●オリックスから阪神にトレード加入した小林慶祐投手(27)が、桑原謙太朗投手(34)、浜地真澄投手(22)とともに、広島戦が行われる甲子園で 1軍に合流した。阪神の41歳ベテラン左腕、能見篤史投手(41)が11日、今季初めて出場選手登録を抹消された。今季はチーム「4番目」に多い22試合に登板し、「防御率5.74」と安定感を欠いていた。投手陣は能見を含めて 6人の 1、 2軍入れ替えを敢行し、ブルペン陣を増強。10日にプロ初先発した齋藤友貴哉投手(25)と望月惇志(23)も登録から外し、 8月下旬にオリックスからトレード加入した小林慶祐(27)と約 1年半ぶりの 1軍となる桑原謙太朗(34)、浜地真澄(22)を登録した。
●阪神のエース西勇輝投手(29)が、今季初の「完封勝利」を挙げた。立ち上がりから安定感抜群。今季「4戦2勝」と得意にしていた鯉打線を手玉に取った。許した安打は「4本」のみ。19年 4月 7日広島戦(マツダ)以来、自身 8度目の「完封勝利」で「通算90勝」目を達成した。阪神は 1回、「4番」ジェリー・サンズ外野手(32=キウム・ヒーローズ)の右前適時打で先制。 3回にも相手ミスで 2点目を奪った。先発西勇輝投手は 3回終了時点で完全投球。広島は 2点を追う 4回二死 2塁で無得点。先発床田寛樹投手(25)は 5回 2失点で降板した。阪神は 6回にサンズ外野手の「18号ソロ」で 3点目を奪った。阪神は 3点リードの 8回にも「2番」梅野隆太郎捕手(29)が「4号ソロ」を放って「2連勝」。西勇輝投手は今季初完封で「6勝」目をあげた。広島は「3連勝」を逃した。床田が「5敗」目を喫した。阪神は打線改造も実り、「2連勝」を飾った。西勇輝投手は 3回まで完全投球。初安打を許した 4回以降も安定した投球を続け、今季初完封で「6勝目(3敗)」を手にした。
●阪神の「4番」ジェリー・サンズ外野手が 2試合連発となる「18号ソロ」で追加点を挙げた。まさに得点圏の鬼!ジェリー・サンズ外野手が無類の勝負強さを発揮し、先制打を放った。先発西勇が初回を無失点で立ち上がり、その裏の攻撃。「1番」近本光司外野手(25)、プロ「初2番」起用となった梅野の連打を「3番」糸原健斗内野手(27)が送り、一死 2、 3塁。「4番」サンズはフルカウントから先発床田の内角直球を軽打し、逆方向の右前へ適時打を運んだ。今季、甲子園でバックスクリーンに本塁打を打った阪神の選手には、副賞として 100万円が贈られる。すでに 2発を放って 200万円を獲得しているサンズは、わずかに逃した 3発目に絡めてアメリカンジョークも飛ばした。 9月のサンズは「10戦6発」と量産態勢で、本塁打数はこの時点でトップの巨人岡本和真内野手(24)=19本)に 1本差まで迫った。初回に先制適時打、 4回は内野安打を放っており、「猛打賞」とした。
●糸原健斗内野手はプロ 2度目の「3番」で、つなぎ役に徹した。19年 5月 3日DeNA戦以来の打順だ。 1回無死 1、 2塁。初球をきっちり投手前に転がし、リズム良く犠打を決めてサンズの先制打を呼んだ。直近 5戦は糸井嘉男外野手(39)、陽川尚将外野手(29)、中谷将大外野手(27)を起用したが機能していなかった。
●近本光司外野手が打って走って“1人”で追加点を生み出した。 1点リードの 3回先頭打者で、先発床田から「2打席連続安打」となる右中間フェンス直撃の 2塁打で出塁。続く「2番」梅野への 3球目に、 盗を試みた。意表を突くスタートで坂倉将吾捕手(22)の悪送球も誘い、一気に生還。チーム 2点目の本塁を踏み、あっという間の「ダイヤモンド1周」となった。近本はこの時点でリーグトップを独走する「18盗塁」とした。 7日巨人戦では守備の悪送球が響いて敗戦。矢野監督に指摘されていた。途中交代となった悔しい一戦。だが、翌 8日のDeNA戦から「4試合連続安打」をマーク。守備でも気迫たっぷりだ。甲子園で意地が光った。
●梅野隆太郎捕手が自身初の「2番捕手」でスタメン出場。今季、広島坂倉( 2試合)、西武森友哉( 8試合)が「2番捕手」で先発しているが、阪神では02年 6月28日横浜戦(大阪ドーム)での矢野燿大監督(51)以来18年ぶり。矢野は98年にも11試合で「2番捕手」で先発。 5月17日広島戦、同20日巨人戦では本塁打を放っている。梅野の 1発は22年ぶりの「2番捕手」弾だった。阪神では95年関川浩一元捕手(51)、81年若菜嘉晴元捕手(66)、74年田淵幸一元捕手(73)も「2番捕手」で先発したことがある。プロ 7年目で初の「2番」スタメンに起用された梅野隆太郎捕手が、「4号ソロ」で突き放した。 3点リードの 8回先頭打者で、「4番手」矢崎拓也投手(25)の 151キロ直球を逆方向にはじき返し、右中間席最前列に運んだ。 7月31日DeNA戦(甲子園)以来の 1発で、追加点をもたらした。自身も経験のある指揮官の抜てきに、 1発回答で応えた。矢野監督は、他にもここ「4試合2番」だった糸原を今季初、プロ 2度目の「3番」に入れるなど打線のテコ入れを敢行。梅野の「2番」は以前から選択肢にあったと明かした。自身の経験上、「2番捕手」は攻守で負担が強まると理解した上で、首位巨人を追いかける勝負手として繰り出し、その期待に梅野が一発回答してみせた。マスクをかぶってはエース西勇を甲子園初完封に導いた。自身の本塁打よりも好投をたたえた。今季初めて上がった甲子園のお立ち台では、自身の代名詞である「明日も勝つばい!」パフォーマンスをバッテリーで披露。スタンドのファンにも呼びかけ、一緒に喜びを分かち合った。負けられない戦いは続く。「ウルトラC」をやってのけた梅野が、攻守でチームを引っ張っていく。
●阪神のエース西勇輝投手が、今季初の「完封勝利」を挙げた。 立ち上がりから安定感抜群。今季「4戦2勝」と得意にしていた鯉打線を手玉に取った。許した安打は「4本」のみ。19年 4月 7日広島戦(マツダ)以来、自身 8度目の「完封勝利」で通算「90勝」目を達成した。 9回、あわやホームランの打球を中堅手近本がフェンスに激突しながら好捕すると、エースはしきりに拍手を送った。頭の上で30回。近本の無事を確認すると、また10回手をたたいた。阪神西勇輝投手が今季「チーム一番乗り」となる「完封勝利」を挙げた。矢野監督も通算「90勝」目となったエースをたたえた。奇跡の逆転Vはまだ諦めていない。マウンドに立ち続けたエースが、その気概を証明した。
●右上肢のコンディション不良で2軍調整を続けている藤川球児投手(40)が12日のウエスタン・リーグ、ソフトバンク戦(鳴尾浜)で 1カ月ぶりに実戦復帰する可能性が出てきた。11日に平田勝男 2軍監督(61)が明かした。当初は10日に阪神鳴尾浜球場(西宮市タイガーデン)で実戦形式のシート打撃で登板予定だったが、雨天のため中止になっていた。「日米通算250セーブ」にあと「5」に迫る中、今季限りでの現役引退を表明した右腕が、復活へ向けて歩みを進めている。
記事をまとめてみました。
<阪神 4- 0広島>◇15回戦◇阪神 8勝 5敗 2分◇11日◇阪神甲子園球場
オリックスから阪神にトレード加入した小林慶祐投手が、桑原謙太朗投手、浜地真澄投手とともに、広島戦が行われる甲子園で 1軍に合流した。
小林慶祐投手=オセアンBS (2020年 9月 8日撮影)
8月28日にトレードが発表された小林は移籍後、ウエスタン・リーグで 4試合に登板。初の 1軍合流となった。17年「最優秀中継ぎ右腕]の桑原は、ウエスタン13試合に登板している。昨年 4月以来、約 1年半ぶりの 1軍で、浜地は今季 2度目の1軍昇格。
3投手はそのまま出場選手登録され、代わって能見、斎藤、望月が登録を抹消される見込みだ。
能見篤史投手(左)と桑原謙太朗投手
阪神の41歳ベテラン左腕、能見篤史投手が11日、今季初めて出場選手登録を抹消された。今季はチーム「4番目」に多い22試合に登板し、「防御率5.74」と安定感を欠いていた。
3連投となった前日10日DeNA戦(横浜)は 3点リードの 4回に「2番手」で登板。新人蝦名にバックスクリーン直撃の「プロ初本塁打」、戸柱にもソロと 2者連続弾を浴び、一死しか取れず2失点で降板した。
投手陣は能見を含めて 6人の 1、 2軍入れ替えを敢行し、ブルペン陣を増強。10日にプロ初先発した齋藤友貴哉投手と望月惇志も登録から外し、 8月下旬にオリックスからトレード加入した小林慶祐と約 1年半ぶりの 1軍となる桑原謙太朗、浜地真澄を登録した。
力投する阪神先発の西勇輝投手=阪神甲子園球場
阪神のエース西勇輝投手が、今季初の「完封勝利」を挙げた。
立ち上がりから安定感抜群。今季「4戦2勝」と得意にしていた鯉打線を手玉に取った。許した安打は「4本」のみ。19年 4月 7日広島戦(マツダ)以来、自身 8度目の「完封勝利」で「通算90勝」目を達成した。
西勇輝投手は 7回を無失点に抑え笑顔をでグラブを叩く=阪神甲子園球場
阪神は 1回、「4番」サンズの右前適時打で先制。 3回にも相手ミスで 2点目を奪った。先発西勇は 3回終了時点で完全投球。
広島は 2点を追う 4回二死 2塁で無得点。先発床田は 5回 2失点で降板した。阪神は 6回にサンズの「18号ソロ」で 3点目を奪った。
阪神は 3点リードの 8回にも「2番」梅野が「4号ソロ」を放って「2連勝」。西勇は今季初完封で「6勝」目をあげた。広島は「3連勝」を逃した。床田が「5敗」目を喫した。
8回を無失点に抑え笑顔でガッツポーズする西勇輝投手=阪神甲子園球場
阪神は打線改造も実り、「2連勝」を飾った。
02年矢野以来、18年ぶりに「2番捕手」を選択した一戦。 1回無死 1塁、プロ初の「2番」スタメン出場した梅野隆太郎捕手が左前打で続く。「プロ2度目」となる「3番」スタメン出場の糸原健斗内野手が犠打を決め、一死 2、 3塁から「4番」ジェリー・サンズ外野手の右前適時打で先制した。
サンズは 2点リードの 6回にも先頭で特大の「18号中越えソロ」。バックスクリーン左の中段席まで届かせ、先発西勇輝投手を援護した。 8回には梅野が右中間最深部に「4号ソロ」を運び、ダメ押しした。
西勇は 3回まで完全投球。初安打を許した 4回以降も安定した投球を続け、今季初完封で「6勝目(3敗)」を手にした。
8回裏阪神無死、右中間へ「ソロ本塁打」を放った梅野隆太郎捕手=阪神甲子園球場
矢野燿大監督は注文を忘れなかった。初回は 1点を先制してなお一死 1、 3塁の場面で、「5番」大山がチェンジアップを引っかけて 3ゴロ併殺。 2点リードの 4回無死 1、 2塁ではボーアが遊ゴロ併殺に倒れた。
投打がかみ合った勝利も「だからこそ悠輔(大山)とボーアに頑張ってもらいたい」と厳しく指摘。「あそこでもっと一気に持っていける試合だと思う。やっぱり俺らはジャイアンツを追いかけていく状況、立場を考えたときに、やっぱりあそこで点を取っていかないといけない」と力を込めた。
広島に完封勝利し、笑顔でナインとハイタッチする西勇輝投手(左から 3人目)=阪神甲子園球場
阪神のエース西勇輝投手が、今季初の完封勝利を挙げた。 立ち上がりから安定感抜群。今季「4戦2勝」と得意にしていた鯉打線を手玉に取った。
矢野燿大監督の一問一答は以下の通り。
-西勇が完封、攻撃もさまざまな形で得点を
やっぱり西がね、本当に最後まで投げてくれてしかも完封。中継ぎも登板が多かったんで、みんな休めて勝てたっていうのは本当に大きいですね。
-西はチーム初完封。守りもリズムよくなる
そうですね。あれだけテンポよく投げてくれると、守りやすいのはもちろんあると思います。またバックにも声を掛けてくれたり、西はいつもマウンド上からね、チームを引っ張ろうとかそういう意識をもってやってくれるので、すごく守りやすいと思います。
完封勝利をあげた西勇輝投手とハイタッチする矢野燿大監督=阪神甲子園球場
- 9回の西の続投は
なんの迷いもないですし、西も行く気満々だったと思うので。
-きょうもサンズが先制に
そうですね。本当にチャンスでね、勝負強いですし、あのホームランも見事でしたし。本当に頼もしいっていうところなんですけど。チームとしてはそのあとのね、 1点で止まってしまってるっていうところはやっぱり課題だと思いますし。大山になんとかチームを引っ張っていくっていうね。気持ちはあると思うんですけど、それを結果で見せていくっていうのが僕たちプロだと思うので、そういうところが求められると思います。
1回裏阪神一死 1、 3塁、大山悠輔内野手は 3塁ゴロ併殺に倒れる=阪神甲子園球場
-「2番」梅野への期待は
いろいろね、キャッチャーで「2番」って僕も経験あるんですけど、選択肢として頭の中にはあったことなんですけど。ちょっと打線の方がね、なかなか絡んでこないっていう状況の中で、ちょっとやってみようということで。初回もいいつなぎしてくれましたし、見事なホームランもありましたし、守る方と打つ方ってね、大変なんですけどよくやってくれました。
-イメージ通りの「2番」の働きだった
そうですね。梅野は打席の中でもいろんなことができますし、ランナーに出ても次の塁に狙うことができる。バリエーションの多い選手なんでね。キャッチャーじゃなければ2番というのもあり得ることだと思います。
-明日に向けて
だからこそもう 1点というね。大山、ボーアのランナーを置いてのバッティングというのが出てくるともっともっと盛り上がるし、もっともっと僕たちは上に行けると思うんでね。チーム全体で上を目指してしっかりやっていきます。
4回裏阪神無死 1、 2塁、ジャスティン・ボーア内野手は遊ゴロ併殺に倒れる=阪神甲子園球場
-西勇が苦しいところで完封
助かるよね。連戦で移動日でね。本当にさっき言ったように、中継ぎが登板の多い選手がいるんでね、そういうところでは最後までいってくれたのはすごく大きい。
-打順は「3番」から決めた
まあまあ、いろんなことがあるけどね。まあ、総合的に考えて、前から頭の中にはあったんだけど。
-糸原の「3番」
去年「5番」とか後半なんか打ってたイメージもあるし、勝負強いバッターで、3番っていうのはタイプがね、チームによっていろいろあるけど、健斗はどこでも打てる打順の能力あるバッティングしてると思うんでね。そんなに「3番」っていうところに違和感を持って使ってるわけではないんやけど。
8回裏阪神無死、梅野は右中間に本塁打を放った=阪神甲子園球場
-梅野に関しては
まあまあ総合的に考えてなんだけど、やっぱりキャッチャーなんで俺も守りで頑張ってほしいっていうのは、まずはあるから。その中で、リズムがね、7番とか打ってるときに急に「2番」になると、もうバッターボックス回ってくるなってリズムも変わるし、どっちもってね、なかなか大変な、慣れるまでは大変な部分だと思うので、そういうところでは、自分の中ではあとになって決めた。
-サンズはタイトル争い
それは個人のことやし、タイトル取れるってことはそれだけチームに貢献してくれてるんでね。中身のしっかりあるバッティングをしてくれてるんで。それは最後の最後に積み重ねでいった結果のタイトルだと思うんで。本人のモチベーションとして持ってくれたらいいし。打点の中身もいいんでね。相手に与えるダメージと、チームにプラスになる打点効果というのはサンズの場合は多いんでね。
完封勝利をあげた西勇輝投手とハイタッチする矢野燿大監督=阪神甲子園球場
-先制の場面も追い込まれてもおっつけて考えている
考えながらというか、打てるポイントがやっぱり、良いバッターというのは幅広いんでね。そういうところは誰でもできることじゃないけどね。相手にとってはすごく嫌なヒットだし。もう1本はしっかり仕留めたホームランということで。中身が本当に素晴らしい。
-明日につながるような勝ち方
だからこそ悠輔とボーアに頑張ってもらいたいという。明日につなぐというところで、あそこでもっと一気に持っていける試合だと思うしね。まあもちろんそんなに簡単に打てるものじゃないかもしれないけど。そこのかえしていくのがあの2人の仕事なんでね。あそこで打って、やっぱり俺らジャイアンツを追いかけていく状況、立場を考えた時に、やっぱりあそこで点取っていけないと。状況的に次に 1点入ったら苦しい展開になるし。チームとしては課題かなと思います。
1回裏阪神一死 2、 3塁、右前に先制適時打を放ったジェリー・サンズ外野手=阪神甲子園球場
まさに得点圏の鬼! ジェリー・サンズ外野手が無類の勝負強さを発揮し、先制打を放った。
先発西勇が初回を無失点で立ち上がり、その裏の攻撃。「1番」近本、プロ「初2番」起用となった梅野の連打を「3番」糸原が送り、一死 2、 3塁。「4番」サンズはフルカウントから先発床田の内角直球を軽打し、逆方向の右前へ適時打を運んだ。
1回裏阪神一死 2、 3塁、右前に先制適時打を放ったジェリー・サンズ外野手=阪神甲子園球場
「新しい打線が作ってくれたチャンスだったから、何とかランナーをかえせる球を待っていたよ。最低でも外野までと思っていたけど、ヒットでかえすことができて良かったね」
前日10日DeNA戦(横浜)では、決勝の「逆転2ラン」。試合前まで両リーグトップとなる「得点圏打率4割4分」を誇る「4番]が、先取点をたたき出した。
6回裏阪神無死、サンズ外野手は中越え本塁打を放った。投手:菊池保則投手=阪神甲子園球場
阪神の「4番」ジェリー・サンズ外野手が 2試合連発となる「18号ソロ」で追加点を挙げた。 2点リードの 6回。先頭打者でフルカウントから「2番手」菊池保の甘く入ったスライダーを強振。バックスクリーン左まで運び、先発西勇に援護点をプレゼントした。
「強く打てるボールを待っていた中で、最後に甘くきたボールを仕留めることができたよ。バックスクリーンを狙っていたけど、少しそれちゃったね(笑い)」
6回裏阪神無死、「中越えソロ本塁打」を放ったサンズ外野手はハッピーハンズで喜び合う=阪神甲子園球場
今季、甲子園でバックスクリーンに本塁打を打った阪神の選手には、副賞として 100万円が贈られる。すでに 2発を放って 200万円を獲得しているサンズは、わずかに逃した 3発目に絡めてアメリカンジョークも飛ばした。
9月のサンズは「10戦6発」と量産態勢で、本塁打数はこの時点でトップの巨人岡本(19本)に 1本差まで迫った。
初回に先制適時打、 4回は内野安打を放っており、「猛打賞」とした。
1回裏阪神無死 1、 2塁、投犠打を成功させ、ベンチ前で犠打のポーズをとる糸原健斗内野手=阪神甲子園球場
糸原健斗内野手はプロ 2度目の「3番」で、つなぎ役に徹した。
19年 5月 3日DeNA戦以来の打順だ。 1回無死 1、 2塁。初球をきっちり投手前に転がし、リズム良く犠打を決めてサンズの先制打を呼んだ。矢野監督は「健斗はどの打順でも打てる能力がある打撃をしている。『3番』に違和感を持って使っているわけではない」と説明。 9日DeNA戦の敗戦後、指揮官は「『3番』が決まらんから、しんどい」と話していた。直近 5戦は糸井、陽川、中谷を起用したが機能していなかった。
3回裏阪神一死、近本光司外野手は右中間に 2塁打を放った=阪神甲子園球場
近本光司外野手が打って走って“1人”で追加点を生み出した。
1点リードの 3回先頭打者で、先発床田から「2打席連続安打」となる右中間フェンス直撃の 2塁打で出塁。続く「2番」梅野への 3球目に、 盗を試みた。意表を突くスタートで捕手坂倉の悪送球も誘い、一気に生還。チーム 2点目の本塁を踏み、あっという間の「ダイヤモンド1周」となった。
近本はこの時点でリーグトップを独走する「18盗塁」とした。
3回裏阪神一死 2塁、 3盗を決めた近本光司外野手は坂倉将吾捕手の悪送球で生還。左は広島先発床田寛樹投手=阪神甲子園球場
近本光司外野手が走攻守で大暴れだ。 1回、投手強襲内野安打で出塁して先制のホームを踏んだ。
3回は床田の速球をとらえて右中間 2塁打。 3盗を決めた際、坂倉の悪送球失策で生還だ。主導権を奪った序盤の攻撃でリードオフぶりがさえた。
9回には好守も披露。代打正随の大飛球をジャンプして、フェンスに激突しながらキャッチした。西勇も「本当に味方のいいプレーが出た」と感謝していた。
7日巨人戦では守備の悪送球が響いて敗戦。矢野監督に「今日は近本で負けたかなと思っています」と指摘されていた。途中交代となった悔しい一戦。だが、翌 8日のDeNA戦から「4試合連続安打」をマーク。守備でも気迫たっぷりだ。甲子園で意地が光った。
エッ、「2番・梅野」!? 阪神の捕手が「2番」に入るのは02年の矢野燿大以来だ=阪神甲子園球場
梅野隆太郎捕手が自身初の「2番捕手」でスタメン出場。今季、広島坂倉( 2試合)、西武森( 8試合)が「2番捕手」で先発しているが、阪神では02年 6月28日横浜戦(大阪ドーム)での矢野以来18年ぶり。
矢野は98年にも11試合で「2番捕手」で先発。 5月17日広島戦、同20日巨人戦では本塁打を放っている。梅野の 1発は22年ぶりの「2番捕手」弾だった。阪神では95年関川、81年若菜、74年田淵も「2番捕手」で先発したことがある。
1回には人生初の「2番」でつなぎの打撃。先制点を演出した=阪神甲子園球場
プロ 7年目で初の「2番」スタメンに起用された梅野隆太郎捕手が、「4号ソロ」で突き放した。
3点リードの 8回先頭打者で、「4番手」矢崎の 151キロ直球を逆方向にはじき返し、右中間席最前列に運んだ。 7月31日DeNA戦(甲子園)以来の 1発で、追加点をもたらした。
阪神で「2番捕手」の先発出場は02年、矢野監督が現役時代に起用されて以来、18年ぶり。自身も経験のある指揮官の抜てきに、 1発回答で応えた。
8回裏阪神無死、梅野隆太郎捕手は右中間に本塁打を放った=阪神甲子園球場
新打線で快勝バイ! 阪神の梅野隆太郎捕手がプロ初の「2番」で先発し、 1回につなぎの左前打で先制に貢献し、 8回は「4号ソロ」でダメ押しだ。矢野監督は02年の自身以来となる「2番捕手」など攻撃力を高めようと打線改造を断行。梅野は西勇を完封にも導き、起用に応えた。阪神は連勝で、勝った首位巨人と「9.5」差のまま。それでも反攻の手を緩めはしない。
◇ ◇ ◇
梅野は 1回表の守備を終えると、いつもより駆け足気味にベンチへ戻った。裏の攻撃。防具をレガースに付け替えて「1番」近本の内野安打を次打者席で見守り、汗を拭いながらプロ7年目、人生でも初となるスタメン「2番」の打席に向かった。「打席に立っていて目の前に近本がいたのでちょっと変な感じがしたけど、いい緊張感の中でうまく役割を果たせたかなと思います」。送りバントのしぐさも見せつつ左前打でつなぎ、サンズの先制打を呼び込んだ。
8回裏阪神無死、梅野隆太郎捕手は右中間に本塁打を放った=阪神甲子園球場
矢野監督の奇策に応えた。前日10日DeNA戦(横浜)後、打順を直接伝えられた。阪神の「2番捕手」は02年の現役だった指揮官、以来18年ぶり。「 1を大事とよく言いますが、『2番』としての 1打席目。いろんな意味で、この打席で決まるなと昨日ぐらいから思っていた」。昨季「14打数8安打」と得意にした床田から、重視していた初打席から結果を出し、流れに乗った。 8回には、矢崎の 151キロ直球を逆方向の右中間席に運ぶ「4号ソロ」。つなぎから一転、今度は34試合ぶりの 1発でダメを押した。
梅野隆太郎捕手は 8回先頭で、試合を決定づける「4号ソロ」を放った=阪神甲子園球場
矢野監督は、他にもここ「4試合2番」だった糸原を今季初、プロ 2度目の「3番」に入れるなど打線のテコ入れを敢行。梅野の「2番」は以前から選択肢にあったと明かした。「打席の中でもいろんなことができますし、ランナーに出ても次の塁を狙うことができる。バリエーションの多い選手なので、キャッチャーじゃなければ『2番』というのもあり得る」。自身の経験上、「2番捕手」は攻守で負担が強まると理解した上で、首位巨人を追いかける勝負手として繰り出し、その期待に梅野が一発回答してみせた。
8回裏阪神無死、右中間へソロ本塁打を放ちガッツポーズする梅野隆太郎捕手。右から3番目は矢野燿大監督=阪神甲子園球場
マスクをかぶってはエース西勇を甲子園初完封に導いた。自身の本塁打よりも「ゼロで抑えられたことが一番良かったと思います」と好投をたたえた。今季初めて上がった甲子園のお立ち台では、自身の代名詞である「明日も勝つばい!」パフォーマンスをバッテリーで披露。スタンドのファンにも「このご時世なので、声は控えめに」と呼びかけ、一緒に喜びを分かち合った。負けられない戦いは続く。「ウルトラC」をやってのけた梅野が、攻守でチームを引っ張っていく。
広島に「完封勝利」しガッツポーズする西勇輝投手=阪神甲子園球場
阪神のエース西勇輝投手が、今季初の「完封勝利」を挙げた。 立ち上がりから安定感抜群。今季「4戦2勝」と得意にしていた鯉打線を手玉に取った。許した安打は「4本」のみ。19年 4月 7日広島戦(マツダ)以来、自身 8度目の「完封勝利」で通算「90勝」目を達成した。
◇ ◇ ◇
9回、あわやホームランの打球を中堅手近本がフェンスに激突しながら好捕すると、エースはしきりに拍手を送った。頭の上で30回。近本の無事を確認すると、また10回手をたたいた。「本当に味方のいいプレーが出た。リズム良くできたというのが一番です」。阪神西勇輝投手が今季「チーム一番乗り」となる「完封勝利」を挙げた。
お立ち台で「明日も勝つバイ」と叫ぶ西勇輝投手(左)と梅野隆太郎捕手=阪神甲子園球場
立ち上がりから持ち味全開。多彩な変化球を低めに集めた。許した安打は「4本」のみ。うち「3本」で出した走者は併殺で片づけた。「コントロールが良かった」。19年 4月 7日の広島戦(マツダスタジアム)以来、自身 8度目の「完封勝利」。甲子園ではプロ12年目で初だった。「本当に完投できるってなかなか難しい時代になってきた。その完投ができたプラスこの13連戦。中継ぎを休ませることができたっていうのはすごく大きい」。エースとして、ひとりの先発陣として、西勇は最後までマウンドをゆずらなかった。
矢野監督も「中継ぎも登板が多かったので、みんな休めて勝てたっていうのは本当に大きい」と通算「90勝」目となったエースをたたえた。奇跡の逆転Vはまだ諦めていない。マウンドに立ち続けたエースが、その気概を証明した。
試合前練習、藤川球児投手(手前)。奥は香田勲男 2軍投手コーチ=阪神鳴尾浜球場(西宮市タイガーデン)
右上肢のコンディション不良で2軍調整を続けている藤川球児投手が12日のウエスタン・リーグ、ソフトバンク戦(鳴尾浜)で 1カ月ぶりに実戦復帰する可能性が出てきた。11日に平田 2軍監督が「明日(12日)投げる可能性もあるよ。『シートはもういい。チャンスがあればゲームで投げたい』って言っていたから」と明かした。当初は10日に鳴尾浜で実戦形式のシート打撃で登板予定だったが、雨天のため中止になっていた。
試合前練習、阪藤川球児投手=阪神鳴尾浜球場
藤川が最後に実戦登板したのは 8月10日のDeNA戦(横浜)で、同13日に今季 2度目の離脱となった。すでに 9月 4日に本格的なブルペン投球を始め、安藤ファーム育成コーチは10日に「次のステップに行ける状態にまで上がっている」と話していた。「日米通算250セーブ」にあと「5」に迫る中、今季限りでの現役引退を表明した右腕が、復活へ向けて歩みを進めている。
※ 9月12日の予告先発は、阪神・秋山拓巳投手(29)ー広島・遠藤淳志投手(21)です。どちらに軍配が上がるか、楽しみですね。
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