●阪神の「怪物スラッガー」に、待望の「本拠地初アーチ」が飛び出した。「ドラフト1位」の佐藤輝明内野手(21=近大)が 5回に、甲子園最深部の左中間席へ「オープン戦2号2ラン」を放った。 3月10日の「サトウの日」に「サイクル安打」目前の「3安打2打点」の活躍。「東日本大震災の被災地」への思いも込め、特別な 1発をかみしめた。多くの左打者が苦戦した甲子園で、「怪物スラッガー」がいとも簡単に放物線を描いた。 5回二死 2塁。佐藤輝が広島テイラー・スコット投手(28)のツーシームを強振。打球は浜風に乗って、最深部の左中間席に届いた。「オープン戦2号」となる「2ラン」。甲子園では記念すべき「初アーチ」だ。その瞬間、6071人の観衆からどよめきが起きた。「東日本大震災」から10年。 3.11は佐藤輝にとっても、忘れられない 1日だ。宮城・村田町で暮らす父方の祖父母も激震に見舞われた。幸い大きな被害はなかったが、帰省の際に被災地を目の当たりにした。当時小学生だった少年の脳裏には、今もあの光景が残る。10年の月日が流れてプロ野球選手になった。被災地を勇気づけたい思いをバットに込めた。守備では反省点も出た。近大時代には経験があったが、プロでは初めてとなる甲子園での 3塁守備。 5回に広島田中広輔内野手(31)のボテボテの打球に前進したが、バウンドに合わせられず後逸。「初失策」を記録。試合後には居残りで筒井壮外野守備走塁兼分析担当コーチ(46)と外野守備を練習。浮かれることなく足元を見つめて、開幕へと前進していく。
●ジェリー・サンズ外野手(33)が「ドラフト1位」佐藤輝明に嫉妬した!? 広島戦に「5番右翼」で先発。 5回二死 2、 3塁で右腕スコットから左翼線に「2点2塁打」を弾ませ、代走小野寺暖外野手(22)を送られた。仲間から拍手喝采で出迎えられたまでは良かったが、次打者の佐藤輝が「甲子園初アーチ」を決めたことで状況は一変した。左中間最深部への豪快弾に、観客はもちろんナインの注目も一気に「規格外ルーキー」のもとへ。後輩の「メモリアルアーチ」を祝福した。
●原口文仁捕手(29)が負傷交代した。 2回表一死 1塁。斎藤が打者大盛へ投じた 3球目がファウルチップとなり、捕手原口の右手を直撃。流血に伴い治療のためベンチ裏へ下がったが、そのまま交代となった。矢野燿大監督(52)は試合後、「爪が結構、浮いていた。右手やからね。骨は異常ないと聞いたから良かったなというのはあるんだけど」と説明。心配そうな表情を浮かべた。正捕手の座を狙う原口はキャンプから実戦10試合に出場し、「17打数5安打、1本塁打、4打点、打率2割9分4厘」と持ち味の勝負強さを発揮していた。開幕まで 3週間を切ったこの時期の負傷は大きな不安材料になりかねない。軽傷を願うばかりだが、患部の状態次第では開幕にも「黄色信号」がともる。
●近本光司外野手(26)が 2塁打 2本を放ち、 2得点をマークした。 3回は右翼線に鋭くはじき返し、 5回は右翼フェンス直撃の大きな当たりだった。ともにファーストストライクを捉える積極性が光り控えめに喜んだ。快音を重ねても、内容には満足していない。 100得点を今季の目標に掲げる「1番打者」は貪欲だった。この日は「ドラフト1位」佐藤輝が「甲子園初アーチ」を記録。後輩の豪快弾には笑顔を見せた。
●「開幕1軍」を目指す齋藤友貴哉投手(26)が「5回4安打3失点」で降板した。力強い直球を主体に序盤は安定感抜群だったが、 4回一死の場面で西川龍馬外野手(26)の四球から乱れた。松山竜平内野手(35)に左前打、林晃汰内野手(20)に死球で満塁とされると、大盛穂外野手(24)に高め直球を右前打された。これで 2点を失うと、 5回にも西川に中前適時打を浴びて失点。斎藤は悔しがった。今後は 2軍戦に登板する。
●昨季途中にオリックスから移籍した小林慶祐投手(27)は 2イニングを完全投球した。 6回から登板し、直球は最速 150キロを計測。鈴木誠也外野手(26)を直球で中飛、新助っ人ケビン・クロン内野手(28=アリゾナ・ダイヤモンドバックス)をフォークで空振り三振に仕留めた。
●甲子園初登板の「ドラフト8位」石井大智投手(23=四国IL高知)が、実戦「6試合連続無失点」と好投した。 9回に登板すると、鈴木誠を 147キロで右飛に仕留めると、正随をシンカーで遊飛。最後は前日 9日に満塁弾を放っているクロンから 148キロで空振り三振を奪った。
記事をまとめてみました。
オープン戦<阪神 9- 3広島>◇ 2回戦◇阪神 2勝 0敗 0 分◇10日◇阪神甲子園球場
阪神の「怪物スラッガー」に、待望の「本拠地初アーチ」が飛び出した。「ドラフト1位」の佐藤輝明内野手が 5回に、甲子園最深部の左中間席へ「オープン戦2号2ラン」を放った。 3月10日の「サトウの日」に「サイクル安打」目前の「3安打2打点」の活躍。「東日本大震災の被災地」への思いも込め、特別な 1発をかみしめた。
◇ ◇ ◇
多くの左打者が苦戦した甲子園で、「怪物スラッガー」がいとも簡単に放物線を描いた。 5回二死 2塁。佐藤輝が広島スコットのツーシームを強振。打球は浜風に乗って、最深部の左中間席に届いた。「オープン戦2号」となる「2ラン」。甲子園では記念すべき「初アーチ」だ。「逆方向ですけど、いい当たりが打ててすごく良かったです。阪神ファンの皆さんの前で打った1本、特別なものになるんじゃないですか」。その瞬間、6071人の観衆からどよめきが起きた。
試合前、スタンドのファンにポーズをとる佐藤輝明内野手=阪神甲子園球場
2回の打席は、高く打ち上げたが、上空を舞う風の影響で 3塁手がファウルゾーンからフェアゾーンに慌てて戻り、ポテンヒットとなった。 4回には引っ張って右翼線へ 2塁打。 3塁打が出れば、「サイクル安打」だったが、「3安打2打点」の活躍で 7回の守備からお役御免。この日はまさに「佐( 3)藤(10)の日」になった。「ああっ、そうですね。佐藤の日…、良かったです(笑い)」。豪快なフルスイングに、浜風を味方につければ、左打者不利の甲子園でも結果を残せる。
「東日本大震災」から10年。 3.11は佐藤輝にとっても、忘れられない 1日だ。宮城・村田町で暮らす父方の祖父母も激震に見舞われた。幸い大きな被害はなかったが、帰省の際に「空港の周りに何もなかった。すごい被害なんだなと思った」と被災地を目の当たりにした。当時小学生だった少年の脳裏には、今もあの光景が残る。「まだ苦しんでいる方もいると思うので、そういう方に勇気をちょっとでも感じてもらえたかな」。10年の月日が流れてプロ野球選手になった。被災地を勇気づけたい思いをバットに込めた。
守備では反省点も出た。近大時代には経験があったが、プロでは初めてとなる甲子園での 3塁守備。 5回に広島田中広のボテボテの打球に前進したが、バウンドに合わせられず後逸。「初失策」を記録。「どこを任されてもいいように、しっかり準備したい」。試合後には居残りで筒井外野守備走塁コーチと外野守備を練習。浮かれることなく足元を見つめて、開幕へと前進していく。
2回裏阪神二死、矢野雅哉内野手は高々とあがった佐藤輝明内野手の打球を追うも追いつけず安打を許す=阪神甲子園球場
○…佐藤輝が近大の「体育特別賞」を受賞する予定であることがわかった。体育活動で顕著な成績を修めた学生に贈られる。昨秋の「関西学生野球」で「最優秀選手」となり、同リーグで二岡智宏が持つ「通算本塁打記録」を更新する「14本塁打」を記録したことなどが評価された。
阪神の「怪物ルーキー」に、待望の「本拠地1号」が飛び出した。 5回二死 2塁で広島スコットの甘いボールを強振。左中間に飛び込む「2ラン」となった。「打ったのはツーシーム。甘いボールをしっかり捉えることができて良かったです。この甲子園でファンの皆さんの前で初めてホームランを打つことができて良かった」。「ドラフト1位・佐藤輝明内野手は地元の兵庫・西宮市出身。ホームランの瞬間、甲子園のスタンドからどよめきが起きた。オープン戦は 2本目のアーチ。これで 3塁打が出れば「サイクル安打」達成だったが、その後守備を交代し、4打席目はまわってこなかった。
5回裏阪神二死 2塁、佐藤輝明内野手は左中間越えに「2点本塁打」を放った。左はスコット=阪神甲子園球場
第 1打席には豪快な? ポテンヒットを放った。
2回二死走者なし。打席に入る前に 2度スイングを確認しバッターボックスに立った。初球の内角球をファウル、 2球目はボール。そして 3球目の低め 124キロ変化球をすくい上げると、打球は 3塁ベース付近へ高くあがった。広島の 3塁手矢野はファウルゾーンで球を追ったが、風でフェアゾーンへ。矢野は慌てて戻ったが間に合わず、 3塁ベース横にポトリと落ち、内野安打となった。豪快なスイングが生む滞空時間の長い飛球に風も味方した。
前日 9日には第 1打席でタイムリーを放ち、鮮烈な「甲子園デビュー」を飾っていた。
第 2打席は、高めに浮いた 108キロを引っ張り込んで右翼線へ 2塁打を放った。
5回表の 3塁守備では、一死走者なしから広島田中の弱い当たりのゴロに前進したがバウンドが合わず後逸。エラーを記録した。
5回裏阪神二死 2塁、佐藤輝明内野手は「左中間越え2点本塁打」を放った=阪神甲子園球場
阪神の怪物ルーキー佐藤輝明内野手(21=近大)に待望の本拠地1号が飛び出した。5回2死二塁で広島スコットの甘いボールを強振。左中間に飛び込む2ランとなった。オープン戦は2本目のアーチ。三塁打が出ればサイクル安打達成だったが、その後守備を交代し、4打席目はまわってこなかった。
◇ ◇
▼阪神の新人選手が甲子園でのオープン戦で本塁打を放ったのは、02年3月13日の日本ハム戦での浅井良(法大)以来。
▼オープン戦期間に複数本塁打を記録した、阪神の新人は、80年以降では3人目。80年岡田彰布(早大)と87年八木裕(三菱自動車水島)が各2本放っていた。それ以前では、69年田淵幸一(法大)も2本塁打している。
5回、「2点本塁打」を放った佐藤輝明内野手=阪神甲子園球場
阪神は「6番・三塁」で出場したドラフト1位・佐藤輝明内野手が 5回二死 2塁で左中間最深部に甲子園初アーチを放つなど、打線が爆発。広島に 9- 3で快勝した。
試合後、佐藤輝に関する矢野監督の一問一答は以下の通り。
--佐藤輝が「甲子園1号」
「打った瞬間行ったと思ったし、持ち味だと思うんでね。テルらしい、打った瞬間行ったなという、いいホームランだったね」
5回、「2点本塁打」を放った佐藤輝明内野手を迎える矢野燿大監督=阪神甲子園球場
--驚きなし
「別にびっくりもしないし。言うてもオープン戦だし。シーズンに入って打ってもらうっていうことの方が、もちろん今の段階がないと、シーズンというのもなかなかないしね。ルーキーでオープン戦から打っていくっていうのは簡単なことじゃないというのは俺自身も経験して十分わかっている。その中で打ったという。評価というのはもちろんしているけど。テル自身が目指しているところはもっと上のところにあるしね。気持ちの中も『やったー!』というところでも、もっと上を見ていると思うんでね。ある意味、普通かなと思う。ファンの人にとっては楽しみが多いバッターだと思う。それを見てもらえたっていうのは、いい一日だったんじゃない?」
5回裏阪神二死 2塁、左中間へ「2点本塁打」を放った佐藤輝はナインの出迎えに笑顔を見せる=阪神甲子園球場
阪神の「怪物ルーキー」佐藤輝明に、待望の「本拠地1号」が飛び出した。 5回二死 2塁で広島スコットの甘いボールを強振。左中間に飛び込む「2ラン」となった。
◇ ◇ ◇
▽広島佐々岡真司監督(阪神佐藤輝明内野手について)
「やっぱり良いバッターだなと。良いスイングをしているし、逆方向に飛ばす力はフリー打撃の時から見ていた。(阪神戦が)開幕 2カード目なので、今から対処しないといけない」
5回表の攻撃を終えた広島・佐々岡真司監督は選手交代を告げベンチへ戻る=阪神甲子園球場
甲子園初本塁打で、またまた怪物ぶりを見せつけた阪神・佐藤輝。「虎新人オープン戦2発」の先輩で、“代打の神様”とも呼ばれたサンスポ専属評論家・八木裕氏(55)は、左中間への本塁打に「浜風対策の武器を身につけている」、「右翼線2塁打」に「変化球をうまく拾える」と絶賛。スター誕生を予感していた。
■間違いなく「Sクラスの新人」
佐藤輝の「甲子園初本塁打」を見せてもらったが、私が見てきたプロ野球の中でも、間違いなく「Sクラスの新人」であり、スターになる可能性がプンプンする。
5回に「2ラン」を放った佐藤輝明内野手はナインの出迎えに満面の笑み=阪神甲子園球場
甲子園を本拠地にする阪神の左打者にとって最大の敵は、ご存じのように右から左へ吹く浜風。対策は、風に逆らわず左中間から左方向へ打つことが一番なのだが、佐藤輝はその打撃がすでにできている。飛距離もでる。左中間スタンドへほうり込んだ本塁打を見て、改めて“浜風対策の武器”を身に着けているなと感じた。
打席での佐藤輝は、基本的に真っすぐ、ツーシームのストレート系を待ちながら、変化球を拾うというスタイル。ミートポイントが多いからこそできる打撃だ。追い込まれてから、ファウルで粘るなど我慢できるのも、もう 1つの特長。 9日の右前適時打、この日の「右翼線2塁打」が、変化球を拾う打撃だった。緩い球にも、実にうまく対応できるのだ。
5回終了時、選手交代を告げる矢野燿大監督=阪神甲子園球場
■上位を任せてみるのも面白い
ここまで紹介したスタイルは「今どき」の打撃といっていい。ただし、はやりではあるが、それをできているのは、非凡の証明だろう。
キャンプ以来、打順は「6番」か「7番」か、 1年目だから自分の打撃に集中できる、気楽に打てる打順にしてあげたいと言い続けてきた。その考えに変更はない。ただ、ここまで実戦の中で結果を出す姿を見ていると、少し違う思いも芽生えている。他の打者の調子がよければ、もちろん「6番」だが、チーム状態で彼の力が必要ならば、上位を任せてみるのも面白い。そんな夢が膨らむ佐藤輝の打撃だ。
ジェリー・サンズ外野手が「ドラフト1位」佐藤輝明に嫉妬した!? 広島戦に「5番右翼」で先発。 5回二死 2、 3塁で右腕スコットから左翼線に「2点2塁打」を弾ませ、代走小野寺を送られた。「強くたたくことを意識していた」と納得。仲間から拍手喝采で出迎えられたまでは良かったが、次打者の佐藤輝が「甲子園初アーチ」を決めたことで状況は一変した。
5回裏阪神一死 2、 3塁、ジェリー・サンズ外野手は「左越え適時2塁打」を放った=阪神甲子園球場
左中間最深部への豪快弾に、観客はもちろんナインの注目も一気に「規格外ルーキー」のもとへ。「ちょっと自分的には悲しくなりました(笑い)。全部持っていかれた。みんな、自分が 2点タイムリーを打ったのを忘れていたよ…」。ウイットに富んだコメントで笑わせ、後輩の「メモリアルアーチ」を祝福した。
5回裏阪神2死二塁、2点本塁打を放った佐藤輝明内野手(手前)を出迎えるサンズ外野手(左から 2人目)=阪神甲子園球場
これでオープン戦出場 4試合すべてで安打を記録。 5、 6日の敵地ソフトバンク戦で「2試合連続本塁打」を放った後も好調をキープしている。「開幕に向けて、どんどん上がっている。今年は(来日) 2年目で少し慣れた面がある。そういう部分でもいい結果が出ている」。ここ 3試合で 2度目の右翼出場。マルテと同時先発の場合、「開幕右翼スタメン」の可能性も十分ありそうだ。
2回、広島・大盛穂外野手の打球を右手に受けた原口文仁捕手=阪神甲子園球場
阪神の原口文仁捕手が負傷交代した。 2回表一死 1塁。斎藤が打者大盛へ投じた 3球目がファウルチップとなり、捕手原口の右手を直撃。流血に伴い治療のためベンチ裏へ下がったが、そのまま交代となった。
矢野監督は試合後、患部の状態について「爪が結構、浮いていたから。右手やからね。骨は異常ないと聞いたから良かったなというのはあるんだけど。ちょっと投げることか打つことというのがどれだけかというのは、今日の段階では分からない。ちょっとね、爪が…」と話すにとどめた。
2回表広島一死 1塁、捕手を交代する原口文仁捕手。右は矢野燿大監督=阪神甲子園球場
先発マスクをかぶった阪神の原口が、 2回の守備中に右手にファウルチップを受けて途中交代した。矢野監督は「爪が結構、浮いていた。投げること、打つことがどれだけできるか、というのは今日の段階では分からない」と心配した。
2回表広島一死 1塁、原口文仁捕手(左から 2人目)は打者大盛穂外野手のファウルを右手に当てて負傷し心配そうに見る矢野燿大監督=阪神甲子園球場
開幕ピンチ! 原口文仁捕手にアクシデントが発生した。「8番捕手」でスタメン出場すると、 2回表一死 1塁。「6番」大盛への投球がファウルチップとなり、右手に直撃。流血もあって治療のためベンチ裏へ下がり、そのまま長坂と交代した。
矢野監督は試合後、「爪が結構、浮いていた。右手やからね。骨は異常ないと聞いたから良かったなというのはあるんだけど」と説明。「ちょっと投げることか打つことというのがどれだけかというのは、今日の段階では分からない」と、心配そうな表情を浮かべた。
正捕手の座を狙う原口はキャンプから実戦10試合に出場し、「17打数5安打、1本塁打、4打点、打率2割9分4厘」と持ち味の勝負強さを発揮していた。開幕まで 3週間を切ったこの時期の負傷は大きな不安材料になりかねない。軽傷を願うばかりだが、患部の状態次第では開幕にも「黄色信号」がともる。
阪神の近本が 2塁打 2本を放ち、 2得点をマークした。 3回は右翼線に鋭くはじき返し、 5回は右翼フェンス直撃の大きな当たりだった。ともにファーストストライクを捉える積極性が光り「タイミングが合ったら振る、というところ」と控えめに喜んだ。
快音を重ねても、内容には満足していない。 100得点を今季の目標に掲げる「1番打者」は「バットが体から離れないようにしたい。試合の中でそういうスイングを多くしたい」と貪欲だった。
3回裏阪神無死 1、 2塁、近本光司外野手は右翼線に「適時2塁打」を放った、左は中村祐太投手=阪神甲子園球場
阪神「1番」近本光司外野手は全打席出塁にも納得しなかった。
1回に先頭で四球を選ぶと、 3回無死 1、 2塁から右翼線へ「適時2塁打」。 5回一死からは右中間フェンス直撃の 2塁打を決めた。 2安打ともファーストストライクの直球を振り抜いた力強い打球。それでも「もうちょっと内容を重視していきたい。ボールに対してのバットの入り方が、まだちょっと体から離れる部分がある」と気を引き締めた。
この日は「ドラフト1位」佐藤輝が「甲子園初アーチ」を記録。後輩の豪快弾には「うれしいですね。チーム全体が盛り上がるので」と笑顔を見せた。
5回、 2塁打をった近本光司外野手=阪神甲子園球場
阪神の近本が 2塁打 2本を放ち、 2得点をマークした。3回は右翼線に鋭くはじき返し、 5回は右翼フェンス直撃の大きな当たりだった。ともにファーストストライクを捉える積極性が光り「タイミングが合ったら振る、というところ」と控えめに喜んだ。
快音を重ねても、内容には満足していない。100得点を今季の目標に掲げる「1番打者」は「バットが体から離れないようにしたい。試合の中でそういうスイングを多くしたい」と貪欲だった。
阪神先発の齋藤友貴哉投手=阪神甲子園球場
「開幕1軍」を目指す齋藤友貴哉投手が「5回4安打3失点」で降板した。
力強い直球を主体に序盤は安定感抜群だったが、 4回一死の場面で西川の四球から乱れた。松山に左前打、林に死球で満塁とされると、大盛に高め直球を右前打された。これで 2点を失うと、 5回にも西川に中前適時打を浴びて失点。斎藤は「最初の 3イニングは自分の思ったイメージの投球をすることができただけに、 4回、 5回は反省の多い投球になった」と悔しがった。今後は 2軍戦に登板する。
6回、「2番手」で登板の小林慶祐投手=阪神甲子園球場
昨季途中にオリックスから移籍した小林慶祐投手は 2イニングを完全投球した。
6回から登板し、直球は最速 150キロを計測。鈴木誠を直球で中飛、新助っ人クロンをフォークで空振り三振に仕留めた。「0点に抑えることができて本当にホッとしています」。指揮官は「素晴らしかった。今までで一番良かった。真っすぐの角度も良かったし、コントロールも。( 1軍昇格直後の) 1回でこれを見せてくれて評価としては上がる」とたたえた。
9回を締めた石井大智投手=阪神甲子園球場
甲子園初登板の「ドラフト8位」石井大智投手が、実戦「6試合連続無失点」と好投した。
9回に登板すると、鈴木誠を 147キロで右飛に仕留めると、正随をシンカーで遊飛。最後は前日 9日に満塁弾を放っているクロンから 148キロで空振り三振を奪った。登板を重ねるたびに評価を上げる右腕は本拠地のマウンドに「投げていて楽しかった。そういうのを感じながら投げられて良かった」と振り返った。秋田出身の石井大にとっても「3.11」は特別な日。「言い方は変ですけど、ちゃんと生きられていることに感謝しながら。10年たってもその思いは変わらない」と力を込めた。
ガンバレ!阪神!我らのタイガース!今季こそ勝利を掴め!
今の僕たちに一番必要なことは「挑戦すること」だと考えています。
試合結果により評価されがちですが、「エラーをしても前に出る」「打たれても バッターに向かっていく」
そのような姿勢が僕たちのチームの成長には一番必要なことだと考えているので、まずは挑戦する事「挑む」を最初に掲げました。 次に、「超える」ですがこれは「超越する」ことです。
最後に「頂へ」。
これは僕自身が監督に就任してからセ・リーグの順位が3位、2位ととなり、来季 はもちろん「頂」しかありません。
チーム全体として頂点に立つことを意識し、選手・スタッフ含めチーム全体で、 頂点に行ったときにどういう景色があるのか、どういう気持ちになれるのかを考える1年とし、「常にトップに立つ」とういう意識にしていきます。
やはりタイガースファンの大きな後押しも必要です。
このスローガンをもとに共に戦い、頂点に行った景色を一緒に見ましょう。
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