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橋本聖子会長、聖火リレーに被災地の姿を世界に!不安と使命感…被災・双葉町役場職員の聖火ランナー!

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東京都は24日、福島県のサッカー施設「Jヴィレッジ」(楢葉町、広野町)で25日に実施される「東京五輪の聖火リレー出発式」に小池百合子知事(68)が参加すると発表した。小池氏は開催都市のトップとして、「新型コロナウイルスの感染状況」や「都議会の日程」なども考慮しながら出発式への参加を調整していた。菅義偉首相(72)は国会日程などを考慮して欠席すると表明している。「新型コロナ対策」で一般の観客は入れず、参加する関係者の数を削減して式典のプログラムも簡素化された。

「東京オリンピック(五輪)・パラリンピック組織委員会」は24日、福島・Jヴィレッジ(広野町、楢葉町)を皮切りにあすから始まる「聖火リレー」を前に都内で会見を行った。橋本聖子会長(56)、武藤敏郎事務総長(77)、サッカー女子日本代表元監督で第 1走者を務める佐々木則夫氏(62)が出席。会見では水素燃料を活用したトーチが紹介され、武藤事務総長が福島県、愛知県、東京都のリレーの一部区間で利用されることを発表した。福島県では、各日の最終ランナー( 1日目はエアレースパイロットの室屋義秀さん(48)、 2日目はバレーボール元女子日本代表の大林素子さん(53)、 3日目は08年北京五輪陸上代表の千葉麻美さん(35))が「水素トーチ」を持って走行する。

元サッカー女子日本代表監督で「東京オリンピック(五輪)・パラリンピック」の聖火リレーの第 1走者を務める佐々木則夫氏が24日に都内で行われた「大会組織委員会」の会見に出席し、ともに走る予定だった澤穂希さん(42)が体調不良で辞退をすることを明かした。澤さんから「三半規管」の調子を崩してランナーを断念すると、昨日に連絡を受けたという。これにより第1走者は佐々木氏を含めた16人となった。なでしこの「ワールドカップ(W杯)優勝メンバー」たちはかつて頻繁に合宿を行っていた福島・Jヴィレッジをスタートする。澤さんは五輪が延期する前の昨年 3月12日時点の第 1走者リストに名前はなかったが、佐々木氏によると、今回は参加への意欲を見せていた。佐々木氏のほか第 1走者を務めるのは以下の通り。宇津木瑠美(MF=32)、丸山桂里奈(FW=37=東京都大田区大森北出身)、近賀ゆかり(MF=36)、高瀬愛実(FW=30)、鮫島彩(MF=33)、上尾野辺めぐみ(MF=35)、大野忍(FW=37)、福元美穂(GK=37)、岩清水梓(DF=34)、阪口夢穂(MF=33)、山郷のぞみ(GK=46)、海堀あゆみ(GK=34)、安藤梢(FW=38)、矢野喬子(DF=36)、宮間あや(MF=36)(敬称略)。

東京五輪の「聖火リレー」は25日、福島県の「サッカー施設・Jヴィレッジ」をスタート。 7月23日の開会式までの 121日間に47都道府県を駆け抜ける。 2日目の26日に福島・会津若松市を走るバレーボール女子元日本代表の大林素子さんは選手や「東日本大震災の被災者」、「新型コロナウイルス」で苦しむ人々への思いを胸にトーチを手にする。「新型コロナウイルス」の世界的流行による大会延期で、聖火リレーも昨年 3月のスタート直前に延期。それからの 1年間で人々の大会やリレーへの見方も様変わりした。今夏開催を疑問視する世論が広がる中、大林さんは選手の思いを代弁する。一方で、医療従事者の過酷な状況も垣間見てきた。昨年11月に現役時代の古傷が再発。股関節と左膝に水がたまり、約 2カ月間の松葉づえ生活に。今も続くリハビリの中で医療関係者の声を聴く機会も多かった。手放しで「聖火リレー」を楽しみとはいえない。聖火リレーは 2度目。1998年「長野五輪」の際には長野県内を走った。現役選手には母国開催の五輪で舞台に立ってほしい。選手だけでなく、「コロナ」で苦しむ人や医療従事者、東日本大震災の被災者…。さまざまな願いを込めた聖火を手に臨むリレーは、自身にとってはリハビリ後の“復帰戦”でもある。

「東京オリンピック(五輪)の聖火リレー」が25日朝、福島のサッカー施設Jヴィレッジ(広野町、楢葉町)からスタートした。東日本大震災の起きた11年に、女子サッカーW杯ドイツ大会で「初優勝」した際の「なでしこジャパン」メンバー15人と当時の佐々木則夫監督が第 1走者として走った。 7月23日夜、国立競技場(東京都新宿区)で行われる開会式で聖火台にともされるまで 121日間、全国47都道府県を回る。第 1走者は、震災が起きた2011年の「サッカー女子ワールドカップ」(W杯)で「優勝」した日本代表「なでしこジャパン」の当時のメンバーだった宮間あやさんや岩清水梓選手らがグループで務めた。岩清水選手がトーチを持って走り、福島県広野町の大和田朝斗さん(16)に聖火を引き継いだ。大会組織委員会の橋本聖子会長や福島県の内堀雅雄知事(56)らが出席の出発式は、「新型コロナ対策」として一般客を入れず、関係者の参加も絞り込んだ。橋本会長は「日本と世界の皆さんの希望が詰まった大きな光となり、国立競技場に到着することを祈念する」と述べた。菅義偉首相は出席を見送った。

「新型コロナウイルス感染拡大」で 1年延期された「東京オリンピック(五輪)聖火リレー」が25日、福島県からスタートする。双葉町役場総務課職員の井戸川俊さん(26)はランナーとしてこの日、双葉町を走る。「コロナ感染拡大」が収まらない中での五輪開催や組織委員会前会長の「女性蔑視発言」など、東京大会のイメージダウンを複雑に思いながらも、故郷の現状を発信したい一心で本番に臨む。双葉町は20年 3月、避難指示が一部解除されたばかりだ。「東京五輪」を取り巻く現状に複雑な気持ちは大きい。最近、組織委員会森喜朗前会長(83)の「女性蔑視発言」や演出トップだった佐々木宏氏(56)の「女性タレント容姿侮辱案」が発覚した。「コロナ禍」での開催を疑問に思うところもある。リレー開始目前の今は迷いを断ち、本来の目的達成に専念する。

記事をまとめてみました。

 

 「聖火リレーの出発式」が行われる福島県のサッカー施設「Jヴィレッジ」

 東京都は24日、福島県のサッカー施設「Jヴィレッジ」(楢葉町、広野町)で25日に実施される「東京五輪の聖火リレー出発式」に小池百合子知事が参加すると発表した。

 小池氏は開催都市のトップとして、「新型コロナウイルスの感染状況」や「都議会の日程」なども考慮しながら出発式への参加を調整していた。菅義偉首相は国会日程などを考慮して欠席すると表明している。

 式典には大会組織委員会の橋本聖子会長や福島県の内堀雅雄知事のほか、公式アンバサダーを務めるお笑いコンビ「サンドウィッチマン」や俳優の石原さとみらも出席。「新型コロナ対策」で一般の観客は入れず、参加する関係者の数を削減して式典のプログラムも簡素化された。

 福島県南相馬市で進む「聖火リレー」の準備=24日午後

 

 「東京オリンピック(五輪)・パラリンピック組織委員会」は24日、福島・Jヴィレッジを皮切りにあすから始まる「聖火リレー」を前に都内で会見を行った。

 橋本会長、武藤敏郎事務総長、サッカー女子日本代表元監督で第 1走者を務める佐々木則夫氏が出席。橋本聖子会長は「聖火リレーを通じて10年たった被災地の姿を世界に観てもらい、感謝を伝えたい」と述べた。

 聖火リレーのトーチ。右は断面。無色な水素の炎を、「炎色反応」によって自然な炎の色にする仕組みになっている

 「聖火リレー」には約 1万人のランナーが 121日間かけて日本全国を巡り、 7月23日の開会式へとつなぐ。会見では水素燃料を活用したトーチが紹介され、武藤事務総長が福島県、愛知県、東京都のリレーの一部区間で利用されることを発表した。

 「聖火リレー」の開始を前に会見する「東京五輪・パラリンピック大会組織委員会」の橋本聖子会長

 福島県ではリレー初日に浪江町内を走る 3人のほか、各日の最終ランナー( 1日目はエアレースパイロットの室屋義秀さん、 2日目はバレーボール元女子日本代表の大林素子さん、 3日目は08年北京五輪陸上代表の千葉麻美さん)が「水素トーチ」を持って走行する。

 組織委では今月に聖火リレーの事態対応チームを発足させ、緊急時の対応など話し合いを重ねてきた。武藤事務総長は「昨日も『密』、『コロナ』、『地震』の 3つのシミュレーションを幹部で行ってきた。グランドスタートが明日となり、時間が再び動きだすことに期待に胸を膨らませている」と述べた。

 

 「聖火リレー」の開始を前に会見する「グランドスタート聖火ランナー」の佐々木則夫氏

 元サッカー女子日本代表監督で「東京オリンピック(五輪)・パラリンピック」の聖火リレーの第 1走者を務める佐々木則夫氏が24日に都内で行われた「大会組織委員会」の会見に出席し、ともに走る予定だった澤穂希さんが体調不良で辞退をすることを明かした。澤さんから「三半規管」の調子を崩してランナーを断念すると、昨日に連絡を受けたという。これにより第1走者は佐々木氏を含めた16人となった。

 なでしこの「ワールドカップ(W杯)優勝メンバー」たちはかつて頻繁に合宿を行っていた福島・Jヴィレッジをスタートする。澤さんは五輪が延期する前の昨年 3月12日時点の第 1走者リストに名前はなかったが、佐々木氏によると、今回は参加への意欲を見せていた。

 澤穂希さん (2019年 6月 9日撮影)

 佐々木氏は「 2、 3カ月前から「三半規管」のコンディションを崩していて、彼女も参加したいと準備していた。昨日に電話がありまして、調子がまだ良くないと言っていました。「三半規管」は歩いたり、走ったりすると少しぶれる傾向がある。2012年の『ロンドン五輪』に準備していた時にも悩まされ、なかなか活動ができなかった記憶がある。断念することになりましたが、澤さんの分も一生懸命にやりたい」と話した。

 このほか米女子リーグに所属する川澄奈穂美、ヨーロッパでプレーする熊谷紗希や岩渕真奈といった海外を拠点にしている現役選手も辞退している。

 佐々木氏のほか第 1走者を務めるのは以下の通り。宇津木瑠美、丸山桂里奈、近賀ゆかり、高瀬愛実、鮫島彩、上尾野辺めぐみ、大野忍、福元美穂、岩清水梓、阪口夢穂、山郷のぞみ、海堀あゆみ、安藤梢、矢野喬子、宮間あや。

 

 東京五輪の「聖火リレー」は25日、福島県の「サッカー施設・Jヴィレッジ」をスタート。 7月23日の開会式までの 121日間に47都道府県を駆け抜ける。 2日目の26日に福島・会津若松市を走るバレーボール女子元日本代表の大林素子さんは選手や「東日本大震災の被災者」、「新型コロナウイルス」で苦しむ人々への思いを胸にトーチを手にする。

 「新型コロナウイルス」の世界的流行による大会延期で、聖火リレーも昨年 3月のスタート直前に延期。それからの 1年間で人々の大会やリレーへの見方も様変わりした。今夏開催を疑問視する世論が広がる中、大林さんは選手の思いを代弁する。

 「やりたい、頑張りたいといえない世の中はつらいだろうと思います」

 一方で、医療従事者の過酷な状況も垣間見てきた。昨年11月に現役時代の古傷が再発。股関節と左膝に水がたまり、約 2カ月間の松葉づえ生活に。今も続くリハビリの中で医療関係者の声を聴く機会も多かった。「担当の医師も、五輪を手伝う予定だけどどうなるか…と話していました」。

 それぞれの思いが理解できるから、手放しで「聖火リレー」を楽しみとはいえない。それでも「選んでいただいた以上、一生懸命つなぎたい」。走るのは会津若松市。オタクと自称するほどの歴史好きが縁だった。

 第2の故郷、会津若松市で「聖火ランナー」を務める大林さん。2018年 9月に名所の鶴ケ城を訪れた際の 1枚 (本人提供)

 自身が生まれ育った東京・多摩地区は、幕末に名をはせた新選組の中心人物たちの出身地。中でも副長・土方歳三が“恋人”だ。「滅びながらも戦い切った、最後の武士の生きざまに魅了されました。選手時代は負けると分かっている相手とも戦わないといけないことがあり、通じるものがありました」。京都・壬生寺や函館・五稜郭など、ゆかりの地へは何度も足を運んだ。「この空を見たんだ、この道を歩いたんだと思える所に行くのが好きで。いい観光客ですよね」と笑う。

 新選組の後ろ盾・松平容保が領主だった会津には年間50泊も通い詰め、「それなら」と約 2年前にアパートを借りて 2地域居住に。好きが高じて2007年に「福島県しゃくなげ大使」、18年に「会津観光大使」となり、昨年には「会津大非常勤講師」に。すっかり“地元”だ。

 聖火リレーは 2度目。1998年「長野五輪」の際には長野県内を走った。現役を引退したばかりの頃で「こんなに支えられているんだ、地元で『五輪』をできることがどれだけ幸せなのかと分かりました」。だからこそ、現役選手には母国開催の五輪で舞台に立ってほしい。

 選手だけでなく、「コロナ」で苦しむ人や医療従事者、東日本大震災の被災者…。さまざまな願いを込めた聖火を手に臨むリレーは、自身にとってはリハビリ後の“復帰戦”でもある。「皆さんの思いを胸に走りたい」。そう決意している。

◇大林 素子(おおばやし・もとこ)

 1967(昭和42)年 6月15日生まれ、53歳。東京・小平市出身。中 1でバレーを始め、八王子実践高 3年で日本代表初選出。日立入社後、88年ソウルから 3大会連続で五輪に出場した。94年にはイタリア・セリエAのアンコーナで活躍。97年の現役引退後はスポーツキャスターのほか、女優や歌手としても活動する。神戸親和女子大客員教授、会津大非常勤講師。現役時代は 182センチ、67キロ。

 

 「東京オリンピック(五輪)の聖火リレー」が25日朝、福島のサッカー施設Jヴィレッジ(広野町、楢葉町)からスタートした。東日本大震災の起きた11年に、女子サッカーW杯ドイツ大会で「初優勝」した際の「なでしこジャパン」メンバー15人と当時の佐々木則夫監督が第 1走者として走った。 7月23日夜、国立競技場(東京都新宿区)で行われる開会式で聖火台にともされるまで 121日間、全国47都道府県を回る。

 聖火リレートーチ

 Jヴィレッジは、頻繁に合宿した、なでしこの聖地。しかし、「東京電力福島第1原発事故」の対応にあたる東電の前線基地となり、震災直後は芝生のピッチに鉄板が敷かれ、事故対応車両の駐車場や、作業員の宿泊場所となった。19年 4月、元のサッカー場として全面復旧。復興五輪の象徴として、聖火リレー出発式の場所に選ばれた。

 「聖火リレーの出発式」で、あいさつする東京五輪・パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長=25日、福島県のサッカー施設「Jヴィレッジ」

 「優勝」当時の主将で、ともに走る予定だった澤穂希さんは23日に「三半規管」の調子を崩してランナーを断念した。第 1走者を務めたのは佐々木監督の他に、宇津木瑠美、丸山桂里奈、近賀ゆかり、高瀬愛実、鮫島彩、上尾野辺めぐみ、大野忍、福元美穂、岩清水梓、阪口夢穂、山郷のぞみ、海堀あゆみ、安藤梢、矢野喬子、宮間あや(敬称略)。

 「聖火リレーの出発式」で聖火皿からトーチへ点火する、2011年「サッカー女子W杯」で「優勝」した日本代表「なでしこジャパン」のメンバー岩清水梓選手=25日、福島県のサッカー施設「Jヴィレッジ」

 「新型コロナウイルス感染拡大」の影響で 1年延期された「東京五輪の聖火リレー」が25日、「東日本大震災」から10年の福島県からスタートした。大会理念の「復興五輪」を象徴する場所として、「東京電力福島第1原発事故」の収束作業の拠点となったサッカー施設「Jヴィレッジ」(楢葉町、広野町)を出発。首都圏の「緊急事態宣言」は21日までで解除されたが、新規感染者数は各地で増加傾向にあり、感染防止に配慮した安全な運営が最大の焦点になる。

 聖火のトーチを掲げスタートする、2011年「サッカー女子W杯」で「優勝」した日本代表「なでしこジャパン」のメンバー=25日、福島県のサッカー施設「Jヴィレッジ」

 第 1走者は、震災が起きた2011年の「サッカー女子ワールドカップ」(W杯)で「優勝」した日本代表「なでしこジャパン」の当時のメンバーだった宮間あやさんや岩清水梓選手らがグループで務めた。岩清水選手がトーチを持って走り、福島県広野町の大和田朝斗さんに聖火を引き継いだ。

 大会組織委員会の橋本聖子会長や福島県の内堀雅雄知事らが出席の出発式は、「新型コロナ対策」として一般客を入れず、関係者の参加も絞り込んだ。橋本会長は「日本と世界の皆さんの希望が詰まった大きな光となり、国立競技場に到着することを祈念する」と述べた。菅義偉首相は出席を見送った。

 

 「東京五輪聖火リレー」初日に出身地の双葉町を走る井戸川俊さん。勤務先の双葉町役場いわき事務所前で笑顔を見せた

 「新型コロナウイルス感染拡大」で 1年延期された「東京オリンピック(五輪)聖火リレー」が25日、福島県からスタートする。双葉町役場総務課職員の井戸川俊さんはランナーとしてこの日、双葉町を走る。「コロナ感染拡大」が収まらない中での五輪開催や組織委員会前会長の「女性蔑視発言」など、東京大会のイメージダウンを複雑に思いながらも、故郷の現状を発信したい一心で本番に臨む。

◇   ◇   ◇

 双葉町は20年 3月、避難指示が一部解除されたばかりだ。出身地を走ることに「10年誰もいなかった場所がまた一歩動きだす。昨年まで通行証など許可がないと入れなかった場所を走れることは感慨深いです」。聖火ランナーには「双葉町は『東京電力福島第1原発事故』の影響で誰も住んでいない状況。世界中の人に町や被災地に関心を持ってほしい」と応募した。

 「東京五輪聖火リレー」初日に出身地の双葉町を走る井戸川俊さん。勤務先の双葉町役場いわき事務所前で

 11年の「東日本大震災」発生時は高 1。双葉町は原発事故で全町避難に。両親や妹と避難先の会津若松市で暮らし始めた。震災前は両親と同じ教員志望だったが、震災後、双葉町役場への就職を考えるようになった。

 高校入学後に陸上を本格的に始め、バラバラになった町の人々と「市町村対抗駅伝大会」で再会できたことがうれしかった。「駅伝が自分と町のつながりと保ってくれた。役場職員なら町とのつながりが保てるし、町に寄り添いたいという気持ちになった」。大学卒業後、双葉町役場に就職。いわき市で 1人暮らししながら同市の仮庁舎に勤務し、「双葉町駅伝部主将」も務める。

 震災後、双葉町の実家に足を踏み入れたのは数回程度。「避難先で生活ができてしまっている。戻る理由がないんです」。両親は基礎がゆがんだ自宅を解体するか悩んでいる。双葉町は22年に住民帰還開始を目指す。「今後、町にぜひ住みたいし、住まないといけないと思っています。町職員が率先して住まないと、人は戻ってこないから」。

 双葉町で暮らしていた当時10歳の井戸川俊さん(後方は自宅) (本人提供)

 「東京五輪」を取り巻く現状に複雑な気持ちは大きい。最近、組織委員会森喜朗前会長の「女性蔑視発言」や演出トップだった佐々木宏氏の「女性タレント容姿侮辱案」が発覚した。「五輪に対するイメージが悪くなっている。そういう状況で五輪を開催して、果たして関心を持つ人はいるのか。町の状況を発信したくてもうまく伝わるか、不安な部分はあります」と明かした。

 「コロナ禍」での開催を疑問に思うところもある。「『コロナ』の中でどういう風にやるかがメインで、復興五輪がもうメインでなくなっているのかなと。今の状況でやって大丈夫なの、とずっと思っている部分もある。本当は落ち着いてからの方がいいんでしょうけど」。

 「ゴチャゴチャしたような部分は割り切って、まずは自分が楽しめるような気持ちで笑顔で走りたい。たくさんの方に双葉町の状況を知ってもらえるように伝えられたら」。リレー開始目前の今は迷いを断ち、本来の目的達成に専念する。

 社会人 1年目の17年、駅伝大会に出場した井戸川俊さん (本人提供)

○…福島県聖火リレーは、25~27日の 3日間で26市町村 265区間( 51.71キロ)を走る。著名人は男子マラソンのメキシコ五輪銀メダリスト君原健二さん、女優菊池桃子、南海キャンディーズしずちゃん、箱根駅伝の「山の神」柏原竜二さんら。第 1走者は11年「サッカー女子W杯ドイツ大会」で「優勝」したなでしこジャパンのメンバーが務める。スケジュールの都合などで著名人辞退者が相次いでおり、TOKIOや俳優香川照之、斎藤工、窪田正孝、東京五輪マラソン男子代表の大迫傑らが辞退した。

 

 

 

 

 

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