● 2日間の「先乗り合同自主トレ」を終えた近本光司外野手(26)は、 3年目キャンプでの向上を貪欲に誓った。このオフは鹿児島・沖永良部島で「自主トレ」を実施。
●阪神「ドラフト1位」の佐藤輝明内野手(21=近畿大學)が30日、シートノックに参加し、プロで初めて本職の 3塁を守った。沖縄・宜野座での「前乗り合同自主トレ」最終日は、まずは外野で打球捕。その後は、大学時代から使用していた楽天藤田モデルの 3塁グラブに持ち替えた。向かった先のサードには「4番」大山悠輔内野手(26)。「ドラフト1位」で入団した大砲コンビが、グラウンドで初めて接近し、談笑する場面もあった。初めて大山と同ポジションでノックを受け、ほおを緩めた。昨季、「本塁打」と「打点」で「リーグ2冠」を争った先輩は、これ以上にないお手本。ただ、プロである以上、ポジションを争うライバルにもなってくる。矢野燿大監督(52)「外野起用が基本線」と明言しているが、佐藤輝は沖縄に 1塁用、 3塁用、外野用の 3種のグラブを持参。大山のほかに 3塁を守るジェフリー・マルテ内野手(29)の来日が遅れたことや、他の内野手から故障者が出たときなど、チームの有事に対応できる姿勢を見せている。フリー打撃では連日の怪力自慢を発揮した。38スイングし、 2度の「2連発」を含む「7本の柵越え」を披露。参加野手18人の中での「7発」は大山の「3発」を差し置き、チーム最多だった。前日はバックスクリーン直撃の特大 140メートル弾を含む「4発」を放ち、高山俊外野手(27)に「エグい」と言わしめた。そしてこの日は、小嶋達也打撃投手(35)を真っ青にさせた。投手返しが直撃でもしたら一大事。その道の専門家をビビらせたのだから、やはり「規格外の新人」だ。だが、佐藤輝本人は満足していなかった。明日 2月 1日、いよいよキャンプイン。そして 4日には「紅白戦デビュー」が待っている。
●西純矢投手(19)が沖縄で初のブルペンに入った。坂本誠志郎捕手(27)を相手にカーブ、スライダー、ツーシームを交えて51球。フォーム固めのため投げていなかったツーシームも、再び解禁したところ。一定の手応えを得た。昨年はウエスタン・リーグで主に先発で11試合に投げ、デビューへ足場を築いた。この日はブルペンで約50球を投げ自覚した一方、最近投げていなかったというツーシームを交え手応えも口にした。勝ち気な高卒 2年目右腕が、し烈なローテ争いの台風の目になる。
●阪神の「ドラフト2位・伊藤将司投手」(24=JR東日本)、「同3位・佐藤蓮投手」(22=上武大學)、「同8位・石井大智投手」(23=四国IL高知)が沖縄・宜野座で行われている「先乗り合同自主トレ」に参加し、 3選手そろって初めて沖縄でブルペンでの投球練習を行った。午前11時半ごろに 3選手がほぼ同時にブルペンに入り、一斉に投球練習をスタート。伊藤将は、ツーシーム、カーブ、カットボールなど多彩な変化球を交えて38球。持ち味の制球力を発揮し、球を受けた梅野隆太郎捕手(29)をうならせた。佐藤蓮は高山、近本を打席に立たせて54球、石井大は53球を投げて感触を確かめた。
●阪神の「ドラフト4位・榮枝裕貴捕手」(22=立命舘大學)が30日、「先乗り合同自主トレ」で先輩捕手とともに送球練習に参加。ライバル梅野の前で初めて強肩を披露した。シートノックではわずか 1球だけだったが、 2塁へ矢のような送球。“枝キャノン”に梅野から声をかけられ感謝した。フリー打撃では「柵越え4本」も披露。攻守で確かな実力を見せ始めている。課題だった打撃の感触を問われると笑顔で謙そん。闘志をのぞかせた。
●昨年12月に巨人から移籍した阪神山本泰寛内野手(27)が、ナインのサポートに感謝した。たくさんの選手がコミュニケーションを取ってくれたという。いよいよ初の「1軍キャンプ」に臨む。
●阪神に新加入したチェン・ウェイン投手(35=千葉ロッテ)が30日、甲子園の球団施設内で入団会見を行い、「打倒巨人」を誓った。チェンの新入団会見は、母国台湾でも報道されるなど注目は高まるばかりだ。25日には台湾のケーブルテレビ局「MOMO TV」が、今年の阪神主催試合の放送権を取得したことを発表した。対象試合は阪神主催のオープン戦、公式戦、クライマックスシリーズ。台湾でも「猛虎ブーム」が起きそうだ。チェンはスーツ姿で阪神入団会見に臨み、さわやかな笑顔をふりまいた。チェン 巨人はみなさんが思っている最大の敵。巨人を倒すのが「一番の目標」。倒さないと「優勝」は見えてこない。できるだけ倒して、自分の力を出せるように。阪神が昨年「8勝16敗」と負け越したライバルを倒さずして「V」はない。それを十分理解し、自ら打倒の先導役を買って出る意気込みを明かした。対強力助っ人にも自信を見せた。巨人は今オフ、メジャー通算「196発」の両打ちジャスティン・スモーク内野手(34=ジャイアンツFA)と、同通算「96発」の左の大砲エリック・テームズ内野手(34=ナショナルズFA)を補強した。だが、自軍投手陣に弱点や不得意コースを伝えることができる利点を強調した。能見イズムも受け継ぐ。背番号「14」の前任者でオリックスに移籍した能見篤史投手(41)は阪神時代の16年間、巨人戦で「22勝20敗4ホールド、防御率3.30」と奮闘。「G倒魂継承」を誓った。来日は14日。政府の方針に従い、 2週間の「自宅待機」中は自室でトレーニングを続けてきた。この日は甲子園室内でキャッチボールを行うなど、調整は順調なようす。「G倒」の使者は今日31日にキャンプ地沖縄入りし、 1日の初日に備える。
記事をまとめてみました。
打撃練習を行う近本光司外野手=沖縄県宜野座・かりゆしホテルズボールパーク宜野座(宜野座村野球場)
2日間の「先乗り合同自主トレ」を終えた近本光司外野手は、 3年目キャンプでの向上を貪欲に誓った。
「あまりグラウンドで打つことがなかったのでいつも以上に力んでたり、無駄なところに力が入ったので、疲れたなと感じた部分はあります」。このオフは鹿児島・沖永良部島で「自主トレ」を実施。打撃について「まだつかみ切れてないというか、全然ダメなのでそういうところを修正というか、つかむようになりたい」と話した。
ベースランニングする近本光司外野手=沖縄県宜野座・かりゆしホテルズボールパーク宜野座
大山さんに挑戦状!? 阪神「ドラフト1位」の佐藤輝明内野手(近大)が30日、シートノックに参加し、プロで初めて本職の 3塁を守った。沖縄・宜野座での「前乗り合同自主トレ」最終日は、まずは外野で打球捕。その後は、大学時代から使用していた楽天藤田モデルの 3塁グラブに持ち替えた。向かった先のサードには「4番」大山。「ドラフト1位」で入団した大砲コンビが、グラウンドで初めて接近し、談笑する場面もあった。
佐藤輝 優しくてしゃべりやすいです。このキャンプでいろいろな先輩とコミュニケーションを取って、吸収していきたいです。
初めて大山と同ポジションでノックを受け、ほおを緩めた。昨季、「本塁打」と「打点」で「リーグ2冠」を争った先輩は、これ以上にないお手本。ただ、プロである以上、ポジションを争うライバルにもなってくる。
打撃練習を行う佐藤輝明内野手=沖縄県宜野座・かりゆしホテルズボールパーク宜野座
矢野監督は「外野起用が基本線」と明言しているが、佐藤輝は沖縄に 1塁用、 3塁用、外野用の 3種のグラブを持参。大山のほかに 3塁を守るマルテの来日が遅れたことや、他の内野手から故障者が出たときなど、チームの有事に対応できる姿勢を見せている。「まだ準備段階なので、ここからしっかりやっていけばいいかなと思います」。大山という不動の「4番」がいながらこの日、自らの意思で本職の 3塁を守ったのも、どん欲な意気込みの表れだろう。
フリー打撃では連日の怪力自慢を発揮した。38スイングし、 2度の「2連発」を含む「7本の柵越え」を披露。参加野手18人の中での「7発」は大山の「3発」を差し置き、チーム最多だった。前日はバックスクリーン直撃の特大 140メートル弾を含む「4発」を放ち、高山に「エグい」と言わしめた。そしてこの日は、小嶋打撃投手を真っ青にさせた。「打球めっちゃ速いし、投げてて怖いっす。遠くに飛ばすし、打球も速いし、スイングも速い」。投手返しが直撃でもしたら一大事。その道の専門家をビビらせたのだから、やはり「規格外の新人」だ。
だが、佐藤輝本人は満足していなかった。「まだまだなので、しっかり確率よく打てれるようにやっていきたい」。明日 2月 1日、いよいよキャンプイン。そして 4日には「紅白戦デビュー」が待っている。
シートノックで 3塁を守った佐藤輝明内野手は大山悠輔内野手(左)からアドバイスを受ける=かりゆしホテルズボールパーク宜野座
阪神の「ドラフト1位・佐藤輝明内野手」が30日、「先乗り自主トレ」のフリー打撃でチーム最多となる「7本の柵越え」を放った。フルスイングに小嶋達也打撃投手は「投げていて、怖い」とブルブルッ。プロ入り後、初めてのシートノックでは右翼と 3塁で華麗なフィールディングを披露。規格外の「ドラ1」が、キャンプインの準備を整えた。
▼フリー打撃でチーム最多「7発」
エンジンが温まり、アクセルをふかす。「先乗り自主トレ」打ち上げ日、チーム最多の「7発」をほうり込んだのは佐藤輝だった。南国らしい気候が戻った宜野座で、誰よりも快音を響かせた。
「まだまだなので、しっかり確率よく打てるようにやっていきたいと思います」
プロ入り後、初めての屋外フリー打撃となった前日29日は、41スイングで「柵越え4本」。「本当はもっと引っ張って打ちたいですけど、それはこれからですね」。この日のハイライトは22スイング目。宣言通り、思い切り引っ張って、右翼席へズドン! 2度の「2連発」を含む、38スイングで「7本のアーチ」を描き、昨日の自分を悠々と超えた。
2日間でまざまざと見せつけた超ド級のフルスイング。真正面で、その威力を体感したのが、小嶋達也打撃投手だった。
「投げていて怖いです。遠くに飛ばすし、打球も、スイングも速い」
ノックを終えグラウンドを整備する大山悠輔内野手(左)と佐藤輝明内野手=かりゆしホテルズボールパーク宜野座
2007年に希望枠で大阪ガスから入団し、虎新人初の開幕カード初先発初勝利を挙げた左腕が震え上がった。打者に気持ちよく打たせるのが打撃投手の仕事とはいえ、佐藤輝の打席での風格、威圧感に“立ち会い負け”。今後の相手投手の気持ちを代弁したわけだ。
▼初シートノックでは右翼と 3塁守る
先輩をビビらせた佐藤輝はこの日、プロ入り後初のシートノックも受け、右翼と 3塁で軽快な動きを披露した。近大時代に本職だった 3塁では「虎の4番・大山」と肩を並べ、時折、談笑も。「(大山さんは)優しくてしゃべりやすいなって感じでした。このキャンプでいろいろな先輩とコミュニケーションをとって吸収していきたい」。充実の表情で、「先乗り自主トレ」を締めくくった。
「まだ、準備段階なので。ここからしっかりやっていければいいかなと思います」
打って、守って、準備万端。大注目の「ドラ1」が、キャンプインでロケットスタートを決める。
▽佐藤 輝明(さとう・てるあき)
1999(平成11)年 3月13日生まれ、21歳。兵庫県出身。甲東小 1年で野球を始め、甲陵中では軟式。仁川学院高 3年夏は兵庫大会で初戦敗退。高校通算「20本塁打」。近大に進み、関西学生リーグで 2年秋に「MVP」。昨秋は10試合の出場で「打率0.257、3本塁打、11打点」で 2度目の「MVP」に輝いた。大学通算81試合出場、「打率0.288、14本塁打(リーグ新)、69打点」。21年「D1位」で阪神入団。契約金 1億円、年俸1600万円。 1857センチ、94キロ。右投げ左打ち。背番号「8」
西純矢投手が沖縄で初のブルペンに入った。
坂本を相手にカーブ、スライダー、ツーシームを交えて51球。「ちょっと高めに行くボールもあったんですけど、球の強さとかは良かった」。フォーム固めのため投げていなかったツーシームも、再び解禁したところ。「ゴロを打たすために、ゲッツーが欲しい時に使えるかな」と一定の手応えを得た。間近に迫った初の「1軍キャンプイン」。「レベルの高いところで出来るという意味でワクワクしています」と声を弾ませた。
ブルペンで投球する西純矢投手=かりゆしホテルズボールパーク宜野座
阪神の「合同自主トレーニング」で30日、 2年目の西純がキャンプ地の沖縄県宜野座村で意欲的に練習に取り組んだ。今回初めて「1軍キャンプ」メンバーに入り「レベルの高いところでできるので、わくわくしている」と初々しい表情を見せた。
昨年はウエスタン・リーグで主に先発で11試合に投げ、デビューへ足場を築いた。この日はブルペンで約50球を投げ「感触は良かったが、浮いてしまっていたので、低めに投げ切る制球力が課題」と自覚した一方、最近投げていなかったというツーシームを交え「実戦でも使える」と手応えも口にした。
ブルペンで投球する西純矢投手=かりゆしホテルズボールパーク宜野座
阪神・西純矢投手が30日、「先乗り合同自主トレ」で、沖縄入り後初めてブルペン投球を行った。高山が打席に立つなど、 2月 4日の紅白戦を意識し、熱のこもった球を投げた。
「打者が立って投げるのと、立たずに投げるのは全然違うので、高山さんに立ってもらえたのはすごくよかった」
ブルペンでの投球を終え坂本誠志郎捕手(左)と話し合う西純矢投手=かりゆしホテルズボールパーク宜野座
現地入りした28日にも「開幕ローテ入り」へ「自信はあります」と豪語していた。この日も熱投の途中で先輩を打席に迎えると、真っすぐ、ツーシーム、カーブなど計51球を見せつけた。ランチ後の個別練習でもブルペン投球を行い、キャンプイン即の猛アピールへ、万全の準備を進めている。
ブルペンで投球の合間に笑顔を見せる西純矢投手=かりゆしホテルズボールパーク宜野座
「 4日(紅白戦)に自分の力をしっかりと出せるように。 1軍のレベルの高いところでできるという意味でワクワクしています」
昨季はウエスタン・リーグでチーム最多の「4勝」。勝ち気な高卒 2年目右腕が、し烈なローテ争いの台風の目になる。
阪神の「ドラフト2位・伊藤将司投手」(JR東日本)、「同3位・佐藤蓮投手」(上武大)、「同8位・石井大智投手」(四国IL高知)が沖縄・宜野座で行われている「先乗り合同自主トレ」に参加し、 3選手そろって初めて沖縄でブルペンでの投球練習を行った。
午前11時半ごろに 3選手がほぼ同時にブルペンに入り、一斉に投球練習をスタート。伊藤将は、ツーシーム、カーブ、カットボールなど多彩な変化球を交えて38球。持ち味の制球力を発揮し、球を受けた梅野隆太郎捕手を「ナイスボール」とうならせた。
ブルペンでラケットを投げて1人フォームを確認する佐藤蓮投手=かりゆしホテルズボールパーク宜野座 (2021年 1月29日撮影)
佐藤蓮は高山、近本を打席に立たせて54球、石井大は53球を投げて感触を確かめた。
また、「1軍キャンプ」に初参加する高卒 2年目の西純矢投手も沖縄で初めてブルペン入りし、変化球を交えて51球。力強い直球を投げ、ミットの捕球音を響かせた。
阪神の「ドラフト4位・榮枝裕貴捕手」(立命大)が30日、「先乗り合同自主トレ」で先輩捕手とともに送球練習に参加。ライバル梅野の前で初めて強肩を披露した。
「あまり練習していなかったので、きょうはちょっとまだまだでした」
シートノックではわずか 1球だけだったが、 2塁へ矢のような送球。“枝キャノン”に梅野から「ナイスボール」「肩強いな」と声をかけられ「ありがたいなと思いました」と感謝した。
フリー打撃では「柵越え4本」も披露。攻守で確かな実力を見せ始めている。課題だった打撃の感触を問われると「意外にいいなという感じです。道具がいいんじゃないですか」と笑顔で謙そん。「実戦で結果を残さないとダメ。そこでしっかり打ちたい」と闘志をのぞかせた。
山本泰寛内野手 (2020年12月10日撮影)
昨年12月に巨人から移籍した阪神山本泰寛内野手が、ナインのサポートに感謝した。
「大学から一緒に戦っていた糸原さんだったり、梅野さんだったり。先輩方も声をかけてくれたので、すごくやりやすかったなと思います」と、たくさんの選手がコミュニケーションを取ってくれたという。「宮崎はいつも寒かった。沖縄であったかいところでできたので、そのへんはすごく調整しやすい」。いよいよ初の「1軍キャンプ」に臨む。
阪神に新加入したチェン・ウェイン投手が30日、甲子園の球団施設内で入団会見を行い、「打倒巨人」を誓った。
◇ ◇ ◇
チェンの新入団会見は、母国台湾でも報道されるなど注目は高まるばかりだ。25日には台湾のケーブルテレビ局「MOMO TV」が、今年の阪神主催試合の放送権を取得したことを発表した。対象試合は阪神主催のオープン戦、公式戦、クライマックスシリーズ。
チェンは「台湾でテレビ中継されることはめったにない機会です。日本に限らず台湾のファンにも自分の投げる姿を見せられるので、全力でやっていきたいと思います」と、うれしそうに話した。台湾でも「猛虎ブーム」が起きそうだ。
阪神入団会見で笑顔をみせるチェン・ウェイン投手=阪神甲子園球場の球団施設
「G倒の使者」になるぞ! 阪神に新加入したチェン・ウェイン投手が30日、甲子園の球団施設内で入団会見を行い、「打倒巨人」を誓った。04~11年に在籍した中日時代は、セ・リーグで広島に次ぐ「対戦防御率2.52」の好相性。坂本勇や丸、中島ら現主力斬りも得意にした。日米「95勝左腕」の加入は、昨年巨人に「8勝16敗」と負け越したチームにとって、頼もしい存在になりそう。チェンは今日31日、キャンプ地の沖縄に入る。
◇ ◇ ◇
チェンはスーツ姿で阪神入団会見に臨み、さわやかな笑顔をふりまいた。日本語での質問を通訳を介さず理解し、台湾語で回答。その口調が熱くなったのは、「リーグ3連覇」を狙う巨人について問われた時だった。
チェン 巨人はみなさんが思っている最大の敵。巨人を倒すのが「一番の目標」。倒さないと「優勝」は見えてこない。できるだけ倒して、自分の力を出せるように。
阪神が昨年「8勝16敗」と負け越したライバルを倒さずして「V」はない。それを十分理解し、自ら打倒の先導役を買って出る意気込みを明かした。
入団会見で笑顔をみせるチェン・ウェイン投手=阪神甲子園球場の球団施設
巨人戦の好相性が自信を裏付ける。中日時代の 8年間の対戦は通算33試合で[9勝11敗」とほぼ互角。「カード別防御率2.52」は、セ・リーグで広島に次ぎ 2番目の良さだった。「(当時)一番印象に残っているのは坂本。今でも中心を背負っている。走攻守そろっている」。そう警戒するが、坂本勇との対戦は「打率2割4分4厘」に抑えている。さらに、広島時代の丸は「4打数無安打」、西武時代の中島は「6打数無安打」に斬った。現主力も、お得意さまが多い。
対強力助っ人にも自信を見せた。巨人は今オフ、メジャー通算「196発」の両打ちジャスティン・スモーク内野手(ジャイアンツFA)と、同通算「96発」の左の大砲エリック・テームズ内野手(ナショナルズFA)を補強した。だが、脅威の両外国人について「メジャーで対戦しているので、わかっている」ときっぱり。自軍投手陣に弱点や不得意コースを伝えることができる利点を強調した。
能見イズムも受け継ぐ。背番号「14」の前任者でオリックスに移籍した能見は阪神時代の16年間、巨人戦で「22勝20敗4ホールド、防御率3.30」と奮闘した。「能見さんが背負っていた背番号。その意思を継続しながら、一生懸命やっていきたい」と「G倒魂継承」を誓った。
阪神のボールを手に引き締まった表情を見せるチェン・ウェイン投手=阪神甲子園球場の球団施設
来日は14日。政府の方針に従い、 2週間の「自宅待機」中は「筋肉量を落とさないように心がけた」と自室でトレーニングを続けてきた。この日は甲子園室内でキャッチボールを行うなど、調整は順調なようす。「G倒」の使者は今日31日にキャンプ地沖縄入りし、 1日の初日に備える。
▼阪神に入団したチェンは、04年から11年まで在籍した中日時代、巨人戦で通算33試合に登板。「9勝11敗」と負け越したが、「防御率2.52」はセ・リーグのカード別では広島(1.88)に次いで良く、来日初勝利も08年 4月の巨人戦だった。最も多くの勝ち星を稼いだのは阪神戦で「11勝」を挙げている一方、ヤクルト戦は「防御率3.47、1勝3敗」と苦手にしていた。
◆チェン・ウェイン(陳偉殷)
1985年 7月21日生まれ、台湾・高雄出身。国立台湾体育学院在学中の04年 2月に中日入団。 2年目の05年に 1軍デビューした。06年オフに左肘を手術し、07年は「育成選手」契約。08年支配下復帰。09年には「4完封」を記録し「最優秀防御率」。12年にオリオールズへ移籍。マーリンズを経て、20年はマリナーズとマイナー契約を結び、 6月に「自由契約」。 9月末にロッテへ入団していた。 183センチ、90キロ。左投げ右打ち。
ガンバレ!阪神!我らのタイガース!今季こそ勝利を掴め!
今の僕たちに一番必要なことは「挑戦すること」だと考えています。
試合結果により評価されがちですが、「エラーをしても前に出る」「打たれても バッターに向かっていく」
そのような姿勢が僕たちのチームの成長には一番必要なことだと考えているので、まずは挑戦する事「挑む」を最初に掲げました。 次に、「超える」ですがこれは「超越する」ことです。
「自分の壁を超える」「ライバルに勝つ」いろいろなことがありますが、普段から選手には「比べるのは昨日の自分」という話をしています。
ライバルが活躍すればモチベーションが下がったり、落ち込んだりすることもあ ると思いますが、自分自身を常に超えることを意識し、そういう自分であり続け たいと思い続けていきたいので「超える」を2つ目に掲げています。
最後に「頂へ」。
これは僕自身が監督に就任してからセ・リーグの順位が3位、2位ととなり、来季 はもちろん「頂」しかありません。
チーム全体として頂点に立つことを意識し、選手・スタッフ含めチーム全体で、 頂点に行ったときにどういう景色があるのか、どういう気持ちになれるのかを考える1年とし、「常にトップに立つ」とういう意識にしていきます。
来季はこのスローガンで戦っていきます。
またやはりタイガースファンの大きな後押しも必要です。
このスローガンをもとに共に戦い、頂点に行った景色を一緒に見ましょう。
2020年 オープン戦 最終順位表
2020年 公式戦 順位表
2021年 公式戦日程と結果 (02月)
2021年 公式戦日程表と結果(03月)
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