●阪神が今季ワーストの「21イニング無得点」となった。阪神が巨人に連敗し、東京ドームでは今季開幕から「5連敗」。同球場では12年に引き分け 2つをはさみ「8連敗」。(●●△●●●△●●●)したケースはあるが、開幕から「5戦5敗」は初めて。巨人の本拠地での「5戦5敗」は、後楽園球場時代の83年以来、37年ぶりの屈辱だ。16日広島戦(京セラドーム大阪)の 2回から続く「0行進」は 3試合にまたいで「21イニング」に伸びた。巨人は 1回に岡本和真内野手(23)の左前適時打と丸佳浩外野手(30)の左犠飛で 2点を先制。先発C.C.メルセデス投手(26)は 2回まで 1安打無失点に抑えたが、直後に降板した。巨人は 6回に岡本の[18号ソロ]で追加点を挙げた。この日は巨人の先発メルセデスにアクスデントが発生し、 2回で降板。 3回から田中豊樹投手(26=北海道日本ハム)が登板した。先発メルセデスの降板以降、 3回から田中豊、大江竜聖投手(21)、大竹寛投手(37)とつなぎ、無失点。巨人は 7回、松原聖弥外野手(25)の適時打、丸の 3ランなどで 5点を追加した。「2番手」の田中豊が「プロ初勝利」。阪神は 2試合連続の完封負け。オネルキ・ガルシア投手(31)が「5敗」。阪神が「37年ぶりの屈辱負け」で「4位」に後退し、首位巨人に今季最大の「7.5」差をつけられた。先発メルセデスが緊急降板したが攻め込めず、 7投手の継投にかわされて 2夜連続の「0封負け」。連続イニング無得点は矢野燿大監督(51)体制で最長の「27」に延び、1983年(昭58)以来となる巨人本拠地での開幕「5戦5敗」を喫した。指揮官は「あまりにも無抵抗で、ファンの皆さんに申し訳ない」と謝罪し、第 3戦の必勝を誓った。
●上本博紀内野手(34)は持ち前のスピード感とパンチ力を取り戻して、 1軍に帰ってきた。18日に出場選手登録され、「2番2塁」でスタメン出場。 1回一死、左腕メルセデスからいきなり左中間 2塁打を決めた。カウント 2- 2から低め 144キロ直球を力強く仕留め、俊足を飛ばして楽々 2塁を陥れた。矢野監督は上本について期待する。チームは糸原が右手骨折で離脱後、 2塁を固定しきれていない。「2戦連続完封負け」した一戦。34歳ベテランの復調は少ない朗報の 1つとなった。
●阪神が今季ワーストの「21イニング無得点」となった。 3回、「2番手」田中豊を相手に先頭ガルシアが 1邪飛、続く近本光司外野手(25)が 1ゴロ、上本が空振り三振に斬られて 3者凡退。16日広島戦(京セラドーム大阪)の 2回から続く「0行進」は 3試合にまたいで21イニングに伸びた。この日は巨人の先発メルセデスにアクスデントが発生し、 2回で降板。 3回から田中豊が登板した。屈辱の“ゼロ地獄”で「4位」転落-。阪神は首位巨人に 0- 8と完敗。ゲーム差は今季最大「7.5」に開いた。「4番」の大山悠輔内野手は 1回の先制機で 2ゴロ併殺に倒れ、今季巨人戦での打点はいまだゼロ。東京ドーム「5戦全敗」で、今季初の「2試合連続無得点&ワースト」の「27イニング無得点」となり、矢野燿大監督は嘆いた。今季の「伝統の一戦」は「2勝7敗」。大山は 7試合に出場し、「打率0.207、打点0」だ。ヤクルトの村上宗隆内野手(20)が「打率0.333」、中日のダヤン・ビシエド外野手(30)が「9打点」、広島の鈴木誠也外野手(25)が「4発」など他球団の「4番」がGに食らいつく中、寂しい数字。 4回一死、走者のいない第 2打席では「5試合&20打席ぶり」の安打( 2塁打)を放ったが、求められるのは、ここ一番での仕事だ。「得点圏打率0.220」も物足りなさすぎる。借金は「3」に膨らみ、「4位」転落。首位巨人とのゲーム差は、今季最大の「7.5」に広がった。矢野監督は歯を食いしばると、続けた。試合後にはコーチ陣の主導で約10分間、緊急ミーティングを行った。もがき続け、現状を打破するしかない。
●梅野隆太郎捕手(29)がリーグトップタイ、今季11個目の盗塁阻止を決めた。 4回先頭の中島宏之内野手(37)が左前打を放ち、続く大城卓三捕手(27)の初球に 2盗を試みた。梅野は内角高めのボール球を捕球すると、素早く 2塁へ弾丸送球。悠々と 2盗を阻止した。 7回一死 2塁の場面では、 3塁を狙った代走増田大輝内野手(27)を刺すべく再び弾丸の 3塁送球。タッチがわずかにそれて、惜しくも阻止はならなかったが紙一重。「梅ちゃんバズーカ」の威力を見せつけた。「盗塁阻止率5割2分4厘」は、 5試合以上に先発した捕手の中で「12球団断トツ」の数字だ。攻撃は 3打席に立って全て四球。開幕から好調な打撃を相手が警戒する中で、冷静に見極め、今季自身最多タイの 1試合 3四球を選んだ。敗戦の中、選手会長が攻守に奮闘。今日20日の 3戦目、選手会長が猛虎の意地をぶつける。
●オネルキ・ガルシア投手は 6回 7安打 2四球 3失点で降板した。 1回裏に 3連打から 2点を先制される。 2回以降はなんとか試合を作ったが、 6回一死から「4番」岡本に「右越えソロ」を浴びた。 108球の粘投も、 3点ビハインドの状況で降板。自身[2連勝]を目指した一戦だったが、白星はつかめなかった。ガルシア投手が 6回 7安打 3失点で「5敗」目を喫した。初回一死から 3連打を浴び 2点を失ったが、その後 5回まで無失点。味方の援護がない中で粘り続けたが、 6回一死から岡本に「ソロ本塁打」を浴び、悔しい降板となった。降板後、ベンチで我を失ったかのように呆然と遠くを眺めた。ガルシアは 6回 3失点と粘って試合は作ったが、 1回の 2失点が響いた。またしても、エンジンがかかるのが遅かった。ガルシアは今季、先発した 9試合のうち、 1回に失点したのは実に 5試合。被打率も「0.333」と他のイニングよりも高い。現状、打線が低調なだけに、追いかける形になると苦しい。だからこそ、立ち上がりを無失点で抑えて、流れを作りたいところなのだが…。「防御率3.83」ながら、はやくも今季「5敗目」(1勝)。これで巨人戦は 4試合で「0勝3敗、防御率4.71」となった。
●望月惇志投手(23)が今季登板11試合目でワーストの 5失点を喫した。 7回に登板。一死を奪った後に、自身の暴投もからみ 3連打で 2点を失うと、二死 1、 3塁から丸に、左中間へ痛恨の 3ランを浴びた。
●青柳晃洋投手(26)が20日の巨人戦(東京ドーム)に先発する。19日は敵地でショートダッシュなどで調整した。 7日の広島戦(マツダ)では 3回 6失点、前回12日のDeNA戦(横浜)では 5回 4失点(自責3)で降板しており力を込めた。
記事をまとめてみました。
<巨人8- 0阪神>◇ 9回戦◇阪神 2勝 7敗 0分◇19日◇東京ドーム
巨人は 1回に岡本の左前適時打と丸の左犠飛で 2点を先制。先発メルセデスは 2回まで 1安打無失点に抑えたが、直後に降板した。
巨人は 6回に岡本の[18号ソロ]で追加点を挙げた。先発メルセデスの降板以降、 3回から田中豊、大江、大竹とつなぎ、無失点。
巨人は 7回、松原の適時打、丸の 3ランなどで 5点を追加した。「2番手」の田中豊が「プロ初勝利」。阪神は 2試合連続の完封負け。ガルシアが「5敗」。
4回表阪神一死 2塁、ボーアが 1ゴロに倒れ厳しい表情の矢野燿大監督(中央)=東京ドーム
阪神が今季ワーストの「21イニング無得点」となった。 3回、「2番手」田中豊を相手に先頭ガルシアが 1邪飛、続く近本が 1ゴロ、上本が空振り三振に斬られて 3者凡退。
16日広島戦(京セラドーム大阪)の 2回から続く「0行進」は 3試合にまたいで「21イニング」に伸びた。この日は巨人の先発メルセデスにアクスデントが発生し、 2回で降板。 3回から田中豊が登板した。
1回表阪神無死、近本光司外野手の内野安打の判定がリクエストの結果覆りベンチで厳しい表情の矢野燿大監督=東京ドーム
阪神が「37年ぶりの屈辱負け」で「4位」に後退し、首位巨人に今季最大の「7.5」差をつけられた。先発メルセデスが緊急降板したが攻め込めず、 7投手の継投にかわされて 2夜連続の「0封負け」。連続イニング無得点は矢野燿大監督体制で最長の「27」に延び、1983年(昭58)以来となる巨人本拠地での開幕「5戦5敗」を喫した。指揮官は「あまりにも無抵抗で、ファンの皆さんに申し訳ない」と謝罪し、第 3戦の必勝を誓った。
◇ ◇ ◇
大事な首位巨人戦で連夜の「0行進」だった。 7投手の継投の前に無得点。前夜に続いて完封負けを喫した。
6回裏巨人一死、岡本和真内野手(手前)に右越え本塁打を浴び、ぼうぜんとするガルシア投手=東京ドーム
矢野監督 我慢の時期だと思うし。 1年間の中でいろいろあるとは俺自身も思うけど、あまりにも無抵抗で、監督としてファンの皆さんに申し訳ない。うちは誰かが目立った活躍してというよりは、全員で戦っていくのがうちの野球だと思う。 1人 1人が状態を上げながら、つなげていかないと。情けない試合をしてしまったな、と。
あと 1本が出なかった。初回一死 1、 2塁。「4番」大山の打席で絶好の先制機が回ってきた。だが、メルセデスの変化球の前に 2ゴロ併殺に倒れた。 4回は一死から大山が 2塁打で出塁。だが、ボーアが一ゴロ。二死 2、 3塁と好機は続いたが、中谷は 3直に倒れるなど、ホームが遠かった。
6回裏巨人一死、岡本和真内野手に右越え本塁打を浴びたオネルキ・ガルシア投手=東京ドーム
得点は延長10回ドローだった16日広島戦の初回の 2点を最後に刻めておらず、今季ワーストの連続無得点イニングは「27」に伸びた。この3試合、得点圏16打席で 4四球は得たものの、他の12打席でヒットが 1本だけの貧打が続いている。
矢野監督 広島の最初に点取ってから、取れてないんかな。打線がずっとこういう状態なので。打線が何もできなかったのは一番大きな(敗れた)原因。
これで東京ドームの巨人戦は開幕から「5戦5敗」。巨人本拠地で開幕から「5戦全敗」は37年ぶりの屈辱。打線の沈黙が敗戦に直結している。チームは 6月19日= 7安打 2点、同20日= 6安打 1点、同21日 5安打 1点。今カードは18日 3安打 0点、19日 4安打 0点。特にボーアは、東京ドームで5戦無安打に封じられている。
6回裏巨人一死、ガルシア投手は岡本に右越え本塁打を浴びた=東京ドーム
今カード負け越しで「4位」に後退し、巨人と「7.5ゲーム」差。直接対決を制して迫りたかったが、今季最大のゲーム差をつけられた。
矢野監督 状態が悪くても、明日の試合は来る。その中でどうしていけるかが、プロとして大事な部分。しっぽ巻いて帰るわけにはいかない。全員でいくしかないと思っています。
開幕カードでは「3連戦3連敗」を食らったが、その悔しさを2度も味わうわけにはいかない。虎の意地が試される。
7回表、ベンチから戦況を見つめる矢野燿大監督、左は新井良太コーチ=東京ドーム
阪神が巨人に連敗し、東京ドームでは今季開幕から「5連敗」。同球場では12年に引き分け 2つをはさみ「8連敗」。(●●△●●●△●●●)したケースはあるが、開幕から「5戦5敗」は初めて。巨人の本拠地での「5戦5敗」は、後楽園球場時代の83年以来、37年ぶりの屈辱だ。この時は 5月の 3連戦で山本和之が原辰徳に「逆転サヨナラ2ラン」を浴びるなど「3連敗」。 6月14、15日の 2試合も勝てず、初勝利は 6月28日だった。この年、後楽園では「3勝10敗」と大きく負け越した。
▼阪神は19年 6月30日中日戦( 0- 1)、 7月 2日DeNA戦( 0- 4)以来の「2試合連続完封負け」を喫した。また、16日広島戦の 2回から27イニング無得点で、矢野監督体制では最長となった。なお、阪神の「連続イニング無得点」は79年の43イニング連続が最長。
▼ボーアが 4打席凡退し、東京ドームでは開幕から「19打席連続無安打」となった。阪神来日 1年目の外国人選手では、94年のディアーが「21打席ノーヒット」だった例がある。ディアーは 6月29日の対戦で、 9回に代打で本塁打を放ち、22打席目で敵地初安打を記録したが、東京ドームでの安打は結局この 1安打に終わった。
9回、ベンチでうつむきさえない矢野燿大監督(左)=東京ドーム
巨人は 1回に岡本の左前適時打と丸の左犠飛で 2点を先制。先発メルセデスは 2回まで 1安打無失点に抑えたが、直後に降板した。先発メルセデスの降板以降、 3回から田中豊、大江、大竹とつなぎ、無失点。巨人は 7回、松原の適時打、丸の 3ランなどで 5点を追加した。「2番手」の田中豊が「プロ初勝利」。阪神は 2試合連続の完封負け。ガルシアが「5敗」。
◇ ◇ ◇
阪神矢野燿大監督の一問一答は以下の通り。
--先発ガルシアが試合を作った
矢野監督 まあね。もちろん。どうかな。難しいけど、粘ってくれた部分もあるしね。取られ方がちょっとやっぱり、課題は残るというか。コーナーにびしびし決める投手じゃないんでね。よく頑張ってくれたというところと、取られたところはもうちょっと粘ってほしかったところと両方あるかな。
9回表阪神無死、大山悠輔内野手(手前)が捕邪飛に倒れ、ベンチで険しい表情の矢野燿大監督=東京ドーム
--打線の援護があれば違った
矢野監督 もちろん打線がゼロじゃ。昨日から。広島の最初に点取ってからないんかな。打線がずっとこういう状態なんで…。だからこそという部分は、チームとしては投手に頑張ってもらいながらというところなんだけど。投手も援護がないと、粘り切れないところで 3点目が入っちゃったし。打線が何もできなかったというのは一番大きな原因なんで。ガルシアだけのせいでもない。次回頑張ってくれたらなと思う。
--打線は紙一重
矢野監督 「紙一重」とは思わないけどね。我慢の時期だと思うし、 1年間の中でいろいろあるとは思うけど、あまりにも無抵抗で監督としてファンの皆さんに申し訳ない。 1人 1人が、うちは誰かが目立った活躍してというよりは全員が戦っていくのがうちの野球。 1人 1人が状態を上げながらつなげていかないと。情けない試合をしてしまったなと。
9回、ベンチで腕を組みさえない表情の矢野燿大監督=東京ドーム
--上本が久々のスタメン出場で結果を残した
矢野監督 ファームでしっかりやってきてくれていたんで。いい形でスタート切れた。またチャンスはあると思うんでね。頑張ってもらえたらと思います。
--試合後にミーティング
矢野監督 いや、俺はしてないよ。コーチ? うん。
--東京ドームで悔しい結果が続いている
矢野監督 まあね。状態悪くても明日の試合は来るんでね。その中で俺らがどうしていけるかというのがプロとして一番大事な部分。しっぽ巻いて帰るわけにはいかない。全員でいくしかないと思っています。
上本博紀内野手は持ち前のスピード感とパンチ力を取り戻して、 1軍に帰ってきた。18日に出場選手登録され、「2番2塁」でスタメン出場。 1回一死、左腕メルセデスからいきなり左中間 2塁打を決めた。カウント 2- 2から低め 144キロ直球を力強く仕留め、俊足を飛ばして楽々 2塁を陥れた。
1回表阪神一死、「中越え2塁打」を放った上本博紀内野手=東京ドーム
今季は開幕 1軍から11試合出場で「19打数1安打」と苦しみ、 7月17日に登録を抹消されていた。真夏の鳴尾浜で状態を上げ、 1カ月ぶりの 1軍再昇格。本来の姿を取り戻しつつある。この日は 6回にも先頭で右腕大竹の 141キロ直球をとらえ、 3遊間を割った。アウトになったが、次打者大山の打席で 2盗も試みた。
6回表阪神無死 1塁、 2盗に失敗した上本博紀内野手。右は 2塁手の吉川尚輝内野手=東京ドーム
矢野監督は上本について「いい形でスタートを切れた。またチャンスはあると思う。頑張ってもらえたら」と期待する。チームは糸原が右手骨折で離脱後、 2塁を固定しきれていない。「2戦連続完封負け」した一戦。34歳ベテランの復調は少ない朗報の 1つとなった。
1回一死一、二塁。大山悠輔内野手は 2ボールから、C.C.メルセデス投手の真ん中のストレートを見逃した…=東京ドーム
阪神が今季ワーストの「21イニング無得点」となった。 3回、「2番手」田中豊を相手に先頭ガルシアが 1邪飛、続く近本が 1ゴロ、上本が空振り三振に斬られて 3者凡退。
16日広島戦(京セラドーム大阪)の 2回から続く「0行進」は 3試合にまたいで21イニングに伸びた。この日は巨人の先発メルセデスにアクスデントが発生し、 2回で降板。 3回から田中豊が登板した。
1回表阪神一死 1、 2塁、好機で併殺に倒れ悔しそうな表情を見せる大山悠輔内野手=東京ドーム
屈辱の“ゼロ地獄”で「4位」転落-。阪神は首位巨人に 0- 8と完敗。ゲーム差は今季最大「7.5」に開いた。「4番」の大山悠輔内野手は 1回の先制機で 2ゴロ併殺に倒れ、今季巨人戦での打点はいまだゼロ。東京ドーム「5戦全敗」で、今季初の「2試合連続無得点&ワースト」の「27イニング無得点」となり、矢野燿大監督は「あまりにも無抵抗」と嘆いた。
最初にして最大のチャンスを「4番」でふいにし、虎打線が最後まで沈黙した。散発 4安打の「2戦連続完封負け」で、東京ドームでは「5戦全敗」。今季、巨人戦でいまだ打点「0」の大山に、負の結果が重くのしかかった。
「あまりにも無抵抗で、監督としてファンの皆さんに申し訳ない」
矢野監督がざんげした。明暗がくっきり分かれたのは 1回だった。
阪神は一死 2塁からサンズが四球を選び、打席には大山。 2球連続ボールで、マウンドのメルセデスは瀬戸際だった。 3球目。 143キロ直球が真ん中高めに浮き、絶好球が舞い込んだが…。
1回表阪神無死、近本光司外野手の内野安打の判定がリクエストの結果覆りベンチで厳しい表情の矢野燿大監督=東京ドーム
虎の「4番」は見送った。理由は本人にしかわからないが、あまりに、もったいない 1球。その後、フルカウントからの 6球目を詰まらされて、最悪の 2ゴロ併殺。前夜、菅野に喫した完封負けの悪夢を振り払うチャンスを逃しただけでなく、さらに不穏な空気をチームに漂わせてしまった。
しかも直後の守りでは一死 1、 3塁から巨人の岡本に先制打を許した。岡本は 6回にもソロを放ち、阪神戦は「打率0.324、3本塁打、9打点」。何より 1回の対照的な「4番」の結果が、そのまま勝敗に直結した。
今季の「伝統の一戦」は「2勝7敗」。大山は 7試合に出場し、「打率0.207、打点0」だ。ヤクルトの村上が「打率0.333」、中日のビシエドが「9打点」、広島の鈴木誠が「4発」など他球団の「4番」がGに食らいつく中、寂しい数字。 4回一死、走者のいない第 2打席では「5試合&20打席ぶり」の安打( 2塁打)を放ったが、求められるのは、ここ一番での仕事だ。「得点圏打率0.220」も物足りなさすぎる。
虎の悪夢の「ゼロ行進」。これで27イニングに伸びた=東京ドーム
さらに「5番・ボーア」も巨人戦「打率0.114」。東京ドームでは 5試合無安打、19打席で 1度も塁に出られていない。「打線が何もできなかったというのは一番、大きな原因」と指揮官。クリーンアップがこれでは、「G倒」など夢のまた夢だ。
巨人はメルセデスが 2回で降板する緊急事態だったが、今の虎はそこを突くこともできない。16日の広島戦(京セラドーム)の 2回から今季ワーストの「27イニング連続無得点」。「情けない試合をしてしまった」と頭を抱えるしかなかった。
借金は「3」に膨らみ、「4位」転落。首位巨人とのゲーム差は、今季最大の「7.5」に広がった。矢野監督は「『紙一重』とは思わない。我慢の時期だと思うし」と歯を食いしばると、続けた。
「状態が悪くても明日の試合は来るんでね。その中で俺らがどうしていけるかというのが、プロとして一番大事な部分。しっぽまいて帰るわけにはいかない」
試合後にはコーチ陣の主導で約10分間、緊急ミーティングを行った。もがき続け、現状を打破するしかない。
3回裏を終えベンチに戻った梅野隆太郎捕手(右から 3人目)に声をかけ席に戻る矢野燿大監督(左)=東京ドーム
梅野隆太郎捕手がリーグトップタイ、今季11個目の盗塁阻止を決めた。
4回先頭の中島が左前打を放ち、続く大城の初球に 2盗を試みた。梅野は内角高めのボール球を捕球すると、素早く 2塁へ弾丸送球。悠々と二盗を阻止した。
7回一死 2塁の場面では、 3塁を狙った代走増田大を刺すべく再び弾丸の 3塁送球。タッチがわずかにそれて、惜しくも阻止はならなかったが紙一重。「梅ちゃんバズーカ」の威力を見せつけた。「盗塁阻止率5割2分4厘」は、 5試合以上に先発した捕手の中で「12球団断トツ」の数字だ。
攻撃は 3打席に立って全て四球。開幕から好調な打撃を相手が警戒する中で、冷静に見極め、今季自身最多タイの 1試合 3四球を選んだ。敗戦の中、選手会長が攻守に奮闘。今日20日の 3戦目、猛虎の意地をぶつける。
4回裏巨人無死 1塁、中島宏之内野手の 2盗を阻止する梅野隆太郎捕手=東京ドーム
梅野隆太郎捕手がリーグトップタイ、今季11個目の盗塁阻止を決めた。 4回先頭の中島が左前打を放ち、続く大城の初球に 2盗を試みた。梅野は内角高めのボール球を捕球すると、素早く 2塁へ弾丸送球。悠々と 2盗を阻止した。
7回一死 2塁の場面では、 3塁を狙った代走増田大を刺すべく再び弾丸の 3塁送球。惜しくも阻止はならなかったが紙一重。「梅ちゃんバズーカ」の威力を見せつけた。「盗塁阻止率5割2分4厘」は、 5試合以上に先発した捕手の中で「12球団断トツ」の数字だ。
攻撃は 3打席に立って全て四球。開幕から好調な打撃を相手が警戒する中で、冷静に見極め、今季自身最多タイの 1試合 3四球を選んだ。敗戦の中で、攻守に大奮闘。今日20日の 3戦目、選手会長が意地をぶつける。
オネルキ・ガルシア投手は 6回 7安打 2四球 3失点で降板した。
1回裏に 3連打から 2点を先制される。 2回以降はなんとか試合を作ったが、 6回一死から「4番」岡本に「右越えソロ」を浴びた。
108球の粘投も、 3点ビハインドの状況で降板。自身[2連勝]を目指した一戦だったが、白星はつかめなかった。
ガルシア投手が 6回 7安打 3失点で「5敗」目を喫した。
「初回はコントロールできていない部分があったし、そのあとはしっかり修正することはできたかなと思うけど、悔しいね」。初回一死から 3連打を浴び 2点を失ったが、その後 5回まで無失点。味方の援護がない中で粘り続けたが、 6回一死から岡本に「ソロ本塁打」を浴び、悔しい降板となった。矢野監督は「よく頑張ってくれたというところと、取られたところはもうちょっと粘ってほしかったところもある」と評した。
巨人戦に先発したオネルキ・ガルシア投手=東京ドーム
降板後、ベンチで我を失ったかのように呆然と遠くを眺めた。ガルシアは 6回 3失点と粘って試合は作ったが、 1回の 2失点が響いた。またしても、エンジンがかかるのが遅かった。
「初回は、コントロールできていない部分があった」
1回。一死から俊足の松原に 2塁内野安打を許すと、ウィーラーの右前打(エンドラン)で 1、 3塁。「4番・岡本」に低めのスライダーを左前へ運ばれ、あっさり先制点を献上すると、続く丸の左犠飛で 2点目を失った。
6回にも岡本にソロを浴びて計 3失点も、やはり立ち上がりに許した 2点が重すぎた。矢野監督は「ガルシアだけのせいではないんで。次回頑張ってくれたら」と話しながらも、「打線がずっとこういう(点が取れない)状態なんで。だからこそピッチャーに頑張ってもらいながらというところなんだけど」と顔をしかめた。
1回、丸佳浩外野手(奥)に犠飛を許したオネルキ・ガルシア投手。課題の立ち上がりで、また失点した=東京ドーム
「(点の)取られ方がちょっと…。課題は残るというか。よく頑張ってくれたなというところと、もうちょっと粘って欲しかった部分もある」
ガルシアは今季、先発した 9試合のうち、 1回に失点したのは実に 5試合。被打率も「0.333」と他のイニングよりも高い。現状、打線が低調なだけに、追いかける形になると苦しい。だからこそ、立ち上がりを無失点で抑えて、流れを作りたいところなのだが…。
「防御率3.83」ながら、はやくも今季「5敗目」(1勝)。これで巨人戦は 4試合で「0勝3敗、防御率4.71」となった。
「その後( 2回以降)はしっかり修正することはできたかなと思うけど、悔しいね」とガルシア。反省を生かし、次こそ、しっかりと試合を滑り出し、チームを勝たせる投球をしたい。
7回裏、阪神「2番手」で登板した望月惇志投手=東京ドーム
望月惇志投手が今季登板11試合目でワーストの 5失点を喫した。
ガルシアの後を受けて 7回に登板。一死を奪った後に、自身の暴投もからみ 3連打で 2点を失うと、二死 1、 3塁から丸に、左中間へ痛恨の 3ランを浴びた。前回 8月14日の広島戦まで「防御率1.35」と安定した数字を残してきたが、被安打「5」も今季ワースト。防御率も「4.40」となった。
青柳が20日の巨人戦(東京ドーム)に先発する。19日は敵地でショートダッシュなどで調整し「(巨人は)打つチームなので、丁寧に投げないといけない。東京ドームは一発ある球場。それもケアしながら」と話した。 7日の広島戦(マツダ)では 3回 6失点、前回12日のDeNA戦(横浜)では 5回 4失点(自責3)で降板しており「ここ 2試合はあまりよくないですし、早いイニングで代わっているので。そうならないように」と力を込めた。
※ 8月20日の予告先発は、巨人・戸郷翔征投手(20)ー阪神・青柳晃洋投手(26)です。どちらに軍配が上がるか、楽しみですね。
ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
多くの方と話をする中で、"楽しむからこそ実力が発揮できる"そして"笑うということには大きなパワーがある"ということを教えてもらいました。
これからの1年はグラウンドで苦しい時こそ笑って、楽しいときはもっと楽しく、でもしっかり勝つようなチームを作っていきます。
そして、僕たちが勝つことでファンの皆さんにも思いっきり笑ってもらい、思いっきり喜んでもらえるようなシーズンにすべく、「It's 勝笑 Time!オレがヤル」というスローガンにしました。
2020年 オープン戦 最終順位表
2020年 公式戦 順位表
2020年 公式戦日程と 結果 (08月)
2020年 公式戦日程と 結果 (09月)
◇公式戦全試合実況速報 公式戦全試合をテキスト速報!タイガース迂遠実 況で 応援気分を盛り上げます。ほかにも対戦中の選手の成績が」一目で分かる「観戦モード」も必見!
◇現場からお届け!トラ番LIVEニュース 主催試合時は、現場から直接ニュ ース を配信! タイガース情報をどこよりもはやく、そうして細やかに。「生」の情報もお届けします!!
※阪神戦を見るなら 「虎テレ TORATELE」だ!交流戦全24試合放 送します!
阪神タイガース主 催試合をスマートフォンでご覧いただける公式動画配信サービス です。 プレイボール(※)からヒーローイ ンタビューまで見ることができる「ライブ中継」や、見たいシ ーンを検索することができる「シーン検索」、フ ァンのみなさんの感情が反映される「熱狂メーター!!」な ど、様々なコンテンツを搭載した新感覚の動画配信 サービスです。
※実際の試合から5 分程度遅れての放送となります。
決済方法は、クレ ジットカードのほか、各キャリア決済にも対応。テレビ中継をな かなか見ることができない方、中継を何度 も見直して勝利試合の余韻に浸りたい方、野球技術の勉強を したい方、ヒイキの選手の笑顔をたくさん見た い方、タイガースファン必見です!!
球団公式動画配信 サービス「虎テレ」に会員登録してください。
視聴価格:月額会 員 630円、 1試合視聴 210円
虎テレは、 Andoroid5以降、iOS9以降に対応しております。バージョンが上記未満の 方はバージョンアップを実施してく ださい。
※らくらくスマー トフォンには対応しておりません。
※ブラウザ: iPhone/iPadの場合はSafariもしくはChrome、Androidの場合はChrome でご利用ください。