●阪神が18年ぶりに福岡ソフトバンクとのオープン戦に 3- 1で連勝した。投手陣は先発の青柳晃洋投手(27)が 4回無失点と好投。「ドラフト2位」の伊藤将司投手(24=JR東日本)も 3回 1失点と試合を作り、「ドラフト8位」の石井大智投手(23=四国IL・高知)、福岡ソフトバンクから新加入した加治屋蓮投手(29)の 2人は 1回無失点でリレーした。打線は 4回、「4番」大山悠輔内野手(26)、「5番」ジェリー・サンズ外野手(33)が「2者連続アーチ」。 6回には途中出場の北條史也内野手(26)が「適時2塁打」を放った。
●大山悠輔内野手が21年「初アーチ」を放った。「4番3塁」で先発。 4回一死で迎えた 2打席目、フルカウントから高橋礼投手(25)の10球目、低め 110キロシンカーに泳がず強振。左翼席に「先制ソロ」をはずませた。 2月中旬から腰背部の張りで別メニュー調整を続けたが、 2月28日ヤクルト戦で16日ぶりに「実戦復帰」。昨季「28本塁打」の主砲が徐々に状態を上げてきた。
●来日 2年目のジェリー・サンズ外野手が「2戦連発」となる「ソロ本塁打」を放った。「5番右翼」でスタメン。「4番」の大山が「今季1号」をかっ飛ばした直後の 4回一死走者なしだった。福岡ソフトバンク高橋礼の 8球目 114キロスライダーを「左翼ホームランテラス」へ。アンダースローを相手に、主砲との連弾を見せた。サンズは前日 5日にも左翼席中段へ「今季1号」。さらに 1年前の20年 2月29日、敵地で行われた福岡ソフトバンクとのオープン戦でも、「2打席連続弾」を放っていた。ペイペイドームでは 3試合で「4発目」。「4年連続日本一軍団」に対し、助っ人の貫禄を見せている。
●阪神「ドラフト1位」の佐藤輝明内野手(21=近畿大學)は「2番左翼」でスタメン。 1回の第 1打席にさっそく快音を響かせ、「オープン戦2試合連続安打」とした。「5打数4安打3打点、1本塁打」だった 2月18日のDeNA戦(宜野湾)以来の「2番起用」となった。前日 5日は「開幕投手」に決まっている石川柊太投手(29)から「オープン戦初打席初本塁打」。この日は19年「新人王」で右アンダースローの高橋礼と対峙(たいじ)。一線級の投手相手に「2戦連発」となる。前日 5日に球団の新人では34年ぶりとなる「オープン戦初打席初本塁打」を放つなど、「4打数2安打」と気を吐いた「黄金ルーキー」。その勢いはまだまだ止まりそうにない。
●青柳晃洋投手が福岡ソフトバンク戦に先発し、今年最長の 4回を投げて「3安打無失点」と好投した。 3回に安打と四球で無死 1、 2塁のピンチを背負ったが、中村晃外野手(31)を直球で遊ゴロ、「4番・長谷川勇也外野手(36)」を外角のツーシームで投ゴロ併殺に仕留めて無失点で乗り切った。打者16人から内野ゴロ 8個を奪うなど持ち味を発揮した。昨季まで 2年連続で規定投球回をクリアしており、今季も「開幕ローテ入り」は確実。順調に調整を進める。
●阪神「ドラフト2位」の伊藤将司投手が「2番手」で 3イニングを「4奪三振1安打1失点」と試合を作り、「開幕ローテ争い」で生き残った。 5回から登板。 2イニング目の 6回一死から途中出場の真砂勇介外野手(26)に「右中間ソロ」を浴びたが、落ち着いたマウンドさばきで最少失点にとどめた。 140キロ台前半の速球は切れがあり、チェンジアップとの緩急も生きて 4三振を奪った。球速以上に打者を押し込み手応えを口にした。
●阪神の「ドラフト8位ルーキー」、石井大智投手の「開幕1軍入り」が見えてきた。 3- 1の 8回に登板し、 1回を無失点。勝ちパターンの救援陣の一角としての起用も視野に入れる矢野燿大監督(52)は信頼を寄せた。「オープン戦初登板」で堂々とした投球を披露し頼もしかった。
●板山祐太郎内野手(26=亜細亜大學OB)が、天理大との練習試合に「4番左翼」で先発し、「4打数4安打2打点、1四球」と全打席で出塁した。先頭打者の 4回は中前打で出塁し、 2盗、 3盗に成功。手応えばっちりの「2盗塁」だった。板山はチームが博多遠征から戻る週明けに「1軍合流」予定。力のこもった走攻守でアピールする。
●阪神の藤川球児スペシャルアシスタント(40)が 6日放送のテレビ東京系「プロ野球クセ強ベストナイン」(後 4:00)に出演した。番組では「クセが強い」野球選手を取り上げ、エピソードを紹介。さまぁ~ず・三村マサカズ(53)や千鳥・大悟(40)、野球解説者の金村義明氏(57)らが野球のユニホームに身を包んで出演した。そんな中、藤川氏は黒を貴重としたカジュアルな服装で収録に参加した。
記事をまとめてみました。
オープン戦<福岡ソフトバンク 1- 3阪神>◇ 2回戦◇阪神 2勝 0敗 0分◇ 6日◇福岡PayPayドーム(略称:ペイペイドーム)
阪神が18年ぶりに福岡ソフトバンクとのオープン戦に連勝した。
投手陣は先発の青柳晃洋投手が 4回無失点と好投。「ドラフト2位」の伊藤将司投手(JR東日本)も 3回 1失点と試合を作り、「ドラフト8位」の石井大智投手(四国IL・高知)、福岡ソフトバンクから新加入した加治屋蓮投手の 2人は 1回無失点でリレーした。
打線は 4回、「4番」大山悠輔内野手、「5番」ジェリー・サンズ外野手が「2者連続アーチ」。 6回には途中出場の北條史也内野手が「適時2塁打」を放った。
虎のオープン戦での「福岡ソフトバンク戦連勝」はダイエー時代の03年 3月 7、 8日(いずれも福岡ドーム)以来、18年ぶりとなった。
3回裏福岡ソフトバンク一死 1、 2塁、青柳晃洋投手は長谷川勇也外野手を投併殺打に仕留める=ペイペイドーム
阪神は投打がかみ合い、福岡ソフトバンクに 3- 1で連勝した。
4回、「4番」の大山悠輔内野手が今年の実戦初本塁打を放つと、続くジェリー・サンズ外野手にもソロが飛び出し、「2者連続弾」で 2点を先制した。
先発の青柳は「4回3安打無失点」と好投。「2番手」のD2位・伊藤将は、「ソロ本塁打」を浴びながらも「3回1失点4三振」とアピールし、「ローテ入り」へ一歩前進した。
6回には途中出場の北條が適時打で追加点を挙げるなど「2桁安打」で「4年連続日本一」のチームを打ち崩し、快勝した。
ソフトバンクに連勝しハイタッチをかわす阪神ナイン=ペイペイドーム
阪神は昨季「日本一」の福岡ソフトバンクを相手に 3- 1で勝利。オープン戦開幕から「2連勝」とした。
「2番」に抜擢された「ドラフト1位・佐藤輝明内野手」が 1回に左前打を放ち、キャンプ中に腰背部を痛めた大山悠輔内野手と来日2年目のジェリー・サンズ外野手が 4回に「連続アベックアーチ」を放った。
以下、矢野監督の試合後の主な一問一答。
--大山に「1号」
「まだね。調整の段階やし。もちろん一本出ないと気持ち悪いけど、 1打席目も追い込まれていい感じで打っていた。スイング、バッティング練習自体も別に何も、どこか気になるとか、そんな感じはないんでね。本人的にも一本出て楽になったと思うしね。それが、いいピッチャーからのホームランっていうところで、気持ちもまた新たに、さらに前を向く一本になったと思います」
4回表阪神一死、「先制本塁打」を放ちナインに迎えられる大山悠輔内野手=ペイペイドーム
--石井大はブルペンに必要な投手
「もうずっといいやんね。加治屋も素晴らしいし、そういうところではどの状況で出しても、こちらとしては悔いが残らないピッチャーなんでね。若いから経験というところがないだけで、向かっていく度胸もあるし、落ち着いてるしね。いろいろやろうとしてる。けん制だって、バッターに投げるタイミングだって変えたりとか、いろいろ自分の中で考えてることをできる能力も高いんでね。そういうところではどの場面を任してもいいかなと思う」
(続けて)
7回表の攻撃を終え選手交代を告げてベンチへ戻る矢野燿大監督(左)。右は空振り三振に倒れベンチへ戻る佐藤輝明内野手=ペイペイドーム
「加治屋もね。いろんな思いがありながら、複雑な気持ちで投げたと思うけどね。『緊張したか?』と聞いたら『そんなことなかったです』って。投げる前にも緊張したみたいで。嫌なものだからさ。今までの味方に投げるっていうのも。でも、あいつ自身は新たな、ここからがスタートだと思う。あいつにも言ったけど、ただ獲った選手じゃないんでね。勝ちパターンで使えるような気持ちでうちに来てもらっているので、そういう意味では、いいパフォーマンスをしてくれたし、順調に投手は来ているかなと思います」
--佐藤輝の「2番」は
「球数もけっこう投げさせるし、今まではね。これからまたいろいろ攻め方も変わってくるからどうなるかはわからないけれども、オプションの中ではありえるのかなと。ケント(糸原)が『6番』というのも相手にとってはすごく嫌なところにもなるし、やれることは今のうちにやっておいて、いきなりシーズンに入って『2番』に入るってよりは 1回でも 2回でも経験をしておけば、多少なりともスムーズに入れるところもあるかなと。やれることはいろいろやっておこうと」
勝利し、大山悠輔内野手(左から 3人目)らナインとタッチを交わす矢野燿大監督(中央奥)=ペイペイドーム
▼阪神がソフトバンクにオープン戦で連勝したのは、前身のダイエー時代03年 3月 7、 8日に福岡ドーム(現ペイペイドーム)で連勝して以来、18年ぶり。この年は星野監督が率い、新加入の金本、伊良部らの活躍で18年ぶりの「リーグ優勝」を飾った。
▼交流戦の敵地でのソフトバンク戦同一カード連勝となると、05年 5月21、22日(当時は福岡ヤフードーム)が最後。同年は岡田監督のもと、ウィリアムス、藤川、久保田の鉄壁リリーフ陣が活躍し 2年ぶりの「セ制覇」を果たしている。
大山悠輔内野手が21年「初アーチ」を放った。
「4番3塁」で先発。 4回一死で迎えた 2打席目、フルカウントから高橋礼の10球目、低め 110キロシンカーに泳がず強振。左翼席に「先制ソロ」をはずませた。
「追い込まれた中でしっかり粘ることができましたし、その中でもうまく打つことができて良かったです」
2月中旬から腰背部の張りで別メニュー調整を続けたが、 2月28日ヤクルト戦で16日ぶりに「実戦復帰」。昨季「28本塁打」の主砲が徐々に状態を上げてきた。
4回表阪神一死、大山悠輔内野手は左越えに先制本塁打を放った=ペイペイドーム
大山悠輔内野手が、 4回の第 2打席に左翼席へ「先制のソロ」を放った。
一死から打席に向かうと、先発の高橋礼と対戦。80キロ台のスローカーブを駆使し、緩急織り交ぜた投球でタイミングを狂わす技巧派右腕にファウルで粘った。10球目、 110キロ変化球を完璧にとらえると、打球は左翼スタンドへ一直線。今季実戦19打席目で、「虎の4番」が「初アーチ」を描いた。
1- 0と先制した虎打線は、続く「5番・サンズ」が 114キロ変化球をとらえ、左翼席へ「2者連続弾」。前日 5日に続くS砲の「2試合連続ホームラン」で「日本一」の鷹軍団を突き放した。
さすが、4番や! 大山悠輔内野手が 4回、「オープン戦1号」を放った。故障明けを感じさせないフルスイングだった=ペイペイドーム
待ってた1号! 大山悠輔内野手が21年「実戦初アーチ」を放った。ソフトバンクとのオープン戦に「4番3塁」で出場。 4回に高橋礼から左翼席へ「先制ソロ」を運んだ。これが決勝点となり、「4年連続日本一軍団」に敵地で勝ち越した。今春の話題の中心は「ドラフト1位」佐藤輝明内野手(近大)ながら、不動の「4番」はやはりこの男。腰背部の張りで一時離脱したが、ここからギアを上げる。
◇ ◇ ◇
主砲の 1発が「鷹狩り」の号砲だった。両軍無得点の 4回一死。大山はシーズンさながらの試合状況をイメージした。「オープン戦ですけどシーズンもこういう『0点』、『0点』という中でああいう 1発が流れを変える」。フルカウントから高橋礼の10球目、シンカーをすくい上げ左翼席へ運んだ。「先制ソロ」で勢いづけ、「5番」サンズの「2者連続弾」も呼んだ。
「昨日がすごく自分の中でも良くなくて。結果を見てもそうですけど、内容、自分の中の感覚もあまり良くなかった」
「左越え先制本塁打」を放った大山悠輔内野手=ペイペイドーム
「3打席連続空振り三振」に倒れた前日 5日の試合後、コーチに打撃のアドバイスを受け、自分で映像も見返した。「修正というか。その結果、今日は自分の中でもいい感覚で打席で振れた。そこは一番良かったかなと思います」。微調整して放った「実戦1号」。 2月中旬に腰背部に張りが出てやや遅れたが、観客の入った試合で万全をアピールした。
昨季「リーグ2位タイ」の「28本塁打」を放った主砲は、対応力も見せた。初回。高橋礼の初球 113キロシンカーを見逃すと、続く 131キロ直球に完全に振り遅れた。 3球目は直球をファウル。 4球目、 128キロの直球を捉え、結果的に中堅手に好捕されたが、ドーム最深部の右中間フェンス手前まで運んだ。矢野監督も「追い込まれていい感じで打っていた」と褒めた。本塁打を放った 4回も 88キロのカーブを見せられる中、フルカウントまで粘った。対戦経験の少ないアンダースローから打ったことにも価値がある。「しっかり対応できたっていうことは良かったですし、自分のスイングはどの打席でもしたい」。
阪神がオープン戦でソフトバンクに連勝するのはダイエー時代の03年以来、18年ぶり。状況は異なれど、「宿敵巨人」が昨年の「日本シリーズ」で「4連敗」を喫した強敵に敵地で勝ち越した。「今日良かったところもありますし、悪かったところもある。また明日試合があるので、時間をしっかり有効に使いたいなと思います」。主将で主砲の大山に、満足感はない。
4回表阪神一死、サンズ外野手は左中間に本塁打を放った=ペイペイドーム
来日 2年目のジェリー・サンズ外野手が「2戦連発」となる「ソロ本塁打」を放った。
「5番右翼」でスタメン。「4番」の大山が「今季1号」をかっ飛ばした直後の 4回一死走者なしだった。福岡ソフトバンク高橋礼の 8球目 114キロスライダーを「左翼ホームランテラス」へ。アンダースローを相手に、主砲との連弾を見せた。「あまり対戦したことがないアンダースローのいい投手だから、強引にならずにしっかりコンタクトすることを心掛けていたよ。甘く入ってきたスライダーにうまくアジャストできたね」。
4回表阪神一死、左中間に本塁打を放ったジェリー・サンズ外野手=ペイペイドーム
サンズは前日 5日にも左翼席中段へ「今季1号」。さらに 1年前の20年 2月29日、敵地で行われた福岡ソフトバンクとのオープン戦でも、「2打席連続弾」を放っていた。ペイペイドームでは 3試合で「4発目」。「このスタジアムにはいいイメージができたね。福岡は大好きだよ」と、ノリノリだ。「4年連続日本一軍団」に対し、助っ人の貫禄を見せている。
阪神「ドラフト1位」の佐藤輝明内野手(近大)は「2番左翼」でスタメン。「5打数4安打3打点、1本塁打」だった 2月18日のDeNA戦(宜野湾)以来の「2番起用」となった。前日 5日は「開幕投手」に決まっている石川から「オープン戦初打席初本塁打」。この日は19年「新人王」で右アンダースローの高橋礼と対峙(たいじ)。一線級の投手相手に「2戦連発」となるか。
第 1打席 (投手高橋礼) 1回一死走者なし。 2ストライクから 3球目 112キロスライダーをとらえ、左安打。
第 2打席 (投手高橋礼) 3回二死 1塁。 2ストライクから高め 131キロ直球に空振り三振。
第 3打席 (投手高橋礼) 5回二死走者なし。 3ボールから 125キロ直球を中堅フェンスギリギリの中飛。ドーム内はもう少しで本塁打という打球にどよめき。
第 4打席 (投手奥村) 7回二死 1、 2塁。内角低め 135キロカットボールに空振り三振
「2番」でも、すぐに結果! 1回、佐藤輝明内野手が左前に運ぶ。迫力満点の打線や!=ペイペイドーム
阪神の「ドラフト1位・佐藤輝明内野手」が「2番・左翼」で出場。 1回の第 1打席にさっそく快音を響かせ、「オープン戦2試合連続安打」とした。
一死から打席に向かうと、福岡ソフトバンクの先発・高橋礼の 112キロ変化球を振り切った。詰まりながらも、打球は打球は左前へ。鷹の変則右腕にもしっかりと対応する力を見せた。
前日 5日に球団の新人では34年ぶりとなる「オープン戦初打席初本塁打」を放つなど、「4打数2安打」と気を吐いた「黄金ルーキー」。その勢いはまだまだ止まりそうにない。
1回表阪神一死、左前打を放った佐藤輝明内野手=ペイペイドーム
阪神の「ドラフト1位・佐藤輝明内野手」が 6日、ソフトバンク戦(ペイペイドーム)に「2番・左翼」でスタメン出場し、 1回に「実戦3試合連続」となる安打を放った。小技が得意な打者が務めることが多かった打順に大器が座ることで、“虎最強2番”誕生への期待も高まる。シーズンに向けた超攻撃型オーダーの要を務めて、歴史を変える。
「虎の歴史」の扉に黄金ルーキーが手をかけた。これまでの固定概念を覆せるのは、やはりこの男しかない。「2番・左翼」でスタメン出場した佐藤輝が初回に「H」ランプを灯し、「3試合連続安打」をマーク。その瞬間、タテジマの“最強2番打者”誕生に向けた時計の針も動き出した。
「(「2番」でも)もう特に変えずに、しっかり積極的に振るというのは思っていました」
2月 9日の日本ハムとの練習試合(宜野座)以来、実戦10試合ぶり 2度目の「2番」に座り、 1回一死から変則右腕の高橋礼と対峙した。「今まで体験したことのない特殊というか、独特の球だった。(アンダースロー投手との対戦は)記憶の限りでは初めてです」。 2球で 2ストライクと追い込まれたが、そこは規格外の背番号「8」。 3球目の内角低めのスライダーを力で逆方向へ弾き返し、左前打にしてしまった。
3回表阪神二死 1塁、佐藤輝明内野手は空振りの三振=ペイペイドーム
矢野監督は佐藤輝の「2番」起用について「球数も結構投げさせるし、今まではね。これからまたいろいろ(相手バッテリーの)攻め方も変わってくるからどうなるかはわからないけど、オプションの中ではあり得るのかなと」と意図を明かした。
この日は「4打数1安打2三振」で得点にこそ絡まなかったが、虎の「2番」といえば和田豊、久慈照嘉、平野恵一ら小技を得意とする職人タイプが務める傾向にあった。
近年は長打力のある打者を「2番」におく場合が多い。DeNAのラミレス前監督は筒香、ソトをおき、巨人は坂本を起用する。かつて、日本ハム・小笠原、ヤクルト・川端が「2番」で「リーグ優勝」に貢献したが、虎は長年、苦労した。1998年に吉田監督が昨季「開幕4番」の桧山を「2番」に起用し、2016年には「超変革」を旗印にした金本監督が横田を抜擢したが、いずれも長続きしなかった。「2番=職人」の呪縛を解けるのが佐藤輝というわけだ。
矢野監督は「オプションの中では(2番は)ありえる」と明言した。「いきなりシーズンに入って『2番』に入るってよりは、 1回でも 2回でも経験をしておけば、多少なりともスムーズに入れる」。「1番」で 3試合、「3番」で 8試合経験を積んだ佐藤輝が「2番」にハマれば「3番」にサンズ、マルテらの右打者を入れるため、相手の継投策を困難にさせるメリットもある。
5回表阪神二死、佐藤輝明内野手は中飛に終わる=ペイペイドーム
佐藤輝は「最初のヒットもたまたまで。交流戦、日本シリーズで当たったときは打てるように頑張ります」と控えめに振り返ったが、チームは「4年連続日本一」のソフトバンクを相手に力を存分に発揮した。まさに佐藤輝効果の「2連勝」! 猛虎の歴史に、「2番打者最強説」を刻み込む。
◆球界の攻撃型2番あらかると
★北海道日本ハム・小笠原 入団 3年目の1999年に「バントをしない2番」としてシーズン「打率0.285、25本塁打、83打点」を挙げ、ビッグバン打線と呼ばれた。
★横浜DeNA・ソト バントを嫌うラミレス監督が2018年 5月から採用。ソトはそこから11試合で「打率0.447」と期待に応え、シーズン「43本塁打」。 2年連続でタイトルを獲得した。
★巨人・坂本 19年に原監督が 117試合で「2番」起用。シーズン「打率0.310、34本塁打、81打点」で「リーグV」。
青柳晃洋投手が福岡ソフトバンク戦に先発し、今年最長の 4回を投げて「3安打無失点」と好投した。
3回に安打と四球で無死 1、 2塁のピンチを背負ったが、中村晃を直球で遊ゴロ、「4番・長谷川」を外角のツーシームで投ゴロ併殺に仕留めて無失点で乗り切った。
5回からは、「2番手」で「ドラフト2位」の伊藤将司投手が登板。 6回に一死から真砂に甘く入った変化球を右中間席へ運ばれて「ソロ本塁打」を許したが、中村晃から見逃し三振を奪うなど持ち味を発揮した。
阪神先発の青柳晃洋投手=ペイペイドーム
青柳晃洋投手は 4回を「3安打2四球で」無失点と好投した。
1回二死 1、 2塁、 2回二死 2塁、 3回無死 1、 2塁のピンチを落ち着いて無失点で切り抜けると、 4回は「3者凡退締め」。打者16人から内野ゴロ 8個を奪うなど持ち味を発揮した。
昨季まで 2年連続で規定投球回をクリアしており、今季も「開幕ローテ入り」は確実。順調に調整を進める。
先発の青柳晃洋投手=ペイペイドーム
青柳晃洋投手が 6日、福岡ソフトバンク戦(ペイペイドーム)に先発し、「4回3安打無失点」の好投。 5回 2失点だった相手先発の高橋礼投手との「変則右腕対決」に勝利した。攻撃中は、 3塁ベンチから高橋礼の投球フォームや配球パターンなどをチェック。西勇とともに先発の柱として期待される中、開幕を前に実り多き博多遠征となった。
■配球パターン観察「すごく参考に」■
博多で実現した、「虎VS鷹の変則右腕対決」で勝った。青柳が「4回3安打無失点」。ゴロアウトは 8つと、持ち前の打たせて取る投球で、 5回 2失点の高橋礼を上回った。
今宮健太内野手の打球に素早く反応する青柳晃洋投手=ペイペイドーム
「僕の中ではすごい収穫があった試合かなと思いますね。四球を( 2つ)出したのは反省ですが、結果的にゼロで抑えられたのは、開幕に向けていいことだと思う」
笑顔で振り返った。何度もピンチが訪れた。 1回は二死 1、 2塁。 2回は二死 2塁。 3回無死 1、 2塁もしのいだ。 4回は内野ゴロ 3つ。ホームを踏ませなかった。
収穫はマウンドだけではない。青柳が横手投げなら、高橋礼は地面すれすれから浮き上がる球で勝負する下手投げ。2019年、 2人は球宴に出場して親交を深めた。
阪神の攻撃中、青柳はベンチから目をこらし、19年に「12勝」を挙げ、「プレミア12」の日本代表で「世界一」に貢献した高橋礼の腕の振り、配球パターンなどを観察していた。
福岡ソフトバンク先発の高橋礼投手=ペイペイドーム
「球自体は、僕の方が速いですけど、高めで空振りが取れていた。遅い球と速い球、緩急を使ってバッター(の体勢)を前に出させる投球もすごかった。フォームの緩急だったり…。そういう投球ができたら、もっと幅が広がるのかなと。すごく参考になりました」
あくなき探求心だ。実戦は 2月18日のDeNA戦(宜野座)の 2回から「8イニング連続無失点」となった。昨季は打線の援護に恵まれず7勝止まりも 2年連続で規定投球回をクリアし「行ける準備はしているし、行きます」と「開幕投手」を志願した。ぜんそくの症状で調整遅れで「春季キャンプ」を途中離脱した西勇が 5日の福岡ソフトバンク戦で復活をアピール。青柳は開幕 2戦目となる27日のヤクルト(神宮)が有力となった。
「(オープン戦登板は)あと 2試合。これからはテンポだったり球数を意識しながら投球をしていきたい」
高橋礼を見て、学んだことを頭にインプットして本番に備える。
投球する阪神D2位・伊藤将司投手=ペイペイドーム
阪神「ドラフト2位」の伊藤将司投手が「2番手」で 3イニングを「4奪三振1安打1失点」と試合を作り、「開幕ローテ争い」で生き残った。
5回から登板。 2イニング目の 6回一死から途中出場の真砂に「右中間ソロ」を浴びたが、落ち着いたマウンドさばきで最少失点にとどめた。
5回裏、阪神「2番手」で登板した伊藤将司投手=ペイペイドーム
阪神の「ドラフト2位新人左腕」、伊藤将が「2番手」で登板し、3回を投げ真砂の「ソロ本塁打」の1安打に抑えた。開幕先発枠入りへ前進し「キャンプから状態は維持できている。ボール先行が多かったので修正していきたい」と表情を引き締めた。
140キロ台前半の速球は切れがあり、チェンジアップとの緩急も生きて 4三振を奪った。球速以上に打者を押し込み「真っすぐは指にしっかり掛かっていた。継続したい」と手応えを口にした。
真砂勇介外野手に「右中間本塁打」を浴びた伊藤将司投手=ペイペイドーム
■青柳晃洋投手( 4回 3安打無失点)
「結果的にゼロなので開幕に向けていいこと。左打者に自分の投球が通用したのは収穫」
■ジェリー・サンズ外野手( 4回に高橋礼からソロ。 2試合連発)
「下手投げの投手から打つのは難しいが、どうにか打ち返せるように試行錯誤した。打撃も守備も良かった」
投球する阪神D8位・石井大投手=ペイペイドーム
阪神の「ドラフト8位ルーキー」、石井大(四国アイランドリーグplus高知)の「開幕1軍入り」が見えてきた。 3- 1の 8回に登板し、 1回を無失点。勝ちパターンの救援陣の一角としての起用も視野に入れる矢野監督は「どの状況で出しても悔いが残らない」と信頼を寄せた。
「オープン戦初登板」で堂々とした投球を披露し「最初は緊張していたが、マウンドに行ってから切り替えられた」と頼もしかった。
2軍練習試合<阪神 9- 0天理大>◇ 6日◇阪神鳴尾浜球場
板山祐太郎内野手が、天理大との練習試合に「4番左翼」で先発し、「4打数4安打2打点、1四球」と全打席で出塁した。「キャンプに続いていい状態をキープできてるので、そこは良かった」。先頭打者の 4回は中前打で出塁し、 2盗、 3盗に成功。「なんとか 1アウト 3塁の形を作れないかなと、投手の首振りのクセがずっと同じだったので、いいスチールができた」。手応えばっちりの「2盗塁」だった。
天理大學戦の 4回裏、安打を放った板山祐太郎内野手=阪神鳴尾浜球場(西宮市タイガーデン)
キャンプから絶好調を見守る平田 2軍監督は最敬礼で絶賛。「板山さんはもう…素晴らしい! ずーっとだもん!」。板山の 1塁守備にも触れながら“絶口調”は加速。「ライトに飛んでもちゃんとファーストに入るし、 2盗、 3盗でしょ? 打つだけじゃないんだよ。全てにもう『鬼滅の刃』! 『全集中』だよ!
その集中力が素晴らしい」と話題のアニメを引き合いに褒め続けた。
天理大學戦の 4回裏、三盗を決める板山祐太郎内野手=阪神鳴尾浜球場
板山はチームが博多遠征から戻る週明けに「1軍合流」予定。「打たなきゃ始まらないので」。力のこもった走攻守でアピールする。
藤川球児氏
阪神の藤川球児スペシャルアシスタントが 6日放送のテレビ東京系「プロ野球クセ強ベストナイン」(後 4:00)に出演した。
番組では独特のフォームや変化球を持つ投手や、個性豊かな外国人助っ人など「クセが強い」野球選手を取り上げ、エピソードを紹介。さまぁ~ず・三村マサカズや千鳥・大悟、野球解説者の金村義明氏らが野球のユニホームに身を包んで出演した。
そんな中、藤川氏は黒を貴重としたカジュアルな服装で収録に参加。「お二人(三村、大悟)がユニホームを着ているのを見て、金村さんもユニホームじゃないですか。僕が着てちょっと現役の感じが出るより、やっぱいいですね。この感じのほうが」と着こなしを褒めた。
ガンバレ!阪神!我らのタイガース!今季こそ勝利を掴め!
今の僕たちに一番必要なことは「挑戦すること」だと考えています。
試合結果により評価されがちですが、「エラーをしても前に出る」「打たれても バッターに向かっていく」
そのような姿勢が僕たちのチームの成長には一番必要なことだと考えているので、まずは挑戦する事「挑む」を最初に掲げました。 次に、「超える」ですがこれは「超越する」ことです。
最後に「頂へ」。
これは僕自身が監督に就任してからセ・リーグの順位が3位、2位ととなり、来季 はもちろん「頂」しかありません。
チーム全体として頂点に立つことを意識し、選手・スタッフ含めチーム全体で、 頂点に行ったときにどういう景色があるのか、どういう気持ちになれるのかを考える1年とし、「常にトップに立つ」とういう意識にしていきます。
やはりタイガースファンの大きな後押しも必要です。
このスローガンをもとに共に戦い、頂点に行った景色を一緒に見ましょう。
2021年 オープン戦 順位表
2020年 公式戦 順位表
2021年 公式戦日程と結果 (02月)
2021年 公式戦日程表と結果(03月)