●阪神「ドラフト1位」の佐藤輝明内野手(21=近畿大學)が29日、プロ入り初の屋外フリー打撃で規格外のパワーを披露した。キャンプ地の沖縄・宜野座で「前乗り合同自主トレ」に参加。バックスクリーン上部に当てる特大の 140メートル弾を放つなど、41振で「直撃3発」を含む「4本の柵越え」を放ち、外野を争う高山俊外野手(27)らを「エグい!」と驚かせた。前日宣言した「長打力を見てもらいたい」を早速有言実行。 4球団が競合した「アマNO.1スラッガー」に本物の予感だ。これがルーキーの弾道なのか。宜野座に衝撃が走った。非凡なパワーを見せたのは28スイング目だった。完璧にとらえた打球はセンター後方へ一直線。ドカンと衝撃音を響かせてぶち当てたのは、バックスクリーン上部だった。衝撃の 140メートル弾。外野で見届けた高山や用具スタッフは思わず、感嘆の声を漏らした。佐藤輝も充実の表情だ。先輩たちと初めて一緒に行った打撃練習で、名刺代わりの怪力を見せつけた。まずは16スイング目に“プロ1号“”を中越えに放つと、18スイング目は左中間へ 1発。そして 3発目がバックスクリーン上部で、33スイング目もぶち当てた。 4発どれもが鋭いライナー性だった。阪神の新人で、しかも初打ちでここまで飛ばした選手がいただろうか。さらに佐藤輝は驚きの言葉も付け加えた。ブランクも関係なし。慣れてくれば、どれだけ、どこまで飛ばすというのか。向上心の塊だ。
●高卒 2年目の井上広大外野手(19)も、佐藤輝に負けじと宜野座に快音を響かせた。屋外フリー打撃で 4本の柵越えを放った「ゴールデンルーキー」の次に打撃ゲージへ。36スイングでバックスクリーン弾を含む「2本の柵越え」を放った。目の前に発奮材料があった。佐藤輝の打撃を後ろで見守り、目を丸くした。だが、同じ外野のポジションを争う立場だけに、感心してばかりではいられない。この日は若き大砲候補同士のアピール合戦となった。同い年の西純と並び、チーム最年少として 1軍キャンプを迎える。先輩たちの言動すべてがお手本になる。勉強熱心な19歳。プロ 2年目の意地もある。佐藤輝と切磋琢磨(せっさたくま)の春になりそうだ。年上の「スーパールーキー」とは、右翼の定位置を争う仲。ただでさえ糸井嘉男外野手(39)や中谷将大外野手(27)、陽川尚将内野手(29)、高山ら実績のある先輩たちが占めている定位置だ。さらなるアピールへ、井上は表情を引き締めた。誰にも負けない。野手最年少19歳は、パワーだけでなくテクニックでも魅せる。
●阪神「ドラフト3位」の佐藤蓮投手(22=上武大學)が、宜野座初日から独自のロングメニューをこなした。全体で練習を終えた後、 1人でブルペンに入り、バドミントンのラケットを使ってシャドーピッチング。「先乗り合同自主トレ」初日を終え充実の表情だった。
●阪神の「ドラフト7位・高寺望夢内野手」(18=上田西高)が29日、鳴尾浜で行われた「新人合同自主トレ」に参加。「第93回選抜高校野球大会」( 3月19日開幕、甲子園)の出場32校に北信越から母校が選出され、大きな刺激をもらった。昨年は自身も高校球児の一人として「コロナ禍」に翻弄された。それだけに後輩たちには何としても聖地に立ってほしかった。競争を勝ち抜き、甲子園で躍動する姿を後輩へ届ける。
●阪神キャプテン大山悠輔内野手(26)は宜野座でのフリー打撃で33スイング中「5本柵越え」を放った。キャンプイン前から好調をうかがわせた。
●中谷将大外野手(28)がチームの“宜野座1号”を放った。屋外フリー打撃に陽川と並んでトップバッターで参加し、12スイング目に左翼へ 1発。陽川は37スイングでこの日チーム最多の「8本の柵越え」。右の大砲候補 2人も存在感を出した。
●沖縄・宜野座で「先乗り合同自主トレ」に参加中の藤浪晋太郎投手(26)が29日、東北楽天復帰が決まった田中将大投手(32)と投げ合う日を楽しみにした。リーグが異なり対戦機会は限られるが、今年は交流戦で 6月11~13日に敵地で楽天 3連戦が組まれている。先発対決が実現すれば、これ以上ない学びと考えている。藤浪は 1年目の13年 6月16日の楽天戦(Kスタ宮城)で、 1度だけ田中と投げ合った。藤浪が 5回途中 3失点で降板した一方、田中は 2度の満塁機を抑え、完封で無傷の「9連勝」を飾った。16年オフにはダルビッシュとの「合同自主トレ」に参加した先で、田中と話をする時間もあった。日本球界復帰で、目にする機会は増える。さまざまな角度から貪欲に吸収するつもりだ。この日は谷川昌希投手(28)、加治屋蓮投手(29=福岡ソフトバンク)、鈴木翔太投手(25=中日)とともに21年の宜野座ブルペンに一番乗り。ダイナミックなワインドアップを軸に43球を投げ込んだ。近年はセットポジションが基本となっていたが、再び挑戦できるのも昨季のいい感覚がある。まだ「21年型」に決めたわけではないが、キャンプでより良い形を模索する。進化への挑戦を続け、田中との再戦に備える。背番号「19」が長い冬を越え、原点回帰で復活の春にする。
●阪神は29日、今季の「ファンともっと!プロジェクト!」第 1弾企画を発表した。同企画はプレー以外でもファンに“もっと”楽しんでもらうために立ち上げられ、「コロナ禍」の昨季からスタート。今季の第 1弾は「1軍春季キャンプ地」である沖縄・宜野座にいる選手たちへ届ける応援メッセージや似顔絵を募集する。昨年のシーズンではベンチ内に似顔絵などが飾られたが今回はキャンプ地のベンチ内だけでなく、選手が使用する食堂や通路にも飾られる予定。昨季は「ファンクラブ会員限定」での募集だったが、誰でも応募が可能となる。応募者の中から抽選で選ばれた応援メッセージや似顔絵には、選手がサインを書いてプレゼントとして返却される。
記事をまとめてみました。
阪神「ドラフト1位」の佐藤輝明内野手(近大)が29日、プロ入り初の屋外フリー打撃で規格外のパワーを披露した。キャンプ地の沖縄・宜野座で「前乗り合同自主トレ」に参加。バックスクリーン上部に当てる特大の 140メートル弾を放つなど、41振で「直撃3発」を含む「4本の柵越え」を放ち、外野を争う高山らを「エグい!」と驚かせた。前日宣言した「長打力を見てもらいたい」を早速有言実行。 4球団が競合した「アマNO.1スラッガー」に本物の予感だ。
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これがルーキーの弾道なのか。宜野座に衝撃が走った。「ドラフト1位」、佐藤輝プロ入り後初の屋外フリー打撃。非凡なパワーを見せたのは28スイング目だった。完璧にとらえた打球はセンター後方へ一直線。ドカンと衝撃音を響かせてぶち当てたのは、バックスクリーン上部だった。「エグい!」。衝撃の 140メートル弾。外野で見届けた高山や用具スタッフは思わず、感嘆の声を漏らした。
佐藤輝も充実の表情だ。「しっかり芯で捉えることができているので、良いかなと思います」。先輩たちと初めて一緒に行った打撃練習で、名刺代わりの怪力を見せつけた。まずは16スイング目に“プロ1号“”を中越えに放つと、18スイング目は左中間へ 1発。そして 3発目がバックスクリーン上部で、33スイング目もぶち当てた。 4発どれもが鋭いライナー性だった。
阪神の新人で、しかも初打ちでここまで飛ばした選手がいただろうか。さらに佐藤輝は驚きの言葉も付け加えた。「(屋外打撃は)結構久々です。 1カ月以上は打ってなかった。(年越し後は) 1回も打ってないです」。ブランクも関係なし。慣れてくれば、どれだけ、どこまで飛ばすというのか。「もっと確率良く打てるようにが課題で、そこは頭に入れてやっていきたいです」。向上心の塊だ。
初の屋外フリー打撃練習を行った佐藤輝明内野手=沖縄県宜野座・かりゆしホテルズボールパーク宜野座(宜野座村野球場)
合計41スイングで「4本の柵越え」。すべて中堅から左翼への逆方向の打球だった。この日の宜野座は甲子園の浜風と同じ右翼から左翼への風が吹いており、左打者泣かせの本拠地でも対応できる力も見せつけた。「本当はもっと引っ張って打ちたいんですけど、それはこれからですね」。安打性も23本の“打率5割超え”で、確実性も披露した。
度胸も座っている。沖縄も肌寒い 1日だったが、一人だけハーフパンツで練習。フリー打撃もレガースを地肌の上から装着した。「特に何も考えてなかっただけです」と苦笑いだったが、これも気合の表れか。周囲の目を気にすれば並の新人ができることではない。
前日沖縄入りし「長打力を見てもらいたい」と宣言したが、いきなりの有言実行だ。「悪くないので上げていきたい」。近年の阪神にいなかった規格外新人の登場。ワクワク感満載のキャンプインだ。
○…「新型コロナ感染」の拡大防止策として、今春のキャンプは「12球団無観客」で行われる。阪神「1軍キャンプ地」の宜野座では、この日の「先乗り合同自主トレ」も無観客。例年ならファンのにぎやかな声が響くが、佐藤輝の特大弾を目撃するファンもおらず、静かな球春の始まりとなった。道路に面したブルペンは片側が白いシートで覆われ、道路側からファンが見えないようになっている。敷地内にある名物店で、毎年選手にちなんだ新メニューを出している「パーラーぎのざ」はこの日は営業。だが 2月 1日からのキャンプ期間は休業する。
ティー打撃を行う佐藤輝明内野手=かりゆしホテルズボールパーク宜野座
阪神「ドラフト1位」の佐藤輝明内野手が29日、プロ入り初の屋外フリー打撃で規格外のパワーを披露した。
キャンプ地の沖縄・宜野座で「前乗り合同自主トレ」に参加。バックスクリーン上部に当てる特大の 140メートル弾を放つなど、41振で直撃 3発を含む「4本の柵越え」を放ち、外野を争う高山らを「エグい!」と驚かせた。前日宣言した「長打力を見てもらいたい」を早速有言実行。 4球団が競合した「アマNO.1スラッガー」に本物の予感だ。
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<近年の主な新人野手初の屋外フリー打撃>
◆伊藤隼太(慶應大學)12年 1月27日=「宜野座合同自主トレ」 柵越えはゼロながら、34スイングで安打性17本。その内訳は左前 3本、中前13本、右前 1本。無理に引っ張らず、逆方向打ちを徹底した。
サブグラウンドでの練習を終え移動する左から、佐藤輝明内野手、井上広大外野手、中野拓夢内野手、榮枝裕貴捕手=かりゆしホテルズボールパーク宜野座
◆高山 俊(明治大學)16年 2月 3日=「安芸キャンプ」 右手首骨折の影響で 2軍スタート。59スイングで柵越え20本。推定飛距離 130メートルのバックスクリーン越え 2発を含む「場外弾5発」も放ち、掛布 2軍監督も目を細めた。
◆大山悠輔(白鴎大學)17年 1月29日=宜野座合同自主トレ 初日に33スイング中左越えに 1本の柵越え。滞空時間の長い弧を描き、左翼スタンド最前列へ着弾させた。安打性の打球も12本と、いきなり能力の高さを披露した。
◆近本光司(大阪ガス)19年 1月29日=宜野座合同自主トレ 59スイングで鋭い打球を連発。14スイング目に右中間フェンスを越え、芝生席に着弾する一撃を放った。俊足に加え、長打力も見せつけた。
宜野座での合同自主トレを前にグラウンドで集合する阪神ナイン=かりゆしホテルズボールパーク宜野座
阪神「ドラフト1位」の佐藤輝明内野手が29日、プロ入り初の屋外フリー打撃で規格外のパワーを披露した。
キャンプ地の沖縄・宜野座で「前乗り合同自主トレ」に参加。バックスクリーン上部に当てる特大の 140メートル弾を放つなど、41振で直撃 3発を含む「4本の柵越え」を放ち、外野を争う高山らを「エグい!」と驚かせた。前日宣言した「長打力を見てもらいたい」を早速有言実行。 4球団が競合した「アマNO.1スラッガー」に本物の予感だ。
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<宜野座キャンプの飛ばし屋>
◆金本知憲:03年 2月 7日の特打で、右中間の林の中に打ち込む推定 142メートル弾をかっ飛ばした。低いライナー性の打球が失速せず。そのまま右翼フェンスを何発も越えていった。
フリー打撃で防球ネット越えの特大弾を 2発放ったジョージ・アリアス内野手=かりゆしホテルズボールパーク宜野座 (2003年 2月11日撮影)
◆アリアス:03年 2月11日のフリー打撃で、 160メートル級の特大アーチを連発。フリー打撃で左翼後方の距離 140メートル、高さ 5メートルの防球ネットを越える本塁打を 2本放った。阪神「宜野座キャンプ場外弾1号と2号」。
◆キンケード:04年2月2日、 150メートル級の超特大弾。前年03年から10メートル後方に、 2メートル高くなったネットを越え、球場外の丘の斜面にバウンドさせる一撃だった。
◆ロサリオ:18年 2月 8日のフリー打撃で、左翼場外に、推定飛距離 170メートル。左翼後方の道路を走行していた車をかすめる弾道で、球団と宜野座村は急きょ現場検証を行い、防球ネット増設の検討に入った。
◆糸井嘉男:18年 2月10日のランチタイム特打で 140メートル級の大飛球。右翼席の横断幕に書かれた「タイガース」の「ス」にぶち当て、怪力ぶり健在を見せつけた。
佐藤輝明内野手に負けちゃいられない。井上広大外野手は感心しつつもバットを振った=かりゆしホテルズボールパーク宜野座
高卒 2年目の井上広大外野手も、佐藤輝に負けじと宜野座に快音を響かせた。屋外フリー打撃で 4本の柵越えを放った「ゴールデンルーキー」の次に打撃ゲージへ。「ずっと室内でバッティングしかできなかったので、やっぱり球場で打てることでリフレッシュというか、自分の気持ちも楽になる」。36スイングでバックスクリーン弾を含む「2本の柵越え」を放った。
目の前に発奮材料があった。佐藤輝の打撃を後ろで見守り、「(スイングスピードも)速い」と目を丸くした。だが、同じ外野のポジションを争う立場だけに、「すごい」と感心してばかりではいられない。「広い球場でやっと練習できるということだったので、しっかりと身の入った練習ができた」。この日は若き大砲候補同士のアピール合戦となった。
同い年の西純と並び、チーム最年少として 1軍キャンプを迎える。先輩たちの言動すべてがお手本になる。「これから 1カ月あるので、見ていきたい」。勉強熱心な19歳。プロ 2年目の意地もある。佐藤輝と切磋琢磨(せっさたくま)の春になりそうだ。
フリー打撃練習を行う井上広大外野手=かりゆしホテルズボールパーク宜野座
阪神・藤浪晋太郎投手が29日、沖縄・宜野座で始まった「先乗り合同自主トレ」で、ブルペンに一番乗り。今季、復活させるワインドアップで投げ「感触はよかった」と手応えを語った。高卒 2年目の井上広大外野手は、フリー打撃で「柵越え2本」。「ドラフト1位・佐藤輝明内野手」の打撃練習を見て、闘志を燃やした。
見るな-といわれても無理だった。打撃ケージに入る前、ティー打撃をしていた井上の視線は、自然と宜野座のグラウンドに快音を響かせる佐藤輝の方に向いていた。
「すごいなと思いました。遠くへ飛ばす能力がやっぱり一番すごいな、と。(スイングスピードも)速いと思いました」
佐藤輝が41スイングで「4発」に対して、井上は36スイングで「2発」。沖縄での「先乗り自主トレ」初日。“本塁打競争”では、佐藤輝に軍配が上がった。
「(自主トレ中は)室内でしか打撃練習はやっていなかった。久しぶりの屋外で力みもあったが、途中からセンター方向にいい打球もあった。しっかりとした練習ができたと思います」
グラウンドで言葉を交わす、左から榮枝裕貴捕手、佐藤輝明内野手、井上広大外野手、小幡竜平内野手=かりゆしホテルズボールパーク宜野座
9スイング目にバックスクリーン手前へ、32スイング目は左中間席へ。バットを振る度に、将来の虎を背負っていく打者の弾道を取り戻した。
井上は佐藤輝より学年は 3つ下だが、プロでは 1年先輩。昨季は高卒 1年目ながらウエスタンで出場した69試合すべてで「4番」に座り、「リーグ2位」の「9本塁打」をマーク。 1軍でも 6試合に出場し、10月16日のヤクルト戦(甲子園)では「プロ初安打初打点」も記録した。「 1年間やってきた部分というのは自分でもあるので、そこは負けたくないという気持ちもあります」と鳴尾浜での「自主トレ」中に語っていた。
年上の「スーパールーキー」とは、右翼の定位置を争う仲。ただでさえ糸井や中谷、陽川、高山ら実績のある先輩たちが占めている定位置だ。さらなるアピールへ、井上は表情を引き締めた。
「もっと右中間方向への打球を増やしていきたい」
誰にも負けない。野手最年少19歳は、パワーだけでなくテクニックでも魅せる。
ブルペンでラケットを投げて1人フォームを確認する佐藤蓮投手=かりゆしホテルズボールパーク宜野座
阪神「ドラフト3位」の佐藤蓮投手(上武大)が、宜野座初日から独自のロングメニューをこなした。
全体で練習を終えた後、 1人でブルペンに入り、バドミントンのラケットを使ってシャドーピッチング。「自分の足りないところをやって、結局そういう感じでやってたら、これぐらいの時間にはなっています」。「先乗り合同自主トレ」初日を終え「たくさんの先輩としっかり話せたので良かったです。いい初日を迎えられたかなと思います」と充実の表情だった。
阪神の「ドラフト7位・高寺望夢内野手」(上田西高)が29日、鳴尾浜で行われた「新人合同自主トレ」に参加。「第93回選抜高校野球大会」( 3月19日開幕、甲子園)の出場32校に北信越から母校が選出され、大きな刺激をもらった。
午前中に雪が舞うほど冷え込んだ鳴尾浜で、高寺はノックなどのメニューを消化。母校・上田西高の選抜出場が決まり、声を弾ませた。
「甲子園は高校野球では憧れの場所。自分も行けなかったので、素直にすごいと思います」
昨年は自身も高校球児の一人として「コロナ禍」に翻弄された。最後の夏は大会が中止になり「甲子園を目指して高校野球をやっていたので、それがなくなるというのは悔しかった」。それだけに後輩たちには何としても聖地に立ってほしかった。
昨年10月の「秋季北信越大会」はスマホで全試合をチェック。「『優勝』目指して頑張ってもらいたい」とエールを送り、自身も安芸 2軍キャンプから 1軍を目指す思いをさらに高めた。「甲子園で、 1軍でプレーできるような選手に早くなりたいです」。競争を勝ち抜き、甲子園で躍動する姿を後輩へ届ける。
フリー打撃練習を行う大山悠輔内野手=かりゆしホテルズボールパーク宜野座
阪神キャプテン大山悠輔内野手は宜野座でのフリー打撃で33スイング中「5本柵越え」を放った。
1発目は左翼へ引っ張り、一瞬で柵越えと分かる弾道。昨季キャリアハイの「28本塁打、85打点」でリーグの「打撃2冠」を争った「4番」が、キャンプイン前から好調をうかがわせた。
ノックを捕球する大山悠輔内野手=かりゆしホテルズボールパーク宜野座
中谷将大外野手がチームの“宜野座1号”を放った。
屋外フリー打撃に陽川と並んでトップバッターで参加し、12スイング目に左翼へ 1発。「順番ですから」と照れ笑いだったが「調子を上げられるようにやっていきます」と力を込めた。陽川は37スイングでこの日チーム最多の「8本の柵越え」。右の大砲候補 2人も存在感を出した。
中谷将大外野手は打撃練習で「宜野座1号」となる柵越え弾を放った=かりゆしホテルズボールパーク宜野座
沖縄・宜野座で「先乗り合同自主トレ」に参加中の藤浪晋太郎投手が29日、楽天復帰が決まった田中将大投手と投げ合う日を楽しみにした。
「「対戦する機会があれば、そういう投手と投げ合えるのはすごい勉強になると思います。日本でプレーしてたら、プレーの映像を見る機会も多いと思うので、勉強させてもらいたいなと思ってます」
リーグが異なり対戦機会は限られるが、今年は交流戦で 6月11~13日に敵地で楽天 3連戦が組まれている。先発対決が実現すれば、これ以上ない学びと考えている。
ブルペンに入り、投球の合間に笑顔を見せる藤浪晋太郎投手=かりゆしホテルズボールパーク宜野座
藤浪は 1年目の13年 6月16日の楽天戦(Kスタ宮城)で、 1度だけ田中と投げ合った。藤浪が 5回途中 3失点で降板した一方、田中は 2度の満塁機を抑え、完封で無傷の「9連勝」を飾った。16年オフにはダルビッシュとの「合同自主トレ」に参加した先で、田中と話をする時間もあった。「メジャーなどすごい経験をされている方。映像だったりインタビューとか見る機会は多いと思うので、勉強させてもらいたい」。日本球界復帰で、目にする機会は増える。さまざまな角度から貪欲に吸収するつもりだ。
藤浪晋太郎投手は復活させるワインドアップで投げる。受けた坂本と丁寧に確認作業を行った=かりゆしホテルズボールパーク宜野座
この日は谷川、加治屋、鈴木とともに21年の宜野座ブルペンに一番乗り。ダイナミックなワインドアップを軸に43球を投げ込んだ。近年はセットポジションが基本となっていたが、再び挑戦できるのも昨季のいい感覚があるから。「セットとかに比べて 1つ 2つ動作が多くなるわけなので、それだけブレだったり、タイミングの違いが出やすい。そういうところの基本が出来てきてるからこそ、チャレンジできるフォームだと思う」。
まだ「21年型」に決めたわけではないが、キャンプでより良い形を模索する。「ワインドアップはワインドアップの利点があると思いますし、セットの時に比べて再現性を崩さないようにできれば、継続してやっていけるかなとは思っています」。進化への挑戦を続け、田中との再戦に備える。
宜野座での合同自主トレで、ブルペン投球する藤浪晋太郎投手=かりゆしホテルズボールパーク宜野座
阪神・藤浪晋太郎投手が29日、沖縄・宜野座で始まった「先乗り合同自主トレ」で、ブルペンに一番乗り。今季、復活させるワインドアップで投げ「感触はよかった」と手応えを語った。高卒 2年目の井上広大外野手は、フリー打撃で「柵越え2本」。「ドラフト1位・佐藤輝明内野手」の打撃練習を見て、闘志を燃やした。
両腕を高く上げ、ゆっくりと振りかぶって、右腕を振り下ろす。バシン! 少し肌寒い宜野座のブルペンで、乾いたミットの音を響かせた。2021年、沖縄のブルペンに一番乗りした藤浪が、充実の表情で投球練習を振り返った。
「変化球は少なかったけど、感触はよかった。それよりも真っすぐというか、フォーム全体のバランスに重きを置いてやりました」
藤浪晋太郎投手はブルペンで気合十分の表情。乾いたミット音を響かせた=かりゆしホテルズボールパーク宜野座
キャッチボールを終え、午前11時過ぎごろにブルペンへ。肩を温め、捕手を座らせると、力強い直球をストライクゾーンのど真ん中にぶち込み、藤浪の“球春”がスタートした。そこからカットボール、カーブ、フォーク、チェンジアップと変化球も交えて43球。最後にクイックも試して感触を確かめた。
このオフから取り組んできた“諸刃の剣”ワインドアップでは36球を投げ、捕手の坂本と話し合いながら 1球ずつ丁寧にフォームをチェック。
「ワインドアップの利点があると思うし、セット(ポジション)の時と比べて(フォームの)再現性を崩さないように、できれば継続してやっていきたい」
セットポジションで投げていた昨季は中継ぎで結果を残したが、先発では11試合で「1勝(5敗)」。今季再び先発ローテで活躍するため、大阪桐蔭高時代やプロ 1年目に使っていたワインドアップに再挑戦。投球動作が多く、クセを見破られる可能性があるなど短所もあるが、リズムよく、勢いよく投げられる長所もある。その挑戦こそ、決意の表れでもある。
2013年 6月16日、阪神藤浪晋太郎投手を見つめる東北楽天田中将大投手=Kスタ宮城
発奮材料もあった。前日28日に米大リーグ・ヤンキースを「FA」となった田中将の楽天復帰が決定。高卒 1年目の2013年の交流戦で投げ合い、2016年にはダルビッシュ(現パドレス)と 3人で「合同自主トレ」を行ったこともある。「対戦する機会があれば勉強になると思う。これからプレーの映像を見る機会も多いと思うので、勉強させてもらえたら」とメジャーの第一線で活躍してきた投手のすべてを見て吸収していくつもりだ。
「(ワインドアップは)今のところ感触は悪くはない。違うなと思うまでは継続したい」
背番号「19」が長い冬を越え、原点回帰で復活の春にする。
阪神は29日、今季の「ファンともっと!プロジェクト!」第 1弾企画を発表した。同企画はプレー以外でもファンに“もっと”楽しんでもらうために立ち上げられ、「コロナ禍」の昨季からスタート。今季の第 1弾は「1軍春季キャンプ地」である沖縄・宜野座にいる選手たちへ届ける応援メッセージや似顔絵を募集する。
昨年のシーズンではベンチ内に似顔絵などが飾られたが今回はキャンプ地のベンチ内だけでなく、選手が使用する食堂や通路にも飾られる予定。昨季は「ファンクラブ会員限定」での募集だったが、「キャンプ地限定」で誰でも応募が可能となる。応募者の中から抽選で選ばれた応援メッセージや似顔絵には、選手がサインを書いてプレゼントとして返却される。
応募期間は29日から 2月25日まで。詳しくは球団ホームページを参照。
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阪神は29日、昨年に続き「ファンともっと!プロジェクト!」を実施すると発表した。第 1弾として、「春季1軍キャンプ地」の沖縄・宜野座の選手に届ける応援メッセージや似顔絵を募集。その作品を球場のベンチ内や選手が使用する食堂や通路に飾るという。応募者の中から抽選で30人に、応援メッセージや似顔絵に選手がサインして返送する。
募集期間は 2月25日まで。A4サイズの用紙のみで、横書きで作成。キャンパスや規定サイズ外の作品は掲出エントリーできない。送り先は〒904-1302 沖縄県国頭郡宜野座村字宜野座188 沖縄・かりゆしホテルズ ボールパーク宜野座 管理棟応援メッセージ係。
昨シーズン、プレー以外でもファンの皆さまに“もっと”楽しんでもらうために立ち上げた「ファンともっと!プロジェクト!」を今シーズンも実施いたします。 メッセージや似顔絵で選手を応援しよう! 2021年シーズンの第一弾では、春季一軍キャンプ地の選手に届ける応援メッセージや似顔絵を募集いたします。お送りいただきましたメッセージや似顔絵は、キャンプ地ではベンチ内だけでなく、選手が使用する食堂や通路にも飾る予定です。昨シーズンはファンクラブ会員様限定での募集でしたが“春季キャンプ期間限定”でどなたでもご応募いただけます。
さらに、応募いただいた方の中から抽選で、応援メッセージや似顔絵に選手がサインを書いてお返しいたします。
新型コロナウイルスの影響で無観客開催でのスタートとなるキャンプですが、2021年シーズンの優勝を目指す選手たちを応援メッセージや似顔絵で後押ししてください。
※写真はイメージです。
ガンバレ!阪神!我らのタイガース!今季こそ勝利を掴め!
今の僕たちに一番必要なことは「挑戦すること」だと考えています。
試合結果により評価されがちですが、「エラーをしても前に出る」「打たれても バッターに向かっていく」
そのような姿勢が僕たちのチームの成長には一番必要なことだと考えているので、まずは挑戦する事「挑む」を最初に掲げました。 次に、「超える」ですがこれは「超越する」ことです。
「自分の壁を超える」「ライバルに勝つ」いろいろなことがありますが、普段から選手には「比べるのは昨日の自分」という話をしています。
ライバルが活躍すればモチベーションが下がったり、落ち込んだりすることもあ ると思いますが、自分自身を常に超えることを意識し、そういう自分であり続け たいと思い続けていきたいので「超える」を2つ目に掲げています。
最後に「頂へ」。
これは僕自身が監督に就任してからセ・リーグの順位が3位、2位ととなり、来季 はもちろん「頂」しかありません。
チーム全体として頂点に立つことを意識し、選手・スタッフ含めチーム全体で、 頂点に行ったときにどういう景色があるのか、どういう気持ちになれるのかを考える1年とし、「常にトップに立つ」とういう意識にしていきます。
来季はこのスローガンで戦っていきます。
またやはりタイガースファンの大きな後押しも必要です。
このスローガンをもとに共に戦い、頂点に行った景色を一緒に見ましょう。
2020年 オープン戦 最終順位表
2020年 公式戦 順位表
2021年 公式戦日程と結果 (02月)
2021年 公式戦日程表と結果(03月)
◇公式戦全試合実況速報 公式戦全試合をテキスト速報!タイガース迂遠実 況で 応援気分を盛り上げます。ほかにも対戦中の選手の成績が」一目で分かる「観戦モード」も必見!
◇現場からお届け!トラ番LIVEニュース 主催試合時は、現場から直接ニュ ース を配信! タイガース情報をどこよりもはやく、そうして細やかに。「生」の情報もお届けします!!
※阪神戦を見るなら 「虎テレ TORATELE」だ!交流戦全24試合放 送します!
阪神タイガース主 催試合をスマートフォンでご覧いただける公式動画配信サービス です。 プレイボール(※)からヒーローイ ンタビューまで見ることができる「ライブ中継」や、見たいシ ーンを検索することができる「シーン検索」、フ ァンのみなさんの感情が反映される「熱狂メーター!!」な ど、様々なコンテンツを搭載した新感覚の動画配信 サービスです。
※実際の試合から5 分程度遅れての放送となります。
決済方法は、クレ ジットカードのほか、各キャリア決済にも対応。テレビ中継をな かなか見ることができない方、中継を何度 も見直して勝利試合の余韻に浸りたい方、野球技術の勉強を したい方、ヒイキの選手の笑顔をたくさん見た い方、タイガースファン必見です!!
球団公式動画配信 サービス「虎テレ」に会員登録してください。
視聴価格:月額会 員 630円、 1試合視聴 210円
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