●矢野燿大監督(52)が20日、「コロナ特別ルール」の変更を歓迎した。オンラインで行われた「12球団監督会議」に出席。前日19日のNPB(日本野球機構)の実行委員会で決定した外国人枠の運用緩和について、「プラスがあると思っている」と語った。投手 5人、野手 3人の「精鋭8外国人選手」を抱える阪神にとって、起用のバリエーションが拡大。追い風の新ルールも生かし、「16年ぶりV」に突き進む。前日19日の「NPB実行委員会」で、「コロナ特別ルール」の微調整がなされた。外国人枠の「出場選手登録5人(ベンチ入りは4人)は昨季と同じだが、昨季は「投手4、野手1」「投手1、野手4」の比率で登録した場合、その後の変更は不可だった。それが今季は変更可能となる。登録枠の 4人あるいは 5人全員を投手または野手にすることはNGとはいえ、阪神にはプラスに働く可能性が高い。ジェリー・サンズ外野手(33=キウム・ヒーローズ)、ジェフリー・マルテ内野手(29)、メル・ロハス・ジュニア外野手(30=韓国・KT)と 3人いる外国人野手が相次いで故障や不調に陥れば、昨年なら自重していた「投手4人登録」も迷いなくできる。昨季は過密日程で13連戦も発生したが、疲弊しているブルペンやローテの谷間に外国人投手を補充しやすくなる。現時点での来日済みは、日本での就労ビザが残っていたサンズ、マルテ、ジョン・エドワーズ投手(32)、ジョー・ガンケル投手(29=ウェストチェスター大学)、チェン・ウェイン(陳偉殷)投手(35=千葉ロッテ)の 5選手。ロベルト・スアレス投手(29=福岡ソフトバンク)はまだで、新外国人のロハスとラウル・アルカンタラ投手(28=韓国・斗山)は、「コロナ禍」による政府の新規入国規制で就労ビザが取得できず、来日のメドが立っていない。だが来日がずれ込み、調整遅れとなっても、幅広いポジションの外国人がいるため、枠を有効活用できる。 8人の「精鋭部隊」。宝の持ち腐れはない。
●阪神は20日、 2月 1日から沖縄・宜野座で実施予定の「1軍春季キャンプ」について、当面の間、無観客で実施することを同県内でキャンプ実施予定の他球団と確認したと発表した。「新型コロナウイルス対策」で同県は前日19日に独自の「緊急事態宣言」を発令し、玉城知事が会見で発表した要請を受けたもの。同県内では阪神の他、ヤクルト、横浜DeNA、中日、広島、北海道日本ハム、東北楽天、千葉ロッテがキャンプを予定している。球団はこれまで、「コロナ禍」の状況を考慮して見学できるファンの数を事前申し込みした 1日上限1000人として準備していた。また、同じく 2月 1日から高知・安芸で実施予定の「2軍キャンプ」についても、昨今の「全国的な感染拡大状況」を鑑みて自治体と協議の上、当面の間無観客で実施すると発表した。キャンプ関連を担当する同市生涯学習課の中西宏文さん(45)は肩を落とした。春季キャンプは1965年(昭40)にスタート。掛布雅之氏(65=元内野手)や岡田彰布氏(63=元内野手)、真弓明信氏(67=元外野手)、ランデイ・バース氏(66=元内野手)らで導いた「85年日本一」の土台となった。03年から「1軍キャンプ地」が沖縄・宜野座に移ったが、 2軍は安芸でキャンプを張ってきた。昨秋のキャンプも「コロナ禍」で中止となっており、無観客が市全体に及ぼす影響は大きい。近年も春は毎年 1万人以上のファンが球場に詰めかけており、同期間中は観光業など「キャンプ需要」が潤う。大きな経済効果をもたらし、当てにする収入も大きかっただけに、中西さんも多方面での収益減を心配した。現在は万全な態勢で選手を迎え入れるため、球場施設の食堂にアクリル板を設置するなど、「感染防止対策」の準備を進めている。キャンプは 3月 1日までの予定で、感染拡大が収まれば、有観客になる可能性も残っている。中西さんは、 1日も早い収束を切望した。
●近本光司外野手が20日、継続して指導を受けてきた「200メートル障害元日本記録」保持者の陸上講師・秋本真吾氏(38)から、今後の飛躍に太鼓判を押された。今オフも走りに関してコミュニケーションを取ったという秋本氏は本紙の取材に応じ、近本の人間性や選手としての考え方を絶賛。盗塁数も「まだまだ行ける」と断言した。ただ駆け抜けただけの 2年ではなかった。それを最も感じていたのは、近本の走りを徹底的に解剖し、指導してきた秋本氏だった。足の速さ、技術的な面よりも、むしろ目を見張るのは“考えて走る”姿勢だという。 2年連続の「盗塁王」も、秋本氏は通過点としか見ていない。走りのプロも、近本はさらに加速して走り続けられる男だと、確信している。
●板山祐太郎外野手(26=亜細亜大學OB)が 2年連続でレッズ秋山翔吾外野手(32)の「自主トレ」に参加し、打撃面で手応えをつかんだ。昨オフ、同じ左打ちのヒットマンに志願して初参加。今年は練習方法などの引き出しを増やすことをテーマに臨み、タイミングの取り方とトップの位置で収穫を得た。
●福岡ソフトバンクを「自由契約」となり、新加入した加治屋蓮投手(29)は読書でメンタルを鍛えていく。20日、鳴尾浜でキャッチボールなどで汗を流した。中日を「戦力外」となり、育成で入団した阪神・鈴木翔太投手(25)が20日、鳴尾浜で「自主トレ」。この日は加治屋とキャッチボールを行った。
●阪神は20日、今年から始動する女子硬式野球クラブチーム「阪神タイガース Women(ウィメン)」の入団会見を行った。「阪神タイガースWomen」の主将は、女子プロ野球で「レジェンド」と称された三浦伊織外野手(28=京都フローラ)が務めることが決まった。「女子プロ野球」が創設された10年から11年間プレーし、「首位打者」や「最多盗塁」などのタイトルを幾度も受賞。 3月の「女子W杯」に出場する「侍ジャパン女子代表」にも選出されており、トップを走り続ける責任感を胸にプレーする。京都時代の同僚で、ヤクルト川端慎吾内野手(33)を兄に持つ友紀内野手(31)は、「エイジェック女子硬式野球部」に所属。今後の大会で対戦する可能性もある。チームは 2月から始動し、週 1回の練習を重ねて 4月以降の「全日本女子野球連盟及」び「関西女子硬式野球連盟」主催の各大会に参加する予定となっている。
●阪神は20日、今年から始動する女子硬式野球クラブチーム「阪神タイガース Women(ウィメン)」の入団会見を行った。選手は最年少20歳から31歳までの17人で、レジェンド選手や現役大学生など経歴はさまざま。監督はOBの野原祐也氏(36)が務め、ホームユニホームはもちろん、伝統あるタテジマを着用する。「女子プロ野球」時代に「美人すぎる外野手」として活躍した高塚南海(みなみ)外野手(24=埼玉アストライア)は、背番号「28」に決定。タテジマに袖を通した喜びを語った。チーム最長身 173センチのスタイルが目を引くスラッガーは「女子プロ野球リーグ」で 4チームに所属し、昨季まで計 6年間プレー。同リーグが開催した「美女9総選挙」で「2年連続ベスト3」に入るなど、「美人すぎる外野手」としても注目されてきた。セールスポイントにはフルスイングと打球スピード。高塚南海外野手は、男子に負けないフルスイングで「女子野球の魅力」を伝えることを誓った。「女子プロ野球」時代に「みなみ」の登録名で活躍した高塚は、幼少期に金本知憲氏(52)や赤星憲広氏(44)にあこがれた。フルスイングが持ち味のスラッガーに成長し、推定 110メートル後半の「特大本塁打」を飛ばしたこともある。目指すは、ファンを魅了する虎の主軸だ。 2月からは三浦伊織外野手、浅野桜子内野手(22=愛知ディオーネ)とともに「タイガースアカデミーコーチ」に加入予定。野球少女だけでなく、多くの人をパワフルなプレーで魅了する。
●阪神は20日、 2月から始動する女子硬式野球クラブチーム「阪神タイガース Women(ウィメン)」の入団会見を行った。左腕の水流麻夏(つる・あさか)投手(21=埼玉アストライア)は、あこがれのマリナーズ菊池雄星投手(29)のような投手を目指す。「菊池選手みたいになりたいと思って」と同じ「16」を選択。グラブも菊池と同じ型を使用している。三浦、坂東瑞紀投手(26)とともに「侍ジャパン女子代表」に選出されている。
●阪神は20日、今年から始動する女子硬式野球クラブチーム「阪神タイガース Women(ウィメン)」の入団会見を行った。選手は最年少20歳から31歳までの17人で、レジェンド選手や現役大学生など経歴はさまざま。監督はOBの野原祐也氏が務め、ホームユニホームはもちろん、伝統あるタテジマを着用する。「女子プロ野球」時代に「美人すぎる外野手」として活躍した高塚南海外野手は、背番号「28」に決定。タテジマに袖を通した喜びを語った。
記事をまとめてみました。
「12球団監督会議」を終え、リモートで取材に応じる矢野燿大監督 (ZOOMよりスクリーンショット)
矢野燿大監督が20日、「コロナ特別ルール」の変更を歓迎した。オンラインで行われた「12球団監督会議」に出席。前日19日のNPB(日本野球機構)の実行委員会で決定した外国人枠の運用緩和について、「プラスがあると思っている」と語った。投手 5人、野手 3人の「精鋭8外国人選手」を抱える阪神にとって、起用のバリエーションが拡大。追い風の新ルールも生かし、「16年ぶりV」に突き進む。
◇ ◇ ◇
矢野阪神には間違いなく追い風だ。「12球団監督会議」を終えた矢野監督はオンライン取材に応じ、笑みを浮かべた。頭に思い描いたのは今シーズンの外国人起用法だ。
「オプションが増えるというところではね(プラス)。いろいろなバリエーションというか、選手の状態とかコンディションによって、臨機応変にいけるというところでは、プラスがあると思っています」
「12球団監督会議」を終え、リモートで取材に応じる矢野燿大監督 (ZOOMよりスクリーンショット)
前日19日の「NPB実行委員会」で、「コロナ特別ルール」の微調整がなされた。外国人枠の「出場選手登録5人(ベンチ入りは4人)は昨季と同じだが、昨季は「投手4、野手1」「投手1、野手4」の比率で登録した場合、その後の変更は不可だった。それが今季は変更可能となる。登録枠の 4人あるいは 5人全員を投手または野手にすることはNGとはいえ、阪神にはプラスに働く可能性が高い。
阪神は巨人と並んで12球団最多タイの 8人の外国人選手を有する。内訳の自由度が広がれば、起用の幅が広がる。サンズ、マルテ、ロハスと 3人いる外国人野手が相次いで故障や不調に陥れば、昨年なら自重していた「投手4人登録」も迷いなくできる。昨季は過密日程で13連戦も発生したが、疲弊しているブルペンやローテの谷間に外国人投手を補充しやすくなる。
「12球団監督会議」を終え、リモートで取材に応じる矢野燿大監督 (ZOOMよりスクリーンショット)
不測の事態が起こっても対応可能だ。矢野監督は「特に新しく来てもらう外国人選手は遅れると思うんでね」とも話した。現時点での来日済みは、日本での就労ビザが残っていたサンズ、マルテ、エドワーズ、ガンケル、チェンの 5選手。スアレスはまだで、新外国人のロハスとアルカンタラは、「コロナ禍」による政府の新規入国規制で就労ビザが取得できず、来日のメドが立っていない。だが来日がずれ込み、調整遅れとなっても、幅広いポジションの外国人がいるため、枠を有効活用できる。 8人の「精鋭部隊」。宝の持ち腐れはない。
阪神は20日、 2月 1日から沖縄・宜野座で実施予定の「1軍春季キャンプ」について、当面の間、無観客で実施することを同県内でキャンプ実施予定の他球団と確認したと発表した。「新型コロナウイルス対策」で同県は前日19日に独自の「緊急事態宣言」を発令し、玉城知事が会見で発表した要請を受けたもの。同県内では阪神の他、ヤクルト、DeNA、中日、広島、日本ハム、楽天、ロッテがキャンプを予定している。
球団はこれまで、「コロナ禍」の状況を考慮して見学できるファンの数を事前申し込みした 1日上限1000人として準備していた。また、同じく 2月 1日から高知・安芸で実施予定の「2軍キャンプ」についても、昨今の「全国的な感染拡大状況」を鑑みて自治体と協議の上、当面の間無観客で実施すると発表した。
球団は「キャンプを楽しみにしていただいていたファンの皆さまには大変心苦しい限りですが、CS放送やインターネットを用いた視聴サービス等、ご来場いただけないファンの皆さまにも楽しんでいただける映像サービスやインターネット・公式SNS等のサービス拡充に取り組んでまいります。ご理解賜りますよう、よろしくお願い申し上げます」と呼びかけた。
阪神 2軍キャンプが行われる安芸市営球場=高知県・安芸市
安芸市もショック! 阪神は20日、 1軍の沖縄・宜野座と同じく、高知・安芸での2軍キャンプを当面の間、無観客で実施すると発表した。「新型コロナウイルス」の影響で入場制限や事前予約制などで有観客実施を目指していたが、全国的な感染拡大状況や自治体と協議の結果、開催57年目で初めて無観客が決まった。
キャンプ関連を担当する同市生涯学習課の中西宏文さんは「今の感染状況を見ますと、仕方ないという気持ち、寂しい気持ちがあります」と肩を落とした。春季キャンプは1965年(昭40)にスタート。掛布や岡田、真弓、バースらで導いた「85年日本一」の土台となった。03年から「1軍キャンプ地」が沖縄・宜野座に移ったが、 2軍は安芸でキャンプを張ってきた。
昨秋のキャンプも「コロナ禍」で中止となっており、無観客が市全体に及ぼす影響は大きい。近年も春は毎年 1万人以上のファンが球場に詰めかけており、同期間中は観光業など「キャンプ需要」が潤う。大きな経済効果をもたらし、当てにする収入も大きかっただけに、中西さんも「宿泊業者さんや飲食店の方も、大きな打撃だと思います」と多方面での収益減を心配した。
97年、高知・安芸で行われた「春季キャンプ」でウオーミングアップする今岡誠氏と新庄剛志氏
現在は万全な態勢で選手を迎え入れるため、球場施設の食堂にアクリル板を設置するなど、「感染防止対策」の準備を進めている。キャンプは 3月 1日までの予定で、感染拡大が収まれば、有観客になる可能性も残っている。中西さんは「その時の感染状況も含め、総合的に判断しなければいけない。『コロナ』が落ち着いてくれているのを願うばかりです」と、 1日も早い収束を切望した。
○…阪神が 1軍キャンプを張る沖縄・宜野座村も、無観客に複雑な思いを明かした。宜野座村観光商工課の担当者は「『緊急事態宣言』ですので、こちらとしては受け止めるような形です。例年たくさんのお客さんが来て観光資源になっていましたので、村としても痛いです」と説明。昨年は約 1カ月間で約 8万800人が来場したが、それが 0人になる。同県は19日に「新型コロナウイルス感染拡大」の影響で独自の「緊急事態宣言」を発令しており、キャンプ需要を見込んでいた県内全域で大きな影響が出そうだ。
阪神・近本光司外野手が20日、継続して指導を受けてきた「200メートル障害元日本記録」保持者の陸上講師・秋本真吾氏から、今後の飛躍に太鼓判を押された。今オフも走りに関してコミュニケーションを取ったという秋本氏は本紙の取材に応じ、近本の人間性や選手としての考え方を「長年活躍する選手と共通するものがある」と絶賛。盗塁数も「まだまだ行ける」と断言した。
ただ駆け抜けただけの 2年ではなかった。それを最も感じていたのは、近本の走りを徹底的に解剖し、指導してきた秋本氏だった。足の速さ、技術的な面よりも、むしろ目を見張るのは“考えて走る”姿勢だという。
「他の野球選手たちとひと味違う考え方だったりとか、野球脳みたいなところがすごく優れている選手だなというところは、ずっと思っていたので。やっぱりそこが違いますよね」
ちょうど 1年前の 1月19日には「自主トレ」中の鳴尾浜で向かい合い、マンツーマンで走りについて語り合った。世の中の事情で対面こそかなわなくなったが、今オフにもコミュニケーションを取ったという。近本の強みは、秋本氏の言うことを“スポンジのように吸ってしまわない”ところだという。
走塁練習をする北條史也内野手、植田海内野手、近本光司外野手=かりゆしホテルズボールパーク宜野座(2020年 2月10日撮影)
「いい意味で、僕の理論とかを“いいとこ取り”できる選手なので。なんでもかんでも言われた通りにやるという感じでもないですし、感覚的な方でもあるので。そのあたりがすごく素晴らしい」
盗塁の際の歩数について議論しても、実際にやってみてスライディングのタイミングがずれると感覚で判断すれば、以前の歩数に戻しつつ、フォームには新しいものも取り入れてカスタマイズをするのが近本だという。
「いろんなサッカー、野球のアスリートを見てきても、すごく長くできる人に共通する考え方を持っている人なんじゃないかなと思います。僕も先輩の為末(大)さんからもよく『年齢を重ねてからは頭の勝負だ』というのは言われていた」
2年連続の「盗塁王」も、秋本氏は「まだまだ行けるんじゃないかなと思っています」と通過点としか見ていない。走りのプロも、近本はさらに加速して走り続けられる男だと、確信している。
板山祐太郎外野手が 2年連続でレッズ秋山の「自主トレ」に参加し、打撃面で手応えをつかんだ。
静岡・下田市内での自主トレを終了し、笑顔を見せるレッズ秋山翔吾外野手(前列中央)
昨オフ、同じ左打ちのヒットマンに志願して初参加。今年は練習方法などの引き出しを増やすことをテーマに臨み、タイミングの取り方とトップの位置で収穫を得た。
板山祐太郎外野手
「これかな、というものがある。キャンプに入っても続けていきたい」。師匠秋山に恩返しすべく、「この自主トレのおかげと言えるように、シーズンを頑張りたい」と力を込めた。
ソフトバンクを「自由契約」となり、新加入した阪神・加治屋は読書でメンタルを鍛えていく。20日、「春季キャンプ」に向け、「本は何冊か持っていきたい。精神的にも強いほうではないので、精神力とか考え方のメンタリティーの本とかは読みたい」と明かした。この日は鳴尾浜でキャッチボールなどで汗を流した。「実戦も早くなると思っているので、そこで自分を出していければ。まずは真っすぐを力強く投げることをテーマに置いてやっていきたい」と意気込んだ。
中日を「戦力外」となり、育成で入団した阪神・鈴木が20日、鳴尾浜で「自主トレ」。「いろんな選手のキャッチボールとかを見ながら、吸収できるものがあればしていきたい。ほかの人のやっていることとか見ながら、いいところは盗めるように」。この日は加治屋とキャッチボールを行い、「加治屋さんは上からきれいな投げ方をしている。僕の中でも感覚は良かったですし、いい勉強にもなりました」とうなずいた。
「阪神タイガースWomen」の主将は、「女子プロ野球」で「レジェンド」と称された三浦伊織外野手が務めることが決まった。
「経験してきたこの野球人生を、自分の知識を伝えていって、おこがましいですけど、どんどん私を超える選手が増えていってほしいなと思います」。「女子プロ野球」が創設された10年から11年間プレーし、「首位打者」や「最多盗塁」などのタイトルを幾度も受賞。 3月の「女子W杯」に出場する「侍ジャパン女子代表」にも選出されており、トップを走り続ける責任感を胸にプレーする。
京都時代の同僚で、ヤクルト川端慎吾内野手を兄に持つ友紀内野手は、「エイジェック女子硬式野球部」に所属。今後の大会で対戦する可能性もある。「また同じ舞台で試合ができる。チームで川端選手のいるチームに勝ちたい」と新たな目標を挙げた。
「阪神タイガースWomen」入団発表であいさつする三浦伊織外野手=阪神甲子園球場
阪神は20日、今年から始動する女子硬式野球クラブチーム「阪神タイガース Women(ウィメン)」の入団会見を行った。
選手は最年少20歳から31歳までの17人で、レジェンド選手や現役大学生など経歴はさまざま。監督はOBの野原祐也氏(36)が務め、ホームユニホームはもちろん、伝統あるタテジマを着用する。
背番号「3」で主将を務める三浦伊織外野手は、「このユニホームを着て試合に出れる喜びと、また誰もが知っているユニホームなのですごくプレッシャーを感じています」と、入団の心境を語った。三浦は「女子プロ野球」が創設された10年から11年間プレーした「レジェンド」で、「首位打者」や「最多盗塁」などのタイトルを何度も受賞。 3月にメキシコで開催予定の「女子野球ワールドカップ(W杯)日本代表」メンバーにも選出されている。
主将を任されたことについては「私自身、『女子プロ野球』でプレーをしてきたのでアマチュアの選手となかなか交流がなかった。こうやっていろんな選手と新しいチームを作れるということで、良いチームにできたら」。ファンに向けては、「新しいチームなので、まずは多くの人に知ってもらって女子野球の楽しさを伝えていって、応援してもらえるようなチームにしていけたらなと思っています」と、笑顔を見せた。
チームは 2月から始動し、週 1回の練習を重ねて 4月以降の「全日本女子野球連盟及」び「関西女子硬式野球連盟」主催の各大会に参加する予定となっている。
阪神は20日、今年から始動する女子硬式野球クラブチーム「阪神タイガース Women(ウィメン)」の入団会見を行った。
選手は最年少20歳から31歳までの17人で、レジェンド選手や現役大学生など経歴はさまざま。監督はOBの野原祐也氏が務め、ホームユニホームはもちろん、伝統あるタテジマを着用する。
「女子プロ野球」時代に「美人すぎる外野手」として活躍した高塚南海(みなみ)外野手は、背番号「28」に決定。「子どもの頃から画面の向こう側で阪神タイガースの試合を見ていたりしていて、女子野球選手がこのユニホームを着ることを夢に見ることもできなかった。こうして自分が着ていることが本当に現実に起こって、すごいなと思います」と、タテジマに袖を通した喜びを語った。
チーム最長身 173センチのスタイルが目を引くスラッガーは「女子プロ野球リーグ」で 4チームに所属し、昨季まで計 6年間プレー。同リーグが開催した「美女9総選挙」で「2年連続ベスト3」に入るなど、「美人すぎる外野手」としても注目されてきた。
セールスポイントにはフルスイングと打球スピードを挙げ、「女子野球選手でもこれだけ打球を飛ばせるというところをどんどん伝えていきたい」。ファンに向けては、「『コロナウイルス』の影響でこのユニホームを着てプレーする姿をいつお見せできるか分かりませんが、見ていただける機会がくるまで私たちも頑張って練習、試合をしていきたいと思います。これからも応援よろしくお願いします」と、メッセージを送った。
チームは 2月から始動し、週 1回の練習を重ねて 4月以降の「全日本女子野球連盟」及び「関西女子硬式野球連盟主催」の各大会に参加する予定となっている。
「阪神タイガースWomen」のユニホームと背番号発表会見でポーズを決めるナインと野原祐也監督(前列左から 4人目)=阪神甲子園球場
阪神は20日、 2月から始動する女子硬式野球クラブチーム「阪神タイガース Women(ウィメン)」の入団会見を行った。ユニホームも発表され、ホームゲームでは伝統のタテジマを着用する。「女子プロ野球」時代に「美人すぎる外野手」と称された、高塚南海外野手は、男子に負けないフルスイングで「女子野球の魅力」を伝えることを誓った。
◇ ◇ ◇
伝統のユニホームに袖を通し、高塚は喜びをかみしめた。「女子野球選手がこのユニホームを着ることを夢に見ることもできなかったんですけど、こうして自分が着ていることが本当に現実に起こっていることがすごいなと思います」。白地に黒のタテジマ。すぐに阪神と分かるデザインは、選手たちの要望で実現した。
「女子プロ野球」時代に「みなみ」の登録名で活躍した高塚は、幼少期に金本知憲氏や赤星憲広氏にあこがれた。フルスイングが持ち味のスラッガーに成長し、推定 110メートル後半の「特大本塁打」を飛ばしたこともある。「毎年ホームラン 5本を目標にやっていた。やっぱり、ホームランを数打って、アピールしていきたいと思います」。目指すは、ファンを魅了する虎の主軸だ。
打力をさらに磨くべく、昨オフは沖縄で西武山川の「自主トレ」に参加。18&19年の「本塁打王」から、打球の飛ばし方や飛距離の出し方を学んだ。そして今オフは、昨年広島で「4番」も務めた松山に弟子入り。鹿児島で約 2週間、練習をともにした。「ボールへの入り方だったり、ミート力の部分、トレーニング面とか体の使い方の部分を、すごく学ばせていただきました」。NPBの両主砲に教わった“飛ばしの極意”で、さらにパワーアップした。
「女子野球選手でも、男性と同じ球場で放り込めるっていうことを、伝えていければと思うので、パワーだったり技術面を磨き上げていきたい」。夢は甲子園での「本塁打」。「そこは目指していきたいと思います」。いつか「聖地」に立つ日を夢見て、鍛錬に励む。
2月からは三浦、浅野とともに「タイガースアカデミーコーチ」に加入予定。「男子と同じユニホームを着ることが、新たに子どもたちの夢になっていくと思う」。野球少女だけでなく、多くの人をパワフルなプレーで魅了する。
「阪神タイガースWomen」のユニホームと背番号発表会見であいさつする高塚南海外野手=阪神甲子園球場
阪神は20日、 2月から始動する女子硬式野球クラブチーム「阪神タイガース Women(ウィメン)」の入団会見を行った。
左腕の水流麻夏投手は、あこがれのマリナーズ菊池のような投手を目指す。「背番号を決める時に、菊池選手みたいになりたいと思って」と同じ「16」を選択。グラブも菊池と同じ型を使用している。三浦、坂東とともに「侍ジャパン女子代表」に選出されており「未来の野球女子の目標となる選手になるように、そんな野球人として成長できればいいなと思っています」と意気込んだ。
◆「阪神タイガース Women」の今後の予定
2月からチーム活動を開始。兵庫県内の球場で毎週末に 1回全体練習を行う。 4月以降は各大会に参加予定。「関西女子硬式野球連盟」が主催するラッキートーナメント( 5、 6月)や「全日本女子硬式野球選手権大会関西予選」( 6月)などへの参加を予定している。
「阪神タイガースWomen」のユニホームと背番号発表会見であいさつする水流麻夏投手=阪神甲子園球場
阪神は20日、今年から始動する女子硬式野球クラブチーム「阪神タイガース Women(ウィメン)」の入団会見を行った。
選手は最年少20歳から31歳までの17人で、レジェンド選手や現役大学生など経歴はさまざま。監督はOBの野原祐也氏が務め、ホームユニホームはもちろん、伝統あるタテジマを着用する。
「女子プロ野球」時代に「美人すぎる外野手」として活躍した高塚南海外野手は、背番号「28」に決定。「子どもの頃から画面の向こう側で阪神タイガースの試合を見ていたりしていて、女子野球選手がこのユニホームを着ることを夢に見ることもできなかった。こうして自分が着ていることが本当に現実に起こって、すごいなと思います」と、タテジマに袖を通した喜びを語った。
「阪神タイガースWomen」のユニホームと背番号発表会見であいさつする高塚南海外野手=阪神甲子園球場
以下選手のコメント一覧。
浅野:すごくワクワクしています。守備だけでなく、走攻守で女子野球界のトップであり続けるような選手になりたいです。
山本:小さい頃からプロ野球選手になりたいという夢を持っていた。より充実した野球生活と学業生活を送れるように頑張りたい。
石村:技術面でも人間性でも、学ばせていただくことばかりですが、一生懸命プレーすることは負けないように頑張っていきたい。
田中:(大山は) 1スイングで球場を沸かせるところや、毎年成長する姿がすごく目標。ファンを増やせるように頑張りたいです。
「阪神タイガースWomen」のユニホームと背番号発表会見で笑顔を見せる前列左から坂東瑞紀投手、生尾宝内野手、後列左から高塚南海外野手、浅野桜子内野手=阪神甲子園球場
田口:(小幡は)同じポジションの選手。とてもガッツのあるプレーで、チームを何度も救っていたところが目標となっています。
生尾:新たなチーム作りとはなりますが、チームメートとともに、ファンの方々とともに、新たな歴史をつくっていきたいです。
坂東:繊細さ、しなやかな動き、野球が大好きという気持ちを前面に出した表情が女子野球の魅力。そこに注目していただけたら。
「阪神タイガースWomen」のユニホームと背番号発表会見でポーズを決める左から三浦伊織外野手、高塚南海外野手、水流麻夏投手=阪神甲子園球場
半田:私がプレーすることで、特に関西の野球の発展だったり、子どもたちが野球を始めるきっかけになればと思っています。
蜜浦:キャッチャーにも挑戦することになりました。初めての経験で少し不安もありますが、早く力になれるように頑張ります。
中江:今は「コロナ禍」という大変な時期ではありますが、その中で女子野球を盛り上げていけるように、一生懸命、頑張ります。
植村:気持ちを前面に出すのがプレースタイル。バッターに向かってほえたり、ガッツポーズしたりする姿を見ていただけたら。
横井:伝統あるチームのタテジマのユニホームを着ることができて、とてもうれしい。女子野球の普及発展に向けて頑張ります。
ガンバレ!阪神!我らのタイガース!今季こそ勝利を掴め!
今の僕たちに一番必要なことは「挑戦すること」だと考えています。
試合結果により評価されがちですが、「エラーをしても前に出る」「打たれても バッターに向かっていく」
そのような姿勢が僕たちのチームの成長には一番必要なことだと考えているので、まずは挑戦する事「挑む」を最初に掲げました。 次に、「超える」ですがこれは「超越する」ことです。
「自分の壁を超える」「ライバルに勝つ」いろいろなことがありますが、普段から選手には「比べるのは昨日の自分」という話をしています。
ライバルが活躍すればモチベーションが下がったり、落ち込んだりすることもあ ると思いますが、自分自身を常に超えることを意識し、そういう自分であり続け たいと思い続けていきたいので「超える」を2つ目に掲げています。
最後に「頂へ」。
これは僕自身が監督に就任してからセ・リーグの順位が3位、2位ととなり、来季 はもちろん「頂」しかありません。
チーム全体として頂点に立つことを意識し、選手・スタッフ含めチーム全体で、 頂点に行ったときにどういう景色があるのか、どういう気持ちになれるのかを考える1年とし、「常にトップに立つ」とういう意識にしていきます。
来季はこのスローガンで戦っていきます。
またやはりタイガースファンの大きな後押しも必要です。
このスローガンをもとに共に戦い、頂点に行った景色を一緒に見ましょう。
2020年 オープン戦 最終順位表
2020年 公式戦 順位表
2020年 公式戦日程と結果 (11月)
2021年 公式戦日程表と結果(03月)
◇公式戦全試合実況速報 公式戦全試合をテキスト速報!タイガース迂遠実 況で 応援気分を盛り上げます。ほかにも対戦中の選手の成績が」一目で分かる「観戦モード」も必見!
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