阪神４．２開幕セレモニー、尾上右近がみやびな演出！藤浪は｢天井知らず｣！セムラッカ氏がエール！

●阪神は23日、主催試合の開幕戦となる 4月 2日中日戦(18時、京セラドーム大阪)で、｢開幕セレモニー｣を行うと発表した。今年はゲストで歌舞伎俳優の尾上右近(28)が参加し、みやびな演出で開幕戦を盛り上げる。

● 5年ぶりにオープン戦を制した阪神は23日、シーズン開幕に向けて鳴尾浜で｢１軍全体練習｣を開始。蓄積疲労で21日の最終戦を欠場した｢ドラフト１位・佐藤輝明内野手｣(22＝近畿大學)は室内で打撃練習を再開した。26日のヤクルト戦へ｢大丈夫｣と力こぶ。16年ぶりの｢リーグＶ｣へ、｢黄金ルーキー｣がギアを上げる！高校球児に甲子園を明け渡し、鳴尾浜で｢矢野虎｣が再始動した。その輪に佐藤輝も加わった。21日のオリックス戦を蓄積疲労のため欠場し、オープン戦を終えたが、“春休み”はたった 2日で終了。｢３．２６｣に向けて、心配無用とばかりに頼もしい言葉を並べた。屋外メニューを順調に消化。そして他の選手が屋外フリー打撃を行うなか、背番号｢８｣は室内練習場に向かい、ティー打撃で汗を流した。西宮市内の広田神社で必勝祈願を終えた矢野燿大監督(52)は甲子園室内での 2軍練習に向かったが、佐藤輝の様子を伝え聞くと、心配し始める周囲の声を打ち消した。指揮官に代わり、鳴尾浜でチームを統率した井上一樹ヘッドコーチ(49)はうなずいた。完璧に仕上げ、神宮の夜空にド派手なアーチを描いてみせる。

●阪神｢ドラフト１位｣佐藤輝明内野手のプレーを生で多くのファンに見てもらう“輝シート”が甲子園に誕生する。佐藤輝をアマチュア時代からサポートする兵庫・西宮市の｢畑ふとん店｣と｢うどん　はづき｣が合同で企画した。左翼中段に年間指定席をペアで購入。使用しない日のペアチケットを希望者の中から抽選でプレゼントする。｢うどん　はづき｣の店主・高取君己(なおき)さん(49)は、佐藤輝が小学 4年生のころから打撃力にほれ込んだ｢ファン１号｣を自任。息子の真祥(まさき)さん(22)は仁川学院時代のチームメートで高校入学時、サッカーへの道を進もうとしている佐藤輝を野球部へ誘った。高取さんと同い年で幼稚園からの幼なじみが、西宮市で｢畑ふとん店｣を営む畑雅友さん(49)だ。高取さんの紹介で、近大時代からオーダーマットレスを担当。佐藤輝は阪神入寮時も50万円の特注マットレスを購入して持参した。畑さんは、幅広いファンの応募を楽しみにしている。座席に｢畑ふとん店｣のプレートがある左翼の 2席に、アマ時代から変わらない佐藤輝への愛情が注がれている。

●2019年12月に米シアトルのトレーニング施設｢ドライブラインベースボール｣のプロダクトマネジャーとして来日し、阪神・藤浪晋太郎投手(26)が参加した｢合同自主トレ｣で講義や測定を行ったトッシュ・セムラッカ氏(28)が取材に応じた。藤浪の能力を高く評価するとともに｢彼なら(開幕投手は)当然｣と、熱いエールをおくった。 1年半前の記憶は鮮明だった。昨秋から、選手育成などを目的に作られた｢アウテージ｣というトレバー・バウアー投手(ドジャース)が経営する会社の社長を務めているセムラッカ氏は、2019年12月、｢ドライブラインベースボール｣のプロダクトマネジャーとして来日。沖縄で開催された合同自主トレで、藤浪を指導した。2019年は藤浪にとって、プロ 7年目で初めて｢開幕２軍＆未勝利｣の屈辱を味わったシーズン。そのオフに課題の制球難を克服すべく、最先端の技術による動作解析などを行った。 5日間の講義や測定。そこでセムラッカ氏は、藤浪の並外れた能力を感じ取った。大リーグでも、通用する－。だからこそ、ここ数年の不振は考えられなかった。科学的にも証明されている藤浪晋太郎の力。それを開幕戦から、マウンドで示す。
●阪神｢ドラフト６位｣中野拓夢内野手(24＝三菱自動車岡崎)は｢開幕１軍｣を決め、23日は｢１軍練習｣に参加した。開幕へ｢闘志を燃やす。守備でも練習を重ね、｢スタメン入り｣を目指す。

●阪神｢ドラフト８位｣の石井大智投手(23＝四国IL・高知)は｢開幕１軍｣にも、地に足つけて話した。キャンプからアピールを続け、矢野監督は勝ちパターン入りも期待するほど。

●阪神は23日、矢野燿大監督やコーチ、選手、スタッフが今季着用する｢オーセンティックマウスカバー｣を、24日に発売すると発表した。色はブラック、ホワイトの 2種類、サイズはM、L、価格は1800円(税込み)。24日午前10時に公式オンラインショップ｢Ｔ－SHOP｣で発売され、順次発送。チームショップアルプス、ファンショップダグアウト、阪神タイガース公認ショップなどでは25日から販売される。

記事をまとめてみました。

　阪神は23日、主催試合の開幕戦となる 4月 2日中日戦(18時、京セラドーム大阪)で、｢開幕セレモニー｣を行うと発表した。

　今年はゲストで歌舞伎俳優の尾上右近が参加し、みやびな演出で開幕戦を盛り上げる。

　阪神のオフィシャルファンサービスメンバー｢タイガースガールズ｣のダンスパフォーマンスに、ドーム内を暗転した尾上右近出演の特別演出、開幕特別映像の放映などを予定。尾上右近は、同日の始球式にも参加する。

　 5年ぶりにオープン戦を制した阪神は23日、シーズン開幕に向けて鳴尾浜で｢１軍全体練習｣を開始。蓄積疲労で21日の最終戦を欠場した｢ドラフト１位・佐藤輝明内野手｣は室内で打撃練習を再開した。26日のヤクルト戦へ｢大丈夫｣と力こぶ。16年ぶりの｢リーグＶ｣へ、｢黄金ルーキー｣がギアを上げる！

　高校球児に甲子園を明け渡し、鳴尾浜で｢矢野虎｣が再始動した。その輪に佐藤輝も加わった。21日のオリックス戦を蓄積疲労のため欠場し、オープン戦を終えたが、“春休み”はたった 2日で終了。｢３．２６｣に向けて、心配無用とばかりに頼もしい言葉を並べた。

　｢楽しみですね。開幕に向けてしっかり準備してるので、大丈夫です｣

　鳴尾浜で元気な姿をみせた佐藤輝明内野手。近々、フリー打撃も再開できそうだ＝阪神鳴尾浜球場(西宮市タイガーデン)室内練習場

　ウオーミングアップ、右翼の守備位置でのシートノックなどの屋外メニューを順調に消化。そして他の選手が屋外フリー打撃を行うなか、背番号｢８｣は室内練習場に向かい、ティー打撃で汗を流した。西宮市内の広田神社で必勝祈願を終えた矢野監督は甲子園室内での 2軍練習に向かったが、佐藤輝の様子を伝え聞くと、心配し始める周囲の声を打ち消した。

　｢長期離脱とかそんなことはないと思うんで｣

　昨季は｢黄金ルーキー｣抜きで｢２位｣に終わった。その“あと一歩”を埋めるのが、｢ドラフト制｣以降、新人選手として史上初となるオープン戦の｢本塁打王(６本)｣に輝き、｢打率０．３０２(４３打数１３安打)、９打点｣の数字を残した佐藤輝だ。

　早くも虎の中心打者の風格を漂わせ、打線全体の活性化にも一役買って 5年ぶりにオープン戦を制する原動力となった。16年ぶりの｢セ・リーグ制覇｣、そしてその先の｢日本一｣へ。背番号｢８｣が加わった今季こそ、頂点への距離もぐっと縮まる。矢野阪神の構想の柱といってもいい存在感を放ってきた。そんな男に開幕戦から大暴れしてもらうため、首脳陣も特別に小休止させたというわけだ。

　佐藤輝明内野手＝阪神鳴尾浜球場室内練習場

　指揮官に代わり、鳴尾浜でチームを統率した井上ヘッドコーチは｢ 2日続けて、ある意味、バットを振っていない状態なので｣と説明。｢(室内で)これぐらいはどうや、と確認した中で、開幕のときに出られません、ということは、たぶんない。本人にしかわからないんですけど。感覚は。『大丈夫です』というので｣とうなずいた。

　｢しっかりその辺(調整)はトレーナーの方と相談して、今日は(打撃練習は)室内っていう形になりましたけど。開幕から、しっかりいい状態で迎えられるように、準備はしたい｣と佐藤輝。完璧に仕上げ、神宮の夜空にド派手なアーチを描いてみせる。

◆佐藤輝明内野手、今後の予定

　24日は 1軍の全体練習に参加し、東京に移動。開幕前日の25日は決戦の舞台となる神宮で最終調整する。神宮では近大 2年時の2018年11月10日、｢明治神宮大会｣ 1回戦・筑波大戦で｢決勝ソロ｣を放ち、 3月16日のヤクルトとのオープン戦でも寺島から｢２ラン｣をマークしたように好相性。｢(神宮は)打者目線から言ったら本塁打は出やすい｣と自信を見せる。

　守備練習に向かう佐藤輝明内野手(左)と糸井嘉男外野手＝阪神鳴尾浜球場

　阪神｢ドラフト１位｣佐藤輝明内野手のプレーを生で多くのファンに見てもらう“輝シート”が甲子園に誕生する。佐藤輝をアマチュア時代からサポートする兵庫・西宮市の｢畑ふとん店｣と｢うどん　はづき｣が合同で企画した。左翼中段に年間指定席をペアで購入。使用しない日のペアチケットを希望者の中から抽選でプレゼントする。

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　佐藤輝を応援してきたからこそ、より多くのファンに佐藤輝を見てほしい思いが強い。｢うどん　はづき｣の店主・高取君己(なおき)さんは、佐藤輝が小学 4年生のころから打撃力にほれ込んだ｢ファン１号｣を自任。息子の真祥(まさき)さんは仁川学院時代のチームメートで高校入学時、サッカーへの道を進もうとしている佐藤輝を野球部へ誘った。高取親子の存在がなければ、今や全国の野球ファンが注目するスラッガーは誕生していなかったかもしれない。

　外野守備練習で笑顔をみせる佐藤輝明内野手＝阪神鳴尾浜球場

　高取さんと同い年で幼稚園からの幼なじみが、西宮市で｢畑ふとん店｣を営む畑雅友さん(49)だ。高取さんの紹介で、近大時代からオーダーマットレスを担当。佐藤輝は阪神入寮時も50万円の特注マットレスを購入して持参した。畑さんは｢輝君と知り合えたのも縁ですし、娘と応援しようと｣とキャンプ中に甲子園の年間指定席を購入。当時は左翼を主に守っていたため｢一番近いところでと｣と左翼席中段の見やすい席を買ったが、現在は主に右翼を守る。それでも、佐藤輝特有の逆方向への本塁打が伸びてくる特等席だ。

　自分たちで使い切れない日程のチケットを有効利用し、多くの佐藤輝ファンを作り出そうとプレゼントを企画した。現在、募集方法は最終調整しているが、｢畑ふとん店｣では、同店のホームページやツイッターで募集。｢はづき｣では、店の来客者で希望者の中から抽選する。佐藤輝も行きつけの同店に近大時代や大学ジャパンのユニホームやバットを飾っており、高取さんは｢店に展示してあるものもぜひ見てもらって、輝のことを知るきっかけにしてもらえれば｣と話す。毎月ごとに抽選し、ふとん店とうどん店でそれぞれ別の試合日のペアチケットをプレゼントする。

　井上一樹ヘッドコーチ（右）からパンチを受け笑顔をみせる佐藤輝明内野手＝阪神鳴尾浜球場

　畑さんは｢応募条件は転売目的じゃないこと。その席に座ったら、その日は一番佐藤輝明を応援してくれることです｣と、幅広いファンの応募を楽しみにしている。座席に｢畑ふとん店｣のプレートがある左翼の 2席に、アマ時代から変わらない佐藤輝への愛情が注がれている。

○…佐藤輝が開幕への心配無用を強調した。疲労蓄積を考慮され、21日のオリックス戦を欠場。この日は鳴尾浜で 2日ぶりに全体練習に参加し｢開幕へ向けて、しっかり準備をしているので大丈夫。楽しみです｣と元気に話した。全体アップ後、外野ノックをこなし、屋外でのフリー打撃は控えて室内で打ち込んだ。22日が休日だったことを踏まえ、井上ヘッドコーチは｢ 2日続けてバットを振っていない状態なので｣と大事を取っての調整と説明。24日の全体練習では、通常の打撃練習に戻る予定だ。

　能力は天井知らず－。2019年12月に米シアトルのトレーニング施設｢ドライブラインベースボール｣のプロダクトマネジャーとして来日し、阪神・藤浪晋太郎投手が参加した｢合同自主トレ｣で講義や測定を行ったトッシュ・セムラッカ氏が取材に応じた。藤浪の能力を高く評価するとともに｢彼なら(開幕投手は)当然｣と、熱いエールをおくった。

　 1年半前の記憶は鮮明だった。昨秋から、選手育成などを目的に作られた｢アウテージ｣というトレバー・バウアー投手(ドジャース)が経営する会社の社長を務めているセムラッカ氏は、2019年12月、｢ドライブラインベースボール｣のプロダクトマネジャーとして来日。沖縄で開催された合同自主トレで、藤浪を指導した。

　｢まず、細かいデータ的なことを明かすことはできないが、非常に彼はまれな才能の持ち主だということは言える。特別な、選ばれたアスリートの部類に入るだろう｣

　2019年は藤浪にとって、プロ 7年目で初めて｢開幕２軍＆未勝利｣の屈辱を味わったシーズン。そのオフに課題の制球難を克服すべく、最先端の技術による動作解析などを行った。 5日間の講義や測定。そこでセムラッカ氏は、藤浪の並外れた能力を感じ取った。

　｢体のサイズにも恵まれ、あれだけ大きいにもかかわらず、体をうまくコントロールする能力もある。速い球を投げにいっても、体の軸を維持する強さがあるので、崩れない。過去に苦しんだことは聞いた。しかし彼が本来持つポテンシャル、集中力を発揮できれば、彼と対等に張り合える投手は、数えるほどしかいないのではないか。十分に大リーグでも成功する逸材だと確信している｣

　大リーグでも、通用する－。だからこそ、ここ数年の不振は考えられなかった。

　｢彼はまだまだ成長する。天井知らずだ｣

　2019年12月、藤浪は沖縄・北谷に飛び、動作解析を受講。全身にマーカーを着けて投球した＝北谷公園野球場

　実際、この｢合同自主トレ｣を経て迎えた昨季は、シーズン途中に中継ぎとして復調のキッカケをつかみ、自己最速と球団最速を更新する 162キロをマーク。 2年ぶりの勝利を挙げるなど24試合に登板し、今季へ、確かなステップを踏んだ。

　｢彼が開幕戦に先発するニュースを聞いたとき、彼なら当然だとも思った。それは彼の自信にもなるのではないか｣

　その才能を高く評価するからこそ、同氏に驚きはない。科学的にも証明されている藤浪晋太郎の力。それを開幕戦から、マウンドで示す。

◆藤浪晋太郎投手、ドライブラインでの自主トレＶＴＲ

　2019年12月に沖縄・北谷球場で中日・藤嶋らと｢合同練習｣を行い、米シアトルのトレーニング施設｢ドライブラインベースボール｣の 5日間の講習を受けた。トレーニング用のスパッツ 1枚になり、全身に48個のマーカーをつけて投球するなど、動作解析を受けた。｢自分の動作の弱点を知って、何ができていないから、コントロールができていないのかを知りたい｣。きっかけは16、17年と｢合同自主トレ｣を行ったダルビッシュから｢ドライブライン｣で使用しているトレーニング用ボールをプレゼントされたこと。重さの違うボールをシーズンの練習でも使用している。

◆ドライブラインベースボール

　米シアトルにあるトレーニング施設。モーションキャプチャーによる動作解析や専用機器によって選手の動きを分析する。米大リーグのバウアー(当時レッズ、現ドジャース)が同施設を利用したことで有名になった。同投手は2012年に 150.6キロだった直球の平均球速が18年は 153.2キロに上昇。また17、18年に不振だった西野(ロッテ)が18年オフに自費で訪れ、19年に37試合登板と復活。ソフトバンクも19年の秋季キャンプにスタッフを招き、ロッテやＤｅＮＡは若手選手を派遣。今永(ＤｅＮＡ)も同施設で自主トレを行った。

　笑顔で練習を行う中野拓夢内野手＝阪神鳴尾浜球場

　阪神｢ドラフト６位｣中野拓夢内野手は｢開幕１軍｣を決め、23日は｢１軍練習｣に参加した。

　開幕へ｢やってやるぞという気持ちになっている｣と闘志を燃やす。オープン戦では｢打撃の面では 1軍の投手に実力が出せた。通用するんじゃないかと自信になった｣と手応えを実感。守備でも練習を重ね、｢スタメン入り｣を目指す。

　キャッチボールを行う石井大智投手＝阪神鳴尾浜球場

　阪神｢ドラフト８位｣の石井大智投手は｢開幕１軍｣にも、地に足つけて話した。

　｢正直ここまでこれると思っていなかった。結果というよりは経験をしっかり積んで、来年再来年に生かせるようなシーズンにしたい｣。キャンプからアピールを続け、矢野監督は勝ちパターン入りも期待するほど。｢野手のひと振りとかスイングもひとつレベルが高くなってくると思う。そこに対して自分がどういうふうに出来るかというのを常に考えながらやっていけたら｣と初のシーズンに挑む。