●阪神が異例の守備練習を行った。メイングラウンドで打球音と捕球音しか聞こえない「サイレントノックを」実施。普段なら選手の指示する声や盛り上げる声が響き渡るはずだが、シーン…。サイレントが解除されると、一斉に大きな声が上がった。メニューに組み込んだ井上一樹ヘッドコーチ(49)は狙いを説明した。矢野燿大監督(52)も違う角度から効果を語った。
●阪神川相昌弘臨時コーチ(56=元巨人、中日)は指導最終日、「ドラフト1位」佐藤輝明内野手(21=近畿大學)の 3塁守備に宿題を出した。特守終了後、佐藤輝に最後の助言を送る場面も。「ドラ1ルーキー」は今後の成長を誓った。
●キャンプ初日から阪神の臨時コーチを務めていた川相昌弘氏が22日、約 3週間の指導期間を終えた。練習開始前にはナインに「『優勝祝勝会』に呼んで」とエール。16年ぶりの「リーグ優勝」へ、自身の培った守備&バントの技術を存分に注入。現役時代、巨人の一員として虎を何度も苦しめた職人が、タテジマの背中を強く押した。厳しい西日に照らされながら、チルドレンが黒土にまみれる。川相臨時コーチが声をからす。午後 3時40分からサブグラウンドで行われた最後の特守。矢野監督も参加し、 100分に及んだノックの嵐が、「リーグV」への序章だった。約 3週間の指導の最終日。朝の練習開始前にはナインを前に“G倒”を託した。現役時代は主に巨人でプレーし、指導者も歴任したことを考えれば異例のエール。代表として矢野監督から指名された高卒 3年目の小幡竜平内野手(20)は約束した。昨季「3年連続12球団ワースト」となる「85失策」を犯した虎を立て直すべく、 2月 1日からジャージー姿で熱血指導。遊撃手として 6度の「ゴールデングラブ賞」を受賞した職人の教えに派手さはない。投げる方向に足を向けて、しっかりステップすること。常に送球を意識し、打球のラインの右から入ること。手で投げる緩いゴロも駆使して基礎をたたき込み、宿舎に帰れば現代流を導入した。各選手とLINEでつながり、オフの日は選手個人の動画集を作成。スマートフォンで手軽に課題を確認できるようにした。小幡には膝の使い方について画像とともに指導。選手としても指導者としても「宿敵巨人」で長年活躍。読売新聞スポーツアドバイザーでもありながら守備技術、そしてバント技術を惜しみなく伝えた。その懐の深さと影響力に、矢野監督は最敬礼だ。指揮官はこの日の「かっこいい大賞」を問われると「川相さんやろ」と即答した。誰もが効果を実感した指導を無にする訳にはいかない。虎戦士たちは今後、名手の教えを体に染みこませる作業に移る。守備力改善を実現させ、秋には塾長に美酒を浴びせたいところだ。
●阪神「ドラフト1位」の佐藤輝明内野手が、23日のDeNAとの練習試合(宜野座)に「3番左翼」でスタメン予定。今キャンプの対外試合では、横浜DeNA大貫晋一投手(27)、広島森下暢仁投手(23)ら開幕ローテーション候補から安打を放っている。実戦「7試合連続安打」中の男がシーズンを見据えて、脅威を与える。佐藤輝のバットが、再びローテ候補に痛烈な一打を浴びせる。23日DeNAとの練習試合(宜野座)に「3番左翼」で先発予定。相手の先発は三浦監督をほうふつとさせるカーブが武器の高卒 4年目阪口皓亮投手(21)だ。選手の中で最後まで練習に打ち込み、完全に日が沈んだ宜野座で意気込みを語った。今キャンプはここまで実戦 8試合で「31打数14安打、打率4割5分2厘」のハイアベレージ。しかも開幕ローテーション候補を堂々の攻略だ。連続安打も注目だ。初実戦の 4日「紅白戦」こそ無安打だったが、 7日の「紅白戦」から「7試合連続安打」を記録中。近年の新人では19年に木浪聖也内野手(26=亜細亜大學OB)が、春季キャンプでの実戦から「9戦連続安打」を記録した。その後、好調を維持して「開幕スタメン」を勝ち取っている。佐藤輝の勢いも止まりそうにない。
●西勇輝投手(30)が22日、、 4日ぶりにブルペン入りし、変化球をまじえて24球の投球練習を行った。蓄積疲労もあり間隔を空けたことで、良好な状態。金村曉投手コーチ(44)は説明。今後は打撃投手を務め、27日中日戦(北谷)に登板する見込み。最有力視される「開幕投手」に向けて調整を進める。藤川球児市(40)が引退し、能見篤史投手(41)がオリックス移籍と年長者が去り、投手陣の中心としての自覚がさらに強まったと矢野監督は見る。全幅の信頼を寄せた。今季も「開幕投手」の大本命だが、その先も見据えて力を蓄えていく。正式に通達されてはいないが、 3月26日の開幕・ヤクルト戦(神宮)に照準を合わせているかのようだった。
●阪神は22日、片山雄哉捕手(26)が高知県内の病院で検査を受け、「右手有鉤(ゆうこう)骨の骨折」と診断されたと発表した。同日中に帰阪した。21日、高知・安芸で行われた三菱自動車倉敷オーシャンズとの練習試合に「6番・1塁」で出場し「4打数無安打」。最終打席でスイングの際に痛めたという。平田勝男 2軍監督(61)は思いやった。また長坂拳弥捕手(26)も21日の試合で右足首をねんざし、大事をとってこの日は別メニューだった。
記事をまとめてみました。
サブグラウンドでフライを捕球する佐藤輝明内野手=沖縄県宜野座・かりゆしホテルズボールパーク宜野座(宜野座村野球場)
阪神が異例の守備練習を行った。メイングラウンドで打球音と捕球音しか聞こえない「サイレントノック」を実施。普段なら選手の指示する声や盛り上げる声が響き渡るはずだが、シーン…。サイレントが解除されると、一斉に大きな声が上がった。
メニューに組み込んだ井上ヘッドコーチは「声を出すのが当たり前で慣れてくると、どうしてもダラダラになってしまう。それ(声)がもしなかったらどうなるんやということを分かってほしい」と狙いを説明した。矢野監督も「外野手なんか自分で投げにいく意識が高まる。『オイ!』と声があるところに投げるんじゃなくて、『あそこにしっかり投げるぞ』という意識を持ちながらボールを取りにいく」と違う角度から効果を語った。
サブグランドでの特守で川相昌弘臨時コーチ(中央)のノックを受ける大山悠輔内野手(左)と佐藤輝明内野手=かりゆしホテルズボールパーク宜野座
阪神川相昌弘臨時コーチは指導最終日、「ドラフト1位」佐藤輝明内野手の 3塁守備に宿題を出した。
特守終了後、佐藤輝に最後の助言を送る場面も。「実戦派だと思うけど、練習ではもう少し足を使ってスローイングしたり丁寧にやらないといけない。今のままでサードができるかというと、まだ練習が必要。練習から足を運んで、もっと正確なボールを投げることが重要になってくる」と指摘。「ドラ1ルーキー」は「基礎の部分をしっかり教えてもらった。川相さんがいなくなっても、しっかり練習してやっていきたい」と今後の成長を誓った。
Gを倒せ! 俺も祝う!! キャンプ初日から阪神の臨時コーチを務めていた川相昌弘氏が22日、約 3週間の指導期間を終えた。練習開始前にはナインに「『優勝祝勝会』に呼んで」とエール。16年ぶりの「リーグ優勝」へ、自身の培った守備&バントの技術を存分に注入。現役時代、巨人の一員として虎を何度も苦しめた職人が、タテジマの背中を強く押した。
厳しい西日に照らされながら、チルドレンが黒土にまみれる。「俺にいいやつ(プレー)、見せてくれ!!」。川相臨時コーチが声をからす。午後 3時40分からサブグラウンドで行われた最後の特守。矢野監督も参加し、 100分に及んだノックの嵐が、「リーグV」への序章だった。
「ぜひ一丸となって戦って優勝してください。応援しています。『優勝』したら、その時はぜひ『優勝祝勝会』に呼んでいただければ駆けつけますので。楽しみにしています」
約 3週間の指導の最終日。朝の練習開始前にはナインを前に“G倒”を託した。現役時代は主に巨人でプレーし、指導者も歴任したことを考えれば異例のエール。代表として矢野監督から指名された高卒 3年目の小幡は「いい報告ができるように選手一丸となって頑張ります」と約束した。
昨季「3年連続12球団ワースト」となる「85失策」を犯した虎を立て直すべく、 2月 1日からジャージー姿で熱血指導。遊撃手として 6度の「ゴールデングラブ賞」を受賞した職人の教えに派手さはない。投げる方向に足を向けて、しっかりステップすること。常に送球を意識し、打球のラインの右から入ること。手で投げる緩いゴロも駆使して基礎をたたき込み、宿舎に帰れば現代流を導入した。
各選手とLINEでつながり、オフの日は選手個人の動画集を作成。スマートフォンで手軽に課題を確認できるようにした。小幡には膝の使い方について画像とともに指導。「(カージナルスなどで遊撃手として活躍した)オジー・スミスがハンドリングの練習をしているところ」など選手のために情報を収集した。
川相昌弘臨時コーチ(上)はゴロ捕する佐藤輝明内野手(左)ら内野陣を見つめる=かりゆしホテルズボールパーク宜野座
「基礎の部分をまずしっかりと作り上げて、そこから枝葉を出して花を咲かせる。そういう植えつけは、ある程度、できたんじゃないか」
最後の特守では、選手の目の色が明らかに変わっていた。川相コーチの「さぁ、ホームゲッツー! 当たり前のように捕れ」の檄に、 3塁を守るD1位・佐藤輝(近大)が踊るようなグラブさばきを見せる。飛び入り参加の虎将が「ガッツ、ガッツ!」と励ます。それぞれが定位置につき、10回りのノック。糸原を中心に厳しく優しい声を選手同士で飛ばし合いながらノーミスで終えた。
「僕は(守備が)よくなると信じていますし、もしよくなかったら、僕の指導が悪かったんじゃないかな、と思います」
昨季12球団最少の「43失策」だった巨人との差を埋める。矢野監督は「球団の垣根も取っ払ってもらって。本当に良かった。感謝しています」と頭を下げた。川相コーチは佐藤輝らと個別面談し、内野陣で記念撮影。宜野座を離れるが、タテジマと深い絆で結ばれた。秋は古巣の「3連覇」じゃない。「16年ぶりの美酒」を味わう。
★川相臨時コーチから指導を受けた阪神ナインの声
▽木浪聖也内野手
「継続してやることが川相さんへの恩返しだと思う。自分がうまくなるために継続していくことが大事。基礎をたたきこんで、基礎が大事だなと思いました」
▽D1位・佐藤輝明内野手(近大)
「基礎の部分を教わったので。川相さんがいなくなっても、やっていきたい」
▽D6位・中野拓夢内野手(三菱自動車岡崎)
「非常にいい勉強になったと思います。考え方とかで新たな発見があったので、継続していけたら」
早出からノックを打ち続けた川相昌弘臨時コーチ=かりゆしホテルズボールパーク宜野座
汚名返上の時を信じる。川相昌弘臨時コーチが22日、 「1軍キャンプ」初日から 3週間超に及んだ指導期間を終えた。「3年連続12球団ワースト失策」の守備力改善を任され、早出から個別メニューまで内野陣の基礎練習反復を徹底。ナインに意識改革を促し、秋の「V奪回祝勝会」参加を願った。
◇ ◇ ◇
最後の「熱血川相塾」を終えた午後 5時過ぎ。塾長は思い出深いサブグラウンドで生徒たちと記念撮影に収まった。糸原も大山も北條も皆、笑顔。「最初は一方的に練習内容とかを伝えていたけど、選手から疑問や質問が来るようになった。選手のやろうとする姿勢、変化はすごく感じました」。指導期間の充実が詰まったワンシーンだった。
臨時コーチ最終日。夕方の 1時間20分、内野手 7人の特守に普段通り付き添った。まずは両膝を地につけてのハンドリング練習を指導。続けて矢野監督と並んで40分間ノックバットを振り続けた。現役時代には遊撃部門で「ゴールデングラブ賞」を 6度獲得。「一番大事」と確信する基礎練習の反復をフィナーレに選んだ。
打球へのチャージの仕方に下半身を使った送球のコツに…。動画撮影も続けて技術を伝授する上で、 「1軍キャンプ」全内野手が参加したLINE(ライン)のグループも作成。時には大リーグ屈指の名遊撃手だったオジー・スミスのハンドリング練習動画も紹介した。
サブグラウンドで最後のノックを終えた川相昌弘臨時コーチ(中央)は、内野陣と記念撮影。みんな、いい表情です=かりゆしホテルズボールパーク宜野座
「練習を積み上げないといけない。そこを自覚しないことには進歩はない」。継続を求め、ナインの意識改革に納得。昨季まで「3年連続12球団ワースト失策」の守備力に「良くなると信じています」と強調した。別れのあいさつでは「『優勝』したら、『祝勝会』に呼んでいただければ、ぜひ駆けつけます」とエールも送った。
選手としても指導者としても「宿敵巨人」で長年活躍。読売新聞スポーツアドバイザーでもありながら守備技術、そしてバント技術を惜しみなく伝えた。その懐の深さと影響力に、矢野監督は「もう、めちゃくちゃデカい。来てもらえて本当に良かった」と最敬礼だ。
指揮官はこの日の「かっこいい大賞」を問われると「川相さんやろ」と即答した。誰もが効果を実感した指導を無にする訳にはいかない。虎戦士たちは今後、名手の教えを体に染みこませる作業に移る。守備力改善を実現させ、秋には塾長に美酒を浴びせたいところだ。
▽木浪聖也内野手(川相昌弘臨時コーチの指導について)
「収穫はたくさんありました。それを継続してやることが恩返しだと思う。自分がうまくなるために継続することが大事。基礎が本当に大事だなと思った。そこをしっかりやれば、もっとうまくなれると思いました」
サブグランドでの特守を終え、記念撮影を行う川相昌弘臨時コーチ(前列左から 2人目)=かりゆしホテルズボールパーク宜野座
▽中野拓夢内野手(川相昌弘臨時コーチの指導について)
「川相さんに教えていただいて、それを反復練習することによって自分の中で守備の感覚が変わってきたと思う。非常にいい勉強になった。(今後も)分からないことがあれば連絡を取って聞いていければと思います」
(川相昌弘臨時コーチの教え)
◆熱血始動( 1日)午後 5時40分までメイン、サブの両グラウンドを3往復。守備では、打球の右から入り、巨人坂本勇のように大きなステップで投げる足の運びを各選手に繰り返させた。バント指導では「転がす方向さえちゃんとすれば、打球を殺さなくてもいい」と独自の理論を伝えた。
◆投手陣にバント技伝授( 3日)全投手を宜野座ドームに集め、約40分間講義。まず言葉で説明し、往年の技も披露。「苦手な方向を狙うより、得意な方に転がせるよう極めろ」と伝えた。投手への指導とあり、打者側から見た苦手なコース、高さも説明。
◆佐藤輝に合格点(13日)佐藤輝の 3塁守備に一定の評価。「思ったより器用に動ける。ハンドリングも意外に柔らかくて、センスはある」。投内連係ではバントチャージについて教え込んだ。
◆中野にバドミントントレ(14日)新人中野にバドミントンのラケットを持たせ、ゴムボールをネットに打ち込ませた。前でしっかり腕を回すように動かすための訓練で、強い送球を投げることを狙った。
打撃練習を行う佐藤輝明内野手=沖縄県宜野座・かりゆしホテルズボールパーク宜野座
セ界のローテ候補を総ざらいで攻略や! 阪神「ドラフト1位」の佐藤輝明内野手が、23日のDeNAとの練習試合(宜野座)に「3番左翼」でスタメン予定。今キャンプの対外試合では、DeNA大貫、広島森下ら開幕ローテーション候補から安打を放っている。
DeNAは若手の有望株、右腕阪口が先発予定。実戦「7試合連続安打」中の男がシーズンを見据えて、脅威を与える。
◇ ◇ ◇
佐藤輝のバットが、再びローテ候補に痛烈な一打を浴びせる。23日DeNAとの練習試合(宜野座)に「3番左翼」で先発予定。相手の先発は三浦監督をほうふつとさせるカーブが武器の高卒 4年目阪口だ。「甘いところにきたら、 1球で捉えられるようにしっかり準備して臨みたいと思います」。選手の中で最後まで練習に打ち込み、完全に日が沈んだ宜野座で意気込みを語った。
20日、中日との練習試合で松葉貴大投手から中前適時打を放った佐藤輝明内野手=沖縄県宜野座・かりゆしホテルズボールパーク宜野座
今キャンプはここまで実戦 8試合で「31打数14安打、打率4割5分2厘」のハイアベレージ。しかも開幕ローテーション候補を堂々の攻略だ。18日DeNAとの練習試合(宜野湾)では、昨季「10勝」を挙げた右腕大貫から 2安打。21日広島との練習試合(宜野座)では、昨季「10勝」を挙げて「セ・リーグ新人王」に輝いた右腕森下から「豪快2塁打」を放った。中日松葉からも中前タイムリー。若手の有望株・阪口にも打撃を与えれば、シーズンを前に精神的に優位に立てる。
連続安打も注目だ。初実戦の 4日「紅白戦」こそ無安打だったが、 7日の「紅白戦」から「7試合連続安打」を記録中。近年の新人では19年に木浪が、春季キャンプでの実戦から「9戦連続安打」を記録した。その後、好調を維持して「開幕スタメン」を勝ち取っている。佐藤輝の勢いも止まりそうにない。
21日、広島との練習試合で森下暢仁投手から 2塁打を放った佐藤輝明内野手=沖縄県宜野座・かりゆしホテルズボールパーク宜野座
この日はキャンプ名物の「スリルティー打撃」を初体験した。アップテンポな布袋寅泰の名曲に乗せ、用意された 1箱のボールがなくなるまで連射方式で打ち続ける。佐藤輝は通常のバットより重いマスコットバットで 3分25秒にわたって、ひたすらバットを振り続けた。
今キャンプで初めてメニューを組み込んだ井上ヘッドは、「(キャンプ)後半に入って試合ばかりになって、振り込んだりする時間があまりなかったので」と、意図を説明。フラフラになっていた佐藤輝については「パワーはあるけど持久力がないから」と、「スタミナ強化」をもくろむ。「怪物ルーキー」は「疲れました」と、苦笑い。スリル効果で、さらなるパワーアップの予感だ。
ブルペンで投球する西勇輝投手=かりゆしホテルズボールパーク宜野座
西勇輝投手が22日、ブルペンで24球を投げた。18日以来の投球に「年齢もあるし、疲れてきている分もある。うまく体の調子を合わせながらマイペースでやっていますね」。
蓄積疲労もあり間隔を空けたことで、良好な状態。金村投手コーチは「もう試合の日も決めてますし、そこに合わせて、もう逆算した調整なんで」と説明。今後は打撃投手を務め、27日中日戦(北谷)に登板する見込み。最有力視される「開幕投手」に向けて調整を進める。
ブルペンで投球練習する西勇輝投手=かりゆしホテルズボールパーク宜野座
貫禄たっぷりの独自調整だ。阪神の西勇が22日、沖縄県宜野座村で18日以来のブルペン入り。まだ、実戦登板どころか打撃投手も務めていないが「(シーズンへ)しっかり、逆算しながらできたらいい。何も焦っていない」と強気に言った。
変化球も交え、24球。全力投球というよりは、感覚、フォームを確認するように投げた。自慢の制球力は健在。きれいにミットに吸い込まれた。
ブルペンで投球する西勇輝投手=かりゆしホテルズボールパーク宜野座
キャンプ中に腰の違和感があったもようで、ペースを一度、落としていた。先発ローテーションを長年守った経緯から「蓄積疲労ではないか。逆に休む勇気も必要」。藤川が引退し、能見がオリックス移籍と年長者が去り、投手陣の中心としての自覚がさらに強まったと矢野監督は見る。「自分のやることを分かっている選手。任せている」と全幅の信頼を寄せた。
今季も「開幕投手」の大本命だが、その先も見据えて力を蓄えていく。「どこで投げるにせよ、その試合だけではない。一年間戦うわけだから」とエースは頼もしく言った。
ブルペン投球を再開した西勇輝投手=かりゆしホテルズボールパーク宜野座
西勇輝投手が22日、 4日ぶりにブルペン入りし、変化球をまじえて24球の投球練習を行った。
「蓄積疲労ちゃいますかね。逆に休む必要も勇気も大事だと思うから」
18日に30球の投球練習したのを最後に、独自調整。腰の違和感があったもようで、ペースを一度、落としていた。この日もブルペン入り直前の守備練習には参加せず、腰や背中などを気にする素振りをみせていた。
外野をランニングする西勇輝投手=かりゆしホテルズボールパーク宜野座
再開したブルペン投球を視察した矢野監督は「順調に来てるんじゃないかな。自分のやるべきことはわかっているし、今が、どうのこうの、いう選手じゃない」と胸をなでおろした。
西勇は25日からのキャンプ最終クールでフリー打撃に登板予定。金村投手コーチは「こっち(沖縄)で 1回、投げます」と27日の中日戦(北谷)か28日のヤクルト戦(浦添)での「実戦初登板」を示唆した。
西勇は「別に開幕がすべてじゃない」と言いつつ「自分としては逆算しながら調整ができればいいかなと」と頼もしいセリフも。正式に通達されてはいないが、 3月26日の開幕・ヤクルト戦(神宮)に照準を合わせているかのようだった。
阪神は22日、片山雄哉捕手が高知県内の病院で検査を受け、「右手有鉤(ゆうこう)骨の骨折」と診断されたと発表した。同日中に帰阪した。
21日、高知・安芸で行われた三菱自動車倉敷オーシャンズとの練習試合の最終打席でスイングの際に痛めたという。平田勝男 2軍監督は「(打撃練習で)ずっと打ってたからね。そういう影響もあったかな。逆にプラスに考えてやっていくしかない。この時期で良かったと思えと、そういう話をしたよ」と思いやった。
片山雄哉捕手 (2020年 6月 9日撮影)
阪神は22日、高知・安芸で2軍キャンプに参加中の片山雄哉捕手が高知県内の病院を受診し「右手有鉤骨の骨折」と診断されたと発表。同日中に帰阪した。
片山は前日21日の三菱倉敷戦に「6番・1塁」で出場し「4打数無安打」。最終打席でのスイング時に痛めていたという。平田 2軍監督は「この時期でよかったと、プラスに考えてやってくしかない」と話した。
また長坂拳弥捕手も21日の試合で右足首をねんざし、大事をとってこの日は別メニューだった。
ガンバレ!阪神!我らのタイガース!今季こそ勝利を掴め!
今の僕たちに一番必要なことは「挑戦すること」だと考えています。
試合結果により評価されがちですが、「エラーをしても前に出る」「打たれても バッターに向かっていく」
そのような姿勢が僕たちのチームの成長には一番必要なことだと考えているので、まずは挑戦する事「挑む」を最初に掲げました。 次に、「超える」ですがこれは「超越する」ことです。
最後に「頂へ」。
これは僕自身が監督に就任してからセ・リーグの順位が3位、2位ととなり、来季 はもちろん「頂」しかありません。
チーム全体として頂点に立つことを意識し、選手・スタッフ含めチーム全体で、 頂点に行ったときにどういう景色があるのか、どういう気持ちになれるのかを考える1年とし、「常にトップに立つ」とういう意識にしていきます。
やはりタイガースファンの大きな後押しも必要です。
このスローガンをもとに共に戦い、頂点に行った景色を一緒に見ましょう。
2020年 オープン戦 最終順位表
2020年 公式戦 順位表
2021年 公式戦日程と結果 (02月)
2021年 公式戦日程表と結果(03月)