●東京都は 3日、「新型コロナウイルスの感染者」が新たに 316人報告されたと明らかにした。累計は11万2345人となった。都内は「緊急事態宣言」後に続いてきた減少のペースが鈍化し、下げ止まりの懸念が出ている。 1日当たりの死亡発表者数は「2桁」の日が目立っている。直近 7日間の平均は 1日当たり 277.9人で、この 1週間ほどは減少傾向が止まり、横ばいが続いている。感染者19人の死亡も判明し、死者累計は1419人となった。
●菅義偉首相(72)は 3日、官邸で記者団の取材に、「1都3県」に継続され、 7日に解除期限が迫った「緊急事態宣言」について表明した。21日が目途とみられる「解除延長」は確実視される。 5日午前に専門家らで構成される政府の「諮問会議」を招集し、同日午後の「政府対策本部」で決定し、正式発表される見込みだ。
●島根県の丸山達也知事(50)は 3日、 7日に期限を迎える「首都圏1都3県」を対象とした「新型コロナウイルス緊急事態宣言」について、解除せず 1カ月延長すべきだとの考えを示した。「時短要請」に応じた東京都内の飲食店に支払われる協力金の大半が国の予算で賄われていると問題視。批判し指摘した。
●東京都の小池百合子知事(68)が 3日、「東京五輪・パラリンピック」の開催に向けた「5者協議」後に都庁で報道陣の取材に応じ、観客受け入れの可否について語った。「5者協議」はオンラインで行われ、小池都知事のほか、大会組織委員会の橋本聖子会長(56)、丸川珠代五輪相(50)、国際オリンピック委員会のトーマス・バッハ会長(67)、国際パラリンピック委員会のアンドリュー・パーソンズ会長が参加した。協議では、「新型コロナウイルス対策」を徹底し安全で安心な大会にするため、各国内の「オリンピック委員会」(NOC)や競技団体の協力も要望したと説明。政府が海外からの観客受け入れを見送る方針との一部報道は否定した。
●菅義偉首相は 3日、官邸で記者団の取材に応じ、「東京五輪・パラリンピック」で政府が海外から観客の受け入れを制限する検討に入った、とする一部報道を否定。大会運営に関与する立場にないことを強調した。
●東都大学野球の亜細亜大學(プロ野球選手多数輩出)は 3日、「新型コロナ感染予防対策」のため、 3台の次亜塩素酸水噴霧装置などを搭載したバスでオープン戦への移動を開始した。東京・日の出町の亜細亜大學日の出キャンパス周辺で野球部、サッカー部員など約 500人が寮生活をおくっているが、ここまで感染者は出ていない。寮生全員が毎日検温はしているが、そのうえでマスク着用をして、乗車時に手指の消毒と自動検温を行い、体温が平熱であることを運転手に告げて乗車する。さらに「次亜塩素酸水」約23リットルが入った噴霧器を手動で調整し、乗車中の社内に噴霧を適宜行っていく。
●東武グループは 3日、東武鉄道の列車貸し切り利用に加え、グループ内の施設やサービスが利用できる「東武沿線 校外学習応援キャンペーン」の実施を発表した。学生の団体が対象で、期間は 4月 5日から 6月30日まで。目的地までの列車は、人数に応じて特急車両を貸し切りにしたり、臨時列車を走らせ、社会的距離を確保しながら安心して移動できる。特急料金は6割引きとし、 5日前までキャンセル料を無料とするなど、「新型コロナウイルスの感染状況」などに応じた予定変更にも柔軟に対応する。「コロナ禍」で各種学校行事などが延期されたり、中止となったりするなか、グループに枠を広げて応援する姿勢を見せている。
記事をまとめてみました。
東京都は 3日、「新型コロナウイルスの感染者」が新たに 316人報告されたと明らかにした。累計は11万2345人となった。
都内は「緊急事態宣言」後に続いてきた減少のペースが鈍化し、下げ止まりの懸念が出ている。 1日当たりの死亡発表者数は「2桁」の日が目立っている。
東京都庁第一本庁舎=新宿区
東京都は 3日、「新型コロナウイルスの感染者」が新たに 316人報告されたと発表した。直近 7日間の平均は 1日当たり 277.9人で、この 1週間ほどは減少傾向が止まり、横ばいが続いている。感染者19人の死亡も判明し、死者累計は1419人となった。
都の担当者は「『緊急事態宣言』下ということを認識し、人との接触を減らしていただきたい」と述べ、改めて対策の徹底を求めた。
死者の 1人は40代の女性で院内感染。がんの基礎疾患があった。入院患者は前日より69人減の1548人、うち重症者は 2人減の52人だった。 7日間平均で示す陽性率は 3.2%となった。
菅義偉首相=首相官邸 (2020年 9月撮影)
菅義偉首相は 3日、官邸で記者団の取材に、「1都3県」に継続され、 7日に解除期限が迫った「緊急事態宣言」について「 2週間程度の延長が必要ではないかと考えている」と表明した。「いずれにしろ専門家、関係者のみなさんのご意見をうかがった上で最終的に私自身が判断をしたい」と加えたが、21日が目途とみられる「解除延長」は確実視される。 5日午前に専門家らで構成される政府の「諮問会議」を招集し、同日午後の「政府対策本部」で決定し、正式発表される見込みだ。
「1都3県」の知事は 3日午後、テレビ会議を開催し解除延長を要請する方向で調整していた。小池百合子都知事は「延長という考え方は、都の考え方とも一致しています。極めて重要な期間になると思いますので、これからも国と『1都3県』で連携しながらと思っております」と語った。
島根県の丸山達也知事は 3日、 7日に期限を迎える「首都圏1都3県」を対象とした「新型コロナウイルス緊急事態宣言」について、解除せず 1カ月延長すべきだとの考えを示した。
リバウンド(感染再拡大)への懸念が背景にあり「 2週間で収束させるめどがあるのか。背水の陣で臨むべきだ。 1カ月延長してもらいたい」と県庁で記者団に語った。
「時短要請」に応じた東京都内の飲食店に支払われる協力金の大半が国の予算で賄われていると問題視。「財政的な痛みを伴っていない。感染拡大防止に成果を上げていなくても政府がなんとかしてくれる仕組みだ」と批判し「基本的には『1都3県』の財源でやるべきだ」と指摘した。
東京都の小池百合子知事が 3日、「東京五輪・パラリンピック」の開催に向けた「5者協議」後に都庁で報道陣の取材に応じ、観客受け入れの可否について「海外からは 3月中、規模は 4月中に決めていく必要があるという認識が示された。適切な時期に決めていく意識を共有した」と語った。
「5者協議」はオンラインで行われ、小池都知事のほか、大会組織委員会の橋本聖子会長、丸川珠代五輪相、国際オリンピック委員会のバッハ会長、国際パラリンピック委員会のパーソンズ会長が参加した。
小池百合子知事=都庁
東京都の小池百合子知事は 3日夜、「東京五輪・パラリンピック」開催に向けた「5者協議」後に都庁で取材に応じ、海外からの観客受け入れについて「時間が限られている。その中で適切な時期に決めていくという話で意識を共有した」と述べた。
小池氏は、これまで「4者」で開いてきた協議に、「国際パラリンピック委員会」(IPC)のパーソンズ会長が加わったことに関し「パラリンピックの成功なくして東京大会の成功はない」と強調し「『5者』でできて良かった」と振り返った。
協議では、「新型コロナウイルス対策」を徹底し安全で安心な大会にするため、各国内の「オリンピック委員会」(NOC)や競技団体の協力も要望したと説明。政府が海外からの観客受け入れを見送る方針との一部報道は「承知していない。この日の(「5者協議」での)やりとりでは、そういうことはなかった」と否定した。
菅義偉首相=首相官邸
菅義偉首相は 3日、官邸で記者団の取材に応じ、「東京五輪・パラリンピック」で政府が海外から観客の受け入れを制限する検討に入った、とする一部報道を否定した。
「政府は検討とか、そういうことはやっておりません。いずれにしろ、IOC、東京都、組織委員会が連携して、政府はお手伝いする」と、大会運営に関与する立場にないことを強調した。
東都大学野球の亜大は 3日、「新型コロナ感染予防対策」のため、 3台の次亜塩素酸水噴霧装置などを搭載したバスでオープン戦への移動を開始した。
東京・日の出町の亜大日の出キャンパス周辺で野球部、サッカー部員など約 500人が寮生活をおくっているが、ここまで感染者は出ていない。
亜細亜大學野球部員は遠征のためのバス乗車の際に検温を受ける
しかし、亜大・西村忠之スポーツ振興課長(野球部副部長)らが、今後も感染者を出さないためにバスでの移動態勢など安全対策を検討した。他の過去の「クラスター発生例」などから、特に食事の際に注意が必要という点に着目した。
寮生全員が毎日検温はしているが、そのうえでマスク着用をして、乗車時に手指の消毒と自動検温を行い、体温が平熱であることを運転手に告げて乗車する。座席には定員52人の場合は補助席を使用し横を 1席ずつ空け、乗車は30人程度に制限。さらに「次亜塩素酸水」約23リットルが入った噴霧器を手動で調整し、乗車中の社内に噴霧を適宜行っていく。
東武グループは 3日、東武鉄道の列車貸し切り利用に加え、グループ内の施設やサービスが利用できる「東武沿線 校外学習応援キャンペーン」の実施を発表した。学生の団体が対象で、期間は 4月 5日から 6月30日まで。目的地までの列車は、人数に応じて特急車両を貸し切りにしたり、臨時列車を走らせ、社会的距離を確保しながら安心して移動できる。特急料金は6割引きとし、 5日前までキャンセル料を無料とするなど、「新型コロナウイルスの感染状況」などに応じた予定変更にも柔軟に対応する。
東武スカイツリーラインの高架下に整備された東京ミズマチと東京スカイツリー (2020年 8月31日撮影)
また、東京スカイツリー「天望デッキ」のオープン前特別入場、SL大樹「ふたら」(栃木・下今市~東武日光間)の臨時運行やSL機関庫の見学、日光金谷ホテルでのテーブルマナー講習など、さまざまな施設やサービスが選択できる。グループホテルでも学生応援価格を用意するなど、学生の団体旅行に対応する。
すでに東武鉄道では、今年 3月に卒業を迎える栃木県内の小・中・高校生をクラス単位で対象にした「祝・卒業!! SL大樹想い出づくりプロジェクト」を企画。学生生活最後の思い出づくりの演出を打ち出している。
「コロナ禍」で各種学校行事などが延期されたり、中止となったりするなか、グループに枠を広げて応援する姿勢を見せている。