●阪神先発の高橋遥人投手(24=亜細亜大學OB)は 3回まで 1安打 5奪三振の快投。巨人先発の桜井俊貴投手(26)も 1回に二死 1、 3塁のピンチを迎えたが無失点に抑えた。巨人は 4回に坂本勇人内野手(30)の適時 2塁打で先制した。阪神は 5回に大山悠輔内野手(25)の「24号2ラン」で勝ち越し、 6回にも 2点を追加した。阪神高橋が自己最多「14奪三振」で「4勝」目。打線も中盤以降に活気づいた。巨人は桜井が「3敗」目。「2位」とのゲーム差は「12.5」となった。阪神は 6- 1で巨人に快勝。今回の甲子園での巨人 4連戦を「2勝2敗」で終えた。打撃不振のジェリー・サンズ外野手(33=キウム・ヒーローズ)&ジャスティン・ボーア内野手(32=エンゼルス)の助っ人コンビを先発から外して、今季初めて日本人選手だけで打撃オーダーを組んだ。 2人は途中出場もなかった。
●高橋遥人投手が猛虎のレジェンドに並ぶ快投を見せた。無四球 1失点で「プロ初完投」。巨人戦での「14奪三振」は、小山正明元投手(86)、村山実元投手(61歳没)、江夏豊元投手(72)に続く球団史上 4人目(延長戦をのぞく)。相手の「4番」岡本和真内野手(23)から 3打席連続三振を奪い、「本塁打王」を争う大山を強力援護。自身のG戦連敗を「3」で止め、今季「4勝」目を挙げた。阪神先発の高橋遥人投手が「岡本封じ」の快投を見せた。同僚大山と「本塁打王」争いを繰り広げる敵の主砲だ。 2回は内角速球で見逃し三振。 4回は 1点を失った直後の二死走者なしで低めカーブで空振り三振に仕留めた。アーチを阻止する間に大山が岡本に並ぶ「24号2ラン」を放ち“熱戦”をアシストした。 7回は岡本をツーシームで再び空振り三振。 3打席 3三振と圧倒した。この日は力任せではなく制球重視のスタイル。序盤に 4者連続三振を奪うなど、 7回まで「10奪三振」。 2点リードの 6回は二死 2塁でプロ初打点の中前適時打をマークし、その直後は近本の左中間適時 2塁打で 1塁から激走の長駆生還した。シーズン自己最多の「4勝」目を目指し、打って投げて大活躍だ。
●原口文仁捕手(28)が今季初めて 1塁で先発出場した。昨季 7月20日のヤクルト戦(甲子園)以来。 5回を終えてベンチに下がったが、無難にこなした。 4回無死 1塁で桜井から左翼線 2塁打を放って 2、 3塁と好機を拡大し、捕逸での同点につなげた。
●大山が、巨人岡本に並ぶリーグトップの「24号2ラン」を放った。バックスクリーンへ、きれいな放物線が架かる。冷たい秋風が吹く甲子園に熱気の渦を巻き起こした。「4番」に返り咲いた大山が「決勝アーチ」。今季初の純国産打線に、主砲が火をつけた。同点で迎えた 5回二死 1塁。 2ボールから、巨人先発・桜井の 3球目を捉えて、バックスクリーンへ運んだ。今回の 4連戦は、「本塁打王」を争う岡本との直接対決で注目されている。阪神から「本塁打王」が出れば、86年のランディ・バース元内野手(66)以来となる。岡本は 5回を終わって、先発高橋の前に 2打数 2三振。大山は 4回と 7回にも左前打を放ち、今季 7度目の「猛打賞」。 3安打はすべてファーストスイングで仕留めた。以前、井上一樹打撃コーチ(49)は評した。際どい球に手を出さない我慢強さがあってこそ、持ち味の積極性が生きる。ひと振りで勝負を決める正確性もついてきた。頼もしく成長曲線を描く背番号「3」は「求めているスイングはもっと高いところにあるけど、少しずつ近づいてきている」とうなずいた。残り29試合。もう主砲の座は渡さない。力をくれる虎党のためにも、アーチを描き続ける。
●阪神が、近本光司外野手(25)の 3本目の安打でさらにリードを奪った。 6回、この回から変わった巨人「2番手」の宮国から好機をつくり、二死 1塁。中越え 2塁打、中前安打、左飛と続いて迎えた第 4打席。 1ボールから直球を捉え、 5点目を生み出す中越えタイムリーを放ち 5- 1とした。上位打線としてしっかり機能した。 1試合で 3本の安打を放つのは、 9月27日のヤクルト戦(神宮)以来。この日は「6打数4安打」を放っている。いよいよ初の「3割超え」が見えてきた。正直な胸の内を明かすが、リードオフマンとしての自覚も忘れない。発奮材料もあった。巨人戦の打率はカード別最低の「2割3分5厘」。これまでの分も取り返すべく、打ちまくった。残り29試合。ヒットマンが「3割超え」で勝利を導く。
●高山俊外野手(27)手が意地の一撃を放った。不調のサンズに代わって、「6番左翼」で 8月11日DeNA戦以来の先発。 4点リードの 7回一死 1、 2塁。堀岡隼人投手(21)の初球内角速球に詰まりながらも右前に運んだ。 4回は無死 3塁の勝ち越し機で空振り三振。それだけに適時打の直後は苦笑いで首をひねった。矢野燿大監督(51)もハッパをかけていた。「16年新人王」には爆発的な働きを期待する。今季は不振で 2軍生活が長い。「コロナ禍」で 1軍ナインが大量抹消されて、 9月25日に緊急昇格。一大事で存在感を示した。
●青柳晃洋投手(26)が背水の思いで 6日広島戦(マツダスタジアム)の先発に挑む。この日は甲子園で調整。危機感をあらわにした。前回の 9月30日中日戦は 5回 8失点KO。自身「4連敗」中で、「6勝7敗」と黒星が先行した。広島には 8月 7日に 3回 6失点で敗れており、真価を問われる登板になる。
●阪神は 5日、「新型コロナウイルス」に感染した選手や濃厚接触者らに会食についての内規違反があったことに「球団の規則にのっとり、厳正に対処していきます」とした。阪神は 9月25日に、選手 5人とスタッフ 2人の「新型コロナ感染」を発表。「陽性判定」を受けた浜地真澄投手(22)、馬場皐輔投手(25)と、岩崎優投手(29)、小川一平投手(23=東海大学九州)の 4人は、 9月19日に遠征先の名古屋市内の飲食店個室で会食。また、「陽性判定」を受けた糸原健斗内野手(27)、岩貞祐太投手(29)、陽川尚将内野手(29)と、福留孝介外野手(43)、江越大賀外野手(27)、木浪聖也内野手(26=亜細亜大學OB)、小林慶祐投手(27=オリックス)、スタッフ 1人の計 8人は、同日に名古屋市内の別の飲食店を貸し切って会食していた。
記事をまとめてみました。
<阪神 6- 1巨人>◇20回戦◇阪神 6勝14敗 0分◇ 5日◇阪神甲子園球場
阪神先発の高橋は 3回まで 1安打 5奪三振の快投。巨人先発の桜井も 1回に二死 1、 3塁のピンチを迎えたが無失点に抑えた。
巨人は 4回に坂本の適時 2塁打で先制した。阪神は 5回に大山の「24号2ラン」で勝ち越し、 6回にも 2点を追加した。
阪神高橋が自己最多「14奪三振」で「4勝」目。打線も中盤以降に活気づいた。巨人は桜井が「3敗」目。「2位」とのゲーム差は「12.5」となった。
4回裏阪神無死 2、 3塁、打者高山俊外野手の時、桜井俊貴投手はパスボールで失点する=阪神甲子園球場
阪神が相手のミスで同点に追いついた。
1点を追う 4回、この回先頭の「4番」大山が左前安打、「5番」原口が左翼線への 2塁打で続き無死 2、 3塁。「6番」高山への 3球目が捕逸となり同点とした。
その後、「6番」高山が空振り三振、「7番」坂本が投ゴロに倒れ、「8番」小幡は申告敬遠で二死 1、 3塁。「9番」高橋は 1ゴロとなり、勝ち越しとはならなかった。
この日は「17打席連続無安打」で不振に陥っていたボーア、前日の試合で左手に死球を受けたサンズら助っ人陣がスタメンを外れた。大山が 8月19日以来の「4番」復帰。高山が「6番」に座り、今季初の和製打線で挑んでいる。
ヒーローインタビューを受けガッツポーズを見せる(左から)近本光司外野手、高橋遥人投手、大山悠輔内野手=阪神甲子園球場
阪神は 6- 1で巨人に快勝。今回の甲子園での巨人 4連戦を「2勝2敗」で終えた。
0- 1の 4回、無死 2、 3塁から大城の捕逸で追いつき、 5回二死 1塁からは、大山がバックスクリーンにセ・リーグトップの岡本(巨人)に並ぶ勝ち越しの「24号2ラン」を放った。
2点リードの 6回には投手の高橋、近本の連続適時打で加点。 7回には 8月11日以来のスタメン出場だった高山がダメ押しの適時打を放った。
中 5日で先発した高橋は 9回を投げ切って無四球で 1失点。今季「4勝」目(3敗)を「プロ初完投&自己最多の14奪三振」で飾った。
打撃不振のサンズ&ボーアの助っ人コンビを先発から外して、今季初めて日本人選手だけで打撃オーダーを組んだ。 2人は途中出場もなかった。
力投する阪神先発の高橋遥人投手=阪神甲子園球場
阪神先発の高橋遥人投手が「岡本封じ」の快投を見せた。
同僚大山と「本塁打王」争いを繰り広げる敵の主砲だ。 2回は内角速球で見逃し三振。 4回は 1点を失った直後の二死走者なしで低めカーブで空振り三振に仕留めた。アーチを阻止する間に大山が岡本に並ぶ「24号2ラン」を放ち“熱戦”をアシストした。 7回は岡本をツーシームで再び空振り三振。 3打席 3三振と圧倒した。この日は力任せではなく制球重視のスタイル。序盤に 4者連続三振を奪うなど、 7回まで「10奪三振」。 2点リードの 6回は二死 2塁でプロ初打点の中前適時打をマークし、その直後は近本の左中間適時 2塁打で 1塁から激走の長駆生還した。シーズン自己最多の「4勝」目を目指し、打って投げて大活躍だ。
4回表巨人二死、高橋遥人投手は岡本和真内野手を空振り三振に仕留める=阪神甲子園球場
阪神先発の高橋遥人投手が「プロ初完投」で自己最多のシーズン「4勝」目をマークした。「素直にめちゃくちゃうれしいです。うまくリードしてもらった」。岡本封じの快投を見せた。同僚大山と「本塁打王」争いを繰り広げる敵の主砲だ。 2回は内角速球で見逃し三振。 4回は 1点を失った直後の二死走者なしで低めカーブで空振り三振に仕留めた。アーチを阻止する間に大山が岡本に並ぶ「24号2ラン」を放ち“熱戦”をアシストした。 7回は岡本をツーシームで再び空振り三振。 3打席 3三振と圧倒した。
7回表巨人二死、高橋遥人投手は岡本和真内野手を空振り三振に仕留める=阪神甲子園球場
中 5日だったこの日は力任せではなく制球重視のスタイル。無四球の好内容だった。序盤に 4者連続三振を奪うなど、自己最多の「14奪三振」に達した。お立ち台で数えていたか問われ「まあまあ取れたんですけど(数は)分からないです。『10』いったか、いってないかだと思った。ちょっとビックリしています」と話した。
2点リードの 6回は二死 2塁でプロ初打点の中前適時打をマークし、その直後は近本の「左中間適時2塁打」で 1塁から激走の長駆生還した。
9回表巨人二死、坂本勇人内野手を三振に切り「完投勝利」で雄たけびをあげる高橋遥人投手=阪神甲子園球場
高橋遥人投手が猛虎のレジェンドに並ぶ快投を見せた。無四球 1失点で「プロ初完投」。巨人戦での「14奪三振」は、小山、村山、江夏に続く球団史上 4人目(延長戦をのぞく)。相手の「4番」岡本から 3打席連続三振を奪い、「本塁打王」を争う大山を強力援護。自身のG戦連敗を「3」で止め、今季「4勝」目を挙げた。
◇ ◇ ◇
最後まで、面白いように巨人打線のバットが空を切った。 9回二死、「3番」坂本から「14個」目の三振を奪うと、高橋は喜びのガッツポーズ。「4番」岡本を 3三振に抑え込む完璧なG倒だ。今季「4勝」目を「プロ初完投」で飾った。「(三振は)『10』いったか、いってないかくらいかなと思ったので、ちょっとびっくりしてます」。お立ち台でのんびりと話す一方で、歴代の名投手にも肩を並べた。阪神の投手が巨人戦で「14三振」を挙げたのは、江夏豊以来 4人目の快挙だった。
9回表巨人二死、坂本勇人内野手を三振に切り「完投勝利」で雄たけびをあげる高橋遥人投手=阪神甲子園球場
緩急で翻弄(ほんろう)した。この日の最速は 145キロ。 130キロ台中盤の直球も多投した。「真っすぐが力を入れても全然良くなかったので。球速自体は10キロ近く変わる。真っすぐを良く見せるための真っすぐです」。このオフから取り組んできたカーブも 6球。 4回に先制された後に岡本から空振り三振を奪うなど、要所で生きた。「昨年から練習してきて、試合を組み立てるパターンに入ってきたっていうのは、すごくうれしいです」。キレのある直球だけではない。また大きな武器が加わった。
完投勝利をあげ捕手の坂本誠志郎(左)からウイニングボールを受け取った高橋遥人投手=阪神甲子園球場
今年の 1月。初めて参加した母校亜大の自主トレで、今後に生きる金言を授かった。「カーブを投げ始めてから、長いイニングを投げられるようになったよ」。声の主は、ソフトバンク東浜。ブルペンで横に並んだ先輩から、経験に基づく大事なアドバイスをもらった。「東浜さんから聞けたので。やっぱり緩急って大事だなって思いました」。昨年の秋から続けていた新たな取り組みに、背中を押された気がした。
この日は打席でも 6回に中前打を放ち、「プロ初打点」を挙げるなど「マルチ安打」。「自分でもちょっと、こんなバッティング良かったっけなと思って。バッティングのほうがほめてあげたいですね、はい」。お立ち台でおどける高橋に、球場のファンは笑顔で大きな拍手を送った。矢野監督も「いい意味で力が抜けて、間があって強弱があって。そういうことが完投につながったと思います」と中 5日での完投を手放しにたたえる。最初の 1球から 113球目まで、この日の主役は「プロ3年目」の左腕だった。
巨人に勝ちファンと喜びを分かち合う大山悠輔内野手(右)と高橋遥人投手(中央)=阪神甲子園球場
阪神先発の高橋遥人投手が「プロ初完投」で自己最多のシーズン「4勝」目をマークした。 「素直にめちゃくちゃうれしいです。うまくリードしてもらった」。
▼阪神高橋が「プロ初完投」、初の「無四死球」をマークし、自己最多の「14三振」を奪った。 9回終了試合で巨人から「14奪三振」以上は93年 6月 9日の伊藤智仁(ヤクルト=16個)以来。阪神投手の「14奪三振」以上は87年 9月10日ヤクルト戦の猪俣隆(14個)以来になる。阪神投手の巨人戦「14奪三振」は最多タイ。延長戦を除くと、小山正明(58年 6月10日)村山実(59年 5月21日、60年 4月16日)江夏豊(67年10月 8日)以来 4人目、 5度目。なお80年 4月19日には、江本が 9回まで「奪三振12」、延長10回に 2つを加え、計「14三振」を奪った例がある。
4回裏阪神無死 1塁、原口文仁は左に 2塁打を放った=阪神甲子園球場
原口文仁が今季初めて 1塁で先発出場した。昨季 7月20日のヤクルト戦(甲子園)以来。 5回を終えてベンチに下がったが、無難にこなした。
「5番」は 9月30日の中日戦(甲子園)以来 4試合ぶり。 4回無死 1塁で桜井から左翼線 2塁打を放って 2、 3塁と好機を拡大し、捕逸での同点につなげた。
大山が、巨人岡本に並ぶリーグトップの「24号2ラン」を放った。同点で迎えた 5回二死 1塁。 2ボールから、巨人先発・桜井の 3球目を捉えて、バックスクリーンへ運んだ。
今回の 4連戦は、「本塁打王」を争う岡本との直接対決で注目されている。阪神から「本塁打王」が出れば、86年のバース以来となる。
岡本は 5回を終わって、先発高橋の前に 2打数 2三振。
大山悠輔内野手は 5回、バックスクリーンへ勝ち越しの「24号2ラン」を運ぶ=阪神甲子園球場
大山悠輔内野手が、巨人岡本に並ぶリーグトップの「24号2ラン」を放った。同点で迎えた 5回二死 1塁。 2ボールから、巨人先発・桜井の 3球目の直球を捉えて、バックスクリーンへ運んだ。
「(高橋)遥人が頑張ってくれていますし、なんとかしたいと思っていたので、勝ち越すことができて良かったです。自分のスイングができました」。
この日は 8月中旬以来の「4番」。 5回まで相手打線を 3安打 1失点に抑えていたチームメートの好投を支える 1発にもなった。
今回の 4連戦は、「本塁打王」を争う岡本との直接対決で注目されている。阪神から「本塁打王」が出れば、86年のバース以来となる。
岡本は 5回を終わって、先発高橋の前に 2打数 2三振。
5回裏阪神二死 1塁、中越えの「24号2点本塁打」を放った大山悠輔内野手=阪神甲子園球場
バックスクリーンへ、きれいな放物線が架かる。冷たい秋風が吹く甲子園に熱気の渦を巻き起こした。「4番」に返り咲いた大山が「決勝アーチ」。今季初の純国産打線に、主砲が火をつけた。
「甘い球だったので、一発でいけたことはよかった。遥人(高橋)も頑張っていましたし、何とか援護したいという気持ちだった」
1- 1の 5回二死 1塁。高めに浮いた桜井の 143キロ直球を見逃さなかった。首位だった巨人・岡本も見つめる前で、リーグトップタイの「24号2ラン」。さらに「ユニ・チャーム バックスクリーンホームラン賞」として賞金 100万円をゲット。それでも「賞金よりも、勝てたことを素直に喜びたい」と自らの「殊勲打」をかみしめた。
この日、矢野監督はサンズとボーアをスタメンから外した。S砲に代わって 8月19日の巨人戦(東京ドーム)以来の「4番」に座った大山の決勝弾は、前日 4日から 6度連続で得点圏の好機を生かせていなかった拙攻の連鎖を断ち切った。主砲に導かれ、打線は「13安打6得点」と爆発。助っ人不在によるパワー不足を感じさせず、将も「ホームランって流れが変わる。大山には、その魅力がある。これからも期待してます」と目を細めた。
5回裏阪神二死 1塁、「24号本塁打」を放ち岡本和真(左)の前を悠々と走る大山悠輔内野手=阪神甲子園球場
大山は 4回と 7回にも左前打を放ち、今季 7度目の「猛打賞」。 3安打はすべてファーストスイングで仕留めた。以前、井上打撃コーチは「振る勇気と振らない勇気。この球は張らないという勇気も必要。それが合致したとき、他の選手には見られないような集中力を発揮する」と評した。
際どい球に手を出さない我慢強さがあってこそ、持ち味の積極性が生きる。ひと振りで勝負を決める正確性もついてきた。頼もしく成長曲線を描く背番号「3」は「求めているスイングはもっと高いところにあるけど、少しずつ近づいてきている」とうなずいた。
「自分の赤いタオルを広げてもらえている数の多さは素直にありがたいし、ファンのためにも頑張りたい」
残り29試合。もう主砲の座は渡さない。力をくれる虎党のためにも、アーチを描き続ける。
阪神が、近本光司外野手の 3本目の安打でさらにリードを奪った。
6回、この回から変わった巨人「2番手」の宮国から好機をつくり、二死 1塁。中越え 2塁打、中前安打、左飛と続いて迎えた第 4打席。 1ボールから直球を捉え、 5点目を生み出す中越えタイムリーを放ち 5- 1とした。「(高橋)遥人もタイムリーを打ってくれましたし、 1点でも多い方が良いので、つなぐ意識を持って打席に入りました。追加点を取ることができて良かったです」と上位打線としてしっかり機能した。
1試合で 3本の安打を放つのは、 9月27日のヤクルト戦(神宮)以来。この日は「6打数4安打」を放っている。
3回裏阪神無死、左前打を放った近本光司外野手=阪神甲子園球場
3割フィニッシュいけるぞ! 近本光司外野手が今季10度目の「猛打賞」。打率を今季最高の「2割9分6厘」に上昇させた。
「プレーボールがかかった時の 1打席目をしっかり大事にしています」。言葉通り、 1回先頭で桜井から右中間フェンス直撃の 2塁打。 3回の左前打に続き、 6回は二死 1塁で左中間を破る適時 2塁打でリードを 4点に広げた。 2本の長打はいずれもファーストストライクを仕留めた積極スイング。「しっかりタイミングが合えば打ちにいこうと思ってた。振り抜けたのがよかった」と会心の笑顔だ。
近本光司外野手は 6回、左越えの適時二塁打を放った=阪神甲子園球場
いよいよ初の「3割超え」が見えてきた。「(3割を)意識していないといえばウソになる」。正直な胸の内を明かすが「 1日 1本、 2本というのをしっかり意識して。チームの勝利につながるような 1本を意識してます」と、リードオフマンとしての自覚も忘れない。
発奮材料もあった。巨人戦の打率はカード別最低の「2割3分5厘」。「ずっと気になっていました。(チームも)負け越しているので責任は感じています」。これまでの分も取り返すべく、打ちまくった。「何としても勝たないといけない相手。 4戦目でしっかり勝ててよかった」。残り29試合。ヒットマンが「3割超え」で勝利を導く。
6回裏阪神二死 1塁、適時打を放った近本光司外野手=阪神甲子園球場
やられっぱなしの巨人に意地をみせた。リードを 3点差に広げた 6回二死 1塁。近本が宮国の直球をたたくと、打球は左中間へ。 5点目を奪う適時 2塁打となった。
「しっかり振りぬけたのがよかったと思います。( 巨人に) 4戦目で、しっかりと勝ててよかったです」
1回は右中間フェンス直撃の 2塁打。 3回は左前打を放つも、得点には結びつかなかった。迎えた 6回。高橋がプロ初の適時打を放った直後。凡打に終わるわけにはいかない。その答えが今季10度目の「猛打賞」だった。「打率0.296」まで上昇し、「3割」も目前に迫った。
「意識していないといえばウソになるんですけど。その数字よりは 1日 1本、 22本というのをしっかり意識して」
6回、「適時2塁打」放った近本光司外野手がベンチで糸井嘉男外野手(左)とタッチを交わす=阪神甲子園球場
昨年はセ・リーグの「新人安打記録」を更新する「159安打」を放ち、さらなる飛躍を誓った。だが、プロの世界は甘くはなかった。開幕直後からの不調は 1カ月以上続き、スタメン落ちの屈辱も。悩んだ末の結論が「あまり深く考えずに」-。 8月は「打率0.352(108打数38安打)」と打ちまくると、 9月も「0.295」。10月も 5試合で「0.391」と絶好調だ。今や目標は「3割」到達ではない。「3割プラス」、どれだけ上乗せできるか、だ。
「僕たちは、まだまだ(優勝を)あきらめていない。しっかりチームの勝利につながるような 1本を意識して、これからも頑張っていきます」
虎の安打製造機は、最後の最後まで打って、走って、守って…と、全力プレーで虎党を喜ばせることを約束した。
7回裏阪神一死 1、 2塁、右前適時打を放った高山俊外野手=阪神甲子園球場
高山俊外野手が意地の一撃を放った。不調のサンズに代わって、「6番左翼」で 8月11日DeNA戦以来の先発。
4点リードの 7回一死 1、 2塁。堀岡の初球内角速球に詰まりながらも右前に運んだ。加点適時打を「打つことができてよかったですが、もっと早い打席から打たなければいけなかったという悔しさの方が強い。そこは反省したい」と振り返った。
7回、適時打を放った高山俊外野手=阪神甲子園球場
4回は無死 3塁の勝ち越し機で空振り三振。それだけに適時打の直後は苦笑いで首をひねった。矢野監督も「あの 1本じゃダメでしょう。ハードチャンスで、自分で引き寄せる打者になるのが俊の目指しているところ」と辛口。「16年新人王」には爆発的な働きを期待する。今季は不振で 2軍生活が長い。「コロナ禍」で 1軍ナインが大量抹消されて、 9月25日に緊急昇格。一大事で存在感を示した。
7回、適時打を放ちガッツポーズを見せる高山俊外野手=阪神甲子園球場
高山は 8月11日のDeNA戦(横浜)以来の先発。 4回無死 3塁の勝ち越しのチャンスでは空振り三振に倒れたが、 5- 1の 7回一死 1、 2塁ではダメ押しの右前適時打を放った。 4打数 1安打に「もっと早い打席から打たないといけなかったという悔しさのほうが強いですし、そこは反省したい」と悔しげ。矢野監督も「あの 1本じゃダメでしょ。俊(高山)もあの 1本で、もっと期すると思うけどな」とハッパをかけていた。
試合前の練習でキャッチボールする青柳晃洋投手=阪神甲子園球場
青柳晃洋投手が背水の思いで 6日広島戦(マツダスタジアム)の先発に挑む。
この日は甲子園で調整。「自分自身ずっと勝てていない。内容も良くないので1戦1戦必死に投げるしかない。 1試合 1試合がすべて最後の試合だと思って全力で投げたい」と危機感をあらわにした。
前回の 9月30日中日戦は 5回 8失点KO。自身「4連敗」中で、「6勝7敗」と黒星が先行した。広島には 8月 7日に 3回 6失点で敗れており、真価を問われる登板になる。
阪神は 5日、「新型コロナウイルス」に感染した選手や濃厚接触者らに会食についての内規違反があったことに「球団の規則にのっとり、厳正に対処していきます」とした。
阪神は 9月25日に、選手 5人とスタッフ 2人の「新型コロナ感染」を発表。陽性判定を受けた選手は、同19日に遠征先の名古屋市内で、他の選手やスタッフらと会食を行っていた。球団は感染拡大状況などを考慮し、広島と名古屋の遠征時は球団指定日に限り、球団関係者や家族との外食を許可していたが、個室や 4人まで、同ポジション禁止、手洗い徹底という制限を付けていた。
福留孝介外野手=阪神甲子園球場 (20年 7月16日撮影)
「陽性判定」を受けた浜地、馬場と、岩崎、小川の 4人は、 9月19日に遠征先の名古屋市内の飲食店個室で会食。また、「陽性判定」を受けた糸原、岩貞、陽川と、福留、江越、木浪、小林、スタッフ 1人の計 8人は、同日に名古屋市内の別の飲食店を貸し切って会食していた。 9月19日は球団の指定日だったが、 2つの会食は同ポジション禁止、 4人までという球団ルールに違反する形となっていた。
※10月 6日の予告先発は、広島・九里亜蓮投手(28=亜細亜大學OB)ー阪神・青柳晃洋投手(26)です。どちらに軍配が上がるか、楽しみですね。
ガンバレ!阪神!我らのタイガース!勝利を掴め!
多くの方と話をする中で、"楽しむからこそ実力が発揮できる"そして"笑うということには大きなパワーがある"ということを教えてもらいました。
これからの1年はグラウンドで苦しい時こそ笑って、楽しいときはもっと楽しく、でもしっかり勝つようなチームを作っていきます。
そして、僕たちが勝つことでファンの皆さんにも思いっきり笑ってもらい、思いっきり喜んでもらえるようなシーズンにすべく、「It's 勝笑 Time!オレがヤル」というスローガンにしました。
2020年 オープン戦 最終順位表
2020年 公式戦 順位表
2020年 公式戦日程と 結果 (09月)
2020年 公式戦日程と 結果 (10月)
◇公式戦全試合実況速報 公式戦全試合をテキスト速報!タイガース迂遠実 況で 応援気分を盛り上げます。ほかにも対戦中の選手の成績が」一目で分かる「観戦モード」も必見!
◇現場からお届け!トラ番LIVEニュース 主催試合時は、現場から直接ニュ ース を配信! タイガース情報をどこよりもはやく、そうして細やかに。「生」の情報もお届けします!!
※阪神戦を見るなら 「虎テレ TORATELE」だ!交流戦全24試合放 送します!
阪神タイガース主 催試合をスマートフォンでご覧いただける公式動画配信サービス です。 プレイボール(※)からヒーローイ ンタビューまで見ることができる「ライブ中継」や、見たいシ ーンを検索することができる「シーン検索」、フ ァンのみなさんの感情が反映される「熱狂メーター!!」な ど、様々なコンテンツを搭載した新感覚の動画配信 サービスです。
※実際の試合から5 分程度遅れての放送となります。
決済方法は、クレ ジットカードのほか、各キャリア決済にも対応。テレビ中継をな かなか見ることができない方、中継を何度 も見直して勝利試合の余韻に浸りたい方、野球技術の勉強を したい方、ヒイキの選手の笑顔をたくさん見た い方、タイガースファン必見です!!
球団公式動画配信 サービス「虎テレ」に会員登録してください。
視聴価格:月額会 員 630円、 1試合視聴 210円
虎テレは、 Andoroid5以降、iOS9以降に対応しております。バージョンが上記未満の 方はバージョンアップを実施してく ださい。
※らくらくスマー トフォンには対応しておりません。
※ブラウザ: iPhone/iPadの場合はSafariもしくはChrome、Androidの場合はChrome でご利用ください。