●ソフトバンクを｢自由契約｣となり、阪神に新加入した加治屋蓮投手(29)が鳴尾浜の施設開放となった 7日、グラウンドに一番乗り。自主トレを行うと力を込めた。｢日本一の景色｣を知る救援右腕が“鷹イズム”を貫き、新天地で大勝負をかける！！午前 9時半。まだ誰もいないグラウンドに、強い決意とともに足を踏み入れた。気温 5度と雪が舞う極寒の鳴尾浜。新加入の加治屋は、白い息を吐きながら黙々と汗を流すと、雪をも溶かす熱い思いを言葉に乗せた。プロ野球選手にとって大事なキャンプイン初日の｢２．１｣。ただ、｢４年連続日本一｣の常勝ソフトバンクに在籍した右腕は、その一日の持つ意味の大きさを、より身に染みてわかっている。人材の宝庫でハイレベルな鷹の“生存競争”。初日で出遅れれば、次に見てもらえる機会が訪れるかどうか－。最初で最大のアピールの舞台が｢２．１｣だ。ここ 7年で｢６度の日本一｣に輝いたソフトバンクでプレーした経験や“勝者のメンタリティー”は、｢１６年ぶりのリーグ優勝｣を目指す虎にとって、プラスになることは間違いない。｢勝利の方程式｣の一員として活躍し、虎を｢Ｖ｣に導くことが使命であり、恩返しだ。2021年の第一歩を“最速”で刻み、一気に頂点を目指す。
●阪神の新人は 7日、まだ入寮していない｢Ｄ４位・栄枝裕貴捕手｣(22＝立命舘大學)をのぞく 8選手が午前と午後の 2組に分かれて｢自主練習｣を行った。午前は｢ドラフト１位・佐藤輝明内野手｣(21＝近大)と｢Ｄ５位・村上頌樹投手｣(22＝東洋大学)の他に｢Ｄ３位・佐藤蓮投手｣(22＝上武大)、｢Ｄ８位・石井大智投手｣(23＝四国ＩＬ高知)、｢育成Ｄ１位・岩田将貴投手｣(22＝九州産業大學)がダッシュやウエートトレーニング。午後からは中野拓夢内野手(24＝三菱自動車岡崎)の他に、｢Ｄ２位・伊藤将司投手｣(24＝ＪＲ東日本)と｢Ｄ７位・髙寺望夢｣(18＝上田西高)が、キャッチボールやダッシュなどで汗を流した。
●阪神の｢ドラフト１位・佐藤輝明内野手｣(近大)が 7日、鳴尾浜で｢自主練習｣を行った。前日 6日に入寮した大物ルーキーが虎の穴で第一歩。寒波でみぞれ混じりの雨も降る中、精力的に動いた。ウオーミングアップの後、ティー打撃とウエートトレーニングを中心に約 1時間半、体を動かした。前夜は｢虎風荘｣で初めての食事。大満足で、持ち込んだ50万円のオーダーメードのマットレスの寝心地も期待通りだ。心身ともに英気を養って、 9日に始まる｢新人合同自主トレ｣に備える。
●｢ドラフト５位・村上頌樹投手｣は｢大学日本代表｣のときに当時明大だった広島・森下暢仁投手(23)からカーブを伝授されたことを明かした。昨季｢セ・リーグ新人王｣に輝いた森下の活躍に｢自分もそういう投手になりたい｣と発奮。伝家の宝刀を駆使し、先輩に続く。｢新人王直伝｣！虎を手玉に取った伝家の宝刀で自身もプロの世界を駆け上がる。雨に交じって、みぞれが降りしきる極寒の鳴尾浜で村上が始動。｢大学日本代表｣でチームメートだった広島・森下から、カーブを伝授されていたことを明かした。 1学年上の明大のエースとは、村上が東洋大 3年時、ともに日の丸を背負った。一足先にプロの世界に飛び込んだ森下は昨季｢１０勝３敗、防御率１．９１｣の好成績でセ・リーグの｢新人王｣に。その活躍に気合を入れた。プロ野球生活のスタートにやる気もみなぎる。大寒波でも体中をめぐる熱い気持ちは止められない。さっそくランニングやウエートトレーニングなどを行い約 1時間半、汗を流した。恩返しは 1軍のマウンドで－。教わったカーブを生かし、憧れの先輩に続く。
●阪神の｢ドラフト６位・中野拓夢内野手｣(三菱自動車岡崎)が 7日、鳴尾浜での｢自主練習｣で、この日唯一人、マシンを使った打撃を室内練習場で行った。社会人から入団した内野手は、即戦力としての期待に応えるべく気合十分だ。｢新人合同自主トレ｣( 9日スタート)まで待っていられない。中野がいきなり打ちまくった。鳴尾浜での｢自主練習｣初日から30分間のマシン打撃。開幕スタメンを目標に掲げる24歳が、強い意気込みを示した。グラウンドでのアップの後、素振りをしてからダッシュ。体を十分に温めるとこだわった“相棒”を手に、室内練習場へ。マシンのスイッチを入れた。入寮翌日の｢自主練習｣だけに通常は体を慣らすことが多く、｢ドラ１｣の佐藤輝も｢Ｄ７位・高寺｣もマシン打撃は行わなかった。ましてや、この日の鳴尾浜は気温 5度で、強風吹き荒れる極寒のコンディション。そんな中で異例といえる 1日目からの打ち込みは、即戦力の社会人出身としての覚悟と、年末年始のトレーニングの成果、そして体を熱く流れる“東北魂”だ。本職の遊撃では、木浪聖也内野手(26＝亜細亜大學ＯＢ)を筆頭に小幡竜平内野手(20)、北條史也内野手(26)らとの激しい争いが待っている。 171センチと小柄ながら｢走攻守｣三拍子揃ったルーキーが、スタートから飛ばしてアピールしていく。
記事をまとめてみました。
今オフにソフトバンクから移籍した阪神加治屋蓮投手が、この日から開放された鳴尾浜球場に一番乗りで登場した。
午前 9時半ごろに姿を見せ、ランニングやウエートトレーニングなど約 3時間半、汗を流した。兵庫・西宮市は午前中から｢暴風雪警報｣が発令されており、気温5度、みぞれが降る悪天候も気にしなかった。｢キャンプでしっかりアピールすることを目指して、この 1月はトレーニングに励んで仕上げていきたい｣と気合十分だ。
加治屋は 150キロ超の直球とフォークが武器で、セットアッパー候補のひとりに挙がる。同じ中継ぎの岩貞、岩崎は同い年で｢お互いに切磋琢磨(せっさたくま)しながら自分も『勝利の方程式』を目指して頑張りたい。負けないようにやっていきたいです｣と、両左腕に刺激を受けている。
ソフトバンクでは18年に球団最多タイの72試合に登板し、当時の｢２年連続日本一｣に大きく貢献した。｢タイガースに拾ってもらった恩もありますし、今年がプロ野球人生の中で大勝負の 1年になると思っている。タイガースで『日本一』を目指して頑張りたい｣。背水の覚悟を持つ加治屋が、36年ぶり｢日本一｣へのピースになる。
まだ誰もいない鳴尾浜のグラウンドを加治屋蓮投手が走る＝阪神鳴尾浜球場(西宮市タイガーデン)
“Ｖ４魂”を虎に注入する！ ソフトバンクを｢自由契約｣となり、阪神に新加入した加治屋蓮投手が鳴尾浜の施設開放となった 7日、グラウンドに一番乗り。自主トレを行うと｢ 2月 1日が一番のアピールの日｣と力を込めた。｢日本一の景色｣を知る救援右腕が“鷹イズム”を貫き、新天地で大勝負をかける！！
午前 9時半。まだ誰もいないグラウンドに、強い決意とともに足を踏み入れた。気温 5度と雪が舞う極寒の鳴尾浜。新加入の加治屋は、白い息を吐きながら黙々と汗を流すと、雪をも溶かす熱い思いを言葉に乗せた。
｢ 2月 1日が一番のアピールの日。一番見ていただける日だと思っている。ソフトバンクでも競争が激しかった中で、 2月 1日に向けて練習していたので、例年通りやっていきたいと思う｣
プロ野球選手にとって大事なキャンプイン初日の｢２．１｣。ただ、｢４年連続日本一｣の常勝ソフトバンクに在籍した右腕は、その一日の持つ意味の大きさを、より身に染みてわかっている。
鳴尾浜に｢2021年一番乗り｣を決めた新加入の加治屋蓮投手。強い決意が全身からみなぎる！＝阪神鳴尾浜球場
人材の宝庫でハイレベルな鷹の“生存競争”。初日で出遅れれば、次に見てもらえる機会が訪れるかどうか－。最初で最大のアピールの舞台が｢２．１｣だ。2018年の春季キャンプでは、 2軍スタートながら初日から猛アピールを続けた結果、 2月前半のうちに 1軍に合流。セットアッパーとして球団最多タイの72試合に登板し、｢３１ホールド｣で｢日本一｣に貢献した。
｢スタートダッシュ｣に成功した経験があるからこそ、そしてチャンスを逃せば今回のように｢自由契約｣となってしまう怖さを知っているからこそ、体は自然と動く。鳴尾浜の施設開放日となったこの日も当然のように、一番乗りでグラウンドを駆けた。ウエートトレなどを含め、 3時間半のトレーニング。報道陣を前に、自分自身に言い聞かせるように｢ 2月 1日｣という言葉を 3度も、繰り返した。
もちろん、ここ 7年で｢６度の日本一｣に輝いたソフトバンクでプレーした経験や“勝者のメンタリティー”は、｢１６年ぶりのリーグ優勝｣を目指す虎にとって、プラスになることは間違いない。
自主練習に出てきたＤ５位・村上頌樹投手(左)、３位・佐藤蓮投手(中)から挨拶を受ける加治屋蓮投手(右)＝阪神鳴尾浜球場
｢ホークスのいいところを中継ぎ(投手)だったりとか投手陣、野手陣にも伝えていきたいと思う。自分がプロ野球生活 7年間、ホークスで培ったものは、しっかりとこのチームにも伝えていきたい｣
“鷹イズム”の注入。そして自身の目標は｢勝ちパターンで投げることができれば、おのずと数字というところはついてくると思う。勝ちパターンで投げることを一番大きい目標に置いている｣と力強く掲げた。
｢阪神タイガースに拾ってもらった恩もありますし、今年がプロ野球人生の中での大勝負の 1年になると思っている。ホークスで 7年のうち『日本一』に 6回なっているという(経験の)部分でも、阪神タイガースで『日本一』を目指して頑張りたい｣
｢勝利の方程式｣の一員として活躍し、虎を｢Ｖ｣に導くことが使命であり、恩返しだ。2021年の第一歩を“最速”で刻み、一気に頂点を目指す。
★同期・岩貞祐太投手についていく！
加治屋は同じ1991年生まれで、同期入団の岩貞、陽川らとすでに連絡を取り合っていることを明かした。 2人とは 2年目のオフに｢ウインターリーグ｣で一緒にプレー。来季から投手主将を務める岩貞からの｢いろいろ分からないことがあったら聞いて｣というメッセージに対し｢『投手キャプテン』についていきます｣と返信したという。
阪神の新人は 7日、まだ入寮していない｢Ｄ４位・栄枝｣をのぞく 8選手が午前と午後の 2組に分かれて｢自主練習｣を行った。午前は佐藤輝と村上の他に｢Ｄ３位・佐藤蓮｣(上武大)、｢Ｄ８位・石井大｣(四国ＩＬ高知)、｢育成Ｄ１位・岩田将｣(九産大)がダッシュやウエートトレーニング。午後からは中野の他に、｢Ｄ２位・伊藤将｣(ＪＲ東日本)と｢Ｄ７位・高寺｣(上田西高)が、キャッチボールやダッシュなどで汗を流した。
みぞれが降る中、体を動かす佐藤輝明内野手＝阪神鳴尾浜球場
阪神の｢ドラフト１位・佐藤輝明内野手｣(近大)が 7日、鳴尾浜で｢自主練習｣を行った。前日 6日に入寮した大物ルーキーが虎の穴で第一歩。寒波でみぞれ混じりの雨も降る中、精力的に動いた。
｢環境はいいなと。トレーニングルームとか、特に。器具とかいっぱいあって、すごく使いやすいなと思いました｣
ウオーミングアップの後、ティー打撃とウエートトレーニングを中心に約 1時間半、体を動かした。前夜は｢虎風荘｣で初めての食事。｢牛肉のすき焼きみたいなものだったんですけど、めちゃくちゃおいしかったです｣と大満足で、持ち込んだ50万円のオーダーメードのマットレスの寝心地も期待通りだ。
｢よく眠れましたね。しっかりオーダーしたもので眠って、回復したいと思います｣
心身ともに英気を養って、 9日に始まる｢新人合同自主トレ｣に備える。
ウオーミングアップ中、空を見上げる佐藤輝明内野手＝阪神鳴尾浜球場
虎の｢ドラフト１位｣がこだわりの｢佐藤流｣で発進した。阪神佐藤輝明内野手が入寮から一夜明けた 7日、鳴尾浜球場で初打ちを行った。みぞれが降る寒さの中、午前10時ごろに、ヘアバンド、ネックウオーマーを着用し球場に現れると、ランニングなどでウオーミングアップ。その後、室内練習場へ移動し、約30分間、黙々とひとりで｢置きティー｣での打撃練習に取り組んだ。
仁川学院高では自主練習の時に好んで、｢置きティー｣を行っていた。近大でも同様。投手の球はトスで投げてもらうように斜め横から来ないというのも理由だが、佐藤輝は以前、こだわりを語っていた。
｢『置きティー』は投手をイメージしやすい。しっくり来る。ボールがずっと同じところにあるので、それを同じところに同じ感じで打ち返す。それが一番シンプルかなと。自分が思ったところにしっかりバットが出せるように。体にインプットさせてアウトプットさせています｣
佐藤輝明内野手 (中央)(2020年10月25日撮影)
同じ位置にある球をネットの同じ場所に突き刺すには、バットの出し方なども同じでとらえなければならない。｢関西学生リーグ通算１４本塁打｣の豪快なスイングは、｢置きティー｣を繰り返すことで、精密に作り上げられてきた。いつも最初は高めに設定し、そこから高さ、コースを変えていく。これからプロで厳しい攻めをされても、苦手なコースを打ち込むことで対応力をつけることもできる。
この日はウエートトレーニングも含め 1時間半、動いた。｢トレーニングルームとか特に器具とかいっぱいあって、すごく使いやすい。(前夜の寮の夕食も)めちゃくちゃおいしかったです｣と、 1日で｢虎風荘｣の暮らしを気に入った様子。自室に持ち込んだ約50万円の特注マットレスで｢よく眠れましたね｣と睡眠もばっちり。寒さに負けず、キャンプへ体を仕上げていく。
【佐藤輝こだわりアラカルト】
◆本塁打動画
自身のプレーで一番追い求める本塁打について、動画での研究は欠かさない。メジャーリーグ、日本のプロ野球などの本塁打を集めた動画を見る。
佐藤輝明内野手 (2020年12月24日撮影)
◆グラブ
3塁手を守っていた近大 4年の秋、少し大きめのグラブに変更。｢球際とか、逆シングルとかも捕りやすくなりました｣。
◆ウエートトレーニング
仁川学院 2年秋から意識改革し、筋力アップに努める。実家の自室から勉強机を出し、ベンチプレスができる器具を設置。
◆モノノフ
アイドルグループ・｢ももいろクローバーＺ｣のファン(通称モノノフ)。高城れに推し。プロ野球の世界で成績を出し、メンバーにその存在を認められたソフトバンク石川を目標とする。石川にはライブ会場で偶然会い、あいさつした。
◆特注寝具
地元西宮市のふとん店で約50万円のマットレスをオーダーメードで注文。 6日の入寮で持参した。
前日 6日に入寮を終えた阪神の新人選手たちが 7日、あす 9日から始まる｢新人合同自主トレ｣へ向けて、鳴尾浜で｢自主練習｣を行った。｢ドラフト５位・村上頌樹投手｣(東洋大)は｢大学日本代表｣のときに当時明大だった広島・森下暢仁投手からカーブを伝授されたことを明かした。昨季｢セ・リーグ新人王｣に輝いた森下の活躍に｢自分もそういう投手になりたい｣と発奮。伝家の宝刀を駆使し、先輩に続く。
｢新人王直伝｣！ 虎を手玉に取った伝家の宝刀で自身もプロの世界を駆け上がる。雨に交じって、みぞれが降りしきる極寒の鳴尾浜で村上が始動。｢大学日本代表｣でチームメートだった広島・森下から、カーブを伝授されていたことを明かした。
｢(森下さんは)カーブがすごかったので、カーブの投げ方や、マウンドに上がるときの気持ちというのを学びました。リーダーシップがあり、マウンドに上がるだけで安心できる。自分もそういう投手になりたい｣
笑顔でグラウンドを走る村上頌樹投手。広島・森下直伝のカーブをマスターする！＝阪神鳴尾浜球場
1学年上の明大のエースとは、村上が東洋大 3年時、ともに日の丸を背負った。一足先にプロの世界に飛び込んだ森下は昨季｢１０勝３敗、防御率１．９１｣の好成績でセ・リーグの｢新人王｣に。その活躍に｢テレビ越しで見て、来年(プロに)入って自分もここで活躍したいと思った。今年自分もそういう成績を出せるようにやっていきたい｣と気合を入れた。
若虎が目標とする森下には、阪神打線も大いに苦しめられた。伸びのある直球に落差の大きいカーブと緩急を駆使され、 4度対戦して｢プロ初完封｣を含む｢３勝(０敗)｣を献上。村上にとって同じ淡路島出身の先輩である近本も、昨年のラジオ番組で森下について語り｢すごくいい投手。全部の球の質が違う。ストレートがいいと思っていたら、カーブがくる｣と舌を巻くほど。その威力は実証済みだ。
最速 149キロのキレのある真っすぐと高い制球力を誇り、スライダー、ツーシーム、フォークなどを操る村上だが、“森下カーブ”をマスターにすれば、この上ない武器となる。いまは｢教えてもらったものを試行錯誤している感じです｣と、より良いものへ昇華させている。
昨季、抜群の成績で新人王に輝いた広島・森下暢仁投手＝Mazda Zoom-Zoom スタジアム広島(通称：｢マツダスタジアム｣)
前日 6日に入寮し、この日から鳴尾浜の練習施設が開放された。｢練習をしっかりできるというのは、自分を成長させられるなと思いました｣とプロ野球生活のスタートにやる気もみなぎる。大寒波でも体中をめぐる熱い気持ちは止められない。さっそくランニングやウエートトレーニングなどを行い約 1時間半、汗を流した。
｢森下さんとプロの世界で対決することもあると思うので、成長した姿を見せたい｣
恩返しは 1軍のマウンドで－。教わったカーブを生かし、憧れの先輩に続く。
★近本光司外野手＆大山悠輔内野手の教え｢継続｣
村上は昨年末に近本、大山と兵庫県内で合同自主トレを行った。｢ 2人とも自分の体をどう動かせば力を一番伝えられるかというのをわかっていた。自分はそこがわからなかった。意識して練習をしています｣と得たものは大きい。この日の自主練習も｢教えていただいたものを継続しないと意味がないといわれた。継続させるということで、きょうやりました｣。虎の新主将と選手会長はルーキーにも大きな影響を与えている。
いきなり猛振30分！ 阪神の｢ドラフト６位・中野拓夢内野手｣(三菱自動車岡崎)が 7日、鳴尾浜での｢自主練習｣で、この日唯一人、マシンを使った打撃を室内練習場で行った。社会人から入団した内野手は、即戦力としての期待に応えるべく気合十分だ。
｢新人合同自主トレ｣( 9日スタート)まで待っていられない。中野がいきなり打ちまくった。鳴尾浜での自主練習初日から30分間のマシン打撃。開幕スタメンを目標に掲げる24歳が、強い意気込みを示した。
｢マシンを使って、前からくるボールに慣れておかないといけないなと思いました｣
グラウンドでのアップの後、素振りをしてからダッシュ。体を十分に温めると｢なるべく細く振りやすいバット｣とこだわった“相棒”を手に、室内練習場へ。マシンのスイッチを入れた。
外野で素振りする中野拓夢内野手＝阪神鳴尾浜球場
入寮翌日の自主練習だけに通常は体を慣らすことが多く、｢ドラ１｣の佐藤輝も｢Ｄ７位・高寺｣もマシン打撃は行わなかった。ましてや、この日の鳴尾浜は気温 5度で、強風吹き荒れる極寒のコンディション。そんな中で異例といえる 1日目からの打ち込みは、即戦力の社会人出身としての覚悟と、年末年始のトレーニングの成果、そして体を熱く流れる“東北魂”だ。
｢(出身の山形県は)ここまで風は強くない。でも、寒さとしては全然東北の方が寒いと思うので、全然大丈夫です｣
素振りをする中野拓夢内野手。室内ではいきなりマシンで打ち込んだ＝阪神鳴尾浜球場
凍える報道陣の前で余裕の表情だ。年末年始も地元・山形で過ごした。積雪のため、グラウンドでの練習は限られていたが｢守備でいったら、ゴロ捕球のトレーニングとか、足を使って動くということを中心にやってきました｣と、室内で基礎練習を積んできた。
｢まずは『新人合同自主トレ』が始まって、けがなくしっかりやっていけたら。最初は体力面が必要になってくると思う。技術ももちろんですが、なるべく体力強化を中心にやっていこうと。(そして) 2月 1日のキャンプにしっかり万全の形で入っていくことが大事｣
本職の遊撃では、木浪を筆頭に小幡、北條らとの激しい争いが待っている。 171センチと小柄ながら｢走攻守｣三拍子揃ったルーキーが、スタートから飛ばしてアピールしていく。
ガンバレ！阪神！我らのタイガース！来季こそ勝利を掴め！
今の僕たちに一番必要なことは「挑戦すること」だと考えています。
試合結果により評価されがちですが、「エラーをしても前に出る」「打たれても バッターに向かっていく」
そのような姿勢が僕たちのチームの成長には一番必要なことだと考えているので、まずは挑戦する事「挑む」を最初に掲げました。 次に、「超える」ですがこれは「超越する」ことです。
「自分の壁を超える」「ライバルに勝つ」いろいろなことがありますが、普段から選手には「比べるのは昨日の自分」という話をしています。
ライバルが活躍すればモチベーションが下がったり、落ち込んだりすることもあ ると思いますが、自分自身を常に超えることを意識し、そういう自分であり続け たいと思い続けていきたいので「超える」を2つ目に掲げています。
最後に「頂へ」。
これは僕自身が監督に就任してからセ・リーグの順位が3位、2位ととなり、来季 はもちろん「頂」しかありません。
チーム全体として頂点に立つことを意識し、選手・スタッフ含めチーム全体で、 頂点に行ったときにどういう景色があるのか、どういう気持ちになれるのかを考える1年とし、「常にトップに立つ」とういう意識にしていきます。
来季はこのスローガンで戦っていきます。
またやはりタイガースファンの大きな後押しも必要です。
このスローガンをもとに共に戦い、頂点に行った景色を一緒に見ましょう。
2020年 オープン戦 最終順位表
2020年 公式戦 順位表
2020年 公式戦日程と結果 (11月)
2021年 公式戦日程表と結果(03月)
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