●「野村克也氏(2020年2月11日84歳没)の追悼試合」となったヤクルト-阪神戦の始球式で、野村氏の孫、彩也子さん(16)が登板した。試合前には、野村氏をしのぶ映像がビジョンで流され、黙とうがささげられた。両チーム全員が、野村氏が監督時代につけた背番号「73」でプレーした。昨年 2月11日に84歳で死去した野村さんは、1990年から98年までヤクルトを率いて「リーグ優勝」に 4度、「日本一」に 3度導いた。99年から2001年までは阪神を指揮した。
●阪神はヤクルトに圧勝。2015年以来となる「開幕3連勝」を飾った。阪神は 1回、ヤクルト先発奥川恭伸投手(19)からジェリー・サンズ外野手(33)が「適時2塁打」を放ち先制。 3回にはジェフリー・マルテ内野手(29)が「1号ソロ」。先発ジョー・ガンケル投手(29)は 3回まで無失点。阪神は 5回、糸原健斗内野手(28)の「適時2塁打」で追加点。ヤクルトは先発奥川が「5回3失点」で降板。「プロ1勝」ならず。打線は 6回まで「散発3安打」。阪神は 8回サンズの「3号3ラン」などで 4点を追加。「開幕3連勝」を決めた。先発のガンケルが今季「初勝利」。ヤクルトは 8回に山田哲人内野手(28)が「1号2ラン」を放つも及ばず。先発奥川は今季「初黒星」。助っ人勢の活躍が光った。
●阪神の「3番」マルテが今季「初安打初本塁打」となる「1号ソロ」を放った。 1点リードの 3回二死、ヤクルト先発奥川の高め直球を打ち砕いた。左翼席中段への特大弾。球試合前の円陣では、坂本誠志郎捕手(27)を通訳役にナインへ声を掛け、笑いを誘う場面も。陽気な助っ人が貴重な追加点を挙げた。高速ライナーのまま、左翼ポール際の中段席に突き刺した。試合後には来日 1年目の19年から続ける「弓引きポーズ」の正式名称!? も発表した。もともと母国・ドミニカ共和国の有名コメディアンから拝借していたポーズについて「ラパンパラです」とニヤリだ。ド派手な弾道とパフォーマンスに注目が集まりがちだが、中身の濃い打撃内容も見逃せない。 1回一死 1塁では外角低めフォークを3球我慢してフルカウントから四球を選び、「5番」サンズの先制打をお膳立て。甘いボールを引き出した末の豪快弾だった。フォーク計 5球の誘いに乗らず19歳の投球を窮屈にさせた「眼」の勝利。矢野燿大監督(52)は納得顔だ。開幕 3試合を終え、「打率2割2分2厘」ながら 3四球で「出塁率4割1分7厘」。来日 3年目、日本の配球にも慣れて自慢の選球眼に磨きがかかる。21年は「ラパンパラ弾」を多く拝めそうだ。
●糸原健斗内野手が「猛打賞」で勝利に貢献した。初回一死、奥川の 147キロ直球をはじき返して中前打。先制のホームも踏むと、 5回二死一 1では右翼へ「適時2塁打」を放って 3点差に広げた。 8回は先頭で右前打を放ち、ダメ押しの 4点を呼ぶ大活躍。開幕 3戦は「13打数6安打、打率4割6分2厘」と絶好調だ。
●阪神「ドラフト1位」の佐藤輝明内野手(22=近畿大學)は開幕 3戦目も「6番・右翼」でスタメン出場した。 1点を先制した 1回、なおも二死 2、 3塁のチャンスで打席がまわってきた。 1ボール 1ストライクからヤクルト先発奥川の 145キロ真ん中直球を打ったが、 3邪飛に倒れた。この日は元ヤクルト、阪神でも監督を務めた「野村克也氏の追悼試合」として行われ、佐藤輝も両チームのほかの選手と同じように背番号「73」のユニホームでプレーしている。ヤクルト先発奥川の前には 3邪飛、空振り三振と 2打席抑え込まれた。
●ジェリー・サンズ外野手が 1点を追加して 4- 0とした 8回、無死 2、 3塁から左中間スタンドへ「3号3ラン」を放った。サンズは26日の開幕戦で 2本の本塁打を放ち勝利に貢献。27日は無安打に終わったが、犠飛で打点を挙げており、「3試合連続の打点」。この日は 1回にも先制の「適時2塁打」を放っており、開幕 3試合で「7打点」の大暴れだ。阪神で開幕3戦までに「3本塁打」を放ったのは、75年田淵幸一氏(74)、84年掛布雅之氏(65=現「HANSHIN LEGEND TELLER」(ハンシン・レジェンド・テラー(略称:HL))、85年真弓明信氏(67=元阪神監督)の 3人のみ。いずれも当該「シーズン30発」超えで、田淵と掛布は「本塁打王」に輝いた。昨季開幕 2軍スタートの男が、今季は「打率5割、7打点」と合わせて、「リーグ3冠発進」だ。自身の「ハッピーハンズ」とともに、本塁打量産で虎の名物へ。「虎の神助っ人コンビ」が、猛虎打線の中心にいる。
●来日 2年目の阪神ジョー・ガンケル投手が、「6回3安打無失点」と好投した。 7回に代打を送られ降板したが、初回から直球、変化球をコントロール良く投げ分けた。 4回は先頭の青木宣親外野手(39)に「左越え2塁打」を浴び、村上宗隆内野手(21)に四球を与えて一死 1、 3塁のピンチを招いた。迎えた内川聖一内野手(38)にファウルで粘られるも、内角へのツーシームで空振り三振。続く坂口智隆内野手(36)にも粘られたが12球目、 127キロスライダーで 2ゴロに打ち取り、根気強く丁寧に投げ続けた。来日 1年目の昨季も、初登板は 6月24日の神宮でのヤクルト戦。当時は 4回 3失点で 2軍降格という苦渋を味わった。この日は見事ヤクルト打線を抑え込んだ。この日は「野村克也氏の追悼試合」。ガンケルも背番号「73」を着用した。忘れられない「1勝」を新たな力に、「白星」を量産する。
●福岡ソフトバンク「戦力外」から新加入の加治屋蓮投手(29)が、タテジマ初ホールドを記録した。 7回に「2番手」で登板し 1イニングを 8球で 3人斬り。新人元山飛優内野手(22=東北福祉大學)からは得意の高速フォークで空振り三振を奪った。26日の開幕戦では「移籍初登板初勝利」も挙げた。
記事をまとめてみました。
<東京ヤクルトスワローズ 2- 8阪神>◇ 3回戦◇阪神 3勝 0敗 0分◇28日◇明治神宮野球場
「野村克也氏の追悼試合」となったヤクルト-阪神戦の始球式で、野村氏の孫、彩也子さんが登板した。
「野村克也氏追悼セレモニー」で黙とうする両方チーム=明治神宮野球場
92年にヤクルトが「リーグ優勝」をした際に、名将が着用した背番号「73」のユニホームを着てマウンドへ。ワンバウンドで捕手中村のミットに収まった。彩也子さんは「人がいっぱいで、球場も広くて緊張しました。今日、石井コーチに教わって練習しました。練習ではうまく投げられるようになっていたので、ワンバウンドしたのは悔しかったです。映像を見ていると、おじいちゃんを思い出してグッときましたが、(始球式に向けて)我慢しました。おじいちゃんのように、人を愛せて、人を残せるような人になれるように頑張っていきたいです」とコメントした。
「野村克也氏追悼試合」で背番号「73」を付けて試合に臨んだ選手たち=明治神宮野球場
試合前には、野村氏をしのぶ映像がビジョンで流され、黙とうがささげられた。両チーム全員が、野村氏が監督時代につけた背番号「73」でプレーした。
「野村克也氏追悼試合」で始球式を行う野村克也氏の孫・彩也子さん=明治神宮野球場
ヤクルトは28日の阪神 3回戦(神宮)を、両球団で監督を務めた故・野村克也さんの追悼試合として開催。野村さんの孫・彩也子さんが始球式を務めた。「人がいっぱいで、球場も広くて緊張しました。今日、石井コーチに教わって練習しました。練習ではうまく投げられるようになっていたので、ワンバウンドしたのは悔しかったです」と振り返り、「映像を見ていると、おじいちゃんを思い出してグッときましたが、(始球式に向けて)我慢しました。おじいちゃんのように、人を愛せて、人を残せるような人になれるように頑張っていきたいです」と前を向いた。
「野村克也氏追悼試合」で始球式を務めた野村克也氏の孫・彩也子さん=明治神宮野球場
昨年 2月11日に84歳で死去した野村さんは、1990年から98年までヤクルトを率いて「リーグ優勝」に 4度、「日本一」に 3度導いた。99年から2001年までは阪神を指揮した。
5回終了時、スコアボードに野村克也さんとの写真が映し出され、矢野監督が一番印象の残っている言葉が映された=明治神宮野球場
阪神は 1回、ヤクルト先発奥川からサンズが「適時2塁打」を放ち先制。 3回にはマルテが「1号ソロ」。先発ガンケルは 3回まで無失点。
阪神は 5回、糸原の「適時2塁打」で追加点。ヤクルトは先発奥川が「5回3失点」で降板。「プロ1勝」ならず。打線は 6回まで「散発3安打」。
阪神は 8回サンズの「3号3ラン」などで 4点を追加。「開幕3連勝」を決めた。先発のガンケルが今季「初勝利」。ヤクルトは 8回に山田が「1号2ラン」を放つも及ばず。先発奥川は今季「初黒星」。
3回、本塁打を放ったジェフリー・マルテ内野手=明治神宮野球場
阪神はヤクルトに圧勝。2015年以来となる「開幕3連勝」を飾った。
サンズ&マルテが今季初のアベックアーチ。 1回二死 1、 2塁からサンズが先制の「適時2塁打」を放つと、 3回にマルテが左越えの「今季1号ソロ」。 5回には、糸原の右中間への「適時2塁打」で加点した。 8回には大山の「適時2塁打」とサンズの「3号3ラン」で 4点を奪った。
3回表阪神二死、マルテ内野手にソロ本塁打を許し苦笑いを浮かべる奥川恭伸投手=明治神宮野球場
阪神が 8回、 4連打で 4点を挙げた。
ヤクルト「4番手」吉田喜から先頭糸原が右前打で出塁。無死 2塁で「3番」マルテがしぶとく右前へ落とす適時打を放った。続く「4番」大山が 3塁線を破る 2塁打でつなぐと、「5番」サンズが「3号3ラン」。「リーグ単独トップ」を走る 1発を左中間へ放り込んだ。「1番」近本、「6番」佐藤輝が無安打でも、前日の 9点に続きこの日も 7得点。「猛虎打線」が好調だ。
先発した来日 2年目のガンケルは、「6回3安打無失点」の好投で今季「初勝利」を挙げた。
注目の「ドラフト1位・佐藤輝明内野手」は「4打数無安打2三振」。8回の守備から退いた。
3回表阪神二死、マルテ内野手は「左越え本塁打」を放って生還する=明治神宮野球場
この日は両軍で監督を務め、昨年 2月11日に84歳で死去した野村克也さんの追悼試合だった。
阪神がヤクルトに快勝し「開幕3連勝」を決めた。敵地での「開幕3連勝」は、04年巨人戦(東京ドーム)以来17年ぶり。ヤクルト戦、神宮ともに「開幕3連勝」を収めるのは、「球団史上初」となった。昨季は「開幕3連敗」を喫したが、今季は最高のスタートダッシュを切った。
初回にサンズの「適時2塁打」で先制すると、 3回にマルテが今季「初安打」となる「1号ソロ」を放ち追加点。 5回にも糸原の「適時2塁打」で 3点目、 8回は連打からサンズの「3号3ラン」も飛び出し 4点を追加。 9回には山本の犠飛でダメ押しの 8点目を奪った。
ガンケルは、「6回3安打無失点」で「来日先発初勝利」。助っ人勢の活躍が光った。
8回表阪神無死、糸原健斗内野手は中前打を放った=明治神宮野球場
ノムさん、見てくれていますか! 阪神が 6年ぶりの「開幕3連勝」を飾った。先発ガンケルが 6回無失点と好投。打線もマルテ&サンズの「アベック弾」が飛び出すなど投打がかみ合った。この日は両球団で監督を務め、昨年 2月に84歳で亡くなった野村克也氏の追悼試合。猛虎の雄姿を天国に届けた教え子の矢野燿大監督も、「16年ぶりV」への決意を新たにした。まだ 3試合だが勝率は「10割」! ノムさんもビックリの? 「2年ぶり単独首位」だ。
◇ ◇ ◇ ◇
背番号「73」の矢野監督が右手を挙げ、東都のファンの声援に応えた。 6年ぶりとなる「開幕3連勝」。ビジターでは実に17年ぶりだ。ゲーム終了後も鳴り響くメガホンの音は、 3塁ベンチから出てきた虎のナインに注がれていた。「目の前の試合を 1試合、全力で取りに行くというのができた中の『3連勝』。自分たちのゲームができた」。指揮官は充実した表情でうなずいた。
8回、「3点本塁打」を放ったジェリー・サンズ外野手=明治神宮野球場
オープン戦首位の勢いが止まらない。初回に絶好調の「5番」サンズが先制の「適時2塁打」を放つと、 3回には「3番」マルテが「1号ソロ」。 8回にもマルテが右前適時打、サンズが「3号3ラン」と中軸がこの日も活躍した。開幕 3試合で、「チーム打率2割9分」は「12球団トップ」。「6本塁打」もソフトバンクと並んで「トップタイ」だ。この日は先発ガンケルも「6回無失点」と好投。危なげなくヤクルトを押し出した。
球場がいつもと違う空気に包まれた。この日は両球団で監督を務めた野村克也氏の追悼試合。両チームのナインが全員、同氏がヤクルト監督時代に 9年、阪神監督時代も最後の01年につけた背番号「73」のユニホームを着用した。球場には半旗が掲げられ、試合前には同氏をしのぶ映像がビジョンで流れた。矢野監督も黙とうで静かに目を閉じ、心を新たにしての一戦だった。
矢野監督は現役時代、野村阪神 1年目の99年に初めて規定打席に到達し、「打率3割4厘」を記録するなど大きく飛躍。「頭で考えてやる。能力だけでやるんじゃないというのは野村さんの考え」。考える野球は能力のある選手にも勝る。ノムラの教えが、指導者としての礎にもなっている。
8回表阪神無死 2塁、 3塁、「3点本塁打」を放ったサンズ外野手を迎える矢野燿大監督ら首脳陣=明治神宮野球場
開幕前日の25日、野村氏が沙知代夫人と眠る都内の墓をお参りした。「また頑張ってきますという報告もしてきた。野村さんの考えで、俺自身もやれたし、教えてもらったものを伝えていく」と改めて「日本一」を誓った。
粘って開幕戦を取り、 2、 3戦目は圧倒した。「全員でやれた野球は、うちの野球。開幕からそれができたのはチームとして自信にしていきたい」。今後は甲子園でも追悼試合が検討されている。天国のノムさんが目を丸くするようなシーズンへ。DNAを受け継ぐ矢野阪神が、最高のスタートを切った。
◆野村克也(のむら・かつや)
1935年(昭10) 6月29日生まれ、京都府出身。峰山から54年南海(現ソフトバンク)に捕手としてテスト入団。65年に戦後初の「3冠王」。70年から 8年間兼任監督。ロッテ、西武でもプレーし80年引退。通算「3017試合、2901安打、657本塁打、1988打点」は「NPB2位」。評論家を経てヤクルト、阪神、楽天で監督を務めた。20年 2月11日、84歳で死去。
阪神の「3番」マルテが今季「初安打初本塁打」となる「1号ソロ」を放った。
1点リードの 3回二死、ヤクルト先発奥川の高め直球を打ち砕いた。左翼席中段への特大弾。球団広報を通じ「打ったのはストレート。どんな状況でもポジティブな気持ちで取り組んでいることがいい結果につながったね。これからそういう気持ちは忘れずにやっていくよ」と振り返った。試合前の円陣では、坂本を通訳役にナインへ声を掛け、笑いを誘う場面も。陽気な助っ人が貴重な追加点を挙げた。
3回表阪神二死、ジェフリー・マルテ内野手は「左越え本塁打」を放った=明治神宮野球場
高速ライナーのまま、左翼ポール際の中段席に突き刺した。さらに 3塁ベンチ前ではナインと「弓引きポーズ」を一斉共有。阪神の「3番打者」、ジェフリー・マルテ内野手の話だ。
1点リードの 3回二死フルカウント、高卒 2年目奥川の浮いた 144キロ直球を強振。今季10打席目で「初安打初アーチ」をたたき込んだ。 8回にも右前適時打を放って「開幕3連勝」に貢献。「チームの勝利が 1番気持ちいい」と満面の笑みだ。
試合後には来日 1年目の19年から続ける「弓引きポーズ」の正式名称!? も発表した。もともと母国・ドミニカ共和国の有名コメディアンから拝借していたポーズについて「ラパンパラです」とニヤリだ。
前日27日に試合前の声出しを担当した際、即席通訳を務めた坂本を通じて「ホームランを打ったらみんなでやってほしい」とお願いしていた。坂本から「いつ打つの?」と聞かれると「イマデショ!」と即答。 1日遅れで有言実行して「一緒にやってくれて楽しかった」と喜んだ。
3回表阪神二死、「左越え本塁打」を放ったマルテは弓矢ポーズ=明治神宮野球場
そんなド派手な弾道とパフォーマンスに注目が集まりがちだが、中身の濃い打撃内容も見逃せない。
1回一死 1塁では外角低めフォークを3球我慢してフルカウントから四球を選び、「5番」サンズの先制打をお膳立て。 3回の 1発も 1ボール 2ストライクから 2球連続で低めフォークに耐え、甘いボールを引き出した末の豪快弾だった。
フォーク計 5球の誘いに乗らず19歳の投球を窮屈にさせた「眼」の勝利。矢野監督は「選球眼もいい。相手にプレッシャーをかけられる打者。持ち味が十分に出ている」と納得顔だ。
開幕 3試合を終え、「打率2割2分2厘」ながら 3四球で「出塁率4割1分7厘」。「前の 2試合もボールはよく見られていた」。本人の言葉からも自信が見え隠れする。来日 3年目、日本の配球にも慣れて自慢の選球眼に磨きがかかる。21年は「ラパンパラ弾」を多く拝めそうだ。
1回表阪神二死 1、 2塁、 2塁走者糸原健斗内野手はサンズ外野手の「中越え適時2塁打」で生還し笑顔を見せる=明治神宮野球場
糸原健斗内野手が「猛打賞」で勝利に貢献した。「いい仕事ができたのでよかったです」。
初回一死、奥川の 147キロ直球をはじき返して中前打。先制のホームも踏むと、 5回二死一 1では右翼へ「適時2塁打」を放って 3点差に広げた。 8回は先頭で右前打を放ち、ダメ押しの 4点を呼ぶ大活躍。「マルテがしっかり球数も稼いでくれますし、僕も積極的にいける部分もある。チームも打線としていい感じにきていると思います」。開幕 3戦は「13打数6安打、打率4割6分2厘」と絶好調だ。
5回、「適時2塁打」を放った糸原健斗内野手=明治神宮野球場
阪神の糸原が 2- 0の 5回二死 1塁で「適時2塁打」を放った。甘く入った奥川の速球を右中間にはじき返し「展開的にも追加点が欲しい場面だったので良かった」と胸を張った。 1回に中前打、 8回は右前打と 3安打の固め打ちで、開幕から「3戦連続安打」と好調だ。
5回は 1塁走者の近本が足で重圧をかけ、奥川の再三のけん制を誘った。打者への集中力を低下させたところで、糸原が快打。矢野監督は「チカ(近本)が絡んでの点。あの点の取り方が、うちの野球」と満足そうに振り返った。
1回表阪神二死 2、 3塁、佐藤輝明内野手に投げ込む奥川恭伸投手=明治神宮野球場
阪神「ドラフト1位」の佐藤輝明内野手は開幕 3戦目も「6番・右翼」でスタメン出場した。
1点を先制した 1回、なおも二死 2、 3塁のチャンスで打席がまわってきた。 1ボール 1ストライクからヤクルト先発奥川の 145キロ真ん中直球を打ったが、 3邪飛に倒れた。
この日は元ヤクルト、阪神でも監督を務めた「野村克也氏の追悼試合」として行われ、佐藤輝も両チームのほかの選手と同じように背番号「73」のユニホームでプレーしている。
4回表阪神一死、奥川恭伸投手の前に空振り三振に倒れた佐藤輝明内野手=明治神宮野球場
阪神「ドラフト1位」の佐藤輝明内野手とヤクルト高卒 2年目右腕奥川恭伸投手とのこの日 2度目の対決となった 4回の第 2打席は、徹底的に変化球で攻められた。
初球フォーク、 2球目スライダーと低めに 2球変化球で空振りを奪われ追い込まれると、 3球目ワンバウンドとなったフォークは見送ったが、 4球目スライダーをファウル、 5球目は再び低めボールゾーンへフォークを落とされ空振り三振に倒れた。
1回の第 1打席では 145キロ直球で三邪飛に倒れている。
6回表阪神一死 1塁、佐藤輝明内野手は 3飛を放った=明治神宮野球場
阪神「ドラフト1位」の佐藤輝明内野手の第 3打席はこの日 2本目の 3邪飛に倒れた。 6回一死 1塁、「2番手右腕」近藤の高め 146キロ直球をとらえきれず高々と 3塁ファウルゾーンに打ち上げた。
ヤクルト先発奥川の前には 3邪飛、空振り三振と 2打席抑え込まれた。
1回表阪神二死 1、 2塁、サンズ外野手は「中越え適時2塁打」を放った=明治神宮野球場
阪神のジェリー・サンズ外野手が 1点を追加して 4- 0とした 8回、無死 2、 3塁から左中間スタンドへ「3号3ラン」を放った。
サンズは26日の開幕戦で 2本の本塁打を放ち勝利に貢献。27日は無安打に終わったが、犠飛で打点を挙げており、「3試合連続の打点」。この日は 1回にも先制の「適時2塁打」を放っており、開幕 3試合で「7打点」の大暴れだ。
1回表阪神二死 1、 2塁、サンズ外野手は「中越え適時2塁打」を放った=明治神宮野球場
「3冠王」が開幕ダッシュを導く! 「5番」ジェリー・サンズ外野手が先制打、ダメ押し弾の大暴れだ。
まずは初回。二死 1、 2塁から先発奥川を捉えた。 146キロ直球を左中間へ「適時2塁打」。 8回には「4番手」吉田喜の 145キロ直球を左中間スタンドへ運んだ。いずれも初球。「真っすぐが早いカウントで来るだろうと思っていた。準備もできていたし、積極的にいこうと」。抜群の集中力を発揮した。
8回表阪神無死 2、 3塁、サンズ外野手は「左越え3点本塁打」を放った=明治神宮野球場
阪神で開幕3戦までに「3本塁打」を放ったのは、75年田淵幸一、84年掛布雅之、85年真弓明信の 3人のみ。いずれも当該「シーズン30発」超えで、田淵と掛布は「本塁打王」に輝いた。「自分がチームに貢献できるというのは、最高の形。どんどん続けて貢献できるように、頑張っていきたいと思います」。昨季開幕 2軍スタートの男が、今季は「打率5割、7打点」と合わせて、「リーグ3冠発進」だ。
8回表阪神無死 2、 3塁、「3点本塁打」を放ったジェリー・サンズ外野手=明治神宮野球場
3回には「3番」マルテが「1号ソロ」。ベンチ前ではマルテの「ラパンパラ」ポーズで一緒に盛り上がった。意外や来日初のアベック弾。「『そろそろ(マルテも)打って』と思っていたよ(笑)」とジョークを飛ばした。自身の「ハッピーハンズ」とともに、本塁打量産で虎の名物へ。「虎の神助っ人コンビ」が、猛虎打線の中心にいる。
阪神の先発ジョー・ガンケル投手=明治神宮野球場
来日 2年目の阪神ジョー・ガンケル投手が、「6回3安打無失点」と好投した。 7回に代打を送られ降板したが、初回から直球、変化球をコントロール良く投げ分けた。
4回は先頭の青木に「左越え2塁打」を浴び、村上に四球を与えて一死 1、 3塁のピンチを招いた。迎えた内川にファウルで粘られるも、内角へのツーシームで空振り三振。続く坂口にも粘られたが12球目、 127キロスライダーで 2ゴロに打ち取り、根気強く丁寧に投げ続けた。
来日 1年目の昨季も、初登板は 6月24日の神宮でのヤクルト戦。当時は 4回 3失点で 2軍降格という苦渋を味わった。「とにかく自分が交代する時にはチームがリードしている状態で、降板できるように頑張りたい」と意気込んでいた通り、この日は見事ヤクルト打線を抑え込んだ。
6回を投げ無失点と好投した阪神の先発ジョー・ガンケル投手=明治神宮野球場
ガンケルが 6回を「3安打無失点」に抑え、来日 2年目で「先発初勝利」をつかんだ。「今年はこれだけしっかり点も取ってくれるので、本当にチームメートに感謝したい」。来日 1年目の昨季も、初登板は同じ神宮でのヤクルト戦。 4回 3失点で 1試合で 2軍降格という悔しさを味わったが、見事リベンジを果たした。
持ち前の制球力で丁寧に投げ分けた。 4回二死 1、 3塁のピンチ。迎えた坂口に7球ファウルで粘られたが、12球目の 127キロスライダーで 2ゴロに打ち取った。「坂口選手は非常にいいバッターなので、とにかく失投しないように。最後の最後、弱い当たりで打ち取れたのは、本当に幸運でした」。集中力を切らさず丁寧に、根気強く投げ続けた。今年から神宮の土が硬い材質となったことも好投を後押しした。「自分がアメリカで慣れているマウンドに近いという感じがした。自分は今年のマウンドが気に入っています」。
先発初勝利のガンケルはウイニングボールを手に「1勝目」と指を立てる=明治神宮野球場
この日は野村克也氏の追悼試合。ガンケルも背番号「73」を着用した。「外国人選手からみても、日本の野球に偉大なものを残された方の 1人だと思う。そういった方の追悼試合で投げられたこと、そして好投できたことを、本当にうれしく思います」。忘れられない「1勝」を新たな力に、「白星」を量産する。
◆ガンケルの昨季来日初登板
開幕 5戦目の 6月24日、神宮でのヤクルト戦でデビュー。 1回先頭の坂口に中前打を浴びるなど無死満塁のピンチを招き、村上の 1塁ゴロで先制点を献上。雄平の犠飛と山崎のタイムリーで 3点を失った。以後は無失点ながらも、 3、 4回に各 2安打を許す不安定な投球に終始。「4イニング7被安打3失点」で降板した。翌日25日に登録を抹消された。
7回裏、阪神「2番手」で登板した加治屋蓮投手=明治神宮野球場
ソフトバンク戦力外から新加入の加治屋蓮投手が、タテジマ初ホールドを記録した。
「勝っている場面で出してもらっているからには、しっかりと結果で応えたい」。 7回に「2番手」で登板し 1イニングを 8球で 3人斬り。新人元山からは得意の高速フォークで空振り三振を奪った。26日の開幕戦では「移籍初登板初勝利」も挙げたが「また次、相手も変わりますし、初めてのセ・リーグなのでしっかり作戦、配球を立てていきたい」と引き締めていた。
7回裏、阪神「2番手」で登板し無失点ピッチングを見せた加治屋蓮投手=明治神宮野球場
ガンバレ!阪神!我らのタイガース!今季こそ勝利を掴め!
今の僕たちに一番必要なことは「挑戦すること」だと考えています。
試合結果により評価されがちですが、「エラーをしても前に出る」「打たれても バッターに向かっていく」
そのような姿勢が僕たちのチームの成長には一番必要なことだと考えているので、まずは挑戦する事「挑む」を最初に掲げました。 次に、「超える」ですがこれは「超越する」ことです。
最後に「頂へ」。
これは僕自身が監督に就任してからセ・リーグの順位が3位、2位ととなり、来季 はもちろん「頂」しかありません。
チーム全体として頂点に立つことを意識し、選手・スタッフ含めチーム全体で、 頂点に行ったときにどういう景色があるのか、どういう気持ちになれるのかを考える1年とし、「常にトップに立つ」とういう意識にしていきます。
やはりタイガースファンの大きな後押しも必要です。
このスローガンをもとに共に戦い、頂点に行った景色を一緒に見ましょう。
2021年 オープン戦 最終順位表
2020年 公式戦 順位表
2021年 公式戦 順位表
2021年 公式戦日程表と結果(03月)
2021年 公式戦日程表と結果(04月)