●阪神は信じられない「棚ぼた」の逆転勝利で「4カード連続勝ち越し」を決めた。阪神は 1回、木浪聖也内野手(26=亜細亜大學OB)の「右中間適時2塁打」、大山悠輔内野手(25)の中前適時打で 2点先制した。ヤクルト先発風張蓮投手(27)は 2回 2失点で降板。継投に入った。ヤクルトは 4回、村上宗隆内野手(20)の左前適時打と塩見泰隆外野手(27)の併殺崩れで 2点を奪い、追いついた。阪神は「2番手」高橋奎二投手(23)に中盤まで無得点が続いた。ヤクルトは 7回、適時失策で勝ち越したがその裏にスコット・マクガフ投手(30)の失策で2点を失い、逆転された。ヤクルト高橋は「3敗」目。阪神は「4カード連続で勝ち越」した。岩貞祐太投手(28)が「5勝」目。岩崎優投手(29)が「1セーブ」目。貯金「2」で、首位巨人と「7.5ゲーム」差を保った。最短 7日にも「自力V」が消滅するという崖っぷちだが、ロベルト・スアレス投手(29=福岡ソフトバンク)温存に加え、キャプテン糸原健斗内野手(27)が 1軍合流決定と「G倒」態勢が整う。矢野燿大監督(51)は高らかに宣言。セ界王者に全力で挑む。
●阪神が近本光司外野手(25)、木浪聖也内野手、大山悠輔内野手の同学年トリオで 2点先制に成功した。初回、「1番」近本が死球で出塁し、ヤクルト先発風張の暴投で 2塁に進んだ。「2番」木浪が「8試合連続安打」となる「先制適時2塁打」で近本をかえした。二死 3塁で、「5番」大山も続いた。追い込まれてからフォークにバットを合わせ、中前適時打で木浪をかえした。今年で26歳を迎える94年生まれの活躍で、先発青柳に先制点をプレゼントした。 2年目の「1、2番『キナチカ』」コンビ」が、打って走ってチームを勝利に導く。
●阪神「5番」大山悠輔内野手が 3戦ぶりの安打となる適時打を放った。初回、「2番」木浪の 2塁打で先制。続く二死 3塁の好機で、先発風張のフォークを拾って中前に運んだ。 8月30日広島戦(マツダスタジアム)の延長戦で放った「決勝3塁打」の後は 2試合快音がなかったが、復調気配の 1本となった。
●陽川尚将内野手(29)の“ステルス盗塁”効果でまさかの逆転に成功した。 1点を追う 7回。「2番手」高橋から一死 1、 3塁の好機をつくった。ヤクルトベンチはここで「3番手」マクガフにスイッチ。代打中谷将大外野手(27)は空振り三振に倒れ、場面は二死 1、 3塁に変わった。「1番」近本への 2球目。 1塁走者陽川がスタート。ヤクルトバッテリーは無警戒で、悠々と 2盗に成功した。マウンド上のマクガフは何を思ったか無人の 1塁にけん制球を投げた。不意を突かれた 1塁手坂口は反応することができず、ボールはファウルゾーンを転々。その間に 2走者が生還し、一気に逆転に成功した。投手も気づかぬ陽川の“ステルス盗塁”が、まさかの逆転劇を呼び込んだ。
●阪神先発の青柳晃洋投手(26)は、 7回途中 9安打 3失点(自責 2)で降板し、「7勝」目はならなかった。「チームトップ7勝目」を目指したマウンド。初回に 2点の援護を受けると、 3回までは丁寧な制球。ゴロを打たせる持ち味の投球で、得点を許さなかった。 4回、ヤクルト上位打線につかまった。先頭の「2番」青木宣親外野手(38)から連打で無死 2、 3塁のピンチ。「4番」村上に左前適時打を浴びて 1点差、塩見の 2ゴロ間で同点とされた。
● 7回に青柳が連打で二死 2、 3塁としたところで降板。能見篤史投手(41)が山崎晃大朗外野手(26)を初球で投ゴロに抑えたと思われたが…。山崎に投じた初球、 145キロ直球をはじき返されると、打球は能見を強襲。能見は地面に落ちたボールを捕球しようと試みたが、無念にも左手からこぼれ落ちた。記録は失策で、 3塁走者の生還を許した。能見は崩れ落ちたまま、しばらく立ち上がれず。治療のためベンチに下がったが、そのまま降板。岩貞がマウンドに上がった。
●岩貞祐太投手が、 3球で「5勝」目をつかんだ。ブルペン総力戦でつかみ取った 1勝をかみしめた。緊急登板にも動じなかった。 7回二死 2、 3塁で能見が勝ち越しを許し、さらに打球処理の間に負傷し降板。球場に重い空気が漂った。なおも二死 1、 3塁。マウンドに上がった岩貞は、ヤクルト青木の内角へ勢いよく直球を投げた。 3球目の 143キロ直球で 2ゴロにうち取り、非常事態を切り抜けると、その裏にマクガフの珍プレーで逆転に成功。勝利を呼び込むリリーフだった。 8月中旬に中継ぎに配置転換されてから、10試合に登板し「被安打3、2失点。防御率1.93」は安定感抜群の成績だ。いよいよ首位巨人との 4連戦。岩貞は力を込めた。 1日には引退会見を終えた藤川球児投手(40)が、甲子園でチームにゲキを飛ばした。永遠のライバル、巨人に抱いてきた並々ならぬ思い。その藤川の魂は岩貞にもしっかり受け継がれている。お立ち台で力強く宣言すると、ファンは大きな拍手で応えた。伝統の一戦でも、「ラッキー・サダ」がみんなを幸せにする。
●ジョー・ガンケル投手(28=ウェストチェスター大学)が 3者凡退で反撃ムードを断った。逆転直後の 8回、クリーンアップと対戦。山田哲人内野手(27)を内角低め 149キロツーシームで空を切らせると村上も塩見もゴロアウトに封じた。「10ホールド」目を挙げ、必勝リレーに欠かせない。
●岩崎優投手が「球児魂」で「プロ初セーブ」を挙げた。守護神スアレスの 5連投回避のため、 1点リードの 9回に登板。安打と四球で二死 1、 2塁のピンチを背負ったが山崎を 2ゴロに抑えて逃げ切った。 1日に藤川が引退を表明。代役の重責を果たし、記念球も手にした。
●右手有鉤(ゆうこう)骨の骨折から復活を目指す糸原健斗内野手が、 4日巨人戦(甲子園)から 1軍復帰することが決まった。矢野監督が 3日ヤクルト戦の試合後、明かした。糸原はこの日、ウエスタン・リーグ広島戦(鳴尾浜)に「2番2塁」でスタメン出場。守備では軽快な動きを見せ、 5打席に立って 1安打。復帰後初のフル出場を果たした。矢野監督はヤクルト戦後、糸原について昇格を明言。チームは 4日から首位巨人との 4連戦に臨む。頼れるキャプテンが、勝負の時に帰ってきた。
記事をまとめてみました。
<阪神 4- 3東京ヤクルト>◇15回戦◇阪神 8勝 7敗 0分◇ 3日◇阪神甲子園球場
阪神は 1回、木浪の「右中間適時2塁打」、大山の中前適時打で 2点先制した。ヤクルト先発風張は 2回 2失点で降板。継投に入った。
ヤクルトは 4回、村上の左前適時打と塩見の併殺崩れで 2点を奪い、追いついた。阪神は「2番手」高橋に中盤まで無得点が続いた。
ヤクルトは 7回、適時失策で勝ち越したがその裏にマクガフの失策で2点を失い、逆転された。ヤクルト高橋は「3敗」目。阪神は「4カード連続で勝ち越」した。岩貞が「5勝」目。岩崎が「1セーブ」目。
9回に登板する岩崎優投手=阪神甲子園球場
阪神は信じられない「棚ぼた」の逆転勝利で「4カード連続勝ち越し」を決めた。
1点を追う 7回二死 2、 3塁。マウンドのマクガフが打席の近本への 4球目に入る前、走者がいない 1塁にけん制球を投げてしまい、白球はファウルゾーンを転々…。労せずして2点を奪い、逆転に成功した。 1塁走者陽川は近本への 2球目で 2盗を決めており、マクガフが勘違いしたものだった。最終盤は継投で逃げ切った。
打線は低調で、 7回表に能見の適時失策で勝ち越されたが、最後は敵失に救われた格好だ。貯金「2」で、首位巨人と「7.5ゲーム」差を保った。
7回裏阪神阪神一死 2塁、左前打を放った陽川尚将内野手=阪神甲子園球場
勝ち運あるで~! 阪神が珍プレーでヤクルトに「逆転勝ち」した。 1点を追う 7回裏二死 2、 3塁でヤクルト・マクガフが走者のいない一塁へけん制悪送球。一気に 2人の走者が生還し、逆転に成功した。「4カード連続の勝ち越し」で、矢野燿大監督は就任 2年目で「通算100勝」。 4日から本拠地に首位巨人を迎え、勝負の 4連戦。「逆転優勝」に望みをつなぐためにも、絶対に負けられない。
◇ ◇ ◇
甲子園にクエスチョンマークが浮かんだ。前代未聞の珍プレーが発生したのは 1点を追う 7回二死 2、 3塁の場面だった。ヤクルトの「3番手」マクガフが「1番」近本に3球目を投げた直後、 1塁へけん制球を投じた。もちろん、走者もいなければ、 1塁手もベースには付いていない。投げたマクガフもビックリ。見ている誰もがポカンだ。ボールは 1塁ファウルゾーンを転々とし、植田、陽川が悠々と生還。逆転に成功だ。
7回裏阪神二死 2、 3塁、打者近本光司外野手の時にヤクルトのスコット・マクガフが無人の 1塁へけん制してしまい、植田海内野手(右)、陽川尚将内野手が生還し逆転する=阪神甲子園球場
思わぬ形で転がり込んだ矢野監督のラッキーな「通算100勝」。だが、指揮官は言う。「その前にしっかり陽川がつないでくれたし、そのあとしっかり盗塁したというのが効いた。最終的にラッキーな部分かもしれないけど、よくつないでくれた。いい働きをしてくれたと思います」。誰もが目を疑ったシーンだが、時を戻せば積極的な足攻めが起点になった。
7回、先頭ボーアがシフトをかいくぐるヒットを放つと、指揮官はすかさず代走植田を送り込む。続く梅野の犠打、代打陽川の左前打で二死 1、 3塁となると 1走陽川は近本の 2球目に 2盗。途中出場の選手も意識は変わらない。前へ前への姿勢が、 1塁に陽川がいるというマクガフの「勘違い」を生んだ。
ヤクルトに勝利し、タッチを交わして勝利を祝う阪神ナイン、左奥は岩崎優投手=阪神甲子園球場
ブルペンは守護神不在だった。この日、「12セーブ」を挙げているスアレスが、 1点差の 9回マウンドに上がることはなかった。矢野監督は「実は今日ベンチに入れていなかった。ベンチにいるとどうしても使いたくなるから」。名前はあるが、ベンチにはいない。登板過多を考慮した休養措置だった。ストッパー不在の中で中継ぎ陣の必死のリレーで勝ち切った。
「4カード連続勝ち越し」を決め、13連戦最初のカードを勝ち越した。 4日から「7.5ゲーム」差で追う首位巨人を甲子園に迎えての勝負の 4連戦だ。最短 7日にも「自力V」が消滅するという崖っぷちだが、スアレス温存に加え、キャプテン糸原が 1軍合流決定と「G倒」態勢が整う。矢野監督は「引きずり下ろさないと僕らは上に行けない。思いっきり僕らはぶつかっていくしかない。全員でぶつかっていきたいと思います」と高らかに宣言。セ界王者に全力で挑む。
お立ち台で笑顔を見せる左からジョー・ガンケル投手、岩崎優投手、岩貞祐太投手=阪神甲子園球場
▼ヤクルト・マクガフが 7回二死 2、 3塁でで、走者のいない 1塁方向へけん制球を投げ、悪送球となって 2走者が生還した。公認野球規則の投手の反則行為(6.02のa)でボークになるケースのうち(4)「投手板に触れている投手が、走者のいない塁へ送球したり、送球するまねをした場合。ただし、プレイの必要があればさしつかえない」にあたる。ボークが宣告された場合はボールデッドとなり、各走者は 1個の塁が与えられるが、「規則説明 1」には「投手がボークをして、しかも塁または本塁に悪送球(投球を含む)した場合、塁上の走者はボークによって与えられる塁よりもさらに余分の塁へアウトを賭して進塁してもよい」とある。
1回裏阪神無死 2塁、右中間をやぶる「先制適時2塁打」を放った木浪聖也内野手=阪神甲子園球場
阪神が近本光司外野手、木浪聖也内野手、大山悠輔内野手の同学年トリオで 2点先制に成功した。
初回、「1番」近本が死球で出塁し、ヤクルト先発風張の暴投で 2塁に進んだ。「2番」木浪が「8試合連続安打」となる「先制適時2塁打」で近本をかえした。二死 3塁で、「5番」大山も続いた。追い込まれてからフォークにバットを合わせ、中前適時打で木浪をかえした。
今年で26歳を迎える94年生まれの活躍で、先発青柳に先制点をプレゼントした。
1回裏阪神無死 2塁、木浪聖也内野手の「先制適時2塁打」で 3塁をまわり生還する走者近本光司外野手=阪神甲子園球場
「キナチカ」よ、「G倒」も頼むで! 阪神の「1、2番コンビ」が、初回の先制パンチを演出した。
先発風張から先頭近本光司外野手が死球で出塁。「2番」木浪聖也内野手への初球が暴投となり、 2塁に進んだ。得点圏となり、木浪が甘く入ったフォークを右中間へ運んだ。快足近本は悠々と 3塁を蹴り、先制のホームを踏んだ。「先制適時2塁打」の木浪は「先制点が大事だとチームでもずっと言っているので、絶対にランナーをかえしたいと思っていました。自分の仕事ができて良かったです」。「キナチカコンビ」で、わずか 7球の速攻に成功した。
木浪はこの回、「5番」大山の適時打で 2点目のホームも踏んだ。 8月26日中日戦(甲子園)から「2番」に起用され、近本と 8戦連続で「1、2番コンビ」を組む。打撃もそこから「8戦連続安打」と急上昇。同期入団で同学年の相棒と、打線を引っ張っている。
近本も 2回に中前打を放ち、 7回には四球で出塁してリーグトップとなる16個目の盗塁を成功。 4日からは首位巨人と勝負の 4連戦。 2年目の「1、2番『キナチカ』」コンビ」が、打って走ってチームを勝利に導く。
中前適時打を放った大山悠輔内野手=阪神甲子園球場
阪神「5番」大山悠輔内野手が 3戦ぶりの安打となる適時打を放った。初回、「2番」木浪の 2塁打で先制。続く二死 3塁の好機で、先発風張のフォークを拾って中前に運んだ。
「もう 1点ほしい場面だったので、しっかりランナーをかえすことができて良かったです」。 8月30日広島戦(マツダスタジアム)の延長戦で放った「決勝3塁打」の後は 2試合快音がなかったが、復調気配の 1本となった。
7回裏阪神二死 1、 3塁、打者近本光司外野手の時に 2盗を決める陽川尚将内野手=阪神甲子園球場
阪神が陽川尚将内野手の“ステルス盗塁”効果でまさかの逆転に成功した。
1点を追う 7回。「2番手」高橋から一死 1、 3塁の好機をつくった。ヤクルトベンチはここで「3番手」マクガフにスイッチ。代打中谷は空振り三振に倒れ、場面は二死 1、 3塁に変わった。「1番」近本への 2球目。 1塁走者陽川がスタート。ヤクルトバッテリーは無警戒で、悠々と 2盗に成功した。二死 2、 3塁。そしてカウント 2- 1から 4球目を投じる直前だった。マウンド上のマクガフは何を思ったか無人の 1塁にけん制球を投げた。不意を突かれた 1塁手坂口は反応することができず、ボールはファウルゾーンを転々。その間に 2走者が生還し、一気に逆転に成功した。
マクガフは 1塁に陽川がいると思い込んだ模様で、けん制球を投げたが、陽川はすでに 2盗を決めていた。投手も気づかぬ陽川の“ステルス盗塁”が、まさかの逆転劇を呼び込んだ。
力投する青柳晃洋投手=阪神甲子園球場
阪神先発の青柳晃洋投手は、 7回途中 9安打 3失点(自責 2)で降板した。
「チームトップ7勝目」を目指したマウンド。初回に 2点の援護を受けると、 3回までは丁寧な制球。ゴロを打たせる持ち味の投球で、得点を許さなかった。
4回、ヤクルト上位打線につかまった。先頭の「2番」青木から連打で無死 2、 3塁のピンチ。「4番」村上に左前適時打を浴びて 1点差、塩見の 2ゴロ間で同点とされた。
力投する青柳晃洋投手=阪神甲子園球場
しかし、その後は勝ち越しを許さず粘りの投球。 7回は先頭坂口から連打を浴びて無死 1、 3塁のピンチを招くも、「8番」西田を 2ゴロ、「9番」高橋を空振り三振。二死を取り、左打者の「1番」山崎を迎えたところで矢野監督は継投を決断。青柳は 7回途中、 101球で交代となった。「2番手」には左腕能見が上がったが、山崎の投ゴロを適時失策。勝ち越しを許してしまった。
7回表ヤクルト二死 2、 3塁、 7回途中 2失点で降板する青柳晃洋投手=阪神甲子園球場
青柳が 7回途中 3失点(自責 2)で降板し、「7勝」目はならなかった。
「立ち上がりから調子があまり良くなかった中で、なんとか粘ることが出来ていただけに、最後に厳しい形でリリーフにつないでしまい悔しいです」。初回は青木に四球を与えるなど21球を要した。 4回は青木から 3連打を浴び同点に追いつかれたが、後続を打ち取り粘りの投球。 7回二死 2、 3塁の場面で左打者の山崎を迎え、左腕の能見に交代。矢野監督は「青柳もあそこで代えるというのは、僕の中でもいろいろ思いはあった。能見の経験にかけようと思っていた」と説明した。
山崎晃大朗外野手の投ゴロをはじき、こぼれたボールも手につかず適時失策となる能見篤史投手=阪神甲子園球場
7回に青柳が連打で二死 2、 3塁としたところで降板。「青柳に代わりまして、投手・能見」とアナウンスされると、「えぇー!」場内の虎党がざわついた。
能見が山崎を初球で投ゴロに抑えたと思われたが…。打球の処理にもたつき、適時失策。その際に能見が体勢を崩して、負傷交代。わずか 1球で降板し、岩貞がマウンドへ上がった。
山崎晃大朗外野手の投ゴロをはじき、こぼれたボールも手につかず適時失策となる能見篤史投手=阪神甲子園球場
ピンチでリリーフ登板した能見篤史投手が、まさかの形で勝ち越しを許した。
7回、先発の青柳が二死 2、 3塁とし、左打者の山崎を迎える場面で左腕の能見に交代。山崎に投じた初球、 145キロ直球をはじき返されると、打球は能見を強襲。能見は地面に落ちたボールを捕球しようと試みたが、無念にも左手からこぼれ落ちた。記録は失策で、 3塁走者の生還を許した。
能見は崩れ落ちたまま、しばらく立ち上がれず。治療のためベンチに下がったが、そのまま降板。岩貞がマウンドに上がった。
山崎晃大朗外野手の投ゴロをはじき、こぼれたボールも手につかず適時失策となる能見篤史投手=阪神甲子園球場
阪神ベテラン能見篤史投手が負傷交代に見舞われた。同点の 7回二死 2、 3塁の勝負どころで救援。だが、山崎への初球は腹部付近を直撃するゴロになり、転がった球をつかめず、その際に足をひねった模様だ。痛恨の適時失策で勝ち越されて 1球で降板した。
矢野監督は「明日になってみないと分からないのが現状。ちょっと腫れが出ている。明日はちょっと難しいと思っている」と説明した。今季は18試合に救援登板して、「防御率5.68」と調子が上がってこない。
山崎晃大朗外野手の打球をはじき、手に付かず失点。しばらく立つことができない能見篤史投手=阪神甲子園球場
勝利を呼ぶサウスポーや! 岩貞祐太投手が、 3球で「5勝」目をつかんだ。「やっぱりチーム1つになって、この 1勝をつかみ取ることの大変さを、中継ぎに入ってより感じています」。ブルペン総力戦でつかみ取った 1勝をかみしめた。
緊急登板にも動じなかった。 7回二死 2、 3塁で能見が勝ち越しを許し、さらに打球処理の間に負傷し降板。球場に重い空気が漂った。なおも二死 1、 3塁。マウンドに上がった岩貞は、ヤクルト青木の内角へ勢いよく直球を投げた。「自分の中で一番いいボールを選択して、投げるというところだけを考えて投げました」。 3球目の 143キロ直球で 2ゴロにうち取り、非常事態を切り抜けると、その裏にマクガフの珍プレーで逆転に成功。勝利を呼び込むリリーフだった。
7回表ヤクルト二死 1、 3塁、能見篤史投手のあとを継ぎ登板した岩貞祐太投手=阪神甲子園球場
「ラッキー・サダ」だ。矢野監督も「あそこは 1人でもすごく価値のあるところ。結果的にラッキーボーイになってくれている」と喜んだ。 8月29日広島戦(マツダスタジアム)から岩貞が登板した試合は「4連勝」。自身もここ 4試合で「3勝1ホールド」を挙げている。「先発している時より勝ってしまっているので、ちょっと複雑な気持ちがあります」とお立ち台では素直な気持ちをもらしたが、ブルペンでの存在感は日を追うごとに増す。 8月中旬に中継ぎに配置転換されてから、10試合に登板し「被安打3、2失点。防御率1.93」は安定感抜群の成績だ。
勝利投手の岩貞祐太投手(右)から「プロ初セーブ」をあげた岩崎優投手に記念球が手渡される=阪神甲子園球場
いよいよ首位巨人との 4連戦。岩貞は「絶対に勝たないといけない 4つだと思う」と力を込めた。 1日には引退会見を終えた藤川が、甲子園でチームにゲキを飛ばした。永遠のライバル、巨人に抱いてきた並々ならぬ思い。その藤川の魂は岩貞にもしっかり受け継がれている。「明日から巨人戦ということで、球児さんが言っていましたけど、『巨人を倒して』ということだと思うんで、また準備してやっていきたいと思います」。お立ち台で力強く宣言すると、ファンは大きな拍手で応えた。伝統の一戦でも、「ラッキー・サダ」がみんなを幸せにする。
8回に登板したジョー・ガンケル投手=阪神甲子園球場
ジョー・ガンケル投手が 3者凡退で反撃ムードを断った。
逆転直後の 8回、クリーンアップと対戦。山田哲を内角低め 149キロツーシームで空を切らせると村上も塩見もゴロアウトに封じた。「10ホールド」目を挙げ、必勝リレーに欠かせない。
「本当にちょっと変な雰囲気はあった。勝ち越した後にしっかり自分有利なカウントをつくって、なるべく早く回を終わらせて次の投手につなぎたいと思っていた」。初めて甲子園のお立ち台に上がり「タイガースファン! イツモアリガトウ!」と日本語で話していた。
9回を締め「プロ初セーブ」をあげた岩崎優投手(左)。右は梅野隆太郎捕手=阪神甲子園球場
岩崎優投手が「球児魂」で「プロ初セーブ」を挙げた。守護神スアレスの 5連投回避のため、 1点リードの 9回に登板。安打と四球で二死 1、 2塁のピンチを背負ったが山崎を 2ゴロに抑えて逃げ切った。
お立ち台で「緊張したので普段と同じように 8回表だと思って投げようと思ったけど 9回でした」と笑いを誘った。 1日に藤川が引退を表明。「監督は、『優勝』して最後のマウンドは球児さんがいると決めている。その未来に向かって突き進むだけ」と気合十分だ。代役の重責を果たし、記念球も手にした。
右手有鉤(ゆうこう)骨の骨折から復活を目指す糸原健斗内野手が、 4日巨人戦(甲子園)から 1軍復帰することが決まった。矢野監督が 3日ヤクルト戦の試合後、明かした。
糸原はこの日、ウエスタン・リーグ広島戦(鳴尾浜)に「2番2塁」でスタメン出場。守備では軽快な動きを見せ、 5打席に立って 1安打。復帰後初のフル出場を果たした。
糸原健斗内野手
7月22日の 1軍戦で負傷し、同28日に患部を手術。約 1カ月、地道にリハビリを続け、 9月 1日の同リーグ広島戦で41日ぶりに実戦復帰。矢野監督も視察に訪れる中で、 2打数 1安打と元気な姿を見せた。 2日の同カードでフル出場予定だったが、 2回途中で降雨ノーゲーム。記録には残らないが初回に 2塁への内野安打を放っており、復帰3戦で“3試合連続安打”と打撃も問題ない。
矢野監督はヤクルト戦後、糸原について「振った後のケガした部分は影響ないということなので、明日上げようと思います」と、昇格を明言。チームは 4日から首位巨人との 4連戦に臨む。頼れるキャプテンが、勝負の時に帰ってきた。
※ 9月 4日の予告先発は、阪神・西勇輝投手(29)ー巨人・戸郷翔征投手(20)です。どちらに軍配が上がるか、楽しみですね。
ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
多くの方と話をする中で、"楽しむからこそ実力が発揮できる"そして"笑うということには大きなパワーがある"ということを教えてもらいました。
これからの1年はグラウンドで苦しい時こそ笑って、楽しいときはもっと楽しく、でもしっかり勝つようなチームを作っていきます。
そして、僕たちが勝つことでファンの皆さんにも思いっきり笑ってもらい、思いっきり喜んでもらえるようなシーズンにすべく、「It's 勝笑 Time!オレがヤル」というスローガンにしました。
2020年 オープン戦 最終順位表
2020年 公式戦 順位表
2020年 公式戦日程と 結果 (08月)
2020年 公式戦日程と 結果 (09月)
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