す。オンライン利用者を感染収束後の来島につなげたい思いはある。同時に、「オンライン観光」自体を楽しんでくれた客層と出会ったことで、収束後も「オンライン観光」は続けていこうと考えている。
「コロナ禍」の生活は当初考えていたより、長期化している。既存のサービスだけでは乗り切れなかったが「早い段階で新しいチャレンジをしたのが良かった。今はそう思う」と新たな発見に、笑顔を見せた。
九州を周遊する豪華寝台列車「ななつ星in九州」が15日、運行を再開した。
「新型コロナウイルスの感染拡大」と、 7月に九州を襲った豪雨の影響で、 3月 3日から運休していた。
JR九州によると、感染防止のため乗客の定員を30人から16人に減らした。乗車前に検温し、車内ではマスク着用を求める。
JR博多駅を出発する豪華寝台列車「ななつ星in九州」=福岡県
運行再開は 1泊 2日のコース。豪雨で大分県内の一部区間が不通になっている久大線には乗り入れず、今月 8日に熊本地震での被災から復旧した豊肥線を走る。25日には、 3泊 4日コースも再開する。
JR九州の松尾英典クルーズトレイン本部長は「やっとの思いでの運行再開だ。『コロナ対策』をしっかりして、お客さまに満足していただけるサービスを提供したい」と話した。