●阪神は 1回に佐藤輝明内野手(22=近畿大學)の「プロ初安打初本塁打」となる「2ラン」などで 4点先制。 3回までに 6点を奪い、ヤクルト先発の田口麗斗投手(25)をKOした。ヤクルトは 6点を追う 5回に元山飛優内野手(22=東北福祉大學)の「プロ初安打」などで好機をつくり、青木宣親外野手(39)の内野安打で 2得点。 6回に村上宗隆内野手(21)が「1号ソロ」を放った。ヤクルトは 9回にルーキー元山の「1号2ラン」で反撃も序盤の失点が響き「2連敗」。阪神は先発青柳晃洋投手(27)が「1勝目」を挙げ今季「初勝利」を手に「開幕連勝」を決めた。ヤクルト田口が「1敗」。
●「プロ1号」は特大のバックスクリーン弾だった。阪神「ドラフト1位」佐藤輝明内野手がヤクルト戦の 1回に「プロ初安打、初本塁打」となる推定 130メートルの「1号2ラン」を放った。阪神の開幕 2戦目での「新人本塁打」は「最速タイ」で、「ドラフト制」後では最速。「12球団ルーキー一番乗り」の放物線で、すべての野球好きを喜ばせた。矢野燿大監督(52)も驚く「怪物ルーキー」の活躍で、 2年ぶりの「開幕2連勝」となった。快音とともに白球が神宮の空に高々と上がった。中堅手塩見はすぐに追うのをあきらめ、打球はバックスクリーン最上段にぶち当たった。球場がどよめく中、佐藤輝は堂々とダイヤモンドを 1周した。開幕 2戦目、 5打席目で飛び出した「初安打」が「初本塁打」。91年に同じく「初安打」を「本塁打」で刻んだ矢野監督はおどけ、「怪物ルーキー」のすごさを改めて感じた。「本塁打」にこだわり続け、ここまで来た。 2年前、奈良・生駒市の近大グラウンドで右中間場外へ佐藤輝の打球が飛び出し、民家を直撃した。住民に危険が及ぶため、数百メートル奥の山に囲まれたグラウンドにチームごと練習場を移った。だが、昨秋に佐藤輝が引退すると、また元のグラウンドに戻り、右中間ネットを高く増設する「佐藤ネット計画」も消えた。近大・田中秀昌監督(64)は笑う。母校の練習場すら左右する規格外のパワーだった。豪快なアーチだけではない。佐藤輝明内野手は 7回に寺島成輝投手(22)の外角いっぱいの速球に強引にならずバットのヘッドをきれいに返し、左前へ。その後、「初盗塁」となる 2盗も決めた。 187センチ、94キロの大きな体の持ち主だが、意外にも手先が器用。兵庫・西宮市の実家に戻ると紙で折り鶴や箱をバランスよくササッと作り上げる。小さい頃からレゴブロックでもよく遊んでいた。料理も得意。母晶子さん(48)の料理の手伝いを進んでやった。「剛と柔」。 2つの顔が佐藤輝の魅力なのだ。
●テルの後ろには俺がいる!梅野隆太郎捕手(29)が効果的な中押し、ダメ押し打を放った。 4- 0の 3回だ。佐藤輝がプロ初の四球を選んで一死満塁とチャンスを広げると、背番号「2」は 1ボールから右翼へ「適時2塁打」を運んで 2点を加えた。これで、ヤクルト先発田口をマウンドから引きずり下ろした。今季も攻守でけん引する。
●大山悠輔内野手(26)は 2日連続で「4番主将」の役割を果たした。まずは 1回無死満塁から先制の右犠飛。 4点リードの 3回無死 1塁では「左翼線2塁打」で好機を広げ、この回 2点追加につなげた。開幕戦はチーム初安打から先制のホームを踏み、「適時2塁打」も記録。主軸として存在感を発揮している。 ●阪神「2番」糸原健斗内野手(28)が「2安打1打点」で猛打のつなぎ役となった。初回は近本を 1塁に置き、 2塁への内野安打でチャンス拡大。その後の 2犠飛、佐藤輝の「2ラン」でこの回は 4得点。 2試合で計 4発の中軸の前には頼れる男がいる。
●陽川尚将内野手(29)は今季「初打席初アーチ」を放ち、「本家ゴリラポーズ」を決めた。 6回裏、早くも 1塁守備固めでジェフリー・マルテ内野手(29)と交代。 4点リードの 9回に先頭で打席に立つと、 2ボール 1ストライクから左腕長谷川宙輝投手(22)の 146キロ直球を右中間席に運んだ。矢野監督も絶賛。チームに欠かせない存在だ。
●青柳晃洋投手が先発し、 5回 2/3を投げ、「7安打3失点」で試合を作った。目標の「13勝」に向けて幸先良くスタートを切った。 4回までは散発 3安打で 2塁ベースすら踏ませない快調な滑り出しだった。ヤクルト戦に先発して 6回途中「7安打3失点」で今季「初白星」。 3失点の数字より、安定した投球内容が目立った。初回は「3者凡退」で 4回まで 2塁も踏ませず。 5回に連打で 2点を失い、 6回先頭の村上にソロを浴びたが、山田は 2三振、遊ゴロと快音を許さず。全てのボールが低めに制球良く決まった。 6回に村上にソロを被弾した後は、四死球などで二死 1、 2塁とされたところで「2番手・岩貞祐太投手(29)」にバトンタッチ。ここは左腕が無失点に抑えて、火消しした。マウンドで笑みをこぼす余裕さえ見せた。頼もしく成長した姿こそが、信じてくれた指揮官への恩返し。矢野監督は手放しにたたえた。かねて目指してきた数字へ。まず「1勝」を手にした。
●ジョー・ガンケル投手(29)は28日ヤクルト戦(神宮)の先発でリベンジを懸ける。昨季の初登板は 6月24日で相手、球場は同じ。 4回 3失点で 2軍降格した。今年はキャンプ、オープン戦と安定感抜群で手応えもある。
記事をまとめてみました。
<東京ヤクルトスワローズ 5- 9阪神>◇ 2回戦◇阪神 2勝 0敗 0分◇27日◇明治神宮野球場
阪神は 1回に佐藤輝の「プロ初安打初本塁打」となる「2ラン」などで 4点先制。 3回までに 6点を奪い、ヤクルト先発の田口をKOした。
ヤクルトは 6点を追う 5回に元山の「プロ初安打」などで好機をつくり、青木の内野安打で 2得点。 6回に村上が「1号ソロ」を放った。
ヤクルトは 9回にルーキー元山の「1号2ラン」で反撃も序盤の失点が響き「2連敗」。阪神は先発青柳が「1勝目」を挙げ「開幕連勝」を決めた。ヤクルト田口が「1敗」。
1回表阪神二死 3塁、中越えに「プロ初本塁打」を放った佐藤輝明内野手=明治神宮野球場
阪神が「ドラフト1位ルーキー佐藤輝明内野手」(22)の「初アーチ」も飛び出し、「開幕連勝」を収めた。敵地での開幕連勝は04年巨人戦(東京ドーム)以来、17年ぶりとなった。
初回無死満塁から大山、サンズの犠飛で幸先良く 2点を先制すると、続く佐藤輝がバックスクリーンへ特大の「1号本塁打」を放った。 3回は一死満塁から梅野の 2塁打で 2点を追加し、 9回には陽川にも「1号ソロ」、梅野が「猛打賞」となる「適時2塁打」を放つなど、終始試合をリードした。
先発の青柳は立ち上がりから制球良く安定感ある投球。 7- 2の 6回に村上に「ソロ本塁打」を浴び、なおも四死球で二死 1、 2塁としたところで降板となったが、要所を抑えて今季「初勝利」を手にした。
1回表阪神二死 3塁、佐藤輝明内野手は「中越え2点本塁打」を放ちベンチ前でゴリラポーズ=明治神宮野球場
「プロ1号」は特大のバックスクリーン弾だった。阪神「ドラフト1位」佐藤輝明内野手(22)がヤクルト戦の 1回に「プロ初安打、初本塁打」となる推定 130メートルの「1号2ラン」を放った。
阪神の開幕 2戦目での「新人本塁打」は「最速タイ」で、「ドラフト制」後では最速。「12球団ルーキー一番乗り」の放物線で、すべての野球好きを喜ばせた。矢野監督も「想像を超える選手」と驚く「怪物ルーキー」の活躍で、 2年ぶりの「開幕2連勝」となった。
◇ ◇ ◇
快音とともに白球が神宮の空に高々と上がった。中堅手塩見はすぐに追うのをあきらめ、打球はバックスクリーン最上段にぶち当たった。「打った瞬間にいったと思いました。最高に気持ちよかった。これでプロとしての 1歩目を踏み出すことができた」。球場がどよめく中、佐藤輝は堂々とダイヤモンドを 1周した。
開幕 2戦目、 5打席目で飛び出した「初安打」が「初本塁打」。91年に同じく「初安打」を「本塁打」で刻んだ矢野監督は「俺と比べるなよ。レベルが違う。あいつなんか打ってもビックリしないだろ」とおどけ、「想像を超えるというか、期待に応える魅力がある」と「怪物ルーキー」のすごさを改めて感じた。
「Zポーズ」を決め写真に納まる「プロ初本塁打」を放った佐藤輝明内野手=明治神宮野球場
「野球で本塁打が一番面白い」と「本塁打」にこだわり続け、ここまで来た。 2年前、奈良・生駒市の近大グラウンドで右中間場外へ佐藤輝の打球が飛び出し、民家を直撃した。住民に危険が及ぶため、数百メートル奥の山に囲まれたグラウンドにチームごと練習場を移った。だが、昨秋に佐藤輝が引退すると、また元のグラウンドに戻り、右中間ネットを高く増設する「佐藤ネット計画」も消えた。近大・田中秀昌監督は「佐藤以外にあそこまで飛ばすやつはいませんから」と笑う。母校の練習場すら左右する規格外のパワーだった。
1回表阪神二死 3塁、田口麗斗投手から「初本塁打」を放った佐藤輝明内野手=明治神宮野球場
ドラフト前の昨年10月、佐藤輝はYouTubeでヤクルト時代のバレンティンが神宮で「大暴れ」する動画を見た。「『60本』打った時の映像。ボール球だろうが運ぶ感じで、見ていて楽しい」。13年に「プロ野球記録」の「60発」を放った助っ人は、バックスクリーン上の看板へ推定 135メートル弾をぶち当てていた。それから半年後、当時の大学生が同じような特大アーチを描いた。
田中監督は「プロで下半身の使い方を教えてもらったことで、しっかりボールとの間が取れている」とプロでの進化を説明。もともと変化球を打つのはうまかった佐藤輝が、下半身主導でグッと我慢できる打ち方を身につけた。「プロ1号」は左腕田口のスライダーを下半身で粘って待って捉えた。ヒーローインタビュー。佐藤輝の言葉はプロの自覚にあふれた。「今年こそ『優勝』を目標に、その戦力に少しでもなれるように頑張っていきます」。地元・西宮で育った男は「今年こそ」と虎党が「優勝」を待ちわびていることを知っている。
1回表阪神2死三塁、佐藤輝明内野手は「中越え2点本塁打」を放った=明治神宮野球場
阪神「ドラフト1位」佐藤輝明内野手が開幕 2戦目の第 1打席で「プロ初本塁打」となる「1号2ラン」を放った。
「6番右翼」でスタメン出場。 1回に連続犠飛で 2点を先制し、なお二死 3塁。 1ストライクからヤクルト先発左腕田口の 126キロスライダーをとらえると、中堅手も追うのをすぐにやめるほどの特大アーチがバックスクリーンに飛び込んだ。
「打った瞬間にいったと思いました。これでプロ野球選手としての 1歩目を踏み出すことができたと思うので、これから 1本ずつ積み重ねていけるように頑張ります」と、浮かれることなく落ち着いた佐藤輝らしいコメントを出した。プロ 5打席目でついに「初本塁打」が飛び出した。
佐藤輝明内野手が作った箱=2021年 3月16日、佐藤輝明内野手の家族提供
試合後は「プロ初」のヒーローインタビューへ。第一声は「こういった結果を出すことが出来て、とてもうれしく思います」。インタビュアーから自己紹介を促されると「新人の佐藤輝明です! 明日からも皆さんの前でいいプレーが出来るように頑張ります! よろしくお願いします!」と、よく通る声で話した。ダイヤモンドを 1周した感想を問われると「最高に気持ちよかったです」と笑顔を見せた。
▼ルーキー佐藤輝が「プロ初アーチ」。「開幕カード」で本塁打を打った新人は16年戸柱(DeNA)以来で「ドラフト制」後15人目。阪神では「ドラフト制」以前を含めて56年大津、69年田淵、01年沖原に次いで 4人目。田淵と沖原はチーム 3試合目で、チーム 2試合目に「1号」は56年大津に並ぶ「球団新人最速1号」だ。新人で29本打って「本塁打王」に輝いた58年長嶋(巨人)の「1号」はチーム 6試合目の 4月10日大洋戦で、新人記録の「31本塁打」した59年桑田(大洋)と86年清原(西武)の「1号」はともにチーム 2試合目。長嶋より早く、桑田、清原と同じチーム 2試合目に「1号」を放った佐藤輝は何本打つか。
1回表阪神2死三塁、佐藤輝明内野手は「中越え2点本塁打」を放ちベンチ前でポーズを決める。右はジェフリー・マルテ内野手=明治神宮野球場
「プロ1号」を放って阪神「ドラフト1位」佐藤輝明内野手がベンチ前で決めたのは、大好きなアイドルグループももいろクローバーZのポーズ「Zポーズ」パフォーマンスだった。
推しメンバー高城れにへ届けとばかりに右手を突き出し「やれてよかったです」。今後の「本塁打パフォーマンス」については「いろいろ考えてやりたい」と満面の笑みだった。
7回表阪神二死、佐藤輝明内野手は左前打を放った=明治神宮野球場
豪快なアーチだけではない。佐藤輝明内野手は 7回に左前へ軽打で「プロ2安打目」を放った。寺島の外角いっぱいの速球に強引にならずバットのヘッドをきれいに返し、左前へ。その後、「初盗塁」となる 2盗も決めた。 187センチ、94キロの大きな体の持ち主だが、意外にも手先が器用。兵庫・西宮市の実家に戻ると紙で折り鶴や箱をバランスよくササッと作り上げる。小さい頃からレゴブロックでもよく遊んでいた。
佐藤輝明内野手が作った折り鶴=2021年 3月16日、佐藤輝明内野手の家族提供
料理も得意。仁川学院の時からベビーカステラを作り、ギョーザの具をこねて丁寧に皮で包むなど 3兄弟の長男として、母晶子さんの料理の手伝いを進んでやった。冬に実家に戻った時には韓国風アメリカンドッグ「ハットグ」をレシピ動画を見ながら挑戦。晶子さんは「おいしくできたのか、うれしそうにビヨーンとチーズを伸ばして食べてましたよ」と笑って明かす。
器用さはノック時のグラブさばき、ハンドリングのうまさや、広角へ打てるバットコントロールなど、もちろん野球にも生かされている。この日の練習中は側転を披露。パワフルとしなやかさが同居している。
「剛と柔」。 2つの顔が佐藤輝の魅力なのだ。
3回表阪神一死満塁、田口麗斗投手から「右2点適時2塁打」を放った梅野隆太郎捕手=明治神宮野球場
テルの後ろには俺がいる! 梅野隆太郎捕手が効果的な中押し、ダメ押し打を放った。
4- 0の 3回だ。佐藤輝がプロ初の四球を選んで一死満塁とチャンスを広げると、背番号「2」は 1ボールから右翼へ「適時2塁打」を運んで 2点を加えた。これで、ヤクルト先発田口をマウンドから引きずり下ろした。「神宮で 1点でも多くという気持ちが強いんで。取れるときに取るっていう集中力。結果としてよかった」。 7回は左前打、 9回には「適時2塁打」で今季初の「猛打賞」。 3打点で「開幕2連勝」に貢献した。
マスクをかぶっては先発青柳を「初白星」へとリード。「打たれたというよりホームランぐらい。内容うんぬんが悪くない」。 6回途中からは 3人のリリーフを導いた。 9回打ち切りの今季のルールに対しては「強みじゃないですか。うちはすごいピッチャーばっかりなんで」と自信を見せた。今季も攻守でけん引する。
3回表阪神無死 1塁、田口麗斗投手から「左2塁打」を放った大山悠輔内野手=明治神宮野球場
大山悠輔内野手は 2日連続で「4番主将」の役割を果たした。まずは 1回無死満塁から先制の右犠飛。 4点リードの 3回無死 1塁では「左翼線2塁打」で好機を広げ、この回 2点追加につなげた。
3回表阪神無死 1塁、大山悠輔内野手は「左越え2塁打」を放った=明治神宮野球場
「( 1回は)先制点の欲しい場面だったので、最低限の仕事ができて良かったです」。開幕戦はチーム初安打から先制のホームを踏み、「適時2塁打」も記録。主軸として存在感を発揮している。
6回表阪神一死 1、 3塁、寺島成輝投手から中前適時打を放った糸原健斗内野手=明治神宮野球場
阪神「2番」糸原健斗内野手が「2安打1打点」で猛打のつなぎ役となった。
初回は近本を 1塁に置き、 2塁への内野安打でチャンス拡大。その後の 2犠飛、佐藤輝の「2ラン」でこの回は 4得点。 2点を返された直後の 6回は一死 1、 3塁で寺島から中前適時打。「点を取られた後だったのでよかった」と流れを渡さなかった。 2試合で計 4発の中軸の前には頼れる男がいる。
9回表阪神無死、長谷川宙輝投手から「右越え本塁打」を放った陽川尚将内野手=明治神宮野球場
陽川尚将内野手は今季「初打席初アーチ」を放ち、「本家ゴリラポーズ」を決めた。
6回裏、早くも 1塁守備固めでマルテと交代。 4点リードの 9回に先頭で打席に立つと、 2ボール 1ストライクから左腕長谷川の 146キロ直球を右中間席に運んだ。「正直、ちょっと(打球が)上がりすぎたと思った。行ってくれて良かった。 1スイング目でしっかり打てたので、そこは良かったかなと思います」と納得だ。
9回表阪神無死、中越えに「1号ソロ本塁打」を放った陽川尚将内野手を迎える矢野燿大監督=明治神宮野球場
「右翼レギュラー」に定着しつつある「ドラフト1位」佐藤輝が、「プロ初本塁打」を決めて「ゴリラポーズ」を披露。「自分は自分なので。与えられたところでしっかり結果を出すことだけを考えて今はやっています」。先輩も少ないチャンスで負けじとアーチをかけた。矢野監督も「早めに(マルテを)代えるというところでは、陽川があそこで打ってくれることでそんなに遜色なく行ける」と絶賛。チームに欠かせない存在だ。
青柳晃洋投手が先発し、 5回 2/3を投げ、「7安打3失点」で試合を作った。
4回までは散発 3安打で 2塁ベースすら踏ませない快調な滑り出しだった。 6- 0の 5回に連打で二死 2、 3塁とされると、青木に遊撃への 2点内野安打。 6回には先頭の「4番・村上」に甘く入った球を左翼席へ運ばれて 3点目を献上した。
ヤクルト戦では昨季 3試合に登板し、「1勝0敗、防御率0.96」と好相性。開幕直前の20日のオリックスとのオープン戦(京セラ)では「6回2安打無失点」、自身プロ最多の「10奪三振」をマークするなど好投していた。
6回に村上にソロを被弾した後は、四死球などで二死 1、 2塁とされたところで「2番手・岩貞」にバトンタッチ。ここは左腕が無失点に抑えて、火消しした。
青柳晃洋投手は山田哲人内野手から三振を奪い気合の入った表情を見せる=明治神宮野球場
青柳晃洋投手が、目標の「13勝」に向けて幸先良くスタートを切った。ヤクルト戦に先発して 6回途中「7安打3失点」で今季「初白星」。「昨日(藤浪)晋太郎が頑張って試合を作っていたので、そう簡単に負けるわけにはいかないな、と。連勝して良かったなという感じです」。
3失点の数字より、安定した投球内容が目立った。初回は「3者凡退」で 4回まで 2塁も踏ませず。 5回に連打で 2点を失い、 6回先頭の村上にソロを浴びたが、山田は 2三振、遊ゴロと快音を許さず。「緊張もあったんですけど、野手の方が 4点も取ってくれて、いつもの開幕より楽に入れたかなと」。全てのボールが低めに制球良く決まった。
4回裏ヤクルト無死、山田哲人内野手の遊ゴロを処理した山本(手前)を笑顔で指さす青柳晃洋投手=明治神宮野球場
背中を押された神宮で、見違えた姿を見せた。 2年前の 5月 6日。同じ神宮でのヤクルト戦。青柳は初回にセーフティーバントで揺さぶられ 1塁へ“大暴投”した。そこから崩れて 4回 4失点で降板。ベンチへ戻ると、矢野監督がつかつかと歩み寄ってくる。怒られるかも…。「すみません」。そう口にした青柳に対して、思わぬ言葉が掛けられた。「なんで謝るんや。次につなげればいい。次にどう生かせるかで、失敗と成功が変わる。うまくなるかは、そのあとの練習をするかは自分次第」。
この日もセーフティーバントの構えで仕掛けられたが、動じない。マウンドで笑みをこぼす余裕さえ見せた。頼もしく成長した姿こそが、信じてくれた指揮官への恩返し。矢野監督は「 3点というより中身的にはすごく安定していた。ヤギがそういうリズムを作って。抑え方としてすごくレベルの高い、安定感ある投球だった」と手放しにたたえた。
かねて目指してきた数字へ。「純粋に勝ちがつくのはうれしい。目標『13勝』と言っていますし、それに 1つ近づいたということで、うれしいです」。まず「1勝」を手にした。
キャッチボールするジョー・ガンケル投手=明治神宮野球場
ガンケル投手は28日ヤクルト戦(神宮)の先発でリベンジを懸ける。昨季の初登板は 6月24日で相手、球場は同じ。 4回 3失点で 2軍降格しただけに「今回はなるべく早くゲームに気持ちも体も入っていって、自分の投球が出来るように」。
今年はキャンプ、オープン戦と安定感抜群で「体的には非常に順調に来てるよ」と手応えもある。「チームがリードしている状態で、降板できるように頑張りたい」と誓った。
※ 3月28日の予告先発は、東京ヤクルトスワローズ・奥川恭伸投手(19)ー阪神・ジョー・ガンケル投手(29)です。どちらに軍配が上がるか、楽しみですね。
ガンバレ!阪神!我らのタイガース!今季こそ勝利を掴め!
今の僕たちに一番必要なことは「挑戦すること」だと考えています。
試合結果により評価されがちですが、「エラーをしても前に出る」「打たれても バッターに向かっていく」
そのような姿勢が僕たちのチームの成長には一番必要なことだと考えているので、まずは挑戦する事「挑む」を最初に掲げました。 次に、「超える」ですがこれは「超越する」ことです。
最後に「頂へ」。
これは僕自身が監督に就任してからセ・リーグの順位が3位、2位ととなり、来季 はもちろん「頂」しかありません。
チーム全体として頂点に立つことを意識し、選手・スタッフ含めチーム全体で、 頂点に行ったときにどういう景色があるのか、どういう気持ちになれるのかを考える1年とし、「常にトップに立つ」とういう意識にしていきます。
やはりタイガースファンの大きな後押しも必要です。
このスローガンをもとに共に戦い、頂点に行った景色を一緒に見ましょう。
2021年 オープン戦 最終順位表
2020年 公式戦 順位表
2021年 公式戦 順位表
2021年 公式戦日程表と結果(03月)
2021年 公式戦日程表と結果(04月)