●阪神が粘りの試合運びで接戦を制して、連敗を「2」で止めた。甲子園では「4連勝」に延ばした。同点の 8回無死 2塁。ジャスティン・ボーア内野手(32=エンゼルス)が右前に決勝タイムリーを放った。木浪聖也内野手(26=亜細亜大學OB)も中犠飛で貴重な追加点を挙げた。中盤以降の粘りも勝因だった。 2点を追う 5回、糸井嘉男外野手(39)が左前適時打を放ち、 1点差に迫った。 6回にはボーアがバックスクリーンに「14号ソロ本塁打」を放って同点に追いついていた。終盤は継投で逃げ切りに成功。負ければ「3位」転落の一戦だったが「2位」を死守した。阪神は 1回にジェリー・サンズ外野手(32=キウム・ヒーローズ)の左前適時打で 1点を先制。今季初登板初先発の岩田稔投手(36)は序盤の 3回まで 1安打無失点に抑えた。DeNAは 4回にタイラー・オースティン内野手(28=ミルウォーキー・ブルワーズ)のソロで同点とし、 5回に勝ち越し。阪神は 5回に糸井の適時打、 6回にボーアの「14号ソロ」で同点。阪神は 8回にボーアの右前適時打と木浪の犠飛で 2点を勝ち越し、連敗を「2」で止めた。DeNAは連敗で「勝率5割」に戻った。阪神岩崎優投手(29)が「3勝」目、ロベルト・スアレス投手(29=福岡ソフトバンク)は「16セーブ」目。DeNA国吉佑樹投手(28)は「4敗」目。
●糸井嘉男外野手が10日DeNA戦以来10試合ぶりの「スタメン3番」で勝負強さを発揮した。 1回2死で京山将弥投手(22)のカットボールをとらえて左翼線 2塁打。サンズの適時打で先制のホームを踏んだ 2点を追う 5回二死 1、 2塁では左前に渋く落とすタイムリーで反撃の口火を切った。矢野燿大監督(51)はねぎらった。この日は糸原健斗内野手(27)も10日以来の「2番」に戻って 1安打。 2安打した「1番」近本光司外野手(25)も含め、「1~3番」で 5安打を集め、得点機を演出した。
●阪神が「4番」ジェリー・サンズ外野手の適時打で先制に成功した。 1回、二死から「3番」糸井が左翼線への 2塁打でチャンスメーク。「得点圏打率12球団トップ」のサンズは、DeNA京山の高めスプリットを詰まりながら左前に運んだ。サンズは17日の巨人戦以来 4試合ぶりの打点。入場規制緩和により、これまでよりも多くのファンが訪れている甲子園を沸かせた。
●阪神がジャスティン・ボーア内野手の「14号ソロ」と適時打で逆転に成功した。まずは 2- 3の 6回一死だ。フルカウントからDeNA京山の外角高め 147キロ直球を強振した。打球はバックスクリーンへ一直線。大きな歓声に包まれ、ボーアはダイヤモンドを 1周した。試合を振り出しに戻す「同点ソロ」に。これでチームは本拠地の甲子園で 4日巨人戦から「7試合連続本塁打」を記録。06年 9月以来、球団14年ぶりとなった。今季は「ユニ・チャーム バックスクリーンホームラン賞」が設定されおり、ボーアは賞金 100万円も獲得。サンズがすでにバックスクリーンに2本のアーチを懸けており、ボーアも続いた。ボーアはさらに同点の 8回無死 2塁のチャンスでは、国吉から右前適時打。 2塁走者大山悠輔内野手(25)の好走塁もあって逆転に成功した。虎党の期待を集めるB砲が、奇跡の逆転Vへ猛打を振るう。
●木浪聖也内野手が貴重な 5点目をたたき出した。 8回にボーアの適時打で 1点を勝ち越し、なお一死 3塁。国吉から中堅犠飛を打ち上げ、リードを広げた。 2回には左翼へ 2塁打も放ち、気を吐いた。
● 6月27日のDeNA戦以来、約 3カ月ぶりに先発マスクをかぶった原口文仁捕手(28)が攻守で奮闘した。 1回一死満塁のピンチでは、内角球で宮崎敏郎内野手(30)を 3塁併殺打に封じるなど、リードで岩田ら投手陣を盛り立てた。攻撃では 1点を勝ち越した 8回なお無死 2塁。 2ゴロの進塁打で代走植田海内野手(24)を 3塁に到達させ、 2点差に広げる木浪の犠飛を呼んだ。正捕手の梅野隆太郎捕手(29)が右腹斜筋挫傷で離脱する中、より期待は高まる。
●岩田稔投手が今季初先発し、 5回 4安打 3失点 3四球、77球で降板した。力投したが、昨年 7月 5日広島戦(甲子園)以来 444日ぶりの「白星」はならず。今季初先発した岩田稔投手は 5回 3失点だった。 4回にオースティンに「同点ソロ」を浴び、 5回は投手への四球が絡んで 2失点。29日から始まる「13連戦」中に先発チャンスが訪れる可能性は高そうだ。
●この日1軍に再昇格したジョン・エドワーズ投手(32=クリーブランド・インディアンス)が、10球で 1回 1安打無失点に抑えた。先発岩田の後を受けて 6回にマウンドへ。先頭の佐野恵太外野手(25)には 149キロ直球をはじき返され、強烈な当たりとなるも 2塁手糸原が飛びついて好捕。続く宮崎に初球を中前へ運ばれたが、倉本寿彦内野手(29)を 131キロスライダーで右飛にうち取り、最後は柴田竜拓内野手(26)を 148キロ直球で 1ゴロに仕留めた。新勝利の方程式も見えてきた。後を受けた岩貞祐太投手(28)は「代打の代打」で右打者の中井大介内野手(30)を送られるも、高め直球で空振り三振。 3者凡退で岩崎にバトンタッチした。 8回に登板した左腕は先頭ネフタリ・ソト外野手(31)に四球を与えた後、落ち着いて後続を打ち取り「0封リレー」。安定した投球で直後の勝ち越しにつなげ、最後はスアレスが締めた。エドワーズはメジャーに流出したピアース・ジョンソン投手(29)の代役として、 8回の男を期待されていた。だが開幕巨人戦に中継ぎ登板するも、 1軍登板はこの 1試合止まり。 6月下旬に右肩のコンディション不良のため、出場選手登録抹消された。だが地道にリハビリを続け、ファームでは「9試合連続無失点」の安定感で再昇格切符をゲット。矢野監督も新助っ人の今後の働きに期待する。ガンケルは先発、エドワーズは救援と開幕当初の形に戻る。奇跡を導くべく、バリバリ働いて出遅れた分を取り戻す。
●ロベルト・スアレス投手が、来日初の「セーブ王」にまっしぐらだ。 2点を勝ち越した直後の 9回に登板。先頭の代打乙坂を 158キロ速球で空振り三振に仕留めると、柴田も沈む球で空を切らせた。最後は代打山下幸輝内野手(27)を変化球で遊飛に斬り、 3者凡退でリーグトップを走る「16セーブ」目だ。来日 5年目は最高のシーズンを過ごす。守護神として最大の強みは長打を浴びない点だろう。今季35回 2/3で「被本塁打ゼロ」。 1本もアーチを許さないまま、「20セーブ」以上挙げた投手は阪神史上、誰もいない。
●22日のDeNA戦(甲子園)に先発する高橋遥人投手(24=亜細亜大學OB)が 4試合ぶりの「白星」を目指す。入場制限の上限が緩和されての初登板。
記事をまとめてみました。
<阪神 5- 3DeNA>◇16回戦◇阪神 8勝 6敗 2分◇21日◇阪神甲子園球場
阪神が粘りの試合運びで接戦を制して、連敗を「2」で止めた。甲子園では「4連勝」に延ばした。
同点の 8回無死 2塁。ジャスティン・ボーア内野手が右前に決勝タイムリーを放った。木浪聖也内野手も中犠飛で貴重な追加点を挙げた。中盤以降の粘りも勝因だった。 2点を追う 5回、糸井が左前適時打を放ち、 1点差に迫った。 6回にはボーアがバックスクリーンに「14号ソロ本塁打」を放って同点に追いついていた。終盤は継投で逃げ切りに成功。負ければ「3位」転落の一戦だったが「2位」を死守した。
DeNAに勝利し、ガッツポーズしながら整列へ向かう矢野燿大監督。左は清水雅治ヘッドコーチ=阪神甲子園球場
阪神は 1回にサンズの左前適時打で 1点を先制。今季初登板初先発の岩田は序盤の 3回まで 1安打無失点に抑えた。
DeNAは 4回にオースティンのソロで同点とし、 5回に勝ち越し。阪神は 5回に糸井の適時打、 6回にボーアの「14号ソロ」で同点。
阪神は 8回にボーアの右前適時打と木浪の犠飛で 2点を勝ち越し、連敗を「2」で止めた。DeNAは連敗で「勝率5割」に戻った。
阪神岩崎が「3勝」目、スアレスは「16セーブ」目。DeNA国吉は「4敗」目。
DeNAに勝利し、喜び合う阪神ナイン=阪神甲子園球場
阪神が粘りの試合運びで接戦を制して、連敗を「2」で止めた。甲子園では「4連勝」に延ばした。矢野燿大監督の一問一答は以下の通り。
-内容のある逆転勝ち
矢野監督 そうですね。岩田も頑張ってくれた。中継ぎ陣も本当に頑張ってくれた。流れがこちらにくるような戦いができましたね。
-ボーアが 2打点
矢野監督 そうですね、ボーアが打つと盛り上がりますし、ファンの皆さんも喜んでもらえるので。どんどんこういうチャンスで打ってもらいたいですね。
-最近は打撃の幅が広がってきたのでは
矢野監督 いやあ、僕としてはもっともっとできると思うし。能力ある選手なので、こちらの期待はもっともっと高いところにあるので。
-糸井を「3番」に戻した
矢野監督 連戦も続きますし、いろんな選手をどこでいこうか考えて起用してますけど、嘉男もいいところで出たので、嘉男自身も吹っ切れていくと思いますし、チーム内の競争も激しくなると思うので、そういうところをしっかりやっていってほしいと思います。
-岩田は
矢野監督 ボールはすごくよかったと思いますし、中身もよかった。( 5回の)ピッチャーのフォアボールですよね。あそこがちょっともったいなかったなと。勝負にいって打たれる分はしょうがないと思うし、それ以外は本当にいい投球でした。
DeNAに勝利し、ボーア内野手(右)とタッチを交わす矢野燿大監督=阪神甲子園球場
-エドワーズも復帰
矢野監督 だいぶ休んだので。まだまだありますし、そういうところで張り切ってやってもらいたいなと思います。
-ボールは
矢野監督 もともといいボールを持っているのは、もちろんキャンプから思ってました。どんどんバッターに向かっていってくれたらチームの力になってくれる。
-観客が増えて雰囲気に違いは
矢野監督 やっぱり違いますね。サンズがタイムリー打った時の声援とかね。サンズが帽子取っている姿とかも。やっぱりサンズがこうやって日本でプレーやるのは初めてですし。やっぱりファンの前で一緒のユニホームでというのは僕らもファンのみなさんも全然違います。
-明日以降に向けて
矢野監督 ジャイアンツを追いかける立場なんで、まず次のジャイアンツまでにしっかりゲーム詰められるように、そういうような戦いをしていきます。
-エドワーズは堂々とした投球
矢野監督 これだけ休んだのだから、しっかり投げてくれないと困るし。自身もここにきて投げられるようになった喜びもあるだろうし。もともと向かっていく、躍動感のある投手。ガンケルも先発でもう1回というところで、(エドワーズが)戻ってきてチームの力になってくれたら大きなピースになる。らしく、というか、思い切っていってくれたら。
勝利投手の岩崎優投手(右から 2人目)とタッチを交わす矢野燿大監督=阪神甲子園球場
-持ち味はストレート
でも、縦のスライダーもあるし、横のカット気味の(球)もある。もちろんストレートは大事だけど、それを組み合わせて、という投球になると思います。
-糸井が全力疾走も 矢野監督 常にやっているんだけど、膝の状態もあるからね。良くない時はなかなか、状態良くというわけにはいかないけど。嘉男の中でも出ない時に何て言うのかな、トレーニングやったり、ケアやったりをやりながら。出るところで全力でという思いでしっかりやってくれている。またこういうところでヒット出たりすることで、自分自身もまた自分の背中を押すことができると思うんでね。そういう試合になったかな。
-岩田は次回は
矢野監督 いやいや、それはまだ決めてないし。ボール自体は本当に良かったので。また13連戦とか続くので。また岩田には力貸してもらわないといけないところが絶対出てくる。内容というか、ボール自体はすごく良かった。連戦の中でどうなのかなというところを探していきます。
- 8回の原口の進塁打とか久々のスタメンで持ち味
矢野監督 あそこは信頼関係だよね。フミ(原口)だったら向こうに打ってくれるという。追い込まれた時点でスリーバントというのももちろん俺も頭の中に考えながら。でもフミやったらまたあっちに打ってくれるだろうというところで。それがまたしっかりできるというのは簡単なことじゃないんだけど、大きいよね。
1回裏阪神二死、左翼線へ 2塁打を放った糸井嘉男外野手=阪神甲子園球場
糸井嘉男外野手が10日DeNA戦以来10試合ぶりの「スタメン3番」で勝負強さを発揮した。
1回2死で京山のカットボールをとらえて左翼線 2塁打。サンズの適時打で先制のホームを踏んだ。「 1点ずつかえしていくことが大事」。 2点を追う 5回二死 1、 2塁では左前に渋く落とすタイムリーで反撃の口火を切った。矢野監督は「常に(全力疾走を)やってるけど、膝の状態もある。出るところで全力で、という思いでしっかりやってくれている」とねぎらった。この日は糸原も10日以来の「2番」に戻って 1安打。 2安打した「1番」近本も含め、「1~3番」で 5安打を集め、得点機を演出した。
1回裏阪神二死 2塁、先制の左前適時打を放ったジェリー・サンズ外野手。投手:京山将弥投手=阪神甲子園球場
阪神が「4番」ジェリー・サンズ外野手の適時打で先制に成功した。
1回、二死から「3番」糸井が左翼線への 2塁打でチャンスメーク。「得点圏打率12球団トップ」のサンズは、DeNA京山の高めスプリットを詰まりながら左前に運んだ。「ツーアウトから糸井さんがツーベースで出塁してくれたから、なんとかホームまで返したいと思っていたよ。先制することができて良かったね」。サンズは17日の巨人戦以来 4試合ぶりの打点。入場規制緩和により、これまでよりも多くのファンが訪れている甲子園を沸かせた。
6回裏阪神一死、中越えに「同点本塁打」を放ったボーア内野手。投手:京山将弥投手=阪神甲子園球場
阪神がジャスティン・ボーア内野手の「14号ソロ」と適時打で逆転に成功した。
まずは 2- 3の 6回一死だ。フルカウントからDeNA京山の外角高め 147キロ直球を強振した。打球はバックスクリーンへ一直線。大きな歓声に包まれ、ボーアはダイヤモンドを 1周した。試合を振り出しに戻す「同点ソロ」に「ここ最近詰まらされてしまう打席が多かったから、しっかりコンタクトできて良かったね。こうして同点に追いつくことができたし、タイガースの勝利に向かって頑張るだけだよ」とコメント。
6回裏阪神一死、中越えに「同点本塁打」を放ちファイヤボールポーズをするジャスティン・ボーア内野手=阪神甲子園球場
これでチームは本拠地の甲子園で 4日巨人戦から「7試合連続本塁打」を記録。06年 9月以来、球団14年ぶりとなった。今季は「ユニ・チャーム バックスクリーンホームラン賞」が設定されおり、ボーアは賞金 100万円も獲得。サンズがすでにバックスクリーンに2本のアーチを懸けており、ボーアも続いた。
ボーアはさらに同点の 8回無死 2塁のチャンスでは、国吉から右前適時打。 2塁走者大山の好走塁もあって逆転に成功した。
8回裏阪神無死 2塁、ジャスティン・ボーア内野手は勝ち越しの右前適時打を放った=阪神甲子園球場
ファンの皆さん、おおきに! 阪神ジャスティン・ボーア内野手が、入場制限が緩和され、今季最多の 1万1384人を集めた甲子園で、御礼の逆転勝利をプレゼントした。 1点を追う 6回、バックスクリーンへ同点「14号ソロ」を放つと、 8回には右前へ決勝適時打。ここ一番の「2安打2打点」で、チームの連敗を「2」で止めた。首位巨人も勝って「10.5」差はそのままだが、ファンへの感謝を胸にネバーギブアップで戦い抜く。
◇ ◇ ◇
ファンの思いも白球に乗せた。「多くのエネルギー、パワーをもらってプレーすることができたよ」。入場制限の上限が緩和されてから初めての甲子園。 1万1384人が詰めかけた本拠地で、ボーアが特大の1発を放った。
8回裏阪神無死 2塁、右前適時打を放ったボーア内野手。投手:国吉佑樹投手=阪神甲子園球場
2- 3の 6回。一死走者なしで、京山の外角高め直球をバックスクリーンまで運んだ。「なんとか全力を尽くして勝たないといけないという気持ちで臨んだよ」。同点に追いつく「14号ソロ」。甲子園では 8月26日中日戦で 2発を打って以来、11試合ぶりの快音だ。阪神では14年ぶりとなる「甲子園7試合連続本塁打」も刻む 1発だった。
開幕前から「(右翼から左翼に吹く)浜風や場所を考えているよ」と、甲子園では逆方向への打撃を意識してきた。「僕はいつもセンターからレフトの間を意識して打っているんだ。自分にとってはすごくいいね」。そう語っていたB砲は甲子園で「7本」目。うち「3本」が中堅から左翼へのアーチで、この日はバックスクリーン弾だ。強引に引っ張らない意識で、左打者泣かせの浜風をものともしない。
今季新設された「ユニ・チャーム バックスクリーンホームラン賞」として、賞金 100万円を獲得。使い道を聞かれると即答した。「みんなのおかげで打てた 1本。コーラだったり、何かリクエストがあればそれを買ってあげて。チームのみんなのために使いたいね」。
「イイオテンキデスネ」と日本語で話しファンを盛り上げるジャスティン・ボーア内野手=阪神甲子園球場
6回の打席では、ワンバウンドボールを前にこぼした戸柱のために腰を下ろし、笑顔でボールを拾ってあげた。お立ち台の後、球場を半周する際には、虎党に丁寧にお辞儀をして「ファイアボール」ポーズを披露。「ファンの存在は野球の中で、一番大切な要素のひとつだよ」。そんな心優しき助っ人だからこそ、大きな拍手が送られる。
そして勝利も導いた。同点の 8回無死 2塁。国吉から決勝の右前適時打。「2安打2打点1本塁打」で、チームの連敗を「2」で止め、ファンに逆転勝ちをプレゼントした。お立ち台では、スタンドを見渡し「本当に楽しかったです。みなさんも楽しみましたか?」と逆質問をするご機嫌ぶり。「イイオテンキデスネ。タイガースファンズ、ジャアマタアシタ、オネガイシマス」と、日本語も流ちょうになってきた。虎党の期待を集めるB砲が、奇跡の逆転Vへ猛打を振るう。
▼阪神は甲子園で、 4日の巨人戦から「7試合連続本塁打」となった。06年 9月 9日横浜戦~同28日広島戦以来、14年ぶり。22日のDeNA戦でも本塁打が出て「8試合連続」となれば、02年 9月 1日ヤクルト戦~同24日巨人戦以来18年ぶりとなる。なお、最長は13試合で、89年 6月17日大洋戦~ 7月23日巨人戦でマークした。
お立ち台で「ファイヤボール」ポーズをするジャスティン・ボーア内野手=阪神甲子園球場
阪神が逆転勝ちした。ジャスティン・ボーア内野手が 6回に「同点14号ソロ」、 8回には勝ち越し打を放った。試合後のヒーローインタビューの主なやり取りは以下の通り。
-ナイスバッティング
ボーア アリガゴザイマシタ。
-どんな気持ちで打席へ
ボーア 1点負けている状態でも、全力を尽くして勝たないといけないという気持ちで臨んだよ。
ファンの拍手にお辞儀をして応えるジャスティン・ボーア内野手=阪神甲子園球場
-バックスクリーン弾
ボーア 自分が打ったんですけど、ただそれもチームのみんなで勝ち取った1本。なんとかみんなに恩返しができるように、少しでもいいことをしていこうと思っているよ。
- 8回決勝打の場面
ボーア 本当に大山選手が自分の前ですごくいい仕事をしたね。福留選手とも話して、そういうみんなが力を合わせた結果で打てたよ。本当に気持ちよかった。
-約1万人のファン
ボーア 今日は本当に楽しかったです。みなさんも楽しみましたか?(と逆質問)
-日本語でひとこと
ボーア ソウデスネ…イイオテンキデスネ。タイガースファンズ、ジャア、マタアシタ、オネガイシマス。
8回裏阪神一死 3塁、中犠飛を放った木浪聖也内野手。投手:国吉佑樹投手=阪神甲子園球場
阪神の木浪聖也内野手が貴重な 5点目をたたき出した。 8回にボーアの適時打で 1点を勝ち越し、なお一死 3塁。国吉から中堅犠飛を打ち上げ、リードを広げた。
「何としても、もう1点欲しい場面だったので、攻める気持ちを持って積極的に打ちにいきました。少し浅いフライでしたが(植田)海の足なら大丈夫だと思っていましたし、気持ちで打ちました」。 2回には左翼へ 2塁打も放ち、気を吐いた。
5回表DeNA一死 1、 3塁、ソトの中犠飛で失点する岩田稔投手(左)と原口文仁捕手のバッテリー=阪神甲子園球場
6月27日のDeNA戦以来、約 3カ月ぶりに先発マスクをかぶった原口文仁捕手が攻守で奮闘した。
1回一死満塁のピンチでは、内角球で宮崎を 3塁併殺打に封じるなど、リードで岩田ら投手陣を盛り立てた。攻撃では 1点を勝ち越した 8回なお無死 2塁。 2ゴロの進塁打で代走植田を 3塁に到達させ、 2点差に広げる木浪の犠飛を呼んだ。
矢野監督は「(進塁打はベンチとの)信頼関係。フミなら向こうに打ってくれると」と笑顔で話した。正捕手の梅野が右腹斜筋挫傷で離脱する中、より期待は高まる。
岩田稔投手が今季初先発し、 5回 4安打 3失点 3四球、77球で降板した。力投したが、昨年 7月 5日広島戦(甲子園)以来 444日ぶりの「白星」はならず。降板後は「野手の方の守備にすごく助けられましたが、余計な四球絡みで失点してしまい、チームに申し訳ないです」とコメントした。
阪神先発の岩田稔投手=阪神甲子園球場
初回から熱のこもった投球を見せた。先頭の梶谷に右前打を浴び、一死から連続四球で満塁のピンチを招いたが、宮崎を 136キロカットボールで 3ゴロ併殺打に打ち取りガッツポーズ。直後の 1回裏に味方が先制すると、 2回、 3回はテンポ良く 3者凡退に抑えた。
阪神先発の岩田稔投手=阪神甲子園球場
しかし、 4回先頭のオースティンに初球を右中間スタンドへ運ばれ同点に。 5回は先頭の柴田に左前打を許すと、犠打を試みる投手京山に四球を与え一死 2、 3塁から、梶谷の中前適時打とソトの中犠飛で 2点勝ち越しを許した。その裏の 5回無死 1塁で、代打に荒木を送られ降板。今季「初先発初勝利」はならなかった。
5回表DeNA一死 1、 3塁、ネフタリ・ソト外野手の中犠飛で失点する岩田稔投手(左)と原口文仁捕手のバッテリー=阪神甲子園球場
今季初先発した阪神岩田稔投手は 5回 3失点だった。 4回にオースティンに「同点ソロ」を浴び、 5回は投手への四球が絡んで 2失点。「野手の方の守備にすごく助けられましたが、余計な四球絡みで失点してしまい、チームに申し訳ないです」頭を下げた。
だが矢野監督は次回について「まだ決めてない。ボール自体は本当に良かった。また13連戦とか続くので、岩田には力を貸してもらわないといけないところが絶対出てくる。内容というか、ボール自体はすごく良かった。連戦の中でどうなのかなというところを探していきます」とコメント。29日から始まる「13連戦」中に先発チャンスが訪れる可能性は高そうだ。
この日1軍に再昇格したジョン・エドワーズ投手が、10球で 1回 1安打無失点に抑えた。
先発岩田の後を受けて 6回にマウンドへ。先頭の佐野には 149キロ直球をはじき返され、強烈な当たりとなるも 2塁手糸原が飛びついて好捕。続く宮崎に初球を中前へ運ばれたが、倉本を 131キロスライダーで右飛にうち取り、最後は柴田を 148キロ直球で 1ゴロに仕留めた。
阪神「2番手」のジョン・エドワーズ投手=阪神甲子園球場
これが甲子園の 1軍戦初登板。「久しぶりにファンの皆さんの前で投球することができたから、すごく楽しかったよ。この感覚が久しぶりだけど、これからも味わえるようにしっかり頑張りたいね」と、本拠地のマウンドを味わった。
来日 1年目の今季は開幕 1軍スタート。開幕戦の 6月19日巨人戦(東京ドーム)に中継ぎ登板したが、 6月下旬に右肩のコンディション不良により、出場選手登録を抹消されていた。ここまで 2軍調整を続け、 8月23日のウエスタン・リーグ中日戦(甲子園)で実戦復帰してから「9試合連続無失点」。 8回 2/3を投げて「被安打4、10奪三振」と安定した結果を残し、 1軍に再合流となっていた。
阪神「3番手」の岩貞祐太投手=阪神甲子園球場
ジョン・エドワーズ投手が、虎のブルペンに帰ってきた。右肩のコンディション不良から 3カ月ぶりに 1軍合流し、即やってきた出番で 1回 1安打無失点。 1軍では来日初の甲子園で、逆転勝ちを導く快投を演じた。
エドワーズ 久しぶりにファンの皆さんの前で投球することができたから、すごく楽しかったよ。この感覚が久しぶりだけど、これからも味わえるようにしっかり頑張りたいね。
先発岩田を受けて 1点ビハインドの 6回に登板。佐野に 149キロ直球をはじき返されたが、 2塁糸原の好捕に助けられた。宮崎には初球を中前へ運ばれたが慌てない。倉本を外のスライダーで右飛、最後は柴田を 148キロ直球で 1ゴロに仕留めて「0」を刻んだ。その裏チームはボーアのソロで追いついた。 7回も 1度マウンドに上がって気合十分だったが、左の代打神里が立ったため左腕の岩貞にスイッチ。わずか10球ながら逆転への流れをもたらした。
阪神「4番手」の岩崎優投手=阪神甲子園球場
新勝利の方程式も見えてきた。後を受けた岩貞は「代打の代打」で右打者の中井を送られるも、高め直球で空振り三振。 3者凡退で岩崎にバトンタッチした。 8回に登板した左腕は先頭ソトに四球を与えた後、落ち着いて後続を打ち取り「0封リレー」。安定した投球で直後の勝ち越しにつなげ、最後はスアレスが締めた。
エドワーズはメジャーに流出したジョンソンの代役として、 8回の男を期待されていた。だが開幕巨人戦に中継ぎ登板するも、 1軍登板はこの 1試合止まり。 6月下旬に右肩のコンディション不良のため、出場選手登録抹消された。だが地道にリハビリを続け、ファームでは「9試合連続無失点」の安定感で再昇格切符をゲット。矢野監督も新助っ人の今後の働きに期待する。
矢野監督 これだけ休んだのだから、しっかり投げてくれないと困る。もともと向かっていく、躍動感のある投手。ガンケルも先発でもう1回というところで(エドワーズが)戻ってきて、チームの力になってくれたら大きなピースになる。
ガンケルは先発、エドワーズは救援と開幕当初の形に戻る。奇跡を導くべく、バリバリ働いて出遅れた分を取り戻す。
阪神「6番手」のロベルト・スアレス投手=阪神甲子園球場
阪神ロベルト・スアレス投手が、来日初の「セーブ王」にまっしぐらだ。 2点を勝ち越した直後の 9回に登板。先頭の代打乙坂を 158キロ速球で空振り三振に仕留めると、柴田も沈む球で空を切らせた。最後は代打山下を変化球で遊飛に斬り、 3者凡退でリーグトップを走る「16セーブ」目だ。
盤石の内容を「チームが逆転してくれて、セーブシチュエーションを作ってくれたから、自分の仕事をすることに集中していた」と振り返った。今月は登板11戦11イニングを無失点で、甲子園 6試合に限れば「被安打0」の快投。月間「2勝4セーブ1ホールド」で、防御率も「1.26」まで下げた。
9回表、最後の打者を遊飛に仕留めガッツポーズするロベルト・スアレス投手=阪神甲子園球場
来日 5年目は最高のシーズンを過ごす。守護神として最大の強みは長打を浴びない点だろう。今季35回 2/3で「被本塁打ゼロ」。 1本もアーチを許さないまま、「20セーブ」以上挙げた投手は阪神史上、誰もいない。球界でも05年中日岩瀬、14年ソフトバンク・サファテら 6人だけ。歴戦のクローザーに肩を並べる充実ぶりだ。「明日からもしっかり抑えられるように頑張るよ」。リードしてつなげば、勝ったも同然の安定感だ。
試合前練習で西勇輝投手(左)からアドバイスを受ける高橋遥人投手=阪神甲子園球場
22日のDeNA戦(甲子園)に先発する高橋遥人投手が 4試合ぶりの「白星」を目指す。
ここまで6試合に登板し「防御率2.03」ながら「2勝3敗」。今季初対戦の相手に「長打を打てる打者が多く、どんどんスイングしてくるイメージがあるので、余計なランナーを出さないように心掛けたい」と細心を払う。
入場制限の上限が緩和されての初登板。「少しでも多くのファンの前で投げられることはうれしいですし、気持ちも高ぶるので、いいピッチングを見せられるように」と意気込んだ。
※ 9月22日の予告先発は、阪神・高橋遥人投手投手(24=亜細亜大學OB)ーDeNA・坂本裕哉投手(23=立命館大学OB)です。どちらに軍配が上がるか、楽しみですね。
ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
多くの方と話をする中で、"楽しむからこそ実力が発揮できる"そして"笑うということには大きなパワーがある"ということを教えてもらいました。
これからの1年はグラウンドで苦しい時こそ笑って、楽しいときはもっと楽しく、でもしっかり勝つようなチームを作っていきます。
そして、僕たちが勝つことでファンの皆さんにも思いっきり笑ってもらい、思いっきり喜んでもらえるようなシーズンにすべく、「It's 勝笑 Time!オレがヤル」というスローガンにしました。
2020年 オープン戦 最終順位表
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2020年 公式戦日程と 結果 (09月)
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