●北條史也内野手(26)が15日、国内で行われている巨人・坂本勇人内野手(32)らとの｢合同自主トレ｣を公開した。光星学院(現八戸学院光星)の 6学年先輩にあたるスタープレーヤーと初めてトレーニングを共にして、早くも金言もゲット。勝負のプロ 9年目へ、闘志むき出しで 2遊間レギュラー争いで勝ちにかかる。目の前には、尊敬してやまないレジェンドがいる。ぜいたくな時間を 1秒たりとも無駄にはできない。走る時も守る時も打つ時も、北條は宿敵巨人の主将坂本勇に鋭い視線を送り続けた。｢自主トレ｣公開後は球団を通じて取材対応。言葉の端々から、隠しきれない充実感がにじみ出た。後輩にとって、坂本勇は今も憧れの存在であり続ける。プロ入団時には、体の後方から上げられるトスを打つティー打撃を参考にしたこともある。先輩は昨季、右打者史上最年少で通算｢２０００安打｣を達成。希代の好打者からヒントをもぎ取るため、満を持して｢入門｣を決めた。この日は朝から体幹トレ、ランニング、ノック、打撃練習などで体をいじめ抜いた。坂本勇によればメニューには北海道日本ハム西川遥輝外野手(28)直伝のジャンプ系トレなども取り込まれており、一流のエキスを吸収している真っ最中だ。｢シンプルに技術を磨け｣。｢合同トレ｣中にかけられた一言を胸に、貴重な時間に集中している。背番号が｢２｣から｢２６｣となって勝負を懸ける21年。 2遊間レギュラー争いでは糸原健斗内野手(28)や木浪聖也内野手(26＝亜細亜大學ＯＢ)、小幡竜平内野手(20)らライバルに事欠かないが、もちろん負けるつもりはない。死に物狂いで居場所を取り戻しにかかる。シンプルに自らを高め、競争に勝つ。大先輩に成果を見せられる舞台は、その先にしかない。
●青柳晃洋投手(27)が15日、今季初の対外試合となる 2月 9日の北海道日本ハムとの練習試合(宜野座)での登板を望んだ。昨季は21試合に登板して｢７勝９敗、防御率３．３６｣。 2年連続で｢規定投球回｣に到達したが｢先発候補も多いし、外国人も入ってくる｣。｢２年連続規定投球回｣を投げて実績を積んでも、先発ローテーションを奪い取る思いは不変。オンライン取材に意欲を燃やした。先発復帰する藤浪晋太郎投手(26)や新外国人のラウル・アルカンタラ投手(28＝前韓国・斗山)、チェン・ウェイン(陳偉殷)投手(35＝千葉ロッテ)とライバルが多いことも青柳の闘争心に火を付けている。｢コロナ禍｣でのキャンプだが、宿舎では今年も読書の時間を増やす。昨年は矢野燿大監督(52)から薦められた小説｢運転者｣｢手紙屋｣(ともに喜多川泰著)を読破。リラックス法も万全。この日はサンテレビ｢熱血！ タイガース党｣にリモート出演した。
●及川雅貴投手(19)は楽天涌井秀章投手(34)流のキャッチボールで｢１軍初勝利｣を目指す。年末年始に母校の横浜高を訪れ、15学年上にあたる涌井と初対面。普段からキャッチボールでフォームを微調整しながら投げていた及川は、その練習法の良し悪しを先輩に相談。これをきっかけに同じ練習を始めた。涌井は昨季｢１１勝４敗｣で、史上初めて 3球団で｢最多勝｣に輝いた。球界を代表する先輩との時間は満足そうだった。先輩に追いつき追い越せと、鳴尾浜でトレーニングを継続中だ。期待の大型左腕が“涌井式”練習法で必ず目標を達成する。
●阪神｢ドラフト１位｣の佐藤輝明内野手(21＝近畿大學)が15日、母校近大の田中秀昌監督(63)から熱烈エールを送られた。奈良・生駒市内の同大学グラウンドにある掲示板には、佐藤輝の昨秋ドラフト指名時などのスポーツ紙がド派手に張られる。これまでもＮＰＢ入りしたＯＢの記事が掲示され、佐藤輝もこれに続きたいところ。指揮官は｢けがするな｣｢３０分前行動｣など愛情たっぷりのメッセージを発した。タテジマでも母校の｢看板男｣だ。近大グラウンドに入れば、真っ先に視界に飛び込んでくるのが｢佐藤輝｣の大見出しだ。バックネット裏の掲示板にドドーンと日刊スポーツの 1面を複数掲示。昨年10月26日は阪神に｢ドラフト１位指名｣されてガッツポーズ、同11月 8日は｢関西地区大学野球選手権｣で｢優勝｣…。主力として奮闘した足跡だった。近大エースだった畠世周投手(26＝巨人)が16年ドラフトで指名されたのを機に指揮官の発案で設置した掲示板だ。佐藤輝がジャックするスポーツ紙の隣にはＮＰＢ入りしたＯＢ一覧の名前プレートがある。ロッテ入りした有藤通世氏(74)を筆頭にそうそうたる顔ぶれに仲間入り。トップの勲章だろう。現役学生にとっても、向上心をくすぐられる掲示板だ。｢佐藤輝は昨秋もドラフトの目玉として記事を掲示され、プロ入り後も無縁ではいられない。今季から阪神でプレー。活躍すれば引き続きスポーツ紙の 1面が掲示されそうで、指揮官はうなずいた。仁川学院(兵庫)で無名だった佐藤輝がスラッガーの王道を歩み始めたのが近大だ。田中監督は素質にほれ込み、 4年間を見守った。田中監督は期待する。親心にあふれていた。
●阪神の｢ドラフト５位・村上頌樹投手｣(22＝東洋大)が15日、鳴尾浜での｢新人合同自主トレ｣に参加後、オンライン取材に応じた。東洋大の 2学年上にはソフトバンク・甲斐野央投手(24)、ＤｅＮＡ・上茶谷大河投手(24)、中日・梅津晃大投手(24)がおり、それぞれの長所を学んでいることを明かした。 3人の先輩の“いいとこ取り”で、必ず自身の活躍につなげる！尊敬する先輩たちの長所を、自身で合体させる。最強の“いいとこ取り”だ。｢合同自主トレ｣の第 2クール最終日。村上が、東洋大の 2学年先輩にあたる 3投手に負けない活躍を誓った。まずはソフトバンクの甲斐野だ。昨季は右肘の故障で 1軍登板はなかったが、 1年目の2019年に中継ぎで65試合に登板し、｢プレミア１２｣の日本代表にも選ばれた剛腕。金言とともに、最大の武器であるフォークを大学 2年時に伝授されたという。それ以降、自身も決め球にしている。 1年目からＤｅＮＡの先発ローテに入り、｢７勝｣を挙げた上茶谷からは制球力を学んだ。村上も最速は 149キロで、キレと制球力が武器。上茶谷の投球を大学時代から間近で見て参考にしてきた。最後は 150キロを超える速球が武器の中日・梅津だ。プロで鍛錬を積み、技だけでなく、力勝負もできる投手となることを目指す。智弁学園高 3年春の選抜で甲子園を制した右腕が、プロでも、その名をとどろかせる。
●宮崎県で春季キャンプを行うプロ野球6球団は15日、｢新型コロナウイルスの感染拡大｣による政府の｢緊急事態宣言｣と宮崎県独自の｢緊急事態宣言｣が解除されるまで、キャンプを無観客で実施すると発表した。宮崎県の河野俊嗣知事(56)が15日の記者会見で、プロ野球やサッカーJリーグのキャンプを無観客で行うことと、選手らの｢不要不急の外出自粛｣を要請したことを明らかにした。沖縄県からは現時点では要請はないという。
記事をまとめてみました。
ついに｢ハヤト塾｣入門だ。阪神北條史也内野手が15日、国内で行われている巨人坂本勇らとの｢合同自主トレ｣を公開した。光星学院(現八戸学院光星)の 6学年先輩にあたるスタープレーヤーと初めてトレーニングを共にして、早くも金言もゲット。勝負のプロ 9年目へ、闘志むき出しで 2遊間レギュラー争いで勝ちにかかる。
◇ ◇ ◇
目の前には、尊敬してやまないレジェンドがいる。ぜいたくな時間を 1秒たりとも無駄にはできない。走る時も守る時も打つ時も、北條は宿敵巨人の主将坂本勇に鋭い視線を送り続けた。
｢自主トレ｣公開後は球団を通じて取材対応。｢技術的なことなので具体的には言えないですけど、キャッチボールでも守備でも打撃でも、 1つ 1つの動きや意識についていろいろとアドバイスしてもらっています。本当にありがたいですし、すべてを吸収したい｣。言葉の端々から、隠しきれない充実感がにじみ出た。
巨人・坂本勇人内野手(手前)の｢合同トレ｣に初めて参加した北條史也内野手＝沖縄県
昨年 1月までは 5年連続でヤクルト山田哲の｢合同自主トレ｣に参加。走攻守すべての極意を学び、地道に成長を続けてきた。ただ昨季はけがもあり、ここ 5年で最少の40試合出場で｢打率１割９分２厘、２本塁打｣。｢何かを変えたい｣－。頼ったのは高校時代の大先輩だった。
後輩にとって、坂本勇は今も憧れの存在であり続ける。プロ入団時には、体の後方から上げられるトスを打つティー打撃を参考にしたこともある。先輩は昨季、右打者史上最年少で通算｢２０００安打｣を達成。希代の好打者からヒントをもぎ取るため、満を持して｢入門｣を決めた。
この日は朝から体幹トレ、ランニング、ノック、打撃練習などで体をいじめ抜いた。坂本勇によればメニューには日本ハム西川直伝のジャンプ系トレなども取り込まれており、一流のエキスを吸収している真っ最中だ。｢シンプルに技術を磨け｣。｢合同トレ｣中にかけられた一言を胸に、貴重な時間に集中している。
自主トレで捕球体勢を確認する北條史也内野手＝沖縄県
背番号が｢２｣から｢２６｣となって勝負を懸ける21年。 2遊間レギュラー争いでは糸原や木浪、小幡らライバルに事欠かないが、もちろん負けるつもりはない。｢『背番号』や『自主トレ』などいろいろと変わりますけど、それがすべていい方向に行くと信じて、思い切りやっていきます｣。死に物狂いで居場所を取り戻しにかかる。
◆北條史也内野手の歩み
16年にブレーク。不調が続いた鳥谷に代わって遊撃で41試合に先発出場するなど、 122試合に出場した。高卒 4年目以内では藤田平、掛布雅之、新庄剛志に続いて 4人目の｢シーズン３桁安打｣となる｢１０５安打｣。打率も｢２割７分３厘｣と安定した。17年は遊撃で57試合先発も｢打率２割１分｣と苦しみ、18年は出場試合数を減らした。19年にはルーキー木浪とポジションを争い、木浪の遊撃先発88試合に対して、北條は37試合どまり。昨季は腰痛もあって木浪、小幡に出場機会を奪われ、遊撃先発 9試合に終わった。
自主トレでティー打撃を行う北條史也内野手＝沖縄県
勝負の2021年－。阪神・北條史也内野手が15日、国内で行う｢自主トレ｣後に球団を通じて取材に応じた。意を決して光星学院(現八戸学院光星)高の先輩、巨人・坂本勇人内野手の｢合同トレ｣に初めて飛び込み｢シンプルに技術を磨け｣と助言を受けたことを明かした。はや 9年目を迎え、窮地に立つシーズン。すがりつく思いで頼った坂本の教えで、徹底的に自らに向き合う。
もう、頼るしかなかった。どれだけ険しく、暗闇でも、北條の歩む道はいつも、はるか頭上でまばゆく輝く坂本によって明るく照らされている。ここから導かれ、勝負の 1年を勝ち抜く。かけられた言葉にも、厳しさと優しさが詰まっていた。
｢シンプルに技術を磨けと言われました｣
すべてが足りないという響きも含みつつ、他のさまざまな要素に惑わされるなとも受け取れる、叱咤と激励のメッセージを受け取った。
遊撃のレギュラー奪取へ－。心機一転、強い決意で今年に臨む北條史也内野手＝沖縄県
志願して飛び込んだ、光星学院高の 6学年先輩にあたる｢Ｇのレジェンド｣主催の｢合同自主トレ｣だ。これまで北條は 5年連続でヤクルト・山田らとの｢合同トレ｣に参加してきた。だが殻を破れないまま、 8年目の昨季は出場40試合、｢打率０．１９２、２本塁打、７打点｣。守備でも 2、 3塁、遊撃で計｢５失策｣と精彩を欠いた。
遊撃の筆頭候補だったのも、過去の話。いつまでも山田に甘え、くすぶったままでは合わせる顔もなかった。背番号は｢２｣から｢２６｣に変わった。すべてを変えるとき。こんなときに頼み込めるのは先輩だった。
昨季通算｢２０００安打｣を達成した大スターは、北條にとって少年時代から頭上に輝く｢一番星｣だった。堺市立美木多中 3年だった2009年。進学先を決める際には、坂本を光星学院高で育てた金沢成奉監督(現明秀日立高監督)の｢坂本のようにしてみせますから｣という言葉を聞いて、北條も両親も気持ちを固めた。青森・八戸へ乗り込んでからも、坂本がもっと練習していたと聞けば一心不乱にバットを振った。
北條史也内野手は坂本勇人内野手(左(らと自主トレを行った＝沖縄県
そして今、｢シンプルに技術を磨け｣という言葉を道しるべに、もう一度、その背中を追う。これまでもオフの行事に同行する機会はあったが、一挙手一投足に目をこらし、言葉を交わすのは初めて。｢技術的なことなので具体的には言えないですが、キャッチボールでも守備でも打撃でも、一つ一つの動きや意識について、いろいろとアドバイスしてもらっています｣。すべての瞬間が血となり肉となっている。
坂本も今回は新たに｢盗塁王｣ 3度の日本ハム・西川直伝の“ジャンプトレ”を導入したことを明かし｢年齢とともに瞬発力も弱くなるのかなと思うし、今の自分にはすごく大事なこと。絶対プラスになる｣と、さらなる高みを目指している。厳しいメニューに、専属の調理師も同行させて食生活も管理する坂本塾で、北條は生まれ変わる。
｢『背番号』や『自主トレ』などいろいろと変わりますが、今シーズンはそれがすべていい方向へ行くと信じて、思いっきりやっていきます｣
木浪に小幡らライバルは多いが、まずは自分が変わる。失うものはない。シンプルに自らを高め、競争に勝つ。大先輩に成果を見せられる舞台は、その先にしかない。
青柳晃洋投手が15日、今季初の対外試合となる 2月 9日の日本ハムとの練習試合(宜野座)での登板を望んだ。
｢２年連続規定投球回｣を投げて実績を積んでも、先発ローテーションを奪い取る思いは不変。オンライン取材に｢(初戦に)投げたいというか、投げなきゃいけないというのが強い。まだ確約できるポジションでもない。先発候補も多い。勝ち取っていくにはキャンプ序盤から投げていかないといけない｣と意欲を燃やした。先発復帰する藤浪や新外国人のアルカンタラ、チェンとライバルが多いことも青柳の闘争心に火を付けている。
｢コロナ禍｣でのキャンプだが、宿舎では今年も読書の時間を増やす。昨年は矢野監督から薦められた小説｢運転者｣｢手紙屋｣(ともに喜多川泰著)を読破。｢野球に全く関係ない本。物語自体も面白いですし、その中に気付かされることもあった。監督もそういうのを思って紹介してくれたのかなと思います｣。数冊読む予定で、これから本を選定する。この日はサンテレビ｢熱血！ タイガース党｣にリモート出演した。
青柳晃洋投手＝阪神甲子園球場 (10月27日撮影)
青柳晃洋投手が15日、サンテレビ｢熱血！ タイガース党｣の出演前にオンライン取材に応じ、｢春季キャンプ｣最初の対外試合となる 2月 9日の日本ハム戦(宜野座)の登板を志願した。
｢投げたいというか、投げなきゃいけない。僕は 2年、(先発ローテで)やらせてもらいましたが、まだ確約できるポジションでもない｣
昨季は21試合に登板して｢７勝９敗、防御率３．３６｣。 2年連続で｢規定投球回｣に到達したが｢先発候補も多いし、外国人も入ってくる｣。チェン、アルカンタラが加入し、藤浪も先発に本格復帰。危機感を募らせている。
春季キャンプ中は｢コロナ禍｣でホテルから外出禁止となるが、チームきっての読書家だけに｢昨年は、矢野監督から勧められた『運転者』と『手紙屋』(ともに著・喜多川泰)を読んだ。今年も本は何冊か、読みたいと思っている｣とリラックス法も万全。｢(先発を)勝ち取るためにはキャンプ序盤から投げていかないと｣と、気を引き締めた。
及川雅貴投手は楽天涌井流のキャッチボールで｢１軍初勝利｣を目指す。
年末年始に母校の横浜高を訪れ、15学年上にあたる涌井と初対面。普段からキャッチボールでフォームを微調整しながら投げていた及川は、その練習法の良し悪しを先輩に相談。｢涌井さんは(フォームを) 1球 1球変えてやってみて、しっくりきたと思ったら続ける。それで10球投げていいボールが投げられたらいい投げ方だから、また試すという感じでやっていると教わりました｣。これをきっかけに同じ練習を始めた。
キャッチボールをする及川雅貴投手＝阪神鳴尾浜球場(西宮市タイガーデン)
涌井は昨季｢１１勝４敗｣で、史上初めて 3球団で｢最多勝｣に輝いた。球界を代表する先輩との時間は｢優しくて、話しやすかったので、自分からもいろいろ聞けました｣と満足そうだった。｢ 2年目なので『初勝利』だけじゃなくて『２勝』でも、『３勝』でも『白星』をつけていけるようにやっていきたいです｣。先輩に追いつき追い越せと、鳴尾浜でトレーニングを継続中だ。
ベースランニングを行う及川雅貴投手。楽天・涌井秀章投手の教えを胸に飛躍を狙う＝阪神鳴尾浜球場
高卒 2年目の阪神・及川雅貴投手が15日、鳴尾浜での｢自主トレ｣後に代表取材に応じ、母校・横浜高の大先輩、楽天・涌井秀章投手から｢キャッチボールからフォーム作りは始まっている｣と金言を授かったことを明かした。
｢自分がずっとモヤモヤしていたことを聞けた。一つ一つのことをいろいろ意識して(練習を)やられていた｣
井上広大外野手(中央手前)、小野寺暖外野手(右)と談笑する及川雅貴投手(中央奥)、藤田健斗捕手(左)＝阪神鳴尾浜球場
昨年末に挨拶を兼ねて母校へ行き、念願だった涌井との初対面を果たした。一緒に練習しながら、キャッチボールの取り組み方について質問。先輩からは｢フォームを 1球ずつ変えてやっている｣ことを教わり、感触のよかったフォームでさらに10球続けて投げるという確認作業を繰り返すことを学んだという。
昨季｢１１勝｣で｢パ・リーグ最多勝｣に輝いた右腕から伝授された極意を胸に刻み込み、この日はブルペンで投球練習。捕手を座らせ、直球を中心に35を投げて感覚を確かめた。｢(プロ) 2年目なので『初勝利』だけじゃなく『２勝、３勝』と『白星』をつけていけるようにやっていきたい｣。期待の大型左腕が“涌井式”練習法で必ず目標を達成する。
大きなジェスチャーで榮枝裕貴捕手(左)と話す佐藤輝明内野手＝阪神鳴尾浜球場
虎でも看板男や！！ 阪神｢ドラフト１位｣の佐藤輝明内野手が15日、母校近大の田中秀昌監督から熱烈エールを送られた。
奈良・生駒市内の同大学グラウンドにある掲示板には、佐藤輝の昨秋ドラフト指名時などのスポーツ紙がド派手に張られる。これまでもＮＰＢ入りしたＯＢの記事が掲示され、佐藤輝もこれに続きたいところ。指揮官は｢けがするな｣｢３０分前行動｣など愛情たっぷりのメッセージを発した。
◇ ◇ ◇
タテジマでも母校の｢看板男｣だ。近大グラウンドに入れば、真っ先に視界に飛び込んでくるのが｢佐藤輝｣の大見出しだ。バックネット裏の掲示板にドドーンと日刊スポーツの 1面を複数掲示。昨年10月26日は阪神に｢ドラフト１位指名｣されてガッツポーズ、同11月 8日は｢関西地区大学野球選手権｣で｢優勝｣…。主力として奮闘した足跡だった。
近畿大學の田中秀昌監督が16年に設置した掲示板にはプロ入りしたＯＢ一覧のほか、阪神に｢ドラフト１位指名｣された佐藤輝明内野手の｢日刊スポーツ１面｣紙面が貼られていた＝近畿大學
掲示板を指さしながら、田中監督は言う。｢ここに、佐藤の名前も入ります。70人目です｣。近大エースだった畠(巨人)が16年ドラフトで指名されたのを機に指揮官の発案で設置した掲示板だ。佐藤輝がジャックするスポーツ紙の隣にはＮＰＢ入りしたＯＢ一覧の名前プレートがある。ロッテ入りした有藤通世を筆頭にそうそうたる顔ぶれに仲間入り。トップの勲章だろう。
現役学生にとっても、向上心をくすぐられる掲示板だ。｢ウチの選手も見ますし、対戦チームも目に入りますから。マネジャーに言って記事はその都度、張り替えてもらっています｣と続けた。佐藤輝は昨秋もドラフトの目玉として記事を掲示され、プロ入り後も無縁ではいられない。今季から阪神でプレー。活躍すれば引き続きスポーツ紙の 1面が掲示されそうで、指揮官は｢そうなればいいですね｣とうなずいた。
ボールが当たりそうになった西純矢投手に謝る佐藤輝明内野手＝阪神鳴尾浜球場
仁川学院(兵庫)で無名だった佐藤輝がスラッガーの王道を歩み始めたのが近大だ。田中監督は素質にほれ込み、 4年間を見守った。｢最初はワンバウンドを振ったり『扇風機』でした。我慢しながら使い続け、徐々にボール球を振らなくなった。最後のシーズンは、何度もいい場面で打つようになった｣と成長を認める。｢関西学生リーグ｣歴代最多の通算｢１４本塁打｣を放ち、阪神に巣立つ佐藤輝に伝えたことがある。｢打撃が期待されているけど最初は失敗ばかりだと思う。 1年間けがしないように体の管理をしてほしい。慣れるのが大事｣。さらに、マイペースな性格の大砲に言った。｢『３０分前行動』せなあかんぞ！｣。心温まるメッセージだった。
田中監督は｢早くレギュラーを取ってほしい。球団が期待する本塁打、いい場面で打点を稼いだり、早く順応してくれればいい｣と期待する。親心にあふれていた。
阪神の｢ドラフト５位・村上頌樹投手｣が15日、鳴尾浜での｢新人合同自主トレ｣に参加後、オンライン取材に応じた。東洋大の 2学年上にはソフトバンク・甲斐野央投手、ＤｅＮＡ・上茶谷大河投手、中日・梅津晃大投手がおり、それぞれの長所を学んでいることを明かした。 3人の先輩の“いいとこ取り”で、必ず自身の活躍につなげる！
尊敬する先輩たちの長所を、自身で合体させる。最強の“いいとこ取り”だ。｢合同自主トレ｣の第 2クール最終日。村上が、東洋大の 2学年先輩にあたる 3投手に負けない活躍を誓った。
｢先輩方に成長した姿を見せられるようにやっていきたいです。先輩方が活躍して、刺激になったので、自分もそういう活躍がしたいと思っています｣
まずはソフトバンクの甲斐野だ。昨季は右肘の故障で 1軍登板はなかったが、 1年目の2019年に中継ぎで65試合に登板し、｢プレミア１２｣の日本代表にも選ばれた剛腕。｢逃げるのではなく、挑戦していくことが大事｣との金言とともに、最大の武器であるフォークを大学 2年時に伝授されたという。それ以降、｢ずっとそれ(教わったフォーク)を投げさせてもらっています｣と、自身も決め球にしている。
1年目からＤｅＮＡの先発ローテに入り、｢７勝｣を挙げた上茶谷からは制球力を学んだ。｢コントロールが良くて、試合を作るのがとても上手。自分もそういうタイプだと思っている｣。村上も最速は 149キロで、キレと制球力が武器。上茶谷の投球を大学時代から間近で見て参考にしてきた。
最後は 150キロを超える速球が武器の中日・梅津だ。｢ガツガツ押すタイプなので、いずれ、ああいう投手になりたいと思ってみていました｣と憧れの視線。プロで鍛錬を積み、技だけでなく、力勝負もできる投手となることを目指す。
軽快にノックを受ける村上。東洋大の先輩たちの“いいとこ取り”を狙う＝阪神鳴尾浜球場
｢甲斐野のフォーク｣＋｢上茶谷のコントロール｣＋｢梅津の力強さ｣＝｢村上頌樹｣。さらに昨季の｢新人王｣の広島・森下からは大学日本代表でカーブを教わった。先輩たちのいいところをすべて集めて、村上がプロの世界へと飛び込む。 ｢後輩から応援される選手になりたいと思っていた。実現できるように頑張りたい。後輩に憧れられるような選手になっていきたい｣ 憧れの投手から学び、憧れられる投手へ－。智弁学園高 3年春の選抜で甲子園を制した右腕が、プロでも、その名をとどろかせる。
★西純矢投手に｢プロスピ｣勝ち越し
ゲームが趣味の村上はスマホアプリ｢プロ野球スピリッツＡ｣にハマっていることを明かした。早くも西純と対戦し｢『２勝１敗』で勝ち越しました｣と笑顔。同ゲームには 1軍で活躍した選手ら一部の選手しか登場しない。｢ゲームに出られるように活躍しないと駄目。 1年目から活躍してゲームに出られるように頑張っていきたいです｣と登場を熱望した。
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平田 2軍監督が 3日連続で鳴尾浜の｢新人合同自主トレ｣を視察。兵庫・淡路島出身の｢Ｄ５位・村上｣について｢小学校のころから知っているよ｣と明かした。 2人の出会いは淡路島での野球教室。投球だけでなく打撃センスも抜群だったことで記憶していたという。村上は智弁学園高 3年時の｢選抜｣で｢優勝投手｣に。東洋大に進学後も｢ずっと気にかけていたんだ。阪神に入団しないかとね｣。念願がかなって“上司と部下”の関係となった右腕に｢将来は西勇を目指してほしい｣とハッパをかけていた。
宮崎県で春季キャンプを行うプロ野球6球団は15日、｢新型コロナウイルスの感染拡大｣による政府の｢緊急事態宣言｣と宮崎県独自の｢緊急事態宣言｣が解除されるまで、キャンプを無観客で実施すると発表した。
宮崎県の河野俊嗣知事が15日の記者会見で、プロ野球やサッカーJリーグのキャンプを無観客で行うことと、選手らの｢不要不急の外出自粛｣を要請したことを明らかにした。沖縄県からは現時点では要請はないという。
◇ ◇ ◇
沖縄キャンプの各球団対応 ＜セ・リーグ＞
◆巨人(那覇市)： 2月16日からの沖縄 2次キャンプは事前予約登録(無料)で、土日祝5000人、平日3000人が上限。感染状況を見ながら必要に応じて対応していく。 2月 6～14日のＳ班キャンプ(那覇市)は非公開。
◆阪神(宜野座村)：事前申し込みした1000人を上限に、スタンドのみ観客を入れる予定。
◆中日(北谷町)：練習試合の無観客試合を検討。
◆横浜ＤｅＮＡ(宜野湾市)：今後の情勢を見ながら柔軟に判断する方針。動線などを検討している。
◆広島(沖縄市)：沖縄市の意向に沿う方針。練習試合は無観客にする可能性がある。
◆ヤクルト(浦添市)：今後の感染状況を踏まえて検討していく。
＜パ・リーグ＞
◆千葉ロッテ(石垣市)：14日に無観客でのキャンプ開催を発表。
◆東北楽天(金武町)：感染状況を鑑み、ＮＰＢおよび自治体と連携し対応を検討する。
◆北海道日本ハム(名護市)：感染状況を見ながらファンの人数制限を検討。自治体からの要請があれば従う予定。
ガンバレ！阪神！我らのタイガース！今季こそ勝利を掴め！
多くの方と話をする中で、"楽しむからこそ実力が発揮できる"そして"笑うということには大きなパワーがある"ということを教えてもらいました。
これからの1年はグラウンドで苦しい時こそ笑って、楽しいときはもっと楽しく、でもしっかり勝つようなチームを作っていきます。
そして、僕たちが勝つことでファンの皆さんにも思いっきり笑ってもらい、思いっきり喜んでもらえるようなシーズンにすべく、「It's 勝笑 Time！オレがヤル」というスローガンにしました。
2020年 オープン戦 最終順位表
2020年 公式戦 順位表
2020年 公式戦日程と結果 (11月)
2021年 公式戦日程表と結果(03月)
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